カウンターストップあるいはカウントストップの略。
ゲーム内で上昇していく数字が上限まで到達し、
それ以上増やせないという状態。
概要
- 元々は上昇していく数値がその値を管理するメモリ領域で管理できる値を超えてしまった場合、桁溢れ(オーバーフロー)が起こる。
その影響により異常な動作(ダメージ量の激減など)を起こしてしまうことを防ぐために、
その数値が仕様上取りうる範囲内の値に収めるための補正が行われた状態、
もしくはその補正処理のことを指す。- 例えば、「スーパーマリオブラザーズ」において特定の地形でマリオを大量に増殖させた後
途中で1度ミスしただけで突然ゲームオーバーになってしまった場合*1や、
「ドラゴンクエストIV」においてカジノのコインを大量に購入しようとすると
値段がおかしな値になったり*2、
ボス戦で8回逃げるとその後の攻撃が会心の一撃乱発になる現象*3が
オーバーフローによるバグの中でも有名なものである。
近年の例では「メタルギアソリッドV」において
「核兵器の総数がオーバーフローを起こし核廃絶イベントが発生した(という噂)」が存在している。
- 例えば、「スーパーマリオブラザーズ」において特定の地形でマリオを大量に増殖させた後
- MHSTもそうであるように、RPGジャンルでは大抵の作品でレベルが存在し、
またレベルには上限が設定されている為、カンストという言葉が使われることは非常に多い。
- レベル以外にもステータスや経験値、対応している場合はすれ違いの回数など、
RPGシリーズでは実に様々な物がカンストする。- カンストが起きる数値は、99や999など桁が増える1前の数、
もしくは255や65535など2^n-1*4であることが多い。
そういった数値ではない別の値が上限となっているケースもあるが、
これをカンストと呼ぶか限界値と呼ぶかは人それぞれ。- 表示上の桁数ではなくメモリ領域に格納できる数値を基準にしてカンストラインを設定している場合、
2^n-1の値に特別な意味*5を持たせているためにそれより少ない値(2^n-2など)を
カンストラインにするケースも稀にある。 - 表示上の桁数を決めてそれを基準にカンストラインを設定する場合、上限の数値によって
その値を管理するメモリ領域のサイズが変化することもある。
例えば表示上5桁を上限とする場合、
上限値が65535までであれば2バイト(16ビット)で管理可能であるが、
65536以上になると3バイト(24ビット)を要する。
- 表示上の桁数ではなくメモリ領域に格納できる数値を基準にしてカンストラインを設定している場合、
- カンストが起きる数値は、99や999など桁が増える1前の数、
- やりこみ要素が豊富なRPGについてはキャラクターを極限まで鍛えることで、
攻撃したときに表記されるダメージがカンストしてそれ以上のダメージが出せなくなってしまう場合もある。
これらの作品の隠し要素は育成が終わったキャラクターとの戦いを前提で調整されているため、
ダメージが頭打ちになってしまうとやりこみの際に悪影響がでてしまう。
- 始めにカンストは上昇していく数字が上限に到達した時起こると述べたが、
厳密には稀ながら減少していく数字が下限に到達した時もカンストと言われる。
- 表示上はカンストしているが、内部的にはカウントが続行されているというケースもある。
モンハンでいうと、MHXX以前のアイテムボックス内のアイテムの所持数あたりが該当するだろうか。
- パラメーターやダメージ量などの計算結果を仕様上取りうる範囲内に収めるための処理の他に、
特定の条件を達成するまでの制限として途中の値で強制的に止めてしまうというタイプのカンストも存在する。
MMORPG等に多い、いわゆる「レベルキャップ」と呼ばれるもので、
MHXやナンバリング作品全般のハンターランクがこれに該当し、
MH3以前、およびMHF(G9.1まで)ではハンターランクポイントも該当する。
モンハンにおいて
モンハンも先程の例とはベクトルこそ違えど、れっきとしたRPGである為、実に様々な物がカンストする。
HR(ハンターランク)
- モンハンにおけるカンストとして一番有名なもの。
上限は999と、上述した例通り1000の1前である。
- HRをカンストさせることは、したことがある人なら分かると思うがとても大変。
プレイ時間が1000時間を超えた人でも、カンストした人は少ないほど。
- そして、HRをカンストさせた時は、天にも昇るような達成感に包まれるだろう。
が、同時に目標がなくなって絶望感も感じるだろう。
- MHW:IではHRとは別にマスターランク(MR)が実装された。
これまではG級版にセーブデータを移行すると、HRがたとえ999であろうが解放前の値に戻されてしまった。
しかし、MRはHRとは別物であるのでHRがリセットされることもなく、ポイントもそれぞれ管理されているので、
最終的にはMR999かつHR999という、何ものにも変え難い幸福感と達成感を得る事だろう。
- HRカンストやMRカンストはほぼ全てのハンターの目標であること、
加えてMH3G以降では称号コンプリートの前提条件にもなっているので、積極的に狙おう。- ただしMHXでは不正にHR999到達させる手段が発見されており、
しかも非常に気づきにくいため問題となっている。 - また、自力でHRをカンストさせるためには、ハメに近い状態で
延々と効率の良いクエストを回し続ける必要があるために、
普通のクエストでの応用がきかないと考え、高すぎるHRのハンターを敬遠する人もいる。
- ただしMHXでは不正にHR999到達させる手段が発見されており、
- MHFでは、HRの他にGR、GSRというランクも存在する。
GRはHRの、GSRはかつて存在したSRのそれぞれG級版といったところであり、
現状のGR上限は999となっている(GSRは当初から999が上限)。- MHF-G9.1まではHR/SRもHRP/SRPを溜めてランクを上げるポイント制であり、
G級へ昇級するための条件は「HRと最低1武器種のSRをともに、
カンストレベルである999に上げる」という物であった。*8
- MHF-G9.1まではHR/SRもHRP/SRPを溜めてランクを上げるポイント制であり、
所持金
- モンハンでは所持金も9,999,999ゼニーでカンストする。
しかしMH4*9とMHFを除いては、所持金のカンストも中々難しい。
あるハンターは言う。HRのカンストよりも難しいと。- MH4(G)では、所持金をカンストさせなくても、
100万ゼニー貯めれば「倹約家の堅紐財布」と呼ばれる勲章を貰えるため、
勲章を貰って満足し、「カンストなんてしたことない」というハンターも多い。
- MH4(G)では、所持金をカンストさせなくても、
- しかし、生産できる全ての武具の最終強化を済ませ、消費アイテムも潤沢に所持しているハンターにとっては
もはやカンストも時間の問題である。
そして所持金が上限に達したとき、使い道もなくただただ無情に切り捨てられていく報酬金に、やはり絶望するのであった。- 炭鉱夫には、いらない鉱石等を売り続けていたら所持金がカンストしてしまった人もいるだろう。
- 切り捨てられるゼニーを少しでも回収するために、護符貯金なるものが行われることがある。
溢れそうなゼニーを店売りの高額商品である力の護符や守りの護符を大量購入して物品に変換し、
必要に応じて売却してゼニーに還元するというもの。
購入額と売却額で10倍くらい差があるので換金効率が非常に悪いのが難点。
尤も、ここまでするプレイヤーはもはや換金が必要になるほどお金を使う機会が無かったりするのだが。- MHFでは売却額が購入額そのままの「ポルタチケット桜」「ポルタカード桜」が
存在しているため、これらのアイテムでボックス内に貯金することはよく行われている。
- MHFでは売却額が購入額そのままの「ポルタチケット桜」「ポルタカード桜」が
- MHFではデイリークエストの一挙両得シリーズや
スペシャルクエストの逆襲シリーズをソロかつ死亡回数0でクリアした場合に、
クエストと課金・報酬ブースト・ブーストタイムの複合具合によっては0zからいきなりゼニーカンストが起きる。
例えばG9.1までの仕様において「一挙両得!怪鳥編」に考え得る限りの全てのブーストがかかったとすると、
計算上は80万ゼニー×2×2×1.5×3×5=7200万ゼニーとなる*10。
当然、所持金を限りなく0zにしたとしても、
残りの約6200万ゼニーは完全に無駄となるため、ここまでする意味は全くない。
ちなみにこの例示したケースではたとえ4人PTで行ったとしてもカンストが発生している
(契約金倍返しとイャンクック狩猟分を無視しても、基本値が20万ゼニーであるため報酬金は1800万ゼニーとなる)。- MHF-G10以降はHR段階における報酬ゼニーへのブーストが(基本設定としては)削除されたが、
それでも単純計算で3600万ゼニー、4人PT*11で辛うじてカンストしないレベル(900万ゼニー)である。 - 余談だが、MHF-GではG級版ゼニー「Gz」も登場しているが、当初はGRに応じて所持上限値が設定されていたが
後のアップデートでGRを問わず9,999,999Gzに統一されている。
- MHF-G10以降はHR段階における報酬ゼニーへのブーストが(基本設定としては)削除されたが、
- 因みにMH4(G)では資源に代わり旅団ポイントなるものも登場。
- こちらもカンストは9,999,999ポイント。しかしこちらのカンストはほぼ不可能と言っていいだろう。
なお、旅団ポイントに関しても10万ポイント貯めれば「旅団組合からの感謝状」という勲章を貰える。
カンストは出来なくてもこの勲章は十分狙えるだろう。
- こちらもカンストは9,999,999ポイント。しかしこちらのカンストはほぼ不可能と言っていいだろう。
攻撃力
- 基本的にはMHFでのみ使用される用法であるが、
ハンターランクやゼニーがカンストする云々よりも、
「攻撃力のカンスト」のほうが遥かに重大な問題として扱われる場合が多い。
あえて主語を述べずに単に「カンストしている」と言ったとき、
HRやゼニーよりも優先して迷わず攻撃力のことを想像するMHFプレイヤーは決して少なくないだろう。
- 攻撃力のカンストとは、そのまま攻撃力が一定の値に達するとそれ以上は上昇しなくなる現象を指す。
ここでの「攻撃力」とはあくまでも俗にいう武器倍率のことであり、
表示攻撃力が高い大剣や太刀と、逆に低い片手剣や双剣との間に差別があるという話ではない。
- 具体的には、何も手を施さないと武器倍率が800に達するとそれ以上攻撃力は上昇しない。
もちろんゲームバランスを考慮して設定されたと思われるシステムではあるが、
MHFにおいても2010~2011年ごろまではその領域まで攻撃力が達することは稀であったため、
攻撃力がカンストするという現象がはっきりと意識されることはなかった。
しかし、MHFは同じ作品に何年も手を加えていくオンラインゲームという性質上、
モンスターが強くなっていくとともにハンターも強くなっていくため、
それに比例するように実質的な攻撃力が800に到達するという現象もよく見られるようになった。
- この攻撃力のカンストを回避するために行うのが秘伝書育成ミッションである。
その詳細はマイミッションの項に譲るが、努力を重ねて秘伝書を強化していくことで、
攻撃力の限界を徐々に引き上げ、当初の設定では武器倍率3000、
現在は最終的に武器倍率8000まで解放することが可能となる。
秘伝書育成ミッションは実装当初はSR500から(穿龍棍を除く*12)、現在はHR6から受注可能。
HR6では攻撃力のカンストが発生しうる覇種武具が生産可能となるため、時間があればこの段階から進めておきたい。
- そして、この秘伝書育成ミッションを一切行わずに強力なG級武器を装備したりしていると、
(とくに底力適用時は)攻撃力を完全に無駄にしているようなものであるため、地雷扱いされる場合が多い。
一人が秘伝書育成ミッションを怠っているせいでパーティー全体の攻撃力も実質的に低下する。
ゆえに、「攻撃力がカンストする」という概念はHRやゼニーがカンストするのとはわけが違うのである。- もちろんカンストしないレベルで進行させておけば、その場ではとくに問題はない。
いきなり無理して秘伝書育成ミッションを最後まで進行させなければいけないということではなく、
あくまでも攻撃力が「カンストする」ということを回避すればよいのだ。
後のアップデートにおいて、後述するようにクエスト中でも諸々の状況に応じて
リアルタイムでカンスト発生時には攻撃力が赤く表示されるようになったため、
通常時は青く表示されていても狩猟笛の攻撃力UP旋律を受けると
赤くなるといった場合にはカンストが近いものとしてミッションを進めたほうがいい。
- もちろんカンストしないレベルで進行させておけば、その場ではとくに問題はない。
- 秘伝書育成ミッションが実装されてから数年が過ぎ、
強力なG級武器や防具などのスキルが登場するにつれて、条件次第では遂に武器倍率が3000に達し、
今度は秘伝書育成ミッションを最終段まで進行させているのにカンストするという現象がみられるように。
さすがにここまでのレベルにくると天廊でのみ適用できるタワースキルが関係していたり、
キャラバンクエストにおけるヒートアップゲージによる補正もあったりと、
まだまだ特殊な条件下であって誰でも普遍的に発生するような現象ではない。
- MHF-G9にて、既存の水準よりも武器倍率が100以上も高いG級進化武器の登場に合わせ、
秘伝書育成ミッションの上限もさらに解放されることとなった。
さらに、1段階あたりの上限解放量も倍増したので、
多少なりとも秘伝書育成ミッションを進めていればそうそうカンストはしなくなった。
- MHF-G10.1では武器倍率がカンストしている場合、
攻撃力が赤色で表示されるというリファインが実施された。
今までは計算でカンストしているか判断する必要があったが、
このリファインでカンストの有無が分かりやすくなるだろう。
スキルなどの効果の他、狩猟笛の攻撃力UP旋律などの要素による変動も含めて常時確認可能であり、
攻撃力UP旋律が切れた結果リアルタイムで攻撃力の表示色が赤から青に変わるといったことも起こる。
狩人祭関連
- MHFにおいてゼニー・攻撃力の他にカンストという言葉が使われる主なシーンがもう1つ存在する。
それが狩人祭の褒賞受け取りにおける祭ポイントである。
- 祭ポイントの所持上限は12万*13で、それを超えた分は切り捨てられる。
この切り捨てが発生するシチュエーションは大きく分けると2つ存在する。- 素材などと交換しきれず残っている分(前回の褒賞祭終了時点から持ち越されていた分)がある状態で
褒賞を受け取ったところ、合計値が12万を超えてしまった。 - そもそも受け取れる祭ポイント自体が計算上12万を超えていた。
先に交換しておくことで回避可能である。
算出方法は簡単に言えば、
「団全体の平均入魂数*14×個人入魂数による補正*15+所属組の勝敗および組内での団の順位に応じたボーナス」
となっており、
結果を聞いた際に団全体および個人の入魂量と参加人数は確認できるため、
褒賞受け取り前にそれらの情報から獲得できる祭ポイントを算出することが可能である。
後者は個人入魂量によって発生する補正値である「個人目標ボーナス」で増量となった際に、
個人目標ボーナスが不自然に少ない値*16になっている状態、
もしくは基本値の時点で既に12万到達していたというケースが該当する。 - 素材などと交換しきれず残っている分(前回の褒賞祭終了時点から持ち越されていた分)がある状態で
- MHF-G9では狩人祭で受け取れる褒賞に「絆ポイント」が追加された。
獲得量の計算式は個人入魂量が団全体の入魂量に占める割合によって若干変化するが*17、
所持上限は15,000となっており、ある程度入魂するとその時点でカンストしてしまうほど上限値が少ないと言える。
- また、狩人祭のシステム関連でいえば「個人が所持している魂が溢れた」というのもカンストに属する。
初期は魂の所持上限が99となっており、後に200、そして500と拡張されたのだが、
シクレ(ボーナス試練)の連戦中など「所持数を把握しておらず、気が付いたら上限を超えていた」というケースがよくあったのである。
10周年アップデートで自動入魂が実装され通常の範囲では発生することはなくなったが、
現在でもたまに自動入魂に失敗する場合がありそれが何度も続くと発生してしまう可能性があるので注意。
また、狩煉道は常時開催でありなおかつ離脱条件を満たさなければ延々モンスターとの戦闘が発生し続けるため、
50階層程度まで進んだ場合、モンスターからの入手魂合計が500を超えていたというケースも起こりうる。
関連項目
システム/ハンターランク
世界観/ゼニー
システム/攻撃力
システム/狩人祭
ゲーム用語/ロールプレイ
ゲーム用語/乱数調整 - 数字関係用語