フィールド/溶岩島

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:24:29

MH4で登場した決戦型フィールドの1つ。
MHP2G以前のシリーズにおける決戦場に近い仕様を持つ。
極めて強大なモンスターが数多く出現する領域であり、
全フィールドの中でも抜きん出た危険地帯として知られる。

目次

概要

  • 超巨大な複合火山と化した絶海の孤島。
    周囲から隔絶され、マグマと溶岩が島全体を支配する過酷なフィールドである。
    • 巨大な火山が島を成していると言える驚くべき環境を見る限りでは、
      この島は海底火山の大規模な噴火によって突然に隆起して形成された可能性が高い。
    • そのフィールド名に違わず、クーラードリンクが無いと体力がみるみる減っていく。
      大抵はBCの支給品BOXに入っているが、それでも忘れないに越したことはない。
  • 狩猟の舞台となるのは、島の基盤である巨大火山の麓に広がる平地。
    海岸付近に位置しており、北部には溶岩噴き出す火山地帯が、南部には静寂に包まれた大洋が広がっている。
    溶岩が冷え固まって形成されたと思わしい大地は常に灼熱を帯びているほか、
    侵入不可能な溶岩溜まりが各所に存在し、ハンターの通行を妨げる。
    点在する隆起した岩場は高低差として利用できるが、モンスターの攻撃により破壊されてしまう場合もある。
  • ベースキャンプは巨大火山の中腹に突き出た崖となる。
    環境が環境だけに、「モンスターの襲撃を受けない」という条件を満たしつつ
    人間が行動できる場所そのものが少ないのか、ベースキャンプの環境も過酷の一言。
    テントは崩れ、周囲には火山から噴出する溶岩が滝のように流れ落ちており
    少しでも脚を踏み外せば溶岩流に飲まれかねない危険地帯である。
    突き出た崖の先端から飛び降りることで、決戦の場であるエリア1に移動できる。
    • 周囲の溶岩流をよく見ると、稀に赤熱した巨大岩が流されていく様子を見ることができる。
      ハンターの3倍はあろうかという巨大な岩塊がゆっくりと押し流され、
      遥か下方へと落ちていき、最後は溶岩の海に呑まれてしまう様子は圧巻。
  • 本フィールドはデフォルトで夜背景となっており、力強く活動を続ける大地と、
    その反対に物静かに落ち着いた星空が織り成す景観は、中々趣深いものがある。
    フィールドの象徴とも言える紅い溶岩と紺碧の海のコントラストもまた見事で、
    従来の火山系フィールドでは見られなかった自然のコラボレーションを拝むことができる。
    • 特に上述したベースキャンプから見る景色は素晴らしい眺めで、
      左右から時折聞こえる溶岩の流れ落ちる音で大地の力強さを感じながら、
      山と山に挟まれた向こう側の景色の澄んだ星空、
      燦然と輝く、その月に照らされた海を見ることができる。
      ゆったりと景色を眺めたい時は、こちらで見るのがお勧め。
    • 大地に満ちた溶岩を間近で眺められるエリア1の景色もなかなかのものだが、
      ここに出現する強大なモンスターたちを前に、呑気に風景を眺めている余裕は皆無。
      エリア1で落ち着いて自然を鑑賞したい場合、マトモな戦闘を避ける必要がある。
      詳細及び方法については余談にて。

フィールドの仕様

  • 特筆すべき点として、この溶岩島には一風変わったある特徴的なギミックが存在する。
    それはモンスターの攻撃でフィールドの一部が沈下したり、平坦に戻ったりするというもの。
    通常のフィールドでもモンスターの攻撃で高低差のある物が壊れたり低くなったりすることはあるが、
    それはどれも不可逆であり、溶岩島の様に一度のクエスト中に上下を繰り返すことは無い。
    このギミックにより、状況次第で殆ど高低差の無い状態になってしまう為、
    殆どの武器種で乗り狙いの難易度が激しく変化する。
    • なお、このギミックの影響を受けない段差程度の高台も少しだけあるが、
      非常に小さい上にすぐモンスターに破壊されるので、極めて活かし難い。
    また、沈下時と隆起時には振動が発生するのだが、この振動はスキル「耐震」を貫通する
    モンスターが行う振動攻撃と異なり、ふらつき時間は短く、自動的に納刀されない
    しかも変化する場所とその周囲という超広範囲に発生する為、リズムは確実に崩されるだろう。
    • ただ、このふらつき中は無敵である為、場合によっては振動によって助かることもある。
      また、モンスターの攻撃によってはハンターに当たる前に振動が発生することもあり、
      その場合は棒立ち状態でもダメージを受けないなど、少々ハンター側に有利に働く場面もある。
    • MHX(X)では地盤の浮き沈みによる強制振動が一切無くなった
      恐らく、当作の目玉要素である「狩技」を振動で強制終了させない為の配慮であると思われる。
      出現モンスターも大量に追加され、
      溶岩島を訪れる機会が増えたので、この仕様変更はありがたい。
  • 火山系フィールドなので、エリア端などの溶岩に面する部分は勿論、
    上記のギミックで沈下した部分の半分以上が地形ダメージエリアとなっている
    つまり乗りを狙ったり、乗りダウンの追撃をする際にはまず地形ダメージを喰らうということであり、
    沈下する部分が島の1/3近くを占めることも相まって、非常に過酷な狩猟環境となっている。
    • また、溶岩地帯が多く、マップの中ほどにも溶岩の池があるがために、
      乗り状態中にハンターが侵入不可能な場所に侵入すると乗りが解除されるという事故が起こりやすい。
      操虫棍やエリアルスタイルで乗りを狙う場合には、位置取りに注意しよう。
  • エリアが1つのみ、段差の有無が変わる、地形ダメージがあるという性質から、
    地図を縮小すると全体が把握し難くなるので、ここでは地図は常時拡大することをお勧めする。
    ちなみに支給品はあるが、地図は支給されない。
  • 重要な注意点として、決戦場とは異なり罠を一切仕掛けることが出来ない
    熱過ぎて地面に手が付けること自体ができないか、あるいはマグマの熱で罠が故障してしまうのか、
    もしくは地盤変動の影響でそもそも罠を仕掛けられるような環境ではないのかもしれない。
    ドスイーオス程度なら問題は少ないものの、強豪モンスターを相手取るには厳しい環境といえる。
  • マップ表示の上部から下部にかけて緩やかに傾斜している。
    そのためディノバルドの尻尾爆炎のような微妙な高低差に弱い攻撃はマップ下部方向からだと射程が延びないことが多い。
    ただし位置取りしだいでは伸びてくるため過信は禁物。
    またこの傾斜がガンナーの水平撃ちにも不利に働くことが多い。

出現モンスター

大型モンスター
アカムトルム
猛り爆ぜるブラキディオス
ドスイーオス
岩穿テツカブラ
宝纏ウラガンキン
ディノバルド(通常種/燼滅刃)
グラビモス
鏖魔ディアブロス
黒炎王リオレウス
青電主ライゼクス
矛砕ダイミョウザザミ
鎧裂ショウグンギザミ
紅龍ミラボレアス(特殊個体)
アルバトリオン
(イベントクエスト限定)
激昂したラージャン
テオ・テスカトル
  • 総じて極めて強大なモンスターとの決戦の場となっており、
    実のところモンスターハンター世界で随一と評しても過言ではない危険領域である。
    • まず黒炎王リオレウス燼滅刃ディノバルド宝纏ウラガンキン青電主ライゼクス
      鏖魔ディアブロスといった危険度6を誇る名だたる二つ名持ちモンスター
      更に猛り爆ぜるブラキディオスに加えて激昂したラージャン覇竜アカムトルムなど最強クラスの古龍級生物
      そして強大な大型古龍である炎王龍テオ・テスカトルがその名を連ねる。
      ドスイーオスの場違い感
    • これだけでも高レベルに至った導きの地並みの魔境と言えるが、問題はここから。
      なんと世界に終末をもたらす紅龍ミラボレアスおよび紅龍ミラボレアス特殊個体(ミララース)
      神をも恐れさせる最強の古龍こと煌黒龍アルバトリオンの降臨までもが確認されているのである。
      世界観上でも最強格と目される禁忌のモンスターが2種(3種)も登場するフィールドなど前代未聞であり、
      冗談抜きでこの地から世界滅亡が始まりかねない
      • 環境から考えても、紅龍特殊個体が呼び寄せる隕石雨、紅焔、大熱波、
        煌黒龍が発生させる天変地異による"神域化"に見舞われるであろうこの島は
        死の地帯という表現すら生温い、この世の地獄そのものである。
        こんな領域で縄張りを争っている彼らは、命知らずを通り越して自殺志願者の域に達しているだろう。
  • 余談だが、全く別種の禁忌のモンスター同士が顔を合わせる可能性があるフィールドは、
    最新作でもこの溶岩島のみである*1
    今のところ紅龍と煌黒龍は異なるタイミングで溶岩島に現れているようだが、
    何かの拍子に邂逅すれば想像を絶する激突が起こってしまうであろうことは想像に難くない
    協調して奇跡のコンビが実現する可能性もあるが、結局どちらにせよ世界終了のお知らせである。

余談

  • 初登場作品のMH4では、「裏世界」に入ることができるフィールドとして有名であった。
    その方法は至って簡単。
    溶岩際(壁側)で乗り状態に移行し、暴れ回るモンスターが溶岩地帯に侵入した瞬間に乗りを成功させるだけ。
    成功すると見えない壁を突き抜け、なんとフィールドを取り巻く溶岩内に侵入できる
    即死してもおかしくなさそうな環境だが、あくまでフィールド外扱いであるため
    スリップダメージどころか地形ダメージすらない状態で自由に行動可能
    煮えたぎる溶岩の中を涼しい顔で走り回るハンターは完全に人外である。
    • なお、ハンターにとっては侵入不可領域の溶岩地帯だが、モンスターにとってはその限りではない。
      ハンターが溶岩に埋まっている場合でもモンスター達は普通に追いかけてくるため、
      ハメ技などに利用するといった戦略的活用方法は不可能。
    • ちなみに、溶岩島にはこの溶岩地帯の外にもう一段見えない壁が存在しており
      溶岩の向こう側に見える海や火山内に侵入することは残念ながら不可能となっている。
      この外側はモンスターですら侵入不可能なので、乗りを利用して入り込むことも出来ない。
    注意事項として、この裏世界侵入バグはMH4G以降は修正されている
    溶岩際で乗りに移行した場合でも、見えない壁に衝突すると同時に乗りが解除されてしまう。
    今作で乗り強制失敗になりやすくなったのはだいたいこの対策のせい。
  • シュレイド城のように「一定時間経過でほぼ必ず発見状態に移行する」いった仕様はなく、
    また禁足地や霊峰などと異なりエリア1が非常に広大であることから、
    モンスターに察知される可能性が比較的低い決戦場型フィールドの一つ。
    このため、モンスターの初期位置次第では発見状態に移行されないままフィールドを探索することが可能
    • BCからクエストが開始するタイプのクエストの場合、
      BCにおいて千里眼の薬自マキでモンスターの位置を把握し、
      着地地点から遠い位置にモンスターが移動した瞬間にエリア移動することで、
      ほぼ確実に発見状態に移行されずにエリア1に侵入できる。
      エリアイン後に即座にしゃがむかけむり玉を投げればまず見つからないので、
      溶岩島の環境を楽しみたい場合は活用するといいだろう。
  • 周囲から隔絶された孤島とされているが、翼を持たないモンスターが出現することも多い。
    泳ぐか、あるいは地中を掘り進むなどして島に渡ってきたのだろうか。*2
    頂点捕食者であるアカムトルムがこの島に棲み付いていた*3ことを考えると、
    溶岩島の奥地にも独自の生態系が築かれており、その一部が表に出てきているという見方もできる。
    禁忌のモンスターが降臨する可能性がある以上、仮に生態系があっても存続は絶望的だろうが……。
    • このうち、猛り爆ぜるブラキディオスについては設定が存在しており、
      溶岩島でしか繁殖出来ない特殊で強力な粘菌を獲得するために渡島するとされている。
      ブラキディオスはかつて外部から孤島に接近していた事例があるため、
      飛行能力を持たずとも大陸から島への移動が可能なのは間違いなさそうである。
  • 激昂ラージャンはMH4(G)のイベクエ「金の仁王、並び立つ」にて登場。
    激昂ラージャン2頭というだけでも恐ろしいのに、前述の通り罠使用不可、
    しかも超広範囲振動攻撃持ち(からの、2頭目による対処不可の追撃)に加え、
    暑さダメージに地形ダメージとハンターに不利な要素を過剰に詰め込んだ、
    想像するだけでおぞましさに身が竦むクエストとなっている。
    さらにラージャンの暗色が背景と同化し非常に見難くなっていて、さらに難易度が上がっている。
    また、溶岩島には地盤沈下・隆起のギミックが導入されている。
    ラージャン戦でも実装されたので、これまでとは一味変わった狩りができるだろう。
    • 余談だが、4シリーズではこのクエストによって久々に火山地帯でラージャンを狩猟できることになった。
      ラージャンは通常クエストでは普通の猿が住んでいそうな環境に登場し、
      以前登場していた特殊な環境には激昂した個体も含め一切登場していない*4
      雰囲気で違和感を覚えていたハンターはこのクエストでやっと「あのラージャン」と戦える、のかもしれない。
      • 過去作で溶岩の中から気光ブレスを連発してくるラージャンにうんざりしていたハンターは多いだろうが、
        本クエストではその苦い思い出が蘇ってしまうかも知れない。
        特に闘気硬化中はどうも振り向き気光ブレスの頻度がかなり増えるようなので、
        剣士は手出しできなくなることも少なくない。
        立ち回りには気を配りたいところだが、ラージャンはこちらと距離を離す行動が多いのが厄介である。
  • MHXXでは専用BGMを持たないグラビモスが進出しているが、
    BGMは溶岩島が初登場した作品における火山である地底火山のBGMではなく、
    MHXで復活した火山のBGMとなっている。
  • 概要で解説した通り本フィールドは夜背景となっているが、MHX(X)ではクエスト依頼書に
    」のアイコンが表示されてしまっている。
    これは古代林等の一部フィールド以外には時間帯の概念が無いが故の仕様であるが、
    釈然としないのは間違いない。

関連項目

クエスト/金の仁王、並び立つ
クエスト/クローズ・ヘッド達の激突!
クエスト/紅龍来降
クエスト/JUMP・決戦、炎の王!!
クエスト/紅の終焉
モンハン用語/決戦場フィールド
フィールド/決戦場
フィールド/極圏 - 溶岩島と同じく、フィールドの一部が大規模に隆起・沈下を起こす。
フィールド/火口深部 - MHF-Gに登場するフィールド。火山地帯で地盤沈下が発生する点が共通する。
BGM/火山戦闘BGM - MHXXでは「マグマを纏う炎魔/ヴォルガノス」が汎用BGMとして設定されている。


*1 シュレイド城も黒龍と祖龍が顔を合わせる可能性があるが、あちらはどちらもミラボレアス種に属する。
*2 現実世界でも小型恐竜が泳いで海を渡ったと思われる例が存在するらしく、ドスイーオスなどもその気になれば泳げる可能性がある。
*3 MH4(G)ではチコ村村長関連のストーリーにおいて、本編からかなり以前の時点で(恐らくは同一個体の)アカムトルムが溶岩島に君臨していたことが示唆されている。
*4 禁足地も通常の状態では天空山の一部に過ぎないため、ある意味「普通の猿がいそうな環境」である。