- 種族
- 甲虫種(殻虫目 棘虫亜目 オルタロス科)
- 別名
- 甲虫(こうちゅう)
- 英語表記
- Altaroth
- 危険度
- MH3・MHP3・MH3G・MH4・MH4G・MHX・MHXX:★1
- 登場作品
- MH3, MHP3, MH3G, MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHRise, MHR:S, MHXR, MHST, MHST2
- 狩猟地
- 孤島, 砂原, 水没林, 火山, 渓流, モガの森,
遺跡平原, 地底洞窟, 原生林, 氷海, 地底火山, 天空山, 未知の樹海, 古代林, 遺群嶺, 砂漠,
大社跡, 寒冷群島, 溶岩洞, 密林
目次
特徴・生態 
- 現大陸の広範囲に生息している甲虫種のモンスター。
鋏のように開く大きな顎や先端に小さな棘のある腹が特徴。
主にハンターの間で《甲虫》という別名で呼ばれるのは本種であり、
ランゴスタやカンタロスなどと比較すると生息範囲はやや狭いが、
最も一般的な甲虫種モンスターの一種としてよく知られている。
- カンタロスと同じ殻虫目棘虫亜目に属し、共通点として大きく発達した後脚を持つが、
飛行能力やそのための羽は持っておらず、カンタロスのように跳躍することもない。
地面を這い回るように移動し、時には壁やツタなどをよじ登ることもある。
性格は比較的大人しく、人間にいきなり敵意を向けたりすることは少ない。
そのため、ギルドでも危険性はアプトノスやケルビと同等程度と認識している。
しかし危害を加えられたり、餌場を荒らされたり、警備を担当する大型の個体と遭遇した場合、
顎で噛み付いたり腹部の棘から蟻酸を飛ばしたりして攻撃してくる事がある。
- 高い社会性を持っており、桁外れな個体数の群れと大規模な巣を作って生活する。
時折引っ越すことがあるらしく、砂原に生息するジャギィの群れは
古いオルタロスの巣を自分達の巣に繋げ、連絡通路として利用している。
- 木の実やキノコ、ハチミツ等の餌となる物を腹部(腹袋)に取り込み、巣へと持ち帰る習性がある。
この時腹部が大きく膨らみ、取り込んだ物によって様々な色に変化する。
体内に特殊な酵素を持っており、キノコを取り込んだ個体の袋の中からは
そのキノコが熟成された状態で発見されることがある。
オルタロスが熟成させたキノコはマカ漬けの壺で熟成させた物よりも風味も香りも良い絶品である。
なお、この腹袋は大変美味な食糧を溜め込むと金色に輝き、
逆に質の低い餌を取り込んだ場合は灰色に変色するという特殊な性質を持っている。
- 小型の甲虫種の外殻は衝撃に弱く、
強烈なダメージを負うと素材が使い物にならなくなってしまうことも多いが、
オルタロスの外殻はその中でも特に強度が弱く、直接的な攻撃ではほぼ確実に砕けてしまう。
しかし、食糧を溜め込んだ腹袋だけはその形を保ったまま残ることがあり、
これを素材として入手することは可能である。
特に金色に輝く腹袋は珍しく、高額で取引される。
また、腹袋が破れてしまった場合でも、中に溜め込まれた素材は無事である場合は多いので、
それを回収するハンターもいる。
ちなみに食材の溜め込まれていない、素の状態の腹袋にも素材としての需要があるが、
やはり強度は脆く、しかも透き通るような薄さであるため、入手は中々に困難である。
概要 
- MH3より登場した甲虫種。適応力が高く、凍土以外のほぼ全てのフィールドに登場する。
- 外見は巨大な大アゴを備えた、成人男性並みにデカいアリ。
色も頭や胴体が黄色、腹部や足が緑と極彩色でなかなかに目立つ。
現実世界のアリで言うならブルドックアリが近い外見だが、
外見上の大きな違いとして胴体の上部が前方に大きく張り出しているのが特徴的である。
- 外見だけでなく生態もアリにかなり近く、
数匹の群れで行列を作ってエサ(採取ポイント)へ群がり、体内に取り込んで巣へ持ち帰る習性がある。
ハンターが採取しているポイントであってもお構いなしに集ってくるので、
モシャモシャという効果音も相まって苦手な人には堪えるかもしれない。
…実のところ、これでも現実のアリと比べればデザインは比較的マイルドな部類に入るのだが。- なお、レア採取ポイントがある場合は種類を問わずそちらを優先するようだ。
- 食べ物を取り込んだ個体は腹部が大きく膨れ、その様子はまるでミツツボアリ。
実際にハチミツを摂取している事もある。
MH3(G)・MHP3 
- ハンターには普段は無関心だが、攻撃されると反撃してくる。
ただ、中には身体が一回り大きくハンターを見かけると積極的に攻撃を仕掛けてくる『兵隊アリ』
ともいうべき個体が存在し、これらの大型の個体は何もせずとも近付くだけで襲ってくる。
また、大型モンスターによって巣が破壊されたときも攻撃してくる。
ただし、巣を破壊した大型モンスターは完全に無視して、何もしていないハンターのみを死ぬまで狙い続ける。
理不尽すぎる。- 攻撃モードに入った個体はたまに酸を飛ばしてきて、これに当たると防御力が下がってしまう。
小型モンスター相手の時は特に問題はないが、大型モンスターの戦闘中に食らってしまうと
防御力低下により予想以上の大ダメージを食らい、一気にピンチになってしまう可能性がある。
イビルジョー等の場合は腐食やられの対策で忍耐の種を所持している事も多いが、
コイツの為だけに持っていくハンターは少ないのではなかろうか。
空気を読まずに突進し続ける迷惑イノシシや肝心な時に麻痺させてくる某甲虫
に比べるとマシとはいえ、それでも厄介な存在であることには変わりない。
そしてハンターにちょっかいを出している間に大型モンスターの攻撃に巻き込まれて大抵は砕け散る。
- 攻撃モードに入った個体はたまに酸を飛ばしてきて、これに当たると防御力が下がってしまう。
- 周囲のキノコやハチミツを食べて腹部が膨らんだ個体からは、有益な落し物を得ることができる。
このため、何か食べるまでしばらく放っておくことをオススメする。
特に、落し物でなら採取回数と関係なく蜂の巣から追加のハチミツを入手できるため、
ハチミツ集めの助けになる。 - ただしこの落し物の特性のせいなのか普通に倒すと確実に砕けてしまう。
他の甲虫種は低確率ながらも死骸が残るが、オルタロスから直接剥ぎ取るためには毒が必須である。
ちなみにその特性故に落し物をしない大型オルタロスも残念ながら必ず砕けてしまう。なぜだ - なお、時折アイテムを蓄えた腹部を金色に光らせる個体が現れる。
この特別な金色の腹袋は比較的高値で納品することができる。
ちなみにこの金の腹袋は色を楽しむための物ではなく、なんと食用らしい。- MHP3の大連続狩猟クエストでは、金の腹袋の個体を倒すと、落し物から回復薬グレートが入手できた。
MH3Gでは他の小型モンスター同様、携帯食料を落とすようになっている。
- MHP3の大連続狩猟クエストでは、金の腹袋の個体を倒すと、落し物から回復薬グレートが入手できた。
MH4(G) 
- MH4及び4Gにも登場。何気に4のOPムービーに顔を出していたりする。
やはり壁面を歩いて移動するが、小さい段差はぴょこんとジャンプして乗り越える。かわいい(?)。
しかし、今作は新たに登場したクンチュウにスポットが当たっているためか、
熟成キノコの納品などのクエストがなくなり、若干影が薄くなってしまった感じが否めない。- しかし、固有素材の腹袋が主にセルタス装備などにしっかり要求される。
オルタロス自身のクエストがないこともあり、製作や強化の思わぬ足止めとなることも。
腹袋が欲しいなら、サブターゲットに指定されているクエストを狙おう。 - 今作ではボルボロスに代わってケチャワチャに捕食されるハメに。
実際に食事時に本種を掴んで食べているのが分かる。
なお、この時はオルタロス本体は出てこないので攻撃される心配はない。巣を壊してないからか。
- しかし、固有素材の腹袋が主にセルタス装備などにしっかり要求される。
- なお、本作ではオルタロスがツタや柱などを登っている最中や、ジャンプ中に毒で力尽きた場合も砕け散る。
もし素材が欲しくて毒状態にしたのであれば、そのようなオブジェクトや段差から離れるように誘導しよう。
MHX 
- 本作では様々なモンスターが復活を遂げており、名前やポジションの似通ったカンタロスとの共演が期待されていた。
- 今作でもしっかり環境に適応しているようで、古代林にも顔を出している。
エリア2やエリア4をよく歩き回っており、餌集めに精を出しているのだが、
エリアが狭い関係で頻繁に大型モンスターの攻撃の巻き添えを喰らっている。
リオレイアのブレスでバラバラにされ、ディノバルドの大回転で切り刻まれ…。
今日もどこかで罪のないオルタロスがバラバラになり、空しく落とし物の音が響く。 - また、森丘や沼地といった旧フィールド*2には姿を見せない(こちらにはカンタロスが出現する)。
どうやらカンタロスとは生息地や生育に適した環境が異なっているようである。
- 今作でもしっかり環境に適応しているようで、古代林にも顔を出している。
MHXX 
- MHXXにも無事続投する……が、
なんとMHP2G以前のフィールドには出現しないという前作の掟を破り、
しれっとMH2版の砂漠に進出している。
これにより、地味にランゴスタとの共演が実現した。
- 3匹でよく群れている、非警戒時は動きが遅い、採取ポイントに密集するという生態から、
ブレイヴスタイルのハンター達からゲージ溜めの踏み台としてよく利用されるという憂き目にも遭っている。
MHR(:S) 
- MHWorldではカンタロスにポジションを譲っていたが、続くMHRiseにて同期と共に復活。
初報PVにて1秒にも満たない僅かな時間ではあるが、久方ぶりにその姿を見せた。
大社跡では朽ちた塀を巣穴として再利用している姿も見られる。人工物でも問題ないようだ。
更に今作では久方ぶりに棲家の一つである砂原も復活したため、
エリア8の巨大な蟻塚とオルタロスのセットが拝めるようになった。
- また、今作では毒を用いなくても死体が残ることがあるようになった。
腹に何かを蓄えている場合は落とし物をし、
1個の落し物につき腹の中身とオルタロス素材の両方が同時に手に入るので一石二鳥。
- 前述した通り3シリーズの砂原が復活したが、
同時に3シリーズの捕食者であるボルボロスとラングロトラも帰ってきてしまっているため、
あいも変わらず彼らの空腹時には蟻塚ごとムシャムシャと、或いは長い舌を突っ込まれて食べられてしまう事となる。
では大社跡なら安寧を享受できるかというとそうは問屋が下さない。
鳥竜種の新モンスターであるアケノシルムは雑食性なのだが、
なんと空腹時にはオルタロスの巣を破壊し、逃げ惑うオルタロスを捕食するという行動に出る。
しかもご丁寧にも登場ムービーでも披露している…。
久しぶりの帰省にもかかわらずモンハン世界の生態系は厳しいままなのであった。
- MHR:Sでは復活フィールドである密林に登場。
MHXXの時の砂漠と同様、またしてもMHP2G以前のフィールドへの進出である。
何だか地味ながらも着実に勢力圏を拡大しているような…。
- 傀異討究クエストでは採取ポイントがキュリアが集って傀異の影響を受けたものに置き換わることがあるが、
オルタロスはいっさい気にすることなく、普段と変わらず取り込んでしまう。
今のところ小型モンスターの傀異化は確認されていないが、
果たしてそんなものを摂取してしまって大丈夫なのだろうか…。
派生作品 
MHST 
- MHSTにも登場するが、生息地が意外と少ないためあまり目立たない。
モンソーネ平原やクバ砂漠、及びその近辺に点在する小規模な洞窟の中に3匹程度で固まっており、
戦闘に入ると同種複数やブナハブラなどと一緒に現れることが多い。
テクニック攻撃がメインだが、たまに「強化エキス」という特技で自身や仲間1体の攻撃力を上げ支援することも。
とはいえ、蟻酸は使わないので防御力ダウンの心配は不要であり、
大型モンスターと現れることは全く無いためほとんど気にしなくていいレベル。
能力も貧弱なため、テクニック攻撃に有効なパワー攻撃でさっさと倒してしまおう。
物理攻撃で倒しても砕けないので安心。
もちろんオトモンにもできない。- こちらでもキノコの採取ポイントに群がることがあり、しっかり腹膨れ状態になる。
この状態の個体を討伐するときれいな腹袋(上位では輝く腹袋)が入手できる。
- こちらでもキノコの採取ポイントに群がることがあり、しっかり腹膨れ状態になる。
MHST2 
- 続編である今作にも相方であるブナハブラと共に続投。
意外にも登場は遅めで、火山帯であるベルガ地方の麓や洞窟内などに生息している。
ババコンガ亜種などに伴って現れる場合が多い。
前作と行動はほとんど変わらないので、そこまで苦戦する事もないだろう。
- 上位個体は低確率で輝く腹袋を落とす事があるのだが、
ヌア・テ村の竜人からこれの納品を依頼されるサブクエストが存在する。
そもそも上位個体自体を見つけ出して勝負を挑むのが面倒くさいのに、
輝く腹袋を落とすかどうかも確率次第な上、それを5個も要求されてしまう。
例のセンサーに目をつけられるとなかなか難儀するだろう。
- エンドコンテンツである竜の拠り地や竜の拠り地・裏にも出現するのだが、
ステータスの強化幅具合が異常に高くなっており、
時には大型モンスター以上の火力を持ってライダーやオトモンをメッタ刺しにし、
クリティカルの連打でこちらを落としにかかってくるという事態も珍しくない。
試練の相手どころかただの虫相手にライフポイントを散らされ、愕然としたライダー諸氏も多いだろう。
これに限らずストーリーズシリーズの小型モンスターは妙に高いステータスになっている事が多いため、
たとえただの虫たちが相手であっても油断はしないようにしよう。
余談 
- 名前の由来は変更・修正・調整などを意味する「オルタレーション(Alteration)」と思われる。
食べた物(ゲーム中では特産キノコ→熟成キノコ)が体内で変化するのが由来だろう。
- 甲虫種の中では長らく、唯一専用のハンター装備が存在しなかった*3が、
Xにて専用の武器とオトモ装備が登場した。
操虫棍として登場したオルタデントはオルタロスがそのまんま操虫棍本体になっている。
オトモ装備はオルタネコシリーズ。見た目はタンクトップと麦わら帽子、そして更には虫取り網。
夏休みの小学生ルックである
ちなみにオルタロス以外の素材も使ったハンター装備として
ブナハシリーズやロックラックシリーズが存在する。- そのオルタネコ、名前こそオルタロスのオトモ装備の様だが材料は「虫の端材」。
つまりオルタロス素材を一切使わなくても作れてしまう。
オルタロスの別名が「甲虫」なのにあやかり、虫素材を代表して冠したか?
確かにオルタレーションはしている。
- そのオルタネコ、名前こそオルタロスのオトモ装備の様だが材料は「虫の端材」。
- ムービーとは縁遠い存在かと思われたがMH3Gにおいてアオアシラの登場ムービーに出演。
ハチミツをお腹一杯食べて巣に引き返そうとしたところで空腹のアオアシラが現れあわや…
と思いきやアオアシラはオルタロスを無視しハチミツへ直行するのであった。
やはりアオアシラも虫のおなかに入ったハチミツは食べたくないのだろうか。- 余談だが、オーストラリア先住民のアボリジニ達の中には、
ミツツボアリというお腹に蜜を貯める習性をもつ蟻を甘味として食べる人たちがいる。
曰く、ギ酸と合わさってレモンティーのような甘酸っぱい味なのだとか。
- 余談だが、オーストラリア先住民のアボリジニ達の中には、
- MH4のOPムービーにもブナハブラと共に登場。
密林の細い獣道を横切っていた所、そこにハンターとティガレックスが走って来て驚いて足を止めてしまう。
ハンターはそんなオルタロスらを跳んで避けていったが、その後からティガレックスが迫ってきて…
直接的な描写はされていないが、おそらくあの後ティガレックスに轢き潰されたと思われる。哀れな
素材 
- 甲虫の大顎
- オルタロスの強靭な顎。これで外敵に噛みついて攻撃する。
うまく剥ぎ取ることは困難で、入手はやや難しい。
なお、巣の護衛にあたっている兵隊アリのような大型の個体は、通常の個体に比べて攻撃性が高く、
このためか、普通のオルタロスに比べて大顎が剥ぎ取りやすくなっている。 - 甲虫の腹袋
- オルタロスの薄くしなやかな、袋状になった腹部の器官。普段はここに様々なものを溜め込み、
溜めたものに応じて色が変化する(ハチミツ:黄色、キノコ:青、木の実:緑)。
より上質なものは「上質な腹袋」、注意しないと見落としてしまいそうなほどの薄さと透明度を持つ
最上級のものは「極上の腹袋」と呼ばれる。
MHXXにおいては、「極上の腹袋」に相当するグレードのものは「特上な腹袋」と呼ばれ、
永久に破れることはないと言われる。
また、極稀に美しく輝く腹袋を持つ個体がおり、その個体は美味な食材を溜めこんでいる(後述)。- MHP3では甲虫の腹袋のレア度が6、上質な腹袋のレア度が4に設定されている。
おそらく設定ミスだろう。
- MHP3では甲虫の腹袋のレア度が6、上質な腹袋のレア度が4に設定されている。
- きれいな腹袋
- 精算アイテムの1つ。オルタロスの腹袋の中でも、金色の美しい輝きを放つ特殊なもの。
武具の素材としては使えないが、中に美味な食材が溜め込まれているため、高級食材としての需要がある。
より上質なものは「輝く腹袋」と呼ばれる。
関連項目 
武器/虫武器 - オルタロス素材武器への個別リンクあり
モンスター/カンタロス - 地上型甲虫種の先輩
モンスター/ブナハブラ - 甲虫種の同期。
モンスター/ボルボロス - 本種を捕食する天敵。
モンスター/ラングロトラ - 乾燥地帯では同様に本種を食べる。
モンスター/ケチャワチャ - ボルボロスと同じく本種を捕食する。
モンスター/アケノシルム - 大社跡では同じように本種を食べる。