- 種族
- 魚竜種(魚竜目 陸魚亜目 デルクス科)
- 別名
- なし
- 英語表記
- Delex
- 危険度
- MH3・MHP3・MH3G・MH4・MH4G:★2
- 登場作品
- MH3, MHP3, MH3G, MH4, MH4G, MHRise, MHR:S, MHXR
目次
生態・特徴
- 砂漠地帯に群れを作って生活する小型の魚竜種。現在確認されている魚竜の中では最小の種。
飛び出たような赤い目と、広げると体高の半分を占める大きな背ビレが特徴。
前脚は小さなヒレのように進化しており、後ろ足はほぼ完全に退化してしまって原形を留めていない。
その姿はナルガクルガやギギネブラ以上に「竜」のイメージから外れている。
- 5~6匹の群れで砂漠を泳ぎ、時折跳ねながら移動している。
砂の中を泳ぐために特化した身体つきに進化を遂げているが、その反面陸上に上げられると這って動くのが精一杯。
砂中の有機物や他の動物が狩った後のおこぼれを食べる。
大型モンスターが狩りを行っているのを見つけると、その周りを群れで取り囲むように泳ぎ始める。
狩りと食事が終わり次第、狩られた獲物の残りを漁るためである。
- 外敵には口から吐く砂の弾や背ビレを使って攻撃を仕掛けてくる事がある。
しかし、一個体の力は非常に非力であり、仲間が攻撃されるのを見ると一斉に逃げ出す事も多い。
なお、同じく砂漠地帯に生息する魚竜種、砂竜ガレオスとは異なり、
一部の個体が大型化して群れを率いているわけではない。
- デルクスから剥ぎ取る事ができるヒレは大きく丈夫であり、武器の素材として加工されることもある。
また、ガレオスやエピオスなどと同じく、キモは珍味や保存食の原料として評判である。
これをターゲットとした狩猟依頼が新人ハンター向けのクエストとしてよく発注されるが、
遊泳速度はなかなか速く、群れで襲ってくるために経験の浅いハンターでは手を焼きがち。
大きな音を嫌う習性を持つため、狩猟する際には音爆弾などを利用するのが有効となる。
- ジエン・モーランやダレン・モーランが出現すると、その食べ残しを狙って周辺に群れで集まろうとする。
このため、ジエン・モーランやダレン・モーランを捜索する場合はまずデルクスの群れを探すと良いと言われる。
余談だが、一部の個体はジエン・モーランやダレン・モーランの食事の際に
運悪く砂と一緒に呑み込まれてしまう事もあり、交戦中に怯んだジエン・モーランやダレン・モーランの
口内に突入したハンターが、脱出のついでにデルクスのヒレやキモを回収したという逸話がたまに聞かれる。
概要
- 砂原と大砂漠に生息する新種の魚竜種。
ガレオスの代役とも言えるモンスター。
ゲーム中のモンスターとして登場する魚竜種の中では唯一魚類と同様の姿形を持っており*1、
骨格のそれも魚類と同じものとなっている。
正に砂漠を泳ぐ陸魚であると言えよう。
- 大きな群れを作る習性があり、気付くと取り囲まれている事もある。
囲まれると頻繁にこかされるので厄介だが、魚竜種の例に漏れず音爆弾が効果的であり、
群れの真ん中目掛けて音爆弾を投げると群れ全体が一度に跳び上がるので面白い。
ディアブロスの登場ムービーでは咆哮を食らってしまい、画面端でじたばたしている。- 群れの仲間が窮地に陥ると、その仲間を見捨てて別エリアに移動しだす。
薄情とも思えるが、弱肉強食の野生の世界では賢明な、というか当然の判断と言えよう。
なお、ジャギィなどと並び史上初の逃げ出す肉食小型モンスターでもある。
- 群れの仲間が窮地に陥ると、その仲間を見捨てて別エリアに移動しだす。
- 通常の狩猟の際はガレオスと比べるとストレスは少ないものの、厄介な存在であることには変わりない。
体当たりで砥石や回復薬のアイテム使用をキャンセルさせてきたり
ブレスでハンターを吹っ飛ばしたりしてくる。
特にハプルボッカとの狩猟では、せっかく設置した爆弾をブレスで勝手に起爆されたり
釣り上げ最中に吹っ飛ばしてきて強制的に釣り上げを失敗させてきたりするので、非常に鬱陶しい。
ジエン・モーラン戦では体当たりでバリスタをキャンセルされたり、大砲をガード、落とされる事も多い。
頭に来て斬りかかろうとすると逃げられる事も多い。汚いなさすがデルクス汚い。- と、言うのも大型モンスターの狩りに便乗しておこぼれに与ろうとする習性があるため。
本来ディアブロスは草食なので狩りとは言えないが、デルクスにとっては狩りに見えるのだろう。
アレだけ小型で華奢、なおかつある程度強力なリーダーもいないのでわからなくもない。
- と、言うのも大型モンスターの狩りに便乗しておこぼれに与ろうとする習性があるため。
- なおガレオスとは違って専用の素材がない*2ため、デルクス装備は存在しなかった。
が、闘技場のコインから作れる城塞遊撃/弓撃隊装備をよく見ると
デルクスのものと思われる皮が使われているのがわかる。
MHP3
- MHP3では砂原9と10にのみ出現し、エリア移動をしなくなった。
しかし逃げなくなった訳では無く、ある程度仲間がやられると
こちらに攻撃してくる事が無くなりひたすら泳ぎ続けるようになる。
相手が逃げ腰になるので大型モンスターとの戦闘中はむしろ好都合だが、
デルクス自体を狩りたい場合は砂の中を高速で逃げ回るので面倒である。- こういう時は一旦エリアから出るのが有効で、再び攻撃的になり接近してくるようになる。
逆に言うと、逃走したモンスターの食事を阻止してラッシュをかけようとしたところに、
砂ブレスを当てられチャンスが台無し…なんてことも起こってしまうわけだが。
- こういう時は一旦エリアから出るのが有効で、再び攻撃的になり接近してくるようになる。
MH4(G)
- MH4でも登場。オープニングにおけるダレン・モーランのイベントにてガブラスと共に登場するが、
戦闘には両者とも一切関与しない。
さらに、その後のムービーでは船上に飛び出してきたところを我らの団団長に蹴り飛ばされる。- 不憫にも程があるが、シリーズ中でもプリレンダムービーに出演した小型モンスターは多くないので、
一瞬とはいえプリレンダムービー中に出演できたのは幸運だろう。役割は蹴っ飛ばされるだけだが。
- 不憫にも程があるが、シリーズ中でもプリレンダムービーに出演した小型モンスターは多くないので、
- その後、豪山龍ダレン・モーランのクエストが正式に受注できるようになると、
そのクエスト中に顔を見せるようになる。
ちなみに、本作ではこのダレン・モーラン戦以外に砂漠系フィールドが存在しないため、
通常のクエストには登場しない。故に少々影が薄い。- MH4Gでは、旧砂漠に姿を見せるようになった。
ガレオス一派も復活しており、遂に砂漠に生息する新旧魚竜の共演が実現することになった。
ただ、ガレオスとは異なり、専用素材が一切存在しないため、
コイツを目当てに狩りに出かけるという人はそうそういないだろう。
そのため、今作でも相変わらず影の薄い存在になってしまっている。
- MH4Gでは、旧砂漠に姿を見せるようになった。
MHX~MHW:I
- 初登場の3以降地味に皆勤であったが、MHXでこれまた地味にリストラされてしまった。
関わりの深いモーラン種が登場しないことと関連性があるのかもしれない。
MHXではガノトトス&ヴォルガノス復活と魚竜種全体が賑わいを見せているのだが、
本種のリストラで残念ながら本家魚竜種全登場は叶わなかった。
何気に魚竜種がシリーズ皆勤賞をとれているのもこいつらのおかげだったのだが、
他の魚竜種たちが復活するや役目は終えたとばかりに引退していった。
デルクスに敬礼を送りたい。
- MHWorldの舞台となる新大陸でも生息は確認されておらず、残念ながら引き続き未登場。
ただ、魚竜種全体ではヴォルガノスの続投に加えジュラトドスやブラントドスと言う新顔も現れ、
引き続きそれなりの存在感を見せ続けているのが救いである。
MHRise
- …そして時は流れ2021年、MHRiseにて彼等が初登場した砂原共々久々の復活を果たす事となった。
骨格が類似した魚類のガライーバ*3や、魚竜種の後輩であるジュラトドスとの共演を果たす事となったのである。
派生作品であるMHXRを除けば、何気にモーラン種のいない作品でデルクスが登場するのは初のことである。
- 本作ではグラフィックが向上し、ガレオス同様砂に覆われた鱗の色がはっきり見えるようになった。
砂の下の色は褪せた茶色に緑色の縞が入っており、背鰭は水色に橙色の縞が入っている。
扇型の鱗もはっきり見えてより魚らしさが増したほか、
目や歯のグラフィックも向上した事でかなりリアルなワニに似ている。
また、本作には大きなヒレが入手できるモンスターがデルクスしかおらず、
その大きなヒレの説明文にデルクスのヒレに関しての言及が追加されたことで実質的な専用素材となった。
そしてこれを利用した完全新規のデルクス武器も幾つか追加されるなど、大躍進を遂げている。
- 基本的な動きなどはMH4G以前とあまり変わっておらず、
モンスターの咆哮に驚いて一斉に跳ねる姿をよく目にすることができる。
広大な砂原において相変わらず砂地の広がる限られたエリアにしか出現しないため、
ターゲット次第では出会わないことも。
ブレスによる吹っ飛ばし攻撃こそ見ないようになったものの、
体当たりでハンターに突撃して転ばせてくるのも相変わらず。
砂地が初期位置の場合が多いディアブロスとの戦闘時など、鬱陶しい時はとことん鬱陶しい。
どうしても厄介な場合はひるみ軽減スキルを用意しておくことを勧める。
- 一方でいざデルクスを狩ろうとしても本作の彼らはかなり逃げ腰であるため、自分で追いかけるのは骨が折れる。
集中して素材を集める際にはガルクを連れて行き、小型モンスターを優先する指示を事前に与えておきたい。
音爆弾ももちろん有効だが、本作では1度に持ち運べる数が10個から5個に減っているため少々面倒。- 素材集めの際には音爆弾でかち上げてからマキムシを当たるように撒くと一網打尽にしやすい。
マキムシは小型モンスター相手には引っ込まないため、デルクスが事切れるまでヒットし続けるのである。
デルクスホイホイ
- 素材集めの際には音爆弾でかち上げてからマキムシを当たるように撒くと一網打尽にしやすい。
- リオレイアの登場ムービーにも出演。
夜の砂原をいつものように回遊していただけだったが、何かがリオレイアの機嫌を損ねたのか、
何度も火球を浴びせられ逃げ惑うデルクス達。
最終的にリオレイアのサマーソルトによって群れごと薙ぎ払われてしまう。
ムービーの説明によればこの場所はリオレイアの「後宮」らしかったので、
恐らく雌火竜の縄張りだと知らずに踏み入ったことで怒らせてしまったのかもしれない。
なお、該当の場面はPV4の冒頭で砂原の新たなBGMと共に使用されている。
MHR:S
- 当然ながらMRの砂原に登場。
行動や生態は特別何かあるわけではないが、なぜかG級素材だった「巨大なヒレ」がオミットされており、
デルクスから入手できるMR素材は重厚な牙だけになっている。- そのため、デルクス武器は砂原に行くまでもなく強化可能。
名前に反してデルクス素材をろくに使っていない詐欺武器と化してしまった。
作る分には、デルクスを追いかけ回さなくて済む分楽になったのだが…。
- そのため、デルクス武器は砂原に行くまでもなく強化可能。
- 今作のエンドコンテンツの傀異討究クエストではディアブロスの周回が人気であり、
その主戦場で高頻度で妨害を入れて来る厄介な敵として過去作以上に悪い意味で有名。
生態ムービー
- ジエン・モーランの生態ムービーである「鳴り響く大銅鑼」にゲスト出演。
撃龍船の乗組員がデルクスの群れを発見し、そこからジエン・モーランの位置を割り出すシーンがある。
余談
- 最大の特徴たる背ビレから考えると、モチーフはバショウカジキ*4かミズウオ*5だろうか。
それらの体にワニ(ガビアル類)の頭部を付けたといった体型をしているが、前者は異常に発達した上顎、
後者はガブラスも顔負け・ヴァルハザクもかくやの長く鋭い牙…と見ようによってはワニより特徴的な頭を有している。
魚はモンスターよりも奇なり
素材
- 大きなヒレ
- 様々な形状があるヒレの総称。用途に合わせて都合の良いものが使われる。
正確にはデルクス固有の素材ではなく、マンボウ型やカツオ型の魚類からも得られる。
種や個体などによって形状は様々だが、それ等全てを纏めて「大きなヒレ」と呼び、同一の素材として扱う。
用途に合わせて都合の良いものが使われるが、ハンターの武具の素材としての需要は少ない。
傷一つ無い上質なものは「上質なヒレ」、さらに大きく成長したものは「巨大なヒレ」と呼ばれる。
魚類からは「大きなヒレ」しか入手できず、「上質なヒレ」や「巨大なヒレ」は入手できない。- MH4およびMH4Gでは登場フィールドの関係からか入手できない。
- 前述の通り「大きなヒレ」に関してはMHRiseにて後半の説明文が
「砂原を泳ぐデルクスのヒレは、特に丈夫で扱いやすい」と一新された。
またマンボウやカツオは登場せず、Worldから追加された魚型モンスターであるガライーバからも
剥ぎ取れないため、「大きなヒレ」「上質なヒレ」の両方とも名実共に専用素材となっている。- 因みにボロスシリーズやミツネシリーズなど、意外と要求される装備が多い。
砂原に行った際にはついでに入手しておくといいかもしれない。
- 因みにボロスシリーズやミツネシリーズなど、意外と要求される装備が多い。
- なんと食用にもなるらしく、よろず料理のメニューに指定すると携帯食料(と増強剤)に加工してもらえる。
現実でも魚のヒレや骨を煎餅のように加工した商品があるので、そういう感じで作っているのだろうか。
- とがった牙
- 特に目立った特性が無い、小型モンスターの牙の総称。
こちらもデルクス固有の素材ではなく、同様の素材がサメ型やアロワナ型の魚類、
甲虫種モンスターのクンチュウや両生種のスクアギルからも得られる。
地方によっては、アオアシラなどの牙獣種から得られることもある。
これまた用途に合わせて都合の良いものから消費されていく。
大きなヒレと比べるとハンター向けの用途も多く、水中弾や扱いやすい武具の素材としても重宝する。
特に質によって価値は変わらない。
関連項目
武器/デルクハープナー - ガンランス
武器/デルクセーゲル - スラッシュアックス
モンスター/ガレオス