◆忍◆ ニンジャ名鑑#178 【ファイアブランド】 ◆殺◆
アマクダリ・セクトのニンジャ。彼が用いる手甲「ガングローブ」には、拳で殴った際にその衝撃で内蔵式拳銃の引き金が自動的に引かれ、相手にゼロ距離射撃を食らわせるという危険な機構が組み込まれている。
登場エピソード 
「俺の拳を真っ向受ける気概は無いのか、女ァー?」
人物 
- アマクダリ・セクトの中核部隊、アマクダリ・アクシスに属するニンジャ。過去にはハーヴェスターの邪悪な小隊に所属していたらしい。
- 荒っぽいながらも捌けた性格をしており、仲間の面倒見もいい。また状況判断にも優れるため、複数のニンジャ同士の乱戦ではたびたび司令塔の役割を担う。
- 一方で暇つぶしがてらゲーム感覚でモータルを虐殺するなど、人を虫ケラのように扱う点では他の大多数のニンジャと同様である。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ】
にて、ニラギ・ニンジャクランのレッサーニンジャのソウル憑依者であることが明かされた。
- ニンジャ名鑑にて先行紹介された際にはヘッズ内に武器頼りのサンシタめいた見方をする向きもあったが、本編でのイクサぶりはそれを払拭するに足るものだった。
外見 
- リベットを打ち込んだベルトを装束のあちこちに装着し、その背中には「トクシュブタイ」と大きく書かれている。
- 物理書籍版の登場人物名鑑より、このカタカナはハーヴェスター直属の戦闘集団の証と説明されている。
- その装束は「多機能アサルト装束」と呼称され、様々なウェポンを収納している。
- 装束の上から黒いミリタリーコートを羽織っている場面も見られた。
元ネタ・考察 
- ファイアブランド(firebrand)は「松明」の意味。比喩的に「火付け役」「煽動者」の意味で使われる場合もある。
ワザ・ジツ 
- 高い練度のカラテは「軍隊じみた」と形容され、彼の出自を否応なく知らしめる。
- 多勢に無勢の状況でも不敵な態度を崩さず、高い状況判断能力を有する様からも、己のワザマエに対する自負が窺える。
- また、武装ヘリの操縦技術を修得している他、乗り捨てられたモノホイールを使って逃走するなどマシン一般の扱いに長ける描写がある。
- 彼のニンジャネームは上記の比喩的な意味が由来なのか、名前に反してカトン系のジツは有していない。
多機能アサルト装束 
- 様々な武装・ギミックを装着したスーパーコスチューム。
◆ガングローブ◆
- 仕込み銃を内蔵した手甲。拳による攻撃のインパクトと同時に弾丸を射出、標的を粉砕する。
- ウィルキンソン氏によると、シルバーカラスがテストを行ったオムラ・インダストリ製の「セスタスガン」をオナタカミ社が改善した商品らしい。さらにギミック作動後、空の薬莢が排出されるとの証言
も得られている。カッコイイヤッター!(※証言のリンク先では別のニンジャと名前を間違えられているが、これはファイアブランドの間違い)
◆スラッグガン(背部マニピュレータ保持)◆
- 背部マニピュレータによって保持され、両腰部に位置するように展開される散弾銃。
- 本来「スラッグ弾」とは「散弾銃で運用する単発弾」を指すのだが……。日本のカスタマイズメカアクションゲーム「アーマード・コア」でも大型の散弾砲をこう表記していたが、それが甥御さんの資料に紛れ込んでいたのだろうか?
- しかしながら、主にスラッグ弾を撃つことを想定された散弾銃で(通常のそれより)大粒の散弾を運用する場合もあるようだ。よって、間違いとは言い切れない。
- 本来「スラッグ弾」とは「散弾銃で運用する単発弾」を指すのだが……。日本のカスタマイズメカアクションゲーム「アーマード・コア」でも大型の散弾砲をこう表記していたが、それが甥御さんの資料に紛れ込んでいたのだろうか?
◆大口径リボルバー◆
- 大腿部のホルスターに入った拳銃。特に変哲のない大口径銃のようだ。
◆特殊ブーツ◆
- 踵にジェット噴射(ロケット噴射との記述も)機構を備えたブーツによってニンジャ瞬発力を強化している。加速による運動エネルギーを拳撃に上乗せすることで、ガングローブの破壊力を更に高めることが可能。
◆ワイヤ射出機構◆
- ブレーサー手首部から楔付きのワイヤを射出し、周囲の建造物に撃ちこむことで立体的なマニューバを行う。
◆その他◆
- 作戦によってはグレネードや閃光弾などの投擲武装も所持している。
- 銃器が実際多いが、スリケンも普通に使用している。
ストーリー中での活躍 
- 時系列上の初登場は「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」の書籍版加筆部分。ヘリ降下部隊を率いてディアハンターの狙撃で負傷したアブサーディティを捕縛した。
- 連載順での初登場は「ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ」。イッキ・ウチコワシ支援部隊の一員としてドラゴンベイン、スワッシュバックラーらとともにバスター・テツオの窮地を救った。
- 第3部では「ノット・ザ・ワースト・デイ、バット・アット・リースト・カースド・エニウェイ」にて登場。ニンジャスレイヤーとレッドハッグの活躍によりワイバーンを討ち取られ、窮地に陥ったシャドウドラゴンの援護要員として武装ヘリに乗って駆けつけた。
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」では高級料亭「オトノサマ」で開かれたアマクダリ幹部の秘密会合に護衛の一人として参加。バックラッシュ率いるソウカイヤ残党の襲撃に際してはセプテントリオンとの連携で、厄介なガンマンニンジャ・ヒルビリーを真っ先に排除し敵の後方支援を断つ状況判断を見せ、さらに自身もテンラピッドを討ち取るイサオシを挙げる。
- 続くキョート大使館襲撃作戦ではカメレオンの護衛部隊として登場。実質指揮官としての役割を担い、多数の犠牲を払ったものの、サークル・シマナガシ勢とブラックヘイズ、フェイタルの強襲を彼自身はほぼ無傷で凌ぎ、カメレオンの護衛も成功させる手腕を発揮した。更にまだ未熟とはいえ、即死級の一撃を得意とするルイナーを一方的に片付けている。
- その後、キョート大使館に突入し大使レツマギの護衛を担っていたレッドハッグと交戦。ガングローブを機能不全に追い込まれるなど苦戦しているように見えたが、エピローグでレッドハッグは弾丸を多数浴び、肩が抉れる怪我を負うなどズタボロになっており、結局彼が優位に進めて捌き切ったようである。
- しかし、ここでニンジャスレイヤーから最優先殺忍対象の一人としてリストアップされることになる。「リヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ」においてアイスジャベリン虐殺事件の調査のため現場を訪れたところで、罠を張っていたニンジャスレイヤーの強烈なアンブッシュを受ける。直前に察知し回避を試みたものの、さすがに完全には捌ききれず顎下を抉られてしまった。
- その後、クローンヤクザ軍団を指揮し、自身もアサルト装束の武装・カラテを最大限駆使して逃走・迎撃を図るが、殺意を研ぎすませたニンジャスレイヤー相手に傷を負いながら逃げることはさすがに叶わず、遂にスレイされた。
「灯の……絶えし路傍に……ただ雨な……」
- インターセプターの「詩情はわからん」という発言に同意していた彼だが、その辞世のハイクは、忍殺史上かつて例がないほどのポエットなものであった。
- 編者はキョートハイク協会員ではないのでここでの解説は避けるが、本編を読めば様々な掛詞が込められた名句であることがわかるはずだ。
一言コメント
- ↑お、待てい!クランは間違いなくあるぞ -- 2020-02-22 (土) 20:45:40
- ↑あ、カジヤ・ニンジャその人がクランを持っていたかということか、読み間違いました。なお、武具の生成に長けたクランとしてはゴダ系列のティターン・ニンジャクランの説明などで言及があることですね -- 2020-02-23 (日) 13:38:51
- 「詩情はわからん」はインターセプターの台詞でファイアブランドの発言は「俺もだ」では? -- 2020-05-26 (火) 00:33:51
- スラッグガンについて補足すると、通常のショットガンは散弾の収束率や飛距離を調整する為の銃口の絞り(チョークという)があるのだが、スラッグ弾に特化した物にはこれが無い。つまり -- 2020-08-04 (火) 21:39:03
- ファイアブランド=サンのスラッグガンは近距離では比較的広範囲に散弾をバラまく事が出来、距離がある場合は単発威力と精度の高いスラッグ弾を使えるので実際隙が無い。そして私はケジメした! -- 2020-08-04 (火) 21:47:56
- 蛇足ながら、スラッグ弾特化のショットガンは実際スラッグガンと呼ばれる。装甲中核とは無関係でしょう -- 2020-08-04 (火) 21:52:36
- 質問で間違われたドラゴンベイン=サンだが、彼も最終決戦でガングローブめいた武器を使ったのは何の巡り合わせか -- 2021-01-21 (木) 21:13:22
- カラテで殴ってもカラテしだいで威力が軽減されるから、カラテしつつゼロ距離射撃できるガングローブは実際画期的な武装だった? -- 2021-01-22 (金) 19:40:42
- ハイクの「灯」はどう読むんだろうか。普通に「ともしび」?忍殺用語風に「ボンボリ」?それとも意訳的に「ひあかり」?ワカラナイ!アーッ! -- 2021-02-20 (土) 23:19:06
- 正直早くスレイされないかなぐらいの認識だったのにハイクを詠まれたときに「ポエット!!!」と叫んでしまい嫌いになれなくなってしまった -- 2021-04-12 (月) 20:55:59