戦車・戦闘機・艦船のいろいろ

Last-modified: 2024-07-02 (火) 12:32:18


概要

ここでは戦車、戦闘機、艦船に関するトリビアや、脚光を浴びていない計画、試作車両、試作機、試作艦船を紹介し、よりそういった物への理解を深め、よりwar thunderを楽しんでもらう為のページです。元ページは→WoT Blitz Wiki 戦車のいろいろ

ドイツの変態飛行機達

 ドイツが戦中、様々な変態飛行機を設計していたのは皆様承知の事実だろう。だが、ドイツが他にも様々な戦闘機を開発していたのは知られていない。ここでは、そんな歴史と時代の闇に埋もれた希望と夢に満ち溢れた()ドイツ飛行機を紹介していく。なお、説明の最後にはスペックを書くものとする。自重は無積載時の物である。

Messerschmitt

メッサーシュミットはbf109を始め、様々な傑作飛行機を世に輩出している。だが傑作機の裏に変態機あり!。かのメッサーシュミット社も変態機を沢山計画しているのだ。メッサーシュミット博士も実は無尾翼機に焦がれていたのは有名である。ここではそんなメッサーシュミット社の変態機をできるだけ紹介していく。

Me109 TL

Me109 TL
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Me262がコケた時のバックアップとして計画された戦闘機。'TL'とはTurbo-Lader Strahltriebwerkの略称である。1943年1月22日にドイツ航空省の会議で提案された。既存の戦闘機や計画機の部品を流用し、胴体は機首と尾部に改造を施したMe 155B、翼はMe 409プロジェクトから、ランディングギアはMe 309から拝借した。武装はMG 151/20 20mm機関砲2門に、MK 108 30mm機関砲2門を全て機首に装備している。胴体がMe 262より細くMe 262より良いパフォーマンスができると考えられていた。だが、集中的な研究の後、1943年3月までにかなりの修正が必要と分かり、Me 262も上手く行きそうでこんなものに構ってられる暇なしと言わんばかりにバッサリと切られてしまった。

スペック

・全幅12.55m ・全長9.5m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度980㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

Bf 109Z

Bf 109Z
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Bf109Zは、Bf109を2機並べる形で双胴化した戦闘機。1942年にメッサーシュミット開発部門はツェルストラー(重戦闘機)の開発をRLMから命ぜられた。1941年の初期のRLMの指令は、主要な航空機会社からの新設計の航空機の量を制限しようとしていたため(新しい航空機で生産ラインを混乱させないため)、新しい重戦闘機は2つのBf 109胴体を結合することが決定された。 こうすることでBf109Zは既存のBf109戦闘機から部品を90%流用することができた。主翼と尾翼が繋がり、パイロットは左側の胴体の座席に座乗する。着陸脚は既存のBf109のものと一緒で、4つ着陸脚が出る。内側着陸脚は内側引き込み式。外側着陸脚は外側引き込み式だった。ある文献によるとBf109Z初期型の武装は搭載されてなかったという話があるが実情は不明である。1943年初頭に1機が完成した(文献によって差異)が、連合軍の襲撃によって破壊され1944年に開発が中止されている。

スペック

・全幅13.27m ・全長9.048m ・全高2.69m ・翼面積不明 ・自重6000kg ・最高速度743㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

Me 265

Me 265
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アレクサンダーリピッシュ博士がメッサーシュミット社にいる頃に開発した無尾翼重戦闘機。試作機の段階からMe 210の失敗加減が露呈しており、別の重戦闘機を必要とした。Me 265はMe 210の部品を流用することができたがこれより多くの部品を流用でき、迅速に生産が行えるMe 410が支持されたため、計画は消滅した。エンジンはDaimler-Benz DB 603液冷12気筒ピストンエンジンを推進式に搭載し、乗組員はコクピットに背中合わせに座る。

スペック

・全幅17.4m ・全長10m ・全高3.8m ・翼面積45㎡ ・自重6300kg ・最高速度675㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

Me 329

Me 329
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上で述べた通り、Me 210の失敗加減が露呈したメッサーシュミット社は別の重戦闘機の開発を急がねばと考えた。最終的にはアイデアは三つに絞られた。アレクサンダーリピッシュ博士のLI P.10、ハーマン・ウルスター博士のMe 329、後の後継のMe 410である。ウィリーメッサーシュミットはこの3機の性能値を比較した。結果的に一番優れているのはMe329だった。Me329は無尾翼機で主に木で作られていた。これは戦略的材料を出来るだけ使用せず、また重量軽減の意図もあった。26度の後退翼を持ちダイムラーベンツDB 603またはJumo 213ピストンエンジンが翼に埋め込まれ、推進式プロペラを回した。空気取り入れ口はエンジン前部に開けられており、これでオーバーヒートを防ぐことができた。着陸脚は主車輪式で主脚は外側引き込み式。主車輪は内側引き込み式である。コクピットには2人が座り1人は操縦手、もう1人はナビゲーター兼機関砲手だった。武装は機首に取り付けられたMG 151/20 20mm機関砲4門に翼の根元にもMK 103 30mm機関砲が2門装備されている。後部にも防御武装として無線操縦式のMG 151/20 20mm機関砲が装備され機関砲手はペリスコープシステムを介して照準を合わせられた。爆弾も最大2400kgまで搭載可能だった。内部の爆弾槽又は翼下の懸架ラックに装備される。Me329は重戦闘機、護衛戦闘機、夜間戦闘機、急降下爆撃機、戦闘爆撃機、偵察機と様々な用途での使用が期待され、モックアップも制作されたがこのような斬新なデザインには開発期間が長くかかるため、生産性はあまりなかった。それに、Me 210の発展型であるMe 410が成功しそうでもあり、Me 329の計画は放棄されてしまった。又、ある文献では1945年初頭にMe 329V1がグライダーとして完成し、レへリンで試験飛行されたと言うが実情は不明である。

スペック

・全幅17.5m ・全長7.715m ・全高4.74m ・翼面積55㎡ ・自重6950kg ・最高速度792㎞ ・航続距離4450㎞ ・乗員1人

Me 334

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リピッシュ博士がメッサーシュミット社に在籍していた時に開発した無尾翼戦闘機。元はジェットを動力とすることが目的だったが間に合わず、ダイムラーベンツDB 605 12シリンダーピストンエンジンになった。中翼単葉後退翼で、23.4度の後退角を持ち、垂直尾翼が下部に取り付けられている。着陸脚は主車輪式で主脚は内側引き込み式、主車輪も内側引き込み式だった。武装はMG 131 13mm機関銃2門だったがLI P.20が登場したため、計画は放棄された。

スペック

・全幅9.3m ・全長7.0m ・全高3.72m ・翼面積17.3㎡ 自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

Me 509

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Me 509はそのルーツをMe 309まで遡ることができるが、その情報はほとんど残っていない。全金属構造の新しい胴体が設計され、与圧コクピットが機首に配置されている。ダイムラーベンツ605B 12気筒エンジンが、コックピットの後ろの胴体に埋設され、コックピットの下を通る延長軸によって3枚ブレードのプロペラを駆動した。低翼単葉テーパー翼で先は丸みを帯びている。主車輪や垂直尾翼はMe 309のものを流用されている。武装は決まっていなかったが2門のMG 131 13mm機関銃と2門のMG 151/20 20mm機関砲が搭載されると想像されている。Me 509のプロジェクトは少なくとも1943年半ばに中止された。

1945年4月、日本海軍はR2Y景雲を完成させたがこの機と景雲とではとても外見が似通っている。確固たる証拠はないが、Me 163やMe 262などの情報が日本に渡っているためMe 509の情報が日本に渡ってもおかしくはないだろう。信じるか信じないかはあなた次第です。

スペック

・全幅11.27m ・全長9.94m ・全高3.98m ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度760㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

Me 609

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Me 609の開発プロジェクトは旧式化したBf 110と交代するための新型のZerstorer(駆逐戦闘機)を短い開発期間で開発するように、とのドイツ航空省の要求に応じて1941年に始められた。Me 609は2つのMe 309の胴体を新規設計された翼でつないでおり、その主翼内部に2つの着陸脚を収納していた。Me 609はMe 309の3輪の着陸装置を継承したために不恰好な6輪の着陸装置になっていた。Me 309のラジエータは胴体に引き込み式だがMe 609では固定式に変更されている。コクピットは左側の胴体についており、右側の胴体のコクピット部分は滑らかに整形されていた。Me 609の開発は基本となる新型戦闘機Me 309の開発計画が失敗したために頓挫した。このプロジェクトが完了していたら重戦闘機および高速爆撃機の両方として使用されていたかもしれないが、革新的なジェット機であるMe 262の完成により、レシプロエンジンの戦闘機の設計は意味を成さないものになってしまっていた。双子機は2機の航空機を不細工につぎはぎした形をしているために、性能について疑問視されることが多いが、アメリカのP-82ツインマスタングが優れた速度と航続距離をもって朝鮮戦争で活躍しており、この種の双子機は性能を十分発揮できることを証明している。戦闘機バージョンと爆撃機バージョンがあり、戦闘機バージョンでの武装はMK 108 30mm機関砲4門またはMK103 30mm機関砲2門を外翼部または中央翼部に搭載している。またSC500一発、もしくはSC250を二発装備できた。爆撃機バージョンでは武装が削減され、MK 108 30mm機関砲2門になった。また、各胴体下にSC1000を1発づつ搭載できる。

スペック

・全幅15.75m ・全長9.72m ・全高3.43m ・翼面積不明 ・自重5247kg ・最高速度760㎞ ・航続距離不明 乗員1人

Me P.08.01

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ワースター博士が考案した無尾翼爆撃機。後退翼を持ちそのほとんどが燃料タンクで占められている。必要に応じて燃料を投棄することもできた。翼の後縁に取り付けられたダイムラーベンツDB 615エンジン(DB 615エンジンが間に合わなかった場合はDB 613)が電力を供給した。ラジエーターは翼の前縁に配置され胴体中央には爆弾槽/貨物室があった。着陸脚は主車輪式で主脚は2枚組だった。与圧コックピットを搭載し、機首と尾部に遠隔操作式の防護機銃があった。Me P.08.01はいくらかの役割を果たすことができる超重量航空機の設計に従って制作されたため、様々な用途で使用が考えられていた。

・爆弾搭載量20000kg、航続距離15000 kmの長距離爆撃機
・20000kgの遠隔操作爆弾、地雷または魚雷を搭載した海上哨戒機
・50000kg爆弾を備えた航続距離2500kmの戦術爆撃機
・航続距離27000 kmの長距離偵察機
・少なくとも25トンの戦車または同等の量の機器を運ぶ輸送機
・最大100000kgの飛行重量の輸送用グライダー用牽引機
・4門の88mm高射砲用の空母航空機

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メッサーシュミットMe P.08.01の貨物室に戦車が積み込まれていることを表している。

だが、あまり現実的でない等々様々な事情が重なり、計画は中止された。

スペック

・全幅50.6m ・全長15.35m ・全高8.6m ・翼面積300㎡ ・自重不明 ・最高速度645㎞ ・航続距離27150km ・乗員不明

Me P.1092A~E

1943年5月から、一連の航空機がMe P.1092の指定で設計された。多目的機としての役割を果たすために、5つの基本設計が提出された。

Me P.1092A 1台のターボジェットを搭載した戦闘機
Me P.1092B 1つのロケットエンジンを搭載した迎撃機h
Me P.1092C 2つのパルスジェットを備えた高速爆撃機
Me P.1092D 2つのターボジェットを搭載した重戦闘機
Me P.1092E 2人乗り夜間戦闘機/重戦闘機
他のデザインには、長距離戦闘機、雷撃機、急降下爆撃機の役割が含まれていた。
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最初のデザインであるメッサーシュミットMe P.1092Aは小さな飛行機だった。単一のJumo 004Cターボジェットが胴体の底部に取り付けられ、胴体の機首の下の空気取り入れ口から空気を取り入れオーバーヒートを防いだ。Me262の外翼を使用し中翼単葉テーパー翼で22度後退していた。V型尾翼を装備し、着陸脚は主車輪式で、主脚は内側引き込み式、主車輪も内側引き込み式だった。

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Me P.1092Bは迎撃機になるはずだった。推進方法を除いて、外観はMe P.1092Aに似通っている。P.1092AはJumoターボジェットを使用していたが、P.1092Bは後部胴体にロケットモーター(おそらくWalter HWK109-509Aロケットエンジン)を搭載していた。胴体の大部分は6つの燃料タンクで満たされていました。3つは600リットル、2つは350リットル、1つは230リットルでした。尾部と着陸装置もP.1092Aに似ていたが、武装は2門のMK 103 30mm機関砲と2門のMK 108 30mm機関砲ににアップグレードされた。

 Me P.1092A-Eのデザインはどれも製図板をでるものはなかったが、数か月後にまったく新しいシリーズのデザイン(P.1092の指定の下)が始まった。

スペック(Me P.1092A)

・全幅8.4m ・全長9.0m ・全高2.5m ・翼面積12.0㎡ ・(無積載時重量発見できず)積載重量4000kg ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

スペック(Me P.1092B)

・全幅8.4m ・全長9.0m ・全高2.5m ・翼面積12.0㎡ 自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

Me P.1092/2

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1943年の夏、メッサーシュミット社は以前に計画したMe P.1092A~Eを、より小型で単座、単発にした機体を計画した。最初の設計であるMe P.1092/1は、Me P.1092Aと非常によく似ていたが、前機のV型尾翼と違い、通常のフィン/ラダーと水平尾翼が後部に取り付けられ、可変掃引翼が追加されていた。
 Me P.1092/2で、メッサーシュミットはP.1092の全体的な外観を変更した。胴体は短く、コックピットは尾部が始まる後部胴体に設置されている。中翼配置に取り付けられた翼は21.5度で後退しており、ここでも、Me 262の外側の翼セクションが使われた。燃料容量は1250Lに増加した。単一のJumo 004C(1015kg、推力2237lbs)が排出されるブームに取り付けられました。
 着陸脚は主車輪式で、主脚は内側に引き込まれ、主車輪は後方に引き込まれた。重量は見た目に反してかなり重かった。武装は、MK 103 30mm機関砲2門とMG 151 15mm機関砲2門で構成されていた。どちらも、空気取り入れ口の両側の前方胴体に取り付けられた。
 Me P.1092/2は、Lippisch Me P.20との性能比較に使用された。P.1092/2は、ほぼすべてのカテゴリーで優れていると判断されたがMe P.1092/2は試作されず、後のMe P.1106およびMe P.1101の設計で経験と設計知識を得るために使用された。

スペック

・全幅7.75m(翼拡張時10.0m) ・全長8.1m ・全高3.65m ・翼面積12.7㎡(翼拡張時14.45㎡) ・自重2626kg(翼拡張時2692kg) ・最高速度931㎞(翼拡張時914㎞) ・航続距離870km(翼拡張時970km) ・乗員1人

Me P.1092/3

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Messerschmitt Me P.1092/3の設計では、設計チームはP.1092にさらに変更を加えた。コックピットは後方に移され、垂直尾翼にフェアリングされた。機首の下にある吸気口は2つに分割され、単一のJumo 004Cジェットエンジンに供給された。着陸装置はほぼ同じままであり、前方胴体が空いているため、4門のMK 108 30mm機関砲のを機首に集中させることができた。このメッサーシュミットの設計は、後のMe P.1106(後述)に似ており、Me P.1106と同様パイロットの視界が問題になった。

スペック

・全幅9.4m ・全長8.1m ・全高3.6m ・翼面積12.7㎡ ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

Me P.1092/4

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Messerschmitt Me P.1092のデザインは4番目でより洗練された。胴体はMe P.1092/3のものを流用していたが、操縦室は前方に移されパイロットはより視界が良くなった。また、前のデザインと同様、主翼は18°後退した後退翼だった。Me P.1092/3の空気取り入れ口も残され、胴体側面にはMK 108 30mm機関砲が4門装備されている。

スペック

・全幅9.4m ・全長8.1m ・全高3.6m ・翼面積12.7㎡ ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

Me P.1092/5

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Me P.1092/5は、Messerschmitt Me P.1092シリーズの最後の設計である。変更点としてはコックピットを中央に移動させた以外には特にない。この機も胴体側面にMK 108 30mm機関砲が装備している。

スペック

・全幅9.4m ・全長8.1m ・全高3.6m ・翼面積12.7㎡ ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

Blohm&Voss

皆は「Bv」と聞いてなにを思い浮かべるだろう?もちろんこのゲームをやっていたら誰だってbv141を思い浮かべるだろう。あのトリッキーな見た目には誰でも魅せられるものがある。Bv141の設計者、リヒャルト・フォークト博士は左右非対称に取り憑かれた男と言っても過言ではない。彼はBv141以外にも沢山の非対称機、変態機を計画している。ここではそれを出来るだけ纏めて紹介していく。

BV P.111

BV P.111
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BV138がコケた時のためのバックアップとして計画された水上艇。勿論フォークト博士の設計。胴体を中央より右に配置しそのまた右にjumo 208エンジンを1基、中央寄り左にまた1基、そのまた左にもう1基の3発機だった。だがBV138が契約を取り付けた為BV P111の計画はお釈迦になった。

スペック

・データ不明

BV 141

BV 141
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実際に飛行した航空機の中で、最も左右非対称の機体として有名である。 双ブーム式の機体から片方のブームを取り去り、主翼の位置をオフセットさせたような形状をしている。このような形状は、ドイツ航空省の要求である「良好な視界を持つ単発三座偵察機」を実現するためのものであった。

初飛行は1938年2月25日に行われ、1940年までに、BV 141 V1~V3の3機の試作機と、BV 141 A-0型評価機が5機、合計8機が作成された。非対称の形態にもかかわらず、安定性、操縦性には大きな問題はなかったとされる。しかし、搭載したBMW 132Nエンジンが低出力であったことと、油圧系統に問題を抱えていたことから、競合相手のフォッケウルフ Fw 189が採用されることとなった。Fw 189は、速度・航続距離ともBV 141に劣り、さらに単発であることが航空省の要求であったにもかかわらず、それを無視した双発機であった。

その後も開発は続行され、1941年1月に改良型のB-0型が初飛行に成功した。この機体は、エンジンをBMW 801に強化し、水平尾翼を左側にオフセットさせたものである。今日、「BV 141」として知られている機体は、このB-0型およびB-1型である。しかし、結局はB型も大規模な量産は行われなかった。BMW801エンジンは信頼性が低く、オーバーヒートが頻発した。また、油圧系統の問題も解決されないままであった。先行量産型B-0型と量産型B-1型は共に10機ずつしか生産されていない。

スペック

・全幅17.46m ・全長13.95m ・全高3.6m ・翼面積53.15㎡ ・自重4700kg ・最高速度438㎞ ・航続距離1900㎞ ・乗員4人

BV P.144

BV P.144
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様々な用途で使用できるよう設計された飛行艇。様々な用途とは長距離偵察、Uボートのサポート、爆撃、武器輸送、戦略爆撃機に燃料を補給するための空中タンカー等である。米国の東海岸に沿っての運用を考えられていた。4基のjumo 223エンジンを搭載した4発機で、10人が搭乗した。フリッツXやHs293も搭載出来とされている。翼端に付いてるフロートは非格納式。防衛火器はFDL 151(無線操作式のMG 151/20)3門を胴体上部に2基、下部に1基搭載、FDL 131(無線操作式のMG 131Z)を胴体尾部に3基搭載している。このプロジェクトは1944年にキャンセルされた。

スペック

・全幅53.0m ・全長40.0m ・全高6.2m ・翼面積280㎡ ・自重38300kg ・最高速度不明 ・航続距離8650㎞ ・乗員4人

BV P.163

BV P.163
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フォークト博士が考案した爆撃攻撃機。BV P163.01は、ダイムラーベンツDB 613C(DB 603Gの双子エンジン)を搭載し、BV P163.02は、2台の14気筒ラジアルエンジンがタンデム配置で搭載されたBMW 803を搭載している。どちらの機も二重反転プロペラを使用している。操縦士とナビゲーターは左翼の翼端のコクピットに座り、その後ろに銃手が座る。右のコクピットには2人の銃手が座る。6門のMG 151 15mm機関銃を装備し、翼両端のコックピット後部に計2門ずつ、右翼端のコックピットの前部に1門、もう1門も右翼コックピットの上部にある銃塔に装備された。だが計画が図面上から出ることはなかった。

スペック

・全幅20.5m ・全長(P163.01)15.6m (P163.02)15m ・全高3.6m ・翼面積55.30㎡ ・自重不明 ・最高速度(P163.01)543km (P163.02)570km ・航続距離2500㎞ ・乗員5人

BV P.170

BV P.170
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この飛行機は1942年にリヒャルト・フォークトによって設計された機体の1つである。奇妙な外見ではあったものの、BV P.170は対称形の従来的な構造を取っており、当時ブローム・ウント・フォスで計画された他の計画機とは似ていなかった。この機の胴体は円筒形状で、前端の中心軸上にエンジンを装備し、コックピットは終端部に配された。他の2つのエンジンは直線翼の両端部にあり、これらのエンジンのプロペラはそれぞれ反対方向に回転した。この機はBMW 801Dエンジンを装備し、分割された燃料タンクに2,000リットルの燃料が用意された。

この航空機はナチスのプロパガンダで用いられたコンセプト「シュネルボンバー」に基づいている。この爆撃機は、脅威をもたらすどのような敵戦闘機よりも遥かに優速なものであることとされた。そのような理由から、この機体に防御兵装を施すことは余計なことと見なされていた。結局、他の戦争関連の優先順位と、ターボジェット機の開発による技術的可能性が示されたことから、BV P.170も生産に入ることはなかった。

このP.170には二つのコックピットの設計があった。
上:1942年4月4日付の設計 下:1942 年9月17日付の設計
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スペック

・全幅16m ・全長14.3m ・全高3.65m ・翼面積44.0㎡ ・自重9100kg ・最高速度820㎞ ・航続距離2000㎞ ・乗員2人

BV P.178

BV P.178
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右翼の翼下にjumo 004Bジェットエンジンを搭載した急降下爆撃機。パイロットは機首のコックピットに座り、その後方に燃料タンクを積んでいる。燃料タンクの下にSC 500爆弾、もしくはSC 1000爆弾を搭載可能であった。また、2基の固体補助ロケットエンジンが付いており離陸時や、急降下後の上昇に使用されたと思われる。武装は機首に2門のMG 151 15mm機関銃2門。

スペック

・全幅12m ・全長10.8m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・1人

BV P.179

BV P.179
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bv p177(該当機不明)から発展した戦闘爆撃機。翼が短く、右翼にコックピットがある。BMW 801 14シリンダーラジアルエンジンを搭載し最高速度約600㎞を目指していた。コクピット下に最大500kgの爆弾も搭載可能だった。武装はMG 151 20mm機関砲をコクピット下に装備した。(門数不明)

スペック

・全幅10.39m ・全長8.43m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・1人

BV P.184

BV P.184
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リヒャルト・フォークト博士が考案した長距離爆撃機及び偵察機。胴体が鋼鉄で作られており軽いテーパーのかかった低翼を採用している。翼の弦の3分の1には厚さ5mmの角度のついたスチール製の隔壁が付き、翼後部に10mmの隔壁が付いている。また、翼の表面も2mmの鋼板で覆われている。1600㏋のBMW 801Eダブルラジアルエンジンを4基搭載した4発機で各エンジンナセルの後部に主脚が格納されている。与圧コクピットには5人の乗員がおり、ペリスコープシステムを使用して尾部に搭載されている遠隔操作式の2門のMG 131機関銃を操作できる。機首にもMK 103機関砲が1門装備されている。爆撃機型では4000kg爆弾も搭載可能。

スペック

・全幅35.8m ・全長17.3m ・全高6.6m ・翼面積82㎡ ・自重39225kg ・最高速度500㎞ ・航続距離7500㎞ ・乗員5人

BV P.188

BV P.188
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BV P.188シリーズは四機あるがこれはその中の最初期型P.188.01である。胴体中央部は燃料タンクが入るため装甲スチールシェルを使用している。翼は一定の3度の二面角を持ち、低速と高速の両方で良好な安定性を得るために20度の後退翼と20度の前進翼を持つという非常に斬新なデザインである。唯一の欠点は翼端の過剰な空気圧だった。乗員は2人でガラス張りの与圧コックピットに鎮座ましましている。エンジンはjumo 004Cエンジンで両翼の下に2基ずつ搭載されている。そして翼端にはアウトリガーが付いている。そして胴体尾部にはエアブレーキが装着されている。防衛火器は装備しておらず、1000kg爆弾を胴体内に装備できるのみである。

スペック

・全幅27m ・全長17.45m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度820㎞ ・航続距離不明 ・乗員2人

BV P.188.02

BV P.188.02
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BV P.188.01の改良型。P.188.01と同様のエンジン配置で、尾翼も双垂直尾翼式になった。武装も尾部にMG 131機関銃2門、後部胴体下にも20mm MG 151 機関砲2門、機首も20mm MG 151×2門となった。この際MG 151機関砲を装備する為、機首が持ち上げられている。

BV P.188.03

BV P.188.03
BV P.188.01の改良版。外側に搭載されているjumo 004Cエンジンを内側のjumo 004Cエンジンと結合させたもの。これにより空気抵抗が軽減した。非武装。

BV P.188.04

BV P.188.04
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BV P.188シリーズの最後の型。長距離爆撃を目標としたモデルで胴体と翼に追加の燃料タンクが入った。武装はFDL 131Zを胴体尾部上下に装備している。

BV P.194

BV P.194
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ブローム・ウント・フォス P.194とは、第二次世界大戦中のドイツで開発が進められた、複合動力を用いる対地攻撃機、または戦術爆撃機用の設計案である。

1944年1月、ドイツ航空省は旧式化したユンカース Ju 87の代替となる仕様を出し、ブローム・ウント・フォスはこれに応じてP.192、P.193およびP.196とともにP.194の設計案を提出した。この機体の基本設計はBV 141のものを踏襲している。主胴体構造の機首部にはプロペラを駆動させるエンジンが付けられ、もう一端には尾翼が設けられた。乗員と兵装はナセルの内部に収められて主胴体から分離されている。これらは主翼によって結合されている。ただし、P.194では、コックピットポッドの後方にターボジェットが追加された。この設計の意図は、ジェットエンジンの推力により、プロペラから生まれる推力とのバランスを補助することにあった。強力な兵装がポッド前部に集中配置された。爆弾搭載量は上限500kgで、爆弾は胴体内の爆弾倉に収められて運ばれることになっていた。

ブローム・ウント・フォスの4つの設計案は全てドイツ航空省によって不採用とされ、代わりに戦術爆撃の任務にあたるものとして選ばれたのはメッサーシュミット Me262だった。

型式

P.194.00-101
翼幅16mのバージョン。ジェットの吸気口がコックピットポッドの下部に置かれている。

P.194.01-02
翼幅15.3mのバージョン。バブルキャノピーを装備し、ジェットの吸気口はコックピット下部にある。
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P.194.02-01
上記と同様であるが、ターボジェットの位置がコックピット下部に配された。
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P.194.03-01
P.194.01-02と同様だが、ジェットの吸気口がコックピットポッド脇の翼根部に移された。
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スペック

・全幅15.3m ・全長12.1m ・全高3.7m ・翼面積36.4㎡ ・自重6500kg ・最高速度775㎞ ・航続距離1070㎞ ・乗員1人

BV P.192

BV P.192
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1944年1月にju87の代替の仕様が出された時にbv p194と共に出された設計案の内の一つ。コックピットは機首にあり、翼の前縁から突き出ている2本のブームによって支えられている。ダイムラーベンツDB 603Gエンジンを搭載し胴体の中央に配置され、コックピットの真後ろにあるプロペラを駆動させる。翼は前縁が直線でブームを境にして段差がついている。機首に2門のMG 151/20 20mm機関砲と、機首を支えるツインブームに2門のMG 151/20 20mm機関砲が備わっている。500kgの爆弾も搭載できる。

スペック

・全幅13m ・全長11.7m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.193

BV P.193
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1944年1月にju87の代替の仕様が出された時にBv p194と共に出された設計案の内の一つ。推進式でjumo 213Aエンジンを一基を中央寄り前に搭載し、かなり長い延長軸でプロペラとつながっている。胴体の下に単一のフィンと舵が取り付けられ、離陸中にプロペラが地面に当たって破損しないよう保護も兼ねている。翼に2門のMK 103 30mm機関砲と機首に2門のMG 151/20 20mm機関砲を備えている。1000 kg(2200 lbs)の爆弾を運ぶこともできた。

スペック

・全幅11.4m ・全長10.3m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度570㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.196

BV P.196
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1944年1月にju87の代替の仕様が出された時にBv p194と共に出された設計案の内の一つ。出された設計案のなかでは唯一?まともな形をしている機体。双胴式で中央のコックピット下にBMW 003ジェットエンジンを2基搭載している。武装はMK 412 55mm機関砲とMG151/20機関砲を2門ずつ装備している。尾輪式で500kg爆弾を2発搭載できた。

スペック

・全幅15m ・全長11.7m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.197

BV P.197
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BV社が考案したジェット戦闘機。1人乗りで、胴体に並んでBMW 003ターボジェットを搭載している双発機である。低翼単葉の後退翼を採用し、垂直尾翼も軽く後退している。尾翼は垂直尾翼の上面に取り付けられている。武装は機首に30mm 機関砲とMG 151/20 機関砲を2門づつ装備している。

スペック

・全幅11.1m ・全長9.0m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度1000km ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.198

BV P.198
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BV社が考案した高高度迎撃機。3500kpの推力を持つBMW 018を胴体下方に搭載し、高度1万5000mまで約11分で到達しようとしたもの。中翼のテーパー翼で、正面から見るとわかるが翼の付け根の僅かな膨らみには主車輪が入る。一人乗りで与圧コックピットを採用し、コックピットの周りには装甲板が施されている。武装は1門のMK 103機関砲とMG 151/20機関砲もしくは1門のMK 112 55mm機関砲またはMK 114 55mm機関砲とMG 151/20 20mm機関砲で構成されている。だが、そもそもBMW 018、MK 112、MK 114が完成しなかったうえに考案されたのが1944年でドイツはこんなものに構ってられる暇もなかったのでボツになった。

スペック

・全幅15m ・全長12.8m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度880㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.202

BV P.202
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BV社が考案した可変翼機。BMW 003ジェットを搭載し、翼の桁全体を35度回転させることができる。通常の位置では操縦性が良く、35度移動させると最高速度が上がる。胴体は可変翼に関係する機械で満たされている為、翼から主脚が伸びている。武装は胴体の両側にMK 193 30mm機関砲2門と機首にMG 151/20 20mm機関砲が装備されている。

スペック

・全幅11.98m ・全長10.06m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.203

BV P.203
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BV社が考案した軽い非対称の汎用/長距離戦闘機。翼が中翼配置の直線でエンジンを挟んで翼の太さが異なる。主脚がエンジンナセルに収容されるのではなくエンジンと胴体の間の翼に収容される。例としてはMe 262が適当だろう。BMW 801TJ(ターボ過給機付きBMW 801)がエンジンナセル前端に取り付けられ、ナセルの後端にHe S 011ジェットエンジンが搭載されていてレシプロジェット混載形式を取っている。この機は右翼のエンジンナセルが左翼より少し長い。これが左右非対称になる基なのだが、左翼エンジンはジェットエンジン全体をナセルの下に取り付け、右翼エンジンはエンジンをナセルに埋め、下に空気取り入れ口を設けた物。なぜこのような事をしたかはわからないが、実験的な意味合いがあったんだろう。He S 011(BV P.203.01)の他にJumo 004(BV P.203.02)やBMW 003(BV P.203.03)を備えたタイプもある。武装は2門のMG 131 13mm機関銃、2門のMG 151 15mm機関砲、2門のMK 103 30mm機関砲という恐るべきもので全て胴体側面に装備されている。尾部には遠隔操作式のMG 131Z 13mm機関銃も備えられている。1000kg爆弾も外部装備することができる。一応として、この機体を検索するといくらかヒットするがそのほぼ全てがエンジンナセルが均等の長さになっており実際の機体と別物になっている。

スペック

・全幅19.95m ・全長16.6m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度920㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.204

BV P.204
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リヒャルト・フォークト博士が考案した地上攻撃兼急降下攻撃機。中翼配置テーパー翼で、胴体は中央寄りわずか右に配置され、左翼下に搭載されているjumo 003AまたはHeinkel He S 011ジェットエンジンとのバランスを取った。他に機首にBMW 801Dレシプロエンジンを搭載したジェットレシプロ混合だった。着陸脚は外側に引き込まれる素直な装置を搭載している。尾翼は垂直尾翼に段付きで取り付けられている。武装は機首に250発の弾薬を備えたMG 151/20 20mm機関砲を2門、翼の付け根にもMG 151/20 20mm機関砲を2門備えている。また、70発の弾薬を備えた30mm 機関砲を搭載するという規定もあった。爆弾槽もあり、1000kg爆弾を1発収容できた。BV 246滑空爆弾も1発装備できた。

スペック

・全幅14.33m ・全長12.6m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度760㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.207.02

BV P.207.02
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BV社が考案した戦闘機。1人乗りでコクピットの後ろにはArgus As 413(4000 HP)またはJumo 213(1800 HP)エンジンを備えている。長い延長軸でプロペラを回す。エンジン冷却は胴体下にある空気取り入れ口から空気を取り入れて、解決している。。低翼単葉で後退も前進もテーパーでもない長方形翼を採用している。尾翼は十字型になっていて、脚は主車輪式だった。武装はMK 103 30mm機関砲、MG 151/20 20mm機関砲を機首に2門ずつ装備している。

スペック

・全幅12.0m ・全長不明 ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.207.03

BV P.207.03
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BV社が考案した戦闘機BV P.207.02に次ぐ機体。1人乗りでコクピットの後ろにはDB 603G(2000 HP)エンジンを備えている。ラジエーターも後方に移された。翼も単純なものからテーパー翼に改良された。上部の垂直尾翼はなくなり、下部の垂直尾翼が残され、少し拡大された。武装はMK 108 30mm機関砲を機首に4門装備している。BV P.207.02も.03も計画段階から進むことはなかった。

スペック

全幅9.9m ・全長9.73m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.208

BV P.208
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BV社が考案した無尾翼戦闘機。エンジンが機体後部に装備され推進式プロペラとなっている。バリエーションが3機あり、全機体に共通しているのが胴体下に空気取り入れ口がついている。尾翼の役割を担う小翼が主翼の翼端に取り付けられており、補強のために主翼は鋼鉄材で補強されていた。当初ジェットエンジンが予定されていたが搭載予定のジェットエンジンが間に合わなかったため代替のレシプロエンジンを装備している。主車輪式で、主脚は胴体側に、主車輪は前方胴体先端に主車輪が引き込まれる。に武装はMK 108 30mm機関砲を3門装備している。

BV P.208.01
jumo 222レシプロエンジンを搭載したバージョン。

BV P.208.02
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アルグス AS 413レシプロエンジン(ユモ 213の双子エンジン)を搭載し、ラジエーターが大型化、また主翼翼端部に垂直の小翼が追加されたバージョン。

BV P.208.03
ダイムラー・ベンツ DB 603レシプロエンジンを搭載したバージョン。

スペック(BV P.208.03)

・全幅12.08m ・全長9.2m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度790㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.209.01

BV P.209
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BV社が考案した1人乗りジェット戦闘機。翼は35度後退し、垂直尾翼を兼ねた翼端は垂れ下がっている。He S 011ジェットエンジンを1基後部に搭載し、胴体前部の空気取り入れ口から空気を吸入している。主車輪式で主脚は素直な外側引き込み式、主車輪は後方に引き込まれる。武装は機首下部にMK 108 30mm機関砲を2門装備している。

スペック

・全幅10.65m ・全長7.3m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度900㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.209.02

BV P.209.02
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BV P.209の二番目の設計。前機の後退翼から打って変わってかなりきつい前進翼になり、後退翼での安定性の欠如を考えて前進翼とされた。胴体下にHeS 011ジェットを搭載している。武装はMK 103 30mm機関砲を3門、機首に備えている。

スペック

・全幅8.1m ・全長8.78m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度988㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.210

BV P.210
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1944年9月10日に内示された「フォルクスイェーガー」計画に応募した際のBV社の機体。フォークト博士はハンス・アムトマン(BV社の航空機デザイナー)の協力を得てBV P.208の改良型としてBV P.210を提出した。BV P.208同様で30度の後退翼を持ち、その先端に垂直尾翼を兼ねた垂れ下がった翼がある。胴体後部にBMW 003A-1ジェットエンジンが搭載されている。主車輪式で主脚は内側引き込み式、主車輪も90度ひねっての内側引き込み式だった。武装は2門のMG 151/20 20mm機関砲もしくは30mm MK 108機関砲1門のいずれかだった。

スペック

・全幅11.52m ・全長7.34m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.211.01

BV P.211
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1944年9月14日付のBV P.211の代替。アムトマンはBV P.210の機体を活用し、30度の後退翼はそのままだが翼端がなくなっている。BMW 003A-1ジェットが胴体後部に装備され、胴体前部に空気取り入れ口が施されている。主車輪式で主脚は内側引き込み式、主車輪も内側引き込み式である。武装はMK 108 30mm機関砲2門を機首に装備している。

スペック

・全幅8.4m ・全長7.1m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度1020㎞ ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.211.02

BV P.211.02
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「フォルクスイェーガー」計画に提出されたBV社の別の設計案。58%のスチール、23%の木材、13%のアルミニウム、および6%の残存メイトレールで構成された機体を持ち、胴体下にBMW 003A-1エンジンを1基搭載している。武装は60発のMK 108 30mm機関砲2門。当初、「フォルクスイェーガー計画」の中で最高の設計案とされたがHe P.1073(後のHe 162である)の方が制作工程が少なく済み結局He 162が採用された。

スペック

・全幅7.6m ・全長8.06m ・全高3.3m ・翼面積12.87㎡ ・自重2480kg ・最高速度767㎞ ・航続距離720㎞ ・乗員1人

BV P.212

BV P.212
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連合国空軍の爆撃が日に日に激しさを増す1944年末、OKL(ドイツ空軍最高司令部)はより優れた高高度戦闘機が必要だと考えた。現在開発中のHe S 011ジェットエンジンを搭載した新兵器だ。こうして始まったのがEmergency Fighter Competition(緊急戦闘機計画)だ。1945年2月までにメッサーシュミット社から3案、フォッケウルフ社から2案、ハインケル社、ユンカース社、ブローム・ウント・フォス社からそれぞれ1案の計画案が届いていた。其の内のBV社の設計案である。実際に提出されたのは最後の設計であるBV P.212.03なのだが。特徴的な無尾翼の機体構造は、先立ってレシプロ機として開発されていたブローム・ウント・フォス P.208を踏襲したものであった。主車輪式で主脚は何度か捻って収納。主車輪は90度捻っての収納になったようだ。武装は機体によってまちまちで、
BV P.212.01は不明、BV P.212.02はMK 108 30mm機関砲3門か4門、BV P.212.03はMK 108 30mm機関砲3門である。BV P.212.03に関しては、MK 108 30mm機関砲7門を装備したタイプ b212cut3.jpg や22基のR4MロケットとMK 108 30mm機関砲を装備したタイプ b212cut1.jpg やSC500爆弾とMK 108 30mm機関砲を装備したタイプ b212cut2.jpg もあった。最終的にドイツ空軍は緊急戦闘機計画の高高度戦闘機としてフォッケウルフ Ta 183の採用を決めたが、ブローム・ウント・フォス社はP.212の開発を独自に進め、風洞実験や構造試験に続いて1945年5月から試作機3機の製作に取り掛かった。最初の1機は同年8月の初飛行を目指して製造が行われたが、ドイツの敗戦に伴い開発計画は中止された。

型式

BV P.212.01
胴体が短く、45度後退した主翼の翼端には小さい垂直尾翼がついている。

BV P.212.02
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BV P.212.01の改良版。胴体が延長され、垂直尾翼がなくなり、それを兼ねた翼端が付いた。

BV P.212.03
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OKLに提案された型。胴体が再び延長されより多くの燃料を積めるようになった。他の二機より後退角が浅く40度となっていた。BV P.212.03では垂直尾翼、翼端ともに他の二機を踏襲していたが、コクピットはBV P.212.03だけ与圧コクピットであり、高高度性能を重視していたことがわかる。ドロップタンクも翼下に二個搭載できこれによって航続時間が4時間となった。

スペック(BV P.212.03)

・全幅9.5m ・全長7.55m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度1034km ・航続距離不明 ・乗員1人

BV P.213

BV P.213
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1944年1月にRLMからシンプルで迅速に生産が行えるような小型戦闘機の要求が発行された。この「Miniaturjäger」ミニチュアファイタープロジェクトでは安価で信頼性があり、戦略的材料を出来るだけ少数しか使わない戦闘機を製作しろと言うことだった。選ばれた動力はFi 103に使用されたArgus As 014パルスジェットで、着陸離陸もできるようにとのことだった。参加した会社はハインケル社(パルジェットを使用したHe 162)、ユンカース社(Ju EF126)、そして我らがブローム・ウント・フォス社の3社だった。そしてこの項目で紹介するのがBV社の設計案である。BV P.213はコックピットの後部に燃料タンクを420L分内蔵し、コクピット内部には簡単な制御装置があるだけで、かなりスッキリとしていた。木製の軽い前進翼で尾部も木製、垂直尾翼がなく垂直尾翼を兼ねた尾翼を装備している。後部胴体は上部に持ち上げられ、その下にArgus As 014パルスジェットを搭載している。これによりパルスジェットの振動を最小限に留めることができた。
着陸脚は、主車輪式で主脚の収納方法は不明、主車輪は90度回転して機体に収められた。武装はMK 103 30mm機関砲で機関砲上部に弾薬箱があり、135発、弾薬が搭載されている。だが、BV P.213の性能は既存の空軍戦闘機より低く、また競合他社よりも劣っていたため不採用だった。いずれにせよ、このミニチャファイタープロジェクトは1ヶ月後に中止されるため、性能が良くても不採用の未来は変わらなかったであろう。

スペック

・全幅6m ・全長6.2m ・全高2.28m ・翼面積5㎡ ・自重1280kg ・最高速度705km ・航続距離170km ・乗員1人

BV P.215

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1944年1月下旬に発行された要件に基づいて計画された夜間戦闘機。この要件は最高速度900km、4時間の航続時間=航続距離、4門の機関砲、レーダーを搭載してることとされ、このレーダーとはFuG 240もしくはFuG 244とされた。この機の基盤としてBV P.212が使用され胴体は短く機首の空気取り入れ口が後部に搭載され、ハインケルHe S 011ジェットエンジンに直接繋がっている構造となった。翼は30度の後退角を持った後退翼で翼端は23度下向きに傾けて取り付けられた。垂直尾翼も翼端後縁に取り付けられている。エンジンから漏れた暖かい空気は翼内に循環され、着氷を防いだ。燃料は7800Lまで搭載でき、主に翼内に搭載されている。ランディングギアは主車輪式で主車輪はHe 219のものを流用し、90度捻ってからの後方に収納となった。主脚も16度捻り、前方に収納された。こんな見た目だが、与圧コクピットを採用していて3人乗りである。それぞれパイロット、レーダー操縦士、航海士/無線操縦士で全員が射出席を備えている。武装はFHL 151(無線操縦式MG 151/20 20mm機関砲)を1基搭載できる他、コクピット後部に2門のMK 108 30mm機関砲を2門、斜銃として搭載することも考えられた。前方武装にもMK 108 30mm機関砲を5門搭載している。2発のSC 250爆弾もしくは1発のSC 500爆弾も搭載することができた。BV P.215の性能値は良好で、採用が決定したが戦争の終結により、さらなる開発は終了した。

BV P.215の実際の図面
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スペック

・全幅18.8m ・全長11.6m ・全高5.0m ・翼面積63㎡ ・自重7400kg ・最高速度870km ・航続距離2340km ・乗員3人

BV 237

BV 237
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フォークと博士が考案した攻撃機。軽量でシンプルな胴体構造をしており、BMW 801D空冷14気筒ダブルラジアルエンジンを胴体前面に取り付け、木製の3枚ブレードプロペラを駆動する。翼は全金属製で2本の鋼製桁が主翼の翼桁に取り付けられ、1000リットル(264ガロン)の燃料が入った。コックピットは主胴体の右側にあり、ノーズウィンドウのおかげでパイロットは良好な視界を得ることができた。武装は前方射撃用のMG151、2門と後方射撃用のMG131、1門を装備している。500kg爆弾も2発装備でき、翼下に3門のMK 103機関砲も装備できる。モックアップまで製作されたが計画がそれ以上進むことはなかった。主車輪は尾輪式で主脚は外側引き込み式、尾輪は不明である。

スペック
・全幅14.46m ・全長10.75m ・全高3.3m ・翼面積42㎡ ・(積載時)自重6685kg ・最高速度579km/h ・航続距離2000㎞ ・乗員1人

BV Ae607

BV Ae607
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最近まで存在が確認されてなかったBV社の変態機。研究機だった等の憶測が飛んでいるが実情は不明である。主翼中央にHeS 011ジェットエンジンを1基装備した単発機で、その為にコックピットが機体左に寄せて配置されている。一応水平尾翼を機体前方に、垂直尾翼を機体中心後部に配置した配置的にはエンテ型翼機。着陸脚は尾輪式で2組の尾輪を採用しており主脚は外側引き込み式、尾輪は不明である。武装はMK 108 30mm機関砲3門搭載しているとされている。

スペック

・全幅8.0m ・全長7.1m ・全高不明 ・翼面積不明 ・自重不明 ・最高速度不明 ・航続距離不明 ・1人

引用: Luft '46 - WWII German aircraft projects
引用: Wikipedia 日本語版 メインページ

航空機の射撃管制装置

拳銃や機関銃など人が手に持って射撃する銃の多くは、人が手で握り支えるグリップの人差し指の位置に引金が来るように作られている。引金を引くことで、逆鉤の固定が外れ、撃鉄が落ち、撃針を押し出して、薬莢底部の雷管を叩く。直接見える仕組みではないが、一連の動きが繋がっているのが理解できるだろう。しかし、航空機に備え付けられた機関銃の多くは(防御機銃を除き)多くが直接人が手に持って引金を引くことができない位置に埋め込まれている。では、航空機はどのように空戦機動を行いながら射撃を行っていたのか。

日本軍

日本軍は各戦闘機ごとに操作が異なっており、一概に分類することが出来ないが、ここでは大きく海軍機と陸軍機に分けて見ていく。

海軍機の射撃管制装置

海軍機の射撃管制装置
海軍機の中でも特に有名な零式戦闘機二一型を見ていこう。
二一型は7.7mm機銃と20mm機関砲を搭載しており、射撃操作をスロットルレバーについた機銃発射レバーで行う。
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スロットルレバーのグリップ(水色の部分)上には小さな赤いレバーが、グリップ前には自転車のブレーキのように手で握り込む大きなレバーが付いている。
赤いレバーを前に倒した状態でグリップ前の発射レバーを握り込むと7.7mm機銃、後ろに倒すと20mmと7.7mmの同時発射になる。実は20mm機銃は単体で撃つことができなかったのだ。
発射中でも赤いレバーを前に倒すと7.7m機銃のみの発射に切り替えることができる。
また、スロットルの内側のレバーは「高度弁自動装置切換レバー」、その次が「プロペラピッチ操作レバー」となる。

引用: 零式戦闘機の絞弁把柄(スロットルレバー)などを復元 - 航空歴史館 技術ノート
実際に動いてる動画: 零戦二一型 発動機・機銃管制装置 復元完了 - YouTube
上動画の復元過程: 零戦スロットル・機銃発射レバー復元過程 - YouTube

ちなみに、操縦桿上のボタンは爆弾投下に使うそう。

また、陸軍機は太平洋戦争前期と後期で装置の位置が異なる。

陸軍機の射撃管制装置 前期

陸軍機の射撃管制装置 前期
一式戦闘機 隼 一型乙(機首右側7.7mm機銃と左側12.7mm機関砲、WTでは未実装)は、射撃操作をスロットルレバーに付いた機銃発射レバーと機関砲発射ボタンで行う。
Gun1.jpg
スロットルレバーのグリップを握ったまま、グリップ前のレバーを引くと7.7mm機銃が、グリップ上のスイッチを押すことで12.7mm機関砲を発射することができた。
後に一型丙になり12.7mm機関砲2門になると、レバーが廃止され機関砲発射ボタンのみとなった。

引用: 一式戦闘機「隼」研究所 隼二型 機関砲の取扱い
引用(一型二型、甲乙丙の分類); 一式戦闘機 - Wikipedia 日本語

陸軍機の射撃管制装置 後期

陸軍機の射撃管制装置 後期
飛燕など、操縦桿にボタンが付いてるタイプ (情報が少ないので見つけ次第追記します)

スロットルレバーか、操縦桿か

スロットルレバーか、操縦桿か
これまで見てきて、射撃管制装置の操作が大きく左手(スロットルレバー上)か右もしくは両手(操縦桿上)に分かれている事に気づくだろう。
では、どちらの方が空戦機動中に射撃が行いやすかったのか?
結論から言うと、どちらが操縦し辛いというのは無いそうな。
左手で操作するタイプは、射撃レバーを引くときに力を込めても舵が動くことは無く、正確に狙いがつけ易いと言えるだろう。
対して右手で操作するタイプは、空戦機動中に両手で操縦桿を握りしめ大きく力を込めながらでも射撃操作を行うことが出来る。日本機特有の運動性能を発揮しつつ敵機へ命中させることが出来るだろう。

以下編集中

雑談掲示板での情報

雑談掲示板より

  • >スロットルレバーに射撃ボタンがついてるタイプ 実際の戦闘機ってたいていそうじゃないの…?w HOTAS操縦概念とかよく言うやん -- [544579] 2020-02-01 (土) 16:07:46 New!
  • 戦中機体の大半は操縦桿に付いてて人差し指か親指で押す方が多いぞ 戦後は知らん -- [544581] 2020-02-01 (土) 16:35:27 New!
  • 某ソシャゲ(&それのアニメ)で隼のスロットルレバーに射撃ボタンが付いてたが、アレってレアなタイプやったんか -- [544593] 2020-02-01 (土) 17:37:32 New!
  • コクピット視点で確認すると、確かに隼や鍾馗はスロットルレバーのボタンが動いてるな。同じ陸軍機の飛燕や疾風は操縦桿の上にボタンが動いてるんで、年代で変わってるのかもしれん -- [544599] 2020-02-01 (土) 17:56:12 New!
  • 日本軍機には操縦桿に射撃ボタンを付けると射撃時にブレるとかなんとかでスロットルレバーに付けてるのがあったはず -- [544603] 2020-02-01 (土) 18:13:59 New!
  • 1式戦・2式戦がスロットルに発射ボタン(+2式戦は発射レバー)でそれ以降は操縦桿に発射レバーと発射ボタンがついていたはずです。海軍の方は操縦桿に発射ボタンを付けると押した時に操縦桿も動くのを防ぐ為に零戦辺りからスロットルに移したはずです。 -- [544606] 2020-02-01 (土) 18:34:01 New!

八九式中戦車改造の75mm砲搭載型

旧式化した八九式中戦車の車体を利用し、「七五ミリ砲短」を搭載する計画が存在した。

・昭和16年7月に陸軍技術本部が作成した「試作兵器発注現況調書」では、第四陸軍技術研究所に関連する車両として九七式中戦車の砲塔改修、ケホ車、ジロ車、対空戦車案に混じり、「八九式中戦車改修(七五ミリ砲短搭載)」が記載されている。試作は三菱重工業東京機器に発注、発注年月は内示とのみ書かれ、希望完成年月は昭和16年11月であった。(佐山二郎『機甲入門』p552)書いてる人の知る限り、八九式に75mm砲を搭載しようとする資料は極めてレアで、完成・未完成の消息を伝える資料、様式、外形、データ等についてもほぼ未詳である。この車両は、何を目標とし、何を達成するために作られたのか? 以下は独自研究である。wikipediaあたりに載せると一発でブロックされる可能性があるので話半分程度で聞いていただきたい。

・八九式中戦車の積む57mm砲は歩兵掩護、陣地内の敵の火点排除のための砲である。また当時の想定戦場では戦車に遭遇すること自体レアケースと想定されていた。さらに57mm砲は500mで20mm程度とは言えども破甲能力があり、第一次世界大戦または戦間期の戦車の十数mm程度の装甲を考えれば、これでも撃破は可能であった。しかし、予期される未来の戦場に対し、これだけでは不安があったのも事実である。

・昭和12年7月『改定陸機第九二号』において、九七式中戦車よりも大口径砲を搭載した支援車両が要求されている。これは敵対戦車砲の制圧、また敵装甲車両との対決を主任務とするものだった。この戦車支援車両の構想は75mm改造山砲を載せた駆逐戦車、あるいは自走砲を想定したものである。(『戦車と砲戦車』p106、p118)そののちの昭和14年、参謀本部と技術本部により作られた戦車研究委員会では「国軍戦車の体系」を規定した。支援戦車、機動戦車、そして捜索戦車である。このうち支援戦車とは中戦車「攻撃の主体、歩兵と直協し敵戦力を破壊する」、砲戦車「特に攻撃力を強大にし中戦車のために敵対戦車砲の制圧ならびに対戦車戦闘に任ずる」、指揮戦車(中戦車に準じ指揮を行う)の3種に分類された。この75mm改造山砲を旋回砲塔に載せて対戦車砲を制圧しようとする構想は後の昭和16年に二式砲戦車ホイとなった。八九式の七五ミリ砲短搭載車は昭和16年7月という記載時期から見ても、このホイ車に類似した車両として構想されていた可能性はある。

・だが八九式を改修し、75mm砲搭載「戦車」にするには、車体の大きさ、砲塔容積などから考えれば厳しかったのではないか。また昭和15年8月時点で砲戦車用の改造山砲に対し、戦車学校から否定的見解が出されている。タ弾の元となる研究資料がドイツからもたらされるのは昭和17年5月であり、それまではこうした短砲身砲の対装甲能力は運動エネルギーに頼るものでしかなかった。つまり戦車支援車両とするには、対戦車砲威力はあるとしても、対戦車用としては威力不足が心配されるものであった。実際に二式砲戦車はタ弾があってなお30両のみの整備にとどまる。これがこの八九式改修車の資料が非常に少ない理由かもしれない。つまり、改修したとしてもすでに車体・火砲とも発展性は乏しく、能力的限界が見えていたため、本腰を入れた計画でなかった可能性が高い。二式砲戦車の付帯的研究に過ぎなかったのではないだろうか。

・ほかの方向を探るならば、この八九式改修車は戦車学校の提案による発注ではないかとも思われる。しかしこの可能性を検討してみるとかなり疑問が強い。昭和16年8月の戦車学校作成資料『砲戦車及び自走砲の体系第一案』において「団砲戦車 十八トン 七五ミリ砲 戦車団用旋回砲塔式 やむを得ざれば60度内外の方向射界を有する固定砲塔式」というものがある。とはいえ添付の内容には「現在研究中の砲戦車の山砲は、低初速で動目標に命中せず、一発ごとに照準する方式も命中低下を招く。さらに対装甲能力が不足し搭載は不適当」としている。つまり山砲級の砲を用いる砲戦車の存在意義に明確に疑いが呈されており、短砲身砲を搭載するであろう八九式改修車が要望される可能性は低い。この団砲戦車案は昭和17年に「新中戦車(乙)旧案固定砲塔」となり、さらに後には中止された。(『戦車と砲戦車』p112)

・まとめれば八九式改修の七五ミリ砲短搭載車は、昭和12年頃から模索され、昭和14年に規定された体系における砲戦車(戦車支援車両)だった可能性がある。その目的は火力による対戦車砲の排除と対戦車戦闘である。またその形状は、構想に従えば戦車ではなく自走砲である。試作時期は昭和16年頃で、窮迫した戦況下でもないため完成に至ったのではないか。九七式の砲塔改修車、ジロ車、ケホ車など、ともに列記されている車両は完成を見たものが多い。だが砲は何を積み、外形はどうで、性能はどうだったのだろうか。

・搭載火砲には、砲戦車の構想から山砲が選定された可能性が高い。まず考え付く九九式七糎半戦車砲は、昭和15年12月に一号砲が完成したものの、これは昭和16年3月に九七式中戦車改修の試製一式砲戦車(ホニIではない)に搭載された。二号砲は昭和16年7月発注、昭和17年2月に完成、一式中戦車ベースの車体に搭載されている。(『日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲他』p319、320)この時点で世界に2門きりの研究中の新規火砲であるため、昭和16年11月に完成予定の八九式中戦車の改修型にこれを充当するのはかなりの無理がある。すると75mm口径で残るものは九四式山砲、四一式山砲、三一年式速射山砲、三八式野砲などであるが、「七五ミリ砲短」とある以上、31口径の砲身を持つ野砲は搭載しないのではないか。同様に高射砲、要塞砲も除外される。砲身が長く、重く、後座長が長い。戦闘室内で操砲するのは無理だろう。

・可能性の高いものは四一式山砲である。この砲は大正11年に砲口制退器の装着試験を行い、昭和15年ごろには四一式山砲(特)(〇の中に特)、おそらく基筒式砲架へ改修されるなどの試験転用も多い。この(特)は船舶搭載用と推定されるが、上述の戦車学校での改造山砲による試験とはこれを用いた可能性もあるのではないか。四一式山砲は発射速度最大10発、実用6発。砲身全長1300mm、17.3口径。砲身のみの重量100㎏。後座長87cm~92cm。初速343m/s。弾種には一式徹甲弾(1,000mにて43mm貫通)、二式穿孔榴弾(1000mにて75mm貫通)、また九〇式榴弾などがある。(『日本陸軍の火砲』p404~408)この中でも後座長が問題である。あまりに後座長が長いと砲がスペースに収まりきらない。

・砲塔を撤去した八九式の戦闘室は幅1440mm、高さ1301mm、奥行きは2m程度であるが有効長さは1.5m程度とみるべきだろう。戦闘室に収めるならばこのサイズに収めなければならない。あるいは高さ400mmの砲塔を撤去した上部に砲室を設け、オープントップに搭載した可能性もある。(『機甲入門』p134~139各図)舟艇砲のような基筒式であるなら戦闘室の床面を補強して基筒をボルト止めし、前方機銃を撤去して架台を備え、これを介して改造野砲を搭載する。砲身の右側に装填手、左側に砲手を配置する。四一式野砲の轍間距離は1m、この後部に一名ずつ要員を置く。従って幅1440mmの戦闘室には入らないこともないが、方向射界を取るのは相当に難しい。左右どちらかに砲身を動かすと、90cmほどの後座の際に砲手か装填手にぶつかる可能性がある。砲口制退器をつければ後座長を減らせるが、大正11年の試験結果では撃ち出した砲弾がブレて正確に飛ばなくなったという悪影響が記録されている。しかも砲主と装填手のほかに操縦手も砲の脇か下あたりに配置させなくてはならない。すると山砲の揺架や砲身と干渉する可能性がある。さらに出入り口をどこに作ったらよいのかという問題が出てくる。車体前面中心部に改造山砲とその衝撃に耐える基筒が床まで伸び、大きなハッチをつける余裕がない。また操縦手用バイザーを移設する必要がある。かといって、ヘッツァーのように思い切って砲をオフセットするのも難しい。奥行きがないためである。おそらく3人乗りが限度であり、天井から乗り降りするほかはない。また方向射界は制限され、小さいものとなる。車長と装填手は兼任であり、無線手は降ろさなくてはならないだろう。砲弾は側面または床の弾薬箱に置かれる。かなり戦闘面で不自由が多く、機能も兼任が多い。また前方機銃の除去、機銃手がいなくなることと無線通信が阻害されるのは絶対に嫌うはずである。この配置はとらないのではないか。

・車体前面に載せるのは無理が多い。そこで砲塔を撤去して壁を上方に延長し、戦闘室を設けてそこに改造山砲を載せる。この場合には基筒式ではなく、戦車砲と同じく戦闘室前面の架台に山砲を取り付ける。これならばハッチ、バイザー、乗員配置などをいじらずに済む。ただし今度は後座長が足りるのかという問題が出てくる。完全弾薬筒式であるため、仰角をかけて打つと後座後に吐き出される薬莢が隔壁にぶち当たる可能性がある。この配置は無理なく載せるのならば一番手間も予算もかからず、実現性が高いだろう。他にはカト車のように前後を入れ替え、さらに機関室上面の高さを下げて操縦手の視界を確保、戦闘室後方を大きく開く本格的な自走砲への改修も考えられる。これならば10cmから15cmの野砲も搭載できるのではないか。ただこれは内部改造の手間が大きくかかる。操縦系統の見直し、機関室上面の成型、内部シロッコファンの配置、冷却システムの見直し、袖部タンクの形状変更か撤去、誘導輪と起動輪の交換など、実現性は非常に乏しいだろう。新車を作った方が安いかもしれない。

・性能を推測するとおそらく火砲の方向射界は左右30度ずつ60度、実用射撃速度は毎分6発、初速343m/s、二式穿孔榴弾を用いれば全射程で100mmから75mmの装甲を貫通できる。対戦車砲の排除には充分な火力を持つ。機動性は八九式に同じく、走行速度は25km/h、携行弾薬数は57mm砲では100発だが砲弾の大型化を考えれば40~30発程度かもしれない。前面装甲17mmではまともな戦車戦は不可能であるが、待ち伏せを行えばM4中戦車でも撃破できる可能性がある。特に側後面をむけて停車する的には有効弾を得られるだろう。ただし動目標に対しては低初速のため命中させるのが難しい。偽装して待ち伏せに徹するか、歩兵支援か、後方から間接砲撃に徹する機動砲兵としてなら、兵力として価値はあるかもしれない。いずれにせよ完成したかもしれない八九式改修車のその後は知れず、さらなる改修車両の生産指示もない。ジロ車のように、もはや旧式化し、砲兵としても機動性に見るべきものがないと判断された可能性がある。

War Thunderの計画機・計画戦車

 War Thunderは実在した機、戦車を実装すると謳ってはいるものの、実際その中には所々計画機、計画戦車が混じっている。この日本語wikiでも時折その事が話題の種になるが、その数は今一把握できていない人が多い。なので、ここではWar Thunderに実装された計画機、計画戦車を列挙していく。なお、ここでいう「計画」とは、未完成、無飛行、計画止まり、モックアップ止まりなどで有る。

ドイツ

Bf 109Z
bf-109z.png
Ver1.79にて追加された双胴型Bf 109である。この形式の機は3機実装されているが、この機はその中で唯一の計画機である。1942年に開発命令が下り、新設計の機ではなく既存の戦闘機をあれこれすることに決まった。それで開発されたのがこの機である。工場で約70%が製作されていたが連合軍の爆撃で工場もろとも破壊され、計画は頓挫した。

Ostwind II
germ_flakpanzer_iv_ostwind_2.png
1.91アップデートの「マウス及びその他車輌プレミアム欄異動事件」が起こった際に異動されたケーリアンの代替として実装された対空砲。3.7cm Flak43を横並列に配置したFlakzwilling44を装備した強力な対空砲である。1945年1月に試作されたと伝えられているが写真は残っていない。コレらは戦車研究室からの情報であるが詳細は不明である。

Flakpanzer V Coelian
germ_flakpanzer_v_coelian.png
1.91アップデートの「マウス及びその他車輌プレミアム欄異動事件」の被害者であるケーリアンも計画戦車なのである。1943年12月にモックアップ制作が開始され、44年1月にモックアップが完成した。オストヴィント対空戦車に搭載された57口径3.7cm対空機関砲FlaK43を並列2連装にしたFlakzwilling341を搭載している。いつの間にか変わっていた名前「Flakpanzer 341」のもとは対空砲の名前であったようだ。当初の予定ではケーリアン対空戦車は1944年半ばには試作車が完成し、同年末あたりから生産型の部隊配備が開始されるはずであった。しかし実際は、パンター戦車D型の車体に砲塔の木製モックアップを搭載した検討用車両が1944年1月に作られただけで、実物の砲塔を搭載した試作車すら製作されなかった。

Pz.Kpfw. Panther II
germ_panther_ii.png
1.91アップデートの「マウス及びその他車輌プレミアム欄異動事件」の被害者のパンター2も有名ではあるが計画戦車なのである。ヒトラーからの直々の命令で装甲厚を強化したバージョン。かなり端折るが1943年5月にMAN社で会議が行われたが、ここではパンターⅠ戦車(パンターD型)からパンターⅡ戦車への生産切り替えへ懐疑的な意見が相次いだ。それよりはパンターⅡ戦車開発の過程で得られた改善点を、パンターⅠ戦車に盛り込んだほうが現実的であるという意見が多数を占めたのである。だが、パンターⅡは2輌の試作発注を受け、うち1輌が車体のみ完成し戦後、すでに完成していたパンター戦車G型の砲塔と一緒にアメリカ・メリーランド州のアバディーン車両試験場に搬送された。このパンターⅡ試作車体にはテストのためミシガン州のデトロイトへ搬送される時に、新たに大きな丸い支持ナットが取り付けられている。その後1945年以降にアメリカで、パンター戦車G型の砲塔が搭載された。このG型砲塔付きのパンターⅡ試作車体はケンタッキー州フォートノックスにあるパットン戦車博物館に展示されている。

Pz.Kpfw.VI Ausf.B mit KwK46
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1.91アップデートの「マウス及びその他車輌プレミアム欄異動事件」の被害者である計画戦車。1944年11月にクルップが発行した「既存戦車の再武装」という題のフォリオ本に記載されていたティーガー2に10.5cm砲を装備した計画。だが10.5cm砲を搭載するためには砲塔を拡大、砲塔を拡大するためには車体拡大…と芋づる式に問題が露呈し、計画はポシャった。

E-100
germ_pzkpfw_e_100.png
2016/1/2~2/28の間に開催されたイベント「Teutonic Giants」でランキング上位に入ると貰える戦車。E-100は搭載砲の揺れが激しく主砲として55口径12.8cm戦車砲KwK44を装備し、さらに副砲として36.5口径7.5cm戦車砲KwK44を主砲の右側に同軸装備するという重武装であった。また最終的には主砲として38口径15cm戦車砲KwK44、または17.4cm戦車砲KwK44を装備することが考えられていた。現在実装されているE-100はマウス砲塔をポン付けしているが、筆者的には15cm砲を搭載して差別化を図るのも悪くはないと思うがまぁガイジンの気分しだいである。

日本

Ki-94-Ⅱ
ki_94_2.png
2017年夏のイベント「Operation S.U.M.M.E.R. (2017)」にて景品として登場。イベント期間中に空軍タスクを13個獲得することで入手できた戦闘機。太平洋戦争末期に開発された高高度戦闘機。烈風との競争機になることが決定したが米軍による爆撃が激化する中での試作機の製造は遅々として進まず、同年7月末ようやく試作1号機の組み立てが完了。 翌8月8日には地上運転に成功するが、8月17日の飛行試験に向けて不具合箇所の改修作業中に終戦を迎えた。なので現在実装されているKi-94-Ⅱは計画値ということである。

J6K1 陣風
j6k1.png
実装によってかなりの波紋を呼んだ計画機。日本時間で2019年12月20日20:00~2020年1月13日20:00の間に開催された、2019年冬のイベント「Operation F.R.O.S.T.」にて景品として登場。イベント期間中に空軍タスクを10個獲得することで入手できた。陸上基地で使用する高々度進攻戦闘機として計画された十七試陸上戦闘機J3K1は、装備発動機である三菱MK9B(A20改一)の開発が進展せず中止となった。波紋を呼んだのは実装だけではなく陣風の武装も騒ぎの一端になった。陣風の武装はモックアップ止まりということもあり、とても表記揺れが激しい。ある文献では機関銃 13mm機銃×2(機首) ・20mm機銃×4(翼)、または、13mm機銃×2(機首)・30mm機銃×2(翼)、または、20mm機銃×6(翼)。かたやWar Thunderでは、13mm機銃2門、20mm機関砲6門という訳のわからないことになっている。
これは実機の武装の写真である
EOCUG0VUEAAIbQ6.jpg
どうやらこれを見ると、20mm機関砲が2門備わっているように見える。どうも13mm機銃×2(機首) ・20mm機銃×4(翼)の説が濃いと言えるだろう。これから修正が入るのか…首を長くして待ちたいものである。

Kikka 橘花
kitsuka.png
え?橘花は実機試作されてるでしょ?と思うだろう。だが、橘花は「攻撃機型」と「戦闘機型」の二機が計画されており試作されたのは「攻撃機型」なのだ。しかし、War Thunderに実装されている本機は「戦闘機型」であり、本機は計画機ということになる。1.77アップデートまではWTにおける本機の性能は「戦闘機型の武装と攻撃機型のエンジンを搭載」という、両型が混ざったようなものだったが1.79アップデートで橘花のエンジンが高出力の「ネ20改」に換装されたためWTの橘花は完全な「戦闘機型」になった。

R2Y2 KAI V1 V2 V3 景雲改
r2y2_v1.png V1
r2y2_v2.png V2
r2y2_kai.png V3
Ver1.43アップデートで追加された計画機3コンボ。日本にジェット機が少ないのを危惧?したガイジンが実装したジェット戦闘機で一応計画…はあり、完全な架空機というわけではない…と思われる。昭和19年ごろから景雲にネ330を搭載しようということで考えられていた。設計図や開発仕様書といったジェット化の具体的な方策を示す資料は確認されていないため、ペーパープランとしてすら存在した確証は無い…ので架空機だな(手のひらクルー)。唯一の事実は「ジェット化が比較的容易であるから、実験機として飛行試験を行う」という名目で、一旦放棄された試製景雲1号機の製作が再開された事だ。つまり景曇ジェット化案の内実は、7年を費やした(にもかかわらず何の成果も無く潰えんとしている)高速陸偵計画を延命すべくでっち上げた方便ではないかというのである。つまりジェット載せれるかも知んないからもうちょい開発させて❤️と云うことである。

Chi-Nu Ⅱ
jp_type_3_chi_nu_75cm_type_5.png
Ver1.65アップデートで実装された課金戦車。チヌ2とかチヌ改とか名称が色々ある。連合軍の戦車に一歩でも近づこうと搭載砲を強化したバージョンで第1案と第2案が提案された。
第1案・・・三式中戦車の車体のみ流用し、四式中戦車の砲塔ごと五式七糎半戦車砲を搭載する。
第2案・・・三式中戦車の砲塔に五式七糎半戦車砲を搭載できるように改修する。
このうち比較的改修が容易であった第1案は昭和20年3月に試作車両が完成し、同月に試験が行われている。第2案は同月のうちに、五式七糎半戦車砲を三式中戦車の砲塔に搭載できるようにする改修作業が始まったとする記録は残っている。だが、この車両が果たして終戦までに完成したのかどうかは、はっきりとした記録が残されていないため不明である。
 史実では211号車から五式七糎半戦車砲を搭載できるよう改修を行う予定だったが、量産される前に終戦を迎えた。WarThunderでは上述した2つの案のうち第2案が実装されているが、先に述べた通りこの第2案は実車が完成まで至ったのかは不明である。そのためゲーム中ではTigerII(10.5cm)やCoelianなどと同じく、計画車両という扱いになっている。

Chi-To Late
jp_type_4_chi_to_late.png
Ver1.69アップデートにより追加された計画戦車。チト試作車の設計に変更を加えた戦車。主に鋳造砲塔から溶接砲塔になったこと、車体設計の一部変更、避弾経始に優れた装甲角にしたことである。1945年8月に5両を先行量産し、翌年3月までに200両を生産する予定だったが終戦により一台も完成していない。写真の中に溶接砲塔っぽいものも幾らかあるが、詳細は不明である。

Ho-Ri Prototype
jp_type_5_ho_ri_prototype.png
Ver1.71で実装された計画戦車。大火力・重装甲を以て対戦車戦闘の中核を務め五式中戦車を援護し接近戦に持っていくことが主務である。砲は試製10cm戦車砲(長)を装備していたが、これは先に提案された75mm砲では威力不足であると判断されたからである。終戦時には5輌が製作途中であり、製作工程は50%に達していた。なので現在のホリプロトは計画値である。

Ho-Ri Production
jp_type_5_ho_ri_production.png
さぁこれが件の砲戦車である。Ver1.73で実装され、今まで波紋を呼んできた。史実的には本車は架空戦車であり、現在一般的に「ホリ」として認識されているのは「Ho-Ri Prototype」である。しかし、gaijinに情報提供を行っているEun Ae Sun氏の資料によると、

・1943年に設計開始

・1944年初頭に木製のモックアップが完成

・同年7月に試作車の車体が完成、8月に試験走行が行われた

・1945年1月に搭載砲と装甲を強化した量産型を製造開始、終戦までに5両完成している

・実際に製作されたのはいわゆるⅠ型でもⅡ型でもなく、Ⅰ型を改良したⅢ型と呼ばれるもの

・製作中のホリ車を撮影した写真が2枚存在する(ただし非公開)

という事になっている。現在WTに実装されている量産型はこのⅢ型にあたる。だが、現在この資料はデマという事で落ち着いており、写真も捏造だと思われる。

イタリア

R3 T106 FA
it_oto_r3_106sr.png
1.85アップデートで実装された無反動砲搭載装輪車。計画だけはあったと思われるが試作はされてないと思われる車両である。元々、R3シリーズは'OTO melara OTO R3 capraia'という名前の車体に様々な武装を搭載した物で、この装甲車もその中のバリエーションの1つであると思われる。快速対空砲で名の知れているR3 T20 FA-HSは試作されているのが確認されているし写真も残っている。だがこれは四面図すら残ってない状態で存在すら怪しい。何とも言えないがここに入れるのは間違いではないだろう。

フランス

ARL-44 (ACL-1)
fr_arl_44_acl1.png
あんまり計画戦車のイメージが無いこの戦車。1.75で実装され、フランスの中核を担っているが実は搭載砲が史実と違うのである。史実のARL-44 (ACL-1)は搭載砲が76mm M1砲なのである。それなのに何故かwar thunderに実装されている本車は75mm SA44なのだ。だから、もし史実砲で実装されれば貫通力が上がり、炸薬もモリモリになり装填速度だって上がるのだ。なのにgaijinはSA44砲で本車を実装したのだ。もしかしたら、gaijinはフランスの事がどこの国よりも嫌いなのかもしれない...。信じるか信じないかはあなた次第です。

Char 25t
fr_bat_chat_25t.png
これもARL-44(ACL-1)と同様に搭載砲が違う戦車である。war thunderでは90mm SA45を搭載しているが史実砲では90㎜ F3 ライフル砲を搭載しているのである。
今一90mm F3ライフル砲の性能についてはっきりしないが、AMX-13-90に搭載されているのと同じ砲という事がわかっている。これからも修正されないのだろうか...。是非直してほしいところである。

その他

(WS)Tiger
germ_pzkpfw_vi_ausf_h1_tiger_animal_version.png
4月1日から4月3日まで行われていたFlying Serpent, Crouching Tigerイベントで入手できた機体。陸戦を一定以上のスコアにより配布されるアイテムBOXからパーツを集め、組み立てることにより入手できた。性能に関しては通常ツリーのティーガーIと同じ性能を持っている。史実迷彩でなくオリジナル迷彩なので判断に困り、ここに追加した所存である。

(JP) Heavy Tank No.6
jp_pzkpfw_vi_ausf_e_tiger.png
1.65で実装された大日本帝国陸軍が購入したドイツ陸軍のTiger E。だが実際は戦局の悪化により制海権を失ったのでドイツからの輸送は断念せざるを得なかった。なので計画戦車以上実在戦車未満という事になっているため判断が付かずここに入れるという形になった。

M36B1
it_m36b1.png
M36ジャクソンの生産が追い付かないために急遽取られた措置で誕生した駆逐戦車(実際は中戦車)。1.85で追加された。んでもって実は何故イタリアに実装されたか一切不明な戦車。開発にも運用にもイタリアは関わっておらず、推測するには数合わせの為なのだろうと予測される。

AMX 50 Surblindé
fr_amx_50_surblinde.png
世界大戦モードの1シーズンでトップ500に入ったプレイヤーか、トップ20組に入ったクランチームに贈られる報酬。極端に違うというわけではないのだが
warthunderに実装された本車は砲塔上部にキューポラと機関銃が増設されている。
これが実車の画像である。
DfVfXE9UwAAmJKE.jpg
見てみるとやはり砲塔上部が違うのがわかるだろう。別に計画戦車というわけでもないのでここに追加ァ。

最後に

その他除いて戦車12台、航空機7機、合計19だ。こう見てみると相対数的に少ないことがわかるが実在機、実在戦車を実装すると謳っている割には多すぎる数である。中には景雲改など仕方ない理由の物もあるが、それ以外のものは特にちゃんとした理由も、納得できるgaijinからの説明もない。しかも陣風に関しては現在進行形である。別に筆者自身は計画機、計画戦車の実装に大きく反対しているわけではない。ただ、実装するにはちゃんとした説明が必要だという事を言いたいのだ。これからも計画機、計画戦車は実装され続けられると思うがその時にもちゃんとした説明が為されるのか気になる次第である。

コメント

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もしここで「こういう項目が欲しいんだ!」と提案すると、どこぞの編集者が書いてくれるかもしれませんよ?まぁ、運次第ですがね...。

  • 画像の著作権は大丈夫なん? -- 2020-01-26 (日) 19:40:23
    • 引用の所に画像引っ張り出したとこも書いてあるから...大丈夫だと思いたい。それに画像ないと、このページつまんないから...。 -- 2020-01-27 (月) 12:00:32
  • BV P.163がBウィングで、BV P.170がポッドレーサーの元ネタか?タイファイターのコックピットもまんまB-29っぽいしSWって奇抜に見えて実はかなり実在機の影響受けてるんだな -- 2020-01-28 (火) 14:50:15
    • 言うほど似てるか...? -- 2020-01-29 (水) 12:16:37
    • ミレニアムファルコンがまんまB-29って話は有名。ってスターウォーズマニアなら知ってるか。https://ameblo.jp/kanan-red5/entry-11926565896.html -- 2020-01-29 (水) 13:55:23
      • 中身の話かい...。 -- 2020-01-29 (水) 14:21:31
      • 昨日かおとといNHKでやってた、逆転人生だか何だかいう番組で、スターウォーズのスターデストロイヤーのCGを手掛けることになった脱サラの日本人が出ていたけど、その番組によると、プラモデルの部品を切り貼りして作ったらしい。…って書いたら、リンク先にも書いてありますね。その人が作ったCG部品は、その人以外の人も使っていて、同シリーズのいろんなものに流用されまくっているとのことなので、実在の飛行機の部品が建物に使われていたりとかもあるかも・・・? -- 2020-01-29 (水) 18:35:50
      • バンダイ辺りが完全版ミレニアムファルコンのプラモを出した時に、流用された元プラモの形まで完全再現したんだよな。確かヤークトティーガーの砲塔がファルコンの背中に紛れ込んでるらしい -- 2020-02-07 (金) 05:28:11
      • ↑ドイツ戦車のグリルならみつけたよ、履帯が張り付いてるところもあるみたい -- 2020-02-18 (火) 11:29:28
  • 編集してくれた人ありがとう!最終的には「ドイツの変態飛行機一覧」にして会社ごとに畳もうかなって思ってるからちょっといじるかも。あと新項目ありがとう! -- 2020-02-02 (日) 01:02:35
    • 会社ごとたたむと聞いて、一瞬、編集のために仕事辞めるのかと思ったw -- 2020-02-18 (火) 11:25:06
      • やるかバカやろー! -- 2020-02-18 (火) 11:40:38
  • 射撃ボタンの編集心待ちにしてるぜ。スロットルに射撃ボタンがついてる飛行機って、両手で渾身の力で操縦桿を動かさなきゃいけない時射撃できないってことだよな。 -- 2020-02-05 (水) 13:20:53
    • 両手で引かないとダメな程の高速高G旋回中ならまず撃たないし、そんな状況で撃っても詰まるし、撃てたとしても当たらんでしょ。 -- 2020-02-07 (金) 17:23:37
      • ゼロ戦とか米軍機が普通に操作できる程度の速度でもやたらと舵が重かったらしいじゃない? -- 2020-02-12 (水) 10:17:16
  • いつの間にか項目のその他欄に追加されてますね... -- 2020-02-12 (水) 22:51:05
    • メニューに追加する必要はないと思うんだがなぁ -- 2020-02-28 (金) 11:13:53
      • 一応編集会議で自由掲示板に移行させる案が出てるから行ってみたら? -- 2020-03-02 (月) 14:40:09
      • 不採用ページにブチ込んでおくのが、この記事に載っている兵器ともども正しい扱いかもしれんな(笑) -- 2020-03-03 (火) 18:53:56
  • 編集会議の通り、メニューバーのその他から削除したうえで、自由掲示板に移してもらえるよう管理人に要望を出そうと思いますが、よろしいでしょうか? -- 編集者? 2020-03-04 (水) 20:09:40
    • 大丈夫です。 -- 2020-03-04 (水) 21:11:23
      • 要望を出しておきました -- 編集者? 2020-03-04 (水) 22:17:10
  • R3 T106 FAはジェーン年鑑の装甲車版に写真こそないけど砲塔の詳細仕様まで載ってた気が・・・ -- 2020-03-10 (火) 02:04:47
    • そうなの?それ106mmじゃなくてブレダフォルゴーレだったりしない? -- 2020-03-10 (火) 11:23:10
      • 参考にどうぞ個人的には80mm Breda-Folgore連装砲の方が実物が残ってる分ゲーム的には良いと思うんだけどね。 -- 2020-03-10 (火) 16:09:56
      • 大サンクス。80mmフォルゴーレは実物写真残ってるけど7.62mm搭載車、12.7mm搭載車、、106mm搭載車 -- 2020-03-10 (火) 16:54:25
      • 途中送信すまん。tow搭載車は資料こそあるけど実物写真が無いオストヴィント2状態になってるからどうもな...。 -- 2020-03-10 (火) 16:55:39
      • ほんとないよねーあの国基本自国兵器の記録がガバってるからほんと困るよね -- 2020-03-10 (火) 17:19:33
      • 記録面でもヘタリアだな。 -- 2020-03-10 (火) 17:53:09
      • う~ん。消すか消すまいか悩むな...。 -- 2020-03-10 (火) 17:53:56
  • 陣風の画像に関してはこちらのサイトにより多くあるので参考にどうぞ。 -- 2022-02-21 (月) 02:26:10
  • F-16AJ載ってないのか -- 2024-06-28 (金) 14:01:45
  • これら以外に存在が怪しいものってゲーム内にあるでしょうか? -- 2024-07-02 (火) 12:32:18