概要 
DQ2で初登場した、名前の通り灰色の煙のようなモンスター。
色違いには【ガスト】、【ブラッドミスト】がいる。
DQ3でコンセプトの似たモンスター【ギズモ】が登場。
ギズモ系統は熱や冷気などの属性に分かれていて使いやすく、ガス系モンスターの顔を取られてしまった。そのためか長らく再登場できず燻っていた不遇モンスターだったが、DQ11でついにナンバリング作品への再登場を果たした。しかし彼の出身のDQ2ベースの作品であるはずのDQB2では属性の揃ったギズモに出番を奪われる憂き目に会う。
それ故ギズモ系との共演は長らく実現していなかったが、ライバルズの第8弾カードパック実装を以て遂に共演した。
書籍【ドラゴンクエスト モンスターズ】によると、ハーゴン等が作り出したモンスターではなく、元素から進化して自然発生した生物らしい。
【アイテム物語】でも、アレフガルドを創造する際に生み出されてしまった不純物のように語られている。
DQ2 
出現エリアが無茶苦茶広く、【ムーンペタ】から始まって【ムーンブルク】に【風の塔】、ムーンブルク西の砂漠地帯、さらには海を越えて【アレフガルド】や【ベラヌール】、オマケに【ザハン】近海にも現れる。
冒険のそこかしこで頻繁に顔見世するので「あれ?コイツまたいるな」といった印象を持たれやすい。
モンスターとしての実力は並以下。
実体が無いお蔭か同時期に出現するモンスターの中では守備力が高く【よろいムカデ】と同値で、【回避率】も1/16ある。
周辺のモンスターが0か1/64であることから見れば確かに高いが、そこまで頻繁に回避される数字というわけでもなく、防御は高くともHPの低さから【はがねのつるぎ】を装備した【ローレシアの王子】の攻撃が当たれば一撃で倒せる。
【サマルトリアの王子】の【ギラ】でも一発。
一応【マホトーン】を使ってくるので他の敵と同時出現した際は少しだけ注意が必要。その場合はコイツを無視して強敵の方を集中攻撃で叩くか、あるいは【ムーンブルクの王女】の【バギ】ないしは【いかずちのつえ】でさっさと一掃しておけばいいだろう。
弱い割に報酬は多く、【マンドリル】よりも5G低いだけの40Gとかなりのお金持ち。狙って狩ってみるのもいいだろう。
海上ではスモーク、【バピラス】、【ガーゴイル】、【リザードフライ】の4種がこの順で0~数匹の組合せで出現する。
つまり、こいつが出る海域にはバピラスとガーゴイルという海の二強が出るということなので危険信号である。
ちなみに【公式ガイドブック】ではコイツ4匹に【ゴールドオーク】1匹という編成が、パーティープレイのテストケースとして採用されている。
が、その攻略法は頭に疑問符が百個くらい並ぶほど珍妙。
なにしろマホトーン、【ベギラマ】、バギを投入するほどの念の入れよう。全力を尽くす、あるいは打撃・攻撃呪文・補助呪文・防御を織り交ぜた戦い方の例を示すという意味では正しいかもしれないが、正直この程度の相手にそんなに呪文を使っていたらMPがいくらあっても足りない。しかも、マホトーンで封じられてしまうリスクもある。
ゴールドオークとやりあえるくらいの実力があったらスモークごときは黙殺しても問題のない小者。まずゴールドオークを集中攻撃で倒したらその後に改めて打撃でゆっくり蹴散らせばいいだろう。
それ以前に対戦しているパーティー、特にサマルのレベルは14。一方、ベギラマの習得レベルは18。
おまけに本作のベギラマは全体攻撃なのに「スモークにベギラマ」と書かれている。…編集スタッフの勘違いだろうか?それともガラケー版の先取り…?
落とすアイテムは【ぬののふく】(確率は1/16)。
出現時期的にムーン王女が装備していることが多いため、FC版では中身がゴールドになることが多い。
上記の通り1匹あたりの報酬額が多いので、ゴールドになってくれた方がはるかにお得。
小説版 
ムーンブルク城で殺された人々の魂がモンスター化したという設定。
ゲームブック(エニックス) 
上巻に登場。【マンドリル】と共にムーンペタの街に攻め込んでくる。
この戦闘ではマンドリル7体、スモーク4体という気の遠くなるような編成と戦わねばならず、この時点で到達しうる最高レベル、最強装備をもってしてもまったくダメージを与えられない負けバトルとなる。
結果通り負けた方へ進むと、賢者アルファズルによってマンドリルの群れがなだめられて退散し、スモークも勝ち目がないと見て逃げ去っていき難を逃れる。
ちなみに戦闘結果を無視して勝ったほうに進むと、隠れていた祈祷師にラリホーを唱えられ、「力では常識が通用しないロト一族も~」と読者を皮肉る台詞と共にゲームオーバーとなる。つまり、不正直な読者に対する罰である。
DQ11 
初登場のDQ2からなんと約30年ぶりに登場。
DQ2の頃は小さいグラフィックで小型の敵のイメージがあったが、本作のPS4版では意外とサイズがデカい。
「煙」を意味する名前に関連してか、【ひのいき】を吐くようになった。
最初に遭遇するのは【神の岩】で、こいつに襲われている【マノロ】を助けるために戦うことになる。
戦闘では中ボスとして2体登場するが、回避率が妙に高い。【エマ】が【やくそう】で回復してくれるのでやられることはそうそうないが打撃戦だと時間がかなりかかる。
主人公がレベル2で【メラ】を覚えるのでそれをメインに闘おう。仮にMPが尽きたとしても、エマが【まほうの小ビン】で回復してくれるので問題なし。
下手にMPをケチろうとするとやられかねないので要注意。
一見イベント戦闘に見えるが、死ぬと普通に全滅扱いなので気を抜いてはいけない。
なお、道中の敵を無視してレベル1のまま来てしまった場合、メラがないため難度がはね上がる。低レベルプレイにおける最初の壁。
上述の通り回避率が高い上に、火の息を吐かれると1発で即死近くまで持って行かれるので、連打されるとエマの回復が間に合わなくなる。【ルキ】の力を借りつつ、【ぼうぎょ】も効果的に使いながら慎重に戦いたい。
その後は【デルカダール神殿】や【ナプガーナ密林】で通常エンカウントするが、こちらは回避率が下がっているので通常攻撃でどうにかなるだろう。
ドロップアイテムは通常枠が【せいすい】、レア枠で【まほうの小ビン】を落とす。
今作では上記の通り汚れ役を全うするイベントボスとしての登場のほかに【時渡りの迷宮】(3DS版)での起用など、マイナーモンスターだったとは思えないほどの優遇を受けている。
ちなみにオリジナル版ではこの系統は上位種含めて強モンスターも邪モンスターも存在しない。つまり最終的には会える中でほぼ最弱のモンスターになってしまう。
また、この系統のモンスターの通常攻撃は【カウンター】できない仕様になっている。
DQ11S 
主人公とパートナー(仲間7人+エマ)の「同居イベント」の実装に伴い、過ぎ去りし時を求めた後に【神の岩】で再び中ボスとなって襲い掛かるイベントが追加。
最序盤のときと全く同じ位置におり、さらに系統最上位種の【ブラッドミスト】も一緒で、選んだパートナーと共に2対2で戦うことになる(エマを選んだ場合は最序盤と同様、【NPC】扱い)。
普通の個体に比べるとHPが高く回避率も健在だが、強くはないのでこの時点での主人公達ならばどうとでもなる。
実質「スモーク・邪」でもいいのではないかと。
なお、ブラッドミストと一緒に現れるのはおそらく紅白を表しているのだろう(全員に邪魔者扱いされているので全然おめでたい感じがないが)。
全イベント中、最後の方になるであろうこの「同居イベント」に中ボスとして抜擢されるなど、無印版以上に優遇されている。
イルルカSP 
SP版で新たに追加されたモンスターの1体。
物質系のFランクで、DQ11でのサイズ感を踏襲してか【メガボディ】となっている。
特性はメガボディ、【みかわしアップ】、【ギラブレイク】、封じブレイク、+25で【ラッキー】、+50で【会心完全ガード】を習得。
【新生配合】で【ときどき赤い霧】、【ギガボディ】化で【亡者の執念】、【超ギガボディ】化で【ブレスのコツ】。
【水の世界】のいにしえの灯台に野生の個体がいる。配合では生み出せない。
所持スキルは【ふういん】。
本作でもギズモとの共演が可能である。
DQR 
第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」にて実装。占い師専用のレア。
1/0/2
絶好調 このユニットが絶好調状態なら攻撃力+2とにおうだちを得る
一度動いてしまうと文字通りの空気になるがこちらから攻撃しなければ、1コストにして2/2のにおうだちになる。
相手の速攻を挫くために使ってもいいし、【メタルドラゴン】などの絶好調シナジーと組み合わせてもいいだろう。
実質的なスタッツは、期せずしてか同作のギズモと全く同じである。
DQRA 
真2弾カードパック「そして伝説は高らかに」にて「暗闇のスモーク」名義で実装。盗賊専用のノーマル。
1/2/1
死亡時:宝の地図1枚を手札に加える
極めてシンプルな効果。最序盤から戦闘と地図入手に貢献できる。
盗賊の地図デッキでは必須の1枚と言えるだろう。
ダイの大冒険 
魔影軍団に所属していたようだが、【さまようよろい】や【シャドー】に出番を取られてしまい、見た目通りの空気だった。上位種の【ガスト】はかろうじて出番があったのだが。上記の説明の通り、物質が(悪の)意志を持った設定は踏襲されている。それらを破る際には【空裂斬】が必須となる。