【あくまのしっぽ】

Last-modified: 2022-12-25 (日) 23:05:16

概要

一部ナンバリングとスラもりシリーズに登場するアイテム。
初登場のDQ2では装備すると呪文耐性が下がる呪われた装備品だったが、十数年後に発売されたDQ8やスラもり2では【錬金】の素材に、また十数年後のDQ11では有用装備になる等と時代ごとに用途が違っており、各プレイヤーの世代・年齢ごとでコレの印象も変わってくる。
どう装備するのかはシリーズ通して永遠の謎。手に持っているのか、それともお尻につけるのか…?

DQ2

FC版では【ホークマン】【ベビル】がたまに落とすだけ。
FC版の【公式ガイドブック】には「身に着けると呪われ、敵の呪文が必ず効くようになる恐怖のアイテム」とあり、
敵の呪文が必中になるという触れ込みだったが、これは間違いで、マホトーンとラリホーの命中率が2倍(37.5%→75%)になる。
この時代のマホトーンとラリホーは確かに凶悪な威力だったが、幸いそれ以外の呪文や【あまいいき】などには特に影響は無い。
効果的には【まよけのすず】と対になる存在といえる。ちなみに魔除けの鈴とこのアイテムを両方装備した場合、後者が優先される。
 
戦闘中に道具として使うだけでも、しれっと装備したことになってしまうので注意(これは魔除けの鈴も同じ)。
また、FC版ではこれを装備するのに【そうび】コマンドを使わないため、これを装備したときは【はかいのつるぎ】【あくまのよろい】と違ってあの曲を聴かずにすむ。
 
逆を言えば、このアイテムの素性を知らなければ呪われたことにすら気付かない可能性もある。
効果がわからないうちは身に付けたままにしていた人もいたのではなかろうか。
呪いの品の入手可能時期としては作中で最も早いというのも気付きにくい理由の一つ。
本格的な呪い装備が登場する前であるため、【ラダトーム】の呪いをとく爺さんや教会の【のろいをとく】コマンドをいち早く試すことになる可能性も高い。
一種のチュートリアルの役割を担った呪いアイテムなのかもしれない。
教会の呪い解除料は思いの他高いので、うっかり呪われてしまったプレイヤーは、チュートリアルにしてはやけに高い「授業料」を支払う羽目になる。
 
DQ2に呪われた装備品は4種類登場するが、他3種のデメリットはどれも「戦闘中に体が動かなくなる」である。
しかしこのアイテムだけは、特有のデメリットが設定されている。
また他3種は、装備した際の数値だけはどれも最高であるため使い道は無くもないが、このアイテムだけは使い道が存在しない。
 
一応、1125Gとそこそこ高値で売れる。
【ロンダルキアへの洞窟】でベビルと戦う頃はそれほどでもないが、冒険中盤の時期は【はぐれメタル】【ふっかつのたま】【ガーゴイル】【メタルスライム】【てつかぶと】【じんめんじゅ】【まどうしのつえ】に次いで高値。
中盤は【ひかりのつるぎ】【はやぶさのけん】【ちからのたて】といった高額な市販武具が必要な時期なので、その足しになってありがたい。
それだけにうっかり装備しないように気をつけよう。慣れた人はまずしないだろうが…。
ただ情報がまだ不十分だった頃の『ファミリーコンピュータmagazine』1987年5号の特集記事では、これも最強装備の1つのようなことがかかれていたので、それを真に受けて装備してしまった人もいたことだろう。
 
リメイク版では上記の敵が落とすほか、【ハーゴンの神殿】の宝箱に入っている。
しかし、なんとSFC版では効果が設定されていない。つまり装備しても例のデロデロ(略)が流れるだけで特にデメリットがないのだ。
SFC版【公式ガイドブック】には「最悪アイテム。モンスターの唱える呪文が、必ず効くようになってしまう」とあり、恐らく設定ミスにより、呪文が効きやすい効果が実装されなかったものと思われる。
ということで、さっさと売り払って路銀の足しにしよう。
 
GB版以降ではしっかり効果が設定されたばかりか、なんとマホトーン・ラリホー・【マヌーサ】【ザラキ】が必中となるようになり、一転して凶悪な呪いアイテムとなった。
すなわち製作側が本来想定した仕様であり、まさしく「最悪アイテム」となったのである。
幸い使い手は限られているものの、大変な縛りプレイとなるのは間違いない。
 
これをどこにどうやって身につけるのかはゲーム中では不明だが、4コマ漫画では【新山たかし】の手により【ムーンブルクの王女】お尻に本物の尻尾よろしくくっつけた姿が描かれた。
そして前歴の如く感情に合わせて尻尾をブンブン振っていた。

DQ8

装備するとすばやさが10上がるが、やはり呪われるうえ、呪文や状態変化に弱くなってしまう。
呪いを受けない主人公なら活用できると思いきや装備できないため、このアイテムは錬金釜に放り込んで使うのが正しい。
 
錬金に使った場合、主に【聖者の灰】で呪いを解いたアイテムを元の呪いのアイテムに戻す効果がある。
呪いを解除させるにあたってどんなに貴重な錬金材料を使っても、これ1個合わせるだけでいとも簡単に呪われるのが恐ろしい。
基本的に錬金で呪いを解いた品物は呪いを解く前よりも強力である場合が多いので、呪われた状態に戻すことはすなわち弱体化するだけであり、レシピ埋め以外では特に意味が無い。
しかし中には有用もしくは強力なアイテムを作ることができるパターンもあるので、そのために使うのが正解(下記のレシピの下5つがそれに当たる)。
それにしてもこれ自体を聖者の灰で浄化すると単なる皮のムチになるのは興味深い。
 
クリア前では【サザンビーク】城宝物庫(【王家の山】クリア後)、【薬草園の洞窟】【闇の世界】のフィールドの宝箱からの計3つ手に入る。
敵からのドロップでは【サンダーサタン】(1/64)は通常枠、【タップデビル】(1/256),【グリゴンダンス】(1/64)はレア枠で手に入る。
特にドルマゲス戦前で唯一確実に手に入るサザンビークのものは貴重で、これを使ってどの有用レシピで錬金するかはかなりプレイヤーを悩ませる。
タップデビルからなら最速で量産も可能だが、確率が凄まじく低いのでオススメできない。
いずれにしてもドルマゲス戦に向けて心強い強化になるので、好みやスキル構成を見つつ慎重に使い道を決めたい。
 
クリア後は【竜神族の里】で200Gで買える。【ドラゴンのふん】や聖者の灰と、こんな禍々しい物とを堂々と陳列して安価で売っている竜神族って一体…。

3DS版

プレゼント受け取りで貰えるチャンス。クリア前に入手できたらラッキー。
ただし拾える数は変わっていないが仲間とアイテムが増えたことで需要は増えているので、やはり早期入手した分の使い方はよく考えたい。

レシピ一覧

あくまのしっぽ+【もろはのつるぎ・改】【もろはのつるぎ】地雷レシピ
+【バスターウィップ】【あくまのムチ】
+【プラチナメイル】【ゾンビメイル】
+【ミスリルヘルム】【サタンヘルム】
+【ソーサリーリング】【ドクロの指輪】
+【女神の盾】【死神の盾】
+【太陽のかんむり】【ドクロのかぶと】ドクロのかぶとを全て太陽のかんむりに変えてしまった状態からいつでも【ドクロ刈り】を実行できる。
再び太陽のかんむりに戻すのも簡単。
+聖者の灰【皮のムチ】聖者の灰まで使う大型地雷。クリア後竜の鱗が余っているなら、そのままヘビ皮のムチ→ドラゴンテイルと錬金して売却することで、ちょっとした小遣い稼ぎになる。
+【アサシンダガー】【こあくまのナイフ】ほぼ地雷。
ゼシカを短剣スキルで育ててる場合でも微妙。
ただし3DS版なら【まじょっこスカート】の素材になる。
+【ほのおのツメ】【あくまのツメ】後に【三角谷】で購入できるため一見地雷に見えるが、
【レティシア】到達時に【サタンネイル】を入手できる。
早期に強い爪が欲しいならGO。
+【みかわしの服】+【こうもりの羽】【やみのころも】守備力の高さと回避率の上昇が見所で、
ヤンガスの防御面を一気に強化できる。
また、更なる錬金材料としても優秀なので優先度高し。
+【聖銀のレイピア】+【堕天使のレイピア】ククールの剣スキルを上げている場合は中盤の主力武器となる。
材料が揃うならばしっぷうのレイピアへ強化も可能。
+【バトルフォーク】+【どくばり】【デーモンスピア】主人公のメイン武器が槍なら是非とも優先して作りたい逸品。
攻撃力の高さに加えて、即死効果が魅力的。

DQ11

今作には呪いの装備は存在せず、これも逆に闇属性と呪いを防ぐプラス効果のアクセサリになっている。
全員が装備可能。うち直しに必要な宝珠は12個。

-+1+2+3
守備力2345
すばやさ10121417
闇属性ダメージ軽減15%20%25%30%
呪いガード15%20%25%30%

レア枠で【タップデビル】【グリゴンダンス】【ベレス】(3DS版限定)、通常枠で【サタンフーラー】【ヘルバトラー】といずれも悪魔系のモンスターがドロップする。
また【ユグノア城跡】のツボからも入手可能だが、この時点だと耐性よりも素早さ強化のほうが特徴的である。
と言うのもユグノア城跡までに手に入る素早さ強化アクセには【うさぎのしっぽ】【はやてのリング】があるが、これらはレアドロップが前提である。
プレイヤーによっては今作で初めて手に入る素早さ強化アクセになるため、入手してすぐに【セーニャ】に付けたり、あるいは直後に加入する【ロウ】【マルティナ】の装備を整える際にこれをロウに与えた人もいるだろう。
 
異変後からは鍛冶でも製作可能。素材は【よごれたほうたい】×1+【あんこくの樹木】×2。
レシピ【悪魔装備図鑑】【デルカダール城】にあり、素材は【最後の砦】で拾えるので異変後は割とすぐに作れる。
3DS版だと【冒険の書の世界】のクエスト【王女の涙】クリアでも手に入る。こまめにプレイしていればダーハルーネの【ホメロス】戦に間に合うし、そうでなくても先回りして【仮面武闘会】前に入手すれば【魔闘せんぷうきゃく】に対抗できる。
これがあるとないとで実質一騎打ちとなる【屍騎軍王ゾルデ】との難易度が格段に変わる。特に【はずかしい呪い】縛りをしている時は闇のダメージを軽減するので大きな助けになる。無論装備禁止縛りしている場合はこの戦法は使えないので注意。

DQ11S

クエスト王女の涙の【冒険の書の合言葉】【サマディー地方】で手に入ることもあって、3DS版と比べると容易かつ確実に早期入手が可能になった。

スラもり2

スラもりシリーズには装備品の概念がないので、実質錬金素材専用アイテム。
【大魔王発掘現場】のボスフロア手前の宝箱から入手できる。担いでも呪われたりはしないので安心しよう。
解説文によれば、【しっぽ団】が付けている「【ももんじゃのしっぽ】」のライバルらしい。
【いかずちの杖】【オバケだん岩】、そして単体最強クラスのアイテムの【メラゾーマ】を作るために必要となる。
なお砲弾として直接撃った場合の攻撃力はなんと「1」。砲弾アイテムが足りない時の穴埋めに使われる「ちいさな岩」よりも低い。間違っても砲弾に使ってはいけない。

スラもり3

【フナデルのやしき】で拾えるほか、一部の海域にも落ちている。
威力は6に上がったが、それでも活躍できるかどうかは怪しい。やはり本作でも活躍するのは戦闘以外の分野だろう。
【トンガリこふん】到達後には、これを3個と【オバケだん岩】を2個で【あくまのカマ】
【こくりゅうのアジト】到達後は、これと【金塊】を2個ずつで【いかずちのつえ】が作れる。
また、船のマストをレベル3にする際、830Gに加えてこれを6個と【1000tおもり】が3個必要。

デスパレス

ボードゲーム【デスパレス】では宝カードとして登場。
何の役にも立たないうえに捨てると1回休みになるという、手持ち枠を圧迫する迷惑なカード。
【マホトラ】で他のプレイヤーへ送りつける際の有力候補。
逆にマホトラ等でババ抜きが発生した際にこのカードを奪ってしまうと不利になる。