- 種族
- 海竜種(海竜目 海獣竜亜目 泡狐竜下目 タマミツネ科)
- 別名
- 焔狐竜(せんこりゅう)
- 異名
- 妖炎なる舞
- 英語表記
- Violet Mizutsune
- 危険度
- MHR:S:★9
- 登場作品
- MHR:S
目次
生態・特徴
- 紫がかった青白い鱗と錦ヒレが見る者の目を引く、泡狐竜タマミツネの希少種とされる個体。
燃焼するガスを詰めた泡を用いて周辺一帯を焔の海へと変える事から、
ハンターズギルドからは《焔狐竜》という別名で呼称されている。
現状タマミツネ種に「亜種」に該当する存在は確認されていないが、
本種はそのような状況下で発見され、そのまま希少種として登録された異例の存在である。
- 全身は通常種と同じく光沢のある薄灰色の鱗に覆われているが、
体毛は艶やかな菫色だった通常種とは一変して胴体部は薄鼠色に、尻尾は暗い濃藍色に染まっている他、
頭部や背中、尻尾に生える立派な錦ヒレは蘭の花とも喩えられた美しい色合いから、
紫と青白い紺色が混じった独特な色合いに変じている。
また、目の色も青色から赤みの強い橙色になっており、
錦ヒレの紋様も花のような意匠から、目玉模様のような不気味なものへ変化しているなど、
本種の持つ妖しげな雰囲気を一層強める装飾が目につく。
疲労がピークに達するとこれらの鮮やかな模様から一斉に色が抜け落ち、全身が地味な灰色に変化するが、
元々通常種以上のスタミナを有しているためなかなかその様子を見る事はできない。
体躯に関しては通常種より一回り大きい程度で、
二つ名個体である天眼タマミツネやヌシ個体であるヌシ・タマミツネのように
通常種と比べて際立って大きい巨躯を持ち合わせているわけではない。
- 通常種と同じく普段は争いを好まず穏やかに暮らし、飄々とした動きで余裕を見せるが、
いざターゲットを本気で排除すると決めれば苛烈な猛攻を仕掛ける。
タマミツネ種の特徴である華麗で軽やかな動きはそのまま持ち合わせており、
相対する外敵を翻弄し、並大抵の攻撃では捉えることは難しい。
行動も通常種より洗練されており、自身は分泌する滑液によって機動力を増幅し、
同時に後述する燃え盛る泡の性質を活かして相手の退路を断つ戦法によって
優雅に、しかし烈しくターゲットを追い詰めていく。
- 口内や全身に存在する特殊な腺から潤滑性のある「滑液」を生み出す能力は健在で、
滑液を体毛やヒレに擦り付けて泡を作り出したり、
地面を滑らせてその上を滑走するといった習性は通常種と共通している。
しかし、タマミツネ希少種が分泌する「白妙の滑液」は通常種の数百倍という桁外れの濃度を誇り、
その効能はあらゆる面において通常種のものとは比較にならない。
この滑油は発火性を持ち、本種は滑油を纏った鈴蘭色の毛を擦り合わすことで鮮やかな青紫の焔を生むほか、
通常種が繰り出す高圧の水流ブレスも、希少種の場合は滑液の影響で発火性のブレスとなる。
また滑油と同じく特異な特徴として、泡が可燃性のガスを内包している点が挙げられ、
泡は叩きつける、地面に触れるなどして衝撃が加わると爆裂して炎を撒き散らす。
泡のコントロールそのものも他の個体以上に卓越しており、
周囲に撒き散らした泡を発火させ、外敵を目掛けて飛ばす攻撃を繰り出すこともある。
なお、相手に直接浴びせた滑液や泡は勝手に発火してしまうため、
敵に泡を纏わり付かせて翻弄する通常種のような戦法を披露する姿は確認されていない。
ただし潤滑性は失われていないことから地上を駆ける大型モンスターの機動力を奪うのには適しており、
獲物と認識し襲いかかってきたティガレックスを滑油で滑らせ翻弄しつつ焔で取り巻き、
爆炎で焼き尽くして返り討ちにしたという報告もある。
- 手強い外敵と遭遇したタマミツネ希少種は咆哮とともに青白い炎の爆発を起こし、
全身に焔を纏った特殊な強化形態である「白焔状態」へと移行する。
この形態では頭部や尻尾などに薄紫色の焔を纏うようになり、
ガスを含んだ滑液や泡を用いた攻撃がより一層苛烈となる。
可燃性ガスの熱量も急激に上昇し、滑走すれば滑液が巨大な火柱を上げて爆発するが、
分泌された滑液は暫くの間延焼するため、周囲はまるで立ち登る焔に包囲されたかのような有様となる。
更に全身に焔を纏って時間が経過した場合、タマミツネ希少種は自らの燃える滑液の真骨頂とも言える大技を放つ。
この大技は幾度も飛び回って作り出した月を思わせる巨大な焔の泡を空中に浮かばせたのち、
周囲を旋回して泡の渦で外敵を拘束、最後に巨大な炎の泡を落下させて爆発を引き起こすもので、
外敵を取り巻く青い泡、爆発寸前に橙色に変じる巨大な焔泡の色味も相まって幻想的な光景を作り出す。
まともに食らえば一溜りもない大技だが、焔の大泡は見た目の通り繊細なコントロールを要するらしく、
展開中に外敵の攻撃で怯み転倒してしまった場合、焔の大泡がそのまま落下して本種に直撃し、
大爆発に巻き込まれて痛手を受けることもあるという。
概要
眠りに耽て 威に気づかず時を逸し 哀れ餌食となる果たしてそうか狩るものには狩られるものの逃げ様に見えたそれが妖炎なる舞へと変貌し狩られるのが己だったことを思い知らされる
- MHR:SのVer.12より登場した、泡狐竜タマミツネの希少種。
『TGS2022 CAPCOM ONLINE PROGRAM 9/15』にて堂々と発表され、
PVや公式サイトなどでもタマミツネ希少種の姿が大きくピックアップされるなど、
同アップデートの目玉とも言える存在である。
- メインシリーズではMH4で初登場した大轟竜ティガレックス希少種以来、
実に9年振りとなる完全新規の希少種である*1。
また、海竜種の希少種はMH3Gに登場した冥海竜ラギアクルス希少種に続いて2種目であり、こちらは11年振りにもなる。
近年の作品ではMHW:Iにて大幅にテコ入れがなされたリオス希少種や、
MHR:Sにて驚愕の復活を遂げたナルガクルガ希少種など、
希少種という存在に対して再びスポットライトが当たり始めてきたが、
そんな中で新たな希少種の登場というビッグイベントは多くのハンターを驚かせる事となった。- 今までに登場した希少種はメインモンスターか、それに準じる存在が選出されていたが、
タマミツネもまたMHXのメインモンスターにして四天王の一角というポジションであり、
希少種になるにあたっての知名度や人気は申し分ないものであっただろう。
しかし、同じ四天王の中でも代表的な存在である斬竜ディノバルドや、
より古い作品のメインモンスターを務め、希少種の要望も多かった雷狼竜ジンオウガなどを差し置いて
タマミツネが抜擢された事に対して意外性を感じるハンターも多かったようだ。
- また、本種は初となる亜種に当たる個体が存在しない希少種モンスターである。
タマミツネは通常種以外に二つ名持ちモンスターである天眼タマミツネ、
ヌシモンスターであるヌシ・タマミツネが存在するが、
これらの個体は全て「泡狐竜」という別名を持った通常種の特殊な個体に当たる。
つまり別名が完全に異なる亜種に該当する種は今まで登場していなかったため、
希少種がいきなり登場するという采配には多くのハンターが驚くこととなった。
通常種と特殊な個体(天眼とヌシ)の生態設定と本種の生息域、
そしてゲーム進行上のプレイ難易度を加味した結果、
亜種の中でも希少性の高い位置付けとして希少種にする事になったのだという。 - 今までに登場した希少種はメインモンスターか、それに準じる存在が選出されていたが、
- 菫色の美しい体毛や、艶やかな錦ヒレによって花のような優雅さがあった通常種から一変、
灰色と薄い藍色を基調とした、まるで霊界から現れたかのような出で立ちを持つ。
それも禍々しさと凶暴性がデザインに現れたマガイマガドらとは違い、
不気味さを持ちつつも華麗妖美で、どこか蠱惑的な雰囲気を持っている。
派手さを増した近年のモンスターに比べると少々地味な印象を受けるかもしれないが、
後述する焔を纏って暴れ回る姿はかなり豪快さを感じるだろう。
- 通常種と異なる特徴として、可燃性ガスを泡に詰めるという生態を持っている。
このガスが詰まった泡や分泌する滑液は燃え盛る性質を持っており、
各種攻撃は水属性ではなく火属性となっている。
この泡と滑液で以て周囲を火の海にするという逸話から《焔狐竜》という別名を持つようだ。- 可燃性ガスの正体については今の所不明だが、
狩猟地として事前に公開されていた獄泉郷は絶えず黄褐色のガスが漂っているため、
この地から発生するガスを利用しているのではないか?とも考えられていた。
…が、実際にはガスの無い塔の秘境にも登場するため、
少なくとも環境下のものをそのまま利用しているわけではないようだ。
そもそも可燃性ガスが空一面を埋め尽くす場所で炎なんか使ったら大爆発するし- 他の可能性としては、滑液の正体がガソリンや灯油のような揮発性の油であるという説。
というのも、焔狐竜本人の説明でこそ「ガスを詰める」ことしか述べられていないものの、
実は素材説明の方には一貫して「油」と記されているのである。
それどころか、むしろ油に言及しない素材は剛爪と天鱗しかないし、
逆にガスに言及した素材は一つたりとも存在しない。
少なくとも、白妙の滑液の説明から考えて、
焔狐竜の「焔」たる所以はガスではなく液体の方であると断じて間違いないだろう。
- 他の可能性としては、滑液の正体がガソリンや灯油のような揮発性の油であるという説。
- 性質の違う泡といえば天眼タマミツネやヌシ・タマミツネも該当する。
天眼タマミツネはバクレツアロワナを食したことによって火属性を持った狐火泡を使用し、
ヌシ・タマミツネは爆破やられになる橙色の泡や鬼火やられを誘発する鬼火泡を用いる…と、
細部は異なれどいずれも爆発や燃焼に関連のある泡が特徴である。
3種とも性質が似通っているが、タマミツネという種族そのものが
泡が爆ぜるという現象に馴染みやすかったりするのだろうか。
- 可燃性ガスの正体については今の所不明だが、
- 希少種は塔の秘境や頂上、海底遺跡など隔絶された決戦場フィールドを根城としている事が多いが、
本種もその例に違わず、MHRiseのVer.2.0で初登場した獄泉郷を主な棲息地としている。
獄泉郷は聳える豪奢な楼閣など、和風の意匠が随所に見受けられるが、
同時に硫黄を思わせる黄色の雲と鉄が溶け込んだ真っ赤な温泉によって退廃的な印象が強いフィールドでもある。
そんな中で和風でありながらも通常種とは異なりどこか不気味な雰囲気を持つタマミツネ希少種は、
まさしくこのフィールドにピッタリなモンスターであると言えるだろう。
MHR:S
- 初登場作品。無料タイトルアップデート第2弾として配信され、
MHFより復活したエスピナス亜種、新たに追加された傀異克服オオナズチと共に登場した。
狩猟が可能になるのは前回で追加された特殊個体や希少種達と同じくMR10からで、
エスピナス亜種→タマミツネ希少種と順番にクエストが解禁される。
- 初登場クエストはM★6の緊急クエスト「白炎妖光」。
傀異化モンスターの襲撃を受けてキュリアのウイルスに侵された人々を救うため、
エスピナス亜種の猛毒に続いてタマミツネ種の体液が必要になったという事で、
通常種の数百倍もの効果がある体液を持つタマミツネ希少種の狩猟を薬師のタドリから依頼される事となる。- 今作のクエスト全体の傾向として、新モンスターやMHFから登場したモンスターであっても
「元から知られたモンスター」として登場する事が多い。
タマミツネ希少種もその例に漏れず「ちょうどクエストが届いている」というだけの説明しか為されないため、
本種が世界観上でどういった位置付けになるのか、いつごろ発見されたのか、などといった事情はよく分かっていない。
後述の依頼文では専門の学者が未確認と言っているあたり、
タドリのような竜人族の一部は知っているが、一般的にはまだほとんど知られていない存在といったところだろうか?
- このクエストはタマミツネ希少種が初登場する記念すべきクエストであり、
クエスト名の「白炎妖光」もそれに即した格好良い名前なのだが、
依頼文がとんでもないことになっている事で有名である。
百聞は一見に如かずなので、解説の前に全文を以下に掲載しよう。
- 今作のクエスト全体の傾向として、新モンスターやMHFから登場したモンスターであっても
- タマミツネ好きの学者
- タマ…タマ…タマミツネ様ぁぁ!
それも未確認! 未確認よぉぉ!
ああ…タマミツネ様が好きすぎて
タマミツネ様専門の学者になった
私へのご褒美だわ! 私は隠れて
そのお姿を拝ませていただくから
どなたか、狩猟をお願いね!
- …まさかのモンスターに様付けし、
好きだという理由だけで専門学者にまで昇り詰め、
希少種発見を自身へのご褒美と解釈するという筋金入りの依頼人の登場である。
特定のモンスターを愛好する依頼人は数いれど、
ここまで振り切った依頼文はなかなかないのではないだろうか。
新モンスターの最初のクエストという重要な局面であるだけに、
この落差に思わず吹き出したハンターは数知れないだろう。
- 登場ムービーでは轟竜ティガレックスと対峙している。
獄泉郷の中央で微睡むタマミツネ希少種に背後からティガレックスが忍び寄り、咆哮をしてから飛びかかりを仕掛ける。
しかし、タマミツネ希少種は奇襲に気づくとこれをするりと跳んで回避し、
ティガレックスは追撃を仕掛けようとするも滑液に足を取られて失敗する。
その後タマミツネ希少種はティガレックスを取り囲むように滑って円を描くと、
軌道上の可燃性の滑液が炎上し、炎の壁となってティガレックスを閉じ込める。
さらに炎で敵の姿を見失ったティガレックスに対し、
タマミツネ希少種が背後から飛びかかるところで画面は暗転。
最後に炎上する獄泉郷と息絶えたティガレックスから離れるタマミツネ希少種が映され、ムービーは終了する。- ティガレックスすら軽く翻弄する希少種の強大さが描かれたムービーになっており、炎の演出も併せて見応えがある。
また、ティガレックスはこれまで獄泉郷で確認されたことがなく、このムービーで初登場となった。
- ティガレックスはバゼルギウスの登場ムービーにおいて、
バゼルギウス必殺の起爆着陸の直撃を耐えきっている。
そんなティガレックスをも葬り去る、タマミツネ希少種と彼が操る焔の強大さは如何程のものであろうか。
- 今作のムービーやその語りは実在の物語やおとぎ話のエッセンスが取り入れられている事が特徴だが、
「虎」の異名でも呼ばれるティガレックスを「威」と表現している事から、
本種におけるそのモチーフは「虎の威を借る狐」だろうか。- ムービーの対戦相手として、通常種と対をなしているジンオウガではなく
ティガレックスがチョイスされた経緯については特に公式から明言されていないが、
上述したモチーフをもじって『「虎の威」を「狩る狐」』という状況を意図した配役だと思われる。
また、ティガレックスは最も直近で希少種が追加されたメインモンスターでもある。
- ムービーの対戦相手として、通常種と対をなしているジンオウガではなく
- ムービー中で語られる異名は「妖炎なる舞」。
通常種の異名及びテーマBGMである「妖艶なる舞」を踏襲したネーミングとなっている。
- ティガレックスすら軽く翻弄する希少種の強大さが描かれたムービーになっており、炎の演出も併せて見応えがある。
- 配信当初は単体クエストや盟勇クエストにしか登場していなかったものの、
後に「希少種ミルキーウェイ!」という大連続イベントクエストや、
「凶双襲来:月白に輝く白焔」「烈禍襲来:焔の海に大難は舞う」等の超強化クエストも配信。
いずれのクエストもかなり高難度な内容になっているため、是非とも気張って挑んでみよう。
なお、前者と凶双襲来では他のモンスターと共に現れることから、操竜大技も存分に使うことが出来る。
- エンドコンテンツである傀異討究クエストには登場したという報告が存在しない。
Ver.15から塔の秘境と獄泉郷が討究クエストの狩猟地候補に加わったのに伴い、
同じく塔の秘境に出現するナルガクルガ希少種は低確率ながら
複数狩猟の討究クエストでメインターゲットに選定されるようになったが、
こちらに関しては討究クエストに出現したという報告は一切なく、
またイヴェルカーナのように最終アップデートのVer.16で不具合として修正される事も無かった。
タマミツネ希少種の傀異化個体も存在しないため、
本作では唯一の、傀異化関連のコンテンツに縁の無い大型モンスターとなった。何故…。
戦闘能力
- 放ってくる泡は全て火属性であり泡まみれ状態にしてくることはない。
ただし、本作でハンターに多くのカウンター手段を実装した反動か、
口から吐く泡はしばらく浮遊した後、加速するような音を立てるとともに、
謎の推進力を得てハンター目掛けて飛んでくるようになる。
つまり誰もが嫌がる蝕龍蟲弾の悪夢再来である。- 動く直前に爆発する様子が見えるので、泡本体に付着した細かい小さな泡が爆発し、
その衝撃を推進力として大きな泡が飛んでくる…という原理なのだろうか。
ハンター目掛け正確に飛ぶ原理は謎のままだが、先輩海竜種の突進よろしく先読みしているのだろうか。
更に途中で加速するため、抜刀中の移動が早い武器を担いでいても当たる精度は驚異の一言。
基本的に複数個同時に放たれこれが全て集中するソロは勿論、誰が狙われているのか元々分かり難く、
途中で敵視されるプレイヤーが変わるとその都度泡毎の狙いも変わるマルチプレイでも非常に厄介。- この泡弾はMH3Gの蝕龍蟲弾のようにモンスターの身体に触れると消滅するため、
タマミツネ希少種を挟むように位置取ればやり過ごしやすくなる。
尤も、長大な体躯を存分に活かして暴れ回る本種に一定の位置関係をキープするのは難しく、
遠く離れてから泡を作り出したり、とぐろを巻いた身体を囲むように撒く事もあるので全く油断は出来ない。
- 動く直前に爆発する様子が見えるので、泡本体に付着した細かい小さな泡が爆発し、
- 口から吐くブレスは水のような見た目をしているが炎上や爆発を伴うものとなっており、
吹き飛びも全て吹き飛び【衝突】になっているため、被弾すれば凄まじい勢いで吹き飛ぶ。
さらに一部の行動で尻尾が擦った地面に滑液溜まりが残留し、数秒後に爆発する。- 爆発後の地面やブレスの跡は一見炎上しているだけだが、そこそこのダメージに加え吹き飛び【落下】を受けるので
火やられ上等とばかりにレウスの炎と同じような感覚で踏み入ってはいけない。
回転しながら突っ込んでくる攻撃の最後に尻尾が擦った地面に炎上が発生し
それらにより通常種と同じような距離の詰め方が難しくなっている場面も少なからずある。
また、登場ムービーで見せたハンターの周囲を回って滑液溜まりで取り囲むモーションもある。
しかしブレスならまだしも、ただ炎上している場所に触れた瞬間、ハンターが水平にぶっ飛ばされるとは一体……?
- また、妙にブレスの当たり判定も妙に広い。
「タマミツネの直線ブレスは横範囲が狭めなので隙である」と考えていると
明らかに当たってないのにしかもたまに意味不明な方向にダメージを受けてすっ飛んでいく事がある。
ブレスのすぐ近くに揮発したガス濃度の高い部分でもあるのかもしれない。
- 爆発後の地面やブレスの跡は一見炎上しているだけだが、そこそこのダメージに加え吹き飛び【落下】を受けるので
- 方々に残す爆発前の滑液溜まりには全耐性DOWNが付与されており、
触れると全ての属性耐性がダウンしてしまう状態となる。
タマミツネ希少種の体液は引火性が高いとされているため、
これを浴びてしまったこと引火しやすい状態になってしまったということを、
クルペッコの吐く液体同様属性耐性の低下という形で表現しているのだろう。- 滑液溜まり自体数秒で爆発するので、見えているものにひっかかることこそ稀だが
この滑液溜まりに触れてもハンター側に一切のリアクションがないため、
タマミツネ希少種に肉薄する状況だと発生直後の滑液溜まりにひっかかって
いつの間にか属性耐性が下がっていたなんてことも起こりうる。
なお、サマーソルトと同時に滑液溜まりを発生させるため
サマーソルトに被弾すると大抵属性耐性ダウンも一緒に受ける。
ダウン値こそ-10と控えめな部類だが火耐性で火属性やられを防ぐ構成の場合
この10の差で火属性やられを防げなくなることもあるので注意したい。
- 滑液溜まり自体数秒で爆発するので、見えているものにひっかかることこそ稀だが
- ムービーでティガレックスに対して行っていた、炎の壁での囲い込みを実際にハンターに対しても使ってくる。
ハンターの逃げ場を無くしてから追撃を行ってくるので、疾翔けで炎を飛び越して脱出するか、
炎の壁の切れ目、すなわち円の始点と終点の間から逃げるといい。
- タマミツネ希少種戦では開始後しばらくは決戦場フィールド固有のBGMが流れるが、
一定の攻撃を加えると狩猟地のBGMが止まり、頭と尻尾に炎を集約する行動をとる。
そして爆発と共に全身に焔を纏う白焔状態となり、タマミツネの専用BGMである妖艶なる舞に変化する。
この形態変化を行うと攻撃が激化。通常種同様に跳び回り、背後への回り込み、
泡を纏う回転などのモーションで泡が発生し、そのすべてがハンターへ飛来する飛び道具と化す。
さらに後ろへ飛び退るように2回転しながら巨大な泡を形成、弾けて5つの泡がまとまって飛来する攻撃、
爪叩きつけをチャージして叩きつけると同時に大爆発を起こす攻撃、
上半身起こしから絞蛇竜のようなモーションで大きく左右に噛みつきながら前進するなどの新モーションが解禁される。
この噛みつきが極めて厄介で、恐ろしいほどに攻撃範囲が広く、回避が困難。
そうした大幅な強化が起こる一方で、炎が集約した部分にダメージを蓄積すると炎が散って形態変化が解除されてダウンを取れる。
この際、落とし物が発生する。
- 炎を散らせずに一定時間が経過すると必殺技が発動。
タマミツネが丸まって入ってしまいそうなほどの巨大な泡を作り出し上空へ送り出す。
泡は発生後、上を漂うだけでそれだけでは何も起こらないが
しばらくすると突然タマミツネ希少種が渦を作り出しハンターを吸引、
渦から離脱とともに真上の泡が落ちて大爆発を起こすというド派手なもの。
大爆発の直前には鈴の音のようなものが響き渡り、タマミツネの優雅さをより強く表現する。
クシャルダオラのものと同様に納刀して吸引点から遠ざかるように走っていれば回避可能なのだが
泡を形成してからしばらくは普通に攻撃行動をとってくる上に、渦の発生から落下までの速さは比較にならないため
渦を見てから納刀回避は武器によっては間に合わない。- なお、巨大な泡が上空を漂っている間に、
タマミツネ希少種に攻撃を加えて焔を纏っている状態を解除すると、
巨大な泡があろうことか、タマミツネ希少種自身に落下、直撃し、大ダメージを与えることができる。
あれ?泡は?と言わんばかりに辺りをキョロキョロと見回しながら、
制御を失った巨大な泡に激突される様子はなんだか可愛らしい。
しかし実はこの時、タマミツネ希少種に向けて落下する巨大泡はハンターに対してダメージ判定を持つ。
技が最後まで完遂した時より範囲もダメージも小さくはあるが、タマミツネ希少種に密着していると吹っ飛ばされることも。
これで乙した時の脱力感たるや- この時には特殊なハイパーアーマーが付与されており、焔纏いを解除する以外ではダウンしなくなる。
オニクグツや閃光、罠が無効化され、部位破壊しようが、ネコ式撃龍槍を当てようがダウンすることはない。
罠を無効化するモンスターはこれまでにもいたが、
「体表が絶縁体なのでシビレ罠が効かない」「元々地中に潜るモンスターなので落とし穴が効かない*3」
といった世界観上の理屈を持つ者が多く、詳細不明のまま落とし穴すら素通りする
タマミツネ希少種は古龍じみて異彩を放っている。
同期に溜めるだけで無効化する奴もいるが
巨大泡の生成時には大量の油が撒き散らされていそうなのでそれで罠が動作不良を起こしているか、
あるいは体毛が泡立てられて滑りを増し、罠にかかる間もなくすり抜けてしまう……
等の説明が後に語られるかもしれない。
- この時には特殊なハイパーアーマーが付与されており、焔纏いを解除する以外ではダウンしなくなる。
- 渦から離脱したタマミツネ希少種はそのまま渦の前方に素早く着地する。
渦にかかることなく正面から見られれば着地ポーズで背後に大爆発という特撮ヒーローじみた演出が見られるだろう。
- なお、巨大な泡が上空を漂っている間に、
- 総括すると、タマミツネが元々有する機動力から繰り出される長大な距離、範囲をカバーする肉弾戦に加え、
本種特有の爆発する滑液を用いた時間差を置いて飛来する大量の飛び道具に地面を覆う爆破トラップ、
地味なところでは通常種も行う半身を持ち上げてのボディプレスに時間差がついた差分が実装されるなど、
徹底したカウンター対策の施された『アンチカウンターモンスター』といった仕上がり。
カウンター潰しの多量の攻撃に一度ペースを崩されると、更に大量の攻撃が展開され瞬く間に追い詰められてしまう。
炎纏いから本格的に動き出す前に怯みやダウンを取れるかが勝敗の分かれ目になるため、兎に角火力が重要になる。
攻撃力を高めるスキルやアイテムの重要性が特に高い狩猟対象といえるだろう。
- 弱点は氷属性が最も効果的で、次点は通常種と同じく雷属性。龍属性はほとんど通らない*4ので注意しよう。
とはいえ、特に属性に弱い部分は爪を含む前足に集中しており、体全体の通りは並程度。
焔纏い状態でも特に軟化しないため、前足の破壊にこだわらない限りは物理寄りの武器の方が相性は良いかもしれない。
- 通常種から相も変わらず、耽美な見た目に反して部位耐久値は非常に高い。
破壊王無しで適当に殴っているとせいぜい頭と尻尾が1段階壊れた程度で死んでしまう。
ヌシといい、このヒョロヒョロとした体格で何故こんな高耐久に仕上がってしまうのか甚だ疑問である。
硬くて怯み値が高い上に部位が小さいため首や胴に吸われやすく、
おまけに2回怯ませないと達成できない爪破壊の苦行じみた難しさは通常種から据え置き。
天眼のように当たり判定が拡大していたり、肉質が軟化するような形態移行も無く、
ピンポイントで硬い爪をチマチマと殴り続けなければならない。
更に尻尾の切断が極悪とも言える難度になっておりマルチではほぼ無理、ソロでも全力で狙いを集中させないと厳しい。
タチの悪いことに、尻尾系素材の白靭尾が尻尾剥ぎ取りの80%を逃すと、
捕獲の8%とターゲット報酬の5%に賭けるしかなく、素材集めにおいて尻尾切断の重要性は極めて高い。
マルチでは狙いがバラけやすいのでソロで集めるのがいいかもしれない。
とはいえ天鱗と比較すればかなり出やすいので、マルチでは割り切って捕獲で高速周回することで解決する手もなくはない。
- 登場フィールドは獄泉郷と塔の秘境という決戦場型フィールドの二つだが、
獄泉郷は水場での戦いなので火属性やられの解消がしやすく好まれやすい。
反対に塔の秘境は水場が存在しないため、火属性やられの迅速な解消が困難なのが厄介なところ。
爆ぜる泡や炎上フィールドを筆頭にとにかく火属性やられにされやすいので、
対策を考えておかないと火だるまで地面をひたすら転がるハメにもなりかねない。
余談
- 亜種発表されずに希少種だけが実装された例が他に無いのは上述の通りだが、
「希少種」というものは元々は世界観上「生息数がより少ない亜種」の事を指していた。
よって、タマミツネ亜種は存在するが狩猟対象になっていないだけで
発見自体はされているのではないかとの考察も一部であったが、
公式設定資料集によって亜種が未確認の状況で発見された個体が希少種として登録された
という極めて異例なケースである事が明かされた。
なぜ本種が亜種ではなく希少種として登録されたについて厳密な説明はないが、
今までの希少種の例を鑑みるに、本種が強さや個体数といった点で亜種と定めるにはあまりにギャップがあった為に、
特例的に希少種と定めたとも考えられる。- タドリが本種の狩猟を依頼した理由に、解毒薬を作る際の材料として体液が必要だと言う。
その効能は通常種数百体分に及ぶとしており、
逆に考えれば通常種の体液でも濃縮すればほぼ同様の効果は得られるかのような発言となっている。
希少種とは言うものの、ラギアクルス希少種の様に
「別種として数えられてはいるが元は同種」のタイプの希少種なのかもしれない。
実際タマミツネの特殊な個体*5として天眼やヌシが居るが、
これらも本種と似た爆発性の体液を用いた能力を獲得しているのもこの裏付けと取れなくはない。- タマミツネの種が共通して繰り出すシャボン玉だが、通常シャボン玉は水と界面活性剤を混ぜて作られる。
この界面活性剤は自然界にも存在し、水と油を混ぜ合わせ乳化させる性質がある。*6
通常種と希少種の体液の違いが濃度であるということなので、
もしかしたらタマミツネの滑液は通常種含め水と発火性の油と天然の界面活性剤が混ざり乳化した液体で、
特殊個体や希少種はその中でも発火性の油の濃度が特段濃い個体という事なのかもしれない。
- タマミツネの種が共通して繰り出すシャボン玉だが、通常シャボン玉は水と界面活性剤を混ぜて作られる。
- タドリが本種の狩猟を依頼した理由に、解毒薬を作る際の材料として体液が必要だと言う。
- 過去の希少種は通常種が使っていた属性をそのまま強化したり、
あるいは属性のなかった攻撃に属性を付加していたりするケースは多くあったが、
通常種が使っていた属性と全く異なる属性を操るというケースは本編シリーズでは何気にこれが初。
一方亜種では類似の事例は結構メジャーで、事実本種の初登場作品であるMHR:Sの新規亜種4匹のうち、
ヤツカダキ亜種を除く3匹が該当している。
- 「焔狐竜」の読みは「せんこりゅう」だが、基本的に「焔」という字は「セン」とは読まない。
確かに一部辞書にはそのような読み方が記載されているものの、
辞書の内外問わず肝心の用例が確認されていないため、
少なくとも現代においてこれを「セン」と読むのは「焔狐竜」が唯一であろう。- 何故読まないはずの読みが(一部とはいえ)辞書に載っているかというと、
「そのような読みが存在しない」ことの証明が困難であるためである。
「過去には確かに存在した」だとか、「過去に誤記されたが修正されなかった」ようなものがあると、
「多分読まないけど証拠が無いからとりあえず載せておこう」ということが起こりうるのである。
- 何故読まないはずの読みが(一部とはいえ)辞書に載っているかというと、
- 英名の「ヴァイオレット(Violet)」は花のスミレ、およびスミレ色という意味で、
多くのモンスターの亜種や希少種の定番である「色+名前」の形の命名であり、
日本版で名前である仙狐の要素は全く無いものとなっている。
- 青色のタマミツネというビジュアルから、
MHXRにおける特殊種モンスターであるタマミツネ雷泡種を彷彿とさせるとの声もある。
MHRise時点で存在していたヌシ・タマミツネも青い毛を持つが、
希少種はヒレも青く染まっているため、より雷泡種に近い見た目となっている。
更に戦闘面でも、体に何かを纏って強化される点(雷泡種は胴体に泡、希少種は頭と尻尾に焔)、
泡がハンターを追尾して飛んでくる点*7が共通する。
ただ、雷泡種は鮮やかな色彩であるのに対し希少種は彩度の低い落ち着いた青紫、
それこそ英語名にもなっているバイオレットカラーとも言え、
ひと口に「青」と言っても印象はそれなりに異なる。
またヒレの模様も両者で異なっている。
- 希少種といえばラ希アや希ティ等の、少し変わったあだ名がユーザー間で付けられることが多いが、
本種もご多分に漏れず、希ツネという一周回ってシンプルな響きのものや、
タマ希やミ希といった人名風のもの、色々な意味で危険な香りのするミッ希ーと言ったもの、
同名のキャラに掛けて焔狐さんといったものがあるようだ。
残念ながら焼いてくれるのは世話ではなく、ハンターの肉体そのものである。
素材
- 焔狐竜の厚鱗
- タマミツネ希少種の纏いし雅な鱗。
きめ細やかな溝には油が走り、大地を優雅に泳ぐ助けとなる。
- 焔狐竜の白剛毛
- タマミツネ希少種の美しき鈴蘭色の毛。
擦り合わすことで油を燃やし、その身に白焔を纏わせる。
- 焔狐竜の剛爪
- タマミツネ希少種の尖った爪。
地面の起伏を器用に捉えつつ、自在な身のこなしで大地を駆け巡る。
- 焔狐竜の特錦ヒレ
- タマミツネ希少種の艶やかなヒレ。
白く燃える油が染み込んでおり、静かだが煌々と燃え輝く様は実に荘厳。
- 焔狐竜の白靭尾
- タマミツネ希少種の艶らしい尻尾。
霊妙なる白焔出づる油を撒くことから、神秘の力を持つと信じられている。
- 白妙の滑液
- タマミツネ希少種が分泌する油液。
非常に引火性が高く、僅かな摩擦でも白焔を上げる危険な油となっている。- その濃度は通常種の滑液の数百倍と言う桁違いさを誇るが、
濃厚すぎるせいかハンターが触れても泡やられ状態にはならない。
- その濃度は通常種の滑液の数百倍と言う桁違いさを誇るが、
- 焔狐竜の天鱗
- タマミツネ希少種の幻ともいわれる鱗。
手にした者は白焔を従える力を得ると言い伝えられている。
関連項目
シリーズ/モンスターハンターライズ:サンブレイク
モンスター/タマミツネ
モンスター/天眼タマミツネ
モンスター/ヌシ・タマミツネ
システム/希少種
武器/ミツネ武器
防具/ミツネシリーズ
BGM/タマミツネ戦闘BGM
ゲーム用語/ホーミング
アクション/元気玉