モンスター/オルギィ

Last-modified: 2023-09-29 (金) 20:43:20
種族
鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 狗竜上科 オルギィ科)
別名
狡狗竜(こうくりゅう)
英語表記
Boggi
登場作品
MHR:S
狩猟地
城塞高地

目次

生態・特徴

城塞高地に生息する、小型の鳥竜種モンスター。
城塞高地は森林地帯、氷雪地帯、城塞地帯と環境の差が激しいフィールドであるが、
全てのエリアで見かけることができる、適応力の高いモンスターである。
その性格は狡猾。多くの小型肉食モンスターの例に漏れず集団で狩りを行うほか、
獲物が弱るのを待ち、そこを襲いかかるという小賢しさを持つ。
その生態から《狡狗竜》ともハンターズギルドでは呼称している。
大きな耳と下顎から生える牙が特徴的。また前脚や後脚には鋭い爪も生えており、
先述した狩りに関する知能も持ち合わせていることから、
他の小型モンスター以上に、ハンター以外は安易に近づいてはならない存在とされる。
黄土色に褐色の斑模様が美しい毛皮は、見た目の美麗さだけではなく、
生息地に由来するのか、乾燥や寒暖差に強い素材として旅人の間では重宝されているようだ。
また鱗も小さいながらそれなりの強度があり、鎖帷子のように重ね合わせれば、
攻撃の威力も弱めてくれる鎧になるという。

概要

  • MHR:Sにて初登場した、鳥竜種の小型モンスター
    新フィールドである城塞高地を縄張りとする、集団で行動するシリーズお馴染みの小型鳥竜種である。
  • 別名は狡狗竜。ドス鳥竜たちの中でも狗竜ジャギィを筆頭とする狗竜系鳥竜種に分類され、
    ジャギィバギィフロギィマッカォに続く5体目の狗竜族*1*2になる。
    また、マッカォ以降の同族とは異なり名前も「~ギィ」で終わるなど、
    狗竜系モンスターとしても正統派の新顔だと言えよう。
  • 大きな耳と黄色い三白眼、だらんと垂らした舌や鋭く曲がった下顎の牙を特徴とした「悪い顔」が印象的。
    身体には黄土色の斑紋のある鱗と背中に生えた体毛があるが、
    羽毛恐竜っぽいマッカォ種や哺乳類っぽいイズチ種ともまた違った風貌をしている。
    • 新モンスターである王域三公が西洋妖怪をモチーフとしているのと同じように、
      オルギィもまた海外の伝承上の存在をモチーフにしていると考えられている。
      大きな耳や下顎の牙などの外見的要素から、オルギィのそれは「ゴブリン」だろうか。
      斑紋っぽい毛皮は実在生物のハイエナをモチーフにしているようだ。
  • 鋭い牙や扇のように毛の生えた尻尾で攻撃を仕掛けてくる。
    イズチなどと違ってブレスを吐いてくるというわけではない。
    一度見つかると基本的には大抵3~4匹の群れに囲まれるので少しうっとうしい。
    小型モンスターらしいといえばらしい。
  • 弱った獲物を集団で襲う、という習性を持つとされるが、
    瀕死のモンスターに襲い掛かったり、逆に瀕死のハンターに集中攻撃をするというわけでもない。
    体力が低くてもハンターはやばい ということをわかっている可能性もある。
    ただ、今作の小型モンスターは割と好戦的であり、
    城塞高地の並みいる強豪たちとの死闘に水を差されることもしばしば。
    オルギィに限った話ではないが、ギリギリで残った体力にトドメを刺されないように、
    先に掃討しておくのも一つの手である。
    大抵の場合は勝手に巻き込まれて吹っ飛んでいるが…。
  • ムービーではガランゴルムの登場ムービーに出演。
    寝ているガランゴルムを群れで囲んで襲おうとするが、
    逆にガランゴルムの無垢なる怒りに触れ、大岩を投げられて退散する。
    • また、ゴア・マガラの登場ムービーにも出演している。
      1匹で周囲を見渡すオルギィの後ろにゴシャハギが強襲。
      あわやその凶爪にかかるか……というところでゴシャハギは謎の紫煙に気を取られ、
      そしてその主人たるゴア・マガラに襲われるという流れなのだが、
      この最中にオルギィはしっかり逃げおおせている。
      鳥竜種がやられ役にならない珍しいムービーであると言えよう。

余談

  • 先述したようにMHR:Sの新モンスターたちは西洋の怪物モチーフが多いが、
    オルギィのモチーフとして挙げられやすいのが「ゴブリン」である。
    • ゴブリンの詳しい起源は不明とされているが、古来から多くの創作で
      狡賢(ずるがしこ)く、醜悪で、いたずら好きな小人」というのは共通している。
      • ただ、モンスターハンターにおいてゴブリンのような存在といえば彼らである。
        また、現在ではマスコットとしての地位を確立しているアイルーでさえ、
        モンスターハンター無印構想時、ゴブリン的立ち位置のモンスターにおけるデザイン案のひとつだったという
        エピソードがあったりもする。メラルーなんかは醜悪以外はその通りかもしれない。
    • 体色や模様はブチハイエナにも似ており、笑い声のような鳴き声からもその要素が見られる。
      ハイエナもズル賢いイメージが浸透しているためのモチーフ選択であろうか。
      • ちなみに、ハイエナは大衆のイメージのように屍肉を漁ったり他の捕食者から獲物を奪う事もあるが、
        実際には集団での狩猟を主とする歴としたハンターである。
        屍肉を漁るのは咬力に長けるためであり、この咬力で他の生物では食べられない骨まで平らげたり、
        大型の草食動物に限らず様々な獲物を狩猟して捕食しているという。
  • 新種の小型鳥竜(恐竜型)として登場したオルギィだが、現時点でなんと
    親玉のドス鳥竜にあたる中型モンスターが登場していない
    同じ骨格の鳥竜種の中では異例の事態である。
    • 同作で復活したランポスにおいても、親玉のドスランポスの復活は叶っていない。
      成体にあたるモンスターが軒並み未登場である以上、ドスオルギィ(仮称)の登場は難しいであろう…。
    • なお、鳥竜種以外に目を向けると、
      MHW(:I)で登場した小型牙竜種シャムオスウルグもリーダー個体がいない。
      特に、ウルグはオルギィと同じくMR作品で登場した
      初登場フィールドを代表する小型の肉食モンスターという事で、
      この先例からオルギィにドス個体がいない事を予想する声もあった。そして的中してしまった。
    • ただ、ブルファンゴ*3やランゴスタ*4、ギアノス*5のように、後年の作品で大型の個体が追加されるケースもある。
      そのため、今後登場する可能性は残されていると言ってもいいだろう。
  • ボスに当たる個体がいない事、素材の使い道も少ない事、城塞高地にしか生息していない事、
    その城塞高地でもサブエリアでひっそりとしている事が多いなど様々な要素が出揃った結果、
    メルクーと共にメインシリーズでも類を見ないレベルで影が薄いモンスターとなってしまっている。
    • 上記のウルグなどは拘束攻撃持ちだったり群れで大型モンスターに襲いかかる性質があるなど独自要素も多めで、
      見た目もモフモフで可愛らしい事もあってかそれなりの人気はあったのだが、
      特殊な要素もなく、かといってビジュアル面で勝負するようなデザインでもないオルギィの
      印象が薄くなってしまうのは避けられない事態だったと言えるだろう。
  • MR★3にメルクーと抱き合わせの討伐クエストが存在する。
    依頼主は悩める貴婦人。なんでもモンスターをテーマにしたドレスを作る参考にしたいのだとか。
    メルク―はまだしもオルギィの斑模様をあしらうとは、ヒョウ柄みたいな趣なのだろうか?

素材

  • 城塞高地がMR以降に開放される関係上、MR素材しか存在していない。
    主にグローシア装備や、ディグニ装備に一定量要求される。
    本種の素材がメインとなる装備は現在存在しない。
    • MR素材しか存在しない狗竜系モンスターは現状本種のみ。
オルギィの厚皮
オルギィの斑模様が特徴的な厚い皮。
乾燥や寒暖差に強く、旅人の間では重宝されている。
オルギィの厚鱗
オルギィの褐色の鱗。
非常に小さく、重ね合わせると鎖帷子のように攻撃の威力を弱める。

関連項目

フィールド/城塞高地
モンスター/メルクー - 同期で同生息地の小型モンスター。


*1 ただし、イズチは別名こそ狗竜と付かないが、生態樹形図上は狗竜上科に含まれる
*2 派生作品を含めると、MHXRに登場する砂狗竜アピポスも該当する
*3 ブルファンゴが初代、ドスファンゴがMH2から登場
*4 ランゴスタが初代、クイーンランゴスタがMHP2から登場
*5 ギアノスがMHG、ドスギアノスがMHP2から登場