希少鉱石を使って作られた無属性の双剣の一種。
見た目はフォークとナイフ。しかし持ってみるとかなりの大きさがある。
因みにフォークの方が少しだけ長い。
目次
概要
- こんがり肉をこの世にもたらしたと言われる、
ムッシュ・シエロという人物が愛用していたという双剣。
生きた飛竜を食す為に用意したらしいが、要は
生きた状態のまま剥ぎ取り、しかもその場で食うつもりだったのだろうか。
ムッシュ・シエロはよほど肉が好きなのか想像を絶する精神力の持ち主なのだろうか
それに、専門家のハンターですらやらない「生きた相手からの剥ぎ取り」が、
あくまで料理人にして美食家のシエロ氏に出来たのかどうか疑問である。
既にアイルー村の飼育係たちがやってることに触れてはいけない
- 基本となる食いしん坊セットから強化でシエロツールに、
作品によってはシエロツールとの二択で「双剣ニールイタメール」に派生する。
ちなみに見た目はお玉とフライ返し。飛竜をひっくり返すのもお手の物らしいが、
もはや刃物ですらないこの武器でどう飛竜を料理するのだろうか…
性能
MHG
- 初期の食いしん坊セットしかない。
ルーククラスのゲストハウスに何度か泊まると貰える「シルバーチケット」と、
オンライン上位以降にしか採れないドラグライト鉱石を使うので上位武器なのだが、
性能についてはお察しである。
MHP
- シエロツールと双剣ニールイタメール初登場作品。
食いしん坊セットから派生する他、一応双剣ニールイタメールの一発生産も可能。
MH2, MHF
- なぜかMH2で食いしん坊セットは削除されたが、MHFでは包丁からの派生として復活。
料理繋がりとはいえ、作る方から食べる方への謎強化である。
P2Gのそれに比べると少しは強力だが、やはり実用性に欠ける。スロット数でも負けている。
- 食いしん坊セットを差し置いて双剣ニールイタメールはMH2でも登場している。
入手法はちょっと特殊で、マイハウスでスペシャルメニューを50回食べる事で
給仕アイルーから貰うことができる。性能はやはりお察し。
- Fでは、SP武器版のワイルドクッキンSPが存在する。
見た目は銀色のニールイタメール。属性は、氷と麻痺の双属性である。
この調理道具、お玉とフライ返しなのに対象を冷やして痺れさせてしまう。
- なお、ニールイタメールは、MHF-Zに至っても一切の強化派生が不可能な忘れられた武器である。
そもそも狩人弁当実装以降は自宅で食事をとる事も少なくなったので、未入手のハンターも多い。
更に、件のスペシャルメニューは効果がランダムで、大変使い勝手が悪い事も影響しているだろう。- 余談だが、Xbox 360版やPS3/Vita版には「スペシャルメニューを振る舞われる」という実績が存在するが、
そちらは1回でいい*1ので、その途方もない先に存在するニールイタメールの存在に気づかない人も多い。
- 余談だが、Xbox 360版やPS3/Vita版には「スペシャルメニューを振る舞われる」という実績が存在するが、
- 同じくMHFでは、後にシエロシリーズという特典防具が実装されているが、
こちらは単に名前が被っているだけで本武器(及びムッシュ・シエロ)との関連性は無い。
MHP2(G)
- ツインダガーの最終強化形の一つにシエロツールがある。しかし性能はなんとも残念である。
会心率とスロットの数はそれなりに評価できるが、攻撃力が低く属性も無い。
同ランクの武器ならインセクトスライサーの方がまだ強力である。
貴重な素材である「岩竜の涙」が必要になる事もあり、わざわざ作るような代物ではない。
結局のところ、見た目を楽しむネタ武器である。
- 一方、MHP2(G)では食いしん坊セットは最序盤に生産可能。
しかもシエロツールとは違い、貴重な素材どころか大型モンスターの素材すら使わずに作れる。
なおかつ同じ時期に作れる双剣と比べて長めの緑ゲージを持っており、
斬れ味に悩まされる事が多い駆け出しの双剣使いには結構ありがたい。
ぶっちゃけ、強化後とは扱いが雲泥の差である。
- ウカムルバス攻略後には食いしん坊セットG、ニールイタメールGが作成可能。
攻撃力はそこらの物と変わらないが、どういうわけかデフォルトで斬れ味が紫まで届く。
調理器具にも負けた神の領域の聖剣とは…
MH3G
- ツリーが独立し、食いしん坊セットの一発生産でのみ入手可能。
またニールイタメールがシエロツールの強化形、というようにツリーが統合された。
上位で双剣ニールイタメール→匠双剣ヤークアゲールと強化される。
生産と強化の過程で大量のお食事券と高級お食事券、さらに黒角竜の堅甲を消費する。
お食事券はともかく高級お食事券は滅多に手に入らない代物なので、強化するのは大変。
- 「覚醒」で氷属性を得るが、
氷属性双剣なら同時期に作れるようになるニヴルプリザード改の方がスロット以外の点で優秀であり、
そもそも上位の段階では覚醒の発動は不可能である。
強化も上位止まりなので、わざわざ貴重な高級お食事券を使用してまで作る価値があるかというと…。
ここでも作成難易度の割に微妙な性能なのは相変わらずである。- 一応、属性値は上位の時点でG級武器の凍刻みブリザレイドと同じ220である。
仮にG級強化先があれば、属性重視氷双剣としてブリザレイドの対抗馬となっていたのかもしれない。
名前の割に氷属性なのは違和感しかないが
- 一応、属性値は上位の時点でG級武器の凍刻みブリザレイドと同じ220である。
MH4
- 性能は相変わらず。
シエロツールに強化してもスロット3があるぐらいで斬れ味は緑と、
特に目立った点のないネタ武器である…はずだったのだが、
なんと覚醒で火属性400が付いてしまった。前作の氷属性はなんだったのか。
この属性値、なんと前作のインフェルノーヴァと同等の高熱なのである。
煉黒龍の熱で打ったとでもいうのだろうか
ゲキリュウノツガイなど軽く上回り、当然MH4の火属性双剣ぶっちぎりのトップである。
この双剣でアプトノスを倒せば肉焼きセットなしにこんがり肉が焼けそうである
焼けた肉をナイフとフォークでそのまま口に運べそうだが、大火傷するかもしれない。
斬れ味緑がどうにも気になるが、
相手によっては十分強力なこの性能が上位上がりたてで手に入ってしまうのである。
ただしこの性能は飽くまでも、覚醒を発動させることが大前提であることを留意されたし。- なお、累計で紅蓮石が12個もいるので生産するには骨が折れる。
MH3Gの感覚で集めようと思うと一向にたまらないので注意しよう。
- なお、累計で紅蓮石が12個もいるので生産するには骨が折れる。
MH4G
- そんな煉黒龍並みの火属性を持ったシエロツールがG級で強化先「旨双剣ムースアブール」を獲得。
更なる進化を達成した。
- 攻撃力は上位双剣レベルの224しかないが、覚醒で現れる火属性が460にまで上がっており、
匠で白ゲージも出るようになった。またスロット3も健在である。
必要なG級素材はテツカブラ亜種の爪4つ。残りは高級お食事券と獄炎石なので
G級上がりたてでもすぐ作れるのはシエロツールと変わらない。
ちなみにこの460という数値、なんとインフェルノーヴァの真の姿である咎赦ス火天ノ両掌よりも高い。
こんな武器で生肉斬ってもコゲ肉ですらなくなるのは如何なものか。
- さて、この武器がどこまで実用できるかと言うと…結論から言えばG★1序盤までと言わざるを得ない。
と言うのも今作では前作で作れなかったフレイムストームが作れるようになっており、
しかも素材交換解放に必要なクエストがG★1のリオレイア亜種二頭クエと、これまたG級序盤。
しかもこれをクリアすると、最終強化一歩手前のノワルイグニスまで達するのである。
要するにこの武器を他のつなぎとして見てもアグナ双剣の強化タイミングが早いせいで
G級覚醒装備を作る間もなくそちらが入手可能になってしまっている。
まぁ、そのクエストに苦労・躊躇している人はG★2に入って覚醒装備を作る方が楽だと言う声も…
一応、覚醒させた上で火属性強化+3を発動させた条件でなら
オオナズチの腹部へのダメージは生産武器トップクラスとなる。
お守り次第では焼きナズチ生産器として頼もしい一振りとなるだろう。
そんなもん作ってもめちゃくちゃ不味そうどころか毒を浴びそうだが
MHX(X)
- ビストロ武器として登場。
再びシエロツールとニールイタメールの強化ツリーが分岐したため、
両方に最終強化が存在する。
- シエロツールは食いしん坊セットをレベル4まで強化することによって作ることが出来る。
作製にはビストロチケットを主として、鉱石や骨系素材を使用する。
今回は覚醒スキルが無くなったため、再び無属性に戻ってしまった。
攻撃力は150と非常に低く、斬れ味は匠+2で白ゲージが出るものの非常に短い。
上位武器であるが最終段階で下位最終武器と同等の性能である。残念ながらネタ武器と言わざるを得ないだろう。- 尤も前作と同じように火属性が40*2あったところで
双星の紅蓮刃【永遠】のほぼ下位互換となってしまう。
それどころかサラマンダーという環境にシナジーを得た最強武器には
勝ちようもないのだが…。
更に言うなら氷属性40だとしても双影剣が既に属性型として君臨している。
しかもあちらが既に氷40である。
食事と全く関係ないが龍属性40だったらあるいは…?
…と思いきや、XXでは龍属性にすらテコ入れが入ってしまったので
最早どうしようもないだろう。 - MHXXでは限界突破により「旨双剣ムースアブール」に強化可能。
攻撃力290、スロット2、会心率15%、そして斬れ味は素で紫ゲージ(匠強化不可)である。
下位性能で止まっていた前作と異なり、素で紫ゲージを持つ斬れ味MAX武器に化けた。
ただ、斬れ味が良くなったところで攻撃力は300未満、属性は何もないのでやはりネタ武器か。
- 尤も前作と同じように火属性が40*2あったところで
- 一方ニールイタメールは、食いしん坊セットのレベル3から派生して、
ビストロチケットや獰猛化モンスターの素材等を使用して製作出来る。
レベル3まで強化すると「匠双剣ヤークアゲール」となる。
派生時に炎戈竜の尻尾と爆鎚竜の顎を使用するが、これがフライ返しとお玉の基となったのだろうか。
攻撃力は170とやはり低めで、斬れ味は匠でも青のまま。オマケに防御+10が付いている。
一応白ゲージ時のシエロツールより攻撃力の期待値は高いが、やはりネタ武器である。
スロットが3つ空いているため、採掘用等で一応の使い道はあるのが救いか。- MHXXでは「究極至高剣ミツボシ」へと強化可能。
攻撃力320、スロット3、防御+15、会心率0%、斬れ味は白(匠で紫)と
アトラル武器の完全な下位互換になる。前作より出世したが、こちらもやはりネタ武器止まり。
- MHXXでは「究極至高剣ミツボシ」へと強化可能。
余談
- 現実世界でも巨大なナイフとフォークが売られていることがあるが、
あくまで飲食店の看板などに使うオブジェとしてであり、実用品、ましてや武器などではもちろんない。
- 元々はナイフは先史時代に人類が「道具」を使い出したころには既に生まれており、
動植物の解体や自然物の加工、外敵との戦闘などでも用いられていた。
それを食事でも小さく切り分けて食べる為に使うようになるのは必然だったといえる。
手掴みでの食事からの一歩前進である。
ただ武器用と食事用にわざわざ作り分けるなんてことは初期はしていなかったので、
やたら刃先も鋭いゴツいナイフを各々握り食事する様はまるで食卓が戦場の様であったろう。
当然、同じ食卓に気に入らない相手がいればそれがそのまま凶器になってしまったりするわけで、
かつてのヨーロッパの王侯貴族の宴席では「ナイフ持ち込み禁止、手づかみ推奨」というおかしな、
しかし暗殺等もあり得る状況で至極当然なマナーの席もあったという。- また、お供のフォークは実はかなり後発の器具で、
中世まではナイフで切り、刺して口に運ぶ光景が常であった。
それ以前の「フォーク」というものは、農作業等で使う藁の束等を刺して運ぶ
大きな鉄具の方を指していた。
それを食事の器具として小型化して作り、のちにそちらがフォークとして広まった。
今では農作業具の方がピッチフォークと呼ばれている。
ちなみに初期は二又であり(現在もステーキカット用等はこれ)、こちらもともすれば槍の様である。
そこからすくって食べる為に湾曲した表面に三又、
イタリアでスパゲティを絡めるために四又等に進化していった。
- また、お供のフォークは実はかなり後発の器具で、
- 同じくカプコンの「戦国BASARAシリーズ」に登場する、
本能寺の変態「明智光秀」の武器の一つとして、
これと同様の形状をした武器である「美味礼賛(びみらいさん)」が存在する。
- 料理道具かつ「シェロ」という事でどこかのメシ使いの少年を思い出す人もおられるだろうが、当然関係はない。
ただし、先方も双剣使いという奇妙なシンクロニシティがある。
- 古参のフリゲRPGプレイヤーなら、
どこかの能天気すぎる母親に売られたはらぺこ生贄少女の得物を思い出すかもしれない。
何の偶然かあちらの冒険の目的は、
『自身が生贄として捧げられる予定のドラゴンを返り討ちにして鍋の具材にする』ことであるし。
なお、あちらはナイフとフォークそれぞれが大人の背丈ほどもある巨大さで、とても食事に使えそうな代物とは言えない。- 余談として、幼馴染の少年の武器である中華鍋も存在するため、
やろうと思えば良くも悪くも一般市民である騎士以外の二人の服に難儀し、
かなり近代的なデザインのカジュアルな物ぐらいしかないものの、原作通りの3人パーティを組むことも可能。
残る4人目は他の人間キャラは総じてシステムや描写の面で恵まれていない*3ため、
あえてモンスター側から卵をチョイスしたり、目標のトカゲのバケモノドラゴンになりきるのがおすすめか。
何、卵は黄身じゃなくて殻だって?細かいことは気にしない!
- 余談として、幼馴染の少年の武器である中華鍋も存在するため、
- 説明するまでもないだろうが、武器名は煮る・炒める・焼く・揚げる・蒸す・炙る、といった
熱を用いた調理法のもじりである。
まだ未使用のものとしては茹でる・炊く・煎る・燻す、など。今後の登場に期待しよう。- なお、MHXXにおいては武器名がちょっとややこしいことになっている。
お玉+フライ返しの「双剣ニールイタメール」を最終強化すると「匠双剣ヤークアゲール」。
そして究極強化で「旨双剣ムースアブール」になる…かと思いきや、武器名は「究極至高剣ミツボシ」。
「旨双剣ムースアブール」はナイフ+フォークの「シエロツール」の方の武器名となっている。
命名法則的に煮る+炒める→焼く+揚げる→蒸す+炙るとなった方が自然であるし、
調理器具ではない食器の方に蒸す、炙ると付けるのも違和感がある。
このあべこべな命名則は、MH4Gにて「シエロツール」の強化形として
「旨双剣ムースアブール」の銘が付けられてしまったことが原因であると思われる。
混乱しないようにしよう。
- なお、MHXXにおいては武器名がちょっとややこしいことになっている。
- MHXXにおける「究極至高剣」という大層な名前は、某有名グルメ漫画に登場する
究極のメニューと至高のメニューが元になっていると思われる。
この双剣を作ったのは誰だあっ!
関連項目
武器/ビストロ武器 - MHXでの武器系統。
武器/黒鍋【好吃】 - 料理器具を模した武器。
武器/包丁 - 同上。
武器/銀の匙 - スプーン。
武器/ぐでたまフライパン - フライパン。
武器/餅盾斧モチツキネ - 臼と杵。