モンスター/グラン・ミラオス

Last-modified: 2024-04-20 (土) 16:06:49
種族
古龍種(古龍目 源龍亜目 ミラオス科)*1
別名
煉黒龍(れんごくりゅう)
英語表記
Dire Miralis
危険度
MH3G:★6
登場作品
MH3G
狩猟地
厄海

目次

生態・特徴

ある神話では世界を滅ぼす悪魔として、
またある御伽話では大地を創る巨人として描かれる伝説の古龍。
遥か太古より『大地の怒り』そのものが具現化した存在として畏怖され、
"煉獄の王"、"大地の化身"、"獄炎の巨神"、"偉大なる破壊と創造"など、
様々な異名で讃えられていたという。
この伝承上の古龍に纏わる記述は極めて僅少であり、実在を裏付ける証拠は皆無に近い。
唯一、とある港の成り立ちと灯台に関する伝記にのみ、その『災厄』は語られている。
伝記において
遥か昔、とある海域の深海よりその《黒龍》は現れた。
《黒龍》は破壊の限りを尽くし、想像を絶する禍々しい力で世界を恐怖で包み込んだという
もたらされた被害は計り知れず、正体不明の力によって海域一帯は岩漿の如く煮立ち、
海域に存在していた数多の島々が海の底に沈められた
海洋全てが血のように赤く染まった光景は、正しくこの世の地獄と表現するより他になく、
その様に人々は恐れ慄き、かの古龍を"災厄の化身"、『煉黒龍』と呼んだ。
そして古龍が出現した海域は、後に『厄海』と称されることとなる。
文献には、煉黒龍の姿に関する言い伝えが残されている。
その威容は大地の具現化と称されるに相応しいもので、海底山脈の如き圧倒的な巨体を誇る
全身は灼熱の花弁の如き黒鱗、燃え盛る岩石のような甲殻に覆われ、
体表にはマグマのように赤く光るラインが走っている。
岩盤と錯覚するかと思われるような巨大な翼の先端部、
および背部に連なる連山のような突起には『火口』と思わしい穴が存在し、
大地を震わせながら大噴火の如く灼熱の溶岩を噴き上げ、周囲の全てを火の海へと変える
凝固した炎のように輝く双爪は、伝説に歯向かった者を悉く焼き裂き滅ぼすとされ、
紅蓮に輝く凶眼に捉えられた者は、戦いを挑んだことを深く後悔すると伝えられている。
伝記ではその後に決死の覚悟で立ち上がった人類と、伝説の古龍との決戦が語られている。
人類は知恵と力を結集してかの古龍に挑み、壮絶な闘いの末に《黒龍》を討ち払った
そして生き残った僅かな人々は団結し、努力の末に一つの集落を興す。
やがてその集落は港となり、長い時を経て、遂には貿易のメッカと呼ばれるまでに発展した。
その時、かつて伝説と相見えた人々は、かつての恐ろしい災厄が二度と起こらないよう、
そして人類が安全に暮らせるように祈りを込め、神を祀る祭壇としてとある灯台を建造する。
灯台が建造されてからというもの、『厄海』での大きな事故などは発生しなくなり、
海域に纏わる呪い染みた現象や噂なども目減りしていったという。
その後、『厄海』は波は穏やかで大漁に恵まれる豊かな海として知られるようになり、
港を出入りする船も頻繁に行き来する海域となった。
そして、その海を照らすかの灯台は『《黒龍》祓いの灯台』と呼ばれ、
生き残った人々が発展させた集落、タンジアの港のシンボルとして現在も親しまれている。
この通り伝記や古い文献上にしかその名が見られないことから、
ハンターズギルドにおいてこの《黒龍》の実在は認められておらず、
公式には伝説上でしか存在し得ない架空の存在として扱われている。
ゆえにギルドが《黒龍》祓いの灯台の成り立ちについて言及することはほぼなく、
また煉黒龍というモンスターについての情報も全くと言っていいほど存在しないという。
巷では、平和なはずの『厄海』付近には何故かギルド所有の補給倉庫が存在しており、
武器・燃料・弾薬が常に準備されている、などという噂話も聞かれるが、真相は不明である。
《黒龍》に関する伝説の中には、とある奇妙な言い伝えが存在する。
曰く、かの古龍は永遠に脈動を続ける心臓を有しており、
死してもなお復活を遂げる不死の存在であるという。
この伝説の信憑性は定かではないが、しかし伝記に記された古龍が見せた圧倒的な力、
そして"大地の怒りそのものが具現化した存在"という意味深な伝承に鑑みると、
あの《黒龍》が生命を超越した異次元の力を持つ可能性を否定することは出来ない
ごく最近になって、『厄海』近海を震源として発生し続けている地震が、
黒龍の伝説の再来を示唆するものではないことを証明する手立てはどこにもないのである。
仮に長い時を経て「大地の化身」が再び人類の前に現れたその時、
我ら人の身に、この偉大なる龍の怒りを鎮める術はあるのだろうか。

概要

  • 伝説の黒龍・ミラボレアスと非常に密接な関係を持つ存在。
    • ミラボレアス種固有の骨格、いわゆる「ミラ系骨格」を持つ
    • ミラ」オスというモンスター名*2
    • 「ミラアルマ」という防具の名称、及び部位毎の名称
    • 紅龍、祖龍に見られた硬化能力を有する(後述)
    • 登場ムービーに見られる「《黒龍》の伝説」といった説明文
    • 「舞い降りる伝説」や「心火の紅炎」、「祖なる龍」と同じく専用BGM「燃ゆる溟海」に混声コーラスが入っている
    • 多くの神話・おとぎ話で語られているほか、共に過去に大規模な破壊を齎し、
      双方「人類の敵」として認識されている存在である
    更に、MH4ではミラボレアスがこのグラン・ミラオスのモーションを逆輸入したことで、
    詳細は明確でないものの「生物種として何らかの関係がある」ことはほぼ明確となった。
    というのも、基本的にMH世界では一見あまり繋がりのないような見た目の生物も
    設定的に同じ下目であれば類似した行動をとるからである(グラビモスディアブロスがいい例)。
    更に言えば、行動が似ていればこの前例から下目までは少なくとも一致する可能性が高いので、
    このグラン・ミラオスが黒龍らと同じ「源龍亜目」に分類されている可能性は極めて高かった。
    • 超解釈生物論2に掲載された生態樹形図では、「古龍目 源龍亜目 不明*3という形で
      MH3G以降に「源龍亜目に属する何らかの不明種」が新たに発見された扱いとなっている。
      MH3G~MH4Gの間に「新種」として登場したミラボレアス関係のモンスターは
      グラン・ミラオスをおいて他にいないため、本種が源龍亜目に分類されたのはほぼ確定的と見られていた。
    その後、15周年を期に禁忌のモンスターの情報公開が行われるようになったが、
    その中で本種は「古龍目 源龍亜目 ミラオス科」に分類されていることが明らかになった。
    大方の予想通り、超解釈生物論2で追加された源龍亜目の新種族はミラオスだったことになる。
  • この通りミラボレアスとは多くの共通点が存在するが、そのサイズは全く異なる。
    なんとミラボレアス骨格でありながらラオシャンロン並の規格外スケールを誇っており
    異名の通り、まさに巨神と呼ばれるに相応しいサイズでハンターを圧倒する。
    体高も相俟って受ける威圧感は黒龍や祖龍の比ではなく、
    ミラボレアスを見慣れたプレイヤーがミラオスを見たら、さぞその大きさの違いに驚く事だろう。
    • 禁忌のモンスターであるため具体的な大きさは長らく不明だったが、
      15周年記念による禁忌のモンスターの情報公開に伴い遂に公式全長が判明
      全長6288cmあのゴグマジオスを軽く抜き去り、ラオシャンロンに迫るサイズが明らかになった。
      二足歩行可能な生物としてはゾラ・マグダラオスおよびラオシャンロンに次ぐ全長であり、
      『完全な四肢を持ち陸上活動が可能なモンスター』としてはシリーズ屈指の大きさと言える。
    なお、大雑把なシルエットこそミラボレアスと共通するが、
    デザインそのものは後述の通り(海底)火山大地を思わせるものであり、
    全体的にはミラボレアスとは大きく異なる特徴を多数有している。
  • 巨大なミラボレアスという凄まじい属性を備えるだけあり、設定スケールもまた規格外。
    劇中設定では、かつてとある海域に出現した際に島という島を海の底に沈め
    挙句に海域全体を溶岩の如く赤熱させ、地獄絵図を作り出すという途轍もない災厄を巻き起こした。
    通常であれば水に触れたマグマは冷え固まってしまう(そして陸地となる)のだが、
    逆に海の方を真っ赤に染めて煮立たせてしまう辺りが『伝説の黒龍』ということか……。
    • なお、この設定を反映してか、水中で放つブレスや火山弾も炎を纏っている
      いまやMHの世界には火属性を扱うモンスターは数多く存在するが、
      水中において炎ブレスをぶっ放し、大噴火まで行うモンスターはこの煉黒龍を措いて他にいない。
    • MHWでは、火山を思わせる巨躯を誇る熔山龍ゾラ・マグダラオスが新登場した。
      同作で発見されたマグダラオスは悠久の時を経て約250mという規格外の全長を持つに至った個体で、
      その巨体の上を歩くだけで地形ダメージが発生するほどの凄まじい熱を滾らせ、
      更には解放されれば新大陸が火の海と化すとされるほどの超膨大なエネルギーを宿していたものの、
      誘導作戦によって海中に沈められ、海によってエネルギーの余波を押さえ込まれることで事なきを得ている*4
      この通り海は大陸一つを危機に陥れるほどの熱量をも十分に緩和できるわけだが、
      これが煉黒龍にかかれば上記の通りなのだからまさに規格外である。
    • またMHW:Iでは、同じく大地の顕現とされる超巨大古龍:地啼龍アン・イシュワルダが登場。
      アン・イシュワルダは超振動を用いて地脈に干渉することで
      超大規模な地殻変動を引き起こすことを可能としており、
      地脈の果てにあるとある孤島に凄まじい地殻変動の痕跡を刻み込むなど、圧倒的な影響力を見せた。
      一方の煉黒龍はというと、地殻変動を発生させる力を持つとされる点では共通するが、
      かつて出現した際には島々そのものを海の底に沈めてしまったとされている。
      こちらに関しては地殻変動の行使に際して地脈に干渉するといった設定などは存在しておらず、
      メカニズムが一切謎に包まれているという点でも異質である。
    実際に、本種とは(少なくともモンハン世界の学説上は)近縁種である可能性が指摘されている
    黒龍ミラボレアスがMHW:Iにて復活を果たした際には
    同作に登場する他古龍とは一線を画する、文字通りシュレイド城を焦土に帰す規模の火炎ブレスを扱う事が判明しており、
    初登場の時点でMH4のミラボレアスに匹敵する噴火エネルギーを誇るグラン・ミラオスが将来復活する事となれば
    上述のグラン・ミラオスが齎して来た災厄の数々を新たな攻撃技として携えて帰って来る未来は想像に難くないだろう…。
    MHW:Iでミラボレアスの文字通り規格外の強さに苦しめられたハンター達からすればたまったものでは無いのだが
  • MH3Gの新拠点であるタンジアの港、そのシンボルである《黒龍》祓いの灯台の成り立ちにも深く関係しており、
    港の住人からは伝説、伝記と言った形でその存在に触れられることもある。
    • なお、設定の上で特定のフィールドと深い関わりを持つ禁忌のモンスターは多いが、
      ハンターの活動拠点と明確な関連性が存在するのは、意外にもこのグラン・ミラオスのみである。
    タンジアの港を舞台とする集会所クエストを進めていくと、ギルドマスターの口から
    相次ぐ地鳴りの調査に出掛けた観測船が、「厄海」近海で行方不明になる現象が発生していることが語られる。
    続いて派遣した調査船も行方知れずとなり、不穏な空気が漂い始める中、
    ハンターズギルドは巨大戦艦3艇を旗艦とする調査船団を厄海へと向かわせることを決定する。
    しかしそこで待っていたのは、グラン・ミラオス出現という最悪の事態であった
    超巨大モンスターとの戦闘を想定して設計されたはずの戦艦は
    煉黒龍の力の前に為す術もなく破壊され、「地獄の海」という報告を最後に調査船団からの連絡は途絶える。
    情報と伝承を照らし合わせ、煉黒龍の復活、そしてタンジアの港への接近を確実視したギルドは、
    同港が未曽有の脅威に晒されていることを正式に発表することになる。

MH3G

  • 上記の通り、骨格はミラボレアス種と同様。
    クエスト開始時は黒龍を思わせる直立二足歩行だが、
    ボディプレス後の一定時間は海竜種の様に倒れ込んだ体勢でも行動する。
    ちなみに、四足歩行時の動きはミラボレアスのものに加え、地上における海竜種のそれに準じている。
  • ただでさえ強豪が集うMH3Gの世界でラスボスを務めるだけあって、
    今までのラスボスとは比べ物にならない圧倒的な巨体、
    そしてその巨体に比例するかのような膨大な体力、極めて高い攻撃力を併せ持つ。
    動きは鈍いが、巨体とその特性ゆえに攻撃範囲が非常に広く、
    最大の脅威は高攻撃力から繰り出される広範囲攻撃の数々であると言っても過言ではない。
  • ミラオスの特性として水陸両方で活動できることが挙げられる。
    そのため、水中戦と地上戦両方を交互に繰り返しながら交戦することになる。
    この特性上、ミラオスが海に入っている時は水中戦、地上に出た時は地上戦となる。
    大体5分経過でミラオスは移動を開始して地上と海を行き来するのだが、
    この移動はミラボレアス戦のシュレイド城の移動と類似しているといえる。
  • 弱点属性は龍属性、次点で氷属性
    火属性雷属性全く通用せず、強すぎる火属性の力の影響か水属性の効果も薄い。
    爆破武器担げばいいじゃん、という方もいらっしゃるかもしれないが、結論はである。
    ミラオスへの爆破属性の効果について検証・解析された結果、
    爆破耐性が最も高いタイプであり、かつ体力が少なくとも15000~20000近くあるのにもかかわらず、
    爆破ダメージは300と一般モンスター程度しか効かないことが判明。
    この体力・耐性値では討伐前にジリ貧が起きてしまい、結局部位破壊くらいにしかその真価を発揮できない
    ただし後述のように部位破壊した際の戦闘力低下が大きいため、その点においては有効である。 なお、超大型モンスターには珍しく毒属性の効果があり、3Gでは爆破とともに毒も強力であるが、
    こちらも驚異的な体力のためダメージソースとなり難い*5
    討伐するだけならば弱点属性武器を担ぐのが無難な選択肢である。
    4人PTならともかく、ソロの場合だとバリスタ撃龍槍などの兵器もフル活用しなければ討伐もままならない。
  • 見てくれは巨大なミラボレアスといった感じだが、共通モーションの他にも
    様々な攻撃が追加(または削除)されており、水中戦も含めミラボレアスとはまた違った感覚の狩りとなる。

直立・四足歩行共通の行動

  • まず大前提として、水中だろうが地上だろうが、ミラオスの動き自体は一切変わらない。
    広範囲攻撃が多い故にうまく避けられないことが多く、連続攻撃を受けてハメ殺しにされてしまうことも多い。
    たとえ小技であっても破壊力は馬鹿にならないので、
    心配な人は食事も駆使して少しでも火耐性を上げておきたい。
火炎弾
ミラオスの各動作にともなう副次的な攻撃。
この火炎弾は動作の最中に翼、尾の火口部分から数個射出され、こちらの攻撃を大きく妨害してくる
まともに直撃すれば吹き飛ばされると同時にバカにできないダメージを受けることになり、
地面に着弾したときの爆発に当たると受けるダメージは少ないが転倒してしまう。
吹き飛ばされるとミラオスの側に行ってしまうことが多いが、
だからといって転倒すれば威力の高い別の攻撃を重ねられることもあり非常に危険。
火球ブレス
ミラオスの基本攻撃。口内から燃え盛る巨大な火球を吐き出す。
当然の如く火属性を纏っており、食らうと火属性やられを発症してしまう。
発射寸前までプレイヤーを追尾してくるため、着弾時の爆風の大きさも相まって非常に避けにくい。
その追尾力とスピードたるや、ミラオスに接近した状態だと納刀ダッシュでも避けられないほどである。
さらに硬化状態になると2発続けて射出するため、
何とか1発目を緊急回避で避けたと思ったら2発目で乙、なんてこともザラ。
直立時、特に硬化状態のミラオスの懐に入る際は注意を払う必要がある。
また、その射出力から自身へのノックバックが大きく、四足歩行時では上半身が地面から離れる。
フィールド移動
水中・地上での活動時間が約5分経過するごとに必ず行う。
ハンターそっちのけで沿岸の特定ポイントへ向けてまっすぐ移動し始め、
水中からは両手でよじ登り地上へ、地上からは倒れ込むようにして水中へ飛び込む。
地上へ出る際は前脚付近に、飛び込みの際は後脚付近に微弱な攻撃判定が存在する。
このとき、移動開始から上陸・入水を終えてしばらくの間は、
部位耐久値を0にしても一切怯まないスーパーアーマー化するのが最大の特徴。
だが、同時に怒り状態への移行も先延ばしにされる。翼の部位破壊を狙うならこの時がいいだろう。
ただし水中に関しては警戒が必要で、ミラオスの現在地と沿岸までの距離があまりに離れていると
這いずりを繰り返して移動時間の短縮を図ろうとする。
もし戦闘中に見当違いの方向へ倒れ込んだら、立ち上がるまで迂闊に接近しない方が賢明である。
また水中で沿岸目指して歩行中、肩や胸の周囲には水流【小】が歩くたびに発生しているため
狙いに行く際はスキルかSAで対策をしないと攻撃することが難しくなっている。

直立時の行動

噴火
火炎弾の強化版。ムービーで披露した動作と全く同じ。
右足を一歩前に出して踏ん張り、雄叫びを上げながら翼の火口を噴火させ、
数十個の火炎弾を自身の足元および周辺に垂直落下で降り注がせる。
ある程度ハンターを狙って落下するほか、ダメージも通常の火炎弾よりも更に高いため
いつでも回避できるように過度な攻撃は控えるべし。
後退
巨大な翼から火山弾をばら蒔きながら、後ろ歩きで距離を取る。
水中ではこちらの機動力低下も重なってただ面倒臭いだけの行動だが、地上では別。
近接武器の狙える範囲が下半身に限られるため、チャンスと思って足回りに密着しがちであり、
足踏みの削りダメージでいつのまにか体力を減らされていた、なんて事も。
また、何気に前進の時よりも歩調が早い。
片手叩きつけ
片手を振り上げ、地面にパンチを打ち据えると同時に爆炎を巻き起こす。
ブラキディオスの例からも分かるように、叩きつけた手周辺の攻撃範囲はかなり広く、
事前に微弱ながら軸合わせまで行う。
また、水中では異様に当たり判定が広く、叩き付けた腕側の翼に接触しただけで
叩き付けと同等のダメージを食らうことになる。
なお、叩き付けの慣性で振られる尻尾にも強めの攻撃判定があり、
尻尾付近で思考停止していると思いっきり体力を削られるので注意。
それぞれの翼の部位破壊で爆炎が発生しなくなり、当たり判定が見た目通りのサイズになる。
尻尾叩きつけ
唸り声と共に尻尾を振り上げ、地上では震動、水中では水流【大】を伴う叩きつけを繰り出す。
単発とコンボの2種類があり、前者はただ普通の叩きつけで終わるが、
後者はそれよりも遅い振り上げが合図で、更に時計回りへ約90度の範囲を薙ぎ払う。
ハンターが後方にいると行うことが多く、震動や水流で身動きが取れないところに
尻尾の強烈な一薙ぎが襲いかかることになる。
また、水中では薙ぎ払い時にミラオス自身が大きく後退する。
ボディプレス
四足歩行への移行を兼ねた攻撃。溜めるような独特の鳴き声を上げてから倒れ込む。
お察しのこととは思うが、その巨体故、攻撃範囲が途方も無い
しかもこの広範囲でありながら、威力は後述のチャージブレス並。下手な防具では一撃でネコタクである
特に水中だと機動力低下と緊急回避不能により、その脅威度は果てしないものとなっている。
怒り時の咆哮から繋げてくる場合も多く、高級耳栓が発動していない場合
咆哮で怯んでいる内に怒り時ボディプレスを食らうという最悪の展開を招きかねない。
また倒れ込んだ際に地上では震動を、水中では水流【大】を発生させ、
更に翼から火炎弾が数個噴出するため、上手くボディプレスを躱したとしても油断はできない。
倒れ込みの後、確定で後述の前進/後退這いずりに移行する。

四足歩行時の行動

前進/後退這いずり
四足歩行時のミラオスを脅威たらしめている原因
前進這いずりの場合は唸り声を上げ、蛇行しながら這いずってくる。
後退の場合は何の予備動作もなく、やはり蛇行しつつ後方へ這いずる。
巨体ゆえの攻撃範囲を持ち、ミラオスに接触した時点で大ダメージと共に吹き飛ばされるため
這いずり最中に接近攻撃することは非常に困難であり、特に近接武器は指を咥えて見ているしかない。
また、水中だと前進・後退共に連続ヒットするため無茶苦茶痛く、
後退は別の攻撃に繋げる事が多いのでハメられる事まである。
這いずりで吹っ飛ばされる→起き攻めの後退に被弾して死亡(逆も然り)、はミラオス戦一乙の黄金パターン。
ミラオスが一旦90°振り向き、ハンターが目の前にいた場合、
高確率で後退しハンターとの距離をとってから追撃することが多い。
逆にそのパターンを見切れるようになれば、後退並びにそこからの追撃に対して安全に立ち回れる。
なお、這いずり中は翼から火山弾が数個噴射され、側面に立つハンターにも降りかかるので注意。
大噴火
四足歩行時におけるメテオ攻撃。
呻り声を上げつつ全身を丸め、十分に力を蓄えると咆哮と共に大噴火を起こす。
このとき、噴火前に一定量のダメージを与えると足怯みと同じダウンを発生させることが可能。
ハンターにとっては四足歩行時の数少ない反撃チャンスだが、
硬化中は肉質の関係でダウンを少し狙いにくくなる。
なお、溜めが長い分二足歩行時の噴火よりも遥かに火山弾の数が多く、その数は30を優に超える
その上、ハンターが火山弾の雨に晒されている間もミラオス本体は普通に攻撃してくる
四足歩行状態のミラオスが如何に脅威であるかは上で述べた通り。
転倒させられれば大きなチャンスとなるが、逆に転倒させられなかった場合は
本体との波状攻撃で煉獄、もとい地獄のような時間を過ごすことになる
自信が無いならモドリ玉で一旦撤退するのも手。
チャージブレス
グラン・ミラオス最大の必殺技。
這いずり前の鳴き声と同時に素早く後退するや否や、口内から蒼白い光を漏らしつつチャージ、
巨大な火球ブレスを発射し炎の竜巻を伴うドーム状の爆風で超広範囲を吹き飛ばす
ミラオスの全攻撃の中でも最強クラスの破壊力を持ち、通常のブレスとは比較にならないほど強力。
また、反動を殺すためか必ず地面に向けて発射される=発射後近距離で即大爆発が起こるため、
発射後は水平方向に飛んでゆく他のブレスと異なり、横方向への単純な回避ではまず避けられない
更に後退を挟まずにいきなり即チャージすることもあり、油断しているとそのまま焼き払われてしまう。
怒り時は耐性次第でG級剣士でも即死するため、絶対に緊急回避でやり過ごしたい。
なお、使用後は反動によって二足歩行状態へと戻るため、必然的にこの行動が四足歩行状態の〆となる。
 
  • 近付くだけで降り注ぐ火炎弾の弾幕に晒され、遠距離ではブレスの狙撃があり、
    後方に回り込んでも長大な尻尾でなぎ払ってくる(地上では地面に叩きつけ震動も起こす)と、
    とにかく攻撃範囲が広く、下手にミラオスから離れるとかえって危険な場合が多い。
    上述したように、至近距離だと火炎弾やブレスの弾幕の死角となるため比較的安全で、
    二足歩行時の場合は地上ではミラオスの股、水中では胸や背中に張り付くと被害が少なく、攻撃もし易い。
    ただ至近距離だと圧し掛かりをくらう危険もあるので、
    ミラオスが圧し掛かり前兆となる独特な鳴き声をあげたらガード、若くは全速力で回避に移ること。
    四足歩行時ではブレスや火炎弾が当たらず、這いずりにも巻き込まれにくいミラオス側面が安全である。
    ただし、這いずりは蛇行してくるため予想以上に範囲が広く、出の早い後退攻撃に巻き込まれる危険性もあるため、
    四足歩行中は出来る限り近づかない方が賢明。
    側面で攻撃に夢中になり、後退→チャージブレスのコンボで消し飛ばされては笑えない。
    なお撃龍槍が使用可能な場合、当てれば強制的に立たせることが可能になる。
    このため撃龍槍は、ミラオスを立たせるために取っておくのも手。

肉質

  • 軟らかい部位は部と、身体の各所に点在するマグマのコアである。
    近接武器は地上戦だと頭部を攻撃しにくく、水中だと好きな部位を攻撃可能になるが
    頭部付近は殆どの攻撃の範囲内であり、逆に遠距離だとミラオスは超高精度のブレスで狙撃してくる。
    ブレスをすり抜けることができ、ボディプレスを予備動作を見てから回避できる程度の
    適度な距離感を持って戦うとよい。
    また、ガンナーの場合はLV3通常弾の跳弾で大ダメージを期待できるため、水中戦の方がやりやすいかもしれない。
    • また、脚にダメージを蓄積させたり、四つん這い時に怯ませれば(火炎弾大量噴出の構え中だと狙いやすい)、
      ミラオスを転倒させることができる。
      こうする事で地上の剣士でも頭部や翼を攻撃することができる。
      ただし、脚は上記のように体力が減ると硬化するため、胸を壊すために転倒させるというのは難しい。
    • 脚は素の肉質が硬いためか怯み値自体は高くない模様。
      また硬化時にも属性ダメージは変わらず通るようで、
      強力な属性武器と弾かれ無効攻撃を駆使できれば、硬化中でも割と頻繁にダウンする。
      ダウン時の向きによっては胸への攻撃も十分可能であり、破壊も非現実的ではない。
  • なお、各コアは部位破壊後に肉質が硬くなるため、急にダメージ効率が悪くなってしまう。
    硬化を解除してから意外と粘ってくるのはこれが原因である。
    逆に頭部は一貫して柔らかいままなので、安定して高いダメージを与えやすい。
  • グラン・ミラオスは上述したようにトップシークレットのモンスターであるので、
    公式ガイドブックにその存在が記載されておらず、その詳細な肉質は不明であった。
    しかし、2013年になってその肉質を人力で解析するという勇者が現れ、
    その肉質が明らかになっている。

部位破壊

  • 破壊可能な部位は、頭部と胸、腰にあるマグマのコア(灼熱核)、
    そして左右の翼(厳密に言うと翼・肩・腕が共通)である。
    部位破壊を行うとその周囲を走っているマグマのラインの輝きが消失し、
    腰を壊すと下半身の、翼を壊すと壊した側の翼と腕の、胸を壊すと胸部と頭部のマグマが消える。
  • 重要な点として、頭部を除く部位、つまり灼熱核の部位破壊は非常に特殊なものとなっており、
    ミラオスは怒り状態になると各部位へのマグマ循環を復活させてしまう
    つまり、ミラオスが怒り状態に入ると同時に各部位へのダメージがほぼリセットされてしまうのである
    (部位破壊の一部ダメージは蓄積される模様)。
    これにより、単純に殴っているだけでは部位破壊を達成する前にミラオスが怒り状態に入ってしまい、
    なかなか部位破壊が出来ないといった事態が往々にして発生する。
    なお、胸の灼熱核については仕様が特殊で、硬化を開始しないと破壊できない(後述)。
    • この悪循環を避けるためには、あらかじめ破壊したい部位を絞っておき、
      戦闘開始、若しくは怒り状態に突入すると同時にその部位に火力を集中させ、
      一気に部位破壊を達成してしまうことが求められる。
      また、上で述べた陸上・海中への移動中も部位破壊のチャンス。
      面倒な翼の部位破壊でもこの方法は十分通用するため、ミラオスの部位破壊を行う場合は頭に入れておきたい。
    • 翼の破壊はかなり難儀で、2段破壊しないと破壊したことにならず、
      1段階目で翼へのマグマ循環が止まり、2段階目で腕へもマグマの循環が止まり破壊達成となる。
      が、上記のように、ミラオスは怒り状態になると灼熱核へのマグマ循環を復活させてしまうため、
      1段階目で怒り状態に突入されると翼の部位破壊はほぼ最初からやり直しとなる
      破壊を狙う場合は、怒り状態に突入した直後から集中攻撃を仕掛けて畳みかけるなど、
      工夫が必要になってくるだろう。
  • 頭部を破壊すると煉黒龍の凶眼という素材が手に入るが、
    このあたりもミラボレアス種と共通している。
    ただ、ミラボレアスとは違って眼が潰れる訳ではなく、左角が欠け頭に斜めの傷が刻まれる。
  • 頭部以外の部位破壊を達成すると、その付近の噴火の噴出量をかなり抑えられたりとメリットが大きい。
    立ち回りも楽になるので、狙える時は下手な弱点より優先して狙っていきたい。
    頭部や陸上での胸の破壊はあらかじめ設置されたバリスタを利用するとやり易いが*6
    ガンナーの項で述べたように距離を離すとブレスで狙撃してくるので注意が必要。
    • この性質上、スキル「破壊王」を使用することによりかなり早い段階で弱体化を望める。
      破壊王では「怯み値に対するダメージは1.3倍になるが、
      モンスターの体力に対してダメージを増加させる訳ではない」ため、怒り状態のリセット前に
      腕を破壊しやすくなる。煉黒龍の重翼が欲しい場合はこのスキルをお勧めする。

硬化能力

  • ミラボレアスの系譜であることの証左か、
    MHP2G以前の紅龍、祖龍が有していた硬化能力も有する
  • 体力値が一定値を下回ると全身を走るマグマのラインが眩いほどの黄色に発光
    脚や翼など一部部位の肉質紫ゲージでも弾かれるほどに硬化
    更には全身に点在する火口の火噴きが活性化し、部位破壊済みのマグマが復活する
    特に巨大な翼の火口が一気に復活するのが厄介で、クエスト開始時に逆戻りも同然の状態で
    激昂した煉黒龍との第2ラウンドが開始されることとなる。
    • マグマが活性化する関係上、外見からは怒り状態と通常時の判別が全く付かなくなる
      部位破壊のタイミングを見誤りやすいので注意。
  • 硬化中は、火炎ブレスを2発連続で発射してくるようになる。
    それまでと同様に緊急回避などでやり過ごそうとすると2発目が直撃するので注意。
  • ミラボレアス種の硬化とは異なり、体力値を削ることでは解除することが出来ない
    硬化開始と同時に「コア」と思しい胸の灼熱核が破壊できるようになり、
    この核を部位破壊することで硬化状態が解除、更に火口の活性化を再び抑えることが可能
    硬化状態へ移行したら、できるだけ早く胸の部位破壊を行うことをお勧めする。
    なお、地上における胸付近は上述の通り極めて危険であるため、出来る限り海中で部位破壊を狙いたい。
    • なお、橙色に輝くコアの部分は硬化の対象外となる。
      もともと弱点部位でもあるので、火山弾の放出を止めるためにも積極的に狙って行きたい。

討伐後

  • 討伐に成功すると、全身に走っていた神々しい溶岩の如き体液の輝きは消失、
    黒々としていた外殻も色褪せたようになり、巨大な火口も完全にその活動を止める。
    倒れ伏したその様は、遠くから見ると風化した大地の一部のようである。
    • 討伐時のカットインや力尽きる際のモーションはミラボレアス種と共通。
      ただし巨大さは段違いであるため、倒れる瞬間には大きな地響きが発生する。
      なおミラボレアス種とは異なり、倒れてから最後の抵抗の如く暴れる(痙攣する)モーションはない。
  • 剥ぎ取りは頭、胸、腹の3ヶ所でそれぞれ3回、計9回
    一応スキル無しでも9回全て剥ぎ取れるのだが、
    倒れた時に頭か腹が来る場所でしゃがんで待機しておく必要があり、至難の技。
    倒れこんだミラオスの左腕の下あたりにしゃがんでおくと、腹と胸の剥ぎ取りが素早くできる。
    なお、水中ではしゃがめないが剥ぎ取り速度そのものが上昇するため、素で9回剥ぎ取ることができる。
    • その巨体の影響で、迂闊な場所で倒すと頭部がフィールド外に出てしまい剥ぎ取れなくなる
      そんなとこまでミラの性質を受け継がなくても…。
      特に撃龍船付近での戦闘時に討伐するとほぼ間違いなくめり込むため、
      終盤戦での位置取りには気を配りたい。
  • 固有素材のアイコンは全て赤い
    更に他の報酬も古龍の血覇王の証などの赤いアイコンのものが多く、
    報酬が赤一色であることも。初めて見たときは驚くこと請け合いである。
  • 激レア素材は『光炎の大龍玉』と呼ばれる至高の玉石。
    シリーズで唯一『大龍玉』の名を冠する「龍玉」素材である*7
    • ミラボレアス種には宝玉系統の素材が存在していないため、
      黒龍の系譜で激レア素材を持つのはグラン・ミラオスのみである。

イベントクエスト

  • 2012年5月18日、イベントクエスト「活火激発」が配信された。
    詳細はリンク先を参照。

MH4以降

MH4(G)

  • MH4では水中戦が存在しないこともあり、残念ながら登場しない。
    また、上位素材が存在しないためか、竜人商人経由で素材を入手することも出来ず、
    更にモンニャン隊での端材すら登場しない。
  • 一方、今作では大方の予想を(良い意味で)裏切ってミラボレアスが復活。
    復活したミラボレアス種は他ならぬグラン・ミラオスのモーションを多数継承
    過去の不評を覆す形でリニューアルされており、ファンから高い評価を得た。
    ミラボレアス種と関係性がより色濃くなったのみならず、
    モーション継承元となりミラ種の評価の向上に間接的に寄与したことで、
    ミラオスの秀逸なモーション設計が改めて示されたと言える。
    • なお、リニューアルされたミラボレアスは攻撃技が非常に矢継ぎ早で隙が少なく、
      動きの緩やかさを攻撃範囲でカバーしていたミラオスとはまた異なる立ち回りを要求される。
      ミラオス戦に慣れたハンターでも気を抜くと一瞬で窮地に追い込まれるだろう。
  • MH4GではG級が復活したことで、竜人商人経由で素材が入手できるようになった
    交換素材はG作品のラスボス繋がりなのか、巨戟龍ゴグマジオスの素材である。
    • 作製できる装備は防具一式のみと非常に少ないが、SPやスロット面でかなり強化されている。
      一式・混合を問わずかなり重宝する防具である。

MHX(X)

  • MHXでは同じ3シリーズの禁忌モンスターであるアルバトリオンが復活したが、グラン・ミラオスは未登場。
    それどころか、本作ではモンスターの素材を交換する機能も存在しないため、
    グラン・ミラオスの装備はもちろん、素材も一切登場しない。
  • 続くMHXXでは、なんとアルバトリオンに加えミラボレアストリオが復活を果たし、
    禁忌モンスターのうち4種が一同に会するという世界の終わりのような事態が実現したものの、
    残念ながらミラオスは今作においても登場せず。
    「黒龍」の別名を持つ3種の共演は遂に叶わなかった。
    • ただしグラン・ミラオスの場合、水中戦の無いMH4以降の作品に登場させようとすると、
      本体のモーションはもちろんのこと、フィールドに関しても、構造の関係で大規模な改修が必要となってくるので、
      そのような点から復活が難しくなるのは仕方のない話だろう。
      なお、MHXおよびMHXXにはミララースも登場していないため、
      仮にミラオスが復活したとしても禁忌のモンスターの勢揃いは実現しなかった。

MHW~MHR:S

  • 3以降の大幅な革新があったMHWでは登場できず。
    新たな禁忌のモンスターが誕生することもなかったため、
    Ver.10以前の時点では禁忌のモンスターは存在しなかった。
  • 超大型拡張コンテンツであるMHW:Iではグラン・ミラオスが復活することはなかったが、
    第4弾アップデートでアルバトリオンが、第5弾アップデートで黒龍ミラボレアスが復活し、
    どちらも他のモンスターとは次元の違う強さを見せつけた。
    • その前後には、従来では考えられないほど禁忌のモンスターに関する情報公開が行われた。
      もちろん黒龍、煌黒龍の2匹だけでなく、煉黒龍とその他のミラボレアスも同様の待遇がなされている。
      (詳細についてはそれぞれの記事を参照)
    • 上述のように、MH4ではグラン・ミラオスの動きをミラボレアスが行っており、
      今後復活するようなことがあれば逆にミラボレアスを想起させる動作をグラン・ミラオスが
      行うかもしれない。
  • 続くMHRise及びMHR:Sでも復活はしなかった。
    • なお、当作品で登場した溶岩洞に関する手記帳の内容から復活を予想する声が上がっていたが、
      設定資料集の記述などからそちらはRiseのラスボスである古龍
      引き起こした異変であると結論づけるのが妥当であろう。
    また、ミラボレアスとアルバトリオンも復活しなかったため、本作では最後まで禁忌のモンスターが登場しなかった。
  • そのため、本モンスターはMH3Gを最後に再登場ができていない状況となっている*8

余談

  • 草案は、書籍『モンスターハンター 発想の法則2 禁忌の書』によると
    水中戦の要素を上手く活用した黒龍クラスの存在とのやり取りを上手く作れないか
    というところから開発がスタートし、「海の古龍」という設定が決定した。
    海の天災として「海底火山」がコンセプトとして第一に挙がり、
    海底火山をモチーフに「大地を生み出すような印象」も含めてグラン・ミラオスの原型が出来ていったのだという。
  • 別名は「煉龍」ではなく「煉龍」。
    「煉獄」と「黒龍」を掛けた秀逸な別名と言える。
    • 煉獄」とは、キリスト教カトリック宗派における天国と地獄との間の世界。
      天国にも地獄にも行けなかった*9死者が送られる領域であり、
      死者はここで炎によって浄化され、罪を清めることで天国へと向かうという。
      • 字面から連想されるような「炎の地獄」といった類ではない。
        地獄にも炎による責め苦が存在するが、おそらく煉獄の炎の方がはるかにマシだろう。
      • 勘違いしやすいが、ミラオス武器に冠される「インフェルノ(Inferno)」は
        「地獄」を意味するイタリア語である。
        イタリア語で「煉獄」を意味するのは「Purgatorio(プルガトリオ)」となる。
        イタリア語の単語であるが、『神曲』などの影響で英語などでも外来語として用いられることがある。
    • ちなみに、「煉」という字には単体で「火にかけて練り上げる」という意味がある。
      火で溶かし、不純物を取り除いて新たな形に創り上げるその様は、
      ミラオスの「偉大なる破壊と創造」という別称を上手く表現していると言えるだろう。
    ただ、普通にキーボードを叩くとまず前者になるため、検索者(と編集者)泣かせの別名でもある。
    あまりにも間違えやすいためか、ネット上では「煉獄龍」という誤植が氾濫しており
    挙句にはあのハンター大全ですら誤植をやらかしている。
    • 誤植繋がりで、このモンスターの素材から作られた狩猟笛の説明文は
      煉黒を煉黒と記載するという地味ながら致命的なミスをやらかしてしまっている。
    • MH3Gには別名のよく似た黒龍もいる。
      3DSの解像度だと1文字目の旁が潰れているので、パッと見だと非常に紛らわしい。
      しかもそれぞれが村と港のラスボスポジション、特に3Gから始めた人は混乱しただろう。
    • グラン・ミラオスを討伐することで、勲章「煉獄の指輪」を獲得できる。
      地の脈動に呼応し赤く輝く不思議な指輪だというが、こちらは「煉黒」ではなく「煉獄」である。
      流石に誤植ではないだろうが、同じく禁忌のモンスターであるアルバトリオンを討伐した証は
      単純に「煌黒の指輪」であったり、作中に煉獄と煉黒が入り混じっているだけに非常にややこしい。
  • 『発想の法則2 禁忌の書』によると名前の由来は
    シンプルに「グランドorグラウンド(大地)」と「ミラボレアス」からで、
    「大地のミラボレアス」的なイメージからの命名だそうである。
    「ミラス」ではなく「ミラス」なのは単に語呂の関係のようだ。
    • 同書のミラボレアス【祖龍】に関するインタビューの中で、
      『「ミラボレアス」という名前は黒龍、紅龍、そして祖龍といったモンスターを目撃した人々が
      一様に同じ様な印象を受けたことで用いられるようになった、
      通称としての「ドラゴン」と同じ様な名前である』と明かされているのだが、
      「大地のミラボレアス」といったネーミングのグラン・ミラオスもある意味その法則性を踏襲していると言えるだろう。
    なお、15周年展で明かされたコンセプトの解説では世界観上における名前の由来に触れられている。
    曰く、グラン・ミラオスの「海底火山がそのままミラボレアスとして具現化した」かのような見た目から
    人々がミラボレアスの存在を想起してグラン・ミラオスと名付けたとのこと。
    これを見るにミラボレアスの存在は大昔のタンジアの人々にも認知されていたようだ。
    あくまで実在する怪物ではなく伝承上の存在としてだと思われるが。
  • 作中では「大地の怒りそのものが具現化した古龍」「大地の化身」と称されており、
    グラン・ミラオスにおける「モチーフとなった自然」に相当するのは、文字通り『大地そのものであろう。
    描写についても地殻火山活動を意識したものが多く、
    全体的なデザインは正しく海底火山をモチーフとしているほか、
    "大地を創る巨人""偉大なる破壊と創造"という異名や、地震を発生させる、島(陸)を沈めるといった設定は、
    既存の大地の破壊というだけでなく、新たな大地の創造という側面も持つ地殻変動を表現していると思しい。
    また、グラン・ミラオスの象徴とも言える「海をマグマにより真っ赤に染め上げる」描写は、
    原始惑星時代に形成されたというマグマの海、『マグマオーシャン』を彷彿とさせる。
    マグマオーシャンは地球表面が内部核の高温により融解し溶け出したものだが、
    地球のマントル、地殻などの層状構造および原始大気や海の形成に重要な役割を果たしたと考えられており、
    「海」を重要なファクターとする3シリーズのコンセプトとも密接に関わっていると言える。
    • またこの設定から、まず大地=地殻の変動という概念があり、
      そこからプレートテクトニクスによって発生する海底火山のコンセプト、
      地殻や海の誕生に寄与したマグマオーシャンといったモチーフが盛り込まれた可能性が高い。
  • 英語名は「Dire Miralis」だが、これは形容詞+固有名詞の形となっている。
    Dire」は「恐ろしい,不吉な,災難をもたらす」といった如何にもな意味を持つ形容詞、
    Miralis」は該当単語が無いため恐らく固有名詞であり、
    ミラオス(Miraos)とミラボレアスの海外版名称「Fatalis」とを組み合わせた造語と見られる。
    直訳すると「(恐るべき)災難をもたらすMiralis」といったところだと思われるが、
    実は亜種や希少種ではないモンスターの英語名が形容詞+固有名詞の形をとるのは稀有な事例である。
  • ミラオスの体温は体液の影響で尋常ならざる温度*10のようで、
    水中でよく観察してみると、ミラオス付近が高温でゆらゆらと揺れているのがわかる。
    そのため、海中にいると体温や火山弾の高熱で煮えてしまいそうだが、
    テオ・テスカトルの纏う龍炎とは異なり、近づいてもハンターにダメージは一切無い
    海水が真っ赤になる程の高温の海で泳ぐハンターはある意味圧巻である。
    仮にダメージがあったとしたら全モンスター中屈指の理不尽さだっただろう。
  • MH3Gオープニングムービーのラストでは、厄海に座すグラン・ミラオスの姿が映し出されている。
    OPムービーはゲーム発売前から公式サイトなどで公開されていたため、
    実はグラン・ミラオスはラスボスながら発売前に間接的に公開されたモンスターの一体であり、
    更にはCGムービーに出演した唯一の禁忌のモンスターでもあるということになる。
    • しかし、当時は当然ながらグラン・ミラオスという名は出回っておらず、
      また翼の形状が明らかにミラボレアスのそれとは異なること、
      下半身が海に沈んでおり体型が分からなかったこともあり、
      ミラ系のモンスターかつ禁忌のモンスターだと看破したハンターは殆どいなかったと思われる。
    • 15周年を期して禁忌のモンスターの情報公開が行われるようになり明らかになったことだが、
      『発想の法則2 禁忌の書』掲載のインタビューによると
      実はグラン・ミラオスの生態ムービーが企画されていたらしい。
      内容は、厄海の異常調査に向かった古龍観測所の船団が
      海中より現れたグラン・ミラオスによって壊滅するというものだったそうだが、
      開発期間の関係でムービーの完成には至らず、製品版3Gに収録されなかった。
      残念ながらお蔵入りとなってしまった生態ムービーだが、その名残としてオープニングのラストに
      元々は生態ムービーのラストシーンとなる予定だった海中から姿を現した
      グラン・ミラオスのカットが挿入されたのだという。
  • 水中戦で頭部を狙うとよく分かるが、ミラオスの首元は横に広がった形をしている。
    この特徴は、程度の差はあるにせよ、ラギアクルスやナバルデウス、アルバトリオン(XX以前のモデル)など、
    3シリーズのモンスターによく見られる(旧作ではオオナズチ辺りが挙げられるか)。
    ミラ系の面影を色濃く残したビジュアルではあるが、3シリーズモンスターらしい特徴も備えているのだ。
  • グラン・ミラオスとミラボレアス種との力関係は全く不明。
    判明しているのは、ミラボレアスと同じ「源龍亜目」に属する事と、
    やはりミラボレアスと同様、かつて「突然姿を現して、破壊の限りを尽くした」という2点のみである。
    それぞれの力関係を示唆するテキストや設定などは皆無であり、
    それどころか同一作品内で共演したことすらもないため、上述2点以外の推測材料が無い以上、
    「不明」と断言するしか無いのが現状である。
    • なお、派生作品であるモンハンカードマスターGではミラ種と共演を果たしている。
      グラン・ミラオスのカードとしてのステータス(攻防合計)はミラバルカンを凌駕しており、
      更に要求されるコストは全カード中最高の57。
      これはミラボレアスのコスト55、ミラバルカンのコスト56を抜き去り、ミラルーツに並ぶ値である。
      なお、ステータス自体はミラルーツの方がやや上となっている。
      ただしこれらはあくまで派生作品の一アプリ内での評価であり、信憑性のほどは定かではない。
  • 不死の心臓溶岩の如き体液といった異質な能力を備えているからか、
    ネット上において生物兵器の疑惑が挙がることの多いモンスターでもある。
    しかしながら概要でも触れたが、細部のデザインや設定を読み解く限りでは、
    グラン・ミラオスはむしろ「自然の化身」という古龍種の特性を非常に色濃く体現した存在である。
    不死の心臓は自然の永遠性を、溶岩の如き体液は言わずもがな地殻のマグマを具現化したものであると考えれば、
    アルバトリオン同様、デザインは異質ながらも非常に分かりやすいモチーフを持つ古龍種と言える。
    • また、そもそも「古龍種」自体が既知の生物の枠組みから外れた存在という設定なため、
      古龍らしさを突き詰めれば突き詰めるほど、生物として不自然になっていくのが必定である。
      自らの老廃物を爆破する古龍ステルスをほぼ完璧に成し遂げる古龍などが跋扈する現状を見れば、
      灼熱の体液を持つ古龍もまたあり得ると言えるだろう。
  • 原因不明の海難事故が続発し、調査の結果それが巨大な怪物の仕業だったという点、
    過去に意図的に人類の文明を襲撃し、一帯を火の海に変えるほどの大規模な破壊活動を行った点、
    その後人類と戦い、最終的に倒されているという点は、なんとなく、あの有名な怪獣映画を髣髴とさせる*11
    シリーズの1996年版では、体内の核エネルギーが暴走した結果、
    体の所々がマグマの如く真っ赤に染まり
    さらに体から発せられる高熱で海水が沸騰するという描写がなされている。
    極めつけは、その映画のシリーズの2001年版。この映画のラストでは、
    身体を粉々に砕かれながらも、海底で心臓が鼓動を続けているというシーンがあり、
    グラン・ミラオスの不死の心臓を想像させる。
  • 前述の通り、現状では1作品しか登場していないモンスターである。
    15周年記念展および『発想の法則2 禁忌の書』によると開発者側も再登場はさせたいそうなのだが、
    厄海と密接に関わっているという設定および水中戦や厄海のフィールドを前提とした設計という
    世界観およびシステム面における2つの問題が再登場の足枷となっているようだ。
    上述のように開発者側は復活に前向きなようなので、今後に期待したいところである。
    • その後に発売されたMHW:I設定資料集では、禁忌クラスのモンスターについて
      出現するだけで世界を揺るがすほどの力を持つが故に、存在自体が逃げ場なく激突し合い、
      世界や星の規模で縄張り争いを繰り広げている」という壮大なスケールのイメージが語られている。
      赤龍ムフェト・ジーヴァがアルバトリオン出現のトリガーとなったように、
      世界規模の影響力、そして禁忌の黒龍と縄張りを争うだけの格を備えた存在が現れれば、
      ミラオスも厄海とは全く無関係に復活を遂げるという可能性はあるかもしれない。

素材

煉黒龍の黒鱗
グラン・ミラオスが持つ灼熱の鱗。
ただ外皮が岩の様なので、見ただけではどこに鱗があるのかは分からない。
灼熱の体液の影響か、剥ぎ取った後も高熱を帯びている。
異様な美しさを持っており「灼熱の花びら」とも称される。
黒いのに灼熱色とはこれ如何に
  • 実際、この鱗や甲殻を集めて作られたハンマーは赤熱した花の様な外見をしており、
    武器名にも「花」という名詞が入る。
    ちなみに、燃殻よりも手に入りやすいが、何故かこちらの方が取引価格が高い。
煉黒龍の燃殻
グラン・ミラオスが持つ燃え盛るように熱い甲殻。
黒鱗と同じく体液の影響か、何時までも高熱を帯び続けている。
煉黒龍の炎爪
グラン・ミラオスが持つ巨大で非情な爪。
高熱を帯びており、凝固した炎の如く対象を容易く焼き裂き、滅ぼす。
煉黒龍の凶眼
グラン・ミラオスの恐るべき凶眼。
その目に捉えられた者は戦いを挑んだ事を深く後悔すると言われている。
  • 頭部は部位破壊しづらい箇所であるが、クエストの報酬でも入手できることがある。
煉黒龍の重翼
グラン・ミラオスの巨大な翼。
見た目は翼のシルエットをした岩の塊であり、その見た目通り飛行能力を失っている。
血液とは別に灼熱の体液が循環しており、翼の先端からそれを噴火の如く排出する。
その噴射口では体液が渦巻いており、それはまるで火口の様。
  • 通常のクエストでは翼の部位破壊でしか出ず、しかも確定では無いので、
    人によっては後述する「光炎の大龍玉」並のレア素材になる事も…。
煉黒龍の灼熱核
グラン・ミラオスの腰部に渦巻く灼熱の核。
マグマの様な体液が渦巻いており、似た様な箇所が胸や肩など体のあちこちにある。
ミラオスの体液噴射と何か関係があると思われる。
  • なお、素材説明ではあくまで腰にある核となっているが、上記のように胸や肩にも見受けられ
    実際にも胸や翼(翼は肩・腕と共通扱いのため)の部位破壊でも入手できることがある。
    クエストの報酬で入手できる場合もあり、ミラオスの部位破壊素材としては入手し易い方に入る。
不死の心臓
灼熱の如く熱いグラン・ミラオスの心臓。
その名の通り、ミラオスが絶命してもなお鼓動を続ける心臓である。
ミラオスの生物としての根本を覆す程の生命力の根源でもある。
  • これも通常クエストでは部位破壊限定の素材であるため、
    重翼と同じく、人によっては「光炎の大龍玉」並のレア素材になる。しかも重翼と同じく要求数は多め。
ほとばしるマグマ
グラン・ミラオスの体を循環する灼熱の体液。
マグマとあるが、本物のマグマではなくマグマの様な体液である。また血液でも無い。
血とは別に循環しており、時として塊となって体外に排出され、火山弾の様な状態で降り注ぐ。
灼熱核の辺りで渦巻いている為、同素材とは関係性があると思われる。
上記のように、本物のマグマ並みの高熱を放っている物質であるため、取扱いには細心の注意が必要。
  • 説明文こそ体液ではあるものの、アイコンは鉱石のものが採用されている。
    後述の光炎の大龍玉にもあるように素材となる頃には冷え固まっているのだろう。
光炎の大龍玉
伝承上の存在であると思われていたグラン・ミラオスの素材の中でも幻とされる大龍玉で、
灼熱の体液(ほとばしるマグマ)が結晶化した至高の玉石とされる。
ミラオスの力との関連性は不明だが、ミラオスの強大な力の象徴である体液が
結晶化したこの龍玉の力は計り知れない。
  • ミラオスの素材から誕生する武器の真の力を解放するにはこの素材が必ず必要になるのだが、
    入手確率は極めて低く、それに応じて売却価格はMH3系列の素材の中でもトップクラス(2位)。
    また、頭部や胸の核を破壊した際には部位破壊報酬として入手できることがあるほか、
    低確率ながらクエスト報酬でも入手可能。
    ミラオスは剥ぎ取り回数が9回と非常に多く、上記のように基本報酬や部位破壊報酬でも出現する仕様上、
    数回クエ回しをしていればいつの間にか複数個が手に入っていることも。
    出ない時は全く出ないが

関連項目

武器/ミラオス武器 - グラン・ミラオスの素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ミラアルマシリーズ
BGM/グラン・ミラオス戦闘BGM
フィールド/厄海
世界観/禁忌のモンスター
世界観/黒龍祓いの灯台
クエスト/黒焔盛んにして災異未だ止まず
クエスト/活火激発
モンスター/ミラボレアス - 古より語り継がれる伝説の黒龍。同じ源龍亜目に属し、本種との関連性が指摘されている。
モンスター/アルバトリオン - 同じtriシリーズ出身の黒龍。別称に火偏の漢字と黒龍の名が使われる等の共通点がある。
モンスター/ゾラ・マグダラオス - 同じく火山がモチーフの一つと思われる超大型古龍。


*1 モンスターハンター 超生物学~モンスターvs生物のスペシャリスト~より
*2 英語名もDire Miralisとやはりミラボレアスの英語名(Fatalis)を意識している節がある
*3 新発見された種やカテゴリは橙色で着色される。
*4 なお、海中に没した際も海水が煮え立つなどといった現象は発生しなかった。
*5 倒せなくはないが、弱点の龍属性武器で行ったほうが遥かに早い
*6 特に頭部は、海中に入った際にちょうど海上から頭が出る格好となるので狙撃しやすい
*7 他のG級激レア龍玉はほぼ全てが「龍神玉」と呼称される
*8 グラン・ミラオス以降、オンラインのラスボスとなったモンスターは1匹も復活していない。
*9 軽度の罪は犯したが、地獄行き程の悪行では無かった
*10 現実の溶岩が水に入ると急激な冷却により蒸気で水中の視界が劣悪となるが、戦闘ではそれすら確認されない。
*11 また、映画のクライマックスで登場人物の1人が「また復活するかもしれない」ということを口にしている