MHWorldで初登場したシステム。
モンスターの強化個体の一つである。
目次
概要
- 各モンスターの中でも特別に強い個体を「歴戦の個体」と呼ぶ。
基本的にエンドコンテンツの1つとして登場する強化個体であり、
アイコンが通常とは異なり紫の縁取りが成される。
- MHW(:I)とMHWildsの2作品、つまり新大陸と禁足地の2地方に登場しており、
シリーズを通して復活が行われた珍しい強化個体である。
「歴戦の個体」という名称や通常モンスターの強化個体という立ち位置は概ね変わっていないものの、
細かい仕様や狩猟した際に貰える報酬、発生原因などは異なっている。
- また、歴戦の個体が登場している作品では、その上位種である「歴戦王」のモンスターも登場している。
詳細は個別記事を参照の事。
新大陸の個体
- 上位以降の探索では、稀にフィールド上に古龍ではないにもかかわらず、導蟲が青く光る痕跡が残されている。
この痕跡を調べて調査レポートを取得すると、確率で歴戦の個体が登場する調査クエストが発生する。
調査クエストの受注には回数制限が存在し、歴戦の個体の場合は3~5回まで。
受注回数を超えると調査クエストが消滅するため、再び調査レポートを取得しクエストを発生させる必要がある。- 調査クエストの内容によっては制限時間や力尽きることができる回数に条件が課されるケースがあり、
後述の戦闘力も相まって歴戦の個体の調査クエストは非常に難易度が高いものの、
レア素材が登場しやすい「特別報酬枠」が設けられるため旨味も大きい。
特に前者はランク上限や装衣などを解放するキーとなっていることが多く、進行上でも重要なクエストである。
また、MHW:Iにおいては導きの地の地帯レベルを一定以上に上げることでも出現するモンスターが歴戦の個体となる。
これらは回数制限も特殊条件もないため調査クエストと比較すると難易度は低いが、
報酬枠は通常通りとなるため調査クエストと比較するとローリスクローリターンと言える。 - 調査クエストの内容によっては制限時間や力尽きることができる回数に条件が課されるケースがあり、
- 世界観設定的には「長年に渡って古龍種の生命エネルギーの影響を受け続け、強大化した個体」と定義される。
強大無比な力を持つ古龍種は、死と共に己の持つ高純度の生命(生体)エネルギーを大地へと解放し、
地中深くを巡る地脈と呼ばれる機構へ巨大なエネルギーを供給する。
地脈を通して大陸全土に行き渡ったエネルギーは養分となって動植物を急激に活化させるが、
そうした地脈由来のエネルギーの恩恵を永きに渡って受けることで強靭になり、
遂には体内に結晶化するほど高純度の古龍エネルギーを有するまでに至った個体こそが「歴戦の個体」である。
歴戦の個体の痕跡を発見した導蟲が蒼く輝く反応を見せるのは、
その身に宿す異質かつ強大な古龍の生命エネルギーに反応しているものとされる。- 新大陸においては古龍渡りを行って死を迎えた古龍が莫大な生命エネルギーを供給しており、
地脈に流れるエネルギーそのものも群を抜くほどに巨大である。
このため、歴戦の個体は地脈エネルギーが豊富な新大陸を中心に存在しているようだ。
- 元より高純度の生命エネルギーを保有している古龍種にも歴戦の個体は存在する。
古龍種に限っては「悠久の時を生きたことで膨大な生命エネルギーを蓄えた歴戦の個体」、
謂わば古龍渡りを行うような強大かつ老齢の個体を指すのかもしれない*1。
- 古龍に纏わる力の影響を受けた状態としては狂竜化、極限状態が存在する。
だが、これらが特定の古龍種の能力を直接受けて変貌を遂げた個体であるのに対し、
歴戦の個体は「自然に生きる中で、死した古龍が解放した高純度のエネルギーを取り込みながら
徐々に変化し強靭になった特殊な個体」であり、その意味するところや生態系上の立ち位置は大きく異なっている。
また、強制的に力を引き出すような代物ではなく純粋に高純度のエネルギーの恩恵に預かった状態であることから
寿命を縮めるような現象は確認されておらず、むしろ設定では長寿化している可能性が指摘されている。- エンドコンテンツに絡む強化個体の類は代償としてモンスターに負担がかかっているものが少なくないが、
歴戦の個体はそうしたデメリットなしに強大化を果たしている、シリーズを通しても非常に珍しい事例である。
痛々しい様相のモンスターを狩らずに済むという点で、生物好きにはありがたいシステムと言えるかもしれない。
- エンドコンテンツに絡む強化個体の類は代償としてモンスターに負担がかかっているものが少なくないが、
- そもそもが規格外の存在であるためか、超大型古龍に歴戦の個体は存在せず、
歴戦の個体の更なる上位に位置する《歴戦王》と呼ばれる個体(後述)のみが存在する。
- 新大陸においては古龍渡りを行って死を迎えた古龍が莫大な生命エネルギーを供給しており、
- 歴戦の個体は、通常個体よりも体力値、攻撃力、閃光耐性が強化されている。
体力の強化幅はさほど大きくないが(もちろん状況や腕前にもよるが制限時間15分でも狩猟可能な程度)、
攻撃倍率は跳ね上がっており、生半可な防具ではあっという間に瞬殺される。
危険度によってはラスボスの攻撃を余裕を持って凌げる防御力でなければ厳しい強敵も存在するため、
ストーリークリア後にしっかり強化を行ってから挑みたい。
そして閃光耐性は、何度も閃光を浴びせていると最終的には閃光そのものが無効化されるようになる。
これにより、擬似的なハメ対策が行われていると言える。
- 外見の変化としては、通常個体よりも艶やかでメタリック、
わかりやすく言えば龍脈石に近い質感になっているのが特徴。
元の体色や背景によってはやや確認し難い場合もあるが、
よく見ると甲殻の質感などが通常個体とは明らかに異なることが判るだろう。
これは長年を生きたことに加えて古龍エネルギーを豊富に取り込んだ影響によるものだと思われ、
その質感の変化は、古龍のエネルギーの結晶である龍結晶(龍脈石)との繋がりを感じさせる。- 変化は歴戦の個体に共通して見られるが、その色艶は種によって異なる。
例えばクシャルダオラは全身が茶褐色の、所謂錆びたクシャルダオラに近い外見である。
またイビルジョーは全身が艶味を帯びたうえで黒光りしており、
老齢の個体である怒り喰らうイビルジョーの怒り時に近い体色となる。
- 変化は歴戦の個体に共通して見られるが、その色艶は種によって異なる。
- 歴戦の個体には従来の危険度とは異なる独自の危険度が定められており、
モンスターの種類に応じて危険度1、危険度2、危険度3という3つの区分が存在する。
危険度1は比較的序盤に狩猟するモンスターで占められるが、
危険度2になるとランク条件が引き上げられ、該当モンスターもリオレウスやディアブロスなどの
世界観的にもゲーム的にも強大なモンスターとなってくる。
危険度3ともなるとランク条件はさらに引き上げられ、該当モンスターは基本的に古龍種のみ、
MHW:Iでは原則として古龍種および一部を除いた古龍級生物のみが該当する。
各作品におけるランク条件やモンスターの危険度は後述。- 難易度としては危険度2から明らかに被ダメージが大きくなり、BC送りの危険性が格段に高まる。
流石に体力満タンから即死といったレベルの攻撃はほぼ無いが、
通常個体の延長のような感覚で挑むのは非常に危険である。
- なお、危険度の低いモンスターが第一ターゲットであったとしても、2体目以降に危険度の高いモンスターが
含まれていると受注条件が危険度の高いモンスターのものに引き上げられる。
簡単に言えば、狩猟対象の歴戦の個体の中で最も高いHR・MRを要求するモンスターが参加条件を決定する。
- 難易度としては危険度2から明らかに被ダメージが大きくなり、BC送りの危険性が格段に高まる。
- 危険度一覧
- 中型モンスターには歴戦の個体が存在しない。
また、特殊な事例としてイャンガルルガには歴戦の個体が存在せず、
特殊個体である傷付いたイャンガルルガが歴戦の個体扱いとして登場する。
危険度 該当モンスター 1 プケプケ、ボルボロス、ジュラトドス、トビカガチ、アンジャナフ、リオレイア、パオウルムー、ラドバルキン 2 レイギエナ、オドガロン、リオレウス(亜種)、ディアブロス(亜種)、バゼルギウス、リオレイア亜種*2、ウラガンキン、ヴォルガノス 3 キリン、ネルギガンテ、クシャルダオラ、テオ・テスカトル、ヴァルハザク、ナナ・テスカトリ 不明 イビルジョー*3
MHW:Iで追加されたモンスターの危険度は以下の通り。
MHWorld
- 初登場。HR16で危険度1、HR30で危険度2、HR50で危険度3の歴戦の個体と戦うことが出来る。
- 歴戦の個体を狩猟するメリットとしては、以下の2点が挙げられる。
どちらもやり込み要素に近いシステムの関連アイテムだが、
歴戦王のような更なる強敵と相対するためには極めて重要な要素になりうる。
これらを活かせばスキルの自由度も飛躍的に高まるため、是非とも狩猟したい。- なお、特別報酬枠が全て未鑑定の装飾品(または龍脈石)が出る紫の枠になるため、
特別報酬枠からモンスターの素材等は一切入手できない。
モンスターも手強くなるので、レア素材を集めたいなら通常個体の調査クエストを入手した方が遥かに楽。
- なお、特別報酬枠が全て未鑑定の装飾品(または龍脈石)が出る紫の枠になるため、
- 危険度に合わせて特別報酬の内容も豪華になるが、
重要な点としてレア度5の装飾品は危険度1が、レア度7は危険度2が一番出やすい。
レア度8の装飾品の出現率は危険度2と3で僅差*8だが、
危険度2は歴戦個体2頭のクエストも多く、それどころか3頭同時狩猟もあるため、
危険度3に相当する歴戦古龍単体クエスト周回のほうが早く済みやすい。
また、龍脈石に関しては危険度2ではレア8武器をカスタム強化できる英雄の龍脈石を入手できない一方、
危険度3では危険度2で入手できる猛者の龍脈石も入手できるため、
龍脈石狙いなら危険度3を回した方がお得である。- 前述のようにVer.3.00で歴戦の個体が強化されたため、報酬が上方修正された。
変更点は以下の通り。- 危険度1特別報酬枠から「風化した珠」が排出されるようになった
- 危険度2特別報酬枠から「輝く龍脈石」が排出されるようになった
- 危険度3特別報酬枠から「輝く龍脈石」が以前より排出され易くなった
また危険度1でも「風化した珠」が排出されるようになったため、以前より周回価値が高まった。
- 前述のようにVer.3.00で歴戦の個体が強化されたため、報酬が上方修正された。
- MHWorldのエンドコンテンツの一種でもあるので、やり込みを続ける場合は
最終的にギルドクエストのように歴戦個体の調査クエストを連戦することとなる。
ギルドクエストとは異なり歴戦個体のクエストは消費性ということもあり、
プレイヤーは如何にして楽に歴戦の個体クエストを大量発生させるかを追求するようになった。- 上述のように歴戦の個体の痕跡は探索でも出現するが、「歴戦の個体が残す痕跡」という基本に立ち返って、
歴戦の個体の調査クエストで集めるという方法が提案されている。
特にネルギガンテは同じエリアから動かず頻繁に痕跡を残すため痕跡集めでは人気があった。
上述のように乙数の制限が厳しいクエストが生成されることもあるが、
それを破棄するぐらいなら痕跡収集クエと割り切って参加するのも手である。 - 歴戦の個体の狩猟を行える☆9のフリークエストでは、調査クエストと同じように痕跡集めが可能である。
こちらを利用すれば、回数を気にすることなく延々と痕跡集めを行える。
特に不動の装衣の入手にクリアが必要になる「奈落にて君を喚ぶ」は
瘴気の谷で危険度2のオドガロン、3のヴァルハザクと戦うクエストなので、痕跡も集めやすい。
後述のように危険度が同じ別モンスターに派生することもあるので、
オドガロンやヴァルハザクのクエストばかりということにはならない。
危険度3の痕跡を集められるのは大きいので活用したい。 - また、配信されるイベントクエストの中には、歴戦の個体の痕跡を集められるものも存在する。
探索よりも多くの痕跡が配置されているが、フィールド上に大型モンスターがいない関係上、
一通り集めたら終わりで再配置はなされない。さっさと帰還・クリアしてもう一回出直そう。
- 上述のように歴戦の個体の痕跡は探索でも出現するが、「歴戦の個体が残す痕跡」という基本に立ち返って、
- 報酬に関してはやはり古龍の歴戦個体が最上級となりやすいのだが、
探索以外では歴戦古龍のクエストは歴戦古龍の痕跡でしか発生しないため、
そもそもクエストを出現させるのがなかなか難しい。
おまけにフリークエストの「奈落にて君を喚ぶ」の出現条件にも歴戦古龍との戦いが入っているため、
普通に探索で痕跡を集めて好みの歴戦古龍クエストを出すのはかなりの労力がかかる。- そのため古龍捜索は任務クエストで確実に戦える歴戦個体のキリンを皮切りに、
基本的に隠れ身の装衣で目を晦ましながらストーキングで痕跡を集めるのが主流となっており、
文字通り後をつけながら足跡を探す絵的にちょっと気持ち悪いハンターや、
隠れながら石ころをぶつけて反応を引き出す陰湿な嫌がらせを行うハンターの姿が後を絶たない。
- そのため古龍捜索は任務クエストで確実に戦える歴戦個体のキリンを皮切りに、
- 歴戦の個体の痕跡からは歴戦の個体の調査クエストが派生するが、
やはりどのモンスターに派生するかというのは決まっていないようで、
入手した痕跡とは別モンスターのクエストが派生することもしばしば。
ただし危険度を跨いで派生することは基本的になく、
例えば危険度2のモンスターの痕跡から派生するのは危険度2のクエストのみである。- ただし、2体目以降のターゲットに関しては危険度を跨いで選出される場合があり、
危険度1のモンスターの痕跡から「危険度1のモンスターと危険度2のモンスターの2頭もしくは3頭クエスト」
が生成されるというケースもある。
また、2体目以降のターゲットには歴戦個体ではなく通常個体が選ばれることもあるが、
その場合、特別報酬は1体目のモンスターの危険度にあったものが排出される。
- ただし、2体目以降のターゲットに関しては危険度を跨いで選出される場合があり、
- Ver.4.00以降は、部位破壊や狩猟完了のタイミングでも調査レポートが生成されるようになった。
当初はひたすら痕跡を集めるしか調査レポートを出現させる術がなかったが、
このアップデートによって純粋に狩りを行うだけでも新たなクエストが発生する機会が生まれたため、
歴戦の個体との遭遇がかなり容易になったと言える。
MHW:I
- マスターランクでも歴戦の個体は続投。
MR3~6で危険度1*9、MR12~17で危険度2*10の個体と戦うことが可能。
危険度2までの個体はラスボスクリア前にも戦うことが可能だが、
危険度3の歴戦の個体と戦うにはなんとMR100が必要となる。
- MHW:Iでは新たに導きの地が登場したが、
ここでも地帯レベルを4、5、7以上にするとそれぞれ危険度1、2、3の歴戦の個体が出現するようになる。
ここで出現する歴戦の個体からはそれぞれ固有の素材を入手することができ、
一部武具の作成素材及びカスタム強化素材となる。
また、これらのモンスターは霊脈玉と呼ばれるマスターランク版龍脈石を落とすことがあり、
こちらは危険度別の共通素材となる。
ただしこちらはレアドロップとして扱われており*11、龍脈石のようには集まらない。- 危険度3に相当する大霊脈玉は、他の霊脈玉素材よりもドロップ率がかなり低い。
が、武器のカスタム強化枠拡張や古龍防具のカスタム強化の他、強力な護石の強化にも必要なため、
ハンターは今日も大霊脈玉を求め落し物を拾い続けている。*12
- 危険度3に相当する大霊脈玉は、他の霊脈玉素材よりもドロップ率がかなり低い。
- 歴戦の個体が出現する調査クエストも続投しているが、こちらは装飾品の入手が最大の目的となる。
今作ではカスタム強化の素材を全て導きの地で集める仕様になっており、
前作の様に調査クエストでカスタム素材が出るといった事はない。
なお、一部の護石を最終強化する際に必要な「冥晶原石」も
危険度3の調査クエストの通常報酬に限り低確率で出現する。- つまり霊脈玉は導きの地探索、原石は調査クエスト、と入手経路が違う点、
導きの地ではレアな装飾品の効率的な入手が難しい点には注意が必要である。*13
- つまり霊脈玉は導きの地探索、原石は調査クエスト、と入手経路が違う点、
- マスターランクでは一部モンスターの危険度が変更されており、
前作で危険度2だったリオレイア亜種が危険度1に降格している*14。
その他、通常種が危険度1に定められているアンジャナフ亜種は危険度2に設定されているほか、
怒り喰らうイビルジョー、紅蓮滾るバゼルギウスが危険度2だった*15通常個体とは異なり、
歴戦の古龍と同じ危険度3に定められている*16。- リオレイア亜種の危険度変更については、マスターランクで登場するランク自体が引き下げられたためか。
推察されるメタ的な要因としては、MHW:Iでは各作品の看板モンスター達が多数登場したことにより
危険度2のモンスターが危険度1のモンスターに比べて3倍近く増えたことから、
総数のバランスを取るために通常種が危険度1であったリオレイア亜種を同じ危険度に移した可能性が考えられる。
フィールドで痕跡を拾うことで同じ危険度の調査クエストが出現するという仕様上、
モンスターの危険度が偏っているのは問題だと判断されたのかもしれない
(実際、MHWorldの時点では危険度1と危険度2のモンスターの種類がほぼ同数であった)。
- 今作で危険度3に属するモンスターが多数登場したのは、前作では危険度3に相当するのが古龍のみであり、
ある種の寡占状態に陥っていたことを憂慮したためとも考えられる。
古龍級生物として様々な種族のモンスターが参加したことで有効な属性は大きく分かれており、
危険度3の狩猟に際して選択できる武器の幅はかなり増えたといえよう。- 一方古龍以外の危険度3モンスターが複数追加されたことで、メインターゲットが他のモンスターでも
相方の影響で受注条件が大幅に引き上げられ、調査クエストを受けられないという弊害も現れた。
また、危険度が上のモンスターが2頭目以降に混じると受注条件が引き上げられる一方で、
報酬の内容はメインターゲットの危険度相当のままというやや理不尽にも思える仕様も継続している。
- 一方古龍以外の危険度3モンスターが複数追加されたことで、メインターゲットが他のモンスターでも
- リオレイア亜種の危険度変更については、マスターランクで登場するランク自体が引き下げられたためか。
禁足地の個体
- MHWildsの舞台となる東地域・禁足地にも歴戦の個体は確認されている。
新大陸の個体は地脈に流れる生体エネルギーの影響を受けて誕生しているが、
この地のモンスターが歴戦の個体となったのは、端的に言えば龍灯から流れる質の良い竜乳エネルギーを受けた事によるものである。- 詳しい経緯を説明すると、まず下位ストーリーで龍灯に取りついていたゾ・シアが討伐され、
禁足地各地に供給されていた竜乳の質が向上した事で栄養が豊富となり、
それまで確認されていなかったモンスターも含め個体数が大幅増加、伴って生存競争も激化した。
そんな厳しい競争を勝ち抜いてきたモンスターが「歴戦の個体」となる。- そのため、新大陸の歴戦の個体と違い長期間生き続けたなどの記述は見られない他、
竜乳の影響を受けてはいるが、龍脈石のように養分が結晶化したアイテム等は有していない。
- そのため、新大陸の歴戦の個体と違い長期間生き続けたなどの記述は見られない他、
- 詳しい経緯を説明すると、まず下位ストーリーで龍灯に取りついていたゾ・シアが討伐され、
- モンスターアイコンが紫色に縁どられる事、
全身が歴戦の個体特有の艶めいた印象になっている事、導蟲が青く反応する事など、
基本的には新大陸の個体と同じような性質を示しているが、
禁足地の個体特有の「歴戦傷」のように異なる点もある。
- 新大陸の個体との最も大きな違いが歴戦傷の存在であり、これが外見的にも戦闘的にも大きな違いを生んでいる。
歴戦傷とはその名前の通り、長く闘いに身を投じたことで生じた古傷で、
頭や脚など身体のどこかに大きな白い傷痕となって残っている。
歴戦個体の艶めいた質感と合わせるとまるで身体の一部だけメタル化したようでもある。- 歴戦傷はMHWildsで初登場した傷口システムと密接にかかわった存在である。
通常の傷口はハンターや敵対モンスターの攻撃、フィールドギミックなどで
部位にダメージが蓄積する事で戦闘中に生じていくものだが、
歴戦傷は遭遇時から身体に古傷として生じているのが異なるポイント。
この状態は通常の傷口における「綻び」のようなものであり、
攻撃を集中させる事によって古傷が開き、通常の傷口の様になる。
歴戦傷が開いた状態で集中モードにすると導蟲が赤ではなく青色に光って集うため、通常の傷口との見分けは簡単。- ただし傷口になる前の歴戦傷は本当の「綻び」状態とは異なるため、
片手剣の集中弱点攻撃を当てても綻び専用の追撃モーションは発生しない。
- ただし傷口になる前の歴戦傷は本当の「綻び」状態とは異なるため、
- 歴戦傷を破壊すると怯みが発生する状態であれば確実に大ダウンを誘発でき、
マカ錬金でアーティアパーツに加工できる「竜血石」が即座に入手され、
更に「歴戦の創痕片」という強スリンガー弾の材料が剥離する。
戦略的な意味でもアイテム収集という面でも、出来る限り歴戦傷は破壊したい。
- 歴戦傷はMHWildsで初登場した傷口システムと密接にかかわった存在である。
- 危険度一覧
- 今作ではMHW(:I)のような危険度システムは存在しないが、歴戦の個体を狩猟した際に報酬として貰える
「歴戦狩猟の証」が「I~III」まで分かれており、事実上の3分割された危険度に相当すると言える。
また、登場する歴戦の個体は中型扱いのモンスター*17から超大型モンスターまで含まれている。
特殊な分類である造竜種のモンスターも歴戦の個体が登場するが、
ストーリーで1個体しか登場しない護竜アルシュベルドとラスボスには存在しない。
MHWilds
- その存在が初公開されたのは発売6日前となる2025年2月20日に配信された実機プレイ。
MHWildsにも歴戦の個体が存在する事や、歴戦傷などの新要素、
エンドコンテンツとしてどのような立ち位置なのか等、様々な情報が明かされた。- なお、今作ではMH4(G)から狂竜化が復活している。
G級やMRでない作品で2種類の強化個体が登場するのは非常に珍しいと言えよう。
なお、残念ながら(?)狂竜化した歴戦の個体は存在しない。
- ターゲットや生態マップ等では、歴戦の個体は「モンスター名(歴戦の個体)」と表記される。
- なお、今作ではMH4(G)から狂竜化が復活している。
- 歴戦の個体は主に探索で姿を現し、フリークエストで登場するのは一部のみ。
今作では探索のモンスターを現地調査クエストとしてクエスト化できる。
もし報酬などの条件が良かった場合は、3回まで繰り返し挑める調査クエストとして保存可能。
- 発売前よりエンドコンテンツとして発表されていた歴戦の個体だが、
主に歴戦の個体を狩猟する目的となるのは「追加報酬」となる。
追加報酬は生態マップや環境サマリー等から確認可能なので、
良い報酬の歴戦個体がいたら調査クエスト化しておくと良いだろう。
歴戦の個体から入手できる追加報酬は概ね2つ。- 1つ目は今作初登場となるアイテム「アーティアパーツ」。
古代文明に関連する謎が多い貴重な素材アイテムであり、
集めて加工屋に持っていく事で専用の「アーティア武器」を生産する事が可能。- アーティアパーツにはそれぞれレア度が設定されており、
同じレア度のパーツを3つ組み合わせる事でアーティア武器を作る事が出来る。
必要なパーツは武器種によって異なるため、複数種作りたい場合は多くのパーツが必要。
レア度が低い等で武器生産に不要なパーツも錬金施設で再活用できるので集め得である。
また、アーティア武器は専用素材で強化できる。
- アーティアパーツにはそれぞれレア度が設定されており、
- 2つ目は毎作品お馴染みとなるシステム「装飾品」。
今作ではMHW(:I)と同じく装飾品がランダムになる仕様に戻っている。
主に上位環境の追加報酬から装飾品をゲットできるが、
今作では目的のスキルがある場合、錬金施設で該当の装飾品を生産する事が出来る。
それなら狩猟の必要も無いと思われるかもしれないが、
複数のスキルが付いた装飾品は歴戦の個体を始めとする古びた珠が報酬にあるクエスト、
もしくはランダム錬金から入手する必要がある。
やはり効率を求めるならばMHW(:I)同様に歴戦の個体を繰り返し狩猟する事になるだろう。
- 1つ目は今作初登場となるアイテム「アーティアパーツ」。
余談
- ドスジャグラスなどを始めとする中型モンスターや、
レーシェンやエンシェント・レーシェンには歴戦の個体が存在しない。
中型モンスターに関しては生態系の下位に属する為に、
古龍の生体エネルギーを含む肥沃な養分を潤沢に摂取できない、
長年を生きる前に他の捕食者の餌食になってしまうなど、それらしい理由は考えられるが、
やり込み要素に一切登場できないというのは少々不憫である。
レーシェンに関してはエンシェントレーシェンが歴戦個体の代わりとも考えられるか。
- 設定上、広義の意味での「歴戦の個体」と言えるモンスターは多数存在する。
(傷ついた)イャンガルルガや片角のマオウ、怒り喰らうイビルジョーのような特殊な個体がそれで、
これらは縄張り争いや共食いなどに打ち勝ってきた猛者であり、闘争に由来する古傷を備える。
MHW(:I)における「歴戦の個体」がこれらの個体と根本的に異なるのは、
地脈を巡る古龍エネルギーを蓄えているという点である。- MHW:Iでは怒り喰らうイビルジョーと傷ついたイャンガルルガが登場したが、
やはり怒り喰らうイビルジョーには別途歴戦個体が存在しており、
広義の意味での歴戦の個体とここでいう「歴戦の個体」は異なるものであることが改めて示された。
イャンガルルガは傷ついたイャンガルルガが実質的な歴戦個体として登場するが、
これは「長年に渡って古龍の生体エネルギーの影響を受ける」ほどに長生きする個体は、
必然的に数多ある死闘の中で古傷を生じるものという解釈ではないかと思われる*18。
- MHW:Iでは怒り喰らうイビルジョーと傷ついたイャンガルルガが登場したが、
- かつて稼働していたモンスターハンター スピリッツにも、
歴戦個体と称される特殊なモンスターが登場していた。
これらのモンスターは戦闘能力が非常に高いほか、
どこかしらの部位が破壊済み、青いオーラを纏っているといった特徴がある。
又、奇しくもスピリッツ系列、MHWorld系列の両方において歴戦の個体が登場した種もいる。
強化のメカニズムは当然違うものと思われるが、熱心なプレイヤーやこのWikiの愛読者は、
少しにやりと出来る…かもしれない。
- 同じくMHSTでは「歴戦の怪鳥」というイャンクックの強化個体が登場していたが、これも関係ないだろう。
関連項目
システム/歴戦王
システム/カスタム強化
アイテム/龍脈石
システム/装飾品
歴代作品の特殊な強化個体
※注釈は初登場作品
システム/狂竜ウイルス - MH4
システム/極限状態 - MH4G
システム/獰猛化 - MHX
システム/歴戦の個体 - MHWorld
システム/歴戦王 - MHW:I
システム/傀異化 - MHR:S
世界観/黒の凶気 - MHST
世界観/凶光化 - MHST2