呪いの森

Last-modified: 2024-04-10 (水) 14:26:33
収録拡張コストカード種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
冒険5アクション持続あなたの次のターンの開始時に、+3 カードを引く
アタックそれまで、他のプレイヤーは、購入によりカード1枚を獲得したとき、手札をすべて好きな順番で山札の上に置く。
 錬金術、収穫祭、ギルド、冒険、帝国、夜想曲、ルネサンス、プロモでのルール変更とエラッタについて
このカードは2022年のルール変更とエラッタカードテキストから効果が変更されており、2022年現在の(日本語版の)カードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは変更後のルールで処理が行われています。
実際のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため変更前と変更後のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(ルール変更前の情報については余談を参照してください。)

概要

持続カードで、相手が購入したカードを獲得した際、残っている手札を山札に戻させる効果を持つアタックカード。
圧縮がない場や、勝利点を先行した相手には幽霊船以上の強力なアタックになる。
一方で、コンボデッキにとっては未使用のコンボパーツをトップに戻せるメリットに働いてしまうため、常に強いわけではない。
自身の持続3ドローは決して弱くはないが、プレイしたターンに何もしない点は注意。

利用法

  • 工匠物置のような手札の枚数が重要なアクションとは高相性。
  • 夜想曲から出た夜行カードに対する最大のアンチカードになる。夜フェイズは購入の後なので、使う前の夜行カードをデッキに戻す羽目になる。
  • 友好的なカード】、【忍耐強いカード】に対するアンチカードにもなる。

対策法

  • 相手に呪いの森を使用された場合、余ったアクションや財宝を次のターンに回す、手札を使い切る、そもそも購入をしないといった状況に合わせた選択が大事になってくる。
  • 手札の実質枚数が減るためドローソースとしてカウンターで呪いの森を採用したくなるが、結局のところデッキに不要カードが多ければ大量のカードを戻さざるを得ない点には注意しよう。
  • 勝利点カードや呪いといった場に出せないカードを廃棄しきれば、アタックは無害になる。
  • 状況に応じてカードを購入しないという選択肢も重要。しかしずっと何も購入しない選択を取り続ければ当然勝つことはできないので、相手に使われる頻度なども考えて総合的に判断する必要がある。
  • アクション、財宝などでもある勝利点カードは場に出せるので手札に残らず、デッキトップに戻されない。ハーレムなどでデッキ汚染を抑えつつ点数を稼ぐ戦略が有効になり、そういったカードの価値が上がることになる。
  • 手札の勝利点を捨て札できるオアシスのようなカードが対策となる。工匠はこの点でもかみ合っている。
  • 画策錬金術師などで、ドローエンジンの起点となるカードをデッキトップに積む。あるいはドローエンジンの構成カードを多めに買い、カード購入時にわざと数枚手札に残しておきデッキトップに積む。
  • 大衆などのよくあるデッキ操作系アタックと違い、デッキトップに戻されたカードは次のターンの最初の手札に入ることになるので、地図職人などのデッキ操作アクションでは対策することができない。
  • カードを購入する前に準備を購入する。

詳細なルール

  • このカードは使用したターンのクリーンアップフェイズには捨て札にならず、次のターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
  • 呪いの森の効果は、使用した時に全ての効果が予約される。
    • 場に出ていることが条件ではない。何らかの効果*1で場から移動しても効果が消えることはない。
    • 玉座の間で呪いの森を2回使用すると、他プレイヤーは購入したカードの獲得時に「手札をデッキに戻す」を(実質的に1回しか意味は無いが)2回実行し、使用者は「次ターンの開始時に+3カード」を2回得る。
    • 呪いの森が使用されたタイミングに、他プレイヤーはアタックカードの使用に誘発するリアクションカード(秘密の部屋馬商人物乞い隊商の護衛外交官番犬)でリアクションができる。
      • (他プレイヤーが呪いの森を使用し、)自分のターンで『呪いの森の予約されたアタック効果』が誘発した際、これらのカードを持っていてもリアクションできないことに注意。
        堀などをリアクションするタイミングは「相手のアタックカードの使用時」であり、『呪いの森の予約されたアタック効果』が誘発するタイミングは「購入による獲得時」である。
    • 呪いの森が使用されたタイミングに、灯台チャンピオン守護者の効果を発揮している他プレイヤーは、この『呪いの森の予約されたアタック効果』を受けない。
      • (他プレイヤーが呪いの森を使用し、)自分のターンになってから、灯台やチャンピオンや守護者を使用した場合では、『呪いの森の予約されたアタック効果』を防げないので注意。
      • 購入したカードの獲得した際に、呪いの森のアタック効果を処理し手札をデッキに戻す前に、納屋でリアクションして廃棄することはできる。
  • 「持続するアタック効果は、次のターンの開始時が来た時点で直ちに消失する」という裁定があるので注意(英語版カードのテキストでは"Until then(それまでの間)"となっているが、これは「+3カードを引く」までではない)。
    • 呪いの森を使用したプレイヤーが追加のターンを得ていた場合は、このアタック効果は他プレイヤーに影響する前に消えることになる。
    • 逆に、他プレイヤーは追加ターンを含め「呪いの森を使用したプレイヤーの次のターンの開始時」までの全てのターンにおいて、購入したカードの獲得時に手札をデッキに戻すことになる。
      • 支配は「左隣のプレイヤーに追加のターンを与える」という効果であることに注意。ただし、支配ターン中にカードを購入により獲得できる状況は発生せず、支配者も被支配者も条件を満たすことは基本的にはない。
  • 呪いの森のアタック効果は、他プレイヤーが購入したカードを獲得した際に、獲得時効果として誘発する。
    • 闇市場の効果でカードを購入したカードの獲得した際もアタック効果は誘発する(手札を山札の上に置かなくてはならない)。
    • イベントプロジェクトを購入した際はアタック効果は誘発しない。
      ※カードを獲得するイベントであったとしても、アタック効果は誘発しない。これは「購入によりカードを獲得した」わけではなく「購入したイベントの効果によりカードを獲得した」と処理されるためである。
    • 他の「カードの獲得に誘発する効果」とも同時に誘発する、どの効果を先に処理するかは、カードの獲得者が自由に選択できる。
      • 例えば、農地を獲得した場合、先に農地の獲得時効果を処理(手札1枚を廃棄し、コストがちょうど2多いカード1枚を獲得)してから、呪いの森のアタック効果を処理すること選べるし、
        呪いの森のアタック効果を処理し、手札を0枚としてから農地の獲得時効果を処理(手札が0枚のため手札を廃棄できない)することも選べる。
  • 呪いの森のアタックを受けている際に「捨て札以外の場所(手札、デッキの一番上など)に獲得するカード」や「獲得時効果のあるカード」を購入した場合は、処理順に注意が必要。

【例】呪いの森のアタックを受けている状態で、遊牧民の野営地を購入して獲得した場合・・・

  1. 遊牧民の野営地を1枚、山札の上に獲得する。
  2. 呪いの森のアタック効果を処理する(手札を任意の順番でデッキの上に戻す)。

【例】呪いの森のアタックを受けている状態で、ゴーストタウンを購入して獲得した場合・・・

  1. ゴーストタウンを1枚、手札に獲得する。
  2. 呪いの森のアタック効果を処理する(ゴーストタウンを含め、手札を任意の順番でデッキの上に戻す)。

【例】呪いの森のアタックを受けている状態で、ヴィラを購入して獲得した場合・・・

  1. 呪いの森のアタック効果とヴィラの獲得時効果が同時に誘発するので、処理順を選ぶ。
    1. 呪いの森のアタック効果を先に処理する場合、手札を任意の順番でデッキの上に戻し、その後ヴィラの獲得時効果でヴィラを手札に加え、+1アクションを得て、この時購入フェイズであれば、アクションフェイズに戻る。
    2. ヴィラの獲得時効果を先に処理する場合、ヴィラを手札に加え、+1アクションを得て、この時購入フェイズであれば、アクションフェイズに戻り、その後呪いの森のアタック効果で手札(ヴィラも含む)を任意の順番でデッキの上に戻す。

余談

以下、海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタ前のカードテキストを残しておく。

収録拡張コストカード種別効果
冒険5アクションアタックあなたの次のターンの開始時まで、他のプレイヤーがカード1枚を購入したとき、
そのプレイヤーは自分の手札を自分の山札の上に好きな順番で置く。
持続あなたの次のターンの開始時:+3 カードを引く
  • アタックの誘発タイミングが「他のプレイヤーがカード1枚を購入したとき」であり、購入時効果として処理されていた。
    • カードの購入時は、①購入時効果の発生・解決⇒②購入したカードを捨て札or指定獲得先(手札、デッキの一番上など)に獲得する⇒③獲得時効果の発生・解決、という順に処理が進むので、以下のような処理であった。

【例】呪いの森の影響を受けている状態で、遊牧民の野営地を購入した場合・・・

  1. 呪いの森のアタック効果を(購入時効果として)処理する(手札を任意の順番でデッキの上に戻す)。
  2. 遊牧民の野営地1枚を、デッキの上に獲得する。

【例】呪いの森のアタックを受けている状態で、ゴーストタウンを購入した場合・・・

  1. 呪いの森のアタック効果を(購入時効果として)処理する(手札を任意の順番でデッキの上に戻す)。
  2. ゴーストタウン1枚を、手札に獲得する。

【例】呪いの森の影響を受けている状態で、ヴィラを購入した場合・・・

  1. 呪いの森のアタック効果を(購入時効果として)処理する(手札を任意の順番でデッキの上に戻す)。
  2. ヴィラの獲得時効果を処理する(ヴィラを手札に加え、+1アクションを得る。この時購入フェイズであれば、アクションフェイズに戻る)。
  • また、「『(支配などの効果で)カードを購入したが獲得しなかった場合』でもアタックを受ける」「購入したカードの獲得に対して手札のリアクションカードでリアクションしたくても、呪いの森のアタックが購入時に処理されるためできない」などの違いがあった。

コメント

  • 例えばプレイヤーA、B、Cがこの順番でプレイしているゲームで、Aが呪いの森持続中&Bが沼の妖婆持続中にCのターンが来たとします。
    Cがカード購入すると、呪いの森沼の妖婆による予約されたアタック効果が誘発しますが、この処理順は、
    ①『Cの購入が同時に予約されたアタック効果を誘発した』ので、Cが自由に処理順を選択できる
    ②Cの購入に対して『予約されたアタック効果がターン順に誘発する』ので、「Aの呪いの森⇒Bの沼の妖婆」の順にしか処理ができない
    のどちらになるでしょうか? -- 2020-03-11 (水) 14:28:33
  • かなり限定的な状況ですが、例えば上記例でCがカード購入時に「手札に望楼がある」という状況なら、当然処理は『沼の妖婆の効果で呪いを獲得するが望楼で廃棄。その後、呪いの森の効果で手札を山札へ戻す』としたくなりますが、これがルール上OKなのか気になりました。 -- 2020-03-11 (水) 14:30:26
  • 1です。 -- 2020-03-11 (水) 16:24:11
  • 相手側に先に常時呪いの森体制を整えられてしまったら、寵臣とか手札をリセット出来るカードでもない限り投了するしかなくなるんだよなぁ……だいぶ苦手な部類のカードだわ。 -- 2023-05-06 (土) 23:20:16





*1 例えば、玉座の間で呪いの森を2回使用し、1回目を通常の効果、2回目を馬の習性として使用する、など。