土砂竜の甲殻を刃へと加工した汎用性の高い猟斧。
剣形態では獲物に痺れ薬を撃ち込み可能。
(アサルトアックス~バスチオンバスター)
鍛えられたアサルトアックスの最終進化型。
その圧倒的な力で獲物を捕らえ狩場を制圧する。
(バンカーバスター(MHXX・MHRise))
その重量とは裏腹に素早い移動も可能。
瞬時に獲物との間を詰めると、容赦なく砕き潰す。
(バスチオンバスター(MHR:S))
MH3で初登場した、土砂竜ボルボロス素材のスラッシュアックス。
目次
概要
- ボロス武器特有の丸太のようなデコボコの甲殻を金属パーツで繋ぎ合わせた、無骨な外見が特徴。
金属パーツには白、フレームには黒の直線的な模様がアクセントとして引かれており、
MH3のみ強化に応じて模様の色が変化する。
- 斧刃は甲殻をそのまま使用するため、斧モードはもはや鈍器のような見た目をしている。
しかしこれでも斬撃武器なので、モンスターの尻尾はきちんと切断できる。
一方、剣刃は金属製の巨大な刃を表裏から甲殻で挟み込んだような造形であり、
剣モードにすると手元に移動した斧刃と綺麗に一体化し、
ある意味ボルボプレッシャーよりも大剣らしい、割とストレートな大剣の姿をとる。
- ボルボロスには亜種も登場しているが、今のところスラッシュアックスには亜種武器は存在しない。
性能
- ボロス武器らしく攻撃力は高めだが、マイナス会心&なまくら斬れ味な上にスロット数にも恵まれないことが多い。
そして冒頭にもあるように、いずれのシリーズでも一貫して痺れ薬もとい麻痺ビンを搭載。
しかし、肝心の蓄積値は他の麻痺武器と比べてかなり低い傾向にある。- 麻痺に期待せず無属性武器として使おうものなら大半の強撃ビン武器の劣化、
かといって微量な麻痺値を活かそうにも他の麻痺武器の劣化…と、どちらに転んでも
競合相手に食われ気味で、大半のシリーズにおいて中途半端な印象は拭えない。
決して弱すぎるわけではないが、癖の強い性能ゆえに人を選ぶ武器と言えるだろう。
- シリーズによっては、生産してもその強化先に控えるモンスター武器へ派生するための
つなぎという不遇な立ち位置で終わることも。
- 麻痺に期待せず無属性武器として使おうものなら大半の強撃ビン武器の劣化、
- ボルボロスのスラッシュアックスは何気にスラッシュアックスの初実装作品であるMH3から、
メインシリーズでは(ほぼ)皆勤賞の麻痺ビンスラアクである。
上記の通り活躍の機会に乏しいので、あまり気にしていない人の方が多いかも…
MH3
- ボーンアックスの強化先として登場する。ただし強撃ビンから麻痺ビンに変更されるため、
剣モードでは麻痺武器として活躍できるが、残念ながら斧モードには属性がない。
覚醒させれば斧モードでも麻痺攻撃が可能になる。
- ボーンアックス時代の会心率0%だがこれに強化すると-20%に下がってしまい、
バッドクリティカルが出てしまう。
最終強化するとさらに低下し-25%になってしまう。
しかし、この武器の場合攻撃よりも属性解放突きの多段ヒットを利用しての
麻痺化を狙っていくのが良いのかもしれない。
- 強化するとアサルトアックス改になり、その後バンカーバスター(攻・援)に、
最終強化でバスチオンバスター剛になる。
武器の特性の所為か会心率の上がるバンカーバスター輝は存在せず、
またバスチオンバスター天も存在しない。
MHP3
- 今回は攻・援・剛などのシステムは存在しないが、
高い威力、低い会心率と斬れ味、そして麻痺ビンはしっかり受け継いでいる。
- また、今回はナルガクルガの素材を導入する事でヒドゥンアックス一派に派生強化する事が出来る。
ヒドゥンアックスは攻撃力は低いが会心率と斬れ味が非常に優秀で、アサルトアックスとは真逆の性能である。
あちらのビンについては麻痺ビンではなく毒ビンになっている。
- さらに、アサルトアックス改も鉱石素材などを導入する事でボーンハッカーへと派生強化する事ができる。
こちらは強撃ビンを搭載した無属性武器となっており、攻撃力や会心率、斬れ味について特に突出した特徴はない。
MH3G
- 派生強化できるのがヒドゥンアックス系からボルトアックス系へと変わり、
これ以外の強化派生はバンカーバスター→バンカーバスター改→バスチオンバスターと強化した後に、
ヒドゥンアックス系へと強化して最終強化形である七星剣斧【開陽】を目指すか、
テュランノス系に強化して滅斧グラバリタへと強化することになる。
どちらも最高クラスの性能を持つが、あえて選ぶなら開陽の方が優秀か。
無明剣斧【滅諦】?あぁ、そんなのもあったね。
- 一方でこの武器自体の性能はそこまで目立つ点はなく、
麻痺ビンもバスチオンバスターの時点で属性値100とかなり下方修正された。
ソロで麻痺を狙うのはかなり厳しいので、単に攻撃力の高い斧として使った方がいいだろう。
もしくは先の強化への通過点と割り切って、強化可能になるまでは別の武器を使った方がいい。
もっとも、ヒドゥンアックスもテュランノスもレア素材を使わずに一発生産できるので、
バスチオンバスターから強化する意義は乏しいのだが…。
だが、ボルトアックスはアサルトアックスから強化した方が海竜素材の節約になるので一考の余地はある。
MH4
- 今作ではボルボロス自身は登場しないものの、交換で素材のみ入手することができ、引き続いて登場した。
ワイルドアックス改からの強化となり、バンカーバスターを経てバウンドローラー系へと派生していく。
- 武器としての傾向は変わらないが、麻痺ビン剣斧のライバルとしてフリックアックスが登場。
比べると、会心率・属性値・防御力ボーナスと向こうの方が明らかに強力で、
こちらの強みと言えばほんのちょっとだけ入手時期が早いくらいしかない。
かと言って、そこまで急いで作成する魅力がこの武器にあるかと言うと…。
どうやら派生武器への通過点というポジションまで引き継いでしまったようである。
MHXX
- Xでは登場しなかったが、XXではボルボロスと共に復活。
ボーンアックスLV4→パワーブロウニーLV2からの派生で作成できる…
のだが、必要な場面が今作でやたら増えたあのモンスターの濃汁が途中で必要になる。一発生産も可能なので、そちらで入手するのもあり。
またG級ボルボロス素材を用いる事で、上位最終強化のバンカーバスターの段階からの生産も可能。
- 究極強化のバスチオンバスターは、攻撃力は350とかなり高いが会心率-15%が足を引っ張り、
斬れ味は匠増加分がすべて白。スロット1を持ち、麻痺ビン属性値は18と低い。
アルターアラクシスにスロットと斬れ味で優るが、期待値と属性値では劣る。
匠1から白が25出ることや、スロット1を活用したい。
- 他の武器に派生する事もなく、あまり注目されない武器となってしまったが、
麻痺ビンとの相性がいいブレイヴスタイルであればG級でも十分使っていける性能ではある。
状態異常系のビン全般が仕様変更で強化されたことも追い風だろう。
MHWorld
ボルボロスの剣斧。
付加された土砂竜の素材によって、いい意味での無骨さが加わった。
(ドラグロアックス)
ボルボロスの剣斧。
土砂竜の破壊力を宿した刃が、一撃のもとに大地をえぐりとる。
(ボルボグランダー)
ドラグロアックス
- ボルボロスは登場したものの、なんとアサルトアックスはここに来てリストラ。
代わりにドラグロアックスなる、デザインに若干の変更が加えられたよく似た武器が新登場を果たした。
外見はボーンアックスをベースにボルボロスのデコボコを取り付けた、いわゆる皮ペタ。
ボーンアックスIIから派生し、ドラグロアックスIIIを更に強化するとボルボグランダーとなる。
- 最終強化のボルボグランダーIIIの性能は
- 攻撃力735
- 会心率-20%
- 麻痺ビン270
- 属性解放スキルで麻痺属性300
- 素の斬れ味は青30、匠でも青80と白は出ない
- スロットはレベル2と1がそれぞれ一つずつ
- レア度は6
麻痺ビンという特徴も引き継いでいるが、本作は本武器以外に麻痺ビン武器が存在せず、
唯一無二の存在となった。
- 本作では無属性強化というスキルにより、無属性武器の威力を大きく引き上げることが可能。
ボルボグランダーは未覚醒では無属性という扱いであり、本スキルの適用対象となる。
本スキル適用後の物理火力は麻痺属性を持つ近接武器の中でもトップクラスであり、
麻痺抜きに考えてもスラッシュアックス内で上位に食い込むレベルの威力を発揮することが可能。
- 肝心の麻痺ビンも実用的なレベルで、マルチプレイでも十分に麻痺を狙える数値。
各種調整によりビン格差の是正が行われた今作においてノータッチであった麻痺ビンだが、
手数の上昇や化合の装衣の登場により間接的に付与力が強化されている。- 今作は各種状態異常への耐性がマルチプレイだと増加するため、過去作よりも状態異常を狙いにくい。
そういった状況でありながら最低一回、特化すれば三回の麻痺を狙える本武器の麻痺性能はかなり高い。
- 今作は各種状態異常への耐性がマルチプレイだと増加するため、過去作よりも状態異常を狙いにくい。
- 覚醒スキルにより麻痺属性が解放され、斧モードでも麻痺が狙えることも一部過去作と変わらないが、
数値を確認すると麻痺属性300・麻痺ビン270と、過去作の麻痺ビン武器とは違い
スキルによる属性値とビンの属性値が異なる。- 仕組みとしては属性解放による属性値が斧モードの攻撃、
ビンの属性値が剣モードの攻撃と高出力状態の追撃に乗るというもの*1。
つまり本武器の場合は一撃当たりの属性値は斧モードの方が高く、高出力状態でなければ斧の方が麻痺を狙いやすい。
高出力状態になれば追撃による手数の増加で剣の方が麻痺を狙いやすくはなるが、
高出力状態に移行する為に斧で麻痺を狙い、麻痺状態になったモンスターを剣で攻撃して高出力状態に移行、
手数の増えた剣で更に麻痺を狙う…といった戦法で効果的に活かせるかもしれない。- 本作でも登場し、過去作において覚醒スキルでビンと同じ属性値が付与されていたビンは
他にも毒ビン・滅龍ビンが存在するが、
前者はマスターランクの強化先でビンより低い属性値が付与 され、
後者は属性解放自体に非対応となるなど、それぞれ異なった変化が生じている。
- 本作でも登場し、過去作において覚醒スキルでビンと同じ属性値が付与されていたビンは
- 仕組みとしては属性解放による属性値が斧モードの攻撃、
- その他の地味な長所として、スロットは先述の無属性強化を組み込むのに無駄のない形状。
レア度からカスタム強化可能回数も最大で高い拡張性を持つ。
- 総合的に見て流石に幾つかの強撃ビンのスラッシュアックスに比べれば攻撃面では劣るものの、
それらに引けを取らないレベルの威力に加え、麻痺属性まで持ち合わせているというのは大きな強みとなる。
特に、マルチプレイでは高い拘束力と火力の両立により討伐時間の短縮に大きく貢献できる一振りである。
パワースマッシャーと並んで、MHWorldのシステムに愛された武器の一つ。
MHW:I
ボルボロスの剣斧。
強靭かつ堅牢な厳選素材を加工、大地を穿つ絶大な破壊力を誇る。
(ボルボドーザー)
ボルボドーザー
- 続くアイスボーンではマスターランクのボルボロス素材を用いてボルボドーザーIへ強化され、
更に角竜の重殻を加えて最終強化のボルボドーザーIIとなる。
性能は- 攻撃力945
- 会心率-20%
- 麻痺ビン330、属性解放で麻痺360
- 素の斬れ味は青60、匠で白30
- スロットはレベル2が2つに強化
- レア度は10
- パーツ強化対応
- 斬れ味の伸び悩みと無属性強化の弱体化がネックだが、
上位と変わらず今作唯一の麻痺ビン持ち*2であり、
麻痺スラアクの競合相手は覚醒必須のザルファスマッシャーのみ。
あちらも素では青40となまくらだが、匠Lv3から白、Lv5から紫が出現する。
さらにトップクラスの攻撃力1015に無属性強化を乗せられ、会心率も0%。
解放して出る属性値は390と高めで、Lv4スロット一つまで有している。
物理火力では及ばないが、麻痺に特化すれば敵わない相手ではないだろう。
そのため、単体性能で見ても差別化という観点でも相変わらず優秀な立ち位置と言える。
- 今作のスラアクは大幅に強化されたゼロ距離解放突きがメインになりがちのため、
覚醒ゲージを溜めづらい麻痺ビンなのがやや辛いところである。
MHRise
- 再びアサルトアックスの方が復活。最終強化もバンカーバスターで変わらず。
ドラグロアックスは入れ替わる形で未登場となった。
性能は相変わらずといった感じで麻痺ビン、低い会心率、鈍い斬れ味が特徴。
基本的な見た目は過去作のと同じだが、金属パーツとフレームに引かれていた直線模様が
何故か両方とも緑色に塗り替えられている。
- 今作は鉱石派生のディズオブアームが麻痺ビンに鞍替えしており、
レア度の低いこの武器は、攻撃力こそ同値であるが麻痺値・斬れ味・会心率・スロットの全てで劣っている。- 百竜強化で痛恨の一撃がつけられるのでマイナス会心はメリットに転じる…と思いきや、
裏会心とは違って期待値プラスにはならないのでそれも苦しい。 - 極めつけにそもそもこのアサルトアックスIの派生元が鉱石派生であり、
発売直後の時点では派生先も存在せず、鋼鉄製改良剣斧への強化を捨てて
同じ麻痺ビン同士でこちら側に派生する理由は限りなく薄い。
- 百竜強化で痛恨の一撃がつけられるのでマイナス会心はメリットに転じる…と思いきや、
- 一応、ボルボロスが狩猟対象になって最速で作成可能になる時点での攻撃力120は
それなりに魅力的な値ではあるのだが、
強化に同じくボルボロス素材を使用する青熊斧II が同じ攻撃力120を持つ上にマイナス会心もなく、
おまけにビンも毒ビンで扱いやすいときている。一応斬れ味黄色の長さでは勝っている
前作の隠れた実力者ぶりが一転、過去作以上に立場のない哀れな一振りとなってしまった。
MHR:S
- 引き続き登場。バンカーバスターの強化先に「バクスバスター」なる聞き慣れない名前が挟まるが、
最終強化は相変わらずバスチオンバスター。- いつも通りの高い攻撃力350
- こちらも相変わらずだが、従来から見ると最もマシな会心率-15%
- パンチが足りない麻痺ビン(18)
- 斬れ味は素で白30、匠+4で紫
- スロット無し
- 百竜装飾品スロットはLv2
攻撃力の高さから、素の期待値は麻痺ビン剣斧3振りの中でもトップを誇る。
- とはいえ斧モードの期待値でこれを上回る武器などゴロゴロあるし、麻痺ビン18では大した差別化にもならない。
覚醒の遅さは二段変形斬り連携や属性充填カウンターで改善したが、わざわざ担ぐ理由にはならない。
最大の問題として、イルフェムフェレスが素の物理期待値で当武器を上回るという凄まじい強化を施されており、
麻痺を取りたいなら猫でいいと言われるレベルで今作の麻痺ビンの立場は悪い。
あくまでMRで戦えなくはないというだけで、相変わらず影は薄いままである。
- だが、Ver.11では傀異錬成の実装により百竜スロットの拡張が可能になったことで、
百竜スロットLv2のこの剣斧でもビン変形強化を利用できるようになった。
そして麻痺ビン剣斧でビン変形強化を使うと変形斬りで確実に麻痺の蓄積が発生するようになる。
これは素で麻痺を持った剣斧にはできない芸当なので、イルフェムフェレスとの差別化点になる。
前述の通りバスチオンバスターは麻痺ビンでは一番火力が高いため、
斬れ味+拡張性や一段上のビン属性値による拘束性能より火力が欲しい場合なら出番が来るだろう。
思わぬ方向からの援護射撃で麻痺ビン剣斧が復権に沸く陰で、
確定蓄積効果により紅剣斧ヴァーミリオンは最後に残された属性特化の道でも差別化に苦しむことになるのだった。
余談
- アサルトアックスのアサルト(Assault)とは暴行、襲撃、突撃などの攻撃行動を意味する英語であるが、
ボルボロスの代表的攻撃である突撃を特に意識して付けられた武器名と言えるだろうか。
- バンカーバスターは掩体壕*3(Bunker)を破壊する者(Buster)という意味の英語から、
同様にバスチオンバスターは要塞(Bastion)を破壊する者(Buster)から採られたと思われる。
防具であるボロスシリーズの見た目が城塞や城主をモチーフにしているところからも、
荒々しい攻城戦や、堅固な建築物をも破壊し突き進む力強さなどがこの武器のイメージ元なのかもしれない。
サンブレイクで登場したバクスバスターはラグビーなどのスポーツで後方防衛を担当するポジションである
「バックス(backs)」あたりが元ネタと考えられるが、語感が優先された関係で城塞っぽさからはやや離れてしまっている。