化け鮫の牙をずらりと仕込んだ
斧の刃は、獲物に深く食い込み
骨まで穴だらけにしてしまう。
(ノッチスメガロ~ノッチスディアボーロ)
MH4から登場する、ザボアザギルの素材から作られるスラッシュアックス。
本項では亜種武器である虎口アラギ系統についても記述する。
目次
概要
- 化け鮫の鋸歯を斧刃に、ヒレを剣刃に用いた剣斧。
どちらの刀身も大半のスラアクとは逆向きに反っているのが特徴的で、
威力を増すためにできるだけ滑らかに加工されているらしい。- 強化を重ねていくとグラフィックが変化、剣刃に素材主の氷纏い状態を彷彿とさせる
鋭い牙のようなギザギザの氷が纏わり付き、剣モードでは鋸歯を用いた斧刃と相まって
まるで大口を開けた鮫のような姿になる。
しかし剣刃に重きを置いた反動なのか、斧刃は強化前よりも一回り小さくなってしまう。
- 剣モードの攻撃時には「シャリィィィン…」という、氷やガラス片が舞い散ったような
素材主からは想像もつかないほど繊細で幻想的な残響音が鳴る。
- 強化を重ねていくとグラフィックが変化、剣刃に素材主の氷纏い状態を彷彿とさせる
性能
MH4
- 直接生産はできず、ボーンアックス系統からヴァーヴンアックスを経由した派生強化での登場となる。
その後ノッチスダイル改→ノッチスメガロ→ノッチスデスメガロへと強化される。 - 最終強化であるノッチスデスメガロの性能は、
- それなりの攻撃力918
- それを強化する強撃ビン
- ザボア武器にありがちな会心率-10%
- まずまずの氷属性340
- 斬れ味は素で短い青、匠でも青延長のみ
- スロットなし
ただし剣モードでは弾かれる心配がないことや、他の氷属性剣斧は強属性ビン持ちのみであり、
氷属性で強撃ビン持ちがこの系統のみであったことから需要はそこそこあった。
- しかしイベント武器である特報隊専用斧【仙狐】の配信で事態は急変した。
この武器はこちらより攻撃力・斬れ味・スロットで勝っている上、同じく強撃ビン装備。
そのため、氷属性で唯一の強撃ビン持ちというアイデンティティを奪われ、
ノッチスデスメガロの需要は瞬く間に減ってしまった。
一応、氷属性値はこちらが圧勝しているのだが…
MH4G
- 目出度く続投。今作ではさらにノッチスデスメガロ改→ノッチスディアボーロと強化される。
また、ノッチスデスメガロ改は一発生産にも対応。
最終強化であるノッチスディアボーロの性能は、- 属性武器としては高めの攻撃力1458
- 強撃ビンで更に上乗せ
- いつもの会心率-10%
- 高いとは言えないがそれでも十分な氷属性410
- 斬れ味は素で短い白、匠で短いながらも紫が出現
- 更にオマケでスロット1つを獲得
弱点の斬れ味も幾分か改善され属性までも順当に強化、更にスロットも獲得と至れり尽くせり。
仙狐も4のイベクエ武器なのでG級への強化先は無く、この武器も安泰……とは行かず、
クシャルダオラ武器のジャナフ=ダオラが登場している。
古龍武器なのだから勝ち目はない……と思いきや、意外と善戦していたりする。- まずは物理期待値。攻撃力は同じだが会心率はこちらが-10%なのに対しあちらは+10%。
これを武器倍率に換算すると13程の差になる。
そして属性値だが、こちらが410なのに対してあちらは350と、60の差ではあるがこちらが勝っている。
物理と属性では計算が違うので一概には言えないが、物理13の差に対して属性60の差というのは結構大きい。
斬れ味では10負けているものの、あちらには無いスロットをこちらは持っている。
強撃ビンなので剣モード時は物理性能差が大きくなるものの、かなり悩める性能差ではないだろうか。
剣モードの使用時間が長くなる集中のスキルの発動を取り入れるかどうか、
戦う相手は肉質が硬めか柔らかめか、あるいは素早い相手なのか遅い相手なのか、と言った点を吟味し、
どちらの武器で出撃するかを決めるとよいだろう。エルダオル? なんの事やら
- また、レア9なので製作や極限強化が容易なのもありがたい。
しかし最終強化にはG級グラビモス亜種の素材が要る点には注意。
MHX
- MHXにも無事続投。
ザボアザギルが上位からの登場となるため、下位の時点では生産できない。
今回はアイアンアックスから精鋭討伐隊剣斧経由での派生となるほか、直接生産も可能。
また、強化システムの変更により派生前、派生後で独立して強化できるようになった。のだが… - ノッチスダイルをそのまま最終強化するとノッチスゲネイオンとなる。
何故かセルレギオスの素材も要求されるが、無数の歯(刃)を持つイメージ繋がりだろうか?
その性能は、- 高い攻撃力230
- 少し足を引っ張る会心率-15%
- 低めの氷属性18
- 斬れ味は素では青10しかないが、匠+2で白30を獲得
- スロット無し
- 強属性ビン
- 一方、ノッチスダイルの途中で獰猛化素材を用いて派生強化をすると
MH4時代と同じくノッチスメガロとなり、最終強化でノッチスデスメガロとなる。
こちらは最終強化にウカムルバスの素材も要求されるため、完成はHR解放後と遅い。
その性能は、- 派生前よりも低い攻撃力200
- 少し改善された会心率-10%
- とても高い氷属性34
- 斬れ味は素で青30だが、匠+2でも白20とやや短い
- スロット無し
- 強属性ビン
強撃ビンこそがこの武器の売りであったのに、見事に取り上げられてしまっている。
新参の巨獣剣斧との差別化を図るためだろうか。
あちらの最終強化、巨攻・餓斜ン牙機ンはゲネイオンと同等の攻撃力230に強撃ビン、
会心率-20%だが匠+2で白20が出現と、
高倍率低会心を地で行く性能に加えて匠で白も出るというかなりの業物。
デスメガロは開き直って属性特化として運用可能な属性値ではあるが、
ゲネイオンは斧としても巨攻との差別化が困難で、運用はかなり厳しい。
一応、斬れ味や会心率ではわずかに上回っているほか、獰猛化個体の素材が不要なので
作成難度が非常に低いのが救いか…
MHXX
- MHXXにも続投。派生前、派生後それぞれにG級強化が可能となった。
ノッチスダンコーノ
- ノッチスゲネイオンは究極強化でノッチスダンコーノとなる。
最終強化同様、ザボア素材のほかセルレギオスの素材も要求されるが、HR解放前に完成可能で
レア素材も不要なので、製作難度は低い。
その性能は、- 属性武器としては非常に高い攻撃力350
- ブレーキをかける会心率-15%
- おまけ程度の氷属性22
- 斬れ味は素で青50、匠で白50が出現
- 相変わらず強属性ビン
- スロット無し
匠で出した白ゲージを維持しつつ、ひたすら斧モードをぶん回す戦法が主となる。
匠追加分が全て白なので継戦力は高めだが、あえて匠+1で止めて他のスキルを積むことも可能。- 見切りや連撃、エネチャ等でマイナス会心を打ち消しつつ物理を補強し、
ブシドースタイルでジャスト回避からのなぎ払いフィニッシュをひたすら狙ったり、
逆恨みを積んだブレイヴスタイルのイナシで合理的にさらに火力を高めるなど
高い物理を活かせる立ち回りをすれば意外と使っていける。
- 斧モード主体ゆえに弾かれが気になるなら上記に加えて心眼も欲しいところだが、
スロットがなく匠も必須のダンコーノに心眼まで積むのは少々厳しいか。
- 主なライバルは似たような性能の崩界剣斧ムルカムノミ。
攻撃力360とこちらを上回るものの、属性値18、会心率-20%といずれもこちらを下回り、
スロットが無く斬れ味は素で青、匠で白が出るという点はこちらと同じである。
会心率が-20%なのでこちらよりも痛恨会心への適性があり期待値は上回るが、
白ゲージを出すには匠+2が必要で、長さも20と短いうえに完成時期もHR解放後と遅い。
総評すれば継戦力や快適性ならダンコーノ、瞬間火力ならムルカムノミといった具合か。
いずれにせよドングリの背比べ状態なので、後は好みの問題だろう。
- …だが悲しいかな、両者とも攻撃力370で会心率5%に強撃ビン持ちの餓斜ン牙王の大解放に
物理特化氷スラアクとしての座を奪われてしまい、いまいち影が薄いのが実情である。
さらに言えば、強属性斧特化という視点でも超会心構成の琥牙剣斧ラヴィーナが高い壁となる。
素直に大解放、ラヴィーナ完成までの繋ぎと割り切ろう。
氷鋸刃斧モルスノチス
- 派生先のノッチスデスメガロは、究極強化でMH4G同様ノッチスディアボーロ…ではなく
新たに氷鋸刃斧モルスノチスという銘になる。
その性能は、- 属性武器としてはやや高めの攻撃力310
- 少し気になる会心率-10%
- やや伸び悩んだが高めの氷属性38
- 斬れ味は素では白20だが、匠で紫50が出現
- やはり強属性ビン
- スロット無し
属性攻撃に加えて連撃や属性会心などのスキルを積んだ上で
剣鬼形態やエネチャを併用すれば、さらに大きな火力を生むことが出来るだろう。
- ただし、究極強化には必然的にG級獰猛化ザボア素材が要求されるのだが、
本作のG級獰猛化ザボアザギルは超特殊許可級とも評される強敵であるうえに
運が悪いと最大4回も挑まなければならず、製作難度が非常に高いことが欠点。
- 主なライバルはギガフロストアンバー。
攻撃力290とこちらを下回るものの、斬れ味が素で最大の紫20白60に属性値40を持ち、
会心率10%とスロット2つまで備える隙のない一振りとなっている。
こちらにはスロットが無いのが痛いが、それ以外は互角の性能であり、好みで使い分けていいだろう。
虎口アラギ
まさに全身凶器の虎鮫の剣斧。
扱いに長けた熟練者でなければ
使用者自身もズタズタに切裂かれる。
(虎口アラギ~大虎口ザボアラギ)
- MH4Gにて追加された、ザボアザギル亜種の素材を用いたスラッシュアックス。
属性が氷から麻痺に変化し、武器のカラーリングは縞模様が入った砂色に、
剣刃に付いていた氷は黄色い結晶に置き換わっている。
MH4G
- 生産段階の虎口アラギはノッチスデスメガロからの派生のほか、一発生産にも対応。
1段階で最終強化の大虎口ザボアラギとなる。その性能は、- 状態異常武器としては破格の攻撃力1458、マイナス会心も無し
- 安心と信頼の強撃ビン
- やや心もとない麻痺240
- 斬れ味は素で十分な白、匠で短めの紫20
- スロット無し
- ただし麻痺武器界隈は非常に競争が熾烈でライバルが多い。
- 麻痺400に強属性ビンと麻痺させる事のみに特化した"紅剣斧ヴァーミリオン"
- 各能力が高レベルで纏まっているが麻痺させるには剣モードにするか覚醒する必要のある"バジリスク"
- 非常に高い攻撃力に麻痺ビン搭載の"ハデス"
麻痺武器として運用した場合のハデスはザボアラギに食われてしまっているが…
- 一方強撃ビンスラアクとして見れば、そこには非常に手強いライバルが立ち塞がる。
言わずもがなKNDこと海王斧ナバルディードの存在。
強撃ビン最強の攻撃力1566で会心率も15%。武器倍率で30程差をつけている上でさらに水属性値330。
さらに匠でちゃんと紫ゲージを獲得し、火力面では大きく水を空けられてしまう。
一応KNDはゲージが短くスロットが無いという欠点を抱えているのだが、
此方も紫ゲージが短くスロットも空いていないためやはり厳しい戦いを強いられることになる。
とはいえ、こちらはまず麻痺武器であり、役割から考えるとあまり比較する話でもない。
PTプレイでの麻痺の有用性で、相違点を示して行く事になるだろう。
余談
- 銘にある「ノッチ(notch)」とは英語で刻み目を表す単語である。
武器の英名も“notched”という単語から始まり、これは「ギザギザの刃」という意味を持つ。
鮫の顎門を模したこの武器には相応しい銘である。
- ノッチス(デス)メガロの「メガロ」は、古代に滅びた超巨大鮫カルカロクレス・メガロドンからとったものだろう。
「カルカロドン」の方の名前で知っている人もいるのではないだろうか。
メガロドンの体長はホオジロザメの約2倍の15~20mであり、ザボアザギルとだいたい同じである。
- ノッチスディアボーロの「ディアボーロ」とは悪魔という意味。要するにディアブロスの元ネタである。
- ノッチスゲネイオンの「ゲネイオン」はギリシャ語で顎を意味する単語である。
- ノッチスダンコーノの「ダンコーノ」はおそらくフランス語で歯を意味する「ダン」と、
イタリア語やスペイン語で円錐を意味する「コーノ」を合わせた造語なのだろう。つまり「円錐状の歯」である。
- 氷鋸刃斧モルスノチスの「モルス」はラテン語で死を意味する単語であると同時に、
ローマ神話における死神の名でもある。
つまりモルスノチスとは「死(神)の鋸歯」といった意味合いなのだろう。