噴火を恐れた古の民が、山を
鎮める儀式に用いたと伝わる
狩猟笛。火属性を備えている。
(ラヴァアルパ)
ラヴァアルパは最終強化を経て
山神すら鎮める神通力を宿す。
迸る業火を生み出す炎笛。
(ヴォルガノアルパ)
MHF, MHP2G, MHX(X)に登場する、ヴォルガノス素材を用いた狩猟笛。
目次
概要
- MHFのサービス開始初期に実装されたMHFオリジナルモンスター第1軍、
溶岩竜ヴォルガノスの素材で作られた狩猟笛の一つ。
熟練者が奏でる音色は神秘的な調和で狩場に響き渡り、独特の存在感を醸すに違いない。
- 金色の魚を模したボディに、音色を調節するための弦が張り巡らされた特異な形状。
8本組の弦と4本組の弦がX字状に交差するという非常に独特な張り方となっている。
ボディの左右にはヒレがついており、遠目に見ると魚を担いでいるようでシュール独特なシルエットになる。
- ボディはヴォルガノスの顔を模していると思われるが、
目つきや体色は素材元には似ているようでちょっと違った印象を受ける。
溶岩竜というよりは形状も相まって金のしゃちほこのようにも見える。
MHF
- ヴォルガノスに挑める下位のHR17から生産可能。
ドラグライト鉱石を掘れる塔のクエストを受注可能となるHR22で「ラヴァアルパ改」、
HR51への昇格試験である黒き伝説の鱗と炎の帝の堅殻を使用する「ラヴァカンテレ」、
HR81から挑戦可能な怒れる紅龍の素材を投入した「ラヴァシタール」、
そしてHR5から挑める変種の牙獣種や魚竜種の素材を用いる「ラヴァビエント」へ強化が可能。
- 生産の「ラヴァアルパ」の時点では会心率マイナス10%だが、
ラヴァカンテレまで強化すれば会心率マイナスは消失し、
ラヴァビエントまで鍛えると今度は逆に会心率プラス15%に転化するので安心してよい。
ラヴァアルパは同じランクの他の狩猟笛と比べると攻撃力がやや低めなことが多いので、
会心率マイナスが入る生産序盤は少し痛いところか。
- 攻撃力が低いのは高い属性値ゆえである。
下位の生産段階から既に火属性380と強力な数値をもっており、
最終強化のラヴァビエントで火属性620にまで上り詰める。
もちろん途中段階でも非常に優秀な火属性値なので十分使っていける。
- 気になる音色だが、ラヴァカンテレ以降は紫黄赤(それ以前は紫が白)となっており、
少なくとも最低ラインである攻撃力強化【大】の旋律は奏でることはできる。
ほかには白or紫/黄/黄で龍耐性強化の旋律も可能なため、
火属性でないと属性ダメージを与えられないうえに強大な冥雷を司るドラギュロスに有効である。- 設定された音色の関係上、一応は火耐性強化【小】もできるが、
火属性を弱点としながらも火属性攻撃を繰り出してくるモンスターが
晶竜クアルセプス程度しかいないため、ぶっちゃけ忘れていい。
- 設定された音色の関係上、一応は火耐性強化【小】もできるが、
- 火属性狩猟笛のライバルはバサルモス素材である「ガンズ=ロック」系列。
十分な攻撃力に最終強化の「クレイターロック」では双属性で睡眠属性まで持つが、
赤音符を持たないという致命的な弱点を持っているので既に比較ができない。
肝心のリオレイアやリオレウスの狩猟笛も双方ともに龍属性であった。
実装同期の火属性狩猟笛で言えば、シリーズ初のイャンガルルガ狩猟笛、ガルルガフルスが挙げられる。
プラス20%の高い会心率に最終強化の「ガルルガサックス」では双属性で毒属性まで持つが、
赤音符を持たないという致命的な弱…あれ?- シーズン2.0以降、ライバルが次々と現れ始めた。
棘竜エスピナス、続く棘茶竜エスピナス亜種、さらに棘白竜エスピナス希少種である。
もともとエスピナス族の武器は毒属性や火属性の土俵で内輪もめがあるのは有名だが、
狩猟笛という武器種の場合、通常種、亜種、希少種の全てが火と毒の双属性なのでさらにややこしい。
ラヴァアルパ系統に襲い掛かってくるのは赤音符もしっかり搭載した亜種の「カクトスギタレ」系列である。
最大で35%という非常に高い会心率を持つうえにまあまあの火属性と毒属性150も併せ持つ。
一番厄介なのは紫青赤なのでスタミナ減少無効【大】まで奏でられる点。*1
カクトスゼーレまで強化するためには剛種の古龍種が立ちはだかるため生半可ではないが、
旋律的な関係で龍耐性強化しかアドバンテージのないラヴァアルパは一気に需要が衰退してしまった。
もちろん、ラヴァアルパは同ランク帯で最強の火属性を持つため出番がなくなったわけではない。
- シーズン2.0以降、ライバルが次々と現れ始めた。
ボルケノカンテレ
- ラヴァアルパ系統に次いで登場した、ヴォルガノス亜種の狩猟笛。
外見はまさに「紅溶岩竜ヴォルガノス亜種」といった紅さになっている。
- 亜種に挑めるのが上位になってからなので生産はHR31からとなる。
その後はHR51から受注となるリオレイア希少種の素材を用いた「ボルケノカンテレ改」、
HR5以上の魚竜種の素材を使用した「ボルケノヴァン」まで強化ができる。
- 最大で火属性480と通常種ほどではないが十分すぎる火属性に加え、
HR5上がりたてではトップクラスの攻撃力1144に会心率20%と極めて強力だが、
赤音符を持たないという致命的な弱点を持っている。
しかし、これまで読んできてだいたいわかった方も多いとは思われるが、
赤音符を持たない火属性軍団は非常に多く、曲がりなりにもライバルは多い。
ボルケノヴァンは性能自体は高いのでそこを補ってやればまだマシな活躍ができないこともない。
ラヴァヘビィメタル
- フォワード.2から登場した、ヴォルガノス特異個体の姿を模したHC武器。
笛の音色は大地の怒りであり、轟音と共に大地は裂け、火山が目を覚ます。
ラヴァヘビィメタル、ラヴァデスメタル、ラヴァラウドロック、ラヴァオルタナティブと強化。
- 奏でるだけで火山ができるという御大層な狩猟笛だが、
生産から最終強化までの火属性の伸びが凄まじいなど、"目を覚ます"という表現がよく似合う。
通常武器のラヴァビエントには及ばないが火属性150しかなかったものが最後は火属性550になる。
スロットも2つまで解放され、斬れ味ゲージもHC武器の特性を活用すれば最大で紫ゲージまでいくので悪くない。
なお、音色はラヴァビエントの紫黄赤のままである。
- 要求されるHC素材はやたらと火属性関連のものが多い。
ヴォルガノスの旋ビレ、刃ビレ、凄ビレと下位/上位/凄腕の全てを要求され、
さらには下位グラビモスの「焦殻」と変種の「灼殻」、
テオ・テスカトルの「炎王龍の闘角」まで必要となる。
そのくせ途中強化で「ランポスの最上皮」をよこせと言われるので厄介。
- ライバルはイャンクック特異個体のHC武器、「九九式コルネット」系列。
こちらは高い攻撃力と会心率が持ち味だが、
赤音符を持たないという致命的な弱点を持っている…。
アグニスラーガ
- 遂にG級へ進出したラヴァアルパ。
G級ヴォルガノスはG★6のG級モンスターなので武器もGR6に分類される。
- 生産段階ではなんと火属性が20しかない。
…が、G級武器は49回の強化を行うものなのでこの時点でいきなり判断する必要はない。
ラヴァヘビィメタルと同様に、強化ごとの火属性の伸びが高く、レベル50で火属性510に到達する。
音色も紫黄赤であり、この特徴はもはやヴォルガノス笛の共通項と言ってもよいだろう。
- 攻撃力はG級狩猟笛のなかでもトップクラスに位置しており、最終的に攻撃力2418に達する。
火属性単体では2400を超える攻撃力はアグニスラーガ一本しかない。
ただ、ミドガロンの「爆狼笛【カナデ】」が最大で火属性920(素の状態である)という恐るべき値をマークしており、
しかも攻撃力2376に加えて会心率15%、そして長大な紫ゲージという独走状態を保っている。
ゆえに、攻撃力だけでは打破しにくい状況であるといえる。
【カナデ】の音色は紫青赤、通称強走音色であり、
現在のMHFでは強走旋律一択ではなくなっているため、用途に応じた使い分けは可能ではある。
- ちなみにG級武器になると通常の火属性のほかにも
火属性を含む複属性の「熾凍属性」「光属性」「炎属性」など多数参戦するが、
なぜかこれら火属性系のG級狩猟笛は全て赤音符を持っているので数値以前の役立たずという笛はない。
ただ、アグニスラーガと同じ旋律を持つ火属性を内包する狩猟笛は、入手が限られる上に
白ゲージ止まりの「アウィスホルン」と、火属性割合が極端に低い「極・闇黒邪龍笛」の2つだけである。
その点で言えば、実に多種多様な火属性狩猟笛が存在するG級でも、
アグニスラーガは割と個性的な存在であると言えるだろう。
ヴォルリップル
- MHF-G9で登場したG級ヴォルガノス亜種の狩猟笛。
見た目はボルケノカンテレと同じ……ではなく、新デザインとなっている。
デフォルメされたヴォルガノスの顔のような外見で、何故かたらこ唇になっている。
いわゆる「キモカワイイ」系か。
- 音色は紫空赤であり、嵐ノ型では属性攻撃強化旋律が利用できるというメリットがある。
- Lv50の性能は、
- 全G級武器中第2位(G9現在)の攻撃力2657
- 火と龍の複属性である炎属性720
- 赤と紫しかない極端な斬れ味ゲージ
- 攻撃力については紫ゲージ止まりのG級武器の中では最高の値を有している。
流石にシーラモコモコの空色ゲージ時の物理ほどではないが、
こちらは斬れ味が長い分火力は落ちにくい。
炎属性のG級狩猟笛は他にもあるが、いずれも古い時代のもので性能としては二軍落ちしており、
ヴォルリップルがあらゆる性能で勝るものとなっている。
MHP2G
- ヴォルガノスがMHFから輸入されたのに伴ってこちらでも登場。
最初の段階である「ラヴァアルパ」は同名だが、
強化すると「ヴォルガノアルパ」というオリジナルの武器名になる。
ヴォルガノスはG級から挑めるようになるため、必然的に入手もG級である。
- ラヴァアルパは一発生産を行うか、ハンマーのブラックスミスから派生を行うかの二択がある。
いずれにしてもヴォルガノス素材までしか使用しないのでG★2で生産可能。
会心率が低いというMHFの生産直後のラヴァアルパの特徴を持つが、
火属性は最大まで強化しても300とかなり低めに抑えられている。
設定された音色はMHFのラヴァアルパ系列と同じく紫黄赤。
ヴォルガノアルパまで強化すると攻撃力1404とかなりの数値になる。
このランクの属性をもった狩猟笛は大多数が攻撃力1300であることが多いため、
ヴォルガノアルパは火属性狩猟笛ながら無属性武器ばりの攻撃力をもっていることになる。
- 火属性では他にガンズ=ロックの最終強化である「ヴォルカニックギグ」があるが、
豊富な特殊旋律を奏でられる一方、"赤音符を持たない"ので単純な火力ではラヴァアルパ系列が勝る。
火属性値はヴォルカニックギグのほうが高いが、100しか違わないため、
攻撃力の違いを補ったうえで大きな差があるかと言われると意外とそうでもない。
いずれも斬れ味レベル+1で紫ゲージまで獲得するが長さはほぼ同じである。
- 火属性狩猟笛としてトップクラスの火力なのは事実だが、
やはり攻撃力強化【大】以外の旋律の使いどころに困るところである。
モンスター総数がMHFほど多くないMHP2Gでは、
相対的に"龍属性を司り火属性を弱点とするモンスター"が少ない。
唯一その真価を最大限に発揮できるのが霞龍オオナズチ戦である。
前述のMHF項で活躍の場にオオナズチを挙げなかったのは、
MH2/MHFとMHP2(G)ではオオナズチの弱点属性が異なるからであり、
氷属性が効かない一方火属性が弱点となったMHP2のオオナズチにはラヴァアルパとの相性が非常によい。
高周波旋律はMHFの音爆演奏ほど使い勝手が良くないので狙って完璧に当てるのは至難の業だが、
ブレス以外の全ての攻撃が龍属性なので龍耐性強化が存分にその力を発揮できる。
- ラヴァアルパからヴォルガノアルパへと強化する際、
ヴォルガノス素材のほかにG級のグラビモス素材を要求される。
グラビモスはG★3であるものの、誰かに貼ってもらえれば参加できるうえ、
この手のパターンだと「鎧竜の天殻」を要求されそうなところ、実際に必要になるのは重殻だけである。
こうしたお手軽さもこの武器の良い特徴か。
MHX
- 兄貴の久しぶりのメインシリーズ参戦にともない、この笛も無事復帰。
同じくハープ型のホロロホルルの笛から派生可能。
最終強化で銘がヴォルガノアルパに変わる。
性能は攻撃力200、会心率-10%、火属性22、MHXではうれしいスロット1。
- 音色は紫黄赤。
攻撃力強化【小】、火属性防御強化【大】、高周波が演奏可能。
攻撃力強化【大】こそ演奏できないが、効果時間の長さや、演奏の手軽さで十分差別化可能。
また、この音色の組み合わせは紫赤黄、黄紫赤、赤黄紫の三パターンから攻撃強化演奏ができ、
MHP3からの演奏システムの難点である、演奏のために攻撃方法が制限されるという点をある程度緩和している。
MHXX
- 久々のG級進出。
限界突破によって極致を呼び覚ますことで、「ヴォルガノアルピスタ」という新たな銘を手に入れる。 - 攻撃力330、会心率-10%、火属性28、スロット1を持ち合わせ、
素で白ゲージ、斬れ味レベル+2で紫ゲージを発現する。
音色は上位と変わらず紫黄赤。 - 火属性狩猟笛にバサルモスの
ギター笛2種を加えたものの、この笛の立ち位置は前作とほぼ同じ。
高めの攻撃力を旋律で強化・維持していく戦法が主体となるだろう。 - 究極強化に覇竜の厚鱗を必要とするため、攻略段階では使えないのが難点。
HR解放までは、クックテンペストーゾや大斬笛イブレスノヴァなどに席を譲ることになるだろう。
余談
- 武器名のアルパはハープの一種に数えられる楽器だが、
"arpa"というスペイン語を邦訳するとそのまま「ハープ」という意味になる。
ラテンアメリカで盛んに使われており、ラテンハープと呼ばれることも。
なお、アルパ奏者のことをスペイン語でアルピスタと言う。MHXXの究極強化名はこちらから採られた名前と思われる。
- MHFでの強化先にあるカンテレはフィンランドの民族楽器から採られたものであろう。
伝承では大カマスの骨から作られたとされており、ヴォルガノスらしい元ネタと言える。