◆忍◆ ニンジャ名鑑#222 【エルドリッチ】 ◆殺◆
INW(イモータル・ニンジャ・ワークショップ)の施設を脱走した恐るべきアンデッド・ニンジャ。ズタズタのロングコートと山高帽という出で立ちで、武器は鎖鎌とソードオフ・ショットガン。ジェノサイドを執拗につけ狙う。
登場エピソード
- 「リターン・ザ・ギフト」
- 「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」
- 「ステイ・アライヴ・フォー・ユア・カラテ」
- 「ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ」
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」
「……面倒くせェー」
「ジェーノーサイード!いるんだろォー!」「感じるぞォー!ジェーノ、サイード!」
人物
- ジェノサイドを執拗に追い続ける謎のアンデッド・ニンジャ。
- ジェノサイドと「決着をつける」ことが目的のようだが、両者の間にあるのは果たしていかなる因縁か。
- 常に気だるげなアトモスフィアを漂わせており、独特の間延びした話し方が特徴。ハッパとストーナーロック音楽をこよなく愛し、チョッパーバイクを駆る。ハッパはジョイントでもパイプでもイケるクチらしい。
- 殺人に対する忌避感はジェノサイド以上に薄く、助けを求める無抵抗の一般人を「面倒くせェー」の一言で射殺する場面も。
- なお、ジェノサイドに反応していない状態の彼は、鷹揚な性格の持ち主であるようだ。
- リー・アラキ曰く「役に立たん出来損ない」「様々なネガティブ・データの塊」。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル】にて、本名が「クロガミ・ハカラ」であることが明かされた。
- N-FILES【ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ】では、本名の漢字表記が「黒上謀羅」であることも明かされている。
- その正体は、ジェノサイドに移植された「ゼツメツ・ニンジャ」のニンジャソウルの本来の憑依者である。
- ソウルを摘出され、干乾びミイラ化したことでカロウシしたと判断され廃棄されたが、実は意識が残っておりアンデッド・ニンジャとなっていた。
- N-FILES【ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ】にて、エルドリッチにもゼツメツ・ニンジャのソウルが残っていることが明言された。現時点でのリー先生は、ゼツメツ・ニンジャのソウルは二つに分かたれた状態で、これはゼツメツニンジャ・ソウルに固有の現象であると結論付けているようだ。
- なお、リー先生がエルドリッチを嫌悪していたのは、エルドリッチに(ほぼ再現不能な確率で)新たなニンジャソウルが憑依したと考え、単なるネガティブデータが貴重なゼツメツ・ニンジャのソウルを台無しにする可能性を危惧したためである。だがこれは後の調査によって間違いであることが判明しており、現在の彼は見解を更新している。
- 武器として鎖鎌を使用しているのは、同じく鎖鎌を武器として操っていたゼツメツ・ニンジャのソウルの影響なのかもしれない。
- N-FILES【ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ】によると、元々殺し屋であった生前のエルドリッチはアーチ級ソウルの憑依によって発狂し、ネオサイタマの路地裏で無差別殺人事件を起こすなど暴走していた所をソウカイヤに捕獲され、イモータル・ニンジャ・ワークショップに引き渡されたらしい。
- 第3部ではハッパ目的でサークル・シマナガシに身を寄せていたが、「ゼア・イズ・ア・ライト」以降はシマナガシから離脱した状態となっている。
- 物理書籍版では、「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」におけるスターゲイザー部隊とのイクサがスーサイド達との初顔合わせの場であったことが加筆された。
- フィルギアの「知り合い」であるとのことだが、どこか含みのある言い回しであり、詳しい関係は不明。
外見
- 山高帽を目深に被り、ニンジャ装束の上からズタズタのロングコートを羽織っており、真っ白なストレートの髪が覗く以外は体中に黒い包帯を乱雑に巻きつけている。
- 包帯の隙間からはソクシンブツめいて焦げ茶に乾いた死者の顔が垣間見える。コワイ!
- どろりと濁った眼。口の中には乱杭歯と青黒い舌。
- 眼はソウルの影響で緑色に輝く。
- ハッパを吸っているため、歯はヤニだらけのようだ。
- 背中には二挺のソードオフ・ショットガンを収めたホルダーをクロスさせて背負う。
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長194cm。
元ネタ・考察
- エルドリッチ(Eldritch)は「不気味な」「この世のものと思えない」といった意味。
- あるいは"Eld-Lich"か。「エルド(Eld)」は「古い」「老いた」等を意味し、「リッチ(Lich)」は古英語で「死体」を意味する。また、今日においては強大なるノーライフキングを指し示す呼称として数多のファンタジーやSF・伝奇作品等で用いられている。
ワザ・ジツ
- 宿敵であるジェノサイド同様、ゾンビーの肉体が生む非凡な耐久力を生かしたネクロ・カラテによる荒々しい戦闘スタイルが基本。そのワザマエはジェノサイドと互角であり、「並のゾンビーニンジャでは歯が立たない」と、彼を忌み嫌っているリー先生も認めている。
- 二挺のソードオフ・ショットガン(銃身を切り詰めた近距離戦用の携帯ショットガン)と鎖鎌を武器とする。
- 普段はショットガンを主軸とし、トドメに隠し持っていた鎖鎌で敵を両断するという戦法を好む。
- ショットガンはともかく、鎖鎌の使い方は実際の忍者っぽい。アンデッド・ニンジャの癖に……。
所持品
◆チョッパーバイク◆
- 彼の乗り回すバイク。「神ハヤイ」「エルドリッチ」と威圧的書体で書かれた二本のノボリを立てたド派手な代物である。
◆鉄製カンオケ◆
- 恐らく大麻と思われるハッパを中に敷き詰めたカンオケをベッド代わりに持ち歩く。底部には車輪が付いており、バイク等で牽引可能。
◆樹脂インゴット◆
- ハッパヨーカンとも。カンオケ内のハッパと同じものから作られたと思われる、黒いケーキめいた塊。
- 彼の力の源であり、咀嚼後の一瞬だけカジバチカラめいて凄まじい力を与える。
- 大麻は抽出した樹液を固めて大麻樹脂(ハシシ等とも呼ばれる)として利用されることもある。ハッパヨーカンもその手の類か。
ストーリー中での活躍
- 第2部「リターン・ザ・ギフト」にて初登場。キョート辺境荒野の古城にてリー先生及びジェノサイドと遭遇。ゾンビーニンジャ・ガーストリィとリー先生の護衛の傭兵ニンジャ・リストレイントを殺害し、ジェノサイドに襲いかかる。
- しかし、古城に残された研究成果を元に強化されたジェノサイドに逆に追い詰められ、断崖へと身を投げて逃走した。
- 第3部「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」にて再登場。サークル・シマナガシと行動を共にし、スターゲイザーらアマクダリ・アクシスと交戦した。
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」では、シマナガシと共にキョート大使暗殺阻止作戦に参加。チョッパーバイクでアマクダリ実行部隊を追撃するが、ハイウェイから転落し退場、行方知れずとなった。
- 「ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ」では、ジェノサイドを追って姿を現す。万全の状態ではないジェノサイドをあと一歩の所まで追い込むも逆転され、チョッパーバイクを失い、左腕を食われながらまたしても姿を消した。
- 第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、フィルギアに連れられツキジ・ダンジョン攻防戦に乱入するも、キョウリョクカンケイによる艦砲射撃を受けて一旦退却する。
- 終盤ではダンジョン内に突入してアマクダリ軍を背後から蹴散らし、さらに三名ほどを巻き込みつつジェノサイドと恒例の殺し合いを始めるが、再定義の影響でソウルが予期せぬ反応を起こすことを危惧したリー先生とフブキ・ナハタにより制止された。
第4部以降
登場エピソード
「決着をつけンだよォー……アイツは俺の一部を盗んでやがンだからよォー……」
人物
- 第4部では、ネオサイタマで自由気ままに暮らしている。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(59)によると、彼とジェノサイドのソウルは常に引き合っているが、ジェノサイドを追って世界中を駆けずり回るような執着心は抱いていないとのこと。
- ブルーブラッド曰く、彼は「ゼツメツ・ニンジャのソウル残滓によって生み出されたネガティヴ・ゾンビー」であるようだ。
- マスターセンセイが製作したジェノサイド・チルドレンは、彼を量産したものともいえる。
- 現在はヨージンボとして働くことが多い模様。また、ダイダイ・スターフィンガーとは腐れ縁の関係で、共に行動している姿がしばしば見られる。
- 「スレイト・オブ・ニンジャ」では、彼の活動の一端が描かれている。
ワザ・ジツ
- 戦闘スタイルは以前と変わらず、ソードオフ・ショットガンと鎖鎌で戦う。
- ショットガンは散弾だけではなくスラグ弾も使い分けている様子が見られる。
所持品
◆チョッパーバイク◆
- 「スレイト・オブ・ニンジャ」にて、大通り脇に放置されていたダグラス・ケンシン社のDK-RD24、通称「サンダーワール」に一目惚れしたエルドリッチは、そのまま自分のものにしてしまった。
- なお、彼が以前乗っていたチョッパーバイクは、ダグラス・ケンシン社のデスゲイズ・カスタムであったことが判明した。
- どちらも漆めいて黒光りするタフなバイクのようだ。
◆鋼鉄カンオケ◆
- 相変わらずハッパを敷き詰めた鋼鉄カンオケをベッドとして利用している。
- 敷き詰められているのは信じられないほど上物のオーガニック・ハッパのようで、他にもトーフめいた形状の高濃度ワックスもカンオケに収納しているようだ。
- カンオケにはストーナーロック音楽のCDも収納している。
ストーリー中での活躍
- 第3部終了から2年後のエピソードである「デッド! デダー・ザン・デッド!」では、ブルーブラッドと共にINWの実験施設跡地ユルギハイムで捕まっており、目が覚めると軽々と拘束を破壊した。
- ユルギハイムを脱出しようとしたところに訪れたヤモト・コキ達から事情を聞き、ジェノサイドとの決着をつけるため彼女達に同行する。
- 敵の本拠地シナミバラに突入して襲い来る敵を撃破し、ヤモトと共にマスターセンセイのもとまで到ったエルドリッチは、そこでゼツメツ因子を吸われて動けないジェノサイドを見つける。そして、ゼツメツ因子を過剰注入され強化されたヘルストームとイクサを繰り広げる。
- イクサに苦戦する中、途中で加わったジェノサイドとお互いのソウルが影響し合い、エルドリッチとジェノサイドは凄まじい力でヘルストームを倒す。
- 彼らはそのまま激しく争うが、ヤモトがシ・ニンジャクランのマスターとして力を解放して二人を抑えつけ、両者は争いをやめることをしぶしぶ約束する。
- 事態が収拾し、シナミバラを出た三人はデッドムーンに運ばれネオサイタマへの帰路につくのであった。
- 「ビースト・オブ・マッポーカリプス」では、ヨージンボとして地下クラブでの裏取引現場を訪れていたが、ストラグル・オブ・カリュドーンが開始したことでキンカク・テンプルの威光に打たれ、ラフデーモンと横に並んでセイケン・ツキを繰り返した。
- 「スレイト・オブ・ニンジャ」によると、寝床の廃教会を抗争に巻き込んだヤクザクランを皆殺しにすべく飛び出した彼は、やがてフェイスレスや黒山羊と五月雨的に戦い続けていつしかマルノウチ・スゴイタカイ・ビルへと到達し、他のニンジャと共にビル前の一大イクサに加わっていたようだ。
- 「デス・アウェイツ:ピザ・タキ」のnote版のみに登場。年の瀬のピザタキに客として現れる。
一言コメント
- ニンジャに恨みを持ち、執念深く、バトウもデオチもしてソウルを抜かれても残っている。 つまり、こうだ。エルドリッチ=サンはニンジャスレイヤー -- 2021-01-13 (水) 16:54:21
- 「ジェーノサイドー。お前の子供たちだぞ~養育費払えぇぇーーーー。ジェーノサイドーーーー」 -- 2022-01-08 (土) 14:31:08
- ダイダイといいコンビになったな。仲良くやってそうで何より。 -- 2022-04-25 (月) 18:16:03
- ↑↑ウキヨエ版で生前前後してるようなシーンがあったから子供がいたりね・・・ -- 2022-04-25 (月) 18:57:48
- しびれぷに・・・グワー!(このコメントはケジメされました) -- 2022-06-30 (木) 12:25:06
- 勝手にトンカラトンめいた包帯オバケを想像してたけど遥かにグッドルッキングだった -- 2022-10-05 (水) 13:55:41
- 最高に機嫌が良い時はノリも良いんだなぁ -- 2023-09-30 (土) 09:33:41
- ツインテイルズとオーオーがエルドリッチの大事なハッパに手を出しても許してもらえたのは、たまたまエルドリッチの機嫌が良かったから。機嫌が悪い時なら普通に撃ち殺されてただろな。 -- 2023-09-30 (土) 18:43:22
- 急に始まったパーティに思わずワンドリンクドネートしてしまいました -- 2023-10-12 (木) 00:41:36
- ああ、死神でニンジャだから鎖鎌なのか。相方は丸鋸ブン回してるけど。 -- 2024-01-08 (月) 04:57:51