イギリス RankV 巡洋戦艦 Courageous-class, HMS Glorious, 1919 / カレイジャス級級大型軽巡洋艦「グローリアス」

概要
Update 2.21 "Fire and Ice"にて実装されたイギリス海ランク5の巡洋戦艦。
バルト海上陸作戦用にフィッシャー提督によって生み出された「大型軽巡洋艦」である。BR5.7にして強力な15インチ砲を装備し、32ノットもの高速を発揮することが可能だが、少ない主砲の砲門数とうっすい装甲という代償を負った。
艦艇情報(v2.55.1.80)
必要経費
| 必要研究値(RP) | 90,000 |
|---|---|
| 車両購入費(SL) | 280,000 |
| 乗員訓練費(SL) | 80,000 |
| エキスパート化(SL) | 280,000 |
| エース化(GE) | 1,400 |
| エース化無料(RP) | 620,000 |
| バックアップ(GE) | 50 |
| 護符(GE) | 1,900 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 5.7 / 5.7 |
| RP倍率 | 1.84 |
| SL倍率 | 4.5 / 6.0 |
| 最大修理費(SL) | 14,723⇒18,543 / 20,365⇒25,649 |
艦艇性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 【AB/RB】(初期⇒全改修完了後) | |
| シタデル装甲 (前/側/甲板)(mm) | 76 / 76 / 51 |
| 主砲塔装甲 (前/側/後)(mm) | 229 / 178 / 279 |
| 船体 | 鋼, 25 mm |
| 上部構造物 | 鋼, 16 mm |
| 排水量(t) | 22,560 |
| 最高速度(km/h) | 50.0⇒68.1 / 50.0⇒58.3 |
| 乗員数(人) | 842 |
武装
| 種類 | 名称 | 砲塔 | 搭載基数 | 弾薬数 | 購入費用(SL) |
|---|---|---|---|---|---|
| 主砲 | 15 inch/42 BL Mark I | 連装 | 2 | 480 | 7 |
| 副砲 | 102 mm/45 BL Mark IX | 三連装 | 6 | 2,700 | 1 |
| 対空砲 | 76 mm/45 QF 3in 20cwt HA Mark I | 単装 | 2 | 300 | - |
弾薬*1
艦砲
| 武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (mm) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1000 m | 2500 m | 5000 m | 7500 m | 10000 m | 15000 m | |||||||
| 15 inch*2 /42 BL Mark I | 15 inch 4crh CPC | SAPCBC | 881 | 61.67 | 752 | 26 | 225 | 211 | 189 | 169 | 151 | 120 |
| 15 inch 4crh Mark XIIa APC | APCBC | 871 | 20.68 | 752 | 26 | 649 | 607 | 542 | 483 | 429 | 337 | |
| 武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (mm) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1000 m | 2500 m | 5000 m | 7500 m | 10000 m | 15000 m | |||||||
| 102 mm /45 BL Mark IX | 4 inch HE | HE | 14.06 | 721 | 805 | 0.1 | 17 | 13 | 10.8 | |||
| 4 inch SAP | SAP | 15.2 | 520 | 805 | 5 | 87 | 66 | 42 | 28 | 19 | 18 | |
小口径砲
| 武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (mm) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 100 m | 1000 m | 2000 m | 3000 m | 4000 m | 5000 m | |||||||
| 76 mm/45 QF 3in 20cwt HA Mark I | 76 mm HE-TF | HE-TF | 5.7 | 352 | 762 | 0.1 | 11 | 9 | 8 | 7 | 6.7 | |
追加武装*3
| 分類 | 名称 | 搭載数 | 費用 (SL) | 搭載条件 |
|---|---|---|---|---|
| 魚雷 | 533 mm Mk.IV | 30 | 220 | - |
魚雷
| 名称 | 重量 (kg) | 爆薬量(kg) | 水中最大速度 (km/h) (初期⇒改修) | 射程 (km) (初期⇒改修) |
|---|---|---|---|---|
| 533 mm Mk.IV | 1454 | 234 | 65⇒47 | 7.30⇒12.35 |
カモフラージュ
研究ツリー
| 前艦艇 | HMS Invincible |
|---|---|
| 派生艦艇 | - |
| 次艦艇 | HMS Queen Mary |
解説
特徴
【火力】
主砲は15インチ砲を2基4門装備している。この主砲はランク7のヴァンガードも使用している優秀な砲で、装填時間は最速で30秒と普通の値なのだが、いかんせん門数が少なく手数が足りない。さらに砲の旋回時間はかなり遅く、反対方向の敵艦を狙うのに苦労することが多い。使用可能な砲弾はSAPCBC・APCBCの2つである。
SAPCBCはこのBR帯の敵艦には十分な貫徹力に加え、61.67kgにもなる炸薬量を誇る。門数が少なく当てにくいが、当てれば乗員をごっそり持っていき、大量の浸水を引き起こすことができる。
APCBC高い貫徹力と20.68kgとそこそこの炸薬量が特徴である。ボトムマッチに巻き込まれた時はこれで戦艦に対抗しよう。貫徹力はとても高いので、しっかり狙えば敵艦の弾薬庫を吹き飛ばすのは難しくないだろう。
副砲は102mm三連装砲を6基装備し、片舷に4基向けることができる。威力は低いが、主砲の長い装填時間の合間にドコドコ撃つといいだろう。
魚雷は固定式で片舷6門、両舷12門搭載している。炸薬量が少なく、固定式で狙いにくいので、無くて困るものではないだろう。
対空機銃は、無い。時限信管付き榴弾を撃てる76mm砲はたったの2門しかないので、敵機を撃墜することは極めて難しい。
【防御】
垂直装甲は76.2mm、水平装甲は25.4mm+25.4mmで、弾薬庫はさらに+44.45mm、一方機関部は+19.05mmといった感じである。このように冗談のような装甲の薄さが本艦の特徴である。
こんなので大丈夫かと不安になるが、弾薬庫はかなり深いところに配置されており、意外と誘爆しにくい。さらに乗員は喫水線よりも下に多く配置されており、結構耐えることが多い。装甲の薄さといった印象をひっくり返せるタフな艦である。
とはいえ乗員数は842人と少なめであることは注意が必要である。
【機動性】
非常に高速で、巡洋艦並みの速度を発揮できる。ただ船体が長いので旋回性能はあまりよくない。
史実
1914年10月に復帰したジョン・フィッシャー提督は、膠着する西部戦線を打破し、ドイツ本国へ直接圧力を加えるためには、海軍が主導して突破口を切り開く必要があると考えた。彼が導き出した結論は、バルト海経由でドイツ本土へ上陸し、新たな戦線を創出するという大胆な構想であった。そして、このバルト海攻略および上陸作戦の支援を目的として建造されたのが、カレイジャス級大型軽巡洋艦である。しかし当時の財務大臣によって、1915年には軽巡洋艦を超える大型艦の建造が制限されていた。そのため本級は、名目上「大型軽巡洋艦」として建造されることとなった。もっとも実態としては巡洋戦艦に近く、資材不足により建造が遅延していたレナウン級巡洋戦艦の不足を補うという側面も有していた。
そのような構想のもと、カレイジャス級大型軽巡洋艦に求められたのは、強力な砲撃力・高い速力・浅い喫水という3つの要素であった。バルト海沿岸は、ドイツ軍の沿岸砲台によって厳重に防備されていたため、これを制圧する手段として15インチ砲が搭載された。また、悪天候下でも行動可能で、狭隘な海峡を突破し敵巡洋艦を振り切るため、32ノットに達する高速と大型の船体が与えられている。さらに、浅海域での行動や、物資を満載して喫水が増した場合でも安全に活動できるよう、喫水は極力浅く設計された。しかし、これらの要求を満たす代償として、防御力は大きく犠牲にされている。いわば「当たらなければどうということはない」という発想に立脚した設計であるが、一般に沿岸戦闘では陸上側が優位に立つとされる以上、重防備の砲台に対して軽装甲・高速艦で挑む構想は、きわめて危険性の高いものだったと言わざるを得ない。なお、本級は極秘裏に建造が進められ、その秘匿性ゆえに「Hush-Hush Cruiser」の異名でも呼ばれていた。
このようにして建造されたカレイジャス級大型軽巡洋艦であったが、肝心のバルト海上陸作戦は、構想の中心人物であったジョン・フィッシャー提督の辞任により中止へと追い込まれてしまう。さらに、脆弱な船体に大口径主砲を搭載した結果、その発砲時の爆風によって甲板が損傷するという問題も露呈した。巡洋戦艦として運用するにしても、あまりに薄い装甲のため、20cm級砲を備えた装甲巡洋艦との交戦すら危険であり、実質的には防護巡洋艦以下の艦艇しか安全に相手取れなかった。確かにその高速性能は通商破壊への対処には有用であったが、その用途において15インチ砲は過剰火力であり、運用上も扱いづらいものであった。かくして本級は、用途の定まらない中途半端な存在となる。実際、両艦はいずれも巡洋戦艦戦隊に編入されることはなく、軽巡洋艦戦隊に配属されている。こうして明確な役割を見出せなかった本級であるが、後年には空母へと改装され、新たな活躍の場を与えられることとなった。
HMS Gloriousは、カレイジャス級大型軽巡洋艦の2番艦として、1915年5月1日に起工、1916年4月20日に進水し、同年10月14日に就役した。
1917年11月17日には、大型軽巡洋艦時代で唯一の実戦参加となる第二次ヘルゴランド海戦に加わっている。当時の北海では、イギリスが自国の通商路防衛のために大規模な機雷原を構築し、ドイツの潜水艦や水上艦の行動を制約していた。これに対しドイツ側は、最大で280kmにも及ぶ海域の掃海を余儀なくされ、駆逐艦・巡洋艦に加え戦艦までもがその支援に投入されていた。この動きを、イギリスは暗号解読によって察知、軽巡洋艦7隻と駆逐艦36隻からなる掃海支援部隊の出動を把握し、これを迎撃すべく出撃したのである。午前7時37分、姉妹艦のカレイジャスがドイツ部隊を発見し、グローリアスを含む部隊は攻撃を開始した。しかしドイツ側は速やかに離脱を図り、決定的な打撃を与えるには至らなかった。やがて、イギリス側からは巡洋戦艦レパルス、ドイツ側からは戦艦カイザー・カイザーリンが増援として到着し、砲撃戦へと発展する。しかし戦場は広範な機雷原に制約されており、双方とも十分な機動を行えないまま、護衛の巡洋艦に損害を出した段階で戦闘を打ち切り、撤退した。なおこの戦闘において、グローリアスは前部砲塔左砲の砲身内で砲弾が爆発する事故を起こし損傷したほか、主砲発射時の爆風によって甲板にも被害を受けている。これは本級特有の設計上の問題を、実戦の中で露呈した事例であった。
1922年2月6日、ワシントン海軍軍縮条約が締結される。この条約により、イギリスは多数の旧式戦艦および巡洋戦艦の解体を余儀なくされ、カレイジャス級巡洋戦艦の両艦についても、当初は解体が検討されていた。しかし同条約には、基準排水量33,000トン以内であれば既存の主力艦の船体を2隻まで空母へ改装可能とする規定が盛り込まれていた。この枠に本級が選ばれ、両艦は大型軽巡洋艦から一転して航空母艦へと改装されることとなる。この際、建造中であったアドミラル級巡洋戦艦2隻を、天城型巡洋戦艦やレキシントン級巡洋戦艦のように空母へ転用する選択肢も存在した。だがこの時点で、準同型艦のフューリアスがすでに空母として運用され、保有も認められていた。当時のイギリス海軍は、フューリアス、アーガス、イーグル、ハーミーズといった、いずれも同型艦を持たない雑多な構成であった。ここでアドミラル級を空母化した場合、フューリアスの同型艦を欠くことになり、運用上の非効率が懸念された。このため、同型艦を複数保有する利点が重視され、カレイジャス級の空母改装が決定されたのである。もともと大型かつ高速という本級の特性は、航空母艦としての運用にも適しており、その転用は理にかなったものであった。
1930年2月24日、改装を終えたグローリアスは、空母として新たな姿に生まれ変わった。その外観上の特徴としてまず挙げられるのが、フューリアスから受け継いだ二段式飛行甲板という特異な構成である。もっとも、本艦では明確な改良も施されており、とりわけ島型艦橋の新設は大きな変化であった。艦橋と煙突を一体化したこの構造は、以後の空母設計における標準的要素の先駆けともいえる。改装内容は外見にとどまらない。着艦装置は従来の縦索式から横索式制動装置へと改められ、航空機運用能力が向上した。また、水上戦闘を想定した対艦砲の搭載は見送られ、装備は対空火器に特化されている。搭載機数も36機と、当時のイギリス空母としては多く、フューリアスの27機から着実な増強が図られていた。さらに1934年7月に始まった改装では、油圧式カタパルト2基の設置に加え、下段飛行甲板への対空火器増設が行われた。この結果、航空機運用は上段飛行甲板に集約されることとなり、それに伴って飛行甲板は後方へ延長されている。加えて、格納庫空間を全面的に航空機搭載に充てることが可能となったため、搭載機数は最終的に48機へと増大した。このようにしてカレイジャス級航空母艦は、先進的かつ有力な空母となり、後に建造されるアーク・ロイヤルと並び、イギリス空母戦力の中核を担う存在となった。

開戦後、HMS グローリアスは地中海艦隊に所属し、アドミラル・グラーフ・シュペーの捜索にも参加している。
1940年4月9日、ドイツのノルウェー侵攻が開始されると、グローリアスはフューリアス、アーク・ロイヤルとともに、ノルウェーに展開するイギリス軍への航空支援や航空機輸送に従事した。海上ではドイツ海軍に大きな損害を与えることに成功したものの、陸上ではドイツ軍の進撃を阻止できず、連合軍は撤退を余儀なくされる。
グローリアスは撤退支援に加え、ノルウェー王室・政府の亡命支援やイギリス空軍機の輸送を担った。しかしその最中、同艦は駆逐艦2隻のみを伴って船団を離脱し、本国へ向かうという不可解な行動をとる。そしてこの貧弱な戦力のまま、ドイツの戦艦シャルンホルスト・グナイゼナウに捕捉され、撃沈されるに至った。
この離脱の理由について、公式には燃料不足とされているが、現在では別の説が有力視されている。すなわち、グローリアスの艦長が所属する航空隊の司令官を軍法会議にかけるためであったというものである。この司令官は、撤退時の航空機数不足と作戦の無謀さを理由に攻撃命令を拒否し、艦を下ろされスカパ・フローに残されていた。この処分を巡り、艦長が本国帰還を急いだという解釈である。さらに、ポール作戦(中立国スウェーデンに機雷を敷設し、ドイツに鉄鉱石を輸出できないようにする作戦)へ参加するためという説もある。これは実行はされなかった作戦だが、中立国への攻撃であり、このことが現在も英国政府が議論を避けている要因でもあると考えられている。本艦の沈没に関する記録は長期間非公開とされており、その全貌はいまだ完全には解明されていない。
一方、連合軍の撤退を察知したドイツ海軍は、戦艦シャルンホルスト・グナイゼナウ、重巡洋艦アドミラル・ヒッパー、駆逐艦4隻からなる艦隊で撤退中の船団の襲撃を実施していた。途中、燃料補給のためアドミラル・ヒッパーと駆逐艦4隻を燃料補給のため撤退させ、さらなる戦果を求めて捜索をしていたところ、6月8日15時45分、シャルンホルストが遠方に煙を発見し、確認のため接近したところ、グローリアスらを発見したのである。
発見時、グローリアスはボイラーの一部を停止しており、緊急発艦可能な航空機の準備もしておらず、哨戒機も上げていないだけでなく、見張りもつけていなかった。ドイツ艦隊はまず護衛の駆逐艦アーデントを撃沈し、その後グローリアスに対して砲撃を開始する。このときのシャルンホルストの第3斉射は距離24.2kmという遠距離から命中し、これは艦砲射撃による最長の命中記録となっている。
襲撃に気づいたグローリアスは艦上機の発艦を試みたが、この被弾によって火災が発生し航空機運用が不可能となってしまった。護衛の駆逐艦アカスタは煙幕を展開してグローリアスを守ろうとしたものの、機関部に被弾したグローリアスは航行不能となり、18時10分に沈没。続いてアカスタも18時20分に撃沈された。
なおアカスタの雷撃によりシャルンホルストは損傷を受けており、またグローリアスからの救難信号を傍受したことから、ドイツ艦隊は救援部隊接近の可能性を考慮して救助を行わず撤退した。しかしこの救難信号はイギリス側には届いておらず、沈没の事実すらドイツの通信によって初めて把握されるという状況であった。最終的にノルウェー船舶やドイツ機によって救助されたのはわずか43名であり、そのうち3名が後に死亡、3隻合わせて計1519名が失われる大惨事となった。
姉妹艦であるカレイジャスはすでに1939年9月17日にUボートの攻撃で沈没しており、グローリアスの喪失によってイギリス海軍の空母戦力は5隻にまで減少した。イラストリアス級航空母艦の就役までの間、同海軍は厳しい空母運用を強いられることとなる。
グローリアスは第二次世界大戦での戦功により1個の戦闘名誉章を受章している。

| カレイジャス級巡洋戦艦 | ||
|---|---|---|
| 1 | Courageous | - |
| 2 | Glorious | - |
| 3 | Furious | - |
小ネタ
ゲーム内においてグローリアスから使用可能となる15inch/42 BL Mark Iは、クイーン・エリザベス級戦艦から戦艦ヴァンガードに至るまで、実に50年以上・計22隻に搭載された英国海軍が誇る屈指の傑作砲である。なおBLとはBreech-Loading、すなわち砲尾装填を意味する。
第一次世界大戦前、激化する英独建艦競争と、各国の14インチ砲を搭載する戦艦の建造計画に対抗するため、初の15インチ砲を搭載した戦艦(後のクイーン・エリザベス級戦艦)を建造することになった。その結果、15インチ砲自体が未完成のまま艦の設計を行うという、かなりリスクのある工程が採られた。主砲や砲塔の新規開発には通常数年を要し、失敗すれば艦隊整備計画そのものが頓挫しかねないが、本砲は試作・試験工程を大幅に省略することで辛うじて期限に滑り込んだ。本砲は1912年1月に開発開始、1914年5月に最初の砲が完成、そして一番艦クイーン・エリザベスは1914年12月に就役。結構ギリギリであった。
その出自に反し本砲の信頼性は高く、実戦成績も極めて優秀である。ユトランド沖海戦での奮戦を皮切りに、戦艦ブルターニュ撃沈、プロヴァンス・ダンケルクの撃破、さらにシチリアやノルマンディーにおける艦砲射撃支援などなど大大大活躍!特筆すべきは、戦艦ジュリオ・チェザーレに対する24kmでの命中弾であり、これは長距離命中記録では二番となる。また本砲は戦艦のみならずモニター艦にも搭載され、沿岸砲撃任務でも堅実に成果を挙げている。
50年以上の長期運用に伴い、本砲には複数のバリエーションが存在するが、大別すれば砲弾の改良と砲塔の改修に集約される。
使用弾は多岐にわたるが、弾頭キャップ形状により4crhと6crhに分類される。4crhは初期型であり、1938年にはキャップ形状の改良により、全長が23cm延長され、重量も約10kg増加した6crh弾が登場した。初速こそ低下したものの、重量増加の恩恵により、特に遠距離での貫徹力は向上している。もっとも、この新型弾の導入には弾薬庫や揚弾機構の改修、さらには射撃盤の更新が必要であり、6crhを使用しないで艦生を終えたものも少なくない。
ゲーム内のX線で見ると全部Mk.Iと表示されるが、砲塔は以下の6つに分けられる。
Mk.I:最初に作られた英15インチ砲。仰角は20度までとれる。
Mk.I*:Mk.Iから防炎対策のために揚弾筒の構造が改良されたもの。仰角は20度までとれる。
Mk.I/N:Mk.Iの仰角を30度までとれるように改良したもの。
Mk.I*/N:Mk.I*の仰角を30度までとれるように改良したもの。
Mk.II:最初から仰角を30度まで取れ、装甲の強化がされた主砲。角張った外観と、9.1mにもなる大型の測距儀を全砲塔に装備したことにより、各砲塔単独での射撃が可能な点が特徴。
Mk.I/N RP12:カレイジャス級巡洋戦艦の空母改装に伴い撤去された砲塔を改良したもの。仰角を30度に引き上げ、装甲および構造強度を強化し、強装薬使用時の反動にも耐える設計となっている。
グローリアス
竣工時の砲塔はMk.I*で仰角は20度。砲弾は4crhのみに対応。グローリアスは1924年から空母に改装され砲塔を撤去したので、大型軽巡洋艦時代から変化はない。ゲーム内のグローリアスは1919年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaが使用可能である。グローリアスはこの砲弾を時期的に使えないはずだが...。
レナウン
竣工時の砲塔はMk.I*で仰角は20度。砲弾は4crhに対応。ウォースパイトの改装をもとに、レナウンは1936年から行われた近代化改装によって、仰角30度のI*/N型砲塔に換装し、さらに6crhに対応する改修が行われた。ゲーム内のレナウンは1944年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaと、6crhのMk.XVIIbが使用可能である。
レパルス
竣工時の砲塔はMk.Iを2つとMk.I*を1つの混載で、どちらも仰角は20度。砲弾は4crhのみに対応。レパルスは砲塔の換装も6crhに対応する改修も行われず、生涯Mk.IとMk.I*のままであった。1941年9月にアメリカで6crhに対応する改修が計画されていたが、これは中止されてしまっている。ゲーム内のレパルスは1941年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaと、6crhのMk.XVIIbが使用可能である。なぜか20度までしかとれない仰角が30度までとれ、6crh未対応のはずがMk.XVIIbを使える。
バーラム
竣工時の砲塔はMk.Iで仰角は20度。砲弾は4crhに対応。バーラムの砲塔は生涯Mk.Iのままであったが、1940年に損傷を受けた際に6crhに対応する改修が行われた。ゲーム内のバーラムは1916年仕様で、第一次世界大戦中のものである4crhのMk.Iaが使用できる。改修前なので残念ながら6crh砲弾は使用できない。
ウォースパイト
竣工時の砲塔はMk.Iで仰角は20度。砲弾は4crhに対応。ウォースパイトは1934年から行われた近代化改装によって、仰角30度のI/N型砲塔に換装し、さらに6crhに対応する改修が行われた。ゲーム内のウォースパイトは1942年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaと、6crhのMk.XVIIbが使用可能である。
フッド
竣工時の砲塔はMk.IIで仰角は30度。砲弾は4crhのみに対応。就役時ですでに完成度が高かったフッドは砲塔の換装も6crhに対応する改修も行っておらず、生涯Mk.IIのままであった。ゲーム内のフッドは1941年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaと、6crhのMk.XVIIbが使用可能である。6crh未対応のフッドはMk.XVIIbを使ってないはず...?
ヴァンガード
竣工時の砲塔はMk.I/N RP12で仰角は30度。砲弾は6crhに対応。ヴァンガードはカレイジャス級が改装で撤去した主砲を改良して使いまわしている。ゲーム内のヴァンガードは1946年仕様で、6crhのMk.XVIIbと、同じく6crhのMk.XXIIb SCが使用可能である。Mk.XXIIb SCは史実では使われなかった強装薬(SC)を使用したもので、初速が大きく上がっているのが特徴である。
アルハンゲリスク(元ロイヤル・サブリン)
竣工時の砲塔はMk.Iで仰角は20度。砲弾は4crhのみに対応。アルハンゲリスクは砲塔の換装も6crhに対応する改修も行っておらず、生涯Mk.Iのままであったが、1941年にアメリカで6crhに対応する改修が実行された可能性があるらしい。他にも砲塔の仰角を30度に引き上げる計画が存在したが、これは実現しなかった。ゲーム内のアルハンゲリスクは1944年仕様で、第二次世界大戦中に6crhに対応する改修を行っていない艦に支給された4crhのMk.XIIaと、6crhのMk.XVIIbが使用可能である。6crhに対応した説を採用したようだが、ちゃっかりと仰角は30度まで引き上げられている。なぜだ。
--加筆求む--
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。