Shiratsuyu-class, Yuudachi type (1942)

夕立の最後の戦いともなった第三次ソロモン海戦では後にソロモンの悪夢と呼ばれる程の活躍をした。
この戦いで吉川潔中佐率いる「夕立」は戦艦「比叡」を旗艦とした挺身攻撃隊（敵の飛行場を砲撃する部隊）より先行してルンガ泊地に突入、掃蕩を行う前路警戒ルンガ泊地掃蕩艦隊として参加。しかし、相次ぐ陣形変更とスコールにより護衛対象である「比叡」「霧島」付近を航行するが、これは無断であり挺身攻撃隊司令部は知らなかった。*3

23時24分には「ヘレナ」がレーダーで挺身艦隊を探知、丁字戦法で挺身艦隊を撃破すべく運動を開始した*4
続いて23時41分に先頭の「カッシング」がレーダーにて前方2700mに「夕立」、「春雨」を探知した*5
ここで「カッシング」は魚雷発射の為、左に舵を切るが、後続には意図が伝わらず米艦隊は混乱することになった。
混乱する状況下で「夕立」は敵発見を報告する。続いて比叡の照射攻撃に米艦隊の注意が集まる間に距離を詰め、魚雷発射態勢に入った。魚雷発射後、僚艦の「春雨」を見失った為、単艦で米艦隊へ突入する。
当時の状況を簡単にまとまると（●→日本海軍　○→アメリカ海軍 ）

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●　　　○　　　●←夕立
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と言う風に攻撃を開始する。

23時54分1500メートルの距離から魚雷8本発射してから航行不能(砲撃を受けて機関停止、特に味方からの誤射に関しては戦訓として識別強化を強く訴えるほど相当数受けた。)になる00時26分までに(この間32分)アジ歴exitからの結果報告では防空巡洋艦および巡洋艦各1隻轟沈、防空巡洋艦および巡洋艦各1隻大火災、駆逐艦2隻火災(14日の報告では防空巡洋艦1隻轟沈、防空巡洋艦1隻大火災、巡洋艦および駆逐艦1隻火災となっている。)
と報告上戦果が恐ろしいことになっているが、アメリカ軍側の資料では夕立突入後、米艦が「夕立」を撃破しており「夕立」の戦闘詳報の記述は創作である可能性があるとみられる。*6
魚雷を発射し、米艦隊に突入した直後の00時23分前後に「夕立」が右前方の識別灯をつけない艦に照射し発砲したところ、00時26分に直撃弾複数を受け大破し航行不能となる。四水戦旗艦の「朝雲」は「夕立」の救援に向かい、炎上する「夕立」を発見する。*7朝雲《四水戦司令官》は「夕立」の復旧は困難と判断し、艦を放棄して乗組員はガダルカナル島（エスペランス岬まで距離5km）へ向かうよう命じると、カッターボート2隻を残して離れていった*8だが吉川潔駆逐艦長以下乗組員は怒り狂うか自暴自棄となり、帆布やハンモックをマストに掲げ白旗として降伏しようとした。*9しかし乗員らは帆布やハンモックをマストや煙突に張り巡らしての帆走を試みたと主張する。*10
なお、「雪風」の戦闘詳報には「夕立」が砲撃を受け航行不能となった00時26分に「長良」を攻撃中の「敵艦」に対し攻撃したと記録している。
その後、救助に駆けつけた「五月雨」「雷」によって生存者は移乗した。
それから「雷」は既に大破していたためそのまま待避し、「五月雨」が「夕立」の撃沈処分を試みたが失敗し、敵艦隊が接近したためやむなく放棄。ちなみに大破していたが沈んでいない。
その後漂流中の船体は重巡「ポートランド」が撃沈し、同作戦に参加した「比叡」「霧島」「暁」、そして同様に大暴れした「綾波」らと共に枕を並べて鉄底海峡（アイアンボトム・サウンド）に沈むこととなる。
Wikipediaより引用