世界観/言語

Last-modified: 2024-02-22 (木) 07:37:28

人間が他者とコミュニケーションを図るために用いる音声や文字などの記号形態。
時代や地域、文化の違いによって様々な形式が存在する。

概要

  • 「言語学」という専門の学問が存在することからもわかるように、非常に奥が深い人類の文化の一つ。
    ある意味で「人間」が「人間」たる要素の一つである。
  • 国や地域によって主立って使用されている言語(公用語)は異なり、
    細分化すれば数えきれないほどの様々な形体が存在している。
    日本では法律的に公用語が指定されているわけではないが、事実上「日本語」が公用語として機能しており、
    当サイトの文章もほぼ全てが日本語での記述となっている。
    • しかし事実上の公用語だからと言って、日本のどこへ行っても自分の日本語が通用するかと言うと
      そうとは限らないのが「方言」の存在。
      地方ごとに特有の言い回しや単語などが存在するため、日本人同士でも意思の疎通がうまくいかない事がある。
      これは他の言語でも同様であり、例えば同じ英語を使うアメリカとイギリスでも両者の英語は結構違う。
      中国に関しても厳密に言えば「中国語」と言う言語は存在せず、北京語・広東語・福建語などに分かれており、
      中国全体で通用する言語というものは存在しない。
  • 因みに現実世界において最も使われている言語は中国語である*1が、
    なら全世界の人々が誰でも中国語を理解できているのかと言われれば、それは言うまでもなく「ノー」である。
    勿論我々が普段から使用している日本語も、世界に目を向ければ欠片も理解していない人の方が圧倒的に多い。
    • 中国語の中だけに限っても先述の通り複数の言語に分岐しているため、
      全く違う地域にいくと中国人同士でも話が通じない事さえある。
      中国語が最も人口の多い言語と言うのはこの複数に分岐した言語を
      全て包括した上で「中国語」とカウントしているからであり、
      これらを別々の言語と数えた場合は当然使用人口はそこまで多くない。
    • 「話す」だけならある程度その言語を学習することで可能となる。
      しかし、地域の文化などもしっかり理解していないと会話として成立しないという場合は多分にある。
      例えばインドやブルガリアでは「首を横に振る」と「肯定」の意思表示という文化が存在し、
      話の途中で首をかしげてしまうと、内容によっては相手側に「肯定」と誤って伝わってしまうことがある。
  • 現状、世界で最も「共通語」に近い言語は英語だと言われる。
    上記の通りアメリカとイギリスで違いはあるが、両者は話が通じないほど違う訳では無く、
    この2国以外でも英語を使用している国は多数あるが、だいたいどちらかと同じ英語を使用している。
    世界で最も「多数の国」が公用している言葉であり、かつ地域差がそこまで酷くないため、
    複数の国に跨るビジネスや学問の場では英語を基準としている事が多い。
    • 大学などの高等教育を受ける場は、多くの場合英語である。
      理由は世界各国に存在する資料が英語であり、その中で使われている専門用語も英語なのだが、
      それらを全て母国語に訳す事ができない言語が多いため、教員も生徒も
      母国語ではなく英語でないと高等教育を行う事ができない国が多い。
      もちろん例外もあり、日本は日本語の高い造語能力を持って様々な専門論文をも翻訳し、
      母国語でそのまま高等教育を受けられる希少な国である。
  • フィクション作品の中では舞台となる地域、場合によっては全世界の共通言語が存在したり、
    または都合の良い高性能自動翻訳機のようなものや、語学に精通したキャラクターなどが存在し、
    特に会話に支障を来さないように設定されていることも多い。
    逆に言語や文化の違いを利用してあえて重要な部分を隠すなど、ストーリーを盛り上げる演出とする手法も存在する。
    「相手が違う言語で話しており、一部のキャラクターには内容が伝わっていない」ことを表現する際には
    日本のマンガやゲームなどでは横文字や斜体で書く、あえて日本語ではない別の言葉や文字でそのまま書く、
    作者やスタッフが作ったオリジナルの言語を実際に劇中で音読・筆記する、
    一見すると分からないが他のシーンに登場した演出や設定を用いれば解読できるなど、
    様々な細工が仕込まれている場合が多い。

MH世界の言語

  • MHシリーズも多くのフィクション作品の御多分に漏れず、独自の言語が存在するが、
    少なくともゲームの劇中内でハンターの言葉が相手に伝わらず、不要な混乱が生じてしまう場面は滅多にない。
    世界観上は「国」や「地方」などの概念も存在しており、異国と思しき地からクエストの依頼がギルドに届くこともあるが、
    その受注書に何が書いてあるのかハンターにはよく分からないなんて事態も発生しない。
  • ではMH世界の人々は「何語」を用いてコミュニケーションを取り合っているのだろうか?
    これについては不明、強いて言えば「MH世界の公用語」である。
    この公用語はかなり広く認知されているようで、
    ポッケ村出身の人間が遠く離れたユクモ村でも平然と会話できていたり、
    人間族だけに留まらず、竜人族や獣人族などをはじめ、様々な種族の間で共通して用いられている。
    なお、方言や種族間で共通して見られる口癖などもあり、
    誰もがまったく同じ使い方をしているというわけでもないらしい。
    • ゲームの画面上では彼らの言語がプレイヤーにも分かるように翻訳されて表示されているものと思われる。
    • MHW以降の作品に於いて、ゲーム設定の言語選択欄では「モンスターハンターの言語」と表記されている。
  • MH2以降、クエストが終了(完遂、失敗、リタイアのいずれにしても)すると、
    画面に「QUEST CLEAR (FAILED / RETIRE)」などと思しき文字の掘られたスタンプが押される演出の後、
    報酬画面やセーブ選択画面に移行するようになった。
    これが実際にギルドによって押されたスタンプなのかは不明だが、
    この演出からアルファベット(に酷似した記号形態)の存在が窺える。
    こちらのクエストでの描写を見る限り、本来MH世界には「英語」という言葉は存在しないのだろうが、
    それに近い表現が存在しているのは間違いないだろう。
    • ハンター大全4では、一時期そのネーミングで話題になったあのマガラ武器の銘を
      言語学に長けた書士の協力を得て」どのような意味を持つのか「独自に」解釈し、その全容を公表している。
      MH世界においてこの「英語によく似た言語」は少なくとも一般的なものでは無いようだ。
    • なお、アルファベットではないが「&」や「β」などの文字も(それらしきものが)存在するらしい。
  • ユクモ村やカムラの里では、看板や暖簾等に漢字によく似た言語が使われているが、
    これは漢字を一文字ずつ上下逆さまにして簡略化したものだということがインタビュー等で明らかになっている。
    各施設の役割や機能を知った上でなら読めないこともないが、
    全くの予備知識がなければやはり解読するのは難しい。
    参考までに、ユクモ村集会所の大浴場には「集会浴場」、オトモ武具屋には「御供」、と書かれている。
    温泉ドリンクで当たりが出た時の「当」の文字が最もわかりやすいか。
  • ノベル版第一弾では「東方」出身のハンター、本名「炎太郎」が登場する。
    これを読む限り、人物名に漢字が使用される例もあるようだ。
    なお、彼の名前はミナガルデ地方出身のハンターには発音しづらいものであるらしい。
  • 上記以外にも現実世界に存在する言語によく似た発音の単語や、
    それを銘とする武具などが存在している。
    しかしそれが「言語」としての機能をMH世界で果たしているのかは不明である。
  • 数の表現にも文字を用いることは多い。
    現代日本では「アラビア数字」(1、2、3…)が最もメジャーであるが、
    状況によっては「漢数字」(一、二、三…)や「ローマ数字」(I、II、III…)*2などが用いられることも多い。
    MH世界でも当然ながら「数」の概念は存在しているが「数字」については不明な部分が多い。
    • 『モンスターハンター イラストレーションズ』の資料の中にはMH世界の数字が掲載されている。
      「数字」というより丸や三角形を組み合わせた「記号」といった印象が強い独特な文字である。
      また、10、21、32、43、54、65、76、87、98は
      「MH世界の数字の下に現実世界のアラビア数字を頭を左に向けて寝かせた」ような特殊な書き方をする。
      詳しく知りたい方は『モンスターハンター イラストレーションズ』を読んでみよう。
    • 一応「アラビア数字に酷似した数字」が用いられているようだが、それがメジャーなものかは不明。
      尤も、上記の数字に関しても「資料として掲載されている」だけで
      実際にこれが用いられていると明言されているわけではないが。
  • 獣人族は独自の言語体系を有しているようで、言葉が通じない場合がある。
    例えば「肉球のスタンプ」には他種族には読めない文字のような何かが書かれているらしい。
    おそらくアイルーやメラルーでなければ読めない獣人族用の言語と思われるが、詳細は不明。
    • ちなみに、かの伝説の傭兵アイルー語を理解できる。
      もしかすると、この肉球のスタンプに書かれた文字(のようなもの)も彼なら読めるのかもしれない。
    • また、「始まりの唄」などの唄系アイテムも一般人には解読できず、
      歌姫に歌い上げてもらうことで真実が明らかになるという。
      始まりの唄については、奇面族の言葉で懐かしの土地への思いが綴られているのだとか。
    MHWではこの描写がより強調され、新大陸に住む現地の獣人との対話には通訳が必要となる
    通訳はオトモアイルーが務めており、テトルーとのコミュニケーションに支障はきたさない。
    しかしガジャブーに関しては独自の言語体系があり、当初は全く会話できない状態だった。
    獣人学者と各地の「言語痕跡」を調べることで問題は解決し、オトモを介した交流ができるようになる。
    更に、各地の獣人族と交流を深めることでオトモは小型モンスターとの会話も実現している
    我らがオトモアイルーのコミュニケーション能力の高さには脱帽といったところか。
    • 現地獣人の会話では「伸ばし棒や記号など解読不能な字幕」が表示され、
      その後ろに括弧( )を用いて会話内容が字幕として表示されるという仕様になっている。
      普段のオトモアイルーは人間NPCと同じく括弧なしの字幕で普通に会話を行っているが、
      テトルーなどに話しかける際はきちんと括弧で括られる形をとっており、
      相手の言語を話していることがはっきりと表現されている。
  • 古代竜人はハンターたちやこれまでの竜人とは明らかに異なる発声法を取っており、
    殆どモンスターの鳴き声や唸り声などのようにしか聞こえない"音"、"振動"となっている。
    しかし、こちらはオトモの通訳なしでハンターと直接会話できる驚きの仕様となっている。
    こちらの方がよっぽど通訳が要りそうなものだが……?
    • 仮に発声法が一般的な竜人族と同じだったとしても、
      彼らが住む新大陸は現大陸とは長く隔絶されていたはずで、言語が通じなくてもおかしくはない。
      しかし実際には会話に支障が出ることはまずない。
      現大陸の言語と彼らが用いる言語に大差はないということなのだろうか?
  • 以前は用いられていたが、現代においては文化的に遺失してしまった言語を「古語」と総称する。
    頑張って習得したとしても現代社会ではまったく通用しないが、
    古語を由来とする名称や表現が現代でも使われているという事例は多々ある。
    MH世界においても既に遺失してしまった言語から名付けられたモンスターや武具は少なくない。
    例えば「ラオシャンロン」「ミラボレアス」「アカムトルム」などは
    いずれも元々は「(現代の)MH世界の言語」ではなく、「MH世界の古語」を由来としている。
    中でも「アカムトルム」に関しては「ポッケ村の古語」であることが明言されている。
    • エピタフプレートアヴニルオルゲールなどには
      古の文字と思しき「何か」が見て取れるが、これらは未だに解読できていないらしい。
      過去に真実を突き止めたらしい人物もいたそうだが、
      その研究結果を明かす事無く消息不明となってしまったという。
    • ドンドルマの至宝とされる古文書にも文字らしきものが書かれている。
      これは単純な文字ではなく「暗号」になっているらしいが、決して解読が不可能なほどのものではないようだ。
  • ランポスやジャギィをはじめとする鳥竜種などは複数種類の鳴き声を活用し、
    仲間同士で連携を取りながら獲物を狩る生態を持つ。
    これも見方によっては彼らなりのコミュニケーションツール、つまりは言語の一種と言えなくもない。
    また、上述したとおりMHWではオトモが「会話」と称する交流手法を取っており、
    一般的なハンターの想像よりもモンスターのコミュニケーション能力は高い可能性がある。
    • なお、鳴き声や音を利用して仲間とコミュニケーションを取る生態を持つモンスターは、
      鳥竜種以外でも牙竜種、ガブラス、ドドブランゴ、アグナコトルなど多岐に渡る。
      首鳴竜響狼はそのコミュニケーション手法が別名にまで影響している。
    • クルペッコのクチバシには笛のように広がる特徴的な器官が存在し、
      他種モンスターとのコミュニケーションを図ることを可能としている。
      しかし、これは相手に「仲間が呼んでいる」と誤認させるために用いられることが多いようだ。
  • 歌姫の唄(魂を宿す唄悠久の言葉礎の唄月震など)や、「トラベルナ」「セクレアール」「カムラ祓え歌」といった
    ボーカリストが歌う楽曲が多く存在するが、これらの楽曲はすべて日本語ではないモンスターハンターの言語で歌われている。
    いずれも意味のある歌詞があり、トラベルナ、セクレアール、カムラ祓え歌には日本語吹き替え版も存在する。
    日本語版はゲーム内に収録されておらず、サウンドトラックで聴くことが可能(セクレアールは収録アルバムや曲名も異なる)。
    • MHR(:S)エンディング楽曲「つなぐ花篝」「Sunbreak」に関しては、エンディング時点の設定言語に応じて音源が変化し、
      日本語・モンスターハンターの言語・英語の3種類がゲーム内に収録されている。
    • 狩猟音楽祭では、日本語版が存在する楽曲も一貫してモンスターハンターの言語で歌われており、
      MH独自の世界観が尊重されている。
  • ゲーム内でNPCと会話をするとボイスによる音声と
    会話ウインドウによってゲームのプレイヤーにわかる言語で文章のメッセージが表示される。
    これはボイス部分がモンハン世界の住人が実際に話している言語で、
    プレイヤーにわかるように翻訳した内容を会話ウインドウの文で表現しているものと思われる。
    基本的にボイスは開発スタッフやカプコン社員*3が適当な内容で喋った声であり、
    特に深い意味を持たせていない場合も多かったのだが、
    シリーズ初のRPGとされているモンスターハンターストーリーズにおいて、
    会話が多く文章を作り込む必要があることから、単語や文法までしっかりと作りこみ、
    わかる人間には音声部分を聞いて日本語に訳すことができるようにしている。
    他のゲームでも作中の架空言語を訳せるように作っている作品もあるが、モンハンもそのようにしたわけであり、
    MHSTでは確実に、作中のキャラが話すのを聞くだけで何を話しているか聞き分けたりできるということである。
    この経験が活かされているのか、MHWorldではゲーム中のムービーに加え、
    受付嬢を始めとするNPCが、プレイヤーに対してもモンハン世界の言語で話しかける機会が大幅に増えている*4
    • なお、MHST作中でのモンハン語と現実での言語を比べてみると、よく似た発音になっているものも結構多い。
      モンスターの名前や人名などの固有名詞に関してはほぼ同じ発音になっているほか、
      「モーター」→「モンスター」や「キンナスティー」→「絆石」、「ラーダ」→「ライダー」など、
      近い発音故に慣れてくればすぐにどういう意味かわかる単語も多数ある。
      ライドオン」に至ってはほとんど全く同じ発音と言ってもよい。
      • モンスターの名前は日英で異なることが多いのだが、これも日本語ベースで設定されている模様。
        すなわち、リオレウスであれば「ラサロス」とか「レイサロス」ではなく「リオレウス」である。
        種族名でなく個体名の「レイア」が明らかに「リオレイア」と発音されてたりもするが。
    • MHXでベルナ村の受付嬢の発声する「てぃ~りゃ~」のボイスだが
      小嶋Pによればただの掛け声で意味は持たせていなかったのだが、
      後付けで「いってらっしゃい」という意味の語にしたそうである。
      次作のMHXXで他のキャラも同様に声をかけてくれるようになった。

関連項目

ゲーム用語/チャット
システム/声帯麻痺


*1 これは全世界の人口の1/5以上を中国が有しており、その中国の公用語が中国語であることも主な要因の一つである。
*2 ローマ数字は環境依存文字のため、ここでは編集ルールにのっとり、形の似ているアルファベットの「I」を代用して表現している。
*3 MHFの有料コンテンツのハンターの声やMHXのカティの声、MHWorldなど、プロの声優が担当している場合もある。
*4 設定からボイスの言語を変更する事が出来るが、この時選択できる言語に、日本語・英語など6カ国語(発売時点)に加え「モンスターハンターの言語」という項目が存在する。