モンスターの分類カテゴリーの一つ。植物を中心に食べて生きる生物の総称。
目次
概要
- 多くのフィールドに群れを成して生息している、大型モンスターに比べると比較的小型、かつ非力な種。
大半は仲間が攻撃を受けたり、大型モンスターが現れたりするとエリア外へ逃げようとする。
討伐して剥ぎ取ると、高確率で生肉が入手できるのも特徴。
中でも体格の大きい草食竜とポポは二回剥ぎ取る事が出来る。
- 大きく分けると、草食竜と草食獣に二分される。
- 草食竜
- アプケロス、アプトノス、エピオス、リノプロス、ズワロポス、リモセトス、
ケストドン、ガストドン、ケラトノス、ダルトドン - 草食獣
- ガウシカ、ケルビ、ポポ、モス、ムーファ、メルクー、ラフマー、エルペ、ブルック
- 単に草食性という括りなら、モンハン世界には群を抜く巨体で雪山を悠然と闊歩する超大物や
肉食生物ひしめく砂漠の頂点に君臨するという飛竜、木々も敵も薙ぎ倒すパワーファイターなど
下手な生物は裸足で逃げ出すような猛者も少なくないが、彼らが「草食種」に分類される事はない。
古参の代表的な草食大型モンスターである砂漠の暴君ディアブロスも、
分類される場合は「飛竜種」あるいは「角竜種」になる。
なので、「草食種」とは、草食性かつ危険性の少ないモンスターを寄せ集めた総称と言えるだろう。
生物学的な正式な分類ではなく、ハンターやギルド、依頼人などが便宜的に使っている狩りをする上での特性で分けた俗称である。- 実際、明らかに同じ生物群ではない竜と獣が混在している。
より細かい分類について、現時点で判明している情報から推測すると
アプケロス、アプトノス、リノプロス、ズワロポス、リモセトスについては、
近縁種に相当しそうな大型モンスターが存在しないため、
ゲーム内の用語としては「草食種」以外の分類を当てはめることができない。
大雑把なシルエットや時折後ろ足で立ち上がる様子などは、かのラオシャンロンにも近いが、
単に四足歩行で胴体が大きい外見が共通しているだけとも言える。
ケストドン、ガストドンは鳥竜種にも似た二足歩行だが、
後述の樹形図に依ると獣竜種のバフバロに近い種族であるとされている。
「便宜的な分類」という点では、「古龍種」と並ぶ「生物学的でない」分類群といえるだろう。
- 実際、明らかに同じ生物群ではない竜と獣が混在している。
- ハンター大全の樹形図では、ゲーム内よりもより詳細な分類を確認できる。
一部を除く草食種モンスター達は、大型モンスターの属さない「鳥盤目」に分類されている。
現実世界においても、草食恐竜の大部分は鳥盤目に属する。- リモセトスに関しては、上記の鳥盤目とは異なり、飛竜や鳥竜と同じ竜盤目に部類されており、
現状では単体で「奇首亜目」という分類を形成している。
なお、リモセトスのモデルになった史実の首の長い大型草食恐竜(カミナリ竜)も竜盤目に属している。
- ちなみに鳥竜・飛竜・獣竜・牙竜は竜盤目、魚竜や海竜、蛇竜はそれぞれ独立した目で、牙獣は複数の目を含む。
ケルビやモスも、生物学的な分類ではファンゴと同じ偶蹄目になっているが同じことが
長鼻目でありながらそれぞれ草食種のポポと牙獣種であるガムートにも言える。
- リモセトスに関しては、上記の鳥盤目とは異なり、飛竜や鳥竜と同じ竜盤目に部類されており、
ゲーム内での扱い
- 世界観を作り上げるという面で言えば、草食種はモンスターの間にも弱肉強食の食物連鎖が存在することを
「生態ピラミッドの生産者・下位消費者側」として体現する立役者であり、
ゲームとしては「大型モンスターに挑む前の練習用キャラクター」でもある。
動きが鈍かったり体力が低かったり、こちらを攻撃してきても動きは単調でその威力も低い。
モンハンの基本的な流れである「モンスターと戦って倒し、素材を剥いで利用する」という流れを、
序盤の簡単な狩猟依頼という形で世界観に組み込みながらプレイヤーに理解させてくれる存在となっている。- ゾウやサイや水牛などを想像すればわかりやすいが、もしアプトノスやポポが
体格に見合うタフネスや筋力を持っていたなら、ドス鳥竜などの中型を凌ぐパワーを持つ生物になりかねない。
それでは初期装備の新米ハンターがBCから移動するや否や訳も分らないまま薙ぎ倒されたりしかねないし、
「肉やキモを納品する初心者向けクエスト」などという話ではなくなるので、
草食種=強くないという構図はゲーム性が優先されたものと言える。
「モンスター」という言葉がイメージさせる凶暴性・獰猛性・積極性を演出するなら、
もともと狩猟や闘争のための機能である牙や爪を武器に転じて襲ってくる肉食獣のほうが、
「強い敵キャラ」のイメージを乗せやすいのも理由のひとつだろう。
- 実際に、設定上は小型肉食モンスターにとって体格の大きい草食種はそれなりに困難な獲物ではあるらしい。
ブランゴやギアノスは無暗にポポを襲う事はなく、
ゲネポスやイーオス、フロギィは毒の効果で草食竜との体格差を埋めて狩りを行っているとされる。
生ける生肉扱いされがちなアプトノスでさえ、無印のOPでは成体ならばランポス2頭を追い払っている*1。
- ゲーム内においても、最初に出会う草食種は攻撃性こそ大したことはないものの、
一定の体力を持ち初期武器の軽い攻撃1発では仕留められないようになっている。
また、初期武器で斬れ味が大きく減ると弾かれる程度の肉質の硬さにはなっており、
これによって攻撃を積み重ねてモンスターを倒すという本シリーズのゲームデザインと、
近接武器には「斬れ味」「弾かれ」という要素がある事を分かりやすく示してくれている。
- ゾウやサイや水牛などを想像すればわかりやすいが、もしアプトノスやポポが
- 現実世界の場合、植物のような「どこにでもある食物」を利用する動物は、おおまかに
- 軽量化と脚力の強化で機動力を上げる*2(例:ウサギやシカ等)
- 大型化して防御力を高め捕食されにくくする(例:ゾウやサイ等)
肉食獣は大型化してしまうと隠れることができなくなり狩りの成功率が下がってしまう為あまり大型化できないのに対し、
草食動物は大型化しても食事のコスト以外のデメリットがなく大型化しやすい、
特に後者の進化が極まったゾウのような場合、食物連鎖では下部に位置するが、
生息地では最強の体格とパワーを持つという状況も起こりうる。- また、草食動物の方が食料が安定供給しやすいのでフィジカル面では有利になりやすい。
シマウマとライオンでも正面からの1対1の場合ライオンが蹴り殺される可能性のほうがはるかに高く、
肉食獣成体の最多の死因は狩りによる致命傷、自然界における狩りとは文字通り命の駆け引きなのだ。
このあたりは小型肉食竜でもおいそれとは狩れないポポやアプケロスとも重なり、
最強とは言えないまでも生物らしい設定として組み込まれている。
- これは海でも同様で、最も生物総量が多いプランクトンを巨体で大量に摂取する方向に進化したのが
ヒゲクジラ類やジンベエザメであり、プランクトン食や濾過食で凄まじい巨体を持つという点は
海の王者ナバルデウスや、砂海の主とも言えるモーラン種とも重なる。
水中動物が体を大きくする方向に進化できるのは、
水の浮力が体重を支えてくれるぶん骨や筋肉への負担が少ないことや、
水中は空気中より生産力が高く食料が豊富なことにもよるが、
水の浮力についてはモンハン世界でも海竜種が大型化しやすい理由に挙げられている。
- 現実世界のイワシのように、大量の数を産むことで肉食獣に食べられても種を存続できる方向に進化している例もある。
そのような繁殖力の高い生物は、何らかの理由で捕食圧など数を減らす環境要因が無くなると大発生し、
一帯の食物を根こそぎ食い尽くして荒廃させてしまう危険性*3もあるので、
もしかしたら草食獣を標的にしたクエストには、こうした事態を防ぐための間引きの意味もあるのかもしれない。
- 弱肉強食の描写を強調するためのキャラクターでもあるせいか、各ムービーではろくな目に合わない。
アプトノスは上記の通り第一作のOPから、水場で群れているところをランポスのターゲットになり、
逃走から脱落した子供が一頭犠牲になったのち、さらに乱入してきたリオレウスがそれを強奪するという流れで、
これでもかと「食物連鎖を下支えする存在」として描写されている。
MH3ではムービー関連で水中で襲われる役目は全てエピオスが担っており、
ラギアクルスにタックルをもらい、チャナガブルには吸い込まれ、生態ムービーでは丸呑みにされる。
ケルビはホラー映画さながらにフルフルに丸呑みにされたり、主食としてナルガクルガに秒殺される。
ポポはティガレックスに散々追い回され、ドスバギィには眠らされる。さらにべリオロスにもぶっ飛ばされる。
アプケロスもヴォルガノスの奇襲で犠牲になり、リノプロスは二頭まとめてハプルボッカに丸呑みにされてしまった。
ズワロポスも登場して早々にドスフロギィに仕留められた*4。
さらに、長年にわたって安泰を享受していたガウシカもMHRiseでついにゴシャハギに仕留められてしまった。
まだ襲われた事の無い残りのメンツもこのように映像化されていないだけで、
明日は我が身と警戒しながら過酷な自然を生きているのかもしれない。
- 一部の種*5を除き、ほとんどが別名を持っていない。
更に、草食種素材が形として残っている武器もごく僅かで、
MHP2G以前はラピッドキャストのみ、
MH3以降も鹿角ノ弾弓のみという状況が長らく続いていた。
こういった面からも、あまり優遇されているとは言い難い。
モンスターハンターの主役はあくまでも大型モンスターである、ということだろうか。- MHXでは上記2種に加え、草食種の素材から作成できる武器が大幅に増加し、
リモセトス、ムーファ、ガウシカの素材から作成できる武器が多数追加された。
- ハンター以外の所では、草食種を模したオトモ武具も多数追加されている。
特にリモセトス型の物は下位では危険度4のモンスター素材で作れるオトモ防具に匹敵する防御力を有し、
他の草食種モデルの防具もアシラネコの倍近い数値を持つ大健闘を見せている。上位以降?聞こえないなぁ。
あくまで草食種『モデル』の防具であって、生産に使うのは水獣とか白兎獣とかイーオスの端材だが。
なおアプケロスのみハンター用の武器もオトモ用の武具も無いという謎の冷遇を受けている。
- 草食種固有の素材自体が少なくズワロポスとリモセトスは皮、ケルビとガウシカとムーファは角のみ*6で、
アプケロス、アプトノス、ポポ、エピオスは個別素材が無い(エピオス以外はMHSTで固有素材がある)。
素材を二種類以上持つ草食種はモス、リノプロス、ケストドン、ガストドンと少数派である。
- MHXでは上記2種に加え、草食種の素材から作成できる武器が大幅に増加し、
- 草食種の汎用素材は獣人種とは違い小型モンスターの種類は多いが、
そもそも普段剥ぎ取ること自体が少ないためかこちらも在庫が切れたというハンターは多い。
必要ない素材は武器か装飾品にある程度しか使われないが、
そうでない場合は入手頻度の低さを考えていないのではないかと思うほど要求される傾向にある。
また、救済クエストが無い場合が殆どであるのも悩みの種。
- 基本的に弱く大人しいモンスターが多いのでチュートリアルや生肉目的でよく狩られている彼らだが、
やはり人によっては敵意のない彼らを狩ることに良心が痛むこともあるのだとか。
フィールドで遭遇すると番や家族連れでのんびり過ごしていることが多く、
さらに草食竜やポポは倒すとビクンビクン痙攣しながら絶命するので後味も中々に悪い。
そのことから、生肉の調達はクエストの報酬や掃除したファンゴ等から行ったり、
やむを得ず素材が欲しいときはできる限り大技で瞬殺するように心掛けるハンターもいるとかいないとか*7。- しかし、腹を空かせた大型モンスター達は容赦なく彼らに襲い掛かり捕食してしまう。
固有素材や採取クエストを抜きにしても、彼らの討伐数はどうしても増えてしまう。
人々や獣達の「競争」「殺生」の何たるかを考えさせてくれる一片と言えよう。
- しかし、腹を空かせた大型モンスター達は容赦なく彼らに襲い掛かり捕食してしまう。
- 食物連鎖としては相対的に下位に属する彼らであるが、
武器を掲げたハンターが向かって来ても全く逃げようとせず、攻撃されてはじめて反応するアプトノスやケルビ、モス。
ハンターに対して積極的な排除を試みるリノプロスやアプケロス。
(鳥竜種ではあるが)最初から逃げようとするガーグァなど、人間に対する反応は千差万別。- 現実世界でも、人間が近づいても気にもしない動物は割と存在するが、
それは「(武器を持った)人間は危険である」という情報を学習していないからに過ぎない。
鹿などは見通しの利かない森などで「なにかの気配」を感じればそれが人かどうかより先に用心のため逃げていくし、
象のように人間を歯牙に掛けない巨獣も、密猟者に脅かされて仲間を殺された群れなどは、
何の害意もない人の姿はおろか、車の音に気付いただけでも脱兎の如く逃げ出してしまう。
野生動物の人間に対する対応は双方の関係や状況によって常に変化するものである。 - ライオンやハイエナなどが傍に居る場合でも、群れを成していて容易に攻撃されない状況であれば、
草食動物たちは捕食者に襲いかかられるまでのんびり草を食んでいるという状況も少なくないため、
逃げるか逃げないか、戦うかそうでないかケースバイケースである。護るべき子どもの有無でも変わる。
野生動物には余裕もないので、体力を浪費したり無駄なリスクを背負い込むことはあまりしないのだ。
人にもモンスターにも狩られまくっているのに逃げにくいケルビあたりはノンビリし過ぎな気もするが…
- 現実世界でも、人間が近づいても気にもしない動物は割と存在するが、
- ほとんどのハンターから目の敵にされ、どれほど生肉にされようが倒されて痙攣しようが気にも留められない
アプケロスやリノプロスだが、彼らが攻撃的なのも単に「自分の住処を守りたい」だけである。
考えてみれば自分の住処に上がり込んだ挙句、時には卵まで盗もうとするハンターに怒るのも無理のない話であり、
そういう意味では侵入者に至極当然の対応をしてなお、目の敵にされる彼らも損な役回りと言えよう。- なお、彼らがプレイヤーに嫌われる1番の理由は、設定など知らぬと言わんばかりに
周囲にいる他のモンスターを無視してハンターばかりを執拗に狙ってくるためであるが、
無論これはスタッフが嫌がらせするように仕向けたAIのせいなので、彼ら自身に非はない。- 一応、リノプロスに関しては音を頼りに行動するため、他の大型モンスターを狙うこともある。
とはいえ、それでも行動パターンの関係上ハンターが狙われることが多いが。
仮に大型モンスターを狙って突進していても、だいたい剣士が巻き込まれるし。 - 生態表現の一環として、これら草食種の一部は大型モンスターが現れるとフィールドから逃げ出す。
一部、というのがミソで、大型モンスターが暴れていても悠然としている草食種も多い。
そして大型モンスターの攻撃に巻き込まれて絶命……すればまだマシで、
酷い時は大型モンスターの攻撃に巻き込まれたからハンターを執拗に狙ってきたりする。
とばっちりもいい所である。
ちなみにMH3からは生態表現が強化され、これら大型モンスターから逃げるタイプの草食種は、
近いエリアに大型モンスターが居ると警戒するような行動をとるようになった。
また、大型モンスターが立ち去るといそいそとフィールドに戻ってくるようにもなった。
- 一応、リノプロスに関しては音を頼りに行動するため、他の大型モンスターを狙うこともある。
- なお、彼らがプレイヤーに嫌われる1番の理由は、設定など知らぬと言わんばかりに
- 弱い弱いと散々言われる草食種だが、大型のものは人間を優に超える馬力を持っており、
これと大人しい性質も相まって、アプトノスやポポなどは人に飼われ馬車のように車を引くこともある。
花形の大型モンスターたちは強大かつ凶暴なため、一部の特殊な手段でしか手懐けられないので、
こういった役割を担えるのはごく僅かな例外を除き、ほぼ草食種のみと言って差し支えないだろう。
大型モンスターがそうであるように、彼らもまたモンハン世界の文明を支えるのに欠かせない存在なのだ。
- ただしそんなモンハン世界でも、登場人物が彼らに直接騎乗する場面はまず出てこない。
早さだけなら車を牽かせるより直接乗った方が当然上なので、その発想が無いとは考え辛く、*8
やはりモンスターに乗るというのは、かなり特殊な技術を必要とする行為なのだと思われる。
MHX(X)
- MHXでは、草食種史上類を見ない巨躯を持つカミナリ竜型の草食種であるリモセトスが登場する。
その大きさたるや接近すれば画面に体が収まり切らず、
エリアルスタイルの踏みつけ跳躍を以ってしても頭部には届かないほど。
特に体高が凄まじく、目測では超大型モンスターにも匹敵するレベルである。
しかし体力は意外と多くはなく、少し攻撃するだけで割とあっさり沈んでしまうが。- リモセトスが主に生息している古代林には、本作の四天王の一角であるディノバルドを筆頭に、
ティガレックスやナルガクルガなどの強大なモンスター達も生息しているのだが、
体高などを考慮したサイズではリモセトスの方が勝っていると思われ、
このサイズともなると本気で戦えばいい勝負が出来るのではないかとすら思えてしまう。
…尤も、ゲーム内の扱いを見る限りでは、このリモセトスもアプトノスなどと同じく
「ほぼ無害で大人しい草食モンスター」であるようだが。
- リモセトスが主に生息している古代林には、本作の四天王の一角であるディノバルドを筆頭に、
MHW(:I)
- MHWorldではアプケロスこそ登場するもののブルファンゴやリノプロスが登場せず、
「これでロケット生肉に悩まされる事も無いぜ!」…というハンターの希望を打ち砕く、
獣竜種を小型化してロケット生肉化した様なケストドンとガストドンが登場してしまった。
特に後者は何と怒り状態が存在する他、背中で稀にゴワゴワクイナが乗っている事があるものの、
隠れ身の装衣を纏っていても戦闘状態に一瞬だけ移行する事もあったりと、
本作の草食種では一際厄介な存在といえる。- ちなみに本作ではケストドンとガストドンを除く草食種は、
卵を強奪した場合を除きハンターに対して敵対行動を取らない。
また、雌のケストドンはこちらから手を出さない限りは威嚇のみでハンターを攻撃してこない。
- そんな非力そのものな彼らだが、特定の条件下では結構な戦闘能力を発揮するようになる。
流石に大型モンスターとタイマン張れる程ではないが、小型肉食モンスターを返り討ちにする程の戦力はあり、
日頃の彼らと打って変わってそれなりに頼もしい存在となる。オトモの力ってスゲェ。
惜しむらくはケストドンとガストドン限定な事か。
- ちなみに本作ではケストドンとガストドンを除く草食種は、
- MHW:Iでは、一部の草食種モンスターの背中に乗る事ができるようになった。
乗るときにモンスター側も抵抗する為、タイミングよくレバーを倒すといった手間はあるが、
普段のフィールド探索はまた一味違うのんびりした雰囲気を味わえる。- ちなみに、長時間乗っていると、モンスターが地面から何かを掘り出す事がある。
出るものは様々だが、中には何故かなぞの珠を掘り当てたりするものまでいたりする。
- ちなみに、長時間乗っていると、モンスターが地面から何かを掘り出す事がある。
MHSTシリーズ
- 初のRPG作品であるMHSTではアプトノス、アプケロス、ポポの3種に限り、
なんとオトモンとしてパーティに加え、戦闘に参加させることができるようになった。
今までの草食種の扱いを思うと破格と言ってもいいほどの厚遇である。
ただ、それでも能力や習得スキルは正直いまいちなため、主力を張るというのは厳しいものがある。
一応、通信対戦では草食種限定というルールも存在するため、そんな時は彼らに頑張ってもらおう。
- 続くMHST2でも上記の3種がオトモンとして続投、戦力としても相変わらず。
新たにリモセトスも登場したが、こちらはズワロポス同様オトモンにはできない。- 実はダブル絆技においては草食種固有の仕様が存在する。
通常、プレイヤーのオトモンはパートナーと並走した後、共通の突進エフェクトとなって突っ込んで行くが、
単体の絆技でも盛大に転ぶ彼らは、この並走後に転び、なんとそのまま高速回転し始めて加速する。
そして通常とは異なる回転突進エフェクトとなり、パートナーの攻撃と合流するまで走り続けるのである。
ちなみにアプトノスとポポは縦回転、アプケロスは仰向けで横回転する。
最前線でも活躍させ易くなり、遂にはモンスター最弱格と定義付けられて来た筈の彼等が
その次元すら越えた伝説の黒龍に下剋上を果たす、といった事まで出来る様になるのだった。 - 実はダブル絆技においては草食種固有の仕様が存在する。
余談
- 「草食系」という言葉が一般化していることからも分かるが、
草食動物=温和というイメージは割と根強いものだと思われる。
草食種はある意味、それを体現したような存在だと言える。
しかしこれは身近なペットや家畜化された草食動物しか知らない人間の誤った認識でしかなく、
これはペット化された犬や猫、動物園の熊を見て肉食動物はおとなしいものだと思い込んでいるようなもので
野生の動物は肉食草食を問わず人間にとって脅威となりえる存在である。
ウサギでさえ、野生種は人の指を積極的に噛み千切ろうとするほど攻撃的である。
大自然が残るアフリカやオーストラリアでは観光客が禁止されているにもかかわらず
不用意にシマウマやカンガルーなどの草食動物にふれあおうとして死亡するという事故が毎年のように発生しており、
アフリカで最も多く人を殺している動物は、ライオンやハイエナ、ヒョウといった肉食獣ではなく、
巨体で力も縄張り意識も強いカバだと言われている。
日本でも野生のシカによる死亡事故が度々起きているため、
草食であっても野生動物に出会ってしまったら背を向けずにすぐにその場から逃げること。
- 食料を安定して手に入れられる草食動物の方が基本的に体重や筋肉を維持しやすいため
体格やパワーの面でも、現実の世界では単独で大型草食獣を圧倒できるほど巨大で力のある肉食獣のほうが珍しく、
単純な体格で上回るゾウや水牛はおろかシマウマですら成体であれば、1対1で手を出せる肉食獣はいないと言っていい。
かなり大型の肉食獣といえるライオンですら獲物選びを誤ってシマウマに蹴り殺されることもあり、
1頭を倒すには群れで襲いかかる必要がある。
普段の獲物に定めるのも、群れからはぐれた幼い個体や老いや病気で弱った個体である。
- もっとも、モンハン世界では飛竜種をはじめとする巨大かつ攻撃的な能力を持つ捕食者が当たり前のように闊歩しており、
ネコが小鳥やネズミを狩るような「圧倒的に巨大な側の捕食行動」が、
現実とは段違いのスケールで繰り広げられている。
アプトノスなどを「大型草食竜」と捉えるのは人間の主観であり、
モンハン世界でのポジションは、ネズミのような「捕食圧に適応力と繁殖力で対抗するタイプの小動物」に近いと言える。
現実世界で喩えるなら草食のクワガタムシなどは肉食のスズメバチやカマキリを圧倒するが、
体長数十cmクラスの哺乳類が相手なら簡単に食われてしまうようなものであろうか。
まあ、MH界に於いては超巨大カマキリを差し置いてカブトムシの方が世界一強いと言われていたりするのだが。- 前述のディアブロスやモノブロス、ドボルベルクなどのような「草食種に分類されない草食モンスター」たちこそが、
モンハンの世界における「肉食獣でも手を焼く大型草食獣」「狂暴で危険な草食動物」のポジションに当てはまる。
捕食しようとした場合のリスクとリターンが釣り合わないという点で、
彼らを餌として積極的に襲う肉食モンスターがほぼ存在しないあたりも
現実の大型草食獣と肉食獣のバランスに近いと言える。
- モンハン世界でも、ごく僅かな例外を除けば幼体は脆弱であるため群れを作る方が理に適うわけだが、
例えばガムートが群れる習性までもっていた場合、
ハンター4人や大型飛竜程度では手出しすらできない集団になるのは目に見えている。
ガムート自身が群れを作らず「子供をポポの集団に紛れ込ませる」という
回りくどい習性があるのもゲームバランスの問題だったりするのだろうか? - とは言え、現実でも様々な要因でゾウやシカが局地的に増えすぎ、
餌となる草木を食い尽くした後に飢餓で自滅するような事態は起こるため、
「強い草食種が群れまで作れば生物として安泰」という訳でもない。
長い目で見た自然淘汰の中で「個体として強く、群れは作らない」方が環境に適応しているなら、
ゲームバランスとは別にモンハンの強豪草食動物達のような生態もまた成り立ちうる。
- 前述のディアブロスやモノブロス、ドボルベルクなどのような「草食種に分類されない草食モンスター」たちこそが、
- 「草食種」や「牙獣種」等の分類はMH2から導入された。
この際、かつて草食種枠として扱われていたブルファンゴが牙獣種に変更された。
生態樹形図上ではケルビなどと同じ系列に位置するのだが、
MH世界のモンスター研究が発展途上である証なのかも知れない。
古龍観測隊や龍歴院の今後の仕事に期待しよう。
- 現実世界には「肉食動物は目が顔の正面に並んでいる」及び「草食動物は目が顔の側面にある」という法則がある。
肉食動物は獲物を狩る為に距離の把握に優れた両眼視野を発達させたのに対して、
草食動物は敵を察知して警戒するためにより広範囲を見渡せる単眼視野を発達させたとされている。
全てに当て嵌まる訳ではないが、上記のアプトノスなどこの法則は割と再現されている。
- アプケロス、アプトノス、リノプロスなど一部の草食竜は尻尾が棍棒状になっている。
これは実際にアンキロサウルスをはじめとする曲竜類の恐竜にも見られたもので
外敵に対してはこれを振り回して威嚇、あるいは撃退に用いるものと推測される。
だが、人間や同族相手にはともかく、リオレウスなど大型モンスターに対しては蟷螂の斧でしかないが…
本気で暴れれば小型鳥竜種なんぞよりよっぽど脅威になりそうなだけに、気持ち残念ではある。
該当モンスター
- メインシリーズ
モンスター名 別名 英名 初登場作品 アプトノス - Aptonoth MH ケルビ - Kelbi MH モス - Mosswine MH アプケロス - Apceros MH ガウシカ - Anteka MH2 ポポ - Popo MH2 エピオス - Epioth MH3 リノプロス 草食竜 Rhenoplos MH3 ズワロポス 垂皮竜 Slagtoth MHP3 ムーファ 雲羊鹿 Moofah MHX リモセトス 首鳴竜 Larinoth MHX ケストドン - Kestodon MHWorld ガストドン - Gastodon MHWorld メルクー 麗羊獣 Gowngoat MHR:S ケラトノス - Ceratonoth MHWilds ダルトドン - Dalthydon MHWilds ラフマー - Rafma MHWilds
- 派生作品