- その名は古語で"運命の戦争"をはじめとする数多くの意味を持ち、古より語り継がれる伝説の黒龍。
シリーズを通して存在感を放ち続けている「禁忌のモンスター」の筆頭格であり、
そしてシリーズ初の作品である、初代モンスターハンターのラスボスを務めた存在。
なお、記事容量の都合から作品毎の詳しい概要は以下の記事に分割されている。 他のミラボレアス種についてはこちら。- モンスター/ミラボレアス【紅龍】(紅龍。MHGより登場)
- モンスター/ミラボレアス【祖龍】(祖龍。MH2より登場)
- モンスター/ミラボレアス【紅龍】特殊個体(紅龍特殊個体。MH4Gより登場)
目次
基本情報 
- 危険度
- MH4・MH4G:★6, MHXX:★8
- 登場作品
- MH, MHG, MHP, MH2, MHP2, MHP2G, MH4, MH4G, MHXX, MHW:I, MHF, MHST, MHST2, MH-R
- 狩猟地
- シュレイド城
特徴・生態 
- 概要
- 遥かな昔からその名が語り継がれる『伝説の黒龍』。
太古に栄えた古代文明の時代よりその存在は伝承され、
各地に残る壁画や竜人族に伝わる口伝等から自然をも超越する存在と推測されていた。
だが、高度な文明を誇った古代人をしてもこの龍の正体を見定めることは叶わず、
その実体を確認した者は誰一人いなかったという。
- しかし、人間が繁栄を極めた頃。
伝説であった≪黒龍≫は、一夜にしてとある王国を滅ぼし、その城に棲み付いた。
王国の崩壊をもって伝説は現実となり、≪黒龍≫の存在は実証された。
そして赴いた調査者はその悉くが帰還せず、遂にその場所は侵入禁止区域となる。
それから千年余り、人々から忌避され続けた≪黒龍≫は再び伝説の存在となり、
いつしか御伽噺や童歌に登場する空想上の怪物として語られるようになった。
- 伝承について
- 「ミラボレアス」という呼称は、正確には特定の個を指し示す言葉ではない。
“運命の戦争”、“運命を解き放つ者”、“運命の始まり”など様々な形で伝承され、
かの存在自体を統括し表す言葉であったが、
長い時を経て「特定のモンスターを表す呼び名」に変じて行ったという経緯がある。
- 御伽噺では"黒龍"、"邪龍"、"古代龍"などとも呼び表され、その姿が語られている。
全身は禍々しい紫黒の鱗と甲殻に覆われ、忌わしく黒光りする四本の角の生えた頭部、長い首と尾を持ち、
背中にはその巨体を包み込めるほどの巨大な一対の翼を有するとされる。
その姿は「ドラゴン」という言葉から連想される存在を、そのまま具現化したかのようであるという。
- 曰く、自分以外全ての存在を認めず、己の思うがままにその猛威を振るい、
この世界の全土をわずか数日で焦土へ変える。
世に災いを齎し、生きとし生けるものすべてを滅ぼす生ける災厄であり、
その存在の前では山の如き巨龍でさえも恐怖に駆られ、
その領地を前にすれば古の龍たちすらも踵を返し逃げ去ってゆく。
- 灼熱の劫火を吐くとされるが、それは巨大な火球であるとも、熾烈な粉塵爆発であるとも、
螺旋状の火炎放射であるとも言われ、どれが真に正しい特徴なのかは全く分かっていない。
それらについて共通する点は唯一つ、一撃であらゆる生命を塵も残さず消し飛ばす、
極悪にして無慈悲な破壊力を秘めているとされることのみである。
- あまりにも現実離れした内容から、かの御伽噺を事実と信じる者は少ない。
その姿が観測されたことすらなく、その脅威を目の当たりにした者も現存しない以上、
架空の"悪夢"として片付けられるのは無理からぬことである。
だがもし黒龍が実在し、そして御伽噺における記述が嘘偽りのない事実であるならば、
それはもはや生物の枠組みを超越した存在、「ミラボレアスという現象」と評するより他にない。
- シュレイド王国の伝説
- その昔、世界に君臨し、栄華を誇った「シュレイド」という大国があった。
かの王国は東シュレイド地方と西シュレイド地方を含む広範な領土を支配下に置き、
中央シュレイドの王都に聳える城は「シュレイド城」と呼ばれ、王国の象徴として知られていた。
だがおよそ一千年前のとある夜、シュレイド王国は突如として文明ごと滅亡した。
数々の強大な迎撃兵器を誇っていたはずの王都は呆気なく陥落し、
王国の象徴であった城はおろか、王都を彩った城下町、周辺の村々まで悉くが廃墟と化したのである。
この災厄以降、シュレイドの地は東西に分断され、中央シュレイドは不可侵領域に定められた。
結果、かつて栄華を誇ったシュレイドは故墟と成り果て、今では見る影も無いという。
- 現在、古城を中心とした旧王都は生命の息吹すら感じられない領域と化しており、
太陽は断続的な小振動や度重なる森林火災といった怪現象が生じた塵に覆い隠され、
この世ならざる暗雲と空模様が異常なまでに重苦しい空気を漂わせている。
その異様な雰囲気からか、それともまた異なる要因からかは不明だが、
シュレイド一帯は小動物や大型モンスターはもちろん、強大な龍すらも近付くことを避けているらしく、
付近ではこの地に踏み入ったと思しき生物が引き返してゆく姿が度々確認されるという。
- この王国の末期に謎の大混乱があったらしいことは、学者たちの間でもよく知られている。
その原因については諸説あるが、中でも有力な説の一つとされるのが、
シュレイド王国はミラボレアスとの「戦争」によって滅亡したとするものである。
- シュレイド王国に関する記録は、現在も僅かに残されている。
興味深いことに、シュレイドが滅んだとされる時期に記された国交書や民間の手記には、
皆例外なく以下のような記述が存在するという。
- 「地は揺れ」「木々は焼け」「小鳥と竜は消え」
「日は消え」「古の災いは消え」
「これらが続いて数か月後、シュレイドは消えた」
- ≪黒龍≫に纏わる出来事
- 不可侵領域に定められて幾星霜を経た現在、旧シュレイド王都を訪れるものはほぼ皆無である。
だが、過去には「伝説」の真偽をその目で目撃すべく、亡国へと赴いたハンターもごく少数ながら存在した。
そうして出撃したハンターはいずれも名高い凄腕の狩人であったのだが、
しかしその殆どは調査に向かう姿を最後に消息を絶ち、そのまま謎の失踪を遂げた。
当初、ギルドは辛うじて生還した者達から事情を聞こうとしたが、
何故か全員とも証言を拒否、断固として黙秘を貫いた。
故に、旧王都の不可解な消失現象は現在も解明されておらず、今でも謎のままとなっている。
- 亡国から奇跡的に生還したハンターの中には、何のモンスターのものか分からない
黒い鱗や爪らしき素材を持ち帰って来た者もいた。
彼らは素材を工房に引き渡すと、それを元手に武具として生産してもらうことで、己の勲章としていた。
しかし、生産された武具を身に着けてしばらくすると、
黒龍の声や視線を感じる、自身の腕が黒龍の腕に見える等と主張するハンターが出始め、
遂には行方不明になって消息を絶つ者や謎の狂死を遂げる者まで現れた。
- 古い文献などによると、黒龍に纏わる武具には悉く良からぬ伝承や噂がついてまわる。
片手剣、槍、大槌の三振りは「邪龍の神器」として恐れられており、
大剣を掲げし者は永遠に古龍と戦う宿命を強いられ、
太刀が刻んだ傷は100年経とうが癒える事は無いといわれる。
防具についても、両脚を常に黒龍に捕まえられているような感覚が襲う、
加工に携わったものが次々不幸に見舞われるなど、武器と同様におぞましい逸話が残されている。
水晶でできているとされる「黒龍の眼」は、3大宝石の一つとして数えられていることでも有名だが、
時にはそれすら反射する光を見るだけでも怖気が走る"呪いの至宝"と称される。
- この伝説の龍については全てが深い謎に包まれており、
現在では「ミラボレアス」というモンスターそのものが実在するかも定かではない。
そのため本種のモンスターリストはその体を成しておらず、それ自体が御伽噺の童話として扱われている。
古代文明が誕生する遥か太古よりその存在が伝承されてきたことから、
"龍"と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残す古き種族ではないかともされるが、それも単なる推測に過ぎない。
ただ、伝えられる限り最も凶暴かつ強大なモンスターであることに疑いの余地はなく、
そして仮に実在するならば、全ハンターにとって「いずれ倒すべき究極の目標」となることだろう。
概要 
- モンスターハンター世界においては、存在そのものが伝説化しているモンスター。
一般市民はおろかハンターやギルドの職員達からすらも御伽噺で語られている架空の存在と見做されており、
「黒龍ミラボレアスは空想上の怪物」というのが一般常識と化している。
このため、その存在に関して深く追及する者はほとんど存在しておらず、
ギルド所属の売り子たちもミラボレアスの書については「御伽噺」としか認識していない。
ギルドの紋章のひとつにはこのミラボレアスが描かれているが、
「心構えを表してるんだな」などと考え、誰も謎に思わないのだろう。- ギルドの最上部に位置する大長老やドンドルマの大臣、
そして謎に包まれた赤衣の男など、
黒龍が実在することを知り得る人物はごく少数ながら存在している。
しかしながら彼らもその情報を住民やハンターに大々的に公表することはしておらず、
実在が正式に確認されてから現在に至るまで、黒龍の存在が公になったことはない。
- ギルドの最上部に位置する大長老やドンドルマの大臣、
- 黒龍に関する御伽噺については、童歌として知られている『黒龍伝説』に語られている。
ただし、この伝説は様々なバリエーションのものが世界各地に存在しているらしく、
最早どれが正しいと言える状況ではないとのこと。
- こんな状態であるため、作中で詳細な情報が語られる機会は殆どないと言ってよい。
ただ、黒龍の実在を知っている数少ない人物の一人である大長老や大臣は、
黒龍を「この世界の全土をわずか数日で焦土へ変える邪悪な者」と称しており、
ミラボレアスが強大な古龍達すら及びもつかない力を持っていることは明確にされている。
その他、クエスト依頼文や登場ムービーの解説文、素材説明文など公式の文章から、
どのような存在なのかはなんとなく推察できるようにはなっており、
現実世界においては(上述の通り)生態や逸話なども(ある程度は)記述できるまでになっている。
- 見た目は正しく”お伽噺に登場する邪悪なドラゴン”といったところ。
四肢には鋭い爪、比較的小さな頭部には鋭い牙を誇り、
口から火炎を吐きだしながら巨大な二枚翼で空を飛ぶその姿は、
我々がドラゴンと聞いて真っ先に思い浮かべるイメージ像に他ならない。
ファンタジーに登場する魔物をそのまま映し出したかのような姿を持つモンスターの代表と言えよう。
- 10周年記念オフィシャルクロニクルにおいて、開発の口からモンスターとしてのコンセプトが語られた。
ワイバーンを目指したリオレイアに対し、ミラボレアスのコンセプトは「ザ・ドラゴン」であり、
他の生物とは異なるファンタジー色を強めたモンスターとしてデザインされたことが解説されている。
開発曰く、ある程度生活感のあるモンスター達に囲まれた世界に、
急にファンタジー色の強い異質なモンスターを投入することで、
作品の世界観がグッと広がる感じがするらしい。
ミラボレアス以外では、原点回帰を目指したMH3におけるアルバトリオンがまさにこれに当たるといえよう。
また、そのような異質なモンスターは最後のサプライズとして出たほうが気持ちがいいということで、
ファンタジー色の強いドラゴン風のモンスターは最後の最後までとっておき、
「古龍の更に上をいく存在」という位置付けで登場させることとなった。
だからこそ、ミラボレアスは伝説の中の存在という設定になり、
『嘘かもしれないし本当かも知れない特殊なモンスター』として扱われているのだという。- 初代の頃の開発はオンラインの広がりを非常に重視しており、
ミラボレアスをオンラインでしか出会えない伝説の存在とすることで、
「オンラインではこんなモンスターがいるらしいぞ」といった
コミュニケーション手段として活用される狙いもあったらしい。
このような背景を考えると、禁忌のモンスターが攻略本などで存在を伏せられる理由にも納得がいく。
- なお、現在ではミラボレアスよりずっとファンタジックな(印象を受ける)モンスターが増えたので、
ユーザーからはむしろ「正統派の龍」として扱われることもしばしばある。
ただし、それらのモンスターは姿が異質であったり、扱う能力が極めて特殊であるといった
要素的な意味でファンタジックな印象を与えるに過ぎない。
デザインの出発点が「架空の存在」であることを考えると、
最もファンタジー色が強いモンスターはやはりこのミラボレアスであると言えるだろう。
- 初代の頃の開発はオンラインの広がりを非常に重視しており、
- モンスターハンターシリーズに登場する『古龍』と呼ばれる種族は、
どれだけ規格外の存在であろうと「自然の力を感じさせる」というコンセプトに基づいている。
そしてこのミラボレアス種のコンセプトは、開発の言の通り『ドラゴン』である。
人間の創作の産物であり、ファンタジーのイメージを色濃く継承するイメージも強いドラゴンだが、
その起源は原始信仰において自然の象徴たる「蛇」が神格化した存在*3とされる。
そこから転じて、かつてはドラゴンそのものが「自然の猛威の象徴」と認識されることも少なくなく、
自然が内包するエネルギーと同一視された強大な力には、畏敬の念が集まることすらあった。- そして、とりわけ西洋宗教において顕著だが「自然は人類に征服されるべき」という思想から
「ドラゴン(=自然)」は「災厄の象徴」として忌み嫌われる存在となり、
各地で英雄がドラゴンを討ち倒す『英雄譚』が生まれていくこととなった。- 意外かもしれないが、こういった伝承は自然信仰の色が濃い神話、
例えば日本の神話や民間伝承でも見受けられる。
須佐男の八岐大蛇討伐、俵藤太の大ムカデ退治などは
まさしく日本版「ドラゴン殺し」の英雄譚と言えるだろう。
まさにモンスターハンター世界のハンターと黒龍の関係である。
- 意外かもしれないが、こういった伝承は自然信仰の色が濃い神話、
黒龍と相対すれば”英雄”すなわち自然の征服者となる……という構図には、
シリーズタイトルそのものに対するある種のアンチテーゼが潜んでいるようにも思える。
伝説の古龍と人間の、存亡を賭けた戦いは正に"運命の戦争"なのである。 - そして、とりわけ西洋宗教において顕著だが「自然は人類に征服されるべき」という思想から
- このように、古龍種の中でも一際ファンタジックなデザインを持つミラボレアスは、
その実人間に対する「自然」それ自体の具現化でもあるとも位置付けられる。
シリーズの魁たる初代「モンスターハンター」で登場した伝説のモンスターに相応しい、
まさに作品全体のテーマを内包した存在と言えよう。
- 名前の由来は、ギリシャ神話に登場する運命の女神
を表す「ミラ(Moira)」*4と、
同じ神話で北風を神格化した荒ぶる神を示す「ボレアス(Boreas)」ではないかと思われる。
- 北風というと一見ミラボレアスとは関連がなさそうにも思えるが、
「Boreas」という単語は「貪り食う」といった意味の「boros」に由来するとする説もあり、
これを考慮すれば王国を崩壊させた黒龍のイメージとも合致すると言えるかもしれない。
なお「boreas」という綴りに関しては15周年公式サイトにおける
ミラボレアスの英字表記「Miraboreas」にてそのまま使われている。 - 一方、英語版のゲームで使用されている「Fatalis」は「宿命付けられた」や「致命的な」を意味する。
ミラボレアスが宿命の戦いを意味するので、こちらは避けられぬ死という意味合いなのだろう。
黒龍伝説を上手いことなぞらえた名ネーミングだと言える。 - ちなみに英語ではギリシア神話のMoiraなど運命を司る神を指して「the Fates」と呼んだりする。
英語版で「Fatalis」という名称が採用されたのにはこうした背景も関係しているのだろう。
- 北風というと一見ミラボレアスとは関連がなさそうにも思えるが、
- 巨大な廃墟と化した専用エリア「シュレイド城」を舞台に戦闘を行う。
空は暗雲に満ちており、異常なまでに空気が重苦しく、人はおろか龍達もこの地を避けるため、
生物の気配すら感じず、不気味なまでに静まり返っている。- 語られるところによると、かつて調査のために人員やハンターを何度かこの地に派遣したことがあったが、
その殆どが帰還することなく消息不明となり、ついには進入禁止領域に定められたのだという。
どうにか生還した者も何か計り知れないほど恐ろしい目に遭ったらしく、
話を聞こうにも耳を塞ぎ、断固として黙秘を貫いているらしい。
- 消息不明となったハンターたちの安否は語られていない。
しかし、「黒龍の胸殻」(詳細は素材の欄を参照)の説明文、
およびシュレイド城に向かったハンターの殆どがその痕跡すら見つかっていないことを考えると、
黒龍の胸殻に付着した武具の持ち主がどうなったかは推して知るべしといったところか。
- 語られるところによると、かつて調査のために人員やハンターを何度かこの地に派遣したことがあったが、
- 頭、前脚、後ろ脚で3回ずつ剥ぎ取りが可能。大きいことは大きいが、ラオシャンロン程ではない。
そのため、急げばスキルなしでも全箇所で剥ぎ取り可能である。
前脚や後ろ脚から黒龍の角が剥ぎ取れることがあるのはご愛嬌。- ただ、旧作では死に際に風圧を発するので、風に煽られると剥ぎ取り回数が減ってしまう。
また、たまに城壁に頭が埋まる。ミラボレアス、お前もか。
(MHWI以降は6回剥ぎ取り可)
- ただ、旧作では死に際に風圧を発するので、風に煽られると剥ぎ取り回数が減ってしまう。
- 同じミラボレアスである紅龍、祖龍、紅龍特殊個体とは内部的には別モンスターだが、
ゲーム上では一貫して「ミラボレアス」という一つの括りで扱われている。
作品によっては討伐などに関するカウントなどが他のミラボレアス種と共通しているケースもあり、
例として“全てのモンスターに乗る”という条件で入手できるMH4(G)の称号:マスターカウボーイは、
黒龍に乗っても祖龍に乗っても紅龍特殊個体に乗っても「ミラボレアス」カウントで達成可能。
余談 
- 史上初めて登場した禁忌のモンスターである。
現在に至るまでの禁忌のモンスターの歴史は、ミラボレアスの登場を以って始まったと言えよう。
この影響でシリーズを通して公式で表舞台に出ることはほぼ皆無といってよい存在となっているが、
これはある意味、ゲーム内でのギルドの
「余りにも危険であるため安易に情報を流さない」という部分に通じるところがあるかもしれない。- ちなみに、MHP2Gの半年後に他社から販売されたPSPソフト「勇者のくせになまいきだor2」では、
「リオ…ドウシタ」に続き、「ミラ…ナントカ」という名前でネタにされている。
当時は大手ゲームメーカーの完全攻略本ですらミラボレアスのミの字も出していないことを考えると、
ある意味快挙である。
- MHFでは、正式サービス開始前のオープンβテストの仕様を公開したページにおいて、
モンスターのパラメータについて記した項に他の古龍に混じってしれっと言及されていたほか、
2019/1/30のアップデートに伴い公式サイトに掲載された「磁縛値」に関する不具合状況でも言及があった。
ただしこれらの例外を除けば正式サービス開始以降は例外なく名称の表記はされておらず、
言及する必要があるときもぼかした表現を用いるかストレートに「??????」(+狩猟地)と表記されていた。
- ちなみに、MHP2Gの半年後に他社から販売されたPSPソフト「勇者のくせになまいきだor2」では、
- 公式設定において「全ての命を脅かす生ける災い*5」とされる黒龍だが、
少なくとも作中において、積極的に人間やその他の知的生命体を滅ぼそうとする素振りは見られない。
(もしそうならば、劇中世界の生命は既にミラボレアスによって根絶やしにされているはずである)
不気味なまでの沈黙と共に、シュレイド城に訪れる狩人を待ち構えているのみである。- 実際にも書籍『モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書』における
「ミラボレアスの行動原理(31~32ページ)」のインタビューの項で藤岡ディレクターは
「破壊そのものが目的ということではないと思います」や
「基本的に(行動原理やその因果関係は)理解不能なものという認識です」と答えており、
「行動原理が理解できない故に恐ろしい」存在と描いているようだ。
そしてインタビューの最後には、「ある日突然現れて、一夜にして姿を消す。」
ミラボレアスとは今までも、そしてこれからもこうした存在であり続けると語っている。
- 実際にも書籍『モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書』における
- かつてシュレイド王国が滅んだのが約千年前とされており、
それ以降の歴史において黒龍の存在は御伽噺同然となっていることから、
ミラボレアスは千年間ものあいだシュレイド城に棲み続けている可能性がある。
モンスターハンターの世界には、竜人など百年単位の寿命を持つ生物が確認されており、
古龍種であるラオシャンロンに至っては齢1000年を超える個体が発見されている。
黒龍が1000年を超える寿命を持っていたとしてもおかしくはないだろう。
- 作中や設定資料などでは、度々ラオシャンロンとの密接な関係が示唆されている。
MHP攻略本には「一説によると、ラオシャンロンはとある何かの復活を感じ、
それから逃げているのだと言われているが……。」という文が記載されており、
MHGのオンラインにいる竜人族もラオシャンロンとの戦闘を終えると同じような発言を呟く。
実際にラオシャンロンを討伐ではなく撃退するとなにかに怯えるような素振りを見せて去って行く。
そして上述もした黒龍伝説の冒頭「キョダイリュウノゼツメイニヨリ、デンセツハヨミガエル」。
実際にこの文を肯定するかのように、
過去の作品などではラオシャンロンを討伐した後ミラボレアスのクエストが出現する。- なお、一部作品では「ラオシャンロンの上を行くドラゴン」と公言されており、
力関係では完全にミラボレアスが勝っているらしい。
この事実も、上記のラオシャンロン逃亡説を裏付けていると言えるだろう。
- なお、一部作品では「ラオシャンロンの上を行くドラゴン」と公言されており、
- モンスターハンターシリーズ10周年記念として、
なんとミラボレアスをイメージしたレザージャケットが販売されることが発表された。
もちろんミラボレアスという名前は表に出ていないが、「黒龍」という名ははっきりと明言されており、
「禁忌のモンスター」「モンスターハンターの世界で語り継がれる伝説のモンスター」と表現されている。
- そして遂に2019年2月6日に放送されたカプコンTVでは、シリーズ15周年記念として
ミラボレアスをモチーフとしたグッズが販売されることが発表された。
ミラボレアス関連のグッズが発売されるのは10周年レザージャケットに続き2例目であり、
やはりアニバーサリーということで特例的な登場ではないかと思われる。- これらのグッズについては、15周年記念サイトでも堂々と紹介されている。
公式サイトのリンクはこちら。
なお、公式サイトにおいて「ミラボレアス」の名が正式に記されるのはモンハン史上初である。 - また、15周年を記念して眼鏡市場とコラボした眼鏡も発売されたが、
こちらにもミラボレアスをモチーフとしたモデルがラインナップされていた。
(現在こちらの特設ページは無くなっており、閲覧できない)
- 15周年翌日には公式サイトが更新。フィギュア発表時には影になっていた、
黒龍ミラボレアスの顔が大きく写された新たなCGアートが公開。
合わせて、公式から新たな説明文も公開された。
こちらのフィギュアは、カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデルとして2021年12月9日発売予定。税込み29,700円となる。
- これらのグッズについては、15周年記念サイトでも堂々と紹介されている。
- また15周年を記念して公開されたお馴染みのサイズ比較ムービーでは、
イヴェルカーナがアイスボーンのパッケージを締めくくった後に
アルバトリオンやその他のミラ系と共になんと大トリを務め、
HDモデルで舌なめずりをした後に翼を大きく広げ、15th Anniversaryのロゴをぶち上げ動画を締めくくった。
- メインシリーズのミラボレアス登場ムービーはMHP2G以前とMH4以降の2種類が存在するが、
どちらのムービーでもミラボレアスが舌なめずりをするシーンがある。
他のモンスターにはあまり見られない行動なのでそこそこインパクトがあり、
更に言えば登場ムービー以外だとキャンプからのフィールド進入時に時々行うだけと
地味にレアなモーションである。- 同一個体ということでか、ミラバルカンも新旧登場ムービーの両方で舌舐めずりを行っている
(ミラルーツは旧登場ムービーでのみ行い、ミララースはそもそも舌舐めずりをしない)。 - MHP2G以前のムービーでは、恐らくミラボレアスの邪悪さ、嗜虐性を強調する演出なのだろうが、
ポリゴンの問題で歯に思いっきり舌がめり込んでしまっているのがよくネタにされる。
- 同一個体ということでか、ミラバルカンも新旧登場ムービーの両方で舌舐めずりを行っている
- 初代及びMHGでは「おくりゅう」という渾名で呼ばれていた事がある。
これはキーボードで入力した最初の文字がチャット起動のコマンドになる仕様であったため、
「kokuryuu」と打つと最初の「k」でチャットが起動し、残りの「okuryuu」が打ち込まれたというわけである。
ミラボレアスのクエストは人気であり、あちこちで受注が行われていたために浸透したらしい。- 開発側が狙ったものではないだろうが、これにより奇しくも
「黒龍」という単語はゲーム中で(ある程度)ぼかされていたと言えるだろう。
勿論「黒」「龍」という漢字が出せない訳ではないので、ある程度だが。
- 開発側が狙ったものではないだろうが、これにより奇しくも
- 「黒龍」という言葉は、MHP2Gまではこの黒龍ミラボレアス、
および同一個体であるミラバルカンのみを指すものだったが、
3シリーズでは新たに黒龍の名を持つ「煌黒龍アルバトリオン」と
「煉黒龍グラン・ミラオス」が登場している。
そして、MHXXとMHW:Iでは「黒龍」ミラボレアスと「煌黒龍」アルバトリオンの共演が果たされた。- 煉黒龍に含まれる「黒龍」の二文字は、世界観的に
ミラボレアスの「黒龍」を意識して名付けられたことがほぼ明確*6である。
一方、煌黒龍の「黒龍」の由来は「黒く煌く」という特徴を捉えたものに過ぎず、
黒龍ミラボレアスとの繋がりを示す意味合いはない。
- ただし、「黒龍」の別名を持つミラボレアス(ミラバルカン)、アルバトリオン、グラン・ミラオスは、
全て「禁忌のモンスター」に属しており、MH世界の頂点に君臨する古龍として知られる。
また黒龍の別名を持たない禁忌のモンスターであるミラルーツ、ミララースについても、
両者ともに「黒龍」ミラボレアスの眷属ないし同一個体である。
このようにMH世界における「黒龍」は、他のモンスターらに見られる別名とは異なり
まさしく絶対的な力を持った存在にのみ冠される称号であるらしいことが窺える。
これは「黒龍」という別称の由来を異にするアルバトリオンにおいても例外ではない。
- 煉黒龍に含まれる「黒龍」の二文字は、世界観的に
- MHPではココット村で虫の素材を使った防具を作れとアドバイスをもらえる。
確かにランゴ及びタロスシリーズは龍耐性が非常に高く、
当時龍属性攻撃を行うのはほぼミラボレアスだけだったため、効果はある。
だが火耐性が終わっているため、特にミラバルカンに着ていくと泣きを見ることになる。
- イベントクエスト「コロコロ・転がるモンスターズ」の依頼文では、
「コロドラゴンにちなんで『黒龍』でも狩って…」と書かれている。
しかし実際に狩るのはウラガンキンとラングロトラという「コロコロ」転がるモンスターである。
これを聞いて一瞬戦慄したものと歓喜したものがいるとか。
古参プレイヤーが思わずニヤリとしたことは間違いないだろう。- なお、この依頼の説明を受けていた人物は黒龍と聞いて逃げようとしたらしく、
上の文の後には「冗談だよ。逃げなくても良いだろう。」といった旨の文句が続いている。
ここから推測するに、恐らく彼は黒龍の存在を知っていたと考えられる。
- なお、この依頼の説明を受けていた人物は黒龍と聞いて逃げようとしたらしく、
- みんなとモンハンカードマスターにも登場している。
レア度は最高位のゴッドであり、「あらゆる竜種の頂点に立つ最強の存在」と解説されている。
同レアのゴッドには、ミラバルカンやアルバトリオンなど、よりステータスの高いカードも存在するが、
極めて強力な性能を持つことに変わりはない。
- あろうことか、デフォルメされてまぼろしの島にまで姿を現したらしい。
さりげなくMHP2G以来の新規の登場である。
出現条件はなんとイベントでアカムトルム特種を倒しまくること。
一番のシークレットを解禁して良いのか賛否両論ではあるが。- 一応、イベントTOPページではステータス含め全て「??????」で表記されているが、
覇竜を一定数討伐するとシュレイド城の上空を飛行するミラボレアスの影のムービーが挿入される。
- 一応、イベントTOPページではステータス含め全て「??????」で表記されているが、
- MH2やMHF-Gなど、モンスターに取引価格がある作品において、
ミラボレアスのみ取引価格が設定されておらず、討伐しても追加の報酬は得られない。
ギルドとしては、あくまで御伽噺の存在として貫きたいのであろう。- ただし、極限征伐戦のミラボレアスは取引価格が設定されている。
- 10周年記念オフィシャルクロニクルでは、ミラボレアスの初期デザイン案を見ることができる。
体色が黒いことは一緒だが、全体的に実装されたミラボレアスと比べるとずんぐりしており、
前脚が細く、後ろ脚がいかつくなっている。
翼は異様に小さく本当に飛べるのか?と勘ぐってしまうほど貧弱な印象を受ける。
その上、ゲーム上で動かすとなると相当無理がたたりそうな骨格をしているため、
実装するにあたり大幅なリファインがあった事が窺える内容となっている。
- ミラボレアス素材を使って作られたと思われるポッケ村の洞窟の大剣は、
表面をピッケルで削り取っても生物のように自己再生するらしい。
剥ぎ取られた素材が、しかも武器に加工されたものがこれなら、
ミラボレアス本体はどれ程の再生能力を有しているのだろうか…。
- 劫火の放出中は、ミラボレアスは一切羽ばたかなくなる。
一部作品のゴジラのように、ロケットの要領で滞空しているのかもしれない。
- "古くから語り継がれている伝説の龍"、"歌や御伽噺の存在"という設定上、
ミラボレアスに関連する多くの情報は「語られた伝説に依拠するもの」という形で表現されている。
言い換えれば、伝説を根拠としていると思わしい表現の数々をどう解釈するかは、
モンスターハンターの世界に足を踏み入れたプレイヤー各人に委ねられているとも言える。
語られている伝説にしても語り手、時代など明かされていない部分はごまんとあるので、
その辺りを空想で補完してみるのも面白いかもしれない。
- ちなみに、カプコンは過去に「ブラックドラゴン」と言うアーケードのアクションゲームをリリースしている。
ミラボレアスと関連があるかは分からないが、当作がカプコン恒例のお金の単位「ゼニー」の初登場だったりする。
素材 
- MHG・MHPの時代はMH2以降に上位素材として扱われるようになった上鱗・堅殻などが
Gクラス素材として扱われていたが、なぜか黒龍(とグラビモス)だけが、
後作のG級素材では汎用的な名前の「厚鱗」や「重殻」などが固有のGクラス素材となっていた。
また、同作の黒龍はイベントクエストを利用してもハードクラス以降でしか挑めないにも関わらず
ノーマルクラスの素材も用意されているという設定となっていた。
それに伴い防具も各レベルごとに全て用意され、Gクラスのクエストでもノーマル素材が入手出来た。
メインシリーズを通して固有のレア素材は一切持っておらず、
装備を作成する際には他のモンスターのレア素材や古龍の大宝玉などを使用する。- なお、無印においてはハードクラスにのみ出現するが、
素材や防具の名前についてはノーマル版のものしか存在しなかった。
また、黒龍の堅胸殻はMHG・MHPともにイベントクエストでしか出現しない。
イベントクエストでは一戦討伐が必要であり、その上で胸部の部位破壊をする必要があったため、
事実上はストッパー素材となっていた。
- なお、無印においてはハードクラスにのみ出現するが、
- 黒龍の角
- 凄まじい強度を誇る黒龍の頭に4本生えている角。
角には龍の力が宿ると伝えられている。
黒光りする物は「尖角」、触るのが躊躇われる程鋭い物は「鋭角」、
妖しい魅力を放ち、さらに強度を増した角は「剛角」と呼ばれる。 - 黒龍の鱗
- 黒龍の体表面を覆う漆黒の鱗。
鱗であるにも関わらず、尋常ならざる強度を誇り、並大抵の攻撃では傷すら付けられない。
通常の鱗とは違い、一目で分かる程の光沢のを放つものは「上鱗」、
さらに分厚く発達したものは「厚鱗」と呼ばれる。
重厚な鱗がこの種の年輪を物語る。 - 黒龍の甲殻
- 黒龍の脊椎を守る漆黒の甲殻。
隙間なく多層に重なっており、強力な武器も歯が立たない。
この甲殻の上に、さらに甲殻が重なることで「堅殻」となる。
更なる強度を獲得し、遥かに重く硬くなった外殻は「重殻」と呼ばれる。 - 黒龍の胸殻
- ねぐらに集めたハンターたちの武具が、体温で溶け皮膚に付着した、凶悪な甲殻。
この胸殻が更に年月をかけて恐ろしい程の堅さを得たものは「堅胸殻」と区別され、
武具と甲殻が完全に融合し、生物の重さとは思えない異常な質量を持ったものは「重胸殻」と区別される。
胸の部位破壊により入手可能な素材だが、最近ではあまりお目に掛かることは無かった。
時は流れに流れ、MHW:Iで再び入手できるようになった。 - 黒龍の眼
- ただならぬ雰囲気を放つミラボレアスの眼。
眼球は水晶でできており、「宝玉眼」と呼ばれることも。
3大宝石の1つでもある。
鋭くこちらを睨みつけてくるような視線を放つ眼は「鋭眼」と呼ばれ、光の加減で生きている様にも見える。
さらに凶悪な雰囲気を放つ瞳は「黒龍の邪眼」と呼ばれる。
こちらはまるで黒龍の魂がこもっているのでないかというほど凶悪な視線を放つ。
武具となっても心臓を直に握り潰すような殺気を放っており、
その視線に耐えられず、狂死してしまう者も。
稀に三つ以上出たりするが、それは黒龍のご愛嬌である。- この内「黒龍の邪眼」の造形物が実際に作成、モンスターハンター15周年展で展示された。
水晶の様に美しく、それでいて邪龍の眼球に相応しい禍々しさを放つ逸品であった。
- この内「黒龍の邪眼」の造形物が実際に作成、モンスターハンター15周年展で展示された。
- 黒龍の翼膜
- しなやかでありながら、金属のように堅い黒龍の翼膜。
翼でありながら凄まじい強度を誇り、並大抵の攻撃では決して破れない。
剥ぎ取りで広い面積を確保できれば多用途に使える。
より広い面積を剥ぎ取れば「黒龍の翼」としてさらに用途が広がる。
さらに強靭に発達したものは「剛翼」として扱われる。
強度上、加工には相当の技術を要し、鮮度も重要である。
- この他、事実上の下位素材といえるものに、「黒いかけら」と「黒い塊」というものがある。
関連項目 
世界観/禁忌のモンスター
世界観/古代文明
モンスター/グラン・ミラオス - 同じく源龍亜目に属する近縁種。タンジアの港に伝承され《煉黒龍》と呼ばれる伝説の古龍。
モンスター/ムフェト・ジーヴァ - 色+龍の命名法則の古龍、ラスボスと裏ボスを兼任した共通項も持つ。*7