目次
概要
- レギオス武器らしく、金に輝く刀身がまぶしい太刀。
シミターアルナジトは比較的正統派な形の刃なのだが、
叛逆の斬刃に強化するとセルレギオスの刃鱗を彷彿とさせるギザギザの刃になる。いたそう
あと鞘の見た目もかなり大きく変化する*1。
- 作品や強化段階によって多少の差異はあれど、
レギオス武器の基本通り無属性、優秀だが短めの最高斬れ味、若干のプラス会心率を備えた武器となっている。
性能
MH4G
シミターアルナジト→シミターアルナジト改→叛逆の斬刃→叛逆刃ジールレギオン
- 上位ではシミターアルナジト改まで強化可能で、G級素材を用いる強化段階でデザインが少し変わる。
といっても、他武器に比べて変化が本当に小さく気づかない人もいるかもしれない。
- 最終強化『叛逆刃ジールレギオン』の性能は以下のとおり。
- 攻撃力924(武器倍率280)。斬れ味レベル+1なしで紫ゲージの出る生産太刀としては2番目に高い。
会心率10%がそれをさらに底上げする - 斬れ味ゲージは白20、紫10。デフォでゲージがMAXなので匠は無効
- 覚醒非対応の無属性。手数寄り武器である太刀にとって属性ダメージに頼れないのは無視できないネック
- 拡張性あるスロット2
いかんせん太刀の火力の生命線である練気ゲージシステムとの相性の悪さが痛すぎる。
というのも、紫10では業物をつけたとしても太刀の手数の前ではあっけなく白に落ちてしまう。
火力を出すためのゲージ色強化のための気刃コンボだけでも馬鹿にできないほど斬れ味をゴリゴリ消費してしまうので
いざゲージ色を強化した時には、白に落ちてしまっているのが普通。
また、太刀は抜刀時の移動速度が十分に速く、移動斬りや斬り下がり攻撃が回避を兼ねることも少なくないことから
思いのほか斬れ味修復効果の恩恵を受けられなかったりする。 - 攻撃力924(武器倍率280)。斬れ味レベル+1なしで紫ゲージの出る生産太刀としては2番目に高い。
- 手数寄り武器である太刀にとって、無属性武器であることのデメリットも小さくない。
今作の太刀の属性値は最終強化段階で400~500程度となかなかに高めに設定されており、
それでいて武器倍率も250~270くらい備えていて、ちゃんと紫ゲージも得られる物が少なくない。
それらは基本的に匠をつけないと紫ゲージを得られないものばかりであることを考慮しても
そこそこ以上に属性の通る相手では厳しいと言わざるを得ない。
- 無属性武器同士で比較する場合は、
同じく匠無効の斬れ味を持つ七星刀【天権】や飛竜刀【花ノ宴】、雷刀ジンライ改か。
これらの性能比較に関しては、既に七星刀【天権】でなされているためそちらに譲るとして
匠で斬れ味を伸ばせる太刀の中でも、
高い攻撃力に長い白ゲージを持つ絶衝虎刀【餓王】や蛇帝刀ネポスマデュラあたりは気掛かりな存在。
餓王は一応匠で紫10を得られるものの短すぎる上、
素の白ゲージがそこそこ長いため、匠を切った運用も選択肢に入りうる。また、覚醒で十分な爆破属性も得られる。
ネポスマデュラは匠をつけても白止まりであるが、
これまた素の白ゲージがそこそこ長く、覚醒でそこそこの麻痺属性を得られる。
覚醒の有無で差別化できるし、これら2振りの白ゲージではジールレギオンの紫ゲージには及ばない。
しかし、白ゲージまで落ちてしまうとこれらに負けてしまうので、
やはり斬れ味修復も活かしていかにして紫ゲージを維持できるかどうかが課題か。
- 総じて、スペックそのものは別段悪くないのだが、
レギオス武器の特性である斬れ味修復による斬れ味回復速度が
太刀の手数消費に全然追いつけていないために今ひとつな性能になってしまっていると言える。
これは片手剣や操虫棍等でも同じことが言える。
MHX
- ローグソードから派生で作れる他、一発生産も可能。
作成が下位終盤であるためか、生産時点で優秀な無属性太刀。
そのまま上位へ殴り込める程の性能であり、上位の属性武器を整えるのに持って来い。
- 今作では他武器種と同様に最終強化は2系統のレギオス太刀が存在する。
- シミターアルナジトのまま強化すると、最終強化は叛刃アルナジト。
攻撃力190に会心率10%とスロット1つ。
斬れ味は素で白10とそこそこの青だが、匠でさらに延長可能。 - 強化途中で獰猛化素材をつぎ込み叛逆の斬刃へ派生させると、叛逆刃ジールレギオンになる。
こちらは攻撃力180に会心率20%とスロット2つ。
素で斬れ味ゲージMAXで、白30と短い青を持つ。
- シミターアルナジトのまま強化すると、最終強化は叛刃アルナジト。
- MHXでは匠がかなり重くなっており、どちらかというとジールレギオンの方が独自性を発揮できるか。
そもそも、匠発動が前提ならば同等以上の物理威力を持つ属性太刀も数多い。
例えば斬竜刀ヘルヘイズは、攻撃力210に火属性26を備えていたりする。
もちろん他属性でも攻撃力180~190程度ならば、属性値30を超える武器も珍しくない。
つまり、どう考えてもシミターアルナジトの上位互換だらけという事に…。
一方のジールレギオンは素白30の斬れ味を業物や絶対回避【臨戦】でカバーしていくスタイルになるため、
かなり長時間を白ゲージで戦い続ける事ができる。
やや低めの攻撃力は斬れ味の持ちの良さで補うことになるだろう。
MHXX
- G級追加に伴いさらに強化が可能に。
派生しない方の場合乱叛刃アルナジトとなる。性能は- 攻撃力310
- 会心率10%
- スロット1
- 素で白60、匠追加分は白10・紫40となる
- 派生させた方の場合叛断ノ覇刃レギオンとなる。性能は
- 攻撃力290
- 会心率20%
- スロット2
- 素で紫20と長い白(匠延長不可)
- 両者ともライバルはナルガ太刀無明刀【空諦】で、
攻撃力は290と低めだが延長不可の紫20、
さらにスロット2つとこちらを上回る会心率45%を持つ。
こちらは攻撃力の高さと斬れ味回復のギミックを生かすことで差別化できる。
…できるのだが、スペックの方がまずかった。
- アルナジトは攻撃力こそ高いものの会心率の差が響き、白でも紫でも無明刀に期待値で追いつけないというまさかの事態に。
素紫のレギオンに望みをかけても、こちらはこちらで攻撃力もスロットも全く同じなせいで
アルナジトと同じく期待値で劣ってしまう。
トドメに前作で辛うじて上回っていた最高斬れ味の長さも並ばれている為、もはや白の長さ以外はほとんど下位互換状態。
…と、前作からあまり境遇が変わらず、二振りとも微妙な立ち位置となってしまっている。
不遇からの脱出はまだまだ遠いか…。
斬れ味回復機能をうまく活かせなければ、またしても他の太刀の後塵を拝することとなるだろう。
幸い太刀は優秀な狩技がたくさんあるため、
斬れ味回復機能のおかげで臨戦を外せるというのは大きなアドバンテージと言える。
ドヒキサキでも似たような運用ができるのは秘密な!
MHR:S
朽ちることなきその千刃。
シミターアルナジト強化形態は
森羅万象を断ちきる革命の刃。
(叛刃アルナジト)
- セルレギオスの復活に伴い再登場。
セルレギオスがMRのみの登場なので、当然本武器もMR帯専用武器である。
骨刀グアルガからの派生のみで、一発生産は不可。
最終強化は叛刃アルナジトで、傀異化した爪と鱗が必要になる。
- 叛刃アルナジトの性能は、
- 攻撃力320、会心率10%と無属性太刀としては少々物足りない
- 最初から紫が20出ており、匠で延長可能
- 装飾品はLV1が1つだけと貧弱
- 百竜装飾品スロットはLV2で各種特効が入る
これさえあれば、基本性能の地味さなど吹き飛ばせる……と思いきや残念すぎるお知らせ。
本作のレギオス武器には自動修復機能がないのである。
そのため、この中途半端すぎる物理性能で最後まで戦わなければならない。- 性能を見ると、「悪くはないけど、べつに積極的に使う理由もない」という感じ。
素で紫の物理太刀にはティガ太刀という大きすぎるライバルがあり、
会心率の差を加味して尚、攻撃力の差が大きすぎてどうしようもない。
一応、こちらは匠で更に伸ばせるという強みがあるが、
他の性能を見ても通常スロットも百竜スロットも地味すぎて売りにはならない。
スロット面が優秀な無属性太刀なら他に沢山ある。
それでいながら生産難易度・強化可能時期も低くもないため、
攻略用としてすら需要がない……という八方塞がりもいいところの状況である。
- 6度にわたるアップデートでは、傀異錬成の強化や新スキルを伴う防具などが追加された。
しかし、他のレギオス武器でも述べられているように、それらを通じて当武器を取り巻く環境がより激化している。
スラッシュアックスや狩猟笛、ガンナー武器は独自の要素でなんとか立場を保っているものの、
まるで当武器を基準として各無属性武器のステータスを調整したかのように
平均的な性能であるアルナジトにはそのような強みはない。- 後輩の希少種や特殊個体が追加されたり仇敵の特殊個体が復活したりしている中、
セルレギオスは相変わらず何の音沙汰もなく、本作で新たな強化先が追加されることもなかった。
仮に特殊ギミック持ちの派生が追加されても、
カウンターが立ち回りの主軸となったライズの太刀では過去作以上に特性を活かすことはできないだろうが。 - 本作は属性が大躍進を遂げたものの、太刀はどちらかというと物理性能が重視されており、
特に汎用性に優れる飛竜刀【月】が大きな注目を集めた。
ちなみに、毒を無視してもこちらは斬れ味が上回っているだけで、攻撃力とスロットは向こうに分がある
せめて無属性強化が復活していれば、アルナジトも張り合うことができたかもしれない。
- 後輩の希少種や特殊個体が追加されたり仇敵の特殊個体が復活したりしている中、
- そういうことで、残念ながら本作の環境に革命を引き起こすことはできなかったと評価づけるしかないだろう。
余談であるが、最後のアップデートで追加されたのは怪物と戦った白銀の騎士の武器という、
革命の際のプロパガンダにでも使われそうな代物であった。
余談
- 『シミター』とは、アラビアを中心とする中近東地域においてよく見られた刀剣類のこと。
刀身がわずかに湾曲しているのが特徴で、この形状のために攻撃対象を捉えるのに適しているとされる。
なお、シミターと言うのは主に西洋での呼ばれ方であり、中近東地域ではシャムシールと呼ばれている。
日本語ではその形状を月に例え、三日月刀などと訳される。
- 『アルナジト』はオリオン座γ星ベラトリクスのアラビア語名『アル・ナジト(Al Najid:征服者の意)』だと推測される。