目次
概要
- いわゆるユクモノ武器の狩猟笛。
本記事では上位版の真ユクモノ笛についても解説する。
ユクモノ笛
MHP3
- 初期武器の一つ。前段階の古ユクモノ~に関しては前述のページに解説を譲る。
白青赤の旋律を弾けるが、風圧無効の旋律はこの段階では殆ど役に立たない。
- ユクモノ笛としての強化は下位中盤に強化可能となるユクモノホルンで打ち止めとなるが、
派生先に他系統の派生元であるメタルバグパイプとドラグマ【壱式】があるため、
実質的に本作の半数以上の狩猟笛はユクモノ笛から制作することが可能といえる*1。
- 他に白青赤の演奏を吹ける笛は、下記の真ユクモノ笛と、
順序違いの白赤青であるブラスゲニアと王琴トドロキ*2。
同音色を使いたい場合は下位中盤までユクモノホルンでつなぎ、
作れるようになり次第いずれかの笛にバトンタッチすれば特に大きな支障は無いだろう。
MHX
- 防具と違って長らく出番がなかったが、MHXでユクモ村共々復活。
本作では白青赤の旋律はベルダーホルン系が担当しているため、
ユクモノ笛系は白緑赤の旋律の担当となった。
また、本作ではユクモノ笛のまま最終強化でき、最終形態はユクモノホルンとなる。その性能は- 赤音色持ちの中でも低い攻撃力170
- 斬れ味は長い長い緑、匠+2で青40
- スロットは無し
- 音色は白緑赤
- この笛の一番の問題点は、攻撃力があまりにも低すぎる事。
攻撃力170は、赤音色持ちの狩猟笛の中ではワースト3位*3の数値であり、
同攻撃力の狩猟笛は素で白の斬れ味・会心率・高属性・スロット・二つ名補正といった
攻撃力以外の強みが2つ程ある笛が大半である。
しかしこの笛にはスロットも斬れ味も防御ボーナスも会心率も何もなく、ついでのように紫音色も無い。
- だが、本作ではモーションの少なさから音色の準備に難を抱えており、
紫音色の笛より旋律が単純で用意しやすい事から白音色持ちの狩猟笛と相性のいいストライカースタイルがある。
特に白骸の惑笛といった音色2が赤音色である笛では、
高速で攻撃力強化【小】を演奏し、あとはひたすら力押しという速攻戦術が使えるため相性は抜群といえる。
…が、前出の通りこの武器の音色順は白緑赤なので、
肝心要の攻撃力上昇【小】が非常に演奏し辛く、ストライカースタイルとの相性はむしろ最悪である。
一応紫音色があるなら赤音色は音色3の方が都合がいいものの、
そのポジションは下のユクモ雅笛【千鳥】が掻っ攫っていった。
- 唯一の強みが近接系ユクモノ武器に共通する強化素材の軽さで、
丸鳥の羽を除けば純粋なモンスター素材は一切不要であり、
後は木材とその辺の鉱石だけで完成まで持っていけるという凄まじいお手軽さを誇る。
溶岩塊が必要となるため、大型モンスターと戦う必要がないわけではないのは内緒。
MHXX
- 究極強化で『ユアガリホルン』という新たな銘を冠した。その性能は
- 順当に強化された攻撃力330
- 斬れ味は長い長い緑、匠+2で白30
- 限界突破からスロットが増えていき、究極強化で3に
- 音色は白緑赤のまま
一応攻撃力こそG級相応に改善されたとはいえ、あまりにも斬れ味が悪すぎることから
素のままでは赤音色を持つ狩猟笛の中で期待値が巨笛ギガスゲニアと並ぶワースト2位タイ*4で、
演奏効果を含めると赤音色持ちの笛の中では単独ワースト2位となってしまう。
- 一応【春鶯】の紫よりもこちらの白ゲージの方が長いため、
匠+2*5を発動すれば実質的な物理期待値で【春鶯】を抜くことはできる。
…が、裏を返せば匠+2が無いと【春鶯】と同等の攻撃力にすらなれないという欠点であるうえに、
環境的には軽くなったとはいえ、匠+2はスキル全体から見るとかなり重い部類に入る点は変わっていないため、
この運用をした場合は実質的にスロット3という拡張性すら死んでしまう。- 他のユクモノ近接武器系はインスタントに作れる鈍器枠としての立ち位置を確保しているものの、
この武器は赤音色による攻撃力低下補正と、音色順の問題によってフォローが困難なことが祟り、
前出の巨笛ギガスゲニアや、こちらも音色順の問題があるが蛇笛ランポス【群青】といった
ライバルと比較しても採用する理由が乏しすぎるのがネック。
制作難度と引き換えに実に真っ当な性能に仕上がった白骸惑笛スピカの話はやめてあげよう。
- 他のユクモノ近接武器系はインスタントに作れる鈍器枠としての立ち位置を確保しているものの、
- 強化難度も地味に上位段階から悪化しており、最初から金剛魚×5で出鼻を挫いてくる上に、
最後の最後に不屈の証Gを要求されるため完成時期はHR解放後。
パーペチュアルムジカといった強豪がHR解放前に完成する中、
この性能ではあまりにも遅すぎると言わざるを得ないのである…。
むしろこの武器の壁となるのは、相性抜群のスキルのおかげで
本作の狩猟笛屈指のロマン枠になった復元前の方かもしれない。
真ユクモノ笛
MHP3
- 装飾が紫になった第二のユクモノ笛。ユクモノ笛からの派生ではなく、別系統としての生産となる。
- 上級序盤の素材で強化することで真ユクモノ笛改となり、
ナルガクルガ亜種の素材を使うことで最終強化の「ユクモ雅笛【千鳥】」となる。
匠で白30となかなかの斬れ味があるため、素運用は勿論匠運用でも使える。
ただし狩猟笛は弾かれ辛いため、斬れ味の優位は他武器ほど有効に働かないのがちょっとした悩みと言える。
- 上記のように王琴トドロキ系が別音色に移行したため、上位段階での同音色のライバルはギガスゲニアのみ。
何、防御強化(大)がいらないなら王牙琴【鳴雷】は引き続き強力なライバルとして立ちはだかる上に、
攻防強化(小)・スタミナ減少無効(大)・風圧完全無効を兼ね備えるはぴーとドズルヴォンヴァもある?
- なお、あるクエストを利用することで、下位の時点で真ユクモノ笛改まで強化することが可能。
とはいえ、紫音色を除けば下位段階で強化可能なヘビィバグパイプと大差ない性能しかなく、
残念ながらかの霊弓ユクモ【破軍】程の圧倒的な性能は発揮してくれない。
MHX
- ユクモノ笛共々こちらも復活。本作では別系統ではなく、ユクモノ笛からの派生武器となっている。
こちらもユクモノ笛と同様の白緑赤音色型に変更されており、最終強化で再びユクモ雅笛【千鳥】の銘を冠す。- 赤音色持ちでは高めの攻撃力200
- 斬れ味は素で青40、匠+2でようやく白10
- こちらもスロット無し
- 音色は紫緑赤
…が、MHP3の頃と比べて匠で出る白が10になっているのが痛い。非常に痛い。
- 同音色のライバルはギガブリッツワークス。
あちらは攻撃力こそ170とかなり控えめなものの、
40という高い雷属性があり、雷の通りがいい相手ならあちらの方が有利。
さらに、素で青50、匠+2で白30の斬れ味に加え、スロット1とそれ以外の性能では圧倒されている。
唯一の救いは、あちらは羅刹の金角と雷狼竜の碧玉とレア素材を要求されるため強化難度が高い事か。
- それ以外には白猿琴ドドボロンも近い音色のライバルと言える。
物理期待値で肉薄されているうえに匠で出る白ゲージも20あり、氷が少しでも通る相手なら火力で追い抜かれてしまう。
ただし、あちらは使用頻度が低い赤が音色2になっているため、
スタイルによっては演奏を揃えるのに難儀するという欠点がある。
- 完成時期はユクモノホルンと同様にHR解放前。
巨獣の頭殻が必要になるものの、上位段階ではレア素材はいらないので強化難度はそれなり。
MHXX
- 究極強化で『ユクモ清雅笛【春鶯】』という新たな名を冠した。その性能は
- やはり赤音色持ちでは高めの攻撃力320
- 斬れ味は素で白40と優秀だが、匠+2でようやく紫10
- こちらも限界突破でスロットが1つ空く
- 音色は紫緑赤
後出の環境の変化もあり、実はかなり優秀な性能を誇る隠れた名狩猟笛である。 - まず、攻撃力320かつ素白の斬れ味を持っている笛は赤音色を持つ狩猟笛の中では高攻撃力に位置している。
そして本作では紫の斬れ味の攻撃補正が落ちており、
【春鶯】のような素で長い白・匠で出る紫に難のある武器は匠を切って素運用することが基本となり、
斬れ味のフォローいらずのスキル自由度が高い武器として相対的に評価が上がった。
これらの特徴からつなぎのみならず、最終装備としても十分候補に入る為作って損はない逸品となった。
- 同音色のライバルはかの名器ミラアンセスアリストに極・電撃鍵盤、および膨響笛バルサルホルン。
バルサルホルンは唯一HR解放前に完成するものの、性能が今一つなので最終装備としては考慮しない物とし、
残り3本の中での【春鶯】の強みは匠不要かつ、最大の物理期待値を持つ点。- 流石にミラアンセスアリストの紫には白ゲージでは敵わないものの、あちらは斬れ味の都合から匠が必須なので、
代わりに攻撃アップ【小】といった火力スキルを一つ入れるだけで抜き返すことが可能。 - 極・電撃鍵盤とは属性を含めた攻撃力周りこそ前作と同様の関係だが、
スロットがあちらと同等になり、斬れ味では逆にこちらの方が優勢になった。
共通した弱点を持たない大連続狩猟ならば【春鶯】が最適解となりうる。- それ以外には太白猿琴ドドボロロンや土砂笙【厳ノ音】、朧琴大侯ゲントラオムがあるが、
それらの笛は上述のドドボロンと共通の音色順の問題を抱えている。
こちらは本作初登場の狩技アニマートハイやブレイヴスタイルの強演奏攻撃との相性が良く、
演奏と火力の両立が容易という大きな魅力を持っている。回復旋律の連打もお手の物。
- 流石にミラアンセスアリストの紫には白ゲージでは敵わないものの、あちらは斬れ味の都合から匠が必須なので、
- 強化素材は相変わらず複数種の大型モンスターの素材が必要となる上に、
完成時期は閣螳螂の香液が必要なのでHR解放後となる。
余談
- 外観はユクモノ武器の例に漏れず木製だが、先端部は鳥を模した形状となっている。
粗削りなので何の鳥かまでは分からないものの、どことなく愛嬌のある外見といえる。
少なくとも鶏冠は無い為、卵を産んだ鶏ではないと思われる。 - MHXXの究極強化名についている【春鶯】とは、『春を告げるウグイス』という意味である。
味方を癒す旋律を吹ける鳥型の狩猟笛に付けるにはピッタリな名と言えるだろう。
MHP3時代は回復演奏を吹けなかった事は気にしてはいけない。- この事からすると、もしかすると先端の鳥はウグイスだったのかもしれない。
ウグイスがMH世界にいるかどうかはまでは分からないが。
- この事からすると、もしかすると先端の鳥はウグイスだったのかもしれない。