メタルバグパイプは、MHシリーズに登場する狩猟笛である。
ボーンホルンと同じく、狩猟笛初登場のMH2から存在している古参武器の一つ。
目次
概要
- 見た目は名前の通り巨大なバグパイプ。
こういったいかにも「笛」という外見の狩猟笛は意外と貴重。狩猟笛なのに…
笛の背面にはタータン・チェックが巻かれており、いかにも民族楽器という味わいがある。
- 音色もまさしくバグパイプ。どことなく懐かしさを感じさせる音色である。
是非ともキルト装備で固めてスコティッシュな気分に浸りたいところだが、
未だに男性用スカート装備は(MHFのとあるキットの防具を除き)実装されていない。
これはきっとカプコンの陰謀に違いない。- 女性ならばおあつらえ向きのチェックスカートが存在する。
4G以降はガンナー専用になってしまったが
また、MHFならばタータンチェックをあしらった英国風のコムラダシリーズがそれっぽく、
男性でも装備することができる。
- 女性ならばおあつらえ向きのチェックスカートが存在する。
- マスターバグパイプの説明文から、
この狩猟笛は、ある伝説的な詩人が使用していたものであり、
ある大戦争の最中に、その詩人の奏でた歌が戦いを終結させたという。
本来は兵士の士気を高める役割なのだが…
性能
- 他の武器種ならばバスターソードや鉄刀、ハンターナイフなどに相当する鉱石系狩猟笛の基本形態となる。
しかし、他の武器では強化するにつれて本来の姿を失ったり、性能的に物足りなくなる事が多いが、
このバグパイプ系は最後までその姿を変えずに一線での運用が可能である。
- 登場する作品が多いので、大まかな傾向で能力を記すと、
- 同ランクよりは一段優れた攻撃力。
- あるとうれしい防御力UP。
- 地味に運用の幅が広がるスロット。
- 赤の音色を備え、攻撃力強化が演奏できる。
- 鉱石素材が中心なので、作成難易度が低め。
- 弱点は鉱石系のくせに斬れ味が微妙なこと。下位時点では短めな緑程度であることが多い。
最終強化して斬れ味レベル+1を付けても紫まではなかなか行かない。
また、紫の音色を得るのが比較的遅いといった特徴もある。
MHFではそれほどでもないが、他のシリーズだとG級にならないと紫にならない、
あるいは最終強化でも白のままという事もある。- 攻撃力強化【小】の旋律は重ねがけしても【大】の一回の上昇効果と同等なため、
サポートの面で見ると紫と赤の音色を持つ狩猟笛に劣ってしまう面もある。
一方で、効果時間は【大】と比較して優秀であるため、
パグパイプも積極的に攻めに回ることが可能という長所はある。
スタンを積極的に狙い、攻撃チャンスを増やしていくと良いだろう。
- 攻撃力強化【小】の旋律は重ねがけしても【大】の一回の上昇効果と同等なため、
- 強化していくと、グレートバグパイプ、ヘビィバグパイプと来て
スフォルツァンドやフォルティッシモといった名前になる。
MHXXでは、派生させずに強化していくとエネルジコという銘を手に入れる。- スフォルツァンドは「単音を強く」という意味の音楽用語。
フォルティッシモは「とても強く」という意味。
MH3G以降のG級ではフォルティッシモを経て、G級の最後に「リンフォルツァンド」となるが、
これはスフォルツァンドと同じ意味。フォルティッシモより弱体化していないか?
エネルジコは「力強く」という意味。“エネルギッシュ”のイタリア語訳だと言えば分かりやすいだろう。
どうしても気になるなら見切りを付ければ容易に打ち消せる。 - スフォルツァンドは「単音を強く」という意味の音楽用語。
MHP2(G)
- メタルバグパイプ→グレートバグパイプ→ヘビィバグパイプ→改→マスターバグパイプ→スフォルツァンド
と強化されていく。
- このスフォルツァンド、超絶優秀…どころか最強の無属性狩猟笛である。
- 全狩猟笛中4位タイの攻撃力1508
- 十分にフォロー可能な会心率-5%
- 斬れ味レベル+1で紫20
- 音色は白緑赤
- 超貴重なスロット1
- 最終強化までして白音符なので一見旋律面に不安を覚えるかもしれない。
しかしながら、MHP2Gでは攻撃力強化【大】どころか【小】を吹ける狩猟笛すら少ない。
仮に【大】を吹けても物理期待値が低かったり斬れ味・会心率に難があったりして扱いにくいのである。
そんな中、トップクラスの物理期待値を持ちながら攻撃力強化【小】を吹けるのは素晴らしいの一言。
また、【小】は効果時間が長く演奏もしやすいため、【大】が吹けない事は弱みにはなり得ない。
そしてダメ押しのスロット1。【大】を吹ける笛はスロットが無かったり、
あっても攻撃力が低いため、どっちにしろスキルの補助が必要となってくる。
この武器スロ1のお陰で、今作のテンプレである見切り+3・匠・業物を同時発動することができるため、
まさに痒い所に手が届くスロット1なのである。
- 欠点は、風圧無効や聴覚保護を吹けない事だろう。他の笛は何かしらサポート系旋律を備えており、
PTプレイでも真価を発揮できる。
スフォルツァンドは防御力強化や体力回復【小】&解毒など、そこまで有用でない旋律しか無いため、
完全に攻撃一辺倒な性能となっている。
とはいえ、PTプレイで攻撃力強化【小】を演奏するだけでも十分強力。大きな問題ではないだろう。
- 無属性狩猟笛はおおよそこの笛が食ってしまっているので、
最大のライバルは、かなり高い攻撃力・優れた斬れ味・水属性を持つギザザミハルスだろう。
素の物理期待値では攻撃力強化の大小込みでもそれなりに勝っているが、
匠で紫40が出るため業物が不要であり、スキル負担が軽い。
これによってミラルーツZ一式による運用が可能であり、物理期待値の差を縮める事ができる。
スロットの関係で笛吹き名人と見切りの両立ができず、スフォルツァンドより高火力になる訳ではないが、
笛吹き名人付きの攻撃力強化【大】と強走効果【大】、風圧軽減の演奏によるサポートや、
水属性による追加ダメージによってギザザミハルスが優位になることもある。- もっとも、上述の通り攻撃力強化【小】は【大】よりも効果時間が長く、
様々なスキルを考慮しても物理火力のDPS自体はスフォルツァンドがNo.1である。
- もっとも、上述の通り攻撃力強化【小】は【大】よりも効果時間が長く、
- 総じて非常に強力な狩猟笛であり、是非作成したい一本となっている。
- ウカムルバス討伐後にはグレートバグパイプG、ヘビィバグパイプGが作成できる。
ぶっちゃけてしまうと両者スフォルツァンドの劣化である(グレートは攻撃力1404、ヘビィは1352)。
一応ヘビィバグパイプGは武器スロ2となっているため完全劣化では無いが、やはり攻撃力が足りない。
何かしら愛着がある人向けの武器となっている。
MH3G~MH4(G)
- MH3Gでは覚醒で氷属性を得る。
属性値だけならジェネラルフロストに匹敵するが、基本攻撃力と斬れ味で劣っている。
こちらには攻撃力【大】が吹ける強みがあるが、
その場合覚醒なしならグィロ=フリギドゥス、覚醒ありなら岩石笙【駆ノ音】が気にかかる。
続くMH4・4Gでも覚醒で氷属性が得られる。
- なお、MH3Gではゲーム開始時から装備BOXに入っているのだが、
- 初期武器の中では単独トップの武器倍率90
- 他の剣士武器より明らかに長い黄色ゲージ
- 同期にはいないスロット1持ち
- おまけに防御力ボーナス+8付き
古ユクモノ武器のように初期武器は性能が統一されていることが多いため、
ここまで露骨に差がつけられているのは中々珍しいことである。
狩猟笛の使い手が少なすぎるのを鑑みた結果だろうか…。- 音色は青赤白で、例によって攻撃力強化と防御力強化を吹けるため、
実際の火力と防御力は見た目以上に高くなる。
MHX(X)
- MHXでは初期鉱石武器の地位をアイアンホルンに譲っている。
入手方法は、村★3まで進めて武器屋で購入する。またはアイアンホルンの強化。
基本的なスペックは過去作品とあまり変わらないため、今まで通りの使い方で問題無い。
今作は強化方法が変更され、メタルバグパイプのまま強化するか、ヘビィバグパイプに派生するか選択ができる。
紫音符が得られるヘビィバグパイプの方が優秀ではあるが、メタルバグパイプのまま強化してもなかなか使える。
- MHXXではメタルバグパイプはエネルジコへと究極強化されるが、音色は下位から変化しておらず、
特別攻撃力が高いわけでもなく、斬れ味も素で青に匠を使っても紫が出ないと実用性は残念ながら皆無である。
一方のヘビィバグパイプの究極強化であるリンフォルツァンドは素の白ゲージこそ短いものの、
同じ音色では物理期待値1位であり、今回の狩猟笛全体で見ても期待値で10位以内に入る実力者となっている。
MHWorld
- MHWorldではフォルティッシモIIが最終強化となる。
殴り性能は攻撃力756、会心率0%、素でそこそこの青ゲージ、匠Lv5で白ゲージ20と平均的。
Lv1スロットが2個あり、レア6なのでカスタム強化は3回と、拡張性も及第点。
紫赤青音符を持つ笛としては十分な実力と言える。
(攻撃力UP【大】、体力UP【大】、風圧無効、防御力UP【大】)
必要なレア素材も古龍の血くらいなもので、作成難度も高くない。
攻撃力800を超える笛が出て来る終盤には出番も減るが、シナリオ攻略には役立ってくれるだろう。 - 今作から笛に巻かれていたタータン・チェックが無くなり、武骨さが増した。
皮ペタのベースになったため、他のパーツと干渉するのを避けるためだろうか? - この笛で乗りフィニッシュ叩きつけ攻撃をすると、
ブゥン♪ ブゥン♪ ブゥン♪
という今までのバグパイプにはなかった味わい深い低音が鳴り響く。
通常の演奏では聞けないため、地味にレアな効果音である。
MHW:I
- マスターランクでは再びスフォルツァンドの銘を得た。
相方とは違い、マスターランクでもバグパイプ姿のまま強化していくこととなる。
最終強化はスフォルツァンドIII。その性能は、- 平均的な攻撃力1092
- 無属性(覚醒で麻痺属性360)
- 会心率0%
- 斬れ味ゲージ白60。匠3から紫ゲージ。
- スロットLv1が2つ。
- 音色は紫赤青のまま。
- レア度11。
- 攻撃性能はまずまずだが、斬れ味は素の白ゲージが長く紫も出せるため優秀。
今作の狩猟笛は響音攻撃の実装により斬れ味消費が増えているため、
その対策にスキルを回さなくて良いのは嬉しい。
鉄笛らしく強化難易度が低いのも評価点。
- 同じ音色のライバルは複数いるものの、一際優秀な性能をもつ氷琴アイスフィールの存在が手強い。
こちらより一段階高い攻撃力と、匠1から紫ゲージという優秀な斬れ味。
低いとはいえ氷属性ダメージも持っており氷弱点モンスターだと無属性強化をしても勝ち目が無い。- イベントクエスト「闘技場からの白いラブレター」クリア報酬より作成可能なギルドパレス武器が登場。
赤青旋律にアイスフィールと同じ攻撃力・斬れ味、会心率15%に加え、スロットは無撃珠の入るLv3が1つ、
と完全にこちらの上位互換。
素の会心率がある程度あるため会心率100%にしての達人芸運用も余裕がある。
- イベントクエスト「闘技場からの白いラブレター」クリア報酬より作成可能なギルドパレス武器が登場。
- 無属性強化ではなく、属性解放により麻痺笛として立ち回るほうが他の笛との差別化はしやすい。
麻痺笛は他に女王笛ランゴスタII世と、属性解放した硫斬笛パラドーラが存在するが
音色の違いによりスフォルツァンド独自の立ち位置を得ることは可能。
火力では女王笛に、斬れ味ケアの難易度ではパラドーラに勝っている。
攻撃力UP【大】だけでなく防御力UP【大】や風圧無効の旋律を吹ける、攻防備えた麻痺笛として立ち回ろう。
モンスターの耐性値が低いソロならば、普段は無属性強化の恩恵を受けつつ、属性解放の装飾品を詰め込んだ滑空の装衣・改で麻痺を狙うといった戦法も可能。
- しかし、アップデートによりさらに強力なライバル、赤龍武器赤龍ノ呪ウ笛が実装。
同じ音色(にカスタム可能)。素で上位互換な白ゲージの長さ。
最終的には圧倒的に上回る火力や会心率を得られる上、麻痺運用も可能
とかなりの性能差がをつけられてしまうため、強化難易度と時期以外では上回る要素がほぼなくなってしまった。
- スフォルツァンドには初代から連綿と続く、いかにも狩猟笛といったバグパイプの見た目、
民族的かつ華麗な演奏サウンド、といった独自の魅力もある。
実戦で扱うに十分な実力は持っているため、あえて見た目や音で選ぶのもまた良いだろう。
MHRise
- 舞台は変わってカムラの里にも登場。
鉱石系派生でアイアンホルンから強化していくことでお馴染みの姿が現れる。
マカライト鉱石と鳴き袋が手に入ればすぐに入手可能。 - メタルバグパイプIの時点で攻撃力100に斬れ味緑20、
旋律は高周衝撃波・スタミナ回復速度UP・防御力UP
とそこそこの性能を誇る。
強化でグレートバグパイプとなり、攻撃力150、緑ゲージがそこそこの長さになるが、
素材に大きな硬骨を使用するため里クエ☆6でゴシャハギを倒せるようになるまでお預けとなる。- とは言うものの、グレートバグパイプになるまで間隔が空くため、
下位序盤の武器としてはオサイズチから作られる風ノ賊笛にすっかり隠れてしまっている。
同じアイアンホルンから派生するもののあちらは里クエ☆2で派生可能。
風ノ賊笛Iの時点で攻撃力80に会心率10%、緑ゲージ30、
スタミナ回復速度UP、会心率UP、体力回復【小】と便利な旋律が揃い、
その上マカライト鉱石を使うだけですぐ風ノ賊笛IIに強化でき、
攻撃力90、そして序盤では破格の長さの緑ゲージ50を得る強力なライバルとなる。
つまりメタルバグパイプIができるタイミングで既に風ノ賊笛IIに強化できてしまう。
バグパイプは下位段階では様々なタイミングが噛み合わず、派生図の隅でひっそりと雌伏の日々を過ごす事に……
それでも演奏音に惹かれて使っていたというカリピストも決して少なくないだろう。
- とは言うものの、グレートバグパイプになるまで間隔が空くため、
- が、ヌシ・アオアシラを退けて上位に突入した瞬間。この笛は飛雄の時を迎える。
上位クエストが解放された時点でグレートバグパイプから強化が可能になるのだが、
ヘビィバグパイプIへ銘を変えることで突然防御力UPの旋律が攻撃力UPに置き換わる。
派生直後の性能、素材は以下の通り。- 攻撃力160に斬れ味は青が20
- 防御力+12
- 前述の通り旋律は高周衝撃波、スタミナ回復速度UP、攻撃力UP
- Lv1スロットが1つ
つまり上位突入後、大社跡の素材ツアーに1回行けば強化できてしまうのである。
上位序盤に手に入る性能とすれば破格と言って良い。
グラシスメタルと上質な毛皮を用いた一発生産も可能。
- さらに強化するとおなじみのフォルティッシモに最終強化されるが、
こちらへの強化もビシュテンゴの堅尾甲とユニオン鉱石だけでよく上位中盤で完成する。
ヘビィバグパイプIからの変更点は、- 攻撃力180に
- 斬れ味は素で青30。匠3から白ゲージに
- 防御力+15
と順当に強化される。
- 攻撃力強化III(+8)
- 防御力強化III(+30)
- 鉄蟲糸技強化(鉄蟲糸技のダメージ1.1倍)
とどれも有用なラインナップ。
ここまで来るともはや6箇所目の防具と言っても過言ではない。
防具全体の防御力が控えめな今作では心強い一本となるだろう。 - 現時点ではフォルティッシモが最終強化となる為、
以降に出てくるマガイマガド笛や百竜笛等の最終強化笛にはどうしても一歩劣る。
上位攻略を支えてくれた事に感謝しつつ、役目を終えたフォルティッシモは装備ボックスの片隅で眠ってもらう事に…
(場合によっては)ならない。プレイスタイルによってはその姿を変えながら上位後半でもハンターを支え続ける。- 百竜強化の仕様として、「強化前の百竜スキルを強化後も引き継げる」というものがある。
例えば強化前のグレートバグパイクで会心率強化Iを施していた場合、
強化後のヘビィバグパイプにも会心率強化Iが引き継がれる。
これだけではあまり意味のない仕様に見えるが、ヘビィバグパイプは防御力強化III、鉄蟲糸技強化を装着出来る。
そしてヘビィバグパイプの派生図には下位で姿を見せずに
歴戦のカリピストをやきもきさせた、あのヒドゥントーンの姿が… - つまり、ヘビィバグパイプから派生強化をすることで、一発生産からでは作る事ができない
鉄蟲糸技強化or防御力強化IIIを搭載したヒドゥントーンが完成するのである。
ヒドゥントーンは元々の攻撃力の低さを会心率で補う為攻撃力強化の効果も相対的に高くなるものの、
今作の狩猟笛の火力面を支える震打、スライドビートが強化されるのはやはり強力。
また最終強化防具であっても防御力が300~400台である現環境では、
防御力+30も生存率向上に大きく寄与してくれる。
ついでに今作でも武器の強化の巻き戻しが可能。
巻き戻す場合は百竜スキルは強化履歴も解除されてしまうので注意しよう。
スフォルツァンドでナルガクルガを倒し、強化を一段階巻き戻してそのまま
ヒドゥントーンへ派生させれば強化に使った素材も無駄にならない。
こうして、たとえ姿形が変わったとしても百竜スキルというかつての面影を残し、
この笛は今日も多くのカリピスト共に狩りに赴くのであった…- 無属性武器としてはもう少し攻撃力が欲しいかもしれないが、
性能が低すぎることもなく斬れ味も良好で攻撃力UPも吹ける。
見た目や演奏音を重視して上位最終までフォルティッシモで狩りに行くのも悪い選択肢ではない。
- 無属性武器としてはもう少し攻撃力が欲しいかもしれないが、
- 百竜強化の仕様として、「強化前の百竜スキルを強化後も引き継げる」というものがある。
- グレートバグパイプまでは前作MHWorldと同一のデザイン。
演奏時のサウンドは1種類のみになってしまったが、これも前作と同じもの。
新大陸から引き続きこの笛を担いだカリピストは懐かしさを感じるだろう。
また攻撃時に笛を振るう度に、前作の乗りフィニッシュで出ていた
ブゥン♪という謎の重低音が鳴り響くようになった。
後述の通り、上位以降はこの効果音ではなくなってしまうが、
派生強化先の皮ペタプケプケバグパイプやジャナフバグパイプには
この音のまま受け継がれていく。好みの場合はそちらを使ってみよう。 - 上位のヘビィバグパイプIからは、旋律だけでなく武器デザインと効果音も変わる。
背面が青緑色のカラーになり、パイプ間を繋ぐ紐も鮮やかなタータン・チェック柄になる。
そして演奏時に流れるメロディは豪華勇壮な英雄の証の一節に変化。
サビで流れるお馴染みのフレーズがバグパイプの音で奏でられる。- 骨武器のネイティブホルンの演奏音もまた英雄の証の一部となっており、
ネイティブ→バグパイプという流れで演奏すると、綺麗にメロディが繋がる。
初期武器の両雄たるバグパイプとボーンホルンが英雄の証のワンフレーズを奏でるというのは、
中々感慨深いものがある。
- 骨武器のネイティブホルンの演奏音もまた英雄の証の一部となっており、
MHR:S
- 相棒はMR強化を逃したものの、こちらは無事に強化可能。
MR序盤にフォルティッシモ改という名前で登場。
フォルティッシモからの強化だけでなく、一発生産で入手することも可能。
攻撃力230、素で極短白ゲージと順当な強化が成される。
MRの鉱石と極上の毛皮2枚で入手可能。毛皮はケルビからの剥ぎ取りが一番入手しやすいが、
剥ぎ取り確率は30%な上に、逃げ足が速いので微妙に面倒かもしれない。 - MR★3以降にリンフォルツァンドに強化でき、攻撃力270となる。
攻略用としては無難に使えるが、他にも同等以上の攻撃力を持つ笛も多く、
入手が易しいカムラノ武笛やイノシシ笛、ボロス笛などが手ごわい。
- 傀異化した骨を使い、MR最終強化するとリンフォルツァンド改となる。
- 無属性にしては低い攻撃力310
- 斬れ味は素で極短の紫ゲージ。続く白もやや短め。
- 会心率0%
- 防御力+30ボーナス
- スロットLv1が1つ
- 百竜スロットLv3
- 旋律は高周衝撃波、スタミナ回復速度UP、攻撃力UP
斬れ味とスロットに優れたカムラノ傑笛や高火力のバルバールグラントに劣りがち。
そもそもサンブレイク環境は属性笛ですら当たり前のように攻撃力310を超えてくる魔境であり、
EX★2以降は高火力属性笛が傀異化素材を投入され次々に前線復帰してくる。
総評すると、無属性武器としてはもう少し火力が欲しかったと言えるだろうか。
素で攻撃力UPが吹けるという扱いやすさもカムラノ傑笛と被るのが気になるところ。
- 青旋律に高周衝撃波があるため、多用すれば火力を補うことも可能...
と思いきや、さらに使いやすい赤旋律に高周衝撃波を持つボロス笛がいるのがとても厳しい。
MRに来れなかった相棒の呪いでも受けているんじゃなかろうか...
MHF
- MHFではメタルバグパイプに加え、
SP武器版に、薄黄色が掛かった「ネオバグパイプSP」も存在する。
メタルバグパイプと同様、無属性。
薄黄色が掛かったカラーリングであり、紐の色も青緑色に変化している。
躍動感のある、力強い音を奏でる狩猟笛の上位モデル。
余談
- 上記のような事情もあり、一部の作品を除いて最終選択肢の一本には入らないが、
序~中盤まで活躍してくれる笛になっている。
また初心者カリピストにしばしば勧められる一本である。
理由は前述の通り使える旋律が安定しており、作成難度も低いため。
多くの名カリピストが、最初はバグパイプから入っていったのである。
- MHP2(G)での訓練所クエストでは、何種類かの訓練でメタルパグパイプ系列が採用されている。
- 個人訓練でのティガレックス討伐訓練で狩猟笛を選択すると、グレートパグパイプで出撃する。
ガードできないため一見相性は悪いが、眠り投げナイフ(と支給用大タル爆弾)が支給されている。
投げナイフで眠らせたスキに罠や爆弾を採取し、眠らせたティガの後方へ罠を仕掛けて睡眠爆破することで、
いとも簡単に大ダメージを与えつつ拘束できる。
あとは閃光玉も交えつつ罠にかかったティガをタコ殴りにしてしまおう。 - 集団訓練のババコンガ討伐訓練では、狩猟笛を選択するとメタルパグパイプで出撃する。
制限時間が10分と非常に短いので、攻撃力強化旋律で味方をサポートしつつ、
隙あらば攻撃に参加してダウンを狙っていこう。
- 個人訓練でのティガレックス討伐訓練で狩猟笛を選択すると、グレートパグパイプで出撃する。
- MHP2Gでは初期段階の下位武器であるメタルバグパイプでウカムルバスを討伐した人がいるとのこと。
興味があれば調べてみてはいかがだろうか。
- MHW:Iでは一部見た目汎用武器のベース部分にもメタルバグパイプが用いられている。
基本的には下位ランクの鉄武器のベースであり、
上位以降はオリジナルデザイン、もしくはドラム状の見た目になることが多い。
マム・タロト武器もこの武器とおなじデザインであるが、
金色系のカラーリングになり、演奏サウンドはかなり違うものになっている。
MR帯では最後までバグパイプの見た目なのはスフォルツァンドのみとなる。 - MHW:IのVer.13.00アップデートにより武器の重ね着が実装され、
この皮ペタ土台(ベース)はパイプ型【鉄】という名前であることが明らかになった。
元々の種類が少なく貴重な土台だっただけにバグパイプ好きには朗報である。
- 数本のパイプ(pipe)が留気袋(bag)に繋がった構造が名前の由来。
従って英語でのつづりは「bag-pipes」であり、正確な読み方は「バッグパイプ」である。
- 上記の通りバグパイプは派生系の多い楽器なのだが、一般に知られているバクパイプはスコットランドのものだろう。
スコットランドではバグパイプを演奏できる者は強い戦士とされ、戦いの際にも威嚇や行進の合図などで使われていた。
その効果は多大だったようで、1745年ジャコバイト蜂起の後の裁判にて「バグパイプなしで戦闘はなされなかった」
として、バグパイプを武器とする判決が下されたほどである。
そんなバグパイプが狩猟笛のモチーフに選ばれたのは、ある種の必然と言えるだろう。
信じ難いことに第二次世界大戦でも、イギリスの軍人ジャック・チャーチルが使用している。
腰にはクレイモア、背中にはロングボウ、そしてバグバイプと手榴弾を携えているという何か間違えているんじゃないかという装備で、
バグバイプで演奏効果を発揮しながら突撃し、戦果を挙げている。
彼にマッド(狂った)・ジャックという渾名がついている時点で、当時目線でも相当稀有な人物だったようだが。