役割整理:ヒーラーが要求される役割
げんきオールとげんきエールの役割について
げんきエールの運用例を述べる前に、ひとまずヒーラーに要求される役割を整理しておく。
ここで言うヒーラーは、メインスキルで自身以外のげんきを回復できるポケモンを指す。スキルでげんきを回復する目的は大きく分けて2つある。
1.高いげんきをキープして行動回数を増やす
2.高いげんきをキープし、睡眠でのげんき回復を不要にする=日中と睡眠時で違うポケモンを編成できる
1は基本的なヒーラーの役割で、この行動回数増加効果が大きいために現在はヒーラーを1人以上編成するのが定番となっている。
2は副次的な要素ではあるが、日中と睡眠時で違うポケモンを編成できるメリットとしては以下が挙げられる。
- 睡眠EXPを好きなポケモンに割り振ることができる
- 日中は純粋なエナジー効率に特化したポケモン/睡眠時は睡眠系サブスキル特化したポケモンといった切り替えができる
- 睡眠中は必然的に長時間の放置になるため、いつのまに育成になりやすい。
スキル・食材得意がいつのまに育成になると、最大の役割である食材収集・スキル発動が阻害されてしまうが、睡眠時のみきのみ得意に交代することでエナジー効率のロスを抑えることが可能。
なかでも睡眠EXP割り振りの自由度が上がる点が高く評価されており、これを目的としてげんきオールを2人編成した、いわゆるWヒーラー編成も少なからず行われている。
なお、Wヒーラー編成は、サンドボックス/変則的な戦略において「げんきオール2体を編成し、エナジー産生よりもげんきの維持を優先するチーム編成。専ら睡眠計測による回復を省き、育成枠により多くの経験値を分配することに使われる。」として紹介されている。
各役割と、適したスキルの考察
「1.行動回数を増やす」用途は単純にPT全体の回復量が多ければ多いほど良い。
そのためこの用途では1日の総回復量がより多いげんきオールの方が適している。
「2.睡眠でのげんき回復を不要にする」用途では、眠らせたくないポケモンが翌朝げんき100で活動できるよう、夕~夜時点で一定ラインのげんきをキープしていることが要求される。
いわばタイムリミットまでにキッチリ必要な分量だけ回復することが役目ということで、時間当たりの単体回復量が重要となる。
その点げんきエールの回復量は1回で50と、単体で見るとげんきオール3回分に迫る回復量となっており、時間的な優位が大きい。
このことから「2.睡眠でのげんき回復を不要にする」用途ではげんきエールが適しているといえる。
断っておくと、げんきエール1回の50回復だけでは日中ずっと編成することはできない。
参考までに、以下の条件下であれば、スキルで85回復すれば日中ずっと編成していても睡眠でのげんき回復が不要であることが分かる。
これ以下の回復量で睡眠不要運用をする場合は、昼夜PT切り替えタイミングを調整するなどの一工夫が必要となる。
- 1日8時間30分睡眠=日中15時間30分(930分)編成
- 日中の消費げんきは930÷10=93
- ボックスでのげんき回復量=5
- 食事でのげんき回復量をそれぞれ1として、一日の回復量は1✕3=3
- 93-5-3=85を回復することができれば、日中の消費げんきをまかなうことが可能
回復量18のげんきオールで日中ずっと働かせようとすると1日5回発動する必要があり、毎日安定させるのは決して簡単ではない。
少し早めに睡眠用のPTに切り替え、回復目標値をげんきエールの回復量同等の50まで引き下げた場合でも、発動が下振れて1~2回だけになってしまうと1枠も睡眠不要枠を調達できなくなってしまう。
げんきエールは回復量が50と多いため、最短2回の発動で、完全に睡眠不要なポケモンを調達することが可能。
ただし、ランダム故に運に左右され任意のポケモンにげんきエールを1日2回当てることは難しい。例外として、自身だけはソロ編成にすることで確定で当てることが可能。
- 自身以外は回復目標値を50に引き下げて昼夜PTの切り替えを早めにし、1回の発動で目標を達成するとみなす。
- 自身は1日1~2回げんきエールで自己回復し、常駐しつつもげんき80以上をキープできるようにする。
げんきエールソロで睡眠不要枠を調達する場合、上記のような運用が実用上扱いやすい。
このような運用を想定する場合、たとえ発動が下振れして1~2回しかスキルが発動しなくとも、安定して睡眠不要枠の調達が可能であることが分かる。
3,役割の組み合わせ
話の流れ上「○○の方が適している」と書いたが、ここで強調しておきたいのは
げんきエールも発動したら「1.行動回数を増やす」仕事は果たすし、げんきオールも連発さえできれば「2.睡眠でのげんき回復を不要にする」役割はこなせるという点だ。
前者についてはメインスキル/げんきエール/げんきオールとの比較にて言及されており、下記のように結論付けられている。
(リーフィアのげんきエールとニンフィアのげんきオールを比較して、行動回数を増やす効果は)ともに無補正かつスキルレベル6の場合には5.57%分げんきオールの方が恩恵が大きい。
小さくはない差ではあるが、サブスキル1個でひっくり返る程度の差(後述)でもあり、極端に大きな差であるとも言えないだろう。
後者についても少し触れたが、いわゆるげんきオール2人体制のWヒーラーが睡眠不要編成として有名で、既に使用報告も多い。
結局のところげんきを増やすという点で共通しているため、得意とするところが違いつつも両方の役割をこなすことができるわけだが、これは見方を変えると組み合わせ方次第で回復方法の幅がもっと広がる可能性を示している。
総回復量に長けたげんきオールと、時間的な優位があるげんきエールを組み合わせることでシナジーが生じ、それぞれ単独、または同種×2人編成ではできない運用ができるようになる。
- 一定の睡眠不要枠を調達しつつエナジー効率も高める、オールエール交代型 1枠編成Wヒーラー運用
- より堅実に睡眠不要枠を調達しつつある程度エナジーも確保する、げんきエールスポット採用型の2枠編成Wヒーラー運用
- エナジーよりも睡眠不要枠を優先する常駐型2枠編成Wヒーラー運用
- げんきエールソロ運用/げんきオールソロ運用の使い分け
このように、スキルが異なるヒーラーが2人いると、睡眠不要枠調達/エナジー稼ぎのバランスにグラデーションが生じ、状況に応じた回復手段を選ぶことが可能になる。
げんきエールの使用例
Ver.1.9.0まではスキル発動前にPTを入れ替え、誰が回復してもいいような編成にすることでげんきがあふれることを回避する運用や、げんきエール持ちのポケモンソロ編成にすることで確定で自己回復することが可能だった。
しかし、Ver.1.10.0でチーム編成を変更した場合の仕様変更があり、チームのおてつだいポケモンを1匹でも変更した場合、チームのすべてのおてつだいポケモンのメインスキルの発動可能状態がキャンセルされるようになった。これにより、PT入れ替えを通じて狙ったポケモンを回復する立ち回りは不可能となった。
ただし、Ver.1.5.0のアップデートでげんきエールはチーム内でげんきが1番少ないおてつだいポケモンが効果の対象になる確率が高くなるという調整を受けている。そのため本ページ作成当初と比べると、PT入れ替えを用いない素直な運用も行いやすくなっている。
また、この仕様を活用し、最もげんきエールを当てたいポケモンが一番元気が低くなるよう編成を工夫することで、確定ではないながら狙ったポケモンの回復も可能となっている。
- 同じくらい元気が低下したポケモンが2~3体いる場合、一番回復したいポケモン以外を一旦控えに戻す。
- げんきエールを当てたいポケモンだけあえて朝食を抜き、げんきを1だけ低くする。
- 自力で回復するげんきチャージ持ちのポケモンを起用することで、自然とげんきチャージ持ちのポケモン以外に回復が向かいやすくなる
一例として上記のような編成の工夫をすることで、ある程度は回復したいポケモンを狙って回復できるようになる。
なお、以降はVer.1.5.0以前の仕様を前提とした記述となる。
まずげんきエールを用いた立ち回りの一例を示す。
なお、この図はあくまで一例である。
後述するがげんきエールはげんきオールとの組み合わせにより、1体を様々な運用方法で用いることができる。状況に応じて立ち回りは相当変わってくるので注意。
また、本記事全体に共通して、特に特記が無ければげんきエール・げんきオールのスキルレベルは6とする。
げんきエールを用いた立ち回り例 1枠交代ダブルヒーラー運用(日中4回発動*1想定*2) | |||||
日中のPT切り替え | |||||
日中用PT | ヤドキング | メガニウム | ゴローニャ | ウツボット | カメックス |
げんき状況例 | 130 | 80 | 130 | 80 | 80 |
↓回復時のみPT切り替え | |||||
回復用PT | ヤドキング | ゲンガー | デリバード | ウツボット | カメックス |
げんき状況例(ウツボットに命中) | 130 | 100 | 60 | 80→130 | 80 |
▼PTを戻し夕方まで時間経過▼ | |||||
日中用PT | ヤドキング | メガニウム | ゴローニャ | ウツボット | カメックス |
げんき状況例 | 95 | 45 | 95 | 95 | 45 |
↓回復のためPT切り替え | |||||
回復用PT | ヤドキング | ゲンガー | デリバード | ゴローニャ | カメックス |
げんき状況例(デリバードに命中) | 95 | 100 | 60→110 | 95 | 45 |
↓夜間用PTに切り替え 回復不要の食材とくいを抜く | |||||
就寝用PT | ヤドキング | メガニウム | オコリザル | ハクリュー | カメックス |
げんき状況例 | 95 | 45 | 100 | 100 | 45 |
▼就寝時刻まで経過 回復して就寝▼ | |||||
回復用PT | ヤドキング | - | - | - | - |
げんき状況例(ヤドキング自己回復) | 75→125 | - | - | - | - |
夜間用PT | プクリン (睡眠EXPボーナス所持) | メガニウム | オコリザル | ハクリュー | カメックス |
げんき状況例 | 118 | 25 | 80 | 80 | 25 |
就寝~起床 | |||||
夜間用PT | プクリン (睡眠EXPボーナス所持) | メガニウム | オコリザル | ハクリュー | カメックス |
げんき状況例 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
睡眠EXP | +114 | +114 | +114 | +114 | +114 |
▼日中用PTをげんきオールで朝イチ回復▼ | |||||
日中用PT | プクリン | メガニウム | ゴローニャ | ウツボット | カメックス |
げんき状況例 | 118 | 118 | 118 | 118 | 118 |
げんきエール持ちを再編成し、最初に戻る | |||||
日中用PT | ヤドキング | メガニウム | ゴローニャ | ウツボット | カメックス |
げんき状況例 | 125 | 118 | 118 | 118 | 118 |
げんきエールでの回復方法
げんきエールを運用しているとPT内でげんき差が生じやすく、数体だけげんき100を超えているという状況も多い。
もしげんきが100より多いポケモンにげんきエールが当たると、げんきが上限の150に引っかかってしまい、せっかくの回復量が無駄になる。
そのため、常駐PTとは別に、回復したいポケモンだけで固めた回復用PTを用意して、げんきエール使用時のみ切り替えるようにするとげんきが無駄になりにくい。
つまり、げんきエールの弱点である「対象がランダムで安定しない」の対応策として「誰に当たってもいいPT」を用意する立ち回りと言える。
Lv30食材とくい部隊やスキルとくい部隊といった汎用性が高いポケモンが揃っていると運用がしやすい。
しかし逆に言うと、この立ち回りは戦力にできるポケモンが一定数いなければ難しいため、ポケモンがあまり揃っていない序盤に実行することは難しいという点は注意。
げんきエール固有の長所・運用
この項では主にげんきオールと比較したげんきエールの長所・運用上の特徴について述べる。
①回復量50と、単体への効果が非常に高い
- 1回だけの発動でげんきエール3回分に近い回復が可能ということで、必要編成時間的な優位がある。
- 1日の行動回数約30%増加*3と、増加幅も大きい。
- げんき100のポケモンに当たればげんき上限の150にできる。先の「げんきエールを用いた立ち回り例」のゲンガーのように、すぐには使わないけど強いポケモンをとりあえず回復用PTに入れておき、もしげんきエールが当たると、いざという時にげんき150スタートでお手伝いを開始できて便利。
②確定で大幅な自己回復ができる
メリット
- 自身を安定して睡眠不要枠として運用可
- 手持ちにEXPを無駄なく配分しやすいため、自身をレベルカンストさせた後もEXPのロスが生じにくい。
- 自身を日中用スキル特化にしつつ、就寝時は睡眠ボーナス特化キャラに交代することも可能。
- 特に、発動頻度は低いが一発が強力なげんきオール+睡眠ボーナス個体を睡眠時の交代先とすると、睡眠ボーナスと、睡眠不要枠のポケモンの日中活動可能時間を同時に稼ぐことができる。
- 自身の行動回数の大幅増
- 行動回数が約+30%増加し、それに伴いエナジー獲得量が増える。きのみS型は特に恩恵が大きい。
- 当然スキル発動回数も増加する。仮に性格スキル補正+スキル確率Mの2つがあるヤドキング(Lv50)ならば、行動数増加により日中のスキル発動回数期待値が3.38*4回→4.39回と1以上増加するため、自身にかける1回を差し引いてもかけ得となる。
注意点
- 自己回復してげんきを150近辺で運用していると、げんきが溢れるリスク有
- 午前中は普通に運用して、ソロ編成での自己回復をするのはげんきが60や80に近づいてからにするのも手。
- 睡眠なしの運用を常用しているとレベルが上がりづらい
- 特にアメがばらけるリーフィアで注意。
- スキルレベルが低かったり、スキル発動率を盛れていない場合は、自身に当たった時のスキル発動回数的な旨みが小さくなる。
- 無補正スキルレベル6 Lv50の場合、げんきエール1回を受けて日中の発動回数期待値は2.09回×1.3=2.72回
編成チームをげんきエール持ち一人だけにしてスキルを発動することで、発動時確定で自己のげんきを50回復することができ、時間にして11時間以上げんき80以上をキープして活動することが可能になる。
そのため、少し早めに撤収するか、ダメ押しでもう1回自己回復することで自身を睡眠不要枠にすることもできる。
一定以上スキル発動率を盛れた個体であれば、自己回復分の1回分を差し引いても1日の期待スキル発動回数が増加するため自己回復を積極的に行う機会は多い。
確定での大幅な自己回復が可能なため、自身がげんき▼▼でもカバーがしやすい。
一方でげんき▲▲だと自身のげんき回復量1.2倍の60になる。自身のげんきは自身で調達するため、げんき▲▲個体は実質活動可能時間1.2倍となり、これはこれで恩恵が大きい。ただし不意の自己回復連発でげんきが溢れる可能性は高くなる。
③編成人数を絞ることで、ある程度回復対象を狙うことが可能
メリット
- 特にエナジー効率がいいエースポケモンの行動をピンポイントで大幅に増やすことができる。
- 睡眠EXP配分の観点から、Lvカンストきのみとくいや、Lv30食材とくいなどの育成が一段落したポケモンと相性が良い。
- 食材・スキルとくいに関しては睡眠させないことで最大所持数がネックになりにくくなるという点でも相性がいい。
注意点
- 編成人数を絞るとげんきエール持ち自身に当たる確率も上昇するため、自身のげんきが100以上だとげんきが溢れるリスクも上昇する。
運用方法提案
げんきエールについて、上記の強み・特徴を踏まえ運用事例・運用案を記載する。
味方を回復するいうヒーラー本来の役割に加え、以下の付加価値を加えた活用となっていく。
スキル特化ヒーラー型
- 睡眠不要枠調達までに必要なスキル発動回数が少なく、睡眠不要枠コントロールに長けている
- 自身を安定して睡眠不要枠として運用可
きのみS型
- サブエース兼サブヒーラー運用
- 単純に特効島ではきのみとくい同等にきのみエナジーを稼ぐ
- スキル面で妥協しなければ、ヒーラーとしても活躍した上で、自身の行動回数の大幅増の恩恵がきのみエナジー面でも大きくなる
なお、げんきエールは運用上げんきオールとの併用する機会が多い。
併用しているげんきオールの発動回数に応じて睡眠不要運用の日中⇔夜間編成時間が変わってくるため、適したPT運用も変わってくる。
げんきエール1回込の活動時間表 | |||
げんきエール発動回数 | 1回 | 1回 | 1回 |
げんきオール発動回数 | 0回 | 1回 | 2回 |
日中活動時間*5 | 9.6時間 | 12.6時間 | 15.6時間 |
夜間組活動時間*6 | 14.4時間 | 11.4時間 | 8.4時間 |
運用案 | げんきエールソロヒーラー運用 | 1枠交代ダブルヒーラー運用 | (1枠交代ダブルヒーラー運用) 2枠編成ダブルヒーラー運用 |
PT構成例 | 日中食材重視/夜間きのみ重視 | 日中食材重視/夜間きのみ重視 | 日中バランス型/夜間育成特化 |
特色 | 夜間の方が編成時間が長い すでに強いきのみエース育成向け ヒーラー編成枠1枠のため、きのみ・食材をバランスよく編成可能 ヒーラー育成コストは小さい | 日中と夜間で編成時間は同等 すでに強いきのみエース育成向け ヒーラー編成枠1枠のため、きのみ・食材をバランスよく編成可能 食材調達可能時間が長く、レシピを回しやすい スキル特化個体を使用しつつ睡眠ボーナスも受けられる げんき回避の下振れリスク回避での立ち回りとなる | 日中の方が編成時間が長い 低レベル帯・攻略非適性のポケモンの育成に向く (スキル特化個体を使用しつつ睡眠ボーナスも受けられる) |
スキル特化ヒーラー型
以下の運用案①~③はそれぞれ別個体を使うわけではなく、スキル特化した1個体がいればすべて行うことができる。(げんきオールと併用する運用の場合は、げんきオール個体の育成が別途必要)
運用案①:げんきエールソロヒーラー運用
編成内訳:げんきエール1・ヒーラー以外4
純粋なヒーラーとしての運用
げんきエール1回の回復量50は8時間30分で消費してしまうため、睡眠不要運用時の編成時間は夜間>日中となる。
運用方法や長所・短所として以下が挙げられる。
運用
- 日中は食材重視のPT編成し、回復用PTも食材とくいをで固める。
- 回復した食材とくいのげんきが95近辺まで下がる夕方から、きのみとくいに交替する。
- 食材調達の時間に費やせる時間は決して長くないため、比較的簡単なレシピの材料を集めるか、大型レシピを回す回数を絞ることになる。
昼夜PT切り替え例 | |||||
16時昼夜PT切り替え | |||||
日中用PT | ヤドキング (げんきエール枠) | ケッキング (食材枠) | ゴローニャ (食材枠) | ウツボット (食材枠) | カメックス (食材枠) |
16時 げんき状況例 | 95 エール1回自己回復 | 95 エール1回命中 | 95 エール1回命中 | 45 | 95 エール1回命中 |
22時就寝 | |||||
夜間用PT | ヤドキング (げんきエール枠) | オコリザル (育成枠 兼 きのみ枠) | ハクリュー (育成枠) | ウツボット (食材枠) | メガニウム (育成枠 兼 きのみ枠) |
22時 げんき状況例 | 60 | 65 | 65 | 10 | 65 |
長所
- スキル発動1回から睡眠不要枠を調達することができる
- 2枠ヒーラー編成型と比較すると、ヒーラーに取られる編成枠が最小限で済むため、食材とくい・きのみとくいをバランスよく編成しやすい。
- 食材とくいの所持数を溢れさせないで済ませつつ、Lvアップの恩恵が大きいきのみとくいに睡眠EXPを割り振ることができる。
- 自己回復を通じて自身を睡眠不要枠とし、就寝時ヒーラーに一切睡眠EXPを割り振らないことも可能。
短所
- 純粋な行動回数増加効果はげんきオールのほうが上
- 食材とくいのような汎用ポケモンの頭数が揃っていないと、げんきエールのランダム性を緩和しきれない
- げんき50だけでは流石に食材の調達量が少なく、大型レシピは回しにくい
- 進化前低レベル帯のような、戦力として厳しい個体の育成には向かない
所感
ヤドキング*7での使用感として、ヒーラーとしての行動回数増加もきちんとこなしつつ、睡眠不要枠の調達も可能ということで使用感は良好。
ただし、短所欄で示した通り、ポケモンの頭数が揃っていないとランダム性の扱い辛さを緩和しきれず、スキル構成が同じならば回復能力自体もげんきオールの方が上であることもあって、正直言って序盤の一人目のヒーラーとしてはおすすめしにくい。
※げんきエールとげんきオールの回復力の差は小さくはないが覆らないほどでもないため、序盤に良好なププリンやイーブイが手に入らない中、秀逸なスキル構成のヤドンが手に入った場合はぜひ育てることをおすすめする。
序盤に入手可能なげんきオール・げんきエール総回復量比較 | ||||
日中スキル発動回数期待値(無補正) | 回復量(スキルLv6) | 期待総回復量 | ヤドキング基準の回復力 | |
ヤドキング げんきエール | 1.88回 | 50×1 | 94 | 1倍 |
プクリン げんきオール | 1.29回 | 18×5 | 116.1 | 1.24倍 |
ニンフィア げんきオール | 1.44回 | 18×5 | 129.6 | 1.38倍 |
図の通り、単純な回復力の差は1.24~1.38倍と、スキル発生確率M(発動率1.35倍)1個分あるか無いか程度であることが分かる。
各ポケモンスキル確率アップMはあるとしても、もしヤドンが性格のメインスキル発動率アップ1.2倍補正も付いていればプクリンに、更におてつだいスピードM1.14倍やおてつだいボーナスが付いていればニンフィアに匹敵する回復力を進化後に持つようになる。
実際使用している個体も計算上日中4回以上スキル発動が期待でき*8、体感でも日中のみ編成(要は朝イチ発動抜き)で4回前後は発動している。併用している補正おてつだいスピードMのみのプクリンが日中発動1~2回程度であることを踏まえると、個体次第ではげんきエールもヒーラーとして十分能力があることは体感している。
もし、おいしいシッポ解禁のためのヤドン系列レベリングとヒーラー育成を同時進行できるというメリットを評価したり、「げんきオール役はラピスラズリ湖畔で解禁されるサーナイトに任せたい」という希望があったりすれば序盤に育成するという選択肢もあり得る。
運用案②:1枠交代ダブルヒーラー運用
編成内訳:ヒーラー1枠・ヒーラー以外4枠
運用
げんきエールはげんきオールと比較すると、総回復量の低さをスキル発動率の高さでカバーしている面もある。しかし、睡眠時発動できるのは寝起きの1回だけということで、眠らせてしまうとせっかくの高い発動率を活かしきれない。
そこでげんきエール持ちは自身を安定して睡眠不要枠として運用可という特徴に注目し、睡眠時だけは発動率が低いが効果が高いげんきオールに替えてしまおうという運用。
日中はげんきエールがヒーラーを務め、就寝~朝はげんきオールがヒーラーを務める。
先に記載した「げんきエールを用いた立ち回り例」図がこの運用に該当する。
昼夜PT切り替え例(げんきオール1回) | |||||
19時昼夜PT切り替え | |||||
日中用PT | ヤドキング (げんきエール枠) | ケッキング (食材枠) | ゴローニャ (食材枠) | ウツボット (食材枠) | カメックス (食材枠) |
19時 げんき状況例 | 95 エール1回自己回復 | 95 エール1回命中 | 63 | 63 | 95 エール1回命中 |
22時就寝 | |||||
回復用PT | ヤドキング | - | - | - | - |
げんき状況例 | 75→125 エール1回自己回復 | - | - | - | - |
夜間用PT | プクリン (げんきオール枠) | ハクリュー (育成枠) | ゴローニャ (食材枠) | ウツボット (食材枠) | メガニウム (育成枠 兼 きのみ枠) |
22時 げんき状況例 | 118 | 80 | 25 | 25 | 80 |
長所
- 食材とくいの所持数を溢れさせないで済ませつつ、Lvアップの恩恵が大きいきのみとくいに睡眠EXPを割り振ることができる。
- げんきエールソロヒーラー型と比較して、バランスよく行動回数を増やすことができる。
- げんきエールソロヒーラー型と比較して、睡眠不要枠の日中活動時間が長いため、大型レシピにも比較的手を出しやすい。
- 2枠ヒーラー編成型と比較すると、ヒーラーに取られる編成枠が最小限で済むため、食材とくい・きのみとくいをバランスよく編成しやすい。
- げんきオールは睡眠系ボーナス特化/げんきエールが発動率特化とすることで、睡眠系ボーナスとスキル発動回数を高いレベルで両立することも可能。
- げんきオール側に注目すると、日中編成しないで済む分、げんきが高い状態で睡眠することになるため、朝イチにより高い確率でスキル発動が可能になる。
- 高いげんきで眠るため、Ver.1.1.0のアップデートで睡眠中もげんきが減少する仕様変更で割を食ったげんき▼▼個体や、最大所持数サブスキル持ち個体のげんきオールポケモンも活用させやすい。
- げんきオールの発動を朝1回だけでなく、2回目が発動するまで粘ると、げんきエールが発動かかったポケモンは1日中活動していても眠る必要が無くなる。
- 成功すれば、進化前低レベル帯のような戦力として厳しい個体の育成もやりやすい。
短所
- げんきエール自身を睡眠不要枠としつつも、夜間PTのその枠がげんきオールに固定されてしまうため睡眠不要枠の自由度は1枠分低くなる。
- げんきオール1回のみの場合、日中-夜間の編成時間が同等なので、戦力として厳しい個体の育成をするにはエナジーの損失がやや大きい。
- げんきオール2回目を粘る場合、2回目の発動に手間取っていると睡眠不要枠の調達をする余裕が無くなることもあるため、安定性に欠ける。
- 9時間に1回程度の頻度、日によっては1日2回、自身にげんきエールを使用する必要があるということもあり、自身以外の回復に手が回らなくなってしまうことも多い。
注意点を踏まえた運用
実際運用する際には、原則げんきオールは朝1回の発動で良しとし、朝イチげんきオールでの回復分を消費したらげんきオール持ちに交代という立ち回りの方が、睡眠不要枠の調達という点では安定する。
この場合PT昼/夜の切り替えは就寝の3時間前くらいには行う必要がある。
運用案③:2枠編成ダブルヒーラー型
運用
げんきオール2人編成と近いコンセプトで、不眠枠を複数人調達することができる。
一言にダブルヒーラーと言っても、以下の3パターンの立ち回りを行うことができる。
- エナジー効率と堅実な睡眠不要枠調達を目的とする、げんきエールスポット採用型の2枠編成Wヒーラー運用
- エナジー効率以上に睡眠不要枠を優先する、げんきオールスポット採用型の2枠編成Wヒーラー運用
- 常駐型2枠編成Wヒーラー運用
昼夜PT切り替え例(常駐型) | |||||
22時昼夜PT切り替え | |||||
日中用PT | ヤドキング (げんきエール枠) | プクリン (げんきオール枠) | ゴローニャ (食材枠) | ウツボット (食材枠) | カメックス (食材枠) |
22時 げんき状況例 (げんきオール2回発動) | 95 エール1回自己回復 | 95 エール1回命中 | 45 | 95 エール1回命中 | 95 エール1回命中 |
22時就寝 | |||||
夜間用PT | メガニウム (育成枠 兼 きのみ枠) | リオル (育成枠) | ゴローニャ (食材枠) | ハクリュー (育成枠) | ピチュー (育成枠) |
22時 げんき状況例 | 100 | 100 | 45 | 100 | 100 |
長所
- 夜間の編成時間が短いため、低レベル帯・非攻略適性のポケモン育成に向く
- 睡眠不要枠発生までに必要なスキル発動回数が少ない
- げんきオール・げんきエール両名を常駐させると、複数人不眠枠を調達することが可能。
短所
- ヒーラーは原則自力で稼げるエナジーが小さいため、ヒーラー2人を編成している間はエナジー効率は落ちる
- 常駐させる場合、総回復量はげんきオール2人編成より低い
- 日中編成している5人全員を安定して睡眠不要にするのは難しい
きのみS型
カビゴンの好みのきのみで、きのみS個体を直接的なエナジー稼ぎ要員として運用
その上でげんきエールでの行動回数増加を図る。
特にラピスラズリ湖畔のリーフィアが筆頭。
この運用を想定している場合、きのみでのエナジー稼ぎが主目的となるため、スキル発動率やスキルレベルを妥協することも当然あり得る。
その一方、きのみSを持ちつつスキル面も妥協しない個体を引けた方が理想的ではあるため、両方を紹介する。
なお、きのみS型は筆者が育成していない個体となるため、実際の使用感と乖離している可能性がある。
もし実用している方がいれば、ぜひ情報提供をお願いいたします。
運用案④:きのみS所持最優先型
確定サブスキル:きのみの数
長所
- 単純に特効島ではきのみとくい同等にきのみエナジーを稼ぐ。
- 自身を睡眠不要枠とせず、眠らせていつのまに育成に入ったとしても一定のエナジーを稼ぐことができる。
- メインスキルのたねを使わないスキルレベルアップM個体を想定したスキルレベル4でも行動回数は17.00%*9増加させることができる。きのみが好み・きのみとくい・きのみS・Lv50の1日の獲得きのみエナジーをおおよそ2万程度として、17%増でエナジーは3400ほど増加する。
育成状況やスキルが命中するかどうかにも左右されるが、エナジーチャージMがスキルレベル4で2383、5で3290であることを踏まえると、スキルレベルが同等の他スキルと比べても獲得エナジーが良好であることが分かる。 - 発動率が良好なげんきオールヒーラーがすでにいる場合、睡眠不要枠調達の下支えをすることも可能。
短所・注意点
- スキル発動率やスキルレベルを妥協した場合は、自身の行動回数を増加させても、1日のスキル発動回数期待値の伸びは1よりも小さい。
- ソロ編成の自己回復をする動機付けが薄い。
- 自身の行動回数増効果によるきのみエナジー増加は、特効島以外では効率的とは言えない
- きのみSにより最大所持数の頭打ちが近く睡眠時にいつのまに育成に入りやすいこともあり、朝イチの発動率が落ちる。ソロ編成の自己回復をする動機付けが薄く、自身が睡眠不要枠となりづらい点ともアンチシナジー。
- もっとも、そもそも特定の島特化としての育成で別の島で使わないのであれば、大きな短所とは呼べないだろう
運用案⑤:スキル確率・きのみS両立型
確定:きのみの数S スキル確率アップM
他に性格・サブスキルからおてつだいスピードやスキル確率が上昇する補正を1~2確保
以上を満たしていれば、運用案①~④すべてをこなす万能型の運用も可能となる。
長所
- ①~④の長所全て
- とりわけ、自身へのげんきエールによる行動回数増加で味方の回復量も増える強みと、きのみSのおかげで直接的なきのみエナジー効率が良いという強みのシナジーが大きく、自己回復するメリットが非常に大きくなる。
- 「自身を安定して睡眠不要枠として運用可」という強みで、きのみS型での最大所持数の少なさ=睡眠時のいつのまに育成での頭打ちリスクを軽減できる。
短所
- 厳選ハードルが極めて高い
- 多くのサブスキル解禁が必要になるため、完成までのレベル上げのハードルも高い。「自身を安定して不眠枠として運用」していると、睡眠EXPも入りにくいので注意。
運用案まとめ
げんきエール単独でも十分強みはあるが、ダブルヒーラー運用案が複数挙がることこからも分かる通り、げんきエールとげんきオールの異なる強みを組み合わせることで生じるシナジーは非常に大きい。
げんきオール側にとってもげんきエールと組み合わせるメリットは大きく、第2ヒーラーとしてげんきエールを育てる価値は大いにあるだろう。
コメント
げんきエールは尖った性能をしていることもあり、おそらくここで挙がっていない強力な運用方法・他スキルとの組み合わせも存在すると思われます。
使用感・運用案があれば、情報提供していただけると大変助かります。
- コレって大富豪か石油王か廃課金は枕投げて解決させてるのかな?つまりヒーラーなんて採用しないのかな? -- 無課金? 2024-03-21 (木) 10:17:17