氷牙竜の素材から生まれた刀。
朱の刀身が、銀白に凍てつく
氷河に血染めの軌跡を残す。
(バスティンエッジ)
バスティンエッジの最終/強化形態。
低温は素材自体の性質に起因し
それゆえ加工は困難を極める。
(バスティザンエッジ)
身も心も凍りつく超低温の刃に
氷牙竜は宿る。狩場で対峙し
残るのはただ一つ。氷片のみ。
(琥牙刃ジャリドファル)
MHXXにて初登場した、氷牙竜ベリオロスの素材を用いる氷属性の太刀。
目次
概要
- MHXXでベリオロスの復活とともに新登場した、ベリオロスの太刀。
琥珀色の牙を丸ごと加工して作られた刀身が特徴的。
同じくベリオロスの牙を刀身にしたトゥースランス系統と比べより細身で、
甲殻を加工したと思しき護拳が付いているのも異なる。
- 刀本体のシルエットは、MHFに登場した「イニティソード」によく似ている。
性能
MHXX
- 骨刀【犬牙】LV3からの派生強化か、一発生産で入手できる。
MHXXはベリオロスの下位個体が存在しないため、生産できるのは上位からとなる。
- 最終強化はバスティザンエッジ。
バスティンエッジLV1から1度の強化でこの銘になる。
G級の氷牙竜素材を使えば一発生産も可能。 - その性能は、
- やや低めな攻撃力180
- それを補う会心率25%
- 高い氷属性値35
- 素で青30、匠+2で白20
- あって便利なスロット2
あちらは会心率15%、氷属性値44、スロット3と近い性能であり、攻撃力の差も10しかない。
匠で出る白ゲージも銀世界の方が長く、この時点では一歩劣っている。
しかし、最終強化にウカムルバスの素材を使うので、製作難易度ではこちらに軍配が上がるか。
- 限界突破して究極強化すると琥牙刃ジャリドファルとなる。
性能は、- やや低い攻撃力290
- 少し上がった会心率30%
- 順当に上がった氷属性40
- 斬れ味は素で白50、斬れ味レベル+2で紫30
- 据え置きのスロット2
あちらと同様に超会心や会心撃【属性】との相性が良く、
スロット2のおかげで見切りや連撃の心得との併用も容易である。
または、会心率と斬れ味を犠牲に氷属性を付与した無明刀【空諦】といった趣である。
用途が似ているため、持ち替えても立ち回りをそれほど変えずに運用できる点が強み。
- ライバルは、上位で競い合った雪一文字【銀世界】の究極強化「深雪一文字【幻日】」と、
今作で躍進した「白猿薙【ドドドド】」の二振り。- 幻日は、同等の攻撃力に氷属性48と3スロを持つが、会心率と斬れ味はジャリドファル未満の性能。
- 白猿薙は、攻撃力、氷属性値、斬れ味(匠込み)が全てジャリドファルの上を行く大業物だが、
会心率、素の斬れ味、スロット数はジャリドファルの方が高い。
相手やスキル環境で使い分けるのが良いだろう。
MHW:I
氷牙刀【琥珀】
鋭く冷たい素材で作られた刃は
獲物を深々と抉り凍り付かせる。
- バスティンエッジに代わって、氷牙刀【琥珀】が登場。
外観は刃が鋸状に変化した鉄刀にベリオロス素材を貼り付けたものだが、
鞘の上部にベリオロスの甲殻が貼り付けられ、鍔に琥珀色の牙を使用した装飾が一つ付けられている。
直接生産はできず、眩惑乱刀【閃光】Iから派生する。- ちなみに眩惑乱刀はベースが柳葉型で、強化前の眩惑刀【閃】は鋸刃型となっている。
つまり、強化の場合一度形を変えたものを再び戻していることになる。
ディオスシミターやザルファシミターも同じようになっているし、
固有デザインの武器に至ってはもはやベースが残っている方が珍しくなるのだが
用いて後述のアデュラルエッジに強化できる。
氷牙刀の性能は- 攻撃力792
- 会心率30%
- 氷属性300
- 白30、紫は出ない
- Lv1スロット×1
- レア弩10、パーツ強化対応
- ちなみに眩惑乱刀はベースが柳葉型で、強化前の眩惑刀【閃】は鋸刃型となっている。
- 会心率30%は真・蒼星ノ太刀【舞龍】が出るまで、ナルガ武器の夜刀【月影】を差し置いて
太刀ではこの武器だけが持つ特徴であった。
しかし、これとパーツ強化を持ってしても氷霊エルサルカの壁が厚い。
幸いこちらは大竜玉と(幻)鳥竜玉以外のレア素材は使わないため、作成難易度はだいぶ低い。
もっとも、強化の場合は眩鳥の尖爪12個も手間がかかるが
MHRise
- ベリオロスが続投した上、固有デザインのバスティンエッジが復活。
下位から登場するのでバスティンエッジも下位武器に。
顎刃IIから派生し、一発生産も可能。
最終強化のバスティザンエッジは- 低すぎる攻撃力160
- それを補う高い会心率35%に十分な氷属性27
- 僅かながら素で白ゲージ、匠で延長可能
- Lv1スロットが2つ
- 百竜スキルは攻撃力強化IV、会心率強化II、氷やられ特効
百竜強化を攻撃力強化IVにしても170という攻撃力の低さがネックだが、会心率と白ゲージで十分挽回可能。
素の白ゲージは短い代わりに匠で延長でき、匠5での白60は太刀で最長となる。
- ただし、氷属性太刀として見た場合は攻撃力が210もある凍刃【氷華】の存在が大きく、
スキル無しでは攻撃力強化IV、会心率、白ゲージを総合しても物理期待値で及ばないだけでなく、属性値も27で同値。
Ver.2.0からは専用百竜スキルで会心率を25~30%上げられる鋼氷大刃も登場し、
高会心率というこちらの強みを奪われかねない状況になっている。- Ver.3.0からダオラ=レイドに強化され、単純な性能ではどうしようもなくなってしまった。
しかし、こちらは素で35%とLv1スロ2つというあちらにない強みがあるため、
達人芸を採用した利便性の高い氷太刀としての運用が好ましい。
他と並び立つ為にも相応の腕前と立ち回りを要求されるという点では玄人向けと言えるか。
- Ver.3.0からダオラ=レイドに強化され、単純な性能ではどうしようもなくなってしまった。
MHR:S
- MRのベリオロスはナルガクルガやマガイマガドと同じ★3で登場する。
狩猟することでMR武器へと強化が可能になり、「バスティアナサーベル」という新たな銘になる。
この時点では氷太刀で唯一の素白であり、会心率も考慮するとそこまで攻撃力の低さは気にならないか。
★4では轟竜の重牙と大竜玉を用いて改へと強化されるが、同時期には冷たき月の白刃が台頭してくる。
- クリア後、傀異化した牙を使用することで最終強化「琥牙刃ジャリドファル」となる。
性能は- 氷太刀最下位の攻撃力300
- 保持された会心率35%
- 平均よりやや低めの氷属性39
- 十分な白ゲージ、匠Lv1から紫
- 変わらないLv1スロット×2
- 問題となる百竜装飾品スロットLv1
他の高会心低攻撃力武器でも指摘されているように、残念ながら本作のスキル環境では素で
高い会心率を持つことがそれほど大きなアドバンテージにはならない。
その上、多くの同族やナルガ武器同様百竜装飾品スロットLv1が痛手となっており、
他の氷太刀が軒並みLv2以上であるために、各種特効珠*1分の物理火力の差が出る。
斬れ味についても、鈍器使いとの兼ね合いもあってか究極強化してなお緑ゲージのものもあったXXとは異なり
素白以上が当たり前となっている。
氷太刀では冷たき月の白刃の強化形である氷輪刀ルアシェイアが素紫*2、ダオラ=ストームがこちらと同じく匠Lv1で
紫が出現するようになっており、ジャリドファルの長所になり得ない。
- ではどうすればよいかというと、弱点特効が通用しにくい相手に持って行けばいいのである。
上述の通りサンブレイクではスキル自由度が大幅に上がったのだが、やはり力の解放や渾身などと
比べると弱点特効は会心率を上げる手段として運用しやすいものとなっている。- 氷が弱点の対象となるモンスターとしては、主にヤツカダキが挙げられている。
爪を属性で集中攻撃するのでなければ、基本的には弱点特効が発動しない脚を中心に攻撃することになるため、
持ち前の会心率が十分に作用してくれる。 - エスピナスも通常時は肉質が非常に硬いが、怒り状態になると
物理、属性ともに大幅に軟化する。怒りやすく、傀異鈍化の時間も
短いためそこまで有効ではないか。
- 氷が弱点の対象となるモンスターとしては、主にヤツカダキが挙げられている。
- 傀異錬成では傀異スロットを4枠使って百竜装飾品スロットLvを拡張することができる。
また、Ver.14からは傀異スロット拡張に伴い攻撃力、属性値、斬れ味にボーナスが付くようになり、
ジャリドファルは素紫を獲得することができる。
ただ、ダオラ=ストームに加えて六花垂氷丸【瑞雪】も同じく素紫の獲得が可能である。- 加えて、Ver.15では新しい百竜装飾品として蟲滞竜珠【1】が追加。
太刀は翔蟲の使用が激しい武器種であるため、相性は良い方。
ヤツカダキが相手ならば各種特効珠の対象外であるため、百竜装飾品スロットLv拡張の分を
他の強化に回せる。
- 加えて、Ver.15では新しい百竜装飾品として蟲滞竜珠【1】が追加。
アデュラルエッジ
MHW:I
- MHW:IのVer.14.00で氷刃佩くベリオロスの追加により新たに作成可能になった武器。
見た目はバスティンエッジに似ているようで、
素材となるベリオロスの凍てついた牙の感じなどが所々にみられる。
通常ベリオロスの太刀が皮ペタなことだけあって、
今回このアデュラルエッジに固有グラフィックが与えられたことに
喜びを感じているハンターもいるだろう。
- 肝心の性能はというと
- 現状かなり微妙な攻撃力891
- 斬れ味は素で短めの紫20。匠で延長可能
- 会心率は高めの15%
- まあまあ高い氷属性540
- スロットはなし
- レア度は11なのでカスタムは最大8枠
- どちらかというと物理が重要な太刀において、インフレした現環境では少し物足りないが
強調しているようにカスタムが最大8枠となっているのである。
素の会心率が高いため、カスタム強化は基本的に攻撃を好きなだけ盛ることが出来る。
回復カスタム前提でも攻撃カスタムを2つ積めるため、攻撃力は891から924に上昇する。
そこまで来ると実用兼内に入るだろう。
ただし、紫は短いため何らかの形でフォローは必要である。
会心率を活かした達人芸が無難だろうか。- とはいえスロットがないため、他の武器がLv4スロットで会心率を10%上げられることを考慮すると、
会心率15%というのは明確なメリットにはなりにくい。
傷あり前提なら上記のように攻撃に振ってやるのが一番だが、
回復攻撃会心とカスタムすれば見切りLv4と攻撃Lv4で会心率を50%にすることができるので、
挑戦者Lv7も合わせて傷なし弱点に確定会心を維持出来る。
- とはいえスロットがないため、他の武器がLv4スロットで会心率を10%上げられることを考慮すると、
- ライバルは物理面では赤龍武器、属性面では皇金武器の2種類。
赤龍武器の圧倒的な物理火力の前には及ばないが、元の属性値が高いので完全な劣化にはならない。
一方、属性特化する運用の場合は、カスタム強化の差を考えても元のスペックが高く、
パーツ強化や会心撃【属性】も兼ね備えた皇金武器には一歩及ばない。- 他武器種にも言えることだが、物理と属性を兼ね備えているという点では
対アルバトリオン(炎活性状態)ではかなりの力を発揮することができる。
赤龍武器や皇金武器とは違い、作成難度がそこまで高くない点も嬉しいところ。 - また、MR解放直後に作成できる武器としては他属性をも食いかねない破格の高スペックである。
イャンガルルガやジンオウガ、ラージャンなど、MR解放後に解禁されるモンスターには氷弱点も多いため、
彼らと対峙する際は心強い味方になるだろう。
- 他武器種にも言えることだが、物理と属性を兼ね備えているという点では
- ちなみに、レイギエナ素材の太刀アプサラ=グレイシアの完全上位互換である。
攻撃力と斬れ味、会心率はこちらが上で、属性値とスロットは同じ。
とどめにレア度まで同じなのであちらの立場がない。
見た目もこちらが固有グラフィックを手に入れたため、そこまで大きな差別化点にはならなくなってしまった。
余談
- 武器銘の“バスティン”とは、おそらくポーランド語で琥珀を意味する単語「ブルシュティン(bursztyn)」を
英語風に読んだものと思われる。
- ジャリドファルの“ジャリド”は、アラビア語で「氷」という意味。
“ファル”に関しては推測になるが、バスティンエッジの刀身の形状からして、
おそらく刀剣の一種である「ファルシオン」が由来だろう。
ドイツ語で奇襲を意味する「ユーバーファル(Überfall)」もベリオロスのイメージとしては近いか。
- “アデュラル”の由来は、宝石の「アデュラリア」だろう。*3
青白く光り輝く様から「氷の女王」の異名を持つ宝石であり、まさに氷で覆われたような特殊個体の姿を
体現しているといえよう。