アメリカ RankII 中戦車 M4A3(105) HVSS

概要
M4シャーマン戦車の砲を75mm戦車砲から105mm榴弾砲に換装したシャーマン戦車。
車両情報(v2.3)
必要経費
| 必要研究値(RP) | 9,200 |
|---|---|
| 車両購入費(SL) | 16,000 |
| 乗員訓練費(SL) | 4,500 |
| エキスパート化(SL) | 16,000 |
| エース化(GE) | 160 |
| エース化無料(RP) | 190,000 |
| バックアップ(GE) | 30 |
| 護符(GE) | 640 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 3.0 / 3.0 / 3.0 |
| RP倍率 | 1.18 |
| SL倍率 | 0.4 / 0.5 / 0.6 |
| 最大修理費(SL) | 540⇒731 / 601⇒813 / 736⇒996 |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
| 砲塔旋回速度(°/s) | 5.7⇒11.3 / 3.6⇒6.0 |
| 俯角/仰角(°) | -10/35 |
| リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 13.0⇒10.0 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 63 / 38 / 38 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 76 / 50 / 50 |
| 船体崩壊 | 無 |
| 重量(t) | 31.7 |
| エンジン出力(hp) | 775⇒954 / 442⇒500 |
| 2,600rpm | |
| 最高速度(km/h) | 46 / 42 |
| 実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
| 視界(%) | 122 |
| 乗員数(人) | 5 |
暗視装置
なし
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
|---|---|---|---|---|
| 主砲 | 105 mm M4 howitzer | 1 | 66 | ** |
| 機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 600 | - |
| 機銃 | 7.62 mm M1919A4 machine gun | 1 | 3,000 | - |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
| 105 mm M4 howitzer | M1 | HE | 14.85 | 2.18 | 472 | 27 | |||||
| M67 | HEAT | 13.14 | 1.61 | 381 | 130 | ||||||
車両改良
| Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
|---|---|---|---|---|
| I | 履帯 | 420 | 470 | 75 |
| 改良された部品 | ||||
| 砲塔駆動機構 | ||||
| M67弾 | ||||
| II | サスペンション | 470 | 530 | 85 |
| ブレーキシステム | ||||
| 改良された消火器 | ||||
| 砲火調整 | ||||
| III | フィルター | 700 | 790 | 125 |
| 救急セット | ||||
| 昇降機構 | ||||
| IV | 変速機 | 550 | 620 | 100 |
| エンジン | ||||
| 砲撃支援 | ||||
| M89 | ||||
| 発煙弾発射機 | ||||
カモフラージュ
研究ツリー
解説
M4A3の車体に105mm榴弾砲を搭載したシャーマン。ツリーの進め方によってはこのシャーマンが最初に乗る事になるシャーマンであり、米陸のシャーマン地獄の開幕になるが、他のシャーマンと比べると若干毛色が異なる性能をしている。
BR比で重戦車級の強固な装甲と、ほとんどの相手をあらゆる距離から一撃必殺できるHE弾という、敵からするとかなり嫌な長所の組み合わせを持つ。一方で装填速度が遅いので正面きっての撃ち合いは手数で競り負けがちで、砲塔旋回が遅いため高機動の相手にNDK近接戦を挑まれると辛いものがある。
相手の意識外の位置や相手が抜けない距離から、相手が防ぎようもない面に榴弾をぶつけて一方的に爆散させる戦い方が得意であり、基本的にその長所だけが前面に出るようにして敵に理不尽を押し付けていく戦闘スタイルになる。逆に短所も重いので長所を発揮できる状況を失うと長くは生きられないだろう。積極的にキルを取りながら生き残りたいなら、ヒット&アウェイや味方との連携を心がけよう。
また、ランクIIの車両の中ではBRが高めで、しばしばランクIIIの格上と対戦することになる。会敵する敵戦車の弱点をしっかり把握しておこう。
一方で敵として本車に遭遇した場合、特にボトムで遭遇してしまうと相手は自信満々な位置から悠々とワンパンしてくるのに、こちらの攻撃は届かず、たとえ届いても全く貫徹できる気配がないという理不尽のゴリ押しに(実際には相手の慎重な立ち回りの結果もあるのだが)散々悩まされる事になる。正面から貫徹できる砲を持っていなければ相手をするだけ時間の無駄であり、一方で接近戦はあまり強くないので、うまく射線を切って他の敵を倒して孤立させ、(可能なら味方と共に)接近戦を挑もう。ただし軽装甲車両に対してはM2重機関銃で対応してくるので、抜かれる車両の場合は気をつけよう。
ABだとマーカーの表示状態を見て油断しやすいが、マーカーが濃くなっている状態というのはあくまでも「こちらが相手を見る事ができている時」でしかなく、相手のマーカーが薄くなっていたり、消えていても相手からは余裕で当てられる場合があるという事を今一度思い出して、射線を切る時には間にある障害物をしっかり見ておこう。
本車以外にもSU-122、KV-2 (1939)、ブルムベアなどから似たような経験を強いられる事になるので、本車と戦った経験があれば応用できるだろう。
【火力】
105mm榴弾砲を搭載。度重なるアップデートにより、装甲を抜いた際に過圧ダメージでワンパンすることが可能になり抜群の破壊力があるが、75~76mm砲シャーマンとは違い、装填速度が10~13秒と遅いので手数で劣り、砲安定装置もついていないので照準の落ち着きが悪く、早撃ちも苦手であり、弾速も遅いので移動目標への攻撃も苦手。
弾はHE、HEAT、発煙弾が実装されている。
HEは天板抜きが可能な炸薬量を持っており、HEATもHEよりは炸薬量が少ないがこちらでも天板抜きは可能で、弾道はHEより垂れる。HEでのワンパンをメインとしつつも、HEでは届かないような低い位置にいる敵や、HEでは抜きづらい敵に対しては適宜HEATで対処することで効果的にキルを取ることができる。逆にHEATをメインにして、HEATで天板が抜けない相手にHEを使うというスタイルも取れるので、自分のやりやすい比率を探していこう。
なおどちらも柵や木などに当たるとそこで炸裂してしまう弾なので、こちらの弾は届かないのに敵からは一方的に撃たれるといった状況に陥らないように注意が必要。
弾ごとの解説
- M1(HE/榴弾):初期弾。貫徹力27mm。一見すると徹甲弾に比べてしょっぱい数値なので、最初に乗るHEメインの車両が本車となるプレイヤーは戸惑うかもしれないが、榴弾は当たった場所で炸裂し、そこを中心とした爆風によって全方位にこの貫徹力を発揮し、さらに炸薬が200g以上ある場合は爆風が入ったと判定された時点でその空間内の全ての乗員に一発KOの過圧ダメージをかます*2という、凶悪な挙動の弾である*3。これまでに乗ってきたM8 HMCなどのHEAT弾をテクニカル系やオープントップ車両に当てると一撃必殺できる仕組みがこれであり、本砲ではその効果自体に27mmもの貫徹力があるため、戦闘室が密閉されている戦車が相手でも、天板のような戦車砲の被弾をほとんど想定していない薄い部分から同じ事ができるのである。遭遇する大体の中戦車はキューポラや砲塔などの天板の直上にある物に当てる事で天板を抜くことが可能であり、IV号戦車やM4などは車体天板が前部でむき出しになっているのでそこからでも吹き飛ばすことができる。大口径榴弾砲のより詳しい使い方はホロなどの記事が詳しいが、本砲のHEはそのような極端な大口径に比べるとあまり安定しない。また、榴弾の例に漏れず弾速は遅く、山なりの弾道を描くため狙った所に当てるには少々慣れが要る。HEAT未開発の時点でどうしても倒せない相手に遭遇した場合は、履帯切りや砲身損傷などの嫌がらせに徹しよう。
- M67(HEAT):開発弾。貫徹力130mm。これによりマッチするほぼ全ての車両を貫徹可能になるが、HEよりもさらに弾速が遅く、弾道が落下しやすいのでかなり砲を上げる必要がある。弾着点が表示されるABでは遮蔽物の奥にいる敵に当てやすい特性であるが、RBやSBではより命中させづらくなっている。またHEATの特性上、二重装甲に弱いので狙う場所を考える必要がある。加害力が極めて不安定であり、命中し貫通させたとしても乗員1人をダウンさせるのが精一杯という事が頻繁に発生する。また、HEとしての性能(天板抜きの貫徹力)は21mmあるので、こちらもある程度天板抜きに使え、HEより弾道が落ちるので稜線の奥に対する攻撃能力が意外と高い。
- M84(Smoke/発煙弾):開発弾。着弾した場所に煙幕を張る弾で攻撃力はほぼ無い*4。離れた場所の射線を切るのに使えるが、相手が見えるのならどの距離からでも一撃必殺できるHEを撃った方が早く、本車はこれとは別に発煙弾発射器を装備できるので防御用に持って行く意味も薄い。持って行くかどうかは自分の立ち回りと相談しよう。
相手の車両として比較的遭遇しやすく、注意が必要なのは以下などがある。
注意が必要な相手
- KV-1 (L-11)、KV-1S、KV-2 (1939):全周60~75mm、砲塔底面ですら40mm、最も薄い車体天板でも30mmもあり、スポンソン*5も無いのでHEではどう頑張っても抜けない。戦う場合はHEAT一択となる。
- T-34 1940:車体天板は20mmと地味に厚く、加えて砲塔正面の大部分が車体正面傾斜部分の上までせり出しているので、車体天板の真上で炸裂させられる範囲が意外と小さい。砲塔天板は15mmで、いくつか突起物があるので抜く事はできるが突起物も小さい。これらの特徴により正面で相対した時にHE弾で狙うのが難しいので、腕に自信がなければHEATで戦った方が無難。これ以降のT-34系統は車体天板が15mmになるので比較的抜きやすいが、やはり砲塔正面の大部分が車体正面傾斜部分の上までせり出していて狙いづらく、こちらも腕に自信がなければHEATで戦った方が無難。
- SU-122:天板は20mmなので、HEを使えば突起物から天板を抜けるものの狙える範囲がかなり小さい*6。余裕があるのなら突起物の事はあまり考えず、なるべく相手の意識外から慎重に、天板の広い範囲めがけて当てたい。HEATで正面から戦う場合は、左手側(こちらから見ると向かって右側)に砲手がいるので初撃はそこに見舞うのが無難だが、彼我の性能差を考えると正面を突き合わせて戦う事自体あまりおすすめは出来ない。スポンソン下部が20mmなので、SU-122が高い位置にいれば側面履帯裏にHEを当てて貫徹も可能だが、履帯の上とフェンダーの間を通す必要があり、かなり安定しない。
- III突榴G、III突F:対策は多くがSU-122と共通するが、天板が薄いのでHEATでも正面からの天板抜きが可能で、一方でスポンソンからの撃破ができない。それ以外だと変速機上部も一見抜けそうだが、III突榴Gは30mmなので抜けない。III突Fは26mmなので理論上はHEで抜けるが保証はできない。
- M3中戦車:意外と手間取りがちな格下。突き出た機銃砲塔を撃ちたくなるが、砲塔天板は22.2mmあるので、HEをほぼ直撃の位置で当てないと抜けない。車体天板が12.7mmなので他戦車同様ここから抜けるが、車高が高いので少しでも高い位置にいると地味に当てづらい。その場合は履帯上部を狙ってスポンソン底面抜きを試みるのも手である。相手の位置が高いと車体の75mm砲がこちらの車体正面を抜いてくる事があるので、気持ち急かされるのも手間取りポイント。
機銃は7.62mmの同軸機銃に加え砲塔上部に12.7mmM2重機関銃が搭載されている。M2重機関銃は車長が操作し、左右70度くらいまで旋回する。軽装甲の車両や、HE、HEATを起爆させてしまう柵などの排除に役立てよう。
【防御】
正面が満遍なく硬く、実質的に重戦車だと言える。
車体はバージョン2.43現在実装されているM4A3から予備履帯を外したような形状。このため装甲は同BR帯のシャーマン(M4、M4A1)の50.8mmよりも厚い63mmとなっていて一回り硬い。
砲塔は現在実装されているどのシャーマンとも同じようで絶妙に異なる。正面76.2mm、防楯88.9mm、側面50.8mmとなっており、同BR帯のシャーマンにある右頬の弱点は本車には無く、割と満遍なく硬い。
砲塔を正面に向け、車体を昼飯させれば、前方に投影している面はほぼ全てが実質80~100mmとなる。これは中戦車として見ると数段上のBRの性能であり、同BR帯のシャーマンよりも硬く、格下の攻撃はかなり防げる。
しかし満遍なく硬い分、ドイツの43/48口径75mmやソ連の85mm、イギリスの17ポンドといった格上級の砲と相対すると易々と抜かれてしまうので、ボトムマッチ時や強力な砲を持った敵を確認した場合は、装甲に頼り過ぎずに、障害物やハルダウンを駆使して被弾を避け、被弾してもなるべく鋭角で受けられるようにしよう。
より高いBRにいる重戦車のシャーマンたるジャンボに比べると、BR比で車体側面が比較的硬いので多少深めに昼飯ができるが、砲塔は車体と同程度の硬さなので、敵に砲塔だけ見せている状態でも安心できないという違いがある。
また、格下級の砲に対しても正面を向けていれば無敵という訳でもなく、一応弱点はある。どれも小さくて狙うのが困難だが、慢心し過ぎるとラッキーパンチを貰うので注意。こまめに動いて狙いを絞らせないようにしたい。逆に敵として相対した場合は、微細な弱点を抜こうとするよりは、砲身を破壊する可能性に賭ける方が生き残る可能性は高いだろう。
正面における弱点

- 砲塔側面:厳密には側面の弱点だが、丸みを帯びていて正面からでも少し見えており、50.8mmとあまり厚くないので砲塔を傾けすぎると抜かれてしまう。単一の相手に対して砲塔を向けたり、左右に軽く振ったりしている状態では十分弾くが、正面方向からでも一度に左右2両から砲を向けられてしまうと片方には抜かれる可能性が出てくる。
- 車体機銃部:最薄部分が25.4mmしかない最も脆弱な部分。丸みがあるのでどの角度からでも弾を受けると入ってきてしまう。ジャンボ同様の弱点だが、相手からすれば非常に小さく、特に精度が低い低BR帯の砲で正確に狙うのはかなり困難。
- 車体正面装甲の境目:ここだけわずかに装甲が立っており、当たり判定を下部の63.5mm装甲と共有しているので、真正面から弾を受けると70mm未満になる。材質も正面上部の均質圧延鋼ではなく、鋳造延鋼なので防御力がわずかに低い。そして範囲がそこそこ広いので、比較的ラッキーパンチを貰いやすい部位である。とはいえ狙うとなるとかなり横に細長く、小刻みに動けば地面の凹凸やサスペンションの振動によって上下するので、車体機銃部とどちらが難しいかと言えるレベル。
- 履帯上(スポンソン底面):9.5mmとなっており別格に薄い。ジャンボにも同様の弱点はあり、支援砲撃の爆風が入ってくるおそれはあるが、本車は履帯をフェンダーが覆っているので榴弾系の弾で抜くのは難しい*7。ただし、このBR帯でも履帯で跳弾した弾に抜かれるおそれは十分ある。右手側(相手からすると向かって左側)には抜いてすぐの場所に弾薬庫があるため特に危険。
弾薬庫は車体下部の他、右側の履帯上(スポンソン)にぎっしりと配置されており、貫徹されたら即爆散という事態もよくある。
弾薬を減らすと、44発で車体底面後方、32発で右側履帯上後方、23発で右側履帯上前方がなくなる。つまり右側履帯上から弾薬庫を消そうとすると23発しか持って行けなくなる。HEとHEATの2種類それぞれの弾数に余裕が欲しい事や、中戦車扱いなので弾薬箱を設置できない事を考えると悩ましい数である。残弾の管理に自信が無いなら、運が良ければ生き残れるくらいに思い、割り切って満載~44発くらい持って行ってしまってもいいだろう。
昼飯の際は車体正面が右手側に向くようにすることで、履帯上を抜かれた時に右側スポンソンの弾薬庫が誘爆するリスクを下げる事ができる。
【機動性】
エンジン性能はM4A3(76)Wと同じで、重量はM4A3(76)Wより1トン強軽いはずだが、なぜか最高速はこちらの方が誤差程度に遅い。
加速は良好で走破性も高く、旋回能力もそれなりにあり、陣地転換には困らない。
一方で後進速度はABで6km、RB/SBで5kmしかなく、飛び出して引っ込もうとする時の隙が大きい。他のシャーマンも似たような機動性なので頑張って慣れよう。
砲塔旋回速度については他のシャーマンと比べてもかなり遅い。砲塔旋回速度は最速でもABで秒間11.3度、RB/SBで秒間6.0度であり、他のシャーマンの4分の1しかない。移動中の軽戦車を狙うにはかなり苦労する。速い敵に側面を取られると対応がかなり後手に回るので気を付けたい。
史実
エンジンをGAA液冷V型8気筒に、サスペンションを新型のHVSSにそれぞれ換装し、105mm榴弾砲を搭載したシャーマン。
1941年に計画が立てられ翌年3月に検討、11月に改造したM4A4中戦車2両に試作した105㎜砲を搭載し試験を行った。しかし、砲尾部分が砲塔に対して過大であり、砲操作に問題を抱えていることが判明したため、改良と試験を重ねた後、1944年5月に正式採用されている。
本車両は「アサルトガン」とも呼ばれており、戦車部隊を直射支援する大口径砲を搭載する自走砲や戦車で編制された部隊に配備され欧州戦線で活躍しているが、太平洋戦線には投入されていない。
もしも太平洋戦線が長引き日本本土で戦闘が発生した場合、アメリカ海兵隊に本車が供給されることになっていたらしい。
小ネタ
榴弾砲は加農砲と似た性質を持つが、砲身が短いので取り回しが良好・軽量・射程距離や弾速(徹甲弾の場合は貫通力も)が低下するが砲弾の装薬を少なくして砲身に強度を持たせる点で異なっていた。本来は対戦車用ではなく、歩兵や陣地、砲兵隊、塹壕、トーチカなどの非装甲目標に対しての使用を想定された砲である。
一般的に榴弾は軟目標に対して効果を発揮するものだが、第二次大戦時の戦車は装甲が薄いものも多く、例えばドイツのIV号戦車には榴弾でも一定の効果があったりした。実際ドイツはドイツ版の榴弾砲を標準装備出来ないか検討していたのだが、
・弾道が遅く長距離の精度に劣る
・一定以上の装甲を持つ戦車には効果が少なく、徹甲弾の方が有効打を与えやすい
・単純な装甲厚はもちろん爆風の特性上受け流す形の傾斜装甲でも極端に威力が落ちる
などの問題により断念している。
装甲目標にも有効な炸薬量と砲精度を両立しようとすると、砲弾や砲が極端に大きくなると同時に射撃時の反動もすさまじいものとなってしまう。こうなれば加農砲か攻城砲とほとんど大差無い。実際、対戦車車輌で加農砲を装備した車輌も存在する。例えばISU-152のML-20は榴弾砲であると同時に加農砲でもあるし、ヤークトティーガーは128mm加農砲を搭載している。とは言え、榴弾砲自体は想定された目標(軟目標)に対しての効果は絶大であり、火力支援車輌としてKV-2を筆頭に様々な榴弾砲を搭載した戦車/自走砲が開発された。M4A3(105)もその一つである。というか最初から対戦車用途で榴弾砲を実際に搭載したのは四式十五糎自走砲とISU-152くらいである。また、榴弾自体は戦車砲や対戦車砲、果ては高射砲にも搭載されており、これらは対人戦でも活躍した。
時代が進むにつれて重装甲と機動性と砲精度を併せ持つ戦車が普及し、それに伴い榴弾砲を搭載した戦車はほとんど無くなった。しかし現代においても榴弾系統の砲弾を標準装備とする戦車は多い。
直訳すればそのまんまでいわゆる突撃砲だが、自走砲の種別名として用いたドイツとは違いアメリカにおけるアサルトガンは部隊編成を指す言葉である。
このアサルトガンは主に戦車部隊か機械化歩兵(騎兵など)で編成され、M8HMCやM4A3(105)のように榴弾砲を装備した戦車や自走砲を装備した。しかし場合によってはM3GMCなどの戦車駆逐車を装備した事例もある。アサルトガンの任務は対戦車戦闘(本当なら対戦車戦闘は戦車隊と戦車駆逐隊の仕事)ではなく主に榴弾砲による直射支援であり、榴弾砲を用いることで通常の戦車や歩兵の突破力を高めることを想定した。WTではHEATを用いての対戦車戦闘がメインで榴弾はあまり使わないのは惑星クオリティ
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コメント
【注意事項】
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