キャラクター
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| 名前 | JP : ジア・チォウ KR : 가치우 EN : Jia Qiu CN : 贾丘 RU : Цзя Цю |
| 性別 | 男 |
| 所属 | コン家 ↓ ジア家 (小指:天罡星) |
| 年齢 | ??? |
| 声優 | イ・ギュチャン |
7.5章「深夜清掃」にて登場したジア家の男。
| 「あはは!余が考えても完璧な計画だった。 」 |
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| 「どうだ、すごいだろ!?めっちゃ聡明だろ!? 」 |
| 「やっぱり次の家主の座は余が- 」 |
| 「愚かだな。その言葉だけは口にすべきじゃなかった。」 |
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チンタオの首を持った状態で登場。
ホンルたちを妨害するためにシー・イーファに筆頭ズールゥ含む黒獣-卯を貸したが、イーファが家主になろうとしたため彼を見捨てる。
その後は、チンタオとイーファの首を手にしたまま交戦せずにその場を離れた。*1
家主審査 1次審査の不老不死の答えとして、図書館の生還者であるアランとハナフダを用意して1次審査を通過する。
そして突如家主大戦に参加し、1次審査を通過したホンルを訪ね、彼に接すると、
| 「まだお前は…何もしなければ、何も起こらないと信じているのか。」 |
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| 「成人してから、正式に顔を合わせてご挨拶申し上げるのは初めてですね。」 |
| 「ところでイーファ兄長とチンタオさんの首は元通りにくっついてくれましたか?」 |
| 「…答える理由がない問いを投げるのか。」 |
| 「一抹の準備も無く、自分の番が来たからといって丸腰で炎に飛び込んだのか。」 |
| 「相変わらず同じ考えなら、これまで通り目立たず静かにしているのが正解だったろうに。」 |
| 「はい、心配してくれてありがとうございます」 |
| 「……。」 |
| 「その…観照を気取る口調は。」 |
| 「全く治せぬようだな。」 |
と自ら行動しないホンルの態度を批判した後、チォウはそう言い残して部屋に戻った。
2次審査の日の朝ウーティスの提案で、ホンルの口からチォウの過去が話される。
| 「そしてチォウ兄長は…。」 |
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| 「その底の下にいました。」 |
| 「はい、数多の手が崖の端へと押しやったんです。 そして遂には足を踏みとどめる場所すらなくなり、兄長に残されたのは落下だけでした。」 |
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| 「チォウ兄長は…滅門したコン家の最後の生き残りでした。」 |
| 「きっと、その人を押し出した手の中には僕の手もあったと思います。」 |
ここで、チォウは旧H社を運営していたコン家最後の生き残りということが明かされた。
家門を問わず全員を叩きのめし、候補者三人掛かりで挑んでも敵わないほどの強さをもってして、凄まじい勢いで銅銭をかき集め1位となる。
しかしその後、ジア・シーチュンと会ってもただ一瞥して通り過ぎる。
そして、家主審査の最後の部屋でホンル、ジア・ファンと一堂に会する時。
『家主に必要な徳目とは何か』という壁に掛かった文字を静かに見上げる。
| 「……。」 |
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| 「場が設けられた以上、言葉を継ぐのが道理であろう。」 |
| 「家主に必要な徳目とは…。」 |
| 「それすなわち、家主が治める鴻園にとって必要なものを指す言葉であろう。」 |
| 「俺がこの鴻園という名の巨大な部屋の中で育ちながら目にしてきたものは、2つだけだった。」 |
| 「殺す者と殺される者。」 |
| 「そのような区別を壊し、自らの欲望のままに互いを傷つけてきた歴史を、元に戻すためには…「仁」と「礼」が必要だ。」 |
そして、チォウはホンルに問う
| 「…ジア・バオユ」 |
|---|
| 「お前も臆せず言うがよい。鴻園にとって最も必要なものは何だ?」 |
| 「……。」 |
| 「あいつにはお前の尺度を押しつけない方がいいぞ、ジア・チォウ。」 |
| 「今の自分に必要なものが何かさえ分からない奴に、鴻園に必要なものを問うとはな。」 |
| 「それっぽい美辞麗句を並べる度胸すらない奴だ。」 |
| 「…はい。ファン哥哥の言う通りです。こんな…大義を論ずる質問に、僕がどうして答えられるでしょうか?」 |
| 「ジア・ファンや鴻園の他者が下した結論だけで、お前を判断するつもりはない。 聞くべきものは聞けと、最後には自ら考え抜いた答えだけが自分の道を成すであろうからな。」 |
| 「だからジア・バオユ。お前もまた、他人の結論に流されるがまま答えるでない。」 |
| 「むしろ兄長のお考えを…詳しくお聞かせいただける方が良いのではないでしょうか?」 |
| 「はぁ…それ見ろ。」 |
| 「再び問おう。家主になるために必要なもの、今の鴻園に最も必要なものに対するお前の答えを述べよ。」 |
しかし、ホンルは少し困ったようにするがふさわしい言葉は出てこない
| 「僕は…。」 |
|---|
| 「兄長が僕にどんな答えを望んでいらっしゃるのか、よく分かりません。」 |
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| 「……。」 |
| 「これは俺がお前に差し伸べられた最初の善意であると同時に…与えられる最後の機会かもしれぬ。」 |
| 「その貴さも知らぬまま浪費するつもりか。」 |
| 「兄長は…。」 |
| 「僕に何かを期待していらっしゃるんでしょうね。」 |
| 「期待か…。」 |
| 「間違って抱けば儚く、虚しいだけの気持ちだ。」 |
| 「それでも…俺はお前が見せた一抹の可能性に寄せて、貴重な時間を割いたのだ。」 |
| 「昔から準備してきた全てが遅滞する危険を背負ってまで。」 |
| 「お前は…俺に答えるべきことをただ避けているのだな。」 |
| 「語るべき番が来たにも拘らず、言うべきことを言わぬのは隠蔽だ。」 |
|---|
| 「お前が何度も考えることを止め、隠そうとするがゆえに俺もまた君子の手を打つことはできぬだろう。」 |
| 「ズールゥよ。今日はお前のやり方を借りよう。」 |
| 「主君の命ずるままに。」 |
| 「懸念を隠す隙すら与えず、畳み掛けるがゆえ。」 |
| 「答えを浮かべ、口に出してみるがよい。」 |
畳み掛けるかのようにホンルたちを制圧していたが、チォウは全力を出していない。
相変わらず答えを待っているのだ。
| 「…未だ出す答えがないというのか。」 |
|---|
| 「僕は…。」 |
| 「鴻園に必要なものというと…。」 |
しかし、ホンルの沈黙は続く…
| 「そんな答えが仮にあったとして、一体何の意味があるでしょう?」 |
|---|
| 「すべては刹那に過ぎぬがゆえ、この中での苦しみも喜びも痛みも悲しみも、いずれは流れ去っていくでしょうに。」 |
| 「ですから…もし鴻園に必要なものがあるとすれば、安貧楽道かもしれませんね。」 |
| 「与えられたもの以上を望まず、捨て去ろうともせず…ただ受け入れることが、悔いなく平安へと至る道でしょうから。」 |
| 「貧困な人生であっても与えられたものに満足すれば心は平安に至る、か。」 |
| 「しかし、ジア・バオユ。お前が本当に貧を論じているとは到底思えない。お前は…貧を知らぬではないか。」 |
| 「……。」 |
| 「お前が真に貧を知っているのであれば、その薄ら笑いの浮かんだ顔で、徒に口にしてはならぬ。 お前も俺も、この大観園の全ての者たちは。」 |
| 「それゆえ俺は、お前が本気で答えたとはまだ思っていない。」 |
チォウの顔に深い影が落ちる。ホンルが当然口にすべき何かを耐えながら待っているように。
| 「再び問おう。」 |
|---|
| 「鴻園に必要なものは何であるか。」 |
| 「ただ息を吐くことだけを繰り返し、生きるか死ぬかにばかり追われる者たちが持つべきものとは。」 |
| 「鴻園には…」 |
ダイユとの別れを思い出す。彼は全てを捨てて再び戻ってきた。
そしてまだ…言葉を吐き出すことができずに呑み込む。
| 「鴻園には…」 |
|---|
| 「寿福康寧が必要でしょうね。」 |
| 「長生きをして幸福を享受し、安らかに過ごせるような人生です。」 |
| 「吐き出そうとして呑み込み、代わりに聞こえの良い嘘を吐き出すのだな。」 |
| 「本当に言おうとしていたことを言うがよい。」 |
| 「俺が聞きたいのはそれだ。」 |
| 「与えられたものに満足して生きること、憂いなく健康でいること。」 |
| 「先ほどお前が言った言葉は、全て答えになり得るであろう。」 |
| 「もしそれらの言葉が、本当にお前の心の底から考え抜いて出た言葉であったのなら、 俺はそのまま受け止めて結論を下していたのだろう。」 |
| 「だが…。」 |
|---|
| 「俺はまだ聞けていない。」 |
| 「お前がためらい、迷った末にとうとう吐き出せなかったその言葉。」 |
| 「深く埋められたその一言を。」 |
| 「僕は…。」 |
| 「主君。表現しようと努めているが、あの者は-」 |
| 「下がるが良い、ズールゥよ。より厳しい冬を与えねば、弟の青さを測る道はないだろう。」 |
| 「もっと見通すがよい。深く埋もれたお前の仁義を暴き、俺に見せろ。」 |
長き問答の末、ホンルは自分の心を閉ざした過去を思い出す。
誰よりも自分に慈しんでくれたご老人方がその悲惨な光景を悦んだのを見て、ただのご老人方のための玉であることを自覚し、自分の心を埋めた。
そうしてやっと、笑えたと。
| 「その中には何がある、ジア・バオユ?」 |
|---|
| 「お前がとうの昔から胸に抱いていたもののことだ。」 |
| 「埋めておいたんです、兄長…。」 |
| 「桃の花びらが乱れ舞っていた、あの日にです。」 |
| 「……。」 |
| 「穴の中に落ちてゆくのは結局、自分自身だけ。」 |
| 「なればその中から這い出せるのもまた、自分自身だけだ。」 |
| 「……。」 |
| 「鴻園に必要なものは…。」 |
かつて自分の目の前で落ちていった人々を思い出す。その時自分の目の前の人だけでも救いたいと思ったこと。
| 「優しさです。」 |
|---|
| 「それは関心であり、同時に包み込んであげることでもあります。」 |
| 「すぐ横に泣いている友達がいれば一緒に悲しんで、喜ぶことだと思います。」 |
| 「優しく、そして温かく。」 |
| 「……。」 |
| 「その言葉は…。」 |
| 「広く流れ、万物を包み込まんとする河のようだ。」 |
| 「しかし優しさ。それだけでは周囲を照らすのみ、万人を抱きしめることはできない。」 |
| 「まして鴻園を治める者なら、一喜一憂してはならないのではないか。」 |
| 「違います。」 |
| 「目の前に見える悲しみと喜びを見て、感じて、表現できるなら。」 |
| 「そうして、すぐ傍にいる一人を抱きしめることができるようになったら…。」 |
| 「そうして互いが互いを抱きしめ合えるのなら、僕が万人を抱けなくとも、万人が万人を抱きしめられるはずです。」 |
| 「……。」 |
| 「長く待った割には足りぬ答えであった。」 |
| 「しかし…。」 |
| 「それでよい。」 |
| 「虚無ならばすべては無味乾燥になってしまうだけだが、余白ならば満たしていけばよいのだからな。」 |
チォウはホンルの言葉に納得し、
| 「俺は今からこの家主審査を…。」 |
|---|
| 「棄権する。」 |
1位にも関わらず棄権、そしてジア・ファンにも催促し棄権させる。
| 「…チォウ兄長?」 |
|---|
| 「お前は今雲となり、空に浮かんでいるのだな。」 |
| 「雲が踏めど木も大地も、どちらも痛がりはしないのだ。」 |
| 「だがそれだけだ。お前が口にした仁義の通り、目の前の誰かを抱くためには雲ではなく、人間として地に足をつけるべきであろう。」 |
| 「これを肝に銘じて、お前自身の道を開け。」 |
そして、チォウは自分の全ての銅銭を渡し部屋を出る。
しかしホンルは別に家主になりたいわけではない。
その時、シンクレアがある提案をする。
| 「いらっしゃるじゃないですか。家主になることを切実に望んでいる方が。 」 |
|---|
| 「諦めずに、今もなお。 」 |
そして、ホンルたちが銅銭を託したのは…、
ジア・ユアンチュンが家主審査の最終結果を発表する。
| 「3位。ジア家のファン。」 |
|---|
| 「2位。ジア家のバオユ。 」 |
| 「そして家主となる座を得ることになった…1位。家主審査の最終勝利者…。」 |
| 「ジア家のシーチュン。 」 |
シーチュンだった。
家主大戦はこうして幕を下ろす。
ズーゴン、ズールゥと共に現れ、新家主がまだ就役していないこの空白期間に、数多の勢力*2が鴻園を狙っていることを忠告し、チォウ自身は現在暴れているレイホンを長とする親指を引き受ける。
そして、ホンルたちにシーチュンの任命を急がせるよう言う。
レイホンに足止めを食らっているホンルたちの前に、ズールゥからの手引きもあり再び現れる。
| 「お前らが入り、ジア・シーチュンと再び出てくるまで…。」 |
|---|
| 「俺は誰一人この橋を渡らせない。ゆえにジア・シーチュンの首が刎ねられることはないだろう。」 |
ホンルたちは、ジア・ムーを倒し、シーチュンを救い、鉄檻寺を出る。
| 「約束の辰時だな。」 |
|---|
| 「やり抜いたな、弟よ。」 |
| 「…はっ。」 |
チォウはレイホンを圧倒し、傷一つ付いていない。
| 「こらあかん。もう完全に詰んでもーたわ。」 |
|---|
| 「力も底ついてもうたし…子分どもはみんなくたばったやろ…。 あないピンピンしとる奴らがまた十二人も現れたんやし、打つ手なんかあらへんわぁ…」 |
| 「このまま当主の座に収まってもうたら…外におった連中もびびって散り散りになって、口も開かんくなるやろうな。」 |
| 「単刀直入に言うわ。どうすりゃ俺っちの命だけでも助かるんや?」 |
| 「……。」 |
| 「…それなら、挿翅虎。一撃だけ殴られろ。没遮攔にやったように。」 |
| 「俺っちは最後まで、その棒の包帯を解く価値すらない奴やったちゅうことやな。」 |
| 「ちぃと待ちや。すぐ済ましたるさかい。」 |
レイホンがシガーを取り出し、ゆっくりとまるで儀式のように丁寧に火をつける。
| 「…打て。」 |
|---|
| 「……。」 |

チォウの棍はレイホンの右肩に置かれ、棍には5重にも重なった"望"が巻きつく。
| 「これがあの…天罡星の五望か…。」 |
|---|
| 「ふぅ…クソ-」 |
そして、レイホンの言葉が終わらぬうちに、棍は予備動作なく水平に薙ぎ払われ

その頭を砕け散らせた。
| 「…星の名で呼ぶとは。俺はただのコン・チォウに過ぎぬというのに。」 |
|---|
そしてその後は、ホンルたちと共に、新たな家主の擁立を阻む勢力を一つ一つ倒していきシーチュンは無事家主となった。
この後のことについてズーゴンに問われると、小指の秩序のため顔回と合流し、梁山泊に向かい墨家といくつか決着をつけると言う。
そして、その後Q社に向かう…と。
余談
- モチーフは儒教の開祖である「孔子」」、更にもう一つのモチーフとして作中で「天罡星」を名乗ったため水滸伝の「盧俊義」と推測される。
- なお「盧俊義」は「玉麒麟」のあだ名でも知られており、実はこの名前はローランとゲブラーの最強フィクサー談義で上がった名前でもある。
- 「チォウ」という入力し辛い名前な為か、日本のコミュニティにおいては超兄貴の愛称で親しまれている。
某兄貴ゲーとはたぶん無関係
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