クエスト/神への挑戦

Last-modified: 2023-07-01 (土) 01:24:27

MH3、MHP3、MH3G、MHX(X)で配信されたイベントクエスト
更に手強くなった禁忌のモンスター煌黒龍アルバトリオンの討伐クエストである。
救済クエストとしての側面も持っており、「神アルバ」の通称で知られる。
ここでは、MH3Gで配信されたG級クエスト『神の再臨』についても併せて紹介する。

目次

神への挑戦

 
作品クエストレベルクエスト種別目的地報酬金契約金獲得PT条件配信日
MH3街★6討伐クエスト神域42000z4200z2800HRP参加条件:
HR51~
2010年
1月1日
MHP3集会浴場★8特殊クエスト40800z3400z2800GP受注:HR6~
参加:HR6~
2011年
10月7日
MH3G港★5討伐クエスト28000z2800z1400HRP受注・参加:
HR5~
2012年
3月2日
MHX(X)集会所★7特殊クエスト溶岩島25200z2600z1800HRP受注・参加:
HR8~
2016年
6月24日
 

概要


謎の赤衣の男
待たせたな、ハンター諸君。
最後の試練*1の時間だ。
諸君らの相手となるのは、黒き太陽、煌黒龍アルバトリオン。
神をも恐れさせる最強の古龍か、それとも人類の英知か。
さあ、たっぷり楽しませてくれ!


MH3/MHP3

  • 通常クエスト『煌黒龍アルバトリオン』に登場した時と比較して攻撃力と体力が強化されており、
    神を恐れさせるに相応しい強敵として立ちふさがることになる。
    体力についてはMH3では1.5倍、MHP3では約1.3倍の補正が掛けられており、
    怯み値の上昇も手伝って非常に厳しい
    (ソロの場合は大タル爆弾Gや鬼人薬Gまで投入したのに時間切れという報告も挙がっていた)。
    攻撃力も大幅に引き上げられており、下手な防具では体力MAX近くから即死する場合も
    その強さはMHP2やMHP2Gのミラボレアスすらも彷彿とさせるもの。
  • アルバトリオンに慣れたプレイヤーでも一筋縄ではいかないクエストではあるが、
    通常のクエストでは部位破壊しないと入手できない「天をつらぬく角」や「煌黒龍の翼膜」が
    基本報酬に含まれており、「瑠璃色の龍玉」の入手確率も大幅に上がっているため、
    挑む価値は十二分にある。

MH3G

  • やはりというか当然というか、今作でも配信。
    当時はG級のアルバトリオンがまだ解禁されておらず、武具の強化ができなかったため、
    このクエストの配信が告知された際は誰もがG級アルバトリオンの解禁を信じて止まなかったが、
    蓋を開けてみればただの上位クエストであった
    村のアルバトリオンに苦戦しているハンターに対する救済措置なのかもしれないが
    (もしくはパーティープレイでアルバトリオンと戦いたいプレイヤーへの配慮なのか)、
    G級個体の登場を期待していた全国のハンター達は肩透かしを食らう結果となった。
  • 肝心の強さだが、何故か村クエストの個体よりも攻撃力が若干低く、体力が高く設定されている。
    多人数プレイを想定しているのは分かるが、結局は気休め程度の攻撃力低下であり、
    一般の上位クエストは攻撃倍率3.0前後であるのに対し、このクエストのアルバトリオンは攻撃倍率4.6である。
    村クエの攻撃倍率5.8よりは幾分マシではあるが、結局体力が高いせいで
    案の定ガンナーは素早い攻撃を掻い潜りながら、剣士でも長期戦を強いられる事になる。
  • また、村クエストの個体と比較すると状態異常の耐性上昇値が1.2倍に上がっている(村クエストは1.0倍)。
  • MH3、MHP3の時とは異なり、「煌黒龍の翼膜」は基本報酬に含まれているものの、
    「天をつらぬく角」が基本報酬に含まれていない。欲しい場合はきっちり部位破壊を狙おう。
    なお、これは村最終の『煌黒龍アルバトリオン』でも同様である。
  • ちなみに同日に配信されたもう1つの特典は行商ばあちゃんの新しい品揃えであり、
    そのラインナップの中にはそれまで入手困難だった鎧石等が含まれていたため、
    話題や人気は完全にそちらへと持っていかれてしまった。

MHX(X)


謎の赤衣の男
久しいな、ハンター諸君。
お待ちかねの試練の時間だ。
諸君らの相手となるのは、無論、煌黒龍アルバトリオン。
神をも恐れさせる最強の古龍か、それとも人類の英知か。
さあ、幾度でも楽しませてくれ!


  • 煌黒龍再臨と相成ったMHXでもやはり配信。
    単体狩猟クエストとしては本作最高峰の報酬金額である。
  • 昨今の作品では恒例となった裏ボスイベントクエスト。
    3シリーズと異なり、狩猟地は溶岩島。
    アルバトリオン自身が劇的に強化されているといった仕様はなく、
    受注に必要な実質HRが緩和されている*2ほか、
    部位破壊素材である「天をつらぬく角」が基本報酬で登場する(ただし確定ではない)ため、
    強化クエストというよりは救済クエストという趣である。
  • 複数の作品で配信されているイベントクエストとしては非常に珍しく、
    依頼文の一部内容があからさまに異なっている
    それにしてもこの赤衣の男、ノリノリである。
    • このクエストは3シリーズの「神への挑戦」を踏まえたものらしく、
      「お待ちかね」「無論」「幾度でも」といった赤衣の男の発言を見るに、
      赤衣の男は世界観上、複数回「神への挑戦」を依頼しているようだ。
    • 煌黒龍を含む禁忌のモンスターは、世界観上複数体存在しないことが示唆されている。
      確かに、依頼文のニュアンス的に煌黒龍は以前と同一個体とも読めるが、
      複数回依頼があった以上、ハンター(歴代主人公)は煌黒龍と幾度か相対しているはずである。
      決着付かずという扱いだったのか、討伐が無かったことにされているのか、
      あるいは禁忌のモンスターの討伐不可能性を暗示しているのか…。

神の再臨

  • 全国のハンターたちが待ち望んでいたG級アルバトリオンの討伐クエスト
    アルバトリオンのG級個体が出現するのは本クエストと、MHXXの「神への抵抗」、「煌黒はとこしえに」のみ。
     
    作品クエストレベルクエスト種別目的地報酬金契約金獲得PT条件配信日
    MH3G港★8
    (G★3)
    討伐クエスト神域33600z3360z2000HRP受注・参加:
    HR8~
    2012年
    5月2日
     

概要


謎の赤衣の男
なぜハンターは、より過酷で、より困難な狩りを求めるのだろうか。
なんとも業の深い者達だ…。
では今一度、得意の武具を手にとりたまえ!
かの《煌黒龍》が淘汰の試練を諸君に課す!
生き延びて見せたまえ!


  • 村最終の『煌黒龍アルバトリオン』の時点で既に攻撃力はG級相当、
    上記の『神への挑戦』では体力がG級並だったのだが、このクエストに出現するアルバトリオンは、
    前者の攻撃力・後者の体力を引き継ぎ、体力を更に増強したものと考えて問題ない。
    攻撃倍率は村クエと同じ5.8であるが、体力は村クエストの個体のほぼ2倍
    『神への挑戦』で既に1.2倍であった耐性上昇値は1.3倍に上昇、
    よろめき倍率も大幅に上がっており、角破壊は特に困難を極める。
    アルバトリオン自身が超大型モンスターの中では規格外の素早さを誇るため、
    少しでも気を抜くと立て続けに攻撃を食らってあっという間にキャンプ行きとなる
    • 以前は攻撃力にも強化補正が掛かっていると思われており、
      G級アルバに挑む時は村最終アルバに挑戦する時よりも高防御力・属性耐性でなければならない
      攻撃倍率がさらに強化されているため、一発攻撃をもらえば基本即死
      といった認識が殆ど疑われることなく広まっていた
      現在は検証によって村クエの個体と同じ攻撃力であることが判明しているが、
      この事実はG級アルバトリオンが当時どれ程の強敵として認識されていたかを如実に表しているといえる。
  • 剣士の場合、G級の弾かれ補正で攻撃が弾かれやすく(特に翼は紫ゲージでも弾かれる)、
    武器種によってはやたら動き回るアルバトリオンに翻弄され、時間切れになってしまう可能性も高い
    そして問題はガンナー(特にヘビィボウガン)。
    ガンナーの天敵のG級個体ということで、挑む際は相当の覚悟が必要となる。
    ガンナーの防御力では全ての攻撃が瀕死、怒り状態ではほぼ即死なので、
    やはり当たらない事前提な戦いの中、手数が少なければ勿論時間切れとなってしまう。
    そこに部位破壊まで行うようなら、弾切れやアイテムの消耗に苦しむ事にもなるだろう。
    またこのG級アルバトリオンは弾肉質が極めて、もとい異常なまでに硬く、
    何の作戦も立てずに通常弾メインのヘビィで向かうとほぼ100%地獄を味わうことになる
    もはや討伐どころか時間切れになることも…
    ヘビィ使いにとっては正しく最凶の敵になるため、専用の対策を練っておくべきである。
    爆破属性は有効。ガンナーで行くなら覚醒とボマーを発動させた例のパチンコが最も良い。
    ガンナーでまともなダメージを与えられる数少ない手段である。
  • このようにかなりの難易度を誇るクエストでありながらも、
    優秀な性能を誇るアルバトリオンの武具作成の為、泣く泣く連戦するハンターがあとを立たない。
    • 一応、剥ぎ取りで「天をつらぬく角」が入手可能になった他、
      天を統べる角」や「煌黒龍の邪翼」などの剥ぎ取りでは出ない素材も
      基本報酬で低確率ではあるが入手可能になっているため、無理に部位破壊を行う必要はない。
      …というか、唯でさえ部位破壊しにくい邪翼が部位破壊報酬でしか手に入らなかったら
      それこそ暴動でも起きかねない。基本報酬で出るようにしたのは妥当な判断であろう。
      だが基本報酬に来る確率はかなり低く、角の為の努力を運命に嘲笑われることもザラにある。
  • 配信直後はそのとんでもない強さの前に全国のハンターたちが悲鳴を上げたが、
    さすがに配信から数年が経過して大分プレイヤーたちの目が慣れてきたことや、
    オンラインに対応したHDverの発売で多人数プレイを行い易い環境が整ったこともあり、
    MH3G最盛期にはG級強化を施されたアルバ武器を所持するハンターたちもかなりの数に上った。

余談

  • MH3で配信されたのは上記の通り2010年1月1日。つまり、元日である。
    元日の新イベントクエスト配信はMH2の2007年の亥年にちなんだ、
    超巨大ドスファンゴが狩猟対象である「新春・大猪狩り!」と言う先例があり、
    この神アルバの配信は歴代シリーズにおける元日クエスト第二弾と言える。
    また、クエスト名が「神への挑戦」であり、正しく神域に御座すに挑むクエストということで、
    2010年の年始ごろはこのクエストへの挑戦を「初詣」と称するハンターも多かった。
    • カプコンの方も狙っていたようで、普段はイベントクエストの入れ替わりが4日ほどだったのだが、
      このクエストの初回配信に限っては1週間ほどの長期間にわたって配信され続けた。
      強化クエストでありながらアルバトリオンのレア素材である天をつらぬく角の救済クエストということもあり、
      熟練のハンターたちにとってはうれしいお年玉だったといえるだろう。
      そして、強化個体と言うこともあって不慣れなハンターにとっては落とし玉にもなったのだが。
    • さらに、その期間は併せてジエン・モーラン接近に伴う砂嵐も起こっており、
      雑貨屋や素材屋の商品の品ぞろえ強化&ほとんどの商品半額という大盤振る舞いであった。
    その後、MH4にて2014年の午年にちなんだ元日クエスト第3弾が配信、
    続くMH4Gでも干支ではないがお年玉のような元日クエスト第4弾「桃岩竜からの贈り物」が配信された。
    そしてMHXでは2016年の申年にちなんだ第5弾の「申楽跳梁」が、
    更にはMHSTでは2017年の酉年にちなんだ第6弾となるサブクエスト「【上位】めでたき初鳥」が配信。
    舞台を含め全てが新たになったMHWorldでも2019年の干支にちなんだクエストが元日限定配信され、
    MHW:Iでは2020年の元日に子年をそこはかとなく意識したイベクエが配信と相成った。
    • もはやすっかりシリーズ恒例となった元日配信のイベントクエストではあるが、
      MHXXとMHST2はどちらも元日を前に各種更新が終了してしまっていたため配信されておらず、
      MHRiseおよびMHR:Sでも元日のイベントクエスト配信はなされなかった。
      一応、Rise2022年最初のイベントクエストは別名に「」を冠するモンスターの強化個体が現れるクエストであり、
      2022年の正月クエストはこれが担当していると言えるかもしれない。
      MHR:Sでは1月5日に「爆鱗よ、厄を払いたまえ」が配信されており、
      干支を意識した内容ではなかったものの謹賀新年風のイベクエは復活を見ている。
  • 本クエスト名にある「」が"アルバトリオン"を指すのか、
    それとも赤衣の男のいう"アルバトリオンに恐れをなす者"を指すのかは長らく定かではなかった
    (後者の場合は「神を脅かす存在を討伐する(=神への挑戦)」という解釈が可能だった)。
    その後、MH3Gにおいて後続のG級クエスト「神の再臨」が配信され、
    MHXXにて同じくG級クエスト「神への抵抗」が登場したことで、
    本クエスト名の「神」はそのままアルバトリオンを指すものであることがほぼ確定した。
  • ちなみに「○○の神」といったニュアンスでなら、伝承等で「神」と呼ばれるモンスターが何種か登場している。
    MH3で初出の文章という点を踏まえてMHP3以降で初登場したモンスターを除くと、
    一部の地方で「黒き神」と呼ばれているという覇竜アカムトルム
    それと双璧を為すとされる「白き神」こと崩竜ウカムルバスが存在する。
    また、同じくMH3で登場した大海龍ナバルデウスについては、
    ハンター大全に掲載された伝承の中で「深海をさまよう神」と表現されており、
    「ナバルデウス」という名前自体にも神という意味合いが込められている。
    ただ、赤衣の男の言うそれがこれらのモンスターを指したものなのかは定かではなく、
    また赤衣の男がこれらのモンスターに関するクエストを依頼した例はない。
  • 海外版における『神への挑戦』のクエスト名は『Where Gods Fear to Tread』。
    大雑把に意訳すると、『神が侵犯することを恐れる場所』といったところ。
    文字通り神を畏怖させる煌黒龍が君臨する領域、即ち「神域」そのものを表したものだろう。
    前述した赤衣の男からの依頼文、そして「世界には触れずにおいたほうがいいものもある」
    という煌黒龍に関するハンター大全の一文を踏まえていると思われ、
    日本版とはまた異なる印象を与える秀逸なクエスト名と言える。
    • なお、日本版における「神」が海外版で「Gods」と複数形になっているのは、
      単に「God」とすると創造主としての唯一神*3を表すことになり、
      宗教上色々と問題が発生してしまうからだと思われる。

関連項目

モンスター/アルバトリオン
登場人物/赤衣の男 - このクエストの依頼人。
モンハン用語/強化クエスト
モンハン用語/救済クエスト
クエスト/運命の黒龍 - 同じく、裏ボスのG級個体が登場する唯一のクエスト。


*1 MHP3では「究極の試練」と表現されている。
*2 通常クエストはHR80にならなければ解禁されない。
*3 キリスト教などにおいて万物の父とされる至高の存在。