世界観/脱皮

Last-modified: 2024-06-27 (木) 12:40:48

一部の節足動物や爬虫類、両生類などに共通してみられる生態の一つ。
古くなった外皮や外殻などを脱ぎ捨て、体組織を更新する事。
ちなみに英語では「Ecdysis」と表記する。

目次

概要

  • 「皮」を「脱ぐ」という事で、一見すると体表面の組織を更新するだけに見えるが、
    細かい部分は動物ごとに異なり、種によっては成長過程において重要な意味合いを持っている場合もある。
    特に節足動物のそれは非常に重要で、脱皮を行う事で脚などの失われていた器官を再生したり、
    外殻と一緒に気管や消化器系などの内臓器官も一新したり、
    果てには幼体から成体へと変異を遂げ、以後の食性や生活スタイルまで劇的に変化したりする場合もある。
  • しかし、脱皮の最中はほぼ無防備な状態になってしまう動物が多く、
    脱皮完了後もしばらくは外殻が柔らかいままで、一定期間は普段より防御力が低下してしまった状態で
    過ごさなければならないリスクを背負っている場合もある。
    種によっては万が一脱皮に失敗してしまうと、それが直接的原因で死に至るというケースまである。
    生態上必須ではあるが、人間が服を脱ぐように気軽で簡単に行うような行為ではない場合が多いのである。
    もし脱皮途中の動物を見かけたら、特に理由も無ければ刺激せずにスルーしてやるべきだろう。
    • 逆に、農業などの分野では作物を荒らす害虫等が脱皮した瞬間を突いて駆除したり、
      農薬等でその脱皮そのものを阻害させたりすると言った防除方法は、幅広く知られている。
  • 脱皮後の抜け殻は動物によって、脱皮前の姿をほぼ残したまま遺棄されるものと、
    ボロボロに崩壊して原形を残さないものに分かれる。
    また、脱皮後の抜け殻は種を問わず「(もぬけ)*1とも呼ばれる。

MH世界の生物の脱皮

  • 冒頭にも記した通り、現実世界では節足動物や爬虫類、両生類などによく見られる生態だが、
    MH世界の甲虫種や甲殻種、両生種などが脱皮を繰り返して成長しているのかは定かではない。
    竜に関しても同様である(そもそも生態こそ似ている部分も多いが、
    MH世界の「竜」は現実世界の「爬虫類」などとイコールで結べるものではない)。
    もちろん設定上で「脱皮を行う」と明言されている種も存在するが、
    その瞬間をハンターが目撃するのは極稀である。
    • しかし明言されていないだけで、実際は脱皮を繰り返しながら成長する生態を持つモンスターが
      他にも存在するというのは決してあり得ない話ではない。
      特に甲虫種や甲殻種のモンスターはその可能性が高いと思われる。
  • なお、現在脱皮の生態が確認されているモンスターは、
    何故か古龍と何らかの繋がりを持っている、あるいは古龍そのものという場合が多い。
    ほとんど関係ないはずのモンスターも紛れているのでただの偶然と思われるが、
    もしかしたら何らかの秘密が……?

脱皮の生態を持つモンスター

クンチュウ

  • 非常に硬い外殻を持つ甲虫種のモンスター。その外殻の強度故か、脱皮を繰り返して成長するらしい。
    脱皮直後の甲殻は白く、普段とは比較にならないほど柔らかいというが、
    概要で記した通り脱皮というのは死と隣り合わせの危険な行為であり、
    他の生物の目につかない場所で行うのが普通である。
    よってそんな状態の個体をゲーム中で目にすることはない。
    地面を掘れば出てくるかもしれないが。

シェンガオレン

  • 老山龍の頭骨をヤドにする甲殻種の超大型モンスター。
    古代林の一角に(フィールドオブジェクトとして)脱皮殻がほぼそのままの状態で遺棄されており、
    (特にMHP2G以前からハンターを続けている古参の)初見プレイヤーの度肝を抜いた。
    なお、脱皮後にヤド(老山龍の頭骨)は回収せずに放置する模様。
    まぁ甲殻類は身体が小さくなってきたから脱皮して成長しようとするわけで、
    背負っていたヤドも既に窮屈に感じられるようになっていたのかもしれない。

クシャルダオラ

  • 鋼の外殻を有する大型の古龍種。(プレイヤーから見れば)脱皮する生態が確認されたモンスターの第一号である。
    全身の鱗や外殻が大気中の酸素と常に反応しており、少しずつ錆びついていく。
    そして一定の時期まで来ると、錆びた外殻を一新するために脱皮を行う。
    脱皮は他の生物の目に付かないような場所で行われるらしく、(世界観上の)目撃談は皆無。
    しかし、雪山氷海渡りの凍て地等の一角では
    ほぼ原形を残したままのクシャルダオラの抜け殻が遺棄されているのが確認できる。
    なお、脱皮直前のクシャルダオラはとても神経質になっており、
    時に人間の街を襲撃するほどに狂暴化しているため、非常に危険。
    • プレイヤーは生態ムービーにて脱皮の瞬間を見る事ができる。
      赤茶けた外殻を背中から突き破り、白銀色のクシャルダオラが姿を現す瞬間は非常に美しい。

ダラ・アマデュラ(亜種)

  • 生物史上最大と言われる超大型古龍。
    脱皮を遂げた直後のダラ・アマデュラは代謝が非常に不安定になっており、
    その影響で触れた地面が一瞬のうちに赤熱化するほど体温が上昇している上、
    性格も普段以上に神経質で攻撃的になっている。
    この状態こそ「蛇帝龍ダラ・アマデュラ亜種」と呼ばれる存在の正体である。
    • MH4Gではハンターが実際にダラ・アマデュラの脱皮の瞬間に立ち会える
      輝く鱗の破片を撒き散らしながら金色に変色していく様子は神々しくさえ見えるが、
      古龍としての脅威は通常種のそれ以上に計り知れないものとなっており、
      文字通りの意味でハンターにとって最大の敵として立ちはだかる。
    • 後にフィールドの一部としてダラ・アマデュラに酷似した超巨大な骸が登場。
      MH4の蛇王龍をも上回る巨大さであったこと、及びMH4Gにて脱皮シーンが描かれていたことから、
      「MH4の個体は成長途上で、討伐されなければ更に巨大化していたのではないか?」
      といった驚愕の仮説が取り沙汰されることとなった。
      • 上述の骸の正体は「ダラ・アマデュラ古代種」であり、これが直接の証跡にはならないようだ。
        ただ、先祖返りによって巨大化した種も登場済みであり、上述の仮説も否定しきれてはいない。

ゴア・マガラ / シャガルマガラ

  • 脱皮」という生態に非常に深い意味を持つモンスター。
    ゴア・マガラは古龍種シャガルマガラの未成熟体であり、このままの状態では子孫を残すことはできない。
    一定の段階まで成長したゴア・マガラは脱皮によって成体であるシャガルマガラの姿へ変異し、
    繁殖のため自身の故郷へと舞い戻る習性を持つ。
    ただし、同時期に産まれたゴア・マガラの中で変異を完了できるのは、
    他個体を出し抜き最も早く成長、脱皮できたごく一部の個体のみ。
    シャガルマガラは繁殖活動と並行して他のゴア・マガラの成長を阻害する物質を散布し、
    シャガルマガラの発生を抑えることで自身の子孫のみを残そうとするからである。
    これは即ち、先を越された同世代のゴア・マガラ達がその後、
    成体の撒く上記の物質の作用と脱皮寸前である自身の代謝の衝突により、
    覚醒するはずであった古龍の力がその肉体を不可逆的かつ致命的に蝕み始め、
    ゴア・マガラでもシャガルマガラでもない異形の怪物として死んでいくことをそのまま意味している。

ゼノ・ジーヴァ / ムフェト・ジーヴァ

  • 新大陸に溢れる地脈のエネルギーを操るという超巨大古龍。
    成長に伴って容姿・能力ともに一変する「変態」を遂げるモンスターであり、一見すると別種にも見える
    幼体のゼノ・ジーヴァは地底の「繭」から誕生した後、地脈を流れるエネルギーを吸収して成長する。
    ゼノ・ジーヴァの頭部には暗い地底でも生命エネルギーを探知できる複眼のような感覚器官が存在し、
    腕部などに点在する棘から地脈のエネルギーを吸い出すことができる。
    成長に伴い幾度も脱皮を繰り返し、最終的には変態することで独力でエネルギーを生成可能となる。
    成体であるムフェト・ジーヴァに至ると外部からのエネルギーを得ることなく活動できるため、
    ゼノ・ジーヴァに見られた上述の器官は失われ、また頑強な甲殻などが形成される。
    なお、フィールド「幽境の谷」では長い年月に及ぶ脱皮の形跡を多数見ることが可能である。

プレイヤーから俗称として脱皮と呼ばれる場合がある種

タイクンザムザ

  • 多殻蟹」の別名通り、「岩殻」「朱殻」「薄殻」などと称される多数の殻を纏った甲殻種。
    狩猟中に条件を満たす毎に外殻を放棄、中にある甲殻を晒して行動が変化する特異なモンスターである。
    「外部(外殻)に瓦礫や岩などを纏う」というモンスターは幾つか類例があるものの、
    タイクンザムザの殻は岩殻を除いて*2本体の甲殻であり、朱殻に至っては自ら脱ぎ捨てている。
    その脱ぎ捨てるシーンが非常に派手であったことから「脱皮」とプレイヤーに称されている。
    • ただ、これは厳密に言えば成長のために行う「脱皮」とは言い難い。
      タイクンザムザが追い込まれない限り脆弱な薄殻は晒さず、「奥の手」と呼ぶべきものである。
    • 生態学的な意味での脱皮をタイクンザムザが行うのかは不明だが、
      「脱皮すべき古い甲殻をそのまま纏い続け、結果的に多層の外殻が形成される」との解釈も可能。
      薄殻は口元という必要最小限の露出に留まり、他の部分には朱殻や岩殻を纏うという外観から、
      この仮説を採用した場合はタイクンザムザが意図的に「殻を脱がない」で過ごしていることになる。

アトラル・カアン・イシュワルダ

  • いずれも外殻ないし外部構造体を脱ぎ捨てる行動があり、プレイヤーから「脱皮」と称される。
    しかし、これらはモンスター本体由来の外殻ではないため、やはり脱皮とは言い難い。

関連項目

フィールド/抜け殻


*1 誰一人として居らず静まり返っている様子を指す慣用句「もぬけの殻」の「もぬけ」である。
*2 岩殻の中でも下の甲殻と一体化しつつある「堅殻」など例外あり。