MH4Gより登場した、クシャルダオラの素材をベースとしたチャージアックス。
錆びたクシャルダオラの素材で作れるエルダオル=カスカも本項で併せて紹介する。
目次
概要
- 遥か北の果てのとある国に伝わる神の姿を模したというチャージアックス。
クシャルダオラの武器には片手剣やランス、ガンランスなど、いくつもの盾持ちの武器があるが、
この武器の盾はそのどれとも異なる、カメムシ亀の甲羅のようなデザインである。
斧状態になると盾が展開し、頭と手足が出現。まさに亀の形になる。
その如何にも頑強そうな盾は厄災をもはね除けると言う。
性能
MH4G
- 前作MH4では氷属性のチャージアックスはシールドスクアーロ系列とスタールークアクス系列だけだったが、
ついにクシャルダオラがその領域に乗り込んできた。
しかし、生産に崩竜の腹鱗を必要とするため、素材こそ全て上位のものだが実質的にG級武器である。
優秀な武器の多いクシャルダオラの武器群の一つだけあって、
生産できれば即戦力として導入できるほどの実力を持っており、しかもまだ強化形態を残している。
- G級クシャルダオラの素材を獲得できればダオラ=ゲンムへと強化できる。
肝心の性能だが、- 属性持ちのチャージアックスとしては平均的な攻撃力972
- 若干ながらも攻撃力の物足りなさをカバーできる会心率10%
- さらに追加ダメージを叩き込める榴弾ビン搭載
- 十分に活躍が見込める氷属性380
- 素でもそれなりの白ゲージ、斬れ味レベル+1発動でやや長い紫ゲージも
- スロット2つで汎用性もそこそこ
属性で一気に攻めるならシールドスクアーロ系統の方が勝るが、
総合的なバランスの良さならダオラ=ゲンムの方が圧倒的である。
自分の装備や相手の弱点などを考え、上手く使い分けていきたい。- ちなみに、グランドスターアクスの方はG級強化先が登場しなかったため、ライバルにはなり得ない。
MHX
- MHXでも続投。今回は下位から製作可能。
もっとも、クシャルダオラの登場時期の関係で、攻略に使用するのはほぼ無理である。
下位でLV2、HR解放後に最終段階のダオラ=ゲンムに強化可能。
性能は、- 攻撃力180・会心率5%
- 氷属性31・榴弾ビン
- 素で白、匠で延長可能
- スロット2
- というのも、今回の氷属性チャージアックスはライバルが実に手強い。 属性主体とすると強属性ビンのギア・グラースに負け、物理面ではフロスティベイルに劣る。
- 何より痛いのは登場時期の差。HR解放前ではダオラ=カスカLV2までしか強化できないこちらに対して、
ライバルは獰猛化狩猟の証IIが有れば強化できてしまう点。
ザ・ボア・ファナーはウカムル素材がいるのでこちらより遅いが、前述の通り前段階で負けている。
勝っているのは圧倒的な斬れ味のみといってもいい。
この武器を運用しようとするときは、斬れ味白を生かせる相手にしたい。
- ちなみに、性能が同程度のライバルはMH4GではあちらのG級派生がなく不戦勝したグランドスターアクス。
攻撃力と会心率5%で劣っているが属性値と斬れ味は優っており、なによりスロット2の差でこちらが優位だろう。
MHXX
- G級強化でダオラ=アクパーラという新たな銘を手に入れた。その性能は、
- 攻撃力300・会心率10%
- 氷属性35・榴弾ビン
- 素で白60、斬れ味+2で紫20
- スロットは据え置きの2
さらに、前作の段階でしのぎを削っていたグランドクロスアクスには攻撃力が追いついた結果、
会心率5%差以外の全てで上回り、見事に完全勝利を収めることに成功した。- また、氷属性盾斧にはライバルが追加されなかったのも追い風である。
餓斜ン具王? あいつも残念な結果だったよ…
- この武器ならではの強みは前作と変わらず素のゲージの長さ。
しかし、本作では斬れ味+2で出るゲージがウンシュルトベイルは白20紫30、
ザ・ボア・テドミアに至っては匠で出るゲージが堂々の紫50と
匠運用を前提に考えると斬れ味で敗北してしまうというまさかの結果になってしまった。
- そして、要求される素材が素材なので強化時期の遅さも据え置き。
この武器の最大の壁となっているウンシュルトベイルがG★4で完成するのに、
こちらはHR解放まで限界突破する事すら出来ないので、完成させたところで使い所はあまりないのである…。
- 当然、こんな性能でも悪名高き例のアレを要求される。ハッキリ言って無駄遣いにも程がある。
わざわざコレを作るくらいなら他の盾斧を作った方が賢明だろう。
MHW
- 今作でも続投、黒鋼の盾斧から分岐を経てダオラ=ゲンムとなる。
古龍武器としての威力を是非とも見せつけてほしい所であるがその性能は- 少し物足りない攻撃力648
- 低めの攻撃力を補う会心率15%
- 低倍率・高会心に噛み合わない榴弾ビン
- 属性武器としても高いとは言えない氷属性180
- 素ではそこそこの青ゲージ40だが、白ゲージが出るのは匠4から
- 古龍武器としての意地か、スロットはレベル1とレベル2の合計2個
- そもそも基本性能からして、別属性ではあるがビンを換えたカガチノカイナIIIとほぼ同じである。
カガチノカイナはレア度6であるがこちらは古龍武器らしくレア度8となっている。
これではレア度負けしていると言われても仕方がないだろう。
- 氷属性武器としてみれば、 …と優秀な連中ばかり。
- 流石に皇金の盾斧・氷と比べるのは酷なので、それ以外の二振りと比べても氷攻めには彼方の方が上。
物理も属性も通りやすいラージャンでもいれは話は別だが残念ながら今作には未実装。
仮に実装されたとしてもガイラ武器2振りには勝てないが
テオ相手にギリギリ候補に挙がるかどうかといったところだが、
現状でダオラが選ばれることはまず無いだろう。
- 作成時期の遅さから攻略用には使えず、作れた頃には纏まりすぎた性能のせいで
他の特化型武器に後れを取るという不遇なこの武器だが、用途が無いわけではない。
高めな会心率を活かし超会心と属性会心を絡めるのである。
15%もあれば渾身と合わせるだけで45%、達人の煙筒と合わせれば95%まで上がり弱点特効すら不要となる。
ここまでお膳立てする為にはかなりの装飾品探しが必要になるが、
揃えてしまいさえすれば他の高火力武器に引けを取らない性能になる。
やり込みの果てに輝きを見せてくれる武器と言えるだろう。
他の武器はここまでしなくても十分に輝きを見せてくれるが。
- この武器はどの火力スキルを発動させても中途半端な強化にしかならないが、
逆に考えれば武器単体で低レベルながら完成してると言えるので、
いっそ火力スキルを切り、生存スキル等を積みまくってストレスフリーで遊ぶという新しい使い方もできる。
幸いな事に盾斧は様々なスキルを有効活用でき、スキルの取捨選択に悩まされる武器である。
ギガフロストは氷強化と匠を入れないとイマイチパッとしない性能で、
ガイラ氷は属性解放必須で氷属性強化もほぼ必須、匠もできれば欲しいので装備自由度が低い。
一方で、ダオラは匠が1か2あるだけで十分、研磨をストレスと感じないならそれすら不要。
剛刃研磨なら珠さえあれば1スロで発動もできる。
効率重視ではなくモンスターと気楽に戯れたい人にお勧めしたい一本である。
MHW:I
- MRの解放に応じこの武器も強化先が追加された。最終強化名はMHXXと同じくダオラ=アクパーラ。その性能は…
- 上位の頃よりマシになった攻撃力936
- それをフォローする会心率15%
- ギリギリ実用範囲の氷属性240
- スロットはLv2が1つとLv1が1つ
- 斬れ味は素で白50、匠Lv5で紫30。
- ビンは榴弾ビン
- レア度は11のためカスタム強化は4枠
- 1番嬉しいのは攻撃力の改善で、カガチ武器と同類という事はまずなくなった。
因みに向こうの攻撃力はワースト1位の828。これと同じだったら面目丸つぶれだっただろう
さらに、会心率15%のおかげで期待値も会心込みで白なら356、紫なら374と悪くない。
- アクパーラ単体で見るとまあまあな性能になったが、他を見るとライバルが強すぎた。
- まず、氷属性480に強属性ビンというベストマッチな組み合わせを持つディープシュネーゲル。
「氷属性はこれ一本でいい」と言わしめる程の性能でアクパーラの立場もかなり厳しい。
榴弾ビンと会心率を活かして差別化しよう。 - 他に攻撃力900と低いが属性値300&強属性ビン、
そこに会心率30%と会心特化装備が組めるエルガーヴォルフ。 - 更に、上位では覚醒させるとこの武器の上位互換と化していた覚醒タナトスフォース。
また、榴弾ビンで見ると同じ時期に完成するネロミェールのヒュドロスカルティアや、
アン・イシュワルダの業力不滅ー閻王ーといった強力な武器も産まれてくる。
その上、MRを解放するとルナ=エストオレや壊滅の一束【潰】も出てくる。流石にこれらと比べるのは酷か。
Ver.13.50ではついにMR強化した皇金の盾斧・氷と言う属性の化け物まで出てきてさらに影が…… - まず、氷属性480に強属性ビンというベストマッチな組み合わせを持つディープシュネーゲル。
- とはいえ、上位の頃と比べるとまだマシになったのは事実。
効率にこだわらないのなら、この武器を担いでジンオウガを狩りにいってはどうだろうか。
また、前作での思いが通じたのかアップデートにてラージャンが現れてくれたので、
そちらに行くのもいいかもしれない。- ……と言いたい、が作成難易度が妙に高い。
強化過程で古龍の大宝玉は勿論のこと、他にも鋼龍の剛角を5本も要求してくる。
2本とか3本の間違いではない。5本である。
今作のクシャルダオラの頭部の耐久値が凄まじい事になっており頭部を集中的に狙わないと破壊は不可能。
仮に破壊しても例のセンサーが鋼の厚龍鱗に化けさせてしまうが、剥ぎ取りでも出てくるのが救いか。
そこまでして作る価値があるの?と聞かれると…
- ……と言いたい、が作成難易度が妙に高い。
MHRise
- Ver2.0のクシャルダオラ参戦と共に実装された。
生産時はダオラ=カスカIであり、その性能と言うと- 少し低めの攻撃力180
- 低めの攻撃力を補う会心率10%
- 低めの攻撃力なので微妙な榴弾ビン
- 榴弾ビンなのに割と高めな氷属性30
- 素の斬れ味は青40、白が出るのは匠3から
- スロットはLv1が1つだけ
- 百竜スキルは攻撃力強化II/会心率強化II/鋼龍の魂
しかし、ワールドの頃とは違って属性値が30(MHWで言えば300)あり、斬れ味も10長い。
さらに、百竜スキルの鋼龍の魂のおかげで会心率が実質35~40%あるようなものなので、
弱点特効や超会心など会心系のスキルとの相性もいい。
- そして、Ver3.0で最終強化のダオラ=ゲンムが実装。
- 少し増えた攻撃力190
- 会心率は変わらず10%
- 榴弾ビン
- さらに成長した氷属性36
- 微量ながら素で斬れ味白を持ち、匠で延長可
- スロットもそのままLv1が1つ
- 百竜スキルは攻撃力強化III/会心率強化III/鋼龍の魂
- 鋼龍の魂による高い会心率が控えめな攻撃力を支えている。
連続攻撃を条件とする鋼龍の魂は、通常の手数でも維持が可能ではあるが、
本作で刷新した高圧廻填斬りおよび斧強化状態との相性が抜群。
斧強化は強烈な多段ヒットで斬撃ダメージを大きく伸ばしてくれるため、
低攻撃力高属性値と合わない榴弾ビンも、斧強化を躊躇う必要がないとポジティブに捉えられる。
スキルによる斬れ味のケアは必須だが、斧強化時の斬れ味消費がMHW:Iから改善されたのもありがたい。
竜巻を自在に操る鋼龍の如く、狩場に旋風を巻き起こそう。
MHR:S
氷河を渡り冬を告げる神の
具現。全てを無為に飲み込み
押し流す怒濤の氷盾斧。
(ダオラ=アクパーラ)
- 最終強化は奇しき赫耀のバルファルクを倒した後とかなり遅め。
とはいえ、素材自体は易しめで、少々厄介と言えるのはいつものアレだけ。
天彗龍の旋尾も、バルファルクは尻尾だけやたらと部位耐久値が低いため切断には苦労しない。
- 意気揚々とダオラ=アクパーラの作製画面を覗きこんだハンターたち。
斧強化状態の仕様変更も含めて堅実な性能に仕上がっていたこの武器だが…?- 少々低いが許容範囲の攻撃力320
- 素でまずまずの白、匠分は全て紫
- 同属性中第2位に食い込む氷属性62
- 会心率10%でほんのり物理を底上げ
- あるに越したことはないLv1スロットが1つ
- 百竜装飾品スロットはLv3と優秀
- 伝統の榴弾ビン
これは「高い属性値をビンに反映できず、低い榴弾火力のみが浮き彫りになっていた」ことに起因する。
しかし、斧強化状態は斬撃重視で榴弾ビンのダメージはそこまで重視せずとも良くなり、
新鉄蟲糸技のエアダッシュによって斧強化を維持しつつスタンを積極的に狙うことが可能になったため、
過去の欠点は今や「属性ダメージを荒稼ぎしつつスタンも取れる」長所とすら言える。
総じて、古龍の猛威を見せつける堂々たる仕上がりで初登場以来となる輝きを放っている。
いくら風雪を司る古龍由来とはいえ、踏んだり蹴ったりな冬の時代が長過ぎである。
- 運用の際には必ず匠で紫を出し、剛刃や達人芸で維持できるスキル構築にしよう。
理由の1つとして、元々の攻撃力が低いこと。紫を出さないと流石に物理面が厳しい。
もう1つは紫ゲージの属性補正が強烈なこと。この武器の短所を補い、長所を大きく伸ばせる。- ジンオウガやライゼクスのように氷弱点だが超出力が有効でない*2相手には特に担いでいきたい。
平時は榴弾で誤魔化しつつ、ダウンさせたら弱点へ斧強化のラッシュをお見舞いするという戦法が非常にハマる。
氷が弱点のモンスターは全体的に物理もよく通る相手ばかりというのは有名な話ではあるが。
- ジンオウガやライゼクスのように氷弱点だが超出力が有効でない*2相手には特に担いでいきたい。
- 氷属性の榴弾盾斧には他に新顔のガシャ武器と同じく新顔のイケメン武器が存在する。
- ギガゴガシャ!は高い攻撃力に低い会心率と、旧き良き榴弾重視の系譜なので競合はしない。
氷輪盾斧パンセレノンはゴシャガシャとこの武器の中間のような性能で、素の紫40が特徴。
斬れ味ケアが3本の中で最も軽く済むため、護石次第で恐るべき物理火力を生み出してくる。
しかし、属性値が32と微妙なので、住み分けは十分できているか。
- ギガゴガシャ!は高い攻撃力に低い会心率と、旧き良き榴弾重視の系譜なので競合はしない。
- Ver.11で「傀異錬成」が実装され、スキル面の事情が変わってきている。
斬れ味強化によって素で紫10が出現し、匠なしでの運用が視野に入ってきたのだ。
紫の補正はかつてほど絶対的ではないが、それでも白と比べて物理1.05倍、属性1.09倍の差が出る。
倍率を見れば未だ強力な火力スキルであることは明白で、特に属性で戦う本武器では恩恵が大きい。
これがスキル枠を消費せず得られるようになるのだから、使わない手もないだろう。- 匠の付いている防具は往々にして、匠以外のスキルやスロットが微妙というのもある。
今まで匠のために諦めていた快適スキルや他の火力スキルに換装できる可能性が出てきており、
本武器はさらなる進化を遂げていくかもしれない。 - 一方、Ver.12にてLv2分の効果を持つ匠珠II【4】が登場した。
同時期では余りがちなスロットLv4を有効活用できる為、
これだけで紫を出して傀異錬成を攻撃力や属性値に充てても良し、
或いは併用して紫30にするも良しだろう。
- 匠の付いている防具は往々にして、匠以外のスキルやスロットが微妙というのもある。
- 後のVer.14、15アプデにより本武器はさらにクシャルダオラだけに追い風を受けた。
武器の傀異錬成にて、傀異スロットの拡張によりボーナスが付与されるようになり、
属性武器である本武器は「攻撃力・属性値・斬れ味」の3つが強化されるようになったのである。
それらにより、本武器は最終的に- 平均を超える攻撃力345
- 風雪を司る古龍の貫禄を見せつける属性値は驚異の80 本当に榴弾ビンなのか?
- それに加えて斬れ味は遂に手に入れた素で紫20
攻撃力やただでさえ榴弾ビンとは思えない数値を持っていた属性値がさらに上がった他、
今までは匠や傀異錬成で出す必要があった斬れ味紫をついに素で獲得するまでに至った。
上述の傀異錬成で属性強化を最大まで振った場合、属性値は素で驚愕の115にまでなる。
同じ強化内容で素で100を超える属性値を持つ他の氷チャアクは強属性ビンの2本だけと見ると、
この武器の属性値の凄まじさが伝わってくる。
これ本当に榴弾ビンなの?
更に、Ver.15アプデで追加された傀異錬金術により、伏魔響命のような元固有スキルを持ちながら
凄まじいスロットを持つお守りを生成できるようになり、過去のバージョンとは比べ物にならないレベルでスキル面での話が
変わったのも見逃せない。
お守りや防具の傀異錬成にもよるものの、自由度と素晴らしい高火力を兼ね備えた氷チャアクに仕上がった。
ただ、いくら素で紫ゲージが出るようになったとはいえ、斧強化でゴリゴリ削る運用において
紫20程度では正直言って物足りないため、依然として何かしらの斬れ味補強スキルは必要であることには変わりない。
匠や剛刃研磨等、自分のスキル環境とプレイスタイルに合ったスキルを選んで補強しよう。
初登場から悲惨な性能の後輩には是非とも見習って欲しいものである
エルダオル=カスカ
MH4G
- 錆びたクシャルダオラの素材を用いたチャージアックス。
説明文によると、災いの邪神を祓う盾斧と伝えられており、
白銀に閉ざされし北国の神は万世を経て神々しき力を増すという。
その性能は- 属性持ちではトップの攻撃力1116
- ゲンムと同様の榴弾ビン
- 相変わらずの会心率-35%
- 他のクジュラ武器よりはマシな氷属性230
- 素で紫ゲージ10・匠無効
- 他のクジュラ武器と同様な性能に総合的にはゲンムに負けているが、
榴弾ビンは武器倍率依存であり、低い会心率や難がある斬れ味を無視出来るので、
この点ではゲンムに大きく勝っている。
- 期待値は約282.9で、ゲンムが約276.8であるため、属性以外のダメージソースは全て勝っていると言える。
ただし、ゲンムが匠を付けた時の紫ゲージは30で、この武器は業物を付けても20であり、
白ゲージではゲンムの紫ゲージには勝てないので、継続的な火力では負けている。
また、今作は匠と業物の併用が容易なのも、この武器には痛手である。
- 属性は負けてはいるが、他のクジュラ武器の手数が多い武器種は200未満で、
手数が少ない武器種でも最大が狩猟笛の240なのを考えると、かなり優遇されている。
チャージアックスは変形で手数が変わるため、斧モードで見るとかなり低い数値だが、
剣モードではダメージソースとしては有用である。
さらに、高い攻撃力はそのまま榴弾ビンの爆発ダメージにも関わってくるため、
「剣での手数をメインに攻める→エネルギーが溜まったら斧では属性解放斬りのみに留める」
…という使い方が理想的と言える。要するにチャージアックスとしてわりと普通の使い方である。
会心率の低さはかなり痛いところだが。
余談
- 北の国の神の姿を模したという設定や、亀を模した盾のデザイン、そしてダオラ=ゲンムという銘からして、
モチーフとなったのは中国の四神の一体、北方を守護するという聖獣である黒い亀「玄武」であると思われる。
時期的にもどこぞの変神とは一切関係無い「私はカメだぁ!!」
あと同じ系列の子育て王とも関係ない。
- 「カスカ(Casca)」はポルトガル語で「甲羅、殻」という意味。
英語でいう「シェル(shell)」に相当する単語である。
- 「アクパーラ」はインド二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」の中で語られる、
天地創造神話「乳海攪拌」に登場する巨大な亀の名前。
力を失った神々が不死の霊薬"アムリタ"を作るため、乳海と呼ばれる海を掻き混ぜる場面で、
攪拌棒として用いられたマンダラ山を支える役割を果たしている。
ちなみにもう一つの叙事詩である「ラーマーヤナ」ではアクパーラは登場せず、
ヴィシュヌ神が変身した大亀クールマが代わりに登場する。- 古代インドの宇宙観を表したものとして、
「大地を複数の巨象が支え、それらを巨大な亀が支え、それをさらに巨大な蛇が支える」という図式が有名となっている。
しかしながら近年になって、この宇宙観は実はインドには存在せず、
19世紀頃にヨーロッパの作家によって創作されたものであるという説が有力になってきた。
この図式は上述した乳海攪拌の他に、イスラムの宇宙観や西洋のウロボロスなど複数の神話がごちゃ混ぜになっており、
当時のヨーロッパ人がアジアを揶揄して、面白おかしく誇張して書き上げたという趣が強い。
- 古代インドの宇宙観を表したものとして、
- 発音通りに「幽か」から「幻夢」と受け取れば、神の姿を模した武器が
力をつけるにしたがって実体は薄らいでいくと言う、どこか幻想的なダブルミーニングである。
MHR:Sの時代までは存在感自体が薄らいでいたが、それを暗喩した物ではないと思いたい
- World以降で斧強化状態が登場し、斧を強制的に回転させて切り刻む攻撃が脚光を浴びる中、
甲羅のカタチをした盾が回転ノコのようで非常にマッチしている。
回転する甲羅のフチで斬りつける姿は、まるで円盤飛行しながら相手に突進するガメラ。
平成3部作と言われる時期のガメラは玄武の顕現として描かれているので、
冗談でもなんでもなくイメージとしては完璧だったりする。