モンスターを捕獲するために開発された強力な麻酔薬。
弱ったモンスターに投与すると、たちまち意識を失わせることができる。
ここでは主な調合先である「捕獲用麻酔玉」なども併せて解説する。
概要
- マヒダケとネムリ草を調合して作られる。ただし調合成功率はあまり高くない。
雑貨屋やギルドストアでも販売している。
- 強力かつ危険な薬品であるため、取り扱い注意の意味合いとして赤い染料で着色されている。
このアイテムや捕獲用麻酔玉などのアイコンが赤いのはそのため。
しかしハンターが自分で調合する場合は染料は使わない。
もしかすると店売りの物と自家製の物では色が違うのかもしれない。
因みにこちらも人為的に付けられているのか元々そうなのかは不明だが、
臭いを嗅ぐと僅かに目に染みる刺激臭がするらしい。
- MHXX以前の作品では、出来上がるのは薬液そのものだけ。
このままではモンスターに投与する方法が無いので、別の素材と調合して使う必要があった。
故に、捕獲クエストでは罠に加えて必ず飛び道具の麻酔アイテムを調達する必要があり、
無ければリタイアは避けられなかった。
- MHWorld以降は、マヒダケ+ネムリ草の調合で捕獲用麻酔玉が直接作成可能。
よって「捕獲用麻酔薬」というアイテム自体がお役御免となり、敢えなくリストラ。
13年弱の皆勤記録に幕が下りた。
麻酔玉を直接調合ないし入手できないのは煩わしいという指摘は長年存在しており、
捕獲に必須となるアイテムという点も考えての仕様変更だと思われるが、
果たして今後の作品で捕獲用麻酔薬に再登場の機会は与えられるのだろうか。- なお、捕獲用麻酔弾や捕獲用麻酔投げナイフの調合には捕獲用麻酔玉を使用するようになったため、
完全に捕獲用麻酔薬の付け入る隙は無くなっている。 - Worldでは植生研究所で素材を栽培して調合する他、交易船の消費アイテム欄や捕獲クエストのBOXに紛れ込んでいる。
その他にはマカ錬金、アイスボーンでは蒸気機関管理所で度々排出されるので、入手手段は豊富。
今作では捕獲する方が貰える素材も多く、狩猟時間の短縮によるクエスト失敗リスクも下げられるので、
序盤から量産しておいて損は無い。
- なお、捕獲用麻酔弾や捕獲用麻酔投げナイフの調合には捕獲用麻酔玉を使用するようになったため、
- MHRiseでは雑貨屋やギルドストアで麻酔玉を直接購入できるようになった。
もちろん調合で入手することも可能で、Worldと同様にマヒダケとネムリ草で作れる。
ちなみに捕獲用麻酔薬はリストラされたままである
- 薬液を体表や外殻の上にかけただけでは基本的に意味が無く、何らかの方法で体内に吸収させねばならない。
素材玉と混ぜて破裂させ気化した麻酔を吸い込ませる、ナイフで血液中に注入するといった、
麻酔薬と調合して作られるアイテムはいずれも「無理やり麻酔成分を体内に送り込む道具」である。- なぜか、空きビンと調合することはできず、捕獲用麻酔ビンは存在しない。
その気になれば直接装填できそうなものだが……。
システム面で、弓の溜めと麻酔値を合わせたり、拡散矢といった複数発の弓矢で
簡単に捕獲出来ない様にするのが技術的に難しいのかもしれない。 - 同様に生肉と調合して、捕獲用麻酔生肉が作れたりはしない。
経口摂取ではダメという事だろうか。
まぁ仮に作ったとしても罠にかかる直前に食べて貰わないと捕獲が成立しないので、単に作らないだけか。 - 麻酔玉はモンスター尻尾の先に当てようが翼膜に当てようが捕獲する事が可能。
直接薬液を流し込むナイフはまだしも、吸わせているであろう麻酔玉には若干違和感が生じる。
皮膚から吸収させているのだろうか。吸引させるために頭に毎回当てなければならなかったら困るが、それはそれで薬液を直接ぶっかければよいのではと言う疑問も残る - どうやらこの現象は
主人公補正ゲーム的な都合のようで、
MHP2GのOPムービーではリオレイアの、MHP3の方ではアオアシラの頭を捕獲用麻酔弾でわざわざ狙い撃っている。
どちらも着弾の衝撃で破裂した弾が桃色の煙を発し、モンスターは顔の辺りを煙に巻かれて眠りに落ちるため、
設定上は麻酔薬の粉末か気体を吸い込ませる方式となっているようだ。
特にリオレイアの方は穴にはまった胴体ではなく、もがいて暴れる顔面を敢えて狙っているので、
本来は呼吸器に近い場所に当てないとダメなのだろう。
この様子だと最後の最後で麻酔が頭に命中せず捕獲失敗なんていうこともザラに起こっているのではないか…。
ほぼ動きが無くなるシビレ罠はまだしも、落とし穴での捕獲はかなりシビアと見える。
特殊許可クエストは阿鼻叫喚の地獄絵図であろう。
- なぜか、空きビンと調合することはできず、捕獲用麻酔ビンは存在しない。
- きちんと捕獲の手順を理解してプレイしていれば
麻酔を1回のクエストで10個も20個も使ったりする必要はまずなく*1、
基本的にクエストに持ち込むのは麻酔玉なり麻酔弾なりの完成品だけで良い。
一度に持てる麻酔玉の数も8つである。
しかし捕獲用麻酔ナイフを使いたい場合、調合相手の投げナイフが支給専用品であるため、
薬の状態で持ち込んで現地調合する必要がある。
また、捕獲用麻酔ナイフは調合が難しい部類のアイテムであるため、調合書も欲しいところ。- 作った麻酔ナイフも支給専用品扱いなので、
自腹で用意した麻酔薬を使っているのだとしても持ち帰る事はできない。
使うかどうかは作った本人次第である。 - そもそも捕獲用麻酔ナイフを敢えて調合する必要性はほとんどない。
多くのプレイヤーは調合リストを埋めたらそれっきりなのではなかろうか。 - マヒダケ・ネムリ草・投げナイフはいずれもフィールドによっては採取可能なアイテム。
雪山や沼地ではその全てが揃っているため、その気になれば完全な現地調達も一応可能。
- 作った麻酔ナイフも支給専用品扱いなので、
- 強力な麻酔薬という設定からか、旧作では扱いが特殊であった。
特に無印・MHG・MHPでは、捕獲用麻酔玉を始めとする捕獲用のアイテムには強力な睡眠属性が設定されていた。
しかも、それらは耐性を無視して麻酔2発で強制的に睡眠させることが可能であった。
この性質上、たとえ罠に掛かっておらずとも捕獲可能ラインまで体力を削っていなくとも、
モンスターは麻酔を2回当てられるだけでその場で眠ってしまうのである。
素早く簡単に睡眠状態にした上で大タル爆弾や溜め攻撃との併用で大ダメージを与え続けられたことから、
現在は毒に次ぐバランスブレイカーの一種として知られている。- しかし、この状態異常システムの影響で逆に捕獲し辛い現象が発生してしまった。
麻酔玉・麻酔弾は支給専用アイテムであり持参もできなかった時代であったため、
システムを理解出来ずにこれらを無駄に消費してしまうと、捕獲クエストで詰んでしまうのである。 - これを懸念したのか、MH2以降の作品では通常の睡眠とは別の、専用の状態異常属性が設定されている。
支給品以外に自分で持ち込む事が可能になった代わりに睡眠効果は無くなったが、
飛行中や天井に張り付いているモンスターを撃ち落とせる場合がある。
もっとも現在地以下にしか投げれない麻酔玉を中空や天井のモンスターに当てるのはほぼ不可能といって良いが。
- しかし、この状態異常システムの影響で逆に捕獲し辛い現象が発生してしまった。
- 捕獲用麻酔玉の使い方はシリーズが進むたびに少しずつ変わっている。
MH4より前の作品はお馴染みの遠投スタイルで、MH4からはスライドパッドをニュートラルにしておくと
足元にも投げられるようになった。前に投げたい場合はスライドパッドを前に倒せば良い。
これにより、落とし穴にはまったドスジャギィ等の体の小さいモンスターを捕獲しやすくなった。
…というか、これを知らないと非常に苦労するクエストがある。
また、MHF-GGにおいてもこのシステムが輸入された。- それ以前は小さいモンスターに捕獲用麻酔玉を当てるのは困難であった。
そのため、スコープで狙える捕獲用麻酔弾がかなり役に立っていた。
スティックを倒すと移動しながら足元に投げる。
また、麻酔玉の煙が寝ているモンスターを起こさないようになり、
瀕死になって眠ったモンスターに先に麻酔玉を当ててから罠を仕掛ける事で確実に捕獲ができる。
過去作でたまに起きていた、麻酔玉を投げようと思ったら小型モンスターの横槍が入り、
モンスターが罠から抜け出してしまう……という事態を防ぐ事ができる。- 細かい点ではモーションも変化し、煙を吸い込まないように片腕で鼻と口を塞ぎながら投げている。
小型の設置物と同じようにアンダースローで投げるため山なりに飛んでいき、射程は短め。
また、空中では真下に向かって投げつける。 - それ以前は小さいモンスターに捕獲用麻酔玉を当てるのは困難であった。
- 捕獲の項でも述べる通り、古龍種モンスターや超大型モンスターは捕獲できない(そもそも罠も効かない)が、
例外的に、特定状況でのみ捕獲用麻酔が有効な古龍や超大型モンスターも存在する。- MHP2Gにおけるヤマツカミの場合、吸い込み中に口内に麻酔玉を2個投げ込むことで墜落させる事が可能。
ただし撃墜に成功する度に、次回の撃墜に必要な麻酔玉の数が1個ずつ増えてしまう。 - オストガロアは、本体頭部から放つ瘴龍ブレスの予備動作中に、
同じく口の中に麻酔玉2個を投げ込めば、しばらくの間ダウンさせる事ができる。
このダウン中はオストガロアの背中の上に乗る事もでき、虹色に輝く背中の弱点を直接攻撃することも可能。
ヤマツカミと同様、ダウンさせるのに必要な麻酔玉の数はダウンさせる度に増えていく。 - MHFではラヴィエンテが怒った際、それを沈静化させるのにも用いられる。
サイズがサイズだけあって、ラヴィエンテに対して効果を発揮させるには10個*2が必要。
とはいえ、通常捕獲できるモンスターの20倍以上の体躯を持つことを考えれば、
たった10個で、かつ弱らせる必要もなく沈静化できるのはむしろ破格のコスパと言えよう。
あるいはラヴィエンテ側が麻酔の類に弱いのだろうか。
なお、ラヴィエンテの怒り状態はこの「鎮静支援」でなければ絶対に解除できないため、
野放しにしてしまうとその圧倒的な攻撃力の前にすぐにクエスト失敗してしまいかねない。
また、G級版にあたる猛狂期については全く別の方法*3で怒りを鎮めることになる。
- MHP2Gにおけるヤマツカミの場合、吸い込み中に口内に麻酔玉を2個投げ込むことで墜落させる事が可能。
余談
- そもそも麻酔とは痛みを取り除くために、薬物などの投与によって
一時的に感覚や反射を取り除かれた状態であり、睡眠状態とは別物である。- 現実世界で麻酔薬を取り扱うためには、
医学部か歯学部か獣医学部を卒業して医師免許・歯科医師免許・獣医免許のいずれかを取得した上で、
更に麻薬施用者免許を獲得しなければならない。
麻酔の使用は極めて高度な技術が必要なのである。- その専門性の高さ故に病院では麻酔を施すことを専門とする医師(麻酔科医)がいるほどで、
その麻酔科医になるのも研修を積み厚生労働省から認可される必要がある。 - なので漫画などで出てくるハンカチ等に染み込ませて吸引させると人を眠らせて、
放置しても自然に目を覚まし後遺症が残らない麻酔薬というのは存在しない。
- その専門性の高さ故に病院では麻酔を施すことを専門とする医師(麻酔科医)がいるほどで、
- ただし前述の麻薬施用者は「医療行為として生物に麻薬を投与できる免許」であり
「医療行為では無い麻薬の投与」についてはこの限りでは無い。
たとえば危険な大型動物が現れたため、駆除や捕獲のために鎮静化するために麻酔を打ち込む場合は*4
医療行為では無いため麻薬施用者免許が無くとも可能である。
もちろん審査を受けて認可が必要であったり
麻薬施用者免許が不要でもそれと別に麻薬を取り扱う許可を受けたり
その許可を受けた者の監督を受けてハンターが行動する必要があるため
決して麻酔という危険な薬剤を無節操に扱える訳ではない。
モンハンにおける麻酔による捕獲はどちらかというとこちらに近いと言えよう。 - よく、市街地に迷い込んだ猛獣などの殺処分に対して、「麻酔銃で眠らせる訳にはいかないのか」
という趣旨の批判が来る事があるが、実際の麻酔弾は効き目が表れるのに時間がかかり*5、
その間に撃たれたことに怒った動物が周囲に被害を齎すリスクがある為、かえって危険である。
また、麻酔銃の射程は10~15m程度とかなり短く連射も不可であったり、保護目的での
麻酔の使用には免許が必要となる為、そもそも出来る人間が非常に少ないといった問題点もある。
そうでなくとも、熊などは一度人間の食べ物の味を覚えると何度も人里にきてしまうので、
首尾よく捕獲して山などに放しても根本的な解決にならない事も多い。
その為、残念ながら最も確実な対処法は射殺なのが現状なのだ。
- 現実世界で麻酔薬を取り扱うためには、
- MGSPWにおけるMHP2Gとのコラボミッションではスネークの装備選択次第で、
麻酔弾を使用して対峙する大型モンスターを捕獲することが可能となっている。
ロケットランチャーやマシンガンと違い物理ダメージにならないのでひるみなどは発生せず、
普通に討伐するより難易度は高くなる。反面相手が生物である以上、
一般のミッションと同様に殺傷するとクリアランクが下がってしまうのだが、
周囲のランポスを討伐せず、メインターゲットも捕獲すればクリアランクSの獲得も可能で、
Sだとリオレウス・ティガレックス・ギアレックスの3種それぞれの固有迷彩服を入手出来る。
また、装備の設計図となるモンスター素材の入手確率も少し上がるため、
慣れてきたら捕獲に挑戦するといいだろう。- 同シリーズでは一般兵の頭部に麻酔弾を当てるとすぐに眠ってしまうが、
大型モンスターに関しては頭に当てても少し蓄積値が高くなる程度に留まる。
そのため弾薬不足に陥る可能性は高く、支援マーカーか無限バンダナが必須だろう。
数発で大型モンスターを眠らせる初期作品の麻酔の恐ろしさがよく分かる
ランポスに関してはすぐに眠らせることが可能。
- 同シリーズでは一般兵の頭部に麻酔弾を当てるとすぐに眠ってしまうが、
関連項目
システム/捕獲
アイテム/捕獲用麻酔弾
アイテム/手投げ玉
アイテム/マスイ罠 - MHSTシリーズに登場する罠。麻酔ガスを噴出させるが捕獲用ではない。