もの言わぬ巨大な拳骨。
いにしえより漢の勝負は言葉ではなく拳でと決まっている。
MH2から登場する石鎚。なのだが、その形状は…
目次
概要 
- どう見てもジャイアントげんこつである。
どこかの問題児の制裁にも使えそうだ。
こんなもので殴ったらタンコブどころではすまないだろうが…前が見えねェ - そして手首というか柄が異様なまでに細い。
というかところどころ欠けている。鉄拳がブッ飛んでいかないか心配である。
それはそれで強そうだが…。
- そして武器の説明文。
確かに男の浪漫を掻き立てられるような形状、そして性能である。
ぜひ男らしく武骨な装備と組み合わせたい。
そして相手は拳と拳で語り合えるコイツやアイツがいいだろう。
生きて帰れるかは別として。- ブラキディオスの方は登場作品の壁に阻まれていたが、
MH4にて見事共演を果たすことが可能となった。
また、MHFにも遷悠種として導入されたことにより、
こちらでも共演が可能である。 - ちなみにMH4(G)のギルドクエストでは、
件のラージャンとブラキディオスの両方が同時に出現するパターンがある。
狙って出すのは難しいが、もし入手できたらネタとしてテッケンで挑んでみるのもいいかもしれない。
生きて帰れるかは別として。
特に狂竜化ブラキディオスはとんでもない強さであり、
MH4GでG級段階まで持っていけば更にラージャンが極限化を果たす。
これのレベル140をソロでクリアできれば、冗談抜きにプロハンターを自称していい程の高難度である。
というか最大50分戦闘し続けて生きて帰ってこれただけでちょっとした偉業だろう。
片方倒せただけでもハンマー使いとしては間違いなく上級者である。 - MHXでは闘技大会の「ブラキディオス討伐」でハンマーを選択した場合、
なんとこの武器で出撃することになる。
これにより、わざわざ武器を生産せずとも気軽に拳と拳の語り合いが可能に。
いい時代になったものである。
- ブラキディオスの方は登場作品の壁に阻まれていたが、
性能 
MH2 
- レア採掘素材の「石像の拳」と引き換えに生産可能。
後のシリーズと異なり会心率が0%。
しかしエンシェントブロウに強化すると-20%に減少する。
一応、マイナス会心込みでもあのカオスレンダーといい勝負をする性能ではあったが、
そもそもカオスレンダー共々バルカンバスターにほぼ完敗してしまうのが辛い。
- ちなみにこの武器、生産だけで100,000zも掛かる。
そしてエンシェントブロウへの強化にも150,000zを要する。
他にはこれといった特殊な素材を要求されたりはしないのだが、
それだけでこんな大金が必要とは、石像の拳はそんなに加工に手間がかかる代物なのだろうか?
MHP2(G) 
- 石像の拳はなくなり鬼鉄からの強化で作成可能。
会心率は-10%に引き下げられた。
エンシェントブロウに強化するとMH2同様-20%に減少する。
- MHP2GではG級装備の石拳【愚】が追加された。
読みは『じゃくけん【ぐー】』である。
グーと読むからと言ってじゃんけんとは読まない。紛らわしい…。
弱拳と読むには相応しいが
- 攻撃力1664。高いの一言。
属性はつかないが、コレさえあればヘタに小細工するよりか強い。
破壊力抜群である。
- 素材はメランジェ鉱石、砦蟹上位素材、老山龍G級素材。
とは言え鉱石、堅殻*10に重殻*5なので、レア度10武器の中では作りやすい方だろう。
- しかし、今の今まで触れていなかったが、
斬れ味がそれはそれはとても残念なことになっている。
匠をつけても少し青ゲージが得られる程度。
そのうえ会心率-20%。
やはり形状だけでなく中身もネタだったようだ。
コレを使うよりかは、攻撃力1612だがちゃんとした斬れ味のマグニチュードや、
会心率を考慮してもほぼ全ての性能で上回る崩槌を使ったほうがまだマシである。
- ここまで聞くと誠に残念な話であるが、逆に下位や上位ではG級に比べ弾かれにくいので、
それらのクエを回すときに担げないこともない。
が、斬れ味補正のせいで結局与えられるダメージはマグニチュード等に劣る。
持っているならそれらを使った方が早いだろう。
もちろんここまで来ると討伐時間に大差ないので、見た目で選ぶのも悪くはないが。
MH4 
- 攻撃力は全ハンマー中3位の1092。
しかし会心率が-30%と低く、斬れ味も素では相変わらず、スキルでようやく青が現れる。
そしてなぜか覚醒をつけると雷450が付く。
カミナリ親父の鉄拳か?- まず、斬れ味と会心の関係で、無属性武器として使うのは絶望的である。
よって、必然的に覚醒で現れる高い属性値を活かした雷属性武器として使うことになる。 - 雷ハンマーには既に、
の2つが存在しているが、前者には属性値で、後者には攻撃力で凌駕しており、
そのポテンシャルは意外と高い。 - とはいえ、匠と覚醒が必須である分スキルの負担が重く、
また青ゲージが20しかないので継戦能力も低い。
やはりネタ武器の域は脱しきれていないのかもしれない…。 - ある意味ではMHP2Gよりも運用が難しくなっているといえる。
当時は見切りスキルだけで会心率をプラスにできたが、
今作では会心率低下と見切りスキルの弱体化によりそれが厳しくなっている。
まともに運用しようとした際の要求スキルもかなり重いため、
もしMH4でのスキルの付けやすさがなかったら、性能面ではネタ武器扱いすらされなかっただろう。
しかし、下には下がいるのであった。- が、この武器が最適解となりえるモンスターがいる。リオス希少種である。
ハンマーなので必然的に頭を狙うことになるのだが、
今作の彼らの頭は破壊前と破壊後で物理と属性の通りが大きく変化するため、
物理偏重・属性偏重である他の雷ハンマー、及び水ハンマーは火力を発揮しにくい。
その点、物理と属性を高レベルで兼ね備えたこのハンマーなら、
早い段階で頭を破壊しつつ、破壊後も安定したダメージを与え続けることができるのである。
また、破壊前の頭は斬れ味白でも弾かれるほど硬く、
逆に破壊後であれば緑でも弾かれないほど柔らかくなるので、斬れ味の悪さも気になりにくい。
ただのネタ武器として一蹴せず、
金銀リオス狩猟の際にはこのハンマーを担いで行ってみてはいかがだろうか?
- が、この武器が最適解となりえるモンスターがいる。リオス希少種である。
- まず、斬れ味と会心の関係で、無属性武器として使うのは絶望的である。
- 作成難易度だが、MHP2Gのように超大型モンスターの素材は使わず
テツカブラ・グラビモス亜種の素材と大量の鉱石を使い強化する。
問題はこの大量の鉱石である。
テッケンまで強化するのにどのようなルートを使っても大量の鉄鉱石を使用する。
たかが鉄鉱石と思うだろうが、その数なんと162*1。
2番目に鉄鉱石を使うディズオブアームですら合計50(ルートによっては60)で済むことを考えると使いすぎである。
よほどクエスト中に採掘していないと足りない数値である。
MH4G 
- MH4Gでは石拳【愚】が復活したのだが…
- 相変わらずの会心率-30%
- 低いことは無いが高いとは全く言えない攻撃力1508、武器倍率で290
- 覚醒で現れる、多少上がった雷属性500
- 斬れ味は素で長い青、匠で白20+紫10
というのも、前作で表示攻撃力だけは勝っていたダイラージャンの強化形である鬼神鎚【金鬼】の攻撃力が1560と、
他の性能が酷いのが相変わらずなのに逆転されるという事態が起きているのだ。
あちらは会心率-10%に匠で紫30と、実際の性能差はさらに大きい。
その上あちらの雷属性値も340まで上昇しており、覚醒の手間を考えると属性値160の差では厳しく、
属性での差別化も難しい。
- とはいえその作品内で最高の斬れ味を得たというのは大きな進歩である。
上記のように鬼神鎚【金鬼】が存在する以上、その劣化版扱いされるのは至極当然であると言えるが、
単体で見た場合はこれまでより遥かに使い勝手は増している。
どうあがいてもネタ武器の域を出られないのは全作品共通ながら、
「使う必要は全くないけど一応使えなくもない」ぐらいの性能は維持できていると言えるかも知れない。
少なくとも「使おうとしても全く使い物にならない」というよりはよっぽど良いはずである。 - MH4Gのスキル周りの環境なら、匠+覚醒+業物に挑戦者等で会心率をサポート……、
というくらいは余裕でできるので、暇な人は装備を作って実戦投入するのも悪くはないだろう。
むしろ性能面で路線変更があったために、見た目以外の個性(高攻撃力とそれを台無しにする酷い斬れ味)が
失われてしまっているのが問題だろうか……- 汎用性が上がって個性が失われたという点は、
鬼神鎚と同じラージャン武器のゴーデンライにも通じるところがある。
- 汎用性が上がって個性が失われたという点は、
MHX・MHXX 
- MHXでも続投。生産時はテッケン、最終強化でエンシェントブロウになる。
最終強化時の性能はというと、- かなり高い攻撃力250
- やっぱり低い会心率-20%
- 多めのスロット2
- 斬れ味ゲージは緑。斬れ味レベル+1で短い青、斬れ味レベル+2でそこそこの青
青ゲージが出ればそれなりの攻撃力になるとはいえ、所詮それなり。
なら多めのスロット2を活かせば…と言いたいところだが、
物理ハンマーは意外とスロットと威力を両立させた物が多く、
この点でも抜きん出ているとは言い難い。
ただ、青ゲージ運用できるなら素の攻撃力の高さもあって、目も当てられないほど酷いという威力ではない。
スロットも多めな分、全くのネタ武器ではなく、
使おうと思えば使えなくもない…くらいの立ち位置にはなっているかもしれない。
- MHXXでは究極強化で石拳【愚】となる。
かなり高い攻撃力370に相変わらずの会心率-20%、素では青30で斬れ味+2で白20、
スロットが一つ増え3スロットになった。
紫が出てこないのが気になるが、今作では紫ゲージ補正が弱体化したためそこまで痛くはない。
斬れ味に難はあるものの、柔らかいモンスター用のスロ3武器としての活躍が期待できる。- もっとも、無属性武器としての実用性を問うならネセト武器が存在するため、
こちらは最終的にはネタ武器寄りにはなるかもしれない。
とはいえ実はこちらの白ゲージは会心込みであちらの紫を僅かに超えているのと、
制作時期もこちらはG4とはいえクリア前でありネセトより早く、
宝玉を要求されるあちらと違って素材も難しいものが少ないため
秘めているポテンシャル自体は悪くない。
見た目で選ぶなら充分な性能を獲得できたと評価できるだろう。
今作テンプレのグギグギグをベースに装備を組めば、
匠業物見切りとこの武器にほしいスキルをすべて揃えることも容易である。
- もっとも、無属性武器としての実用性を問うならネセト武器が存在するため、
MHF 
- 基本的にはMH2と同様の性能。
それとは別にSP武器のイカリノテッケンがある。
見た目は赤いテッケンだが、龍・睡眠の双属性である。
ある職人が龍への怒りを叩き込んだと言われる一品。
テッケンで殴られて寝るとはこれ如何に?
まさか気絶させるということだろうか…
余談 
- 石像の拳から作られる「テッケン(鉄拳)」という名のハンマーで、強化に鉄鉱石を大量に使用し
G級では「石拳【愚】」になるという、冷静に考えると石製なんだか鉄製なんだかよく分からない武器である。
まぁ鉄分を豊富に含んだ岩石などは珍しいものではないが…。
- MHFには似たような武器としてシュトウという太刀がある。
その名の通り手刀、つまり指を閉じた手のひらの形をしている。空手チョップと言えば分りやすい。
祭典の証を作って作ることのできる狩人祭武器である。
シュトウからスタートし、親方印のシュトウ=イワギリかHC武器のシュトウ=マルタギリへ強化できる。
「どうせ攻撃力馬鹿でその他は残念なんだろ」と思う人もいるかもしれないが、
イワギリの攻撃力は1344とかなり高く、斬れ味レベル+1でしっかりと白まで届く。
そして驚いたことに会心率がプラスである。
欠点はスロットが無いこととリーチ短ということだろうか。
とはいえコレに素材を割くぐらいなら他に回したほうが賢明である
- MHW:Iではなんと掌の形状をしたハンマー、つまりパーの形のハンマーが登場した。
しかもラスボス素材の武器である。ちなみにテッケンと同じく右手。
発売当時はまさかのテッケン以来の素手型ハンマーに驚いたハンターも多かった。
残念ながら当作にはテッケンは実装されておらず、グーとパーの共演は実現しなかったが。
パーの方は優秀な性能であるため、テッケンが登場していても相性的な意味でも負けていた可能性は高いが。
- チョキさえあればグーチョキパーと全て揃う(パー役は指が開いていないが)のだが、
残念ながらチョキ役の武器はない。アメリカザリガニのハサミならあるのだが。- 刀身が二又に分かれている武器なら、太刀や大剣、片手剣なんかが存在する。
遠距離武器も、Y字型のフレームに弦を張ればワンチャンあるかもしれない。 - 防具も込みで考えるならば、忍の籠手を装備すると右手の人差し指と中指を立てた状態になり、
チョキっぽくなる。
やはり指は開いていないのだが。
- 刀身が二又に分かれている武器なら、太刀や大剣、片手剣なんかが存在する。
- MHXXではジャジャン拳なるもので戦う念能力者になりきれる装備がある。
是非ともこの「愚」を使い、溜める際にはあの場面を思い浮かべてみよう。
- 明治時代に入ると石・紙(ふろしき)・鋏を出し合う「石拳」が普及するようになり、
明治26年(1893年)には、「石拳」の一名として「ジャンケン」の語が存在したとされる。
諸説あるが、石拳の読み方である「じゃくけん」が訛って「ジャンケン」となった。
これが「石拳【愚】」の由来だと思われる。
関連項目 
武器/ギガントピストル - ジャイアントゲンコツ仲間(ついでに高威力低斬れ味)
武器/テッセン - 一文字違いのガルルガ双剣。こちらはそこそこ攻撃力に高斬れ味
武器/明珠在掌―降魔― - 手の形をしたハンマーの後輩。こちらはパー型。
武器/範馬刃牙流格闘術 - 文字通りの素手のゲンコツで戦いたい人はこちら。分類は双拳双剣。
アイテム/欠けた石像 - 素材として使われる石像第2弾。この武器と同じく石像から作られた武器群の紹介あり。