武器/範馬刃牙流格闘術

Last-modified: 2024-04-05 (金) 10:55:43

あらゆる最強とぶつかり合い、
激戦で鍛え上げられた
進化し続ける格闘術ッ!
(範馬刃牙流格闘術)

無数の激闘の果て、
ついに辿り着いた極致。
最終進化を遂げた範馬刃牙流格闘術ッ!
(真範馬刃牙流格闘術)

MH4Gにて初登場した双剣
後のMHX、MHXXでも引き続き登場している。

目次

概要

  • もはやおなじみのグラップラー刃牙(現:バキ道)とのコラボ武器第三弾。
    こちらはシリーズの主人公範馬刃牙(はんまバキ)に対応する武器であり、
    MHとのコラボ開始から約4年近く経ってようやく主人公にお鉢が回ってきた形となる。
  • MH4Gでは2014年12月4日配信のG級イベントクエスト『範馬刃牙・大いなる角竜』、
    MHXでは2016年2月25日配信の上位イベントクエスト『範馬刃牙・最大VS最強』のクリア報酬、
    地下闘技場入場券」を用いることで製作可能。
    • 両者とも防具・護石未装備を義務付けられ、闘技場でタイマン勝負をする高難易度クエストである。
      詳細はリンク先を参照。
  • それにしても格闘「術」なのだから、誰かに教わるならまだしも生産するというのはどういうことか。
    そんな疑問をふと思いつつ該当クエストをクリアし、生産プレビューを確認すると、
    ライオンの彫像の裏に主人公・刃牙のシルエットが描かれた金のプレートが映る。
    だが武器カテゴリーは双剣。普通なら二振り一対の剣が映るものである。
    この時点で妙な違和感、もしくは妙な既視感を覚えることだろう。
  • そして実際に作製(?)して装備しても金のプレートどこにも見当たらない
    それどころか背中に何も背負っていないという異常事態が発生する。
    明らかに丸腰の状態だが、武器ステータスはちゃんと確認できる
    ハンターは激しい違和感と不安デジャヴを感じながら、
    とりあえず適当なクエストに出発し、この武器(?)を抜刀してみると……
    何も起こらない。
    いや、双剣を抜刀した構えをしているのだが、武器らしきものは何も持ってない
    冗談抜きに何も手に持っていない
  • 作中でも散々に言われていた「武器なんて甘え」というシリーズの概念を体現するかのごとく、
    完全な素手という双剣……もとい双である。
    既視感・デジャブを感じた人は某海賊のアレの系譜であると分かったことだろう。
    こちらはジャイアント拳骨が出たり、それが巨大化したりもしない。清々しいまでに素手である。
    • そして曲がりなりにも双であるので、しっかり尻尾を斬ることはできる。
      もはや斬るというより抉り取ると言った方が正しい気もするが……。
      ブッ飛び過ぎてとてもツッコめねェよ。
  • 当然、モーションは双剣のままなので、これを装備して戦う様はとてつもなくシュールである。
    一応、手刀やバックナックルやフックに見えなくもないが……
    空中乱舞攻撃などは烈海王ぐるぐるパンチを彷彿とさせる。
  • しかし納刀の際にはちゃんと背中に双剣をしまうかのようなモーションを取り、
    砥石を使う際にはまるで見えない剣を持っているかのように剣を研ぐ。
    装備者本人はちゃんと双剣を使っているつもりだとでもいうのだろうか…。無刀に至るッッ
    まあ、原作読者であれば刃牙のリアルシャドーはご存知の事であろう。
  • 抜刀状態かどうかは構えでしか判断できないので、時折、抜刀状態なのに納刀状態と錯覚して
    ダッシュしようとして鬼人化発動、その一瞬の隙に手痛い攻撃を喰らうケースが稀にあるので注意。
    wikiで文面を読む分には「ないないそれはない」と総ツッコミを喰らいそうなイージーミスだが
    タフな相手との長時間狩猟、ソロでの大連続狩猟など、一瞬の判断ミスは意外と気付かない所で発生する。

性能

MH4G

  • そのスペックはというと、
    • レア10の双剣としてはだいたい平均的と言える攻撃力406
    • 斬れ味は素だと長い緑ゲージと短い青ゲージのみ、匠発動で青ゲージが延長
    • そしてこのシリーズで一番気になる会心率はなんと+45%
  • 目を疑う人もいるかもしれないが、これは誤記ではない。しっかりプラス45%である。
    今までの刃牙シリーズの武器といえば、高攻撃力・無視できないマイナス会心というものが多かったのに対し、
    この武器の会心率はちゃんとプラスに向いており、しかも本作の全双剣の中でも高会心率を売りとする
    覇鋭爪クーネアムカムTHEシャングリラすら僅かながらであるが超える値をマークしている。
    やはり原作的には、武器とかそんなものより己の拳こそが最強だということか…?
  • 同系統の無属性双剣は他にブロス・ケイオス叛逆爪セルレギオンなど結構多いのだが、
    上の2種を含めてどれもG★3以上でなければ作れないものばかりなのに対し、
    こちらはG★1許可証さえあればクエストが受注できる為、G★2までの繋ぎとしてならば
    完全物理型双拳の完成型の一つとしての活用が見込めるだろう。
    斬れ味こそ匠を含めても決して良いとは言えないが、それはクーネアムカムにも言えることである。
  • 作成には基本素材として刃牙道の書が3個必要。
    刃牙シリーズクエのお約束である防具・護石なしディアブロスを狩猟することで入手でき、
    他にはディアブロスの堅牢なねじれた角が4個、そしてレア素材である大地を穿つ剛角を2つ要求される。
    性能に見合って製作難度は高いが、
    幸い堅牢なねじれた角も大地を穿つ剛角も基本報酬に並ぶことが確認されている。
    更に部位破壊報酬はもちろん、サブターゲットであるディアブロスの両角破壊でも両アイテムは入手可能。
    そのため、"刃牙道の書"を集める過程で作成のための素材が全て集まっている可能性も十分にある。
  • 先述の通り、拳なのに斬れ味の概念がある。
    確かにひっきりなしに殴ってたら腕や拳だけ大きく疲労するから、
    それを斬れ味で表現すること自体に疑問は無いのだが、
    問題はそれを回復する方法は他の近接武器と変わらない、
    つまり、砥石で腕と拳の疲労を回復させられることである。
    肉体疲労なら肉を食ったり栄養ドリンク飲んだりした方が自然だとは思うが…。
    この格闘術の中には砥石によるマッサージ技術でもあるのだろうか?
    自身の体を研ぐ例は次回作で確かに出たわけだが…。
    • 同様に抗竜石を使う対象も勿論自分の拳。
      刃すらまともに通らない筈の極限状態のモンスターであろうとも、
      心撃さえ使えば素手でダメージを与えられてしまう。
      もはや石がどうこうの次元では無いような…。
  • 2024年4月9日以降は、ニンテンドーオンラインサービス終了に伴いイベントクエストの受信が出来なくなったため、
    本装備を入手するためには受信済みハンターとのローカル通信を行うしかない。

MHX

  • 今回は上位までなのでこの武器の性能も上位相当。
    最終強化した範馬刃牙流格闘術のスペックは
    • 無属性双剣としては物足りない攻撃力200
    • やはり非常に高い会心率+45%
    • 斬れ味は、匠をつけても白は出ず青が延長
    このように、基本的な性質は4Gと同じ。
    唯一斬れ味はG級の4Gと同等なため、相対的に強化されている。
  • 素で非常に高い会心率を持つため、新スキルの超会心との相性は抜群。
    今作は隼刃の羽飾りの存在もあり、会心率は上げやすく
    会心率100%も十分実現可能。
    会心率の底上げと超会心を両立できる白疾風装備との相性もよい。
    白疾風の腕防具には手首に刃物が付いているため腕をぶんぶん振り回していても割と違和感がないのも利点か。
  • 作成・強化にはクエスト報酬の地下闘技場入場券の他、剛拳を使う。
    確かに拳を構成するパーツとしては納得の行く素材ではある。
    ご丁寧に生産時に必要な剛拳は2つ、爪は10個となっている。
    ちなみに、クエストの相手であるガムートの素材は申し訳程度に毛を1本使うだけ。
    • なお、最終強化にはあの天をつらぬく角が必要。他の素材と違ってどこに使うか一切分からないが、
      これは「真の格闘術を身につけたいならアルバトリオンくらい倒してみろ!」ということなのかもしれない。
    • アルバトリオンは最強格の禁忌のモンスターの1体であるため、地上最強の生物の代理としての選出なのだろうか。
  • 今作では双剣自体に風切りエフェクトが追加されたため、より臨場的になり原作の絵にも近づいた。
    これによって切断属性だったりグルグルパンチだったりという点も、
    原作で頻繁に出る「勇次郎が力任せに何かを引き裂くシーン」に見える…かもしれない。
    手刀でモヒカンをズバズバ切り裂く姿に見えたらそれは作品と流派が違う。

MHXX

  • G級に対応した範馬刃牙流格闘術が登場。
    攻撃力は300まで伸び、会心率も50%に増加。
    斬れ味も+2で白が30出るようになり順当に強化。
  • が、いかんせん競合する相手が悪い。
    物理期待値では会心率を考慮しても一部の属性双剣にすら及ばないため、
    超会心を含めた会心特化で運用したいところなのだが、
    そうすると無明連刃デュアルレジェンダリといった
    高会心率と素紫を両立しているライバルに勝てないのだ。
    どちらもスロットがある上、デュアルレジェンダリはさらに紫を延長できる。
  • また、属性付き双剣にも双霹刃ユイガドクソン黒狼軍扇【玄】といった強力なライバルがいる。
    ユイガドクソンは雷属性こそ控えめだが、素紫で匠で延長できる上に二つ名武器なので狩技ゲージボーナスがあり、
    黒狼軍扇は素白だが、匠で長い紫が出る上にスロット3とトップクラスの毒属性を持っているのでこちらも手強い。
  • 究極強化にやはりヤツの角を要求されるため、製作時期も非常に遅い。
    せめてもう少し早く作れるならまだなんとかなったのだが。
  • 今までネタ武器とされていた他の刃牙コラボ武器
    その会心率の酷さ痛恨会心で破壊力へ転化する独特の運用が出来るようになったのに対し、
    こちらはそういった「独自の利点」がなく、
    差別化やロマン運用ができないがために、他の武器に埋もれてしまうこととなった。
    素白だったり、せめて匠で出るゲージがもっと長かったり紫ならば良かったが…。
  • ただし、他の武器より一段下の威力と斬れ味ということで、
    如何にも「素手」と言わんばかりの絶妙な戦闘力を発揮するのは
    ネタとしては中々に美味しい立ち位置だったりもする。
    弱いとはいえ使用感自体は良好なので、あくまでネタプレイとしてだが
    素手のみで大型モンスターと戦ってみるのも面白いかもしれない。
    • MHXXには新たに「ラセンザン」なる狩技が追加されたのだが
      この格闘術でそれをすると何も担いでいない状態で放つことになり
      その様はまさしくサイコクラッシャーである。

原作における設定

  • 範馬刃牙流格闘術というのは、その名の通り範馬刃牙の用いるファイトスタイルの事である。
    基本的にリアルシャドーで培った対応力で相手をあらゆる方法で攻める格闘術である。
    命名者は当シリーズ依頼人の「徳川家十三代目当主」こと徳川光成。
    武術の流派のように体系化されているわけではなく、
    父の範馬勇次郎を超えるために数多の強敵との戦いの中で生まれた、率直に言えば我流である。
    しかしながら、付け焼き刃で使っているハンターですら(設定上)素手で上位武器も真っ青の戦闘力を得るのだから、
    刃牙本人が使うものはもっと恐ろしい破壊力を持っているとみて間違いないだろう。
  • また、作中の達人たちは「体格・筋量に優れるパワー型」と「小柄だが技術に優れるテクニック型」に大別されるが、
    刃牙は筋力もかなりあるが後者の部類である*1
    先に登場していたコラボ武器の二者・父の範馬勇次郎とヤクザの花山薫は明らかな前者タイプなので、
    先のコラボ武器が高攻撃力・ひどい低会心率なのに対して、こちらが低攻撃力に極端な高会心率になったのは
    このファイトスタイルの違いが理由だろう。
  • なお、拳なのに切断属性である点に違和感を覚える人もいるかもしれないが、
    本作に登場する達人たちは徒手空拳で相手を切り裂いたり、
    手刀で強化アラミド繊維*2を断ち切ったり、足刀でバスケットボールに穴を開けたりする
    ぐらいのことは平気でやってのけるので、他の武器と比べるとそこまで違和感はない…かもしれない。
    ましてや原作では他人の技を取り入れることに定評がある刃牙流格闘術故、
    手刀足刀、貫き手が「斬撃」と評される鎬昂昇の技を使えても不思議ではない。
    というか、刃牙の世界ではこれが当たり前である
    まあ、何も付けていないただのパンチの方が斬れ味がいいという不思議はあるが。

余談

  • それなりの攻撃力に高会心率という性質は父親先輩とは正反対と言える立場だが、
    これはただ巨躯に任せての力技が目立つ二人とは違い、刃牙は自身より体格が勝る相手に対して
    テクで立ち回る技巧派として描かれている場合が多いことに由来しているのかも知れない。
  • MH4Gにおけるコラボクエストの相手はディアブロスであるが、
    原作で刃牙はピクルという原始人との戦いにおいて象形拳の要領で
    トリケラトプス、プテラノドン、ティラノサウルスの3種を融合させたかのようなキメラ恐竜の姿を相手に見せつけており、
    肉食竜の胴体、翼竜の翼、そして角竜の頭部を持つディアブロスは
    その時に見せたキメラ恐竜に最も近い姿をしているモンスターとも言える。
    • このクエストに登場するディアブロスだが、実際に行けば分かるのだがとにかくデカい
      その全長はまさかの3061.80cm。30mの大台を突破してしまった。
      その為、武器によっては脚以外まともに攻撃出来ず、サブタゲの角破壊も未達成で終わることも多い。
      当たり判定も凄まじいので、PTならともかく、ソロならばアイテムを駆使しないと非常にやり辛い。
      可能な限り極限強化【防御】を施した武器や防御ボーナスがある武器で挑むべきだろう。
      • 参考までに、MHX(XX)に登場する巨獣ガムートの最大金冠サイズは2617.48cmである。
      • なお、MHX(XX)の同コラボに於いて『最大vs最強』と銘打たれているにもかかわらず、
        このコラボクエストには最大金冠サイズのガムートが登場せず、最大銀冠となる点に注意。
  • プレビューのプレートだが、初見ではハンコに見えるプレイヤーもいる様子。
    ライオンの形状も手伝って芋版のような感じである。
    • なおこのライオンは第一部で行われた「地下闘技場最大トーナメント」の
      優勝者に贈られたチャンピオンベルトのバックルであり、
      後に配信されたコラボ防具の腰パーツでも見る事ができる。
  • 拠点での武器非表示機能が無かった当時のシリーズにおいては、
    防具デザインを満遍なく披露する際にうってつけの武器であった。
    また武器グラフィックが無い関係上、地上最強シリーズ坊屋シリーズ等の武器が似合わないコラボ装備や、
    受付嬢などのなりきり装備との相性が非常に良い。
    他にもセルタスXアームブラキXアームのような、それそのもので戦えそうな腕用防具とも相性が良いだろう。
    • 特に、別のコラボ防具であるメトロイド防具では防具の右腕がアームキャノン形状であり
      本家『メトロイド』のサムスそのまま姿で狩猟を楽しめるのはファンにとっては一見の価値あり。
      自慢のレーザー兵器を一発も撃たずボコボコ殴って戦う羽目になるが…。
    また、グラフィックの存在しない各種ピアスや三眼シリーズと組み合わせる事で、
    完全丸腰(に見える姿)で狩猟といったプレイも可能。
    MH4(G)のハンターは「パンツ一丁でダレン・モーランを撃退した」という伝説があるので、
    どうせなら丸腰に見える装備にこの双剣を装備し、その伝説を本物にしてしまうのもまた一興である。
    実際の所、三眼シリーズのスロット数と良質なお守りを用意すれば、
    相手がたとえG級のダレンであっても実現させるのは不可能ではない。
    おしゃれ装備を作ったけど武器が邪魔して背中側がよく見えない…というときにも嬉しい武器でもある。
  • 残念ながらネコの拳闘術で威力が増すことは無い。
    これでも一応武器扱いなので当然といえば当然なのだが。

関連項目

クエスト/範馬刃牙シリーズ
防具/王者・強者シリーズ
武器/鬼ノ貌 - 父親モチーフの武器
武器/仁剣【侠客立ち】 - ライバルモチーフの武器
武器/ギガントピストル - ある意味素手になる双剣
防具/豪鬼シリーズ - MHR(:S)の重ね着装備で、片手剣を装備すると素手になる
ゲーム用語/コラボレーション


*1 連載後半では前者パワー型の極致であるビスケット・オリバにパワー勝負を挑んだりしていたが、一応「グラップラー刃牙」=シリーズ初期では刃牙は間違いなくテクニック型であるし、体格だけなら最後まで小柄な方である。
*2 防刃・防弾チョッキなどにも使用される、極めて強靭な化学繊維