武器/アイスシュピール

Last-modified: 2024-09-13 (金) 20:02:18

イヴェルカーナの狩猟笛。
極寒の一撃は苦痛に呻く声すら即座に凍結させ、永遠の静寂を与える。

冷酷なる審判を下す狩猟笛。
極氷の裁きを音色で奏でる
冰気を高めやすい性質を持つ。
(MHR:S)

MHW:Iのメインモンスター、イヴェルカーナの素材で作られた狩猟笛。

目次

概要

  • イヴェルカーナの装備らしくデザインが非常に優美。
    • 殴打部の中心は青紫色のカラーリング。
      くるりと弧を描いており、さらに先端が龍の頭のような形になっている。
      この龍はシャンデリアのような装飾をぶら下げており、そこに幾つもの小さな板がくっついている。
    • 殴打部の左右は青白磁色のカラーリング。先端が翼のように広がっている。
      優雅に湖を泳ぐ白鳥をイメージさせる秀逸な見た目である。
    • 装飾などを抜きにした全体的な形状は、骨武器の大御所ボーンホルンによく似ており、
      MHW:Iでは実際にボーンホルン系統からの派生で生産できる。
      固有デザインでありながら派生元の構造をしっかりと反映している武器は中々珍しい。
  • 柄の先端はシンプルな円錐状になっている。
    柄攻撃が痛そうだが、別段威力が上がったりはしない。

性能

MHW:I

  • 前作のメインモンスターであるネルギガンテの武器とは対照的に、
    骨素材武器のマッドボーンホルンIIからの派生でアイスシュピールに強化できる。
    アイスシュピールの段階では攻撃力1092氷属性240。匠1から紫ゲージ
    攻撃力、斬れ味、音色が優秀なためストーリー攻略で使いやすい。
  • 最終強化で銘が氷琴アイスフィールとなる。その性能は
    • やや高めの攻撃力1134(武器倍率270)
    • 低めの氷属性270
    • 斬れ味は白40。匠1から紫ゲージ
    • 会心率0%
    • スロットはレベル4が1つ。
    • 音色は
    • レア度12
  • 最終強化できるのはラスボス討伐後なので登場はやや遅いが、
    属性値以外のステータスがどれも優秀で非常に扱いやすい。
    同じ音色の笛と比べても総合性能で上回ることが多く、氷弱点でない相手に担いでいっても良いほど。
  • 紫赤青の音色のため、演奏できる旋律は
    • 攻撃力UP【大】
    • 防御力UP【大】
    • 体力UP【大】
    • 風圧無効
    • 響音旋律:響周波【打】
    • 響音旋律:スタミナ最大値UP&回復
  • 氷弱点のモンスターはディアブロス、ブラキディオス、ジンオウガ、ラージャンなど
    ダメージの痛い相手が多いため防御力UPの旋律が良い仕事をしてくれる。
    ナナ・テスカトリが相手の場合も風圧無効があるため快適に戦える。
  • 響音旋律のスタミナ最大値UP&回復のおかげでスタミナ周りの安定性も増し、
    モンスターの隙には響周波【打】でスタンを奪う。
    攻撃・防御・補助までそなえた音色で、さながら氷のように手堅い立ち回りが可能。

MHR:S

  • MHR:Sでイヴェルカーナが現大陸進出を果たしたことでこの武器も復活。
    今回は一発生産で氷琴アイスフィールに直行する他、
    冰気錬成のゲージが溜まりやすくなるという独自の個性を得た。
  • 前作では総合バランスと優秀な旋律で安定感の高さを見せたが、気になる性能は
    • 氷属性笛では下から2番目の攻撃力300
    • 会心率は0%
    • 氷笛ワーストの氷属性23
    • 素で、匠で延長可能
    • 通常スロットは今回もLv4×1つ
    • 百竜装飾品スロットは安心のLv3
    • 旋律は攻撃力&防御力UP体力回復【大】高周衝撃波
  • 演奏システムが刷新された今回も、旋律は優秀なものが揃う。
    攻撃力&防御力UPはもちろん、体力UPは体力回復【大】で、響周波【打】は高周衝撃波で再現しており、
    MHW:Iの頃の旋律を概ね引き継いでいると言える。
    防御力UPと体力回復【大】を併用できる対抗馬はセロヴィトレスベルデ大毒奏ファンガサナルがあるが、
    アイスフィールは攻撃力UPもあるので火力補助に手が回る。
    体力回復【大】が回転率の良い赤旋律に設定されているのも嬉しいところ。
    緑旋律なのでやや活用しにくいものの、高周衝撃波があるので剛心運用の適性も高め。
  • 攻撃力は低く見えるが、攻撃力UPが入る前提なので平均程度の物理火力はある。
    斬れ味も素で紫が出るのだが長くはなく、続く白も短いので補強が欲しいところ。
  • 弱点はやはり属性値の低さ。
    鉄蟲糸響打の登場により属性値を押し出した戦いができる本作において、23しかないのはさすがに辛い。
    特に、氷属性68で全てを凍らせる極光雪笛スノウフォロウとは属性強化6~7枠分近い差があり*1
    当然あちらも錬成での属性ブーストができるので属性火力では勝負になっていない。
  • ならば物理寄りで!となるのだが、氷属性笛の低属性枠は他に3本もあり、
    武器性能で見ると攻撃力320・氷属性25に加え斬れ味回復旋律で紫を維持する氷輪弦フォルモントが目下のライバルになる。
    フォルモントが属性攻撃力UP、アイスフィールが攻撃力UPを持つので、モンスターの肉質を見て持ち替える運用もアリだろう。
    また、アイスフィールの属性値を少し盛って攻撃を下げるとセロヴィトレスブランに近くなるので、こちらも併用を検討できるか。
    なお、低属性の他の2本は ……と、どちらも妙な方向で突き抜けてしまっている。
    アイスフィールが真似しようとしても無理なので、まぁ気にしないでいいだろう。
  • この笛のソロ運用でカギとなるのが盟勇の存在。
    盟勇が使う武器は全て無属性である都合上、フォルモントではできない火力の底上げができる上に
    防御力UPと体力回復が吹けるので盟勇の生存率が高まり、継続的に火力を出してくれる。
    この笛を使う際にはルーチカなど攻撃重視型の盟勇2人を同行させるといいだろう。
  • 上記の通りソロ運用を前提とした場合には個性の強いライバルが多いが、マルチプレイでは話が別
    赤旋律に体力回復【大】が割り当てられているのは本笛を含めて3本*2しかなく、
    そこに攻撃力(&防御力)強化まで併せ持つのはアイスフィールのみ
    パーティ全体に火力バフをかけ、防御力バフ+体力回復【大】による即時回復で被弾をケアと非常に支援性能が高い。
  • 氷属性についてもディアブロス、紅蓮バゼル、ラージャンと凶悪な攻撃力を持つが
    討究クエストの稼ぎ対象として選ばれやすいモンスター達
    に有効。
    ディアブロスについては高周衝撃波で地面から引き摺り出す事も出来なくはない。
    マルチプレイにおける討究クエスト周回用の頼れる相棒として、
    見た目の華麗さとは対照的な縁の下の力持ちのような活躍ができるだろう。
    • 2023年6月7日に放送されたスペシャルプログラム Finalにおいて各武器種の使用率トップが発表されたが、
      狩猟笛の人気1位に輝いたのはこの氷琴アイスフィール。
      優秀な旋律と質実剛健な性能を高く評価されたためであろう。

MHST2

  • イヴェルカーナと共に本作にも登場。
    イヴェルカーナは上位からの登場となるためか、「氷琴アイスフィール」のみの登場となっている。
  • その性能は
    • 氷狩猟笛ではトップどころか全狩猟笛でトップタイの攻撃力198(最大強化時)
    • 平均的な会心率5%
    • メロディタイプ
    会心率が平均的なのが気になるものの、氷狩猟笛最強どころか全狩猟笛トップタイの攻撃力を持ち、更に強敵相手に重宝する
    「回避のメロディ」を有するメロディタイプを持つ優等生。
    氷弱点の難敵はラージャン金雷公ジンオウガ青電主ライゼクスといった雷属性の強豪の他、
    マム・タロトの第二形態のような回避のメロディがないと壊滅しかねない相手が多く、
    その他にも高難易度で役立つ場面は多いため、イヴェルカーナを狩れるようになったらぜひとも作っておきたい一本である。
     
  • ちなみに攻撃力198(最終強化時)の狩猟笛は他にルナーリコーダーととある裏ボスの狩猟笛があるが、
    アイスフィールは攻撃力198(最終強化時)の狩猟笛では唯一メロディタイプという個性がある*3

余談

  • アイスシュピールは英語版だとIcespielと書く。
    英語のIce(氷)と、独語のspiel(演奏)から採られた名前だろうか。
    なお、スキーの滑った痕跡を独語でシュプール(Spur)というが、
    こちらもイメージにかけてあるかもしれない。
  • 氷琴アイスフィールは英語版だとSonorous Eisfyl。
    Sonorousは「鳴り響く、響き渡る」という意味。
    Eisfylは独語のEis(氷)と、予測であるが北欧神話のfylgja(人に従う霊的存在)から採られた名前だろうか。
    この場合、ドイツ語のEisは「アイス」と発音する*4ため、Eisfylで「アイスフィール」と読むのだろう。
    • アイスフィールを「Ice Feel」と綴っても、一応意味は通る。
      直訳すると「氷の感触」「氷を感じる」。
      意訳するなら「氷った聴覚」「感覚を凍らせる」辺り。
  • イヴェルカーナ武器は最終強化で氷帝氷騎氷魔など
    ファンタジー世界の肩書き、組織などを表す漢字が付く傾向にあるが、
    狩猟笛は氷琴なのでこれに該当しない。
    氷翼も仲間。
    • ついでに「氷」とは言うものの笛本体に弦楽器の要素は無い。
      氷笛と名付けるにしても、既に先駆者が居たから避けたのだろうか。
  • シャンデリア部分を上から見下ろすと氷の結晶のような綺麗な六角形をしていることが分かる。
    普段はあまり見ない部分であるが、こういった目立たない場所にも美しい装飾がなされているので
    ビューモードなどでぜひ一度ご覧いただきたい。
    なお、氷の結晶の中でも扇付角板と呼ばれるものに近い形をしている。
    • このシャンデリア部分は笛を立てている状態でも、笛を横にしている状態でも
      常に同じ向きを保つ、地味に凄い技術が使われている。
  • この笛を振るったり納刀したりする際には
    「ベキッ」 「パキッ」 といった氷の軋むような音が鳴る。
    割と小気味良い音なので好きな人も多いのではないだろうか。
    本当に叩きつけて大丈夫なのか心配になる人もいるだろうが
  • 演奏すると鉄琴やチューブラーベルのような華麗な音が奏でられる。
    流れるメロディはイヴェルカーナの戦闘BGM、壮麗纏いし銀盤の貴人のアレンジであり人気が高い。
    使われているフレーズはMHW:Iメインテーマである継がれる光のサビの部分でもあるため、
    アイスボーンそのものをテーマとした笛とも言えるだろう。

関連項目

モンスター/イヴェルカーナ
武器/イヴェルカーナ武器


*1 傀異スロット拡張ボーナスの+18を含む
*2 他2本は神響・雷禍啼哭と上述の大毒奏ファンガサナル。
*3 アイスフィール以外の2本はどちらも曲タイプ
*4 これに限らず、ドイツ語は「ei」の文字列を「アイ」と発音する。たとえば"Einstein"は、「エインステイン」ではなく「アインシュタイン」と発音する。