概要
DQ3などに登場するモンスター。
本編シリーズでは主に【メダパニ】がアイデンティティーだが、トルネコシリーズでは一貫して【バシルーラ】魔である。
【ドルイド】と【げんじゅつし】の色違い(薄紅色に黄色い目)。ボス敵に【大きめんどうし】、【魔王のてさき】、【おしおきまどうし】、【キノコどうし】がいる。
スーパーライトでは実質味方限定のモンスターとして、当時CMに出演していた落語家・笑福亭鶴瓶をモチーフとした「きめんどうし師匠」という亜種もいる。
外伝作品や関連作品、関連漫画でも初期からちょくちょく出番があるのでこの系統で一番有名なモンスターだろう。
【どらくえ3 謎の魔王をやっつけろ】では「赤いピーマン」と言われている。
まあ、そう見えなくもないがむしろ「極端に短い手足の付いたしわくちゃのダルマ」と言った方が合っている。
【公式ガイドブック】や『ダイの大冒険』作中での漢字表記は「鬼面道士」。
当時(1980年代後期)流行ったキョンシーもの(『霊幻道士』『幽幻道士』)の影響だろう。
「鬼面」というわりにはどちらかと言うと温和そうな顔だが、初出のDQ3では鬼の面である【はんにゃのめん】の呪い効果が混乱であったことを考えると、メダパニを使ってくる点からこの名に命名されたようである。
一方、DQ10、11、ドラけしでは何事にも優柔不断な「決めん道士」という設定にされている。
DQ3
系統の最上位種族(この系統は強さが分かりにくいが登場順やGBCメダルの番号はこいつが最後)としてデビュー。
【ジパングの洞窟】や【スー】周辺、【ちきゅうのへそ】に出現。FC版のみ、目のドット部分が緑色となっている。
一見行動パターンがややこしく見えるが、実体は完全ローテーションの2回行動。
「様子を見る・メダパニ→様子を見る・自分にべホイミ→様子を見る・メダパニ→様子を見る・打撃→…」
という行動パターンで、判断力が1のためターン初めにHPに余裕があればべホイミのキャンセルをするというからくり。
その場合、2度の様子見でターンを費やすこととなる。
2回行動だが1回目の行動は必ず様子見で戦局を見定めるかのような演出になっている。よって2回行動が脅威となることはないが、メダパニを唱えることが多く、【ラリホー】も【マホトーン】も効きが悪く意外とタフなのでかなり危険。
何より時期的に味方はかなり強くなっている分【混乱】が厄介なのでサッサと逃げた方がいいだろう。
報酬が特別多いわけでもないので、いちいち付き合って戦ってやるのもアホらしい。
回り込まれてメダパニ喰らっても逃げ続ければ関係ないし、4ターン目まで打撃が来ないので、こいつらだけで現れたのであれば無傷で逃げられるし、もし打撃までいっても大して痛くはない。
FC版【公式ガイドブック】では、なぜかベホイミを使うことに触れられていない。
一方Wii版の公式ガイドブックでは、地球のへそのページで要注意モンスターとして紹介されており、1人パーティなのでメダパニが特に危険だと書かれている。
しかし実際は、1人パーティだと混乱は無意味なので、まったくの大嘘である。
落とすアイテムはFC版が【どくがのこな】、リメイク版が【すごろくけん】。
FC版の毒蛾の粉はメダパニ使いという点からいかにもだが、リメイク版は…。
魔法の鍛錬を積んだ分筋トレを怠ったのか、ドルイド系3種の中で攻撃力と守備力が一番低いという特徴を持っている。
ただしFC版の【格闘場】では行動のうち「様子を見る」は「打撃」、「メダパニ」は「キャンセルし次選択」へという変更があるので、突然武闘派に転じ2回攻撃で殴りまくったりべホイミで回復したりと地味に強くなる。
関連書籍
小説版3では、ジパングの洞窟で【ごうけつぐま】と共に集団でパーティを襲撃し、【僧侶】のモハレをメダパニで混乱させた。
また【横倉廣】が関わった小説版DQ1と【モンスター物語】では、かつて【りゅうおう】一味が【メルキド】を攻めた際に大魔道カトゥサに召喚され、【ゴーレム】を混乱させたとされている。
DQ8
本編で久しぶりに登場。ここではドルイドの下位種族になっている。
【北西の孤島】にのみ出現し、行動はDQ3とほとんど同じ。
ただし、他のモンスターがいるときに混乱したりベホイミで回復されたりすると少々厄介。
マホトーンが効くので呪文を封じてしまおう。能力は低いので呪文を封じたら後回しでもいい。
色違いと違って分裂して増えたりはしないのでマホトーンが効けば恐るるに足らず。
落とすアイテムは通常枠が【あかいカビ】(1/16)、レア枠が【まどうしの杖】(1/128)。
なお、【異変後】は僅か10%前後と出現率が大きく下がるため、【討伐モンスターリスト】のコンプリートを目指す場合は注意。
この事態は【レッサーデーモン】にも同じことが言える。
3DS版はシンボルが探せるためある程度は楽だが。
DQ10オンライン
Ver.3.1より登場と遅いため、ベホイム、メラゾーマも使う。
手足が短いからなのか、でんぐり返しで移動する。
詳しくはこちらを参照。
おしゃれ装備として【きめんどうしの杖】も登場した。
DQ11
世界に異変が起きた後の【ソルティアナ海岸】及び【ドゥーランダ山】に登場。2Dモードでは【名もなき地】(【忘れられた塔】北西)にも出現する。
メダパニとべホイム、ニヤニヤ笑う【無駄行動】とお約束の行動パターン。DQ10より登場が早まったためかメラゾーマは【メラミ】に格下げされた。
ドロップアイテムは、【さとりそう】でレアが【しんこうのたね】。
強ver
【ネルセンの迷宮】に出現。PS4版等では【賢者の試練】・追憶の城の2Fに昼のみ生息。3DS版等では【導師の試練】・不屈の迷宮の上層に居る。
通常版と同じくしんこうのたねを落とす為、通常版同様種乱獲の対象になったりする。
戦闘では、【ベホマ】と【メダパニーマ】と【あやしいひとみ】を使う。
ジョーカー3
モンスターズシリーズ初登場。悪魔系Cランク。
本作ではドルイドの上位種、げんじゅつしの下位種になっている。
【焦熱の火山】に生息しており、こちらに気づくと【モコフル】を数匹召喚したり、【ピンクモーモン】をけしかけたりする。きめんどうし同士で向かい合って延々と召喚モーションを繰り返している個体もいる。
召喚モーションはドルイドと同じものだが呪文のエフェクトと効果音が無く、ドルイドよりもモーションの速度がやや早くなっている。
夜行性なのか、夜にはテンション+25の状態で出現する(これはピンクモーモンも同様。モコフルも条件こそ違うがテンション+25の状態で出現することがある)。
こいつ自身は一般配合で作ることができる。
【メイジキメラ】を配合することで【スターキメラ】が、【メイジドラキー】と配合すれば【タホドラキー】ができる。
特性は【ノーマルボディ】、【どく攻撃】、【AI1~2回行動】。
+25で【どくブレイク】、+50で【いきなりピオラ】、+100で【まれにまもりの霧】。
メガボディ化で【ギャンブルカウンター】、ギガボディ化で【ときどきテンション】、超ギガボディ化で【聖賢】を習得。
ナンバリングではメダパニ使いということを反映してか、スキルは【こんらんの力】。
その割に特性は毒に特化しているが……。
ジョーカー3プロ
無印版でコイツが生息していたところは追加モンスターである【ミステリードール】に置き換えられたため、入手方法は位階配合のみとなった。
また、AI1~2回行動が【マジックガード】に変更されている。
合体特技は【フォースドハック】、合体特性は【絶対呪文会心】。
そして今作では、種族がこの系統である【ブラス】との共演を果たした。モーションは異なるが。
因みにそのブラスとステータスを比較すると攻撃力と素早さ以外は全部負けていたりする。
DQM3
悪魔系のEランク。
野生では【煉獄峠の魔界】・中級の冬に出現。
ドロップアイテムは【あやしいくすり】、レアドロップは【魔法使いのゆびわ】。
悪魔系とゾンビ系の系統配合、【ドルイド】と【ミステリドール】の特殊配合で生み出される。
特性は【魔力の風】、【こんらんブレイク大】(Lv20)、【いきなりインテ】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】、【おいうち】、【全体攻撃】(Lv60)。
所持スキルは【睡魔】。
【あばれこまいぬ】との配合で【サブナック】、【わかめ王子】との配合で【タタリ御前】、【サンダーシャウト】との配合で【アークマージ】が生み出される。
【ダークスライム】・【エンゼルスライム】・【ひとつめピエロ】との四体配合で【スライムジョーカー】が生み出される。
DQMSL
【ブラス】や上記の「きめんどうし師匠」等の亜種は先に出演していたが、後に「レジェンドクエストⅢ」で追加された討伐モンスターの1体。
【悪魔系】のSランク。リーダー特性は「悪魔系の呪文ダメージ+15%」。
Bランクの【ドルイド】、【げんじゅつし】を経て転生する。
習得特技は【ちからため】を解除する無属性呪文「ロストマジック」と【ベホマラー】。
特性は【じどうMPかいふく】と【回復のコツ】と、悪魔パのヒーラー向き。
下位種のげんじゅつしから【ザオラル】を継承可能だが、蘇生面では安定しない。
一応【ザオリク】を持つ超マスターエッグを使うという手もあるが、貴重品なのでもったいないだろう。
後に「混沌の迷宮」で「催眠の邪弾」等のここでしか覚えていない特技を覚えた個体が出現するが、ここでも確定蘇生系特技はもらえなかった。
トルネコ1
不思議のダンジョンシリーズではトルネコ1から皆勤。
隣接していると【バシルーラ】を唱えてフロアのどこかにワープさせる。
【わらいぶくろ】や【ベビーサタン】を追いかけている途中に飛ばされたり、モンスターハウスに放り込まれたりと苦い経験を持つ人もいるであろう。
逆に【モンスターハウス】などの危険な状況で飛ばしてくれると、とてもありがたい。
レミーラや地獄耳、千里眼などでモンスターハウスがあるのが予めわかった場合はこの系統は必ず先手で始末しよう。
モンスターハウスの真ん中に飛ばされたらシャレにならないからだ。
今作では7階から18階に出現する。
同じ頃合いに出現する他のモンスターと比べると攻撃力は低めで、【ミイラおとこ】と同程度。
HPはやや高めでバシルーラの頻度もそこそこ高い。通路で出会い頭にバシルーラされることも多い。
なおバシルーラは隣接していないと使わない。
トルネコ2
他の1から登場しているモンスターと同じく、最下種にされてしまった。
【お城のダンジョン】、【トロ遺跡】、【不思議のダンジョン】などに出現する。
トルネコ1の頃に比べてHPも減ったためあまり危険ではなくなった。
倒すと持っている【バシルーラの杖】を落とすことがある。
魔法系モンスターなので魔法使いの呪文ではダメージが通らないが、これくらいならまだ殴り合いで解決できる。
グラフィックはトルネコ1と似ているが、横を向いている時に笑わなくなった。
トルネコ3
クリア前は【南海の地下道】に出現するのみ。
クリア後は【魔物の巣】7F、【封印の洞くつ】、【まぼろしの洞くつ】にレベルが上がった状態で出現する。
(GBA版では【テーマ別モンスターハウス】のマジックハウス、【エクストラモード】の【新界の試練】や【封印の試練】にも出現。)
ステータスは最大HP18、攻撃力9、防御力8、経験値10。
Lv2時は最大HP26、攻撃力11、防御力14、経験値15。
Lv5時は最大HP44、攻撃力17、防御力26、経験値30。
前作までとほとんど同様の行動をしてくるが、トルネコで仲間を連れている時は注意。
ワープさせられてしまうと仲間とはぐれ、その間に仲間が倒されてしまうことがある。
なるべく近づかせず、仲間と協力して速攻で倒したい。【ロサ】ならすぐに呼べるのだが…。
ポポロでも仲間とはぐれないようにするために同様のことを注意したほうがいい。
仲間に加えた際の成長タイプは【防御・晩成】で、デフォルトネームは「キンドー」。
話しかけると完全なヨボヨボの老人口調。
基礎能力の低さの割に成長が遅く、戦列に加えても戦力になるとは言い難い。
序盤ならバシルーラで厄介な敵を飛ばせるかと思いきや、コイツ隣接した敵にしかバシルーラしないじゃないか……。
誤爆上等のドルイドやげんじゅつしよりは扱いやすいが。
また、【ルーラの石像】のモデルになっている。
少年ヤンガス
初登場は【盗賊王の迷宮】。
相変わらずバシルーラが得意だが、今度は射程が10マスになっている(実際にはバシルーラの杖を振っているため)上、視界外からでも振ってくる。
時々落ちている杖を拾って振ったり投げたりしてくることがあるので注意したい。
特にHPのまだ低い内に振られる【雷神の杖】は脅威。視覚外からいきなり振られて一発KOなんてこともある。
恐らくこの作品に於いて【がいこつけんし】系統と同じくらい、プレイヤーからヘイトを集めている系統だろう。
仲間にする時は杖を持たせる必要があるが、【ものしりの杖】などのヤンガスには無害な杖を持たせてしまえば大丈夫。
成長限界はレベル10。
デフォルトネームは♂が「キンドー」、♀が「メンドー」。
レベル12で【ホイミ】を覚える。
配合パターンは【リリパット】系統×ドラゴン系や、【びっくりサタン】系統×植物系or水系。
【キメラ】系統を相手に配合すると【パペットこぞう】、【メイジキメラ】血統で【マペットマン】、【マジックリップス】血統で【スペクテット】になる。
なお、この系統の♀はいずれもレベルが上がると縁起でもないことを言い出す。
バトルロード1
第二章で敵チームのみで先行登場し、第三章で使用可能になった。
ステータスはHP:504 ちから:37 かしこさ:122 みのまもり:40 すばやさ:44。
技は「メダパニ」と「メラミ」。前者は敵全体を混乱させる呪文。
動けなくなるか、【とまどいながらこうげき】にさせるかのどちらかになるので、結構厄介。
後者は炎の玉を飛ばす呪文。かしこさが高いのでダメージが大きい。
また、賢者と組むことで、メラミが「イオナズン」に変わる。
回避しやすいので簡単にダメージを受けない。
しかし、技は全て呪文なので、【まほうのたて】やSPカード【マジックバリア】で思わぬ足止めを食らうので注意。
マホトーンをされると何も出来ない。
星ドラ
ブルリア星 マホラッド大陸 大火山神殿などで登場。
【ベホイミ】「でんげき」などを使用してくる。
ライバルズ
占い師専用のベーシックカード。レアリティはレア。
2/2/3
召喚時:自分のデッキの上からカードを2枚見る
1枚をデッキの上に戻し残りをデッキの下に戻す
占い師が得意としているデッキ操作をする能力を持つカード。不要なカードを下に置くことやデッキの1番上のカードをある程度操作する事が可能なカード。
ウォーク
メインストーリー5章5話にてボスの取り巻きとして登場。5章6話~5章9話などにザコとして出現する。
その後も【カメレオンマン(DQ6)】などのほこらのボスや9章8話のボスの取り巻きとしても登場する。
メダパニやメラミ、ベホイミを使う。場合によってはメラゾーマ、メダパニーマ、ベギラゴン、マヌーサなども使う。
こころの色は紫でコストは71。グレードSでメダパニを覚える。
タクト
悪魔系のCランク。初登場時はドラクエ3イベントの敵専用モンスターだったが、アップデートで新章が解放されてからは仲間にできるようになった。
ぼうがいタイプで、【メダパニ】と【メラミ】を覚える。いつものきめんどうしのラインナップである。
Cランクで妨害+中級攻撃呪文を両立する近い存在には【ドラキーマ】が存在する。
あちらに引けを取らずこちらも優秀で、特に使い手が非常に少ない混乱の使い手なのが大きいといえる。
ドラけし!
ドラポン限定の星4ドラけしとして登場。
属性は緑で、スキルはバシルーラ。
ダイの大冒険
【ダイ】の育て親である【ブラス】がこの種族に当たるが、尻尾があるなど細かいデザインが異なる。
メダパニやベホイミを始め、【メラミ】や【キアリー】など様々な魔法を使うことができる。
ブラスは旧魔王軍では幹部にあたる地位にいたらしいので、通常のきめんどうしよりも腕が立つのかもしれない。
なお、ゲーム版のきめんどうしはいずれも赤やピンク系だが、ブラスは漫画のカラーページだと灰色っぽい色をしている。漫画連載開始時のカラーページや旧アニメ版ではゲームと同じ赤い体をしているが、コミックスの表紙絵等ではなぜか水色に変更されている。新アニメ版では灰色と、時期によって一定していない。
新アニメのオープニングにチラッと登場する普通のきめんどうしはゲーム準拠の赤っぽい色なので、灰色はブラス特有のものであり、ブラスは単なるきめんどうしではなく上位種のような存在なのかもしれない。
ロトの紋章
【やまたのおろち】を復活させてジパングを滅ぼそうとする存在として登場。
人間に化けて【オモカネ】と名乗りアルスたちの前に現れている。