モンスターの狩猟ではなく、主にフィールド素材の採取を行うことが目的のクエストの総称。
クエストタイトルが『○○:素材ツアー』(○○にはマップ名が入る)だったため、こう呼ばれる。
MH3以降は「○○の採取ツアー」、MHX以降は「○○の採集ツアー」という名称になっているため、
現在では単に「ツアー」とだけ呼ばれることが多い。
概要 
- システム上は、採集クエストの一種。
指定されたアイテムを納品するとクエストクリアとなる。
ただし、納品対象は採集物ではなく、支給品ボックスに入っている地図、もしくはネコタクチケットである。
また、納品せずにタイムアップまで過ごした場合でも、クエストクリアとなる。
つまり、クリア条件は最初から満たされているも同然なため、
フィールド上の素材の採取に思う存分集中できるのである。
草・虫・鉱石・護石・小型モンスターなどの素材が足りない場合に、重宝する。
- モンスターと戦闘する必要もないため、フィールドの情景や景色をじっくり見てみたいという場合にもオススメ。
普段は持っていくことのない双眼鏡とか肉焼きセットとか非戦闘用アイテムを持ち込んで、時間を忘れてのんびりするのも良い。
ただし、クエストによっては中型や大型のモンスターが乱入し、危険がともなう場合もある。
戦う必要はないが、通常のクエストと同様3回力尽きるとクエスト失敗となるので、万全の状態で行くことに越したことはない。- ちなみに作品によっては金冠がここでしか出ない、というモンスターが存在することもある。
- 契約金は必要なく、クリア条件も非常に緩いが、
代わりに、このクエスト自体の報酬はなぞの骨や釣りバッタ、生肉などかなりしょっぱく、
金額も作品によって差はあるが、だいたい12z程度。*1
逆に言えば、帰宅も躊躇わずに使えるということだが。
- 支給品は、地図とネコタクチケットのみ。作品によってはたいまつも支給される。
故に、回復薬やこんがり肉などの回復系アイテムは自分で用意しなければならない。
また、炎天・寒冷地の場合は、クーラードリンクやホットドリンクを自分で用意する必要がある。
尚、クエスト開始位置は下位・上位などのクエストのランクに関係なく必ずベースキャンプからスタートするため、
ネコの秘境探索術は機能しない。
- 作品によって微妙に差異はあるが、基本的には「時間」が経過しない。
時間と言ってもフィールドにいられる時間のことではなく、(無限に居続けることが可能なのもあるが)、
クエストをクリアすることで進行する街の設備の更新などが行われない。
- こんなクエストでも、クエストのクリアマークがつく。
クエストのクリアマークがつくということは、一度はクリアしないと勲章が貰えないのである。
新マップや新人プレイヤーならマップの下見や練習を兼ねたほぼノーリスクな素材ツアーも重宝されるが、
フィールド素材の集め方を心得ているベテランハンターほど後回しにし過ぎて、
いざ勲章に手が届こうかという時に未クリアの素材ツアー群をひたすら出発しては帰還するというのは、
いささか「なんでこんなことしてるんだろう」的な気分になること請け合いである。
闘技場(闘技大会)と並び、行けるようになったらまずクリアしておいた方が良いクエストの筆頭である。*2
シリーズごとの特徴 
無印・MHG 
- 無印及びPS2版MHGでは、定期イベントに時々混じっていたクエストで下位限定であったため、
上位以降の採取素材が足りない場合には、役に立たないクエストだった。
- Wii版MHGでは村のほうに追加されているがやはり下位限定。
これらのクエストをクリアしても、探索に出ているプーギーは帰ってこない仕様になっている。
MHP 
- 集会所の基本的なクエストとして常設されるようになった。
上位・G級のツアーも登場。
- 本作のみの特徴として、HR1から上位である★4のクエストが解放されているため、
ゲーム開始直後から上位の素材ツアー(火山を除く)を受注でき、素材を集めやすくなっている。
MH2 
- 本作には素材ツアーは存在しない。
- 密林に関しては特産キノコの納品クエストを代替として使用可能。
また、サブターゲットシステムを利用し、
「フィールドで素材を採取」→「簡単なサブターゲットを達成して帰還」という
代替方法も取れなくはない。
- 密林に関しては特産キノコの納品クエストを代替として使用可能。
MHP2(G) 
- 村長クエストと集会所クエストでそれぞれ存在する。
- 上位以降の素材ツアーでは、妨害用のためか大型モンスターがうろついている。
しかし、倒したところで素材ツアーのため、剥ぎ取りor捕獲分の素材しか入手できない。
だが、落し物や部位破壊報酬はちゃんと出るため、素材ツアーのついでにイャンクックや
バサルモスを驚かせてナミダを拾ったり、イャンクックの耳だけ破壊して帰るハンターもいる。- キングチャチャブーやクイーンランゴスタといった、本来は部下を指定数倒さないとエリア上に
登場しないモンスターも、素材ツアーなら最初から登場している。
そのため、素材集めや討伐数稼ぎのために、連中を乱獲することも可能。
- キングチャチャブーやクイーンランゴスタといった、本来は部下を指定数倒さないとエリア上に
- なお、素材ツアーを回す場合、農場のキノコの樹や虫の樹などは復活するが、トレニャーは戻って来ない。
MH3 
- この作品から、「素材ツアー」から「採取ツアー」に名称が変更された。
- 下位・上位共に狩猟環境不安定なため、受注書に載っていないモンスターが乱入する場合がある。
おまけに、上位ではイビルジョーしか出現しなくなるので、注意が必要。
しかし、成功条件は相変わらずチケットの納品なので、倒しても倒さなくても良い。
- なお、モガの森があるためか、下位孤島の採集ツアーは存在しない。
- また、なぜか上位火山の採取ツアーも存在しないため、炭坑夫達は通常の火山クエストを使って、
血を吐きながら続ける壮絶なマラソンを行っていた。
MHP3 
- MH3にあったモガの森がなくなった関係で、村の下位孤島の採取ツアーが登場。
また、MH3には存在していなかった上位火山の採取ツアーも登場し、炭鉱夫たちを喜ばせた。
- 本作では採集ツアーに乱入が無い。
しかし、村と集会所下位は小型モンスターしか出現しないが、集会所上位ではMHP2(G)と同様に、
最初からフィールドに大型モンスターが出現している。- もっとも、クエスト詳細の出現モンスターの項に大型モンスターの名前が明記されているため、
最初から何が居るか判るし、比較的難易度の低いモンスターが多いため、困ることは無いだろう。
- もっとも、クエスト詳細の出現モンスターの項に大型モンスターの名前が明記されているため、
- また、やはりネコタクチケットの納品が成功条件のため大型モンスターを倒す必要は無く、
無視して採取だけして(倒されてデスルーラしつつ)帰る事も多い。
MH3G 
- 本作では仕様がMH3のものに戻り、乱入がある。
村の上位、港の上位・G級の全てと港下位の孤島は環境不安定になっている。- ただし、今回はドス系や牙獣種などの比較的危険度の低いモンスターが乱入してくるようになり、
MH3の時のように、上位以降はイビルジョー祭り…といったことはなくなった。
- ただし、今回はドス系や牙獣種などの比較的危険度の低いモンスターが乱入してくるようになり、
- なお、MH3と同様に、村クエには孤島の採集ツアーが存在しない。
MH4 
- 本作はMH3、MH3Gと同じ仕様。今作では、全ての採集ツアーで狩猟環境が不安定となっている。
また、一部の採集ツアーではドス系や牙獣種だけでなく、大型モンスターも乱入してくる様になった。
特に原生林で思わぬ大物が居ることにビックリしたハンターも多いだろう。
上位の採集クエストでは、やはりイビルジョーが出現する危険がある。
- 地底火山、天空山、そして上位の氷海の採集ツアーは、別のクエストをクリアする事で追加される。
まだ解禁されていない時にクエスト一覧を見て、あれ? と思った人もいるだろう。
- 今作の上位のものでは、あろうことか怒り喰らうイビルジョーが平然と乱入してくる事がある。
しかも時折2体目の乱入者が現れる可能性があるため、
運が悪いとイビルジョーの通常個体と飢餓個体両方とまみえるなんて事態になることも。
MH4G 
- 旅団上位とG級の採集ツアーでは特定のモンスターの狩猟がサブターゲットに設定されており、
該当するモンスターがクエスト開始1分後に乱入してくる。
素材が欲しいなら狩猟しておきたいが、採集に集中したいならば念のため、こやし玉などの準備をしておきたい。- 中にはアルセルタス原種のように、単体での狩猟クエストが存在しないモンスターが乱入する場合もある。
そういったモンスターの素材が欲しい場合には、積極的に活用していきたいところ。
- 中にはアルセルタス原種のように、単体での狩猟クエストが存在しないモンスターが乱入する場合もある。
MHX・MHXX 
- 今作では帰還のためのネコタクチケットが最初から支給品BOXに入っている。
MHP3以来となる、2分待たなくとも帰還できる仕様になった。 - その代わり採集ツアーのクリアでは
お守り錬金、ふらっとハンター、交易、モンニャン隊、その他オトモのテンション回復など
クエストのクリア回数に依存する施設は一切進行しない。 - 集会所のツアーには乱入があるが、サブターゲットは無い。
- 細かい所では、クエスト名が従来の「~の採取ツアー」から「~の採集ツアー」に変更されている。
MHWorld 
- 今作ではMH2以来にツアーが存在しない。
探索という形で時間制限なく全ての一般フィールドに赴けるので必要性がなくなったのだろう。
MHF 
- MH2の仕様を引き継いだMHFにも、素材ツアーは存在していない。
独自仕様として、エクストラコース時のみ受注可能な「大採取シリーズ」が存在する。
採取回数が通常の3倍なので、普通に素材が欲しい時や、
大量のアイテムを要求される長期イベントの攻略においても、
極めて重要なクエストである。
なお通常のクエストと同様に時間切れはクエスト失敗なので注意。- 今日のようにラスタ関係が充実していなかった当時は、採取素材集めについては
この大採取シリーズをソロでプレイするのがマナーとされていた。
今日では大型モンスター狩猟クエストのソロプレイにおいて、
ある程度の時間を採取活動に割くというアプローチも(採取系スキルメインで組むと防御力に不安があるが)
現実的である。
- 今日のようにラスタ関係が充実していなかった当時は、採取素材集めについては
- その他にも「大型モンスターが登場しない&メインターゲットが簡単なクエスト」が複数配信されており、
こちらを素材ツアーの代替として利用することが可能。
なお鉱石であるアミノタイトに関しては、専用の救済クエストが有る。
- HR100~における旧来フィールドの一部や最近の新フィールドには、
通常のハンターズクエスト枠に普通の地図納品クエストが存在する。
旧来フィールドではクエスト名が【採取】で始まっており、新フィールドでは「○○の特産」となっている。
ちなみにHR100~には大採取シリーズがない。- 余談だが、潮島はエクストラ不要の特産シリーズも地図納品であり、下位および上位はそれと別に
大採取シリーズが存在する。
更に余談だが、高地の上位においてエクストラ不要の特産シリーズに近い立場であるのは
「高地の生態」というブルック討伐クエストであり、峡谷では特産シリーズのターゲットは黄金魚納品である。
- 余談だが、潮島はエクストラ不要の特産シリーズも地図納品であり、下位および上位はそれと別に