エスピナスの素材で作られたランス。
槍身に秘められた真紅の棘には、劇毒が仕込まれている。
目次
概要 
- 穂先の巨大な真紅の棘がひときわ目を引くが、
槍身全体も逆立った棘で覆われており、まさに棘竜とはかくありきといった趣である。
納刀中は穂先が引っ込み、植物の蕾のようにも見える。
また、盾は左右斜め上に棘が突き出たV字型であり、
ガンランスの方とも共通のデザインとなっている。
性能 
MHF 
ローゼンランツェ 
- ローゼンランツェを生産し、ローゼントゥルム、ローゼンベギールデと強化する。
ランツェ、トゥルム、ベギールデという銘の変遷は下記の亜種武器と希少種武器も同じ。
最終段階であるローゼンベギールデの性能は以下の通り。- 攻撃力506、会心率30%
- 毒属性320
- 斬れ味は素で短い青、斬れ味レベル+1で青延長+短い白
- スロット1
しかし、いかんせん凄腕級あたりにおける毒はどうにも影が薄い。
デュラガウアのような毒がよく効く相手ならば並の攻撃属性武器以上の活躍も見込めるので、
(この武器に限った話ではないが)汎用性がウリの毒属性だからといって考えなしに担ぐのではなく、
しっかりと有効な相手を見極めて運用することが重要である。
カクトスランツェ 
- ローゼンランツェからの派生で入手可能な亜種武器。
カクトスベギールデの性能は以下の通り。- 攻撃力506、会心率40%
- 火属性340、毒属性160
- 斬れ味は原種武器と同じ
- スロットは無し
会心率を10%上げて火属性を付加した性能となる。
- 対ドラギュロス用としてはうってつけの性能であり、最盛期にはこれを担いでくる人もかなりいた。
ドラギュロスには火が有効、かつ毒に至っては特効クラス、
更にランスという武器種自体との相性がいいためである。
ペルレランツェ 
- カクトスランツェとの選択で、ローゼンランツェからの派生で入手できる希少種武器。
ペルレベギールデの性能は以下の通り。- 攻撃力529、会心率0%
- 火属性450、毒属性70
- やはり斬れ味は原種武器と同じ
- スロット1
攻撃力と火属性値が上昇しスロットも保持している。
- 通常生産できる火属性のランスは地味に層が薄く、
そういった中でペルレベギールデは攻撃力重視型の立ち位置を築いている。
火属性値を重視するのならリオレウス素材のプロミネンスタスクを選ぶといいだろう。- なお毒属性持ちという点も差別化要素ではあるが、
70という数値はさすがにランスの手数をもってしても心もとなさすぎるか。
- なお毒属性持ちという点も差別化要素ではあるが、
ローゼンオネット 
- ローゼンランツェと同デザインのG級武器。
Lv50まで強化した際の性能は以下の通り。- 攻撃力1051、会心率0%
- 毒属性620
- 斬れ味は素で短い紫、斬れ味レベル+1で紫延長
G級の環境だと凄腕級とは異なり属性も重要となる設計であることが周知され、
ランスのような手数武器では攻撃属性持ち武器に人が流れてしまった感は否めないが、
それでも実装からしばらくの間は優秀な毒属性ランスであった。
G8で実装されたガスラバズラの極怒貌槍グニエフには性能面で完敗してしまうが、
同じG級武器という土台とはいえ3年も後の武器なのでさすがに仕方ないか。
- 説明文に「棘の盾が身を護り」とあるが、
反射を発動させればこの武器の設定、及びエスピナスの攻防一体の生態を再現できる。
しかし反射運用だと、ただでさえ長いとは言えない紫ゲージの消耗が加速するのが難点。
MHR:S 
ローゼンランツェ 
- エスピナスの復活に伴い、ついに本家にも進出。毒属性が没収され、代わりに火属性となった。
他のエスピナ武器はリオレイア武器から派生するのだが、
リオレイア武器が無い為かこれとハンマーのみリオレウス武器からの派生となっている。 - ローゼンランツェを生産し、天鱗と霞龍の靭尾を素材としてローゼンランツェ改に、
傀異化素材をつぎ込むことで、ローゼンベギールデに最終強化される。
- 気になるその性能は
- 火ランスではワースト2位の攻撃力320
- それを補う会心率20%
- 火属性21。残念ながらワースト1位
- 斬れ味は紫ゲージ20白20、匠で紫が延長される
- 無いよりはマシのスロットLv1×1
- 百竜スロットはLv1
- しかしながら、今作の火属性ランスにはライバルが多い。
- レウス素材のルジュプロミネンスは、こちらに比べて極めて短い紫がネックだが、
攻撃力330、火属性46、百竜スロットは3、さらに匠で長い紫を手に入れる。 - 銀レウス素材のシルバープロミネンスは、攻撃力こそ310とワーストだが、
こちらを上回る火属性52、会心率35%、スロット3、百竜スロット2、そして長めの白とかなりの業物。 - 鉱石素材のヒートインペイルはマイナス会心持ちだが、攻撃力は350と火属性ランストップ。
しかもスロットが2スロが1つと1スロが2つ、百竜スロットも2と拡張性で優位を取られる。 - これらを上回る大業物が今作には存在する。
アケノシルム素材の暁光の突槍シルファレンである。
ルジュプロミネンスと同等の攻撃力330に火属性で他の追随を許さない火属性57に加え、
斬れ味ケアがほぼ必要ない斬れ味白70、匠で最大紫30、とどめに貴重なスロットLv3×1、百竜スロットLv3
…と、拡張性にもバランスにも優れており、これと比較すると立ち位置は厳しいと言わざるを得ない。
- レウス素材のルジュプロミネンスは、こちらに比べて極めて短い紫がネックだが、
- しかし、今作に存在する研磨術【鋭】は、このランスの短い白と紫と相性が良い。
剛刃研磨と併用することで安定した高い火力を手に入れられる武器となる。
ランスは手数が多く斬れ味消費が激しいといったデメリットも上手く働き、相性はバツグン。
サンブレイクから追加された鉄蟲糸技である納遁術も納刀が遅いという短所を上手く補って、
立ち回りの中で研ぐ時間を確保しやすくなっている。
スキルは重めだが、元からある会心率20%である程度スキルを切ることができ、
傀異錬成でスキルが積みやすくなっている今、このランスを一度持ち出してみるのもいいだろう。- この運用の場合ライバルはレウス槍・ルジュプロミネンス。
あちらは砥石時のバフ、こちらは純粋な火力スキルとスキルの意味が変わってくるため、
この点を意識して立ち回りたいところ。
- この運用の場合ライバルはレウス槍・ルジュプロミネンス。
カクトスベギールデ 
- エスピナス亜種の登場によって追加されたエスピナス亜種素材の武器。
上記のローゼンランツェから派生で作れるほか、一発生産にも対応している。
ローゼンベギールデと同様に火属性表記だが、実は火と毒の双属性となっており控えめの毒属性がある。
- 気になるその性能は
- 攻撃力は少し下がって310
- 会心率も少し下がって15%
- 火属性はかなり伸びた48。(隠し効果で毒属性がついている)
- 斬れ味は紫ゲージ20白40、匠で紫が延長される。
- 通常スロットは大きく増えてLv4-Lv1-Lv1
- 百竜スロットもグレードアップしてLv3
- 通常種武器よりも攻撃力は落ちたが、属性値が大幅に上昇している。
…だけでなく、スロットの数がとんでもなく増えた為に、落ちた攻撃力部分をカバー可能という完全な上位互換。
百竜スロットがLv2以上確保されたため特効系の百竜装飾品が導入できるようになったのも大きい。
火属性ランス最強と名高い「暁光の突槍シルファレン」には属性値で劣るものの、
圧倒的な拡張性によりスキル構成次第では総合火力で拮抗し得る上、隠し効果で毒属性を内包しているという至れり尽くせりな性能。
アップデートで追加された武器の中で見ても強力で、汎用性の高さで有名な龍属性武器にも劣らない総合性能を持つ。
- 最大の特徴であり強みでもあるのはやはり隠し毒属性。
テキストに「一定確率で毒蓄積が発動」と言う見慣れない表記があるが、通常の毒属性値が付いている状態。
有志の検証によると毒蓄積値は約22~24と割と控えめ。- ただし一線級のシルファレンと比肩する程の性能に加えて毒属性が付随しているのがポイント。
毒が一切通らない相手以外には多少火力で負けたとしても毒でお釣りが来る。
また火属性が最大弱点でない相手でも、多少は火が効いて毒に弱い相手であれば最適解にも成り得るなど、
対応出来る相手の幅が通用の火属性武器よりもかなり広い。
もっと言えば、後述の通り毒以前に純粋な攻撃性能でシルファレンに追いつくこともあるため、
いっそ開き直って毒ダメージは完全におまけと考えても良いだろう。 - ありがたい事に、この毒属性部分には通常通り状態異常強化が乗る。
毒属性強化、状態異常確定蓄積、おだんご状態異常術などの状態異常値を強化するスキルは普通に有用であり、
災禍転福や伏魔響命、チャージマスターなどは火属性と毒属性の両方を強化できるため非常に強力。
ただし、武器傀異錬成で付与できる属性強化は火属性の方しか加算されないので注意。
- ただし一線級のシルファレンと比肩する程の性能に加えて毒属性が付随しているのがポイント。
- 最大のライバルはやはり暁光の突槍シルファレン。そしてシルバープロミネンス。
素の状態で物理火力だけ比較してもシルファレンの火力に勝てるのは斬れ味ゲージ紫20の間だけであり、
白ゲージを使い切るまでの60手分の総期待値で比較するとシルファレンに劣ってしまう。
性能を活かすにはスロットを活かし紫ゲージを維持したいところ。
ただし弱点特効Lv3、見切りLv7で会心を稼ぐと、同じスキルのシルファレンには紫を維持しても勝てなくなってしまう。
しかし連撃などを筆頭に、物理火力や属性火力を伸ばすスキルはまだまだあるため、
こちらに追加できるスキル次第ではシルファレンに逆転するチャンスもある。
そこに毒ダメージまで加わってくるため、総合火力でこちらが勝る状況は意外と多い。- 素で会心率が15%あるため、毒属性部分を活かす形で攻勢Lv3(状態異常の相手に会心率+20%)と
弱点特効Lv3、百竜装飾品の鋼龍の魂(5HIT目から会心率+15%)をつけるだけで会心率100%が狙える。
鋼龍の魂の代用として、挑戦者Lv5(会心率+15%)を持つタマミツネ希少種装備やナルガ希少種装備とも相性が良く、
ゴールドルナ装備の状態異常蓄積確定、ミヅハ醒装備の状態異常蓄積攻撃強化の合わせ技も強力。
Lv1スロットx3で霞龍の恩恵Lv3を発動させれば毒状態の時間を倍にする事ができるのも追い風。 - ライズ以降は毒の蓄積仕様が変更により、毒状態のモンスターにも毒の蓄積が可能となっている。
加えて、サンブレイクでは装飾品の増加により毒属性値アップスキルが組みやすくなり、
連撃やチャージマスター、災禍転福や狂竜症【蝕】にも属性&状態異常を強化する効果がついている為、
やはり毒属性部分を活用するのがカクトスベギールデの強みになるだろう。 - Ver.13以降は蓄積時攻撃強化が傀異錬成で出現するようになり、Ver.15以降は護石にも付与されるようになったため、
ガード性能等でスキルが圧迫されがちなランスでも採用可能な環境となっている。秘めた毒属性のおかげで物理火力を
大きく高めることができるようになり、スキルを整えられれば火属性ランス最高峰の火力を発揮できるだろう。
- 素で会心率が15%あるため、毒属性部分を活かす形で攻勢Lv3(状態異常の相手に会心率+20%)と
余談 
- エスピナス武具の大半は銘の由来がドイツ語となっており、
多くの日本人にとっては馴染みの薄いところと思われるが、
この武器に関しては「ランス」と似た響きなので由来が比較的簡単に察せられるのではないだろうか。
その通りに、「ランツェ」(lanze)は「槍」を意味するドイツ語である。
また、「トゥルム」(turm)は「塔」、「ベギールデ」(begierde)は「欲望」を意味する。
一方、G級武器の方はフランス語に鞍替えしており、「オネット」(honnête)は「誠実」となる。