MH3から登場する草食種「リノプロス」の素材を用いた防具。
目次
概要
- 元来が「砂原などで鉱脈・水源調査及び採掘を行うための潜砂服」という目的で作成されたためか、
男性用はレトロな海底潜水服、女性用がダイバースーツのような雰囲気を持つ防具である。
が、この防具はそれを差し引いてもあまりに異様なデザインなため、
他の防具とはまた違った意味でハンター達を驚かせる。- クマである。潜水や砂原にもリノプロスにも全く関係ないクマである。
男性用はでっぷりとした体型のきぐるみ風。女性用はテディベアのようなぬいぐるみ風である。
しかもご丁寧に大腿部で脚を表現している。
男性用は頭装備が潜水服風なのでまだ良いが、剣士女性用は丸い耳まで付いて完全にクマそのものである。
ガンナー女性用は耳が尖っているためむしろネコっぽいが…
ついでに端材から作成されるオトモ防具も、クマのぬいぐるみそのものである。
ちなみに色はピンク。
- クマである。潜水や砂原にもリノプロスにも全く関係ないクマである。
- このようなデザインゆえ、他のシリーズと組み合わせると、
その違和感と浮きっぷりが凄まじいことになっている。とくに男性用の腰と脚防具のお腹周り。
しかし、なぜかシリーズ通してパーツ単位で見ると超優秀なものがチラホラ含まれており、
小型モンスター防具とは思えないほど使い勝手は良いため、呪い装備化することもある。
性能
MH3
- 上位では各スキルのポイントが一部の装備部位に集中していた事で混合防具としての価値もあったが、
前述の通り非常に組み合わせにくいデザインだった為、ハンター達の頭を悩ませる事になった。
はっきり言って格好悪く、PTプレイでこの装備で行くと笑われること間違い無しである。
MHP3
- スキル構成が大きく変わり、主に防御と砲撃に優れたスキル構成となった。
剣士はガンランス専用の装備といって差し支えない。
ガンナーは精密射撃のスキルもあるので実質ボウガン用の装備である。
- 上位装備になると各スキルポイントが上昇するが、
同時にフルセットの場合は「気絶倍加」のマイナススキルが発動してしまう。
ハンターに誘導されて岩に頭をぶつけるリノプロスの様を表現しているのか。
- 小型モンスター素材の防具の宿命として、防御力はお世辞にもいいとはいえないのがお約束。
デフォルトで砲術スキルがある防具と言えども、多くの場合はどんぐりシリーズを使うか
お守りによるスキル発動で済まされてしまう。
MH3G
- MH3とMHP3を足して2で割ったようなスキル構成となった。
- 下位では泥&雪無効、KO術、砲術師。
砲術師とKO術が両方役に立つ武器はないが、逆に言うとハンマー、狩猟笛、ガンランスのどれでも相性は悪くない。
強いて言うならボウガンの徹甲榴弾でスタンをさせる時くらいか。
上位のリノプロSでは下位のスキルに集中と気絶倍化が付く。
さらにまとまりのないスキル構成になってしまったが、集中自体は素直にありがたい。
因みに砲術を砲術王まで上げて、高速収集でもつければ手軽な対ジエン・モーラン装備として使える。
- G級のリノプロXの剣士用は、腕に匠、頭と腰に抜刀会心のSPがついており、
さらに全部位に集中のSPがついているため、G級上がりたてのハンターが
剛断剣タルタロスを運用するための斬れ味レベル+1テンプレを作成する際に
パーツとして運用することも多い。
MH4
- リノプロスの続投に伴い防具も続投。スキル内容は前作とほぼ同じとなっている。
- 下位だと一式で泥&雪無効、KO術が発動、そして気絶のスキルポイントが-8。
前作で発動した砲術は腕に2ポイントのみとなり、実質的な弱体化を食らってしまった。
空いている4スロットに砲術珠を嵌める事で丁度砲術師が発動する。
序盤~中盤で作成できる榴弾チャアク用装備といった所か。
耐性面は火と龍が高め。しかしこの装備を着るであろうHR帯でこれらの攻撃を行うモンスターはそう多くない。
- 上位のリノプロSでは一式で下位スキル+砲術師、そして気絶倍化が発動する。
防御こそ上がっているものの、スキル内容は3Gの下位と同じ、耐性面も下位と相変わらずと結構残念な事に。
また、何故か5部位中3部位の作成に氷結晶が必要になる。
要求数は全て合わせても9個なのでそれほど多いというわけでもないが、
いざ作ろうとすると地味に足りなかったりする事もあるため結構厄介。
- とまあ前作と比べて全体的に弱体化されている。リノプロス、哀れな子。
ロケット生肉なんて通称を付けられるような事ばかりしてるからいけないんだ!
MH4G
誰が望んだか知らないがリノプロXシリーズが復活。ほぼSシリーズの上位互換仕様となっており、
一式で砲術王、KO術、泥&雪無効、気絶倍加が発動する。スロットも合計7つに増えた。
残念ながらMH3G時代の匠、抜刀会心、集中といった優秀なSPは復活しなかったが、
作製に必要なG級素材は草食竜の重骨とエルトライト鉱石のみなのでG級上がりたてでも作り易い。
- ただ…相変わらず見た目は人を選ぶし、防御力もG級序盤相応でしかないし、必要素材数も地味に多いし、
そもそも砲術王が欲しいなら、業物や装填速度を備えたセルタスXシリーズの方が優秀なので、
混合装備としての運用も見出せない今作では繋ぎに使うにしても活躍の場はほぼ無いだろう。
強いて言うならばそのセルタスXが作製できるまでの繋ぎに落ち着くか。
MHX
- めでたく続投を果たしてはいるが、悲しいことに性能は歴代の中でも底辺レベル。
下位版、上位版共に一式揃えても、なんと発動スキルは砲術師のみである。
一応発動に足りないだけで(何故か)水属性攻撃のSPも持っているが、
下位のリノプロシリーズの場合はスロットが3つしか無く、それ故に装飾品だけではフォロー不可。
上位版でも4つしか無いので、お守りや武器スロットまで考慮・活用しないと、
せいぜい水属性攻撃強化+1の発動に加えて砲術王へのランクアップか、
砲術王を切り捨てて水属性攻撃強化+2まで引き上げるか、という程度。
今更潜砂服という設定を思い出したのだろうか
ぶっちゃけ元から期待していた人は少なかったとは思うが、いくらなんでも落ち込みすぎである。
リノプロスよ、何があった?
MHXX
- G級の解放により、リノプロXシリーズも登場。
スロットは6個に増え、一式揃えた際のスキルは砲術王と水属性攻撃+1(SP12)となる。
2スロある腕に装飾品を着ければ、水属性攻撃強化+2となるものの、スロットが4つ残ってしまう。
正直物足りないところではあるものの、ある程度の実用性は得た。
- 頭装備に関しては、それぞれ砲術のSPが+7、+8となっており、スロットも1つ空いているため、
頭だけで砲術師を発動したり、他の部位と合わせて簡単に砲術王を発動したりと、便利な装備になっている。
頭防具の防具合成は、村を進めていればすぐに解禁されるので外見をごまかすのが容易なのも追い風。
作成も非常に簡単なので、G級序盤でガンランスやチャージアックス等の武器を使う際にいかがだろうか。
MHRise
- リノプロスの復活に伴いこちらも再登場。
下位のリノプロシリーズと上位のリノプロSシリーズが登場している。- 下位については一式で貫通弾・貫通矢強化Lv1、砲術Lv2、気絶耐性Lv1、耐震Lv2。
下位では貴重なスキルばかりで、貫通弾・貫通矢強化、砲術、耐震はリノプロ一択である。
特にガンランス使いにとっては砲術が付いた胴・腕の有用性は非常に高い。 - 上位はもっと豪華なことになっており、一式では上記のスキルが全てLv3となる。
特に貫通弾・貫通矢強化Lv2が付いたリノプロSヘルムはまさに貫通ガンナーにとっては垂涎ものの逸品で、
砲術Lv2のリノプロSアームもガンランス使いには必携である。
発売時点でこれらのスキルをLv2で発動しているのはリノプロSだけであり、極めて有用性は高い。
- 下位については一式で貫通弾・貫通矢強化Lv1、砲術Lv2、気絶耐性Lv1、耐震Lv2。
- 上述の通り本作では文句なしの有用性を誇るリノプロSシリーズだが、見た目は今まで通りである。
更に貫通弾・貫通矢強化をLv3まで発動させるとなると、
攻撃や見切りの付いた有用な防具が脚部位に集中している本作の環境上、
脚以外で唯一貫通弾・貫通矢強化のスキルを持つアルブーロSベストとセット運用することが多くなる。
ところがこのアルブーロSベスト、女性用の見た目はよりによってビキニなので、
頭にデカいピンクのクマの被り物を付けた青ビキニの女性という致命的な事故が発生する。
幸い本作では任意のパーツの非表示設定が可能なので、どうしても我慢ならなければ非表示にしてしまうのも手である。
- Ver.2.0で貫通弾強化の装飾品が追加されたので、これでリノプロの呪いとはおさらばか……と思いきや、
案の定Lv3装飾品であったため、装填拡張などと競合してしまうことに。
Lv3スロット自体がかなり希少な環境で、それを2つ持つに等しいリノプロSヘルムは極めて優秀であり、
装填拡張以外にもガンナーには嬉しい耳栓まで狙おうとするとまず逃れられない。- 幸い見た目の方は重ね着装備が大量に実装されたため、それを利用すれば好きな見た目にできる。
- 一方のガンランスだが、バゼルシリーズというガンス御用達防具の爆誕により、
リノプロSアームの呪いからは概ね解放されることになった。
そして代わりにバゼルに呪われている
MHR:S
- MR実装に伴い、リノプロXシリーズも登場。一式で発動するスキルは
貫通弾・貫通矢強化Lv3、砲術Lv3、気絶耐性Lv3、耐震Lv3、砲弾Lv2、特殊射撃強化Lv2、泥雪耐性Lv1となる。
他の防具の例に漏れず上位までのスキルを踏襲した上で、更にスキルが追加された形となった。 - その中でも特に優秀なのが、腕防具であるリノプロXアーム。
この1部位のみで砲術Lv2、砲弾装填Lv1、特殊射撃強化Lv1を持ちながらLv2スロットを2つも持つ非常に優秀な一品で、
スロットまで合わせればこの防具のみで砲術と砲弾装填を最大レベルまで発動する事が可能。
前作にも増してガンランスに強くシナジーする装備となった。三本指の呪い再びである- またVer.11.0で実装された傀異錬成とも、
低レア度かつ(ガンランス目線で)不要なスキルが付属しており、レア素材を必要とせず量産も容易ということで、
システムの仕様との相性がよく、強力な結果を狙いやすいのも利点。
傀異錬成を行った際、中々の結果が出たため一旦キープし、
更なる錬成のため新たなリノプロXアームを量産している……というガンランサーも多いのではないだろうか。
気がつくとどんどん数が増えている呪いの三本指というと字面だけならなかなかにホラー - 同タイミングで砲術珠II【4】、増弾珠II【4】も実装された事で
必ずしもこの腕に頼る必要自体はなくなったものの、
総じて今作のガンランスを支える防具となっている。
- またVer.11.0で実装された傀異錬成とも、
リノプロネコシリーズ
- MHP3から登場した、オトモアイルー用のリノプロシリーズ。
- 草食竜の端材に金属片を溶かし合わせる事で軽さと堅さの両立を果たしたオトモ用の武具。
「リノプロネコヘルム」と「リノプロネコメイル」を組み合わせたその姿は、
女性剣士用リノプロシリーズをより可愛さにこだわってリデザインしたようなもの。
因みに説明文によれば、職人がこだわったのは防御力などよりも顔の可愛さだったらしい。
武器は一見オトモ御用達のタルハンマーのようだが、
実際は防具と同じ製法で作られた草食竜の端材と金属の塊「リノプロネコ金槌」。
ハンター用のリノプロスハンマーはMHX現在においても存在しないため、完全オリジナルのデザインである。 - よく見ると熊の鼻に当たる部分がゴーグル状になっており、そこから覗いている様だ。
子供の夢を壊して悪いが仕事なんでな。それでも相当見辛そうなのだが…。 - リノプロスの素材はそれほど需要が高くはないので、素材さえ手に入るようになれば、
後はそこから端材を量産して手早く作成できる。
小型草食竜の装備という事もあって性能は際立って優秀とは言えないが、
作りやすさと見た目の可愛さには定評がある。
間に合わせでもいいからとにかくオトモ用の装備を整えたい、なんて時には
候補に入れても良いのではないだろうか。- MHX下位の段階では大した事ないが、上位のリノプロSネコは本物と同じ防御力と
本物を突き放す火耐性を確保しており、繋ぎとしては割と本気で視野に入る。
- MHX下位の段階では大した事ないが、上位のリノプロSネコは本物と同じ防御力と
- 防具の着彩設定にも対応している。
リノプロスの甲殻を繋ぐ金属製の部分のカラーが変更可能となっている。
余談
- 「採掘を行うための装備」という説明がされているが、採取に関連したスキルが付くわけではない。
寧ろP3以降は戦闘用の装備として利用されることが多くなっている。
関連項目
モンスター/リノプロス
防具/アシラシリーズ - 青熊獣の素材を使った防具。
武器/おやすみベア - クマのぬいぐるみでハンマー。MHX(X)、MHR(:S)で共演。