スレイプニル

装甲車両を起動させる。グラウンドクリアランスが拡大している。トラックベースが広く、短いほど回転半径が小さくなる。

永久凍土地帯では、リソースを集めるのが特に難しい。まず見つけること自体が困難を極め、そこへたどり着くこともそう簡単にはいかない。研究者たちが残した古い全地形対応の車両はすぐに壊れてしまった。だが、北部に住む人々の本当の財産は人であることが幸いした。ハイパーボリアの技術者たちは受け継いだ車両のシャーシを研究し、まもなくして自分らが手掛けた向上された全地形対応能力を保有した無限軌道の試作品を民に提示した。

形状

概要

スペック

基本情報

パワースコア	耐久値	重量
370	500	340kg

積載力

積載量	余剰積載量
1650kg	1310kg

移動特性

最高速度	パワーロス	超信地旋回	水平移動
85km/h	-15%	可	不可

以前の性能

2024/02/08:アップデート2.12.0.271051以前

最高速度	パワーロス	超信地旋回	水平移動
80km/h	-20%	可	不可

ダメージ耐性

近接	銃撃	爆破	炎熱	電撃	透過
50%	25%		65%

オプション

テキスト
銃器へのダメージに対する耐性が向上し、優れたグリップ力を発揮します。
効果
地形ペナルティによって減速しない。ただし水の抵抗は受ける。 3つの属性に耐性を持ち、無限軌道の中でも特に強い熱耐性とグリップを発揮する。

　

製造

解説

アップデート2.3.0.234365の新シーズン「オーロラ」で追加されたエピッククラスのクローラー。
『炎熱耐性とクロスカントリー性能（悪路走破性とでも言えばいいのか）に優れたクローラー』というコンセプトでアプデ前に紹介された。

特殊効果は「炎熱ダメージ耐性の増加」と「素晴らしいグリップ力を持つ」の2種類で構成されている。
日本語翻訳だと「銃器へのダメージに対する耐性が向上し、優れたグリップ力を発揮します」というクローラー系テンプレ文章が表示されているという特大の問題を抱えており、スレイプニル固有の特殊効果が全く説明されていない状態になっている。
炎熱ダメージ耐性は文字通り見れば分かるぐらい容易に分かるが、“素晴らしいグリップ力”についてはクローラー系が元々ハイグリップな事情も手伝って、フレーバーじゃないの？ という理解で終わりかねない難解さとなっている。（平地でない場所を走りさえすれば容易にわかるのだが）

前者の効果は「炎熱ダメージ耐性の増加」という文字通りの効果。パラメータの数字が違っているので非常にわかりやすい。
クローラー系は全て炎熱ダメージ耐性25％を持つが、スレイプニルだけはこの特殊効果により炎熱ダメージ耐性が65％になっている。
御承知の通り、全ダメージ耐性については下記の2種類の計算式があるが、クローラー系のダメージ耐性はResistanceパターン。
　Resistance:被ダメージ×(1-耐性)
　Protection:被ダメージ×(1/(1+耐性))
他のクローラー以上に高い耐性を持つため炎熱ダメージが露骨に下がる。
とはいえ、焼却炉やマンドレイクによって炎上している場所を突破するのに使えるという解釈よりも、炎熱属性を持つ武器に対する盾になるという解釈のほうが適切。
炎上している場所に突っ込むと全身が均等に焼かれる仕様なのでスレイプニルは無事でもキャビンや爆発物がこんがり焼かれて大破する本末転倒なことになりかねない。

後者の効果は「素晴らしいグリップ力（Excellent Grip）を持つ」という効果。
クローラー系は海外勢に『レールの上を走っている』と表現される異常なグリップ力を持つが、スレイプニルはそのグリップ力がさらにおかしなことになっている。
とはいえ、平地でスレイプニルを使う分には他のクローラーとの違いをほとんど体感できない。
真価を発揮するのは悪路を走ったとき。
垂直な壁はさすがに論外だが、無理だろこれと思うマップのあらゆる傾斜に対して重心がまともな機体にスレイプニルを装備して突っ込めば嫌でも理解させられる。（重心の問題さえどうにかできれば、もしかして垂直な壁さえも……）
超ハイグリップのせいで、うねるような路面で高速旋回するとややドリフト気味な挙動になるという、なんとなく本末転倒な症状さえ発生する。
とりあえず、固有の挙動を持っているということだけは伝わるだろうか。
ただ、この仕様を生かせるかどうかはプレイヤーのビルドとマップに対する理解度に依存するところが大きい。

アップデート2.6.0.246784でさらに特殊効果が追加された。
特殊効果は「武器の首振り速度が25%増加」というもの。
スレイプニルの効果は武器の首振り速度が速くなるという侵略者やオプレッサー系の効果。
ビッグフットやバギータイヤのように、他のムーブメントと一緒に装備すると特殊効果が減少してしまうというデメリットを抱えている。
また、クローとは違い、複数装備しても特殊効果は累積しない。
侵略者やオプレッサーが内蔵されたムーブメントと思うとユニークで、それらと併用することで、最速の首振り速度を得ることも可能。
反面、武器の首振り速度が向上しても戦闘力に直結しないのが難しいところ。

隙間なく装備された6輪～8輪の小型クローラーに操作性が近いが、小型クローラーと違ってスレイプニルは気持ち悪いほどクローラーが路面を噛み続ける。
クローラー系はハイグリップすぎるせいでなんらかの原因で走行中に駆動力の不均衡が起こると突然機体が大暴れするが、片輪装甲にでもならない限りスレイプニルではその症状がほぼ起こらない。
一方で、6輪～8輪の小型クローラーよりもスレイプニルは『柔らかくなる（※良い表現が思いつかず）』ので、突然の大暴れのリスクを許容してでも小型クローラーの硬さを好む人もいるだろう。
このあたりは個人の好みになるだろうか。

クローラー系ではタンクトラックと同じく専用の車高を持っており、重心位置に気を付ければキャビン下4マスを使ったうえで路面に擦らずに走行できてしまう。
ビッグフットよりも車高が高い（ビルド画面では同じ高さだが、走行時にはビッグフットのサスペンションは大きく沈むがスレイプニルのサスペンションはほぼ動かない）ので床下が広々と使える反面、床下に詰めこむほど前述したグリップ力を生かす時に路面にひっかけやすくなる点で注意が必要。
一方で、他のあらゆるムーブメントと高さが違っているため、スレイプニルの車高に揃えるにはスレイプニルが複数必要になる。

前述したグリップ力と車高に加え、強化型クローラーよりも最高速が高く、非対称な三角形になっているせいで重心位置の影響が結構無視できない。
また、三角形の頂点がキャビンの下１マスまでしか覆えないため、強化型クローラーよりも機体の露出が増えて盾としては使いづらくなる。
加えて、ゴリアテのように取り付け方向が固定されているため、オブジェクト干渉に対しては融通が利かない。
『高速化された強化型クローラー』というより『大型化された小型クローラー』のほうが挙動的に近いだろうか。
　
イベント期間限定製造であるのに加えて、通常製造不可のガーディアンが素材に指定されているせいで数を揃えるのが少々困難。また、同じくイベント限定製造なトール-6Sの素材でもあるのがさらなる困りどころ。
とはいえ、非常にユニークなムーブメントなので、可能ならイベント期間内に必要数を揃えておきたいところ（ナーフされないかだけが心配である）。
アップデート2.6.0.246784でナーフどころかまさかの上方修正。

アップデート

関連項目

• 無限軌道

コメント欄