ストーリーブック/創新世紀
Last-modified: 2023-04-26 (水) 11:57:51
創新世紀
ストーリー
- 古書
- 世界の果てに偉大なる意志から神々が生まれた。
彼らは一つであり、無限、無限であり、一つ。
その意志と権能が及ばないところはなかった。
その神の一人が悲しみ嘆かわしいことこの上なし。
我らに全てを成せる権能があるが故、我らを崇める者もなし。
永久を彷徨えど我らが意を成し遂げるところなしと嘆き、
その他の神々も共に悲嘆せり。
その中の一人が言ひし、我らの手で我に栄光を捧げる愛すべき者と、
我らの居じ安息するところを新たに作り出そうと、
その他の神々これを良しとし喜んばせり。
此を言いしは二つの面を持ちて燦爛に輝く露を潜みしものなり。
悲しみに満ちた声で言ひしを創造即ち消滅であるがゆえ、
我らの中の一部の消滅で新しきものが創造されんが、
誰がこのために自らを犠牲氏偉大なる意地へと戻らむや?
他の神々が無限なる声で嘆き窮理し、
やがて其の中から12人が選ばれ前へと出て来たり。
露を潜みしものが12人を見つめ、
死が怯えるものと炎の息を吐きだすものと地に足がつかぬものと
血で鋼鉄を染めるものと数百の面を持っていながら見えないものと
死から生き返ったものと
手に数戦の武器を持てるものと穢い血を流すものと、
体を伸ばし世界の果てに届くものと
静かに土に触れるものと真実を見抜くものと
秘密を知っているものなり。
宣する。犠牲は尊いものなり、我らを死に致すことなく、
試練で研ぎ澄まされた刃のみが我らの心臓を突き破り、
偉大なる意志へ戻らせたり。
これこそ真の犠牲であり、消滅はすなわち創造。
我らが臨在する場所と我らをして
栄光に預かる者たちがこれより創造したまえ。