ソグドの歴史

Last-modified: 2023-06-12 (月) 14:18:55

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ソグド人は元々ペルシア周辺が起源とされています。彼らはオアシスの農耕民族でしたが定住には拘らず広範な地域で商業活動に従事してました。砂漠を乗り越えるには砂漠に詳しい彼らの助力が必要であり、彼らは隊商活動を通してペルシア繁栄の基礎を築き上げました。4~7世紀にかけオアシス国家を複数立てる等ソグド人の文化は絶頂を迎えました。その後、遊牧民の流入、国家の樹立により彼らと一時的に衝突を引き起こすものの、やがて彼らの支配下に入りました。遊牧国家は道中の整備を請け負い、ソグド人隊商は各地の商品を提供するといった協力関係が出来上がり、より活動を活発させました。
ソグド人は中国、インド、ハザール(東ヨーロッパ)に、その一派は移住し、その地域の民族と同化していく事となりました。唐の時代、安史の乱を起こした安 禄山は父がソグド人でした。安 禄山は高位の将軍なので当時のソグド人が中国に与えていた影響力の高さが伺い知れます。中東でイスラム王朝が樹立して以降8世紀頃ソグド人の活動は衰退し、隊商の地位もホラズム人に主導権が移り、歴史の表舞台から消える事になりました。