バルバリアの歴史

Last-modified: 2023-06-12 (月) 20:27:35

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バルバリア海賊の歴史は9世紀より前から始まりました。彼らは北アフリカ沿岸を拠点としており、この地域の定住者はベルベル人が主体でした。彼らの生活は地中海沿岸の略奪により賄われてました。略奪品である奴隷や金品を取引する等、当時地中海沿岸の人々に恐れられました。この地域は早い段階でイスラム勢力下に入っていた為、略奪行為はキリスト教国家の都市や商船が対象でした。初期の乗組員はベルベル人が多かったのですが時代の変遷と共に多民族の混成船団に発展していきます。
14世紀後半にはレコンキスタによりイベリア半島から追放されたムーア人が加わる事になります。ヨーロッパ大陸出身者も加わる等しており、16世紀初頭バルバリア海賊船長の「赤髭」の異名で知られたバルバロス・ハイレディンの出自はギリシア人或いはアラブ系と言われています。
スペインやジェノバの船を拿捕してイスラム教徒の奴隷を解放したり、プレヴェザ海戦でもオスマントルコ艦隊と共にキリスト教連合艦隊を破る等華々しい活躍をした彼は今日も英雄としてイスラム教圏で慕われています。栄光は永遠ではなく、産業革命により勢力均衡が崩れ、キリスト教勢力が優勢となり、1830年のフランスによるアルジェ占領をもって海賊団は消滅した。