MH3Gから登場したスキル。
スキルポイントが10以上で「金剛体」が発動する。
目次
効果・概要 
MH3G 
- 攻撃を受けた時のリアクションが軽くなる、という一見するとよく分からないスキル。
実は、ネコの受け身術・ネコの尻もち着かず/ふんばり術・かち上げ吹っ飛びを緩和する効果、
水流【小】無効・風圧【小】無効・耳栓のほぼ上位互換効果が複合されており、
かなり豪華なスキルといえる。- 具体的には、
尻もち ⇒ のけぞり(ネコの尻もち着かず/ふんばり術)
受身不能吹っ飛び ⇒ 受け身をとる吹っ飛び(ネコの受け身術)
かち上げられる攻撃 ⇒ 受け身をとる吹っ飛び(互換スキルなし)
となる。
水中でも脱力して浮かぶリアクションが、体勢を立て直せるようになるのは受け身術と同じ。
咆哮無効化に関しては少々特殊な位置づけとなっており、硬直時間が短い咆哮を無効化する。
通常の耳栓で済むモンスターはもちろん、ブラキディオス、アルバトリオン、イビルジョー等、
無効化には高級耳栓が必要だが硬直時間が短いモンスターらの咆哮も、
金剛体であれば完全無視できる。
これが耳栓の上位互換スキルの正体である。- 金剛体で無効化出来ない咆哮を放つのは
ディアブロス(原種・亜種両方)、ギギネブラ(原種・亜種両方)、ラギアクルス希少種、
ナバルデウス(原種・亜種両方)、ジエン・モーラン(原種・亜種両方)、グラン・ミラオスの10種。
逆に言えば、これら以外のモンスターの咆哮は全て無効化出来る。
- その一方で、通常時でものけぞりのみの攻撃や、通常時でも受け身を取る吹っ飛びには変化はなく、
風圧【大】、水流【大】、硬直時間の長い咆哮、震動に対する無効化効果はない。
つまり、ディアブロスの突き上げにも受け身を取れるようになるが、
ディアブロスが潜るときの風圧や震動は無効化できないため硬直状態になってしまうのである。
……もっとも、上記の性能に加え耐震なども発動してしまうとバランスブレイカーになりかねない。
これらの効果を付加しなかったのは、まあ妥当な選択であるといえる。
- 具体的には、
- このような特性から一見剣士向きのようだが、ガンナーでも役に立つスキル。
恩恵が大きいのは主に耳栓効果だが、ガンナーでは一発の被弾が即キャンプ送りに繋がるため、
受身効果も非常にありがたい。ガンナー殺しと悪名高いラギアクルスと水中でやりあう時など、
効果を強く実感できるだろう。
- このように、非常に汎用性が高く優秀なスキルだが、弱点も存在する。
吹っ飛ばされても直ぐに体勢を立て直すことができる効果が災いし、
間髪入れず飛んでくる追撃を食らいやすい。
リオレイア、ディアブロスなどの3連突進、水中ガノトトスの尻尾、水中ラギアクルスの二段突進など、
通常では倒れている間に回避できた攻撃も自力で対処しなければならない。
また、ナルガクルガの尻尾振り時の前脚に当たると、通常なら尻餅をつくので続く尻尾は喰らわないが、
金剛体があると尻餅が仰け反りになるので、続く尻尾が被弾確定になったりする。
- 使いこなすには慣れと、起き攻めされやすい危険な攻撃を熟知しておく必要があるが、
上手く使えれば快適に狩りを進めることができる。
むしろ、このスキルが発動している状態に慣れてしまうと、
他の防具を着ている時の吹っ飛びリアクションの長さにストレスを感じるようになるらしい。
- これに限らず、敵からの行動不能要素(咆哮での硬直や攻撃による吹っ飛び)を無効化または緩和したり、
回避し易くするスキルは、本来発生する行動不能時間を攻撃時間に転用出来る為、
防御スキルでありながら攻撃スキルとしての側面も持っている。
特に咆哮とダメージモーションの両方を、回避などの行動に時間を割かずに対処出来るこのスキルは
(補強の度合いは武器種で大きく左右されるが)非常に強力な火力補強スキルであるとも言える。
- MH3Gで金剛体を発動する方法として、
グラン・ミラオスの素材から作られるミラアルマ一式、
G級ジエン・モーラン原種の素材から作られる大和/日向・真一式、
グラン・ミラオスの素材から作られる装飾品「剛体珠」を用いる。
装飾品は1スロ1ポイントと、3スロ4ポイントの2つ。
しかし、剛体珠【3】の生産にあの悪名高き重翼を要求される。
MH4 
- MH4では若干弱体化されて続投。
とはいえ効果はほぼ変わらず、攻撃を受けた時のリアクションを軽くし、風圧・咆哮【小】を無効化する。
上位ダレン・モーランの装備、残陽・常盤/東雲・八千代【覇】とスタールークにスキルポイントがついており、
装飾品も黒龍素材と金剛原珠で作ることができる。- 耳栓効果については、イビルジョーやリオス希少種など高級耳栓が必要な咆哮を防ぐ効果はなくなっており、
通常通りの耳栓と同じ効果となった。
また、ラージャンやバサルモス、グラビモスの様に咆哮【大】と【小】を使い分けるモンスターも登場したため、
全体的に金剛体の耳栓効果が意味をなさない場面も増えた。- なおブラキディオスに関してはMH4では咆哮が【小】にダウンしているため、
以前と変わらない感覚でこのスキルを使用できる。
- なおブラキディオスに関してはMH4では咆哮が【小】にダウンしているため、
- 風圧に関しては、今作は風圧【大】での硬直が長くなったため、
通常では【小】しか無効に出来ない金剛体は使いにくくなった。
というのも、MH4では風圧による硬直から追撃を入れてくるモンスターが増えており、
さらに高レベルギルドクエストではその攻撃で即死も有り得るのである。
- リアクション軽減効果は殆ど変化がない。
尻もちをつかなくする効果や全ての攻撃で受け身を取る効果が付与される。
しかし、ネコの受け身術がかち上げられても受け身が取れるようになったため、
有用性は多少落ちるかもしれない。- ただし、闘気硬化状態のラージャンの攻撃やテオ・テスカトルのスーパーノヴァなど、
金剛体でなければ受身が取れない攻撃が追加された。
これらの攻撃は大きく水平に吹っ飛ばされる上に復帰も遅く、追撃を受けやすいので、
どうしても倒せないようならこのスキルを付けることを検討してみてもいいだろう。
- ただし、闘気硬化状態のラージャンの攻撃やテオ・テスカトルのスーパーノヴァなど、
- 耳栓効果については、イビルジョーやリオス希少種など高級耳栓が必要な咆哮を防ぐ効果はなくなっており、
- 以上の様に、3Gでの汎用性の高さこそ失われたものの、
耳栓の代わりに付けるスキルとしては十分すぎるほどの効果を持っている。
寧ろ、「複合スキルなのに耳栓の上位互換を内包」していたことが異常だったのであり、
MH4での効果の方が発動条件から見ても妥当な効果と言える。
よって、MH4でもその利便性はまだまだ健在である。
- また、操虫棍の白橙ダブルアップやトリプルアップ状態では金剛体の効果が得られる。
橙エキス単色は45秒、トリプルアップは60秒と非常に維持が難しいが、エキスを素早く採取出来るなら
スキルが一つ浮くので、金剛体を外し火力スキルを盛った構成で挑むのもいいかもしれない。
MH4G 
- 効果はMH4と全く同じ。
ただし、今作では倒れた後の起上がりのタイミングを調整できるようになっているため、
このスキルによって受け身を取ってしまうと調整ができなくなる。
起き攻めが怖い相手に発動させる場合には注意が必要である。- ただし、ドス古龍などの一部大型モンスターは一度ターゲットを定めると
しばらく連続して攻撃するというルーチンが組まれているらしく、
少し遅目に起き上がってもやっぱり攻撃のまっただ中だった、
あるいは金剛体で起き上がっていれば追い打ちを免れたかも、なんていうこともありうる。
結局のところ起き攻めされるときはされてしまうので、
回避性能をつけるなど別の自衛手段も金剛体の有無にかかわらず必要である。
- ただし、ドス古龍などの一部大型モンスターは一度ターゲットを定めると
- 操虫棍の猟虫の追加効果にエキス効果延長が追加されたことで、より金剛体状態を維持しやすくなった。
そのため操虫棍では金剛体を発動させず、猟虫の効果にだけ頼るという選択肢を選びやすくなった。
- 本作で登場した応急耳栓は高級耳栓が必要な咆哮も無効化できるため、
バサルモスやグラビモスのような咆哮のタイプを二種類持つ相手にも、
普段の咆哮は金剛体で防ぎ、一部の咆哮は応急耳栓を使うといった戦い方ができるようになった。
余談 
- 不動・金剛といえば、P2Gまではシェンガオレン素材の防具一式を指すものであった。
MH3以降にはシェンガオレンは登場していないが、スキル名と発動スキルにその名が付いたようだ。
一応、一式で金剛体が発動する防具・珠の素材となるのはG級ジエン・モーラン、
グラン・ミラオスといずれも規格外の巨躯を持つモンスターであるため、
こちらでも巨大=不動・金剛という法則は健在であるらしい。- その後、MH4にて不動・金剛シリーズが復活したものの、残念ながら(?)不動のSPは追加されなかった。
- 3Gでは恐るべき実力を持つジョジョブラキの登場により、
これを狩らんとするハンターたちの間でこのスキルの需要が高まった。
金剛体であればわざわざ高級耳栓をつけずともブラキディオスの咆哮を無効化できるほか、
攻撃を受けた際も内包されている受身術によって体勢を立て直すことが可能であり、
ブラキの怒涛の連続攻撃を受けて3死する可能性を下げることが出来るためである。
- MHXにはこのスキルは登場しないが、操虫棍のみトリプルアップで同様の効果を得ることは可能。
ニャンターも隠密防御を発動させることでも同様の効果が発動。
なお狩技には「金剛身」という似た名称のものがあるが、効果は全くの別物である。
- MHWにもこのスキルは登場しないが、「不動の装衣」という装衣が登場。
が、このスキルとは大分効果が異なり、一定時間咆哮や風圧を無効化することに加えて、
ダメージリアクションを無効化し、ダメージを軽減するというまさに文字通り「不動」の効果を得られる。- また、MHW:Iにてひるみ軽減に操虫棍のみ適用の追加効果が加えられ、
特にトリプルアップ状態ではひるみ軽減のLvと同Lvの耳栓、風圧、耐震が発動するという、
MH4、4G時代のエキスによる金剛体効果を彷彿とさせる仕様になった。
- また、MHW:Iにてひるみ軽減に操虫棍のみ適用の追加効果が加えられ、
- 不動のスキルポイントを付与する装飾品「剛体珠」はMHFにも古くから同名の装飾品が存在するが、
こちらは1スロットで「防御+3、風圧+2、耐震+2」を付与されるという、
剛力珠(攻撃+3、達人+2、底力+2)と対をなす存在である。
しかしながら、剛力珠と同時に実装されたものの、
防御&風圧&耐震が2~3というスキルポイントの微妙さからあまり活用はされていない
(剛力珠と対をなすことが仇となり、この二種を併用しづらいからである)。
- MHFでは大剣の追加モーションに「不動」が存在する。
こちらは攻撃時任意発動となっており、発動させるとスタミナを消費して
風圧・咆哮・振動・各種状態異常を除いた全ての(味方からのものも含む)攻撃に対して
よろけ、吹っ飛び、かち上げ吹っ飛びを無効化する
(格闘ゲーム等で言うところの「ハイパーアーマー」状態)ものとなっている。
ただしダメージは普通に受けるので、多段ヒット攻撃などを不動で受けると一気に体力が削られる等の難点もある。
また、風圧と耳栓効果を持つスキルとして「三界の護り」がある。
こちらはそれらに加え耐震効果が付与されているが、受け身効果や尻餅、吹っ飛びを軽減する効果などはない。- MHWの大剣にも似たような要素としてタックルが存在する。
溜め中や回避から派生し、溜め斬りの段階を一つ上げる事ができる。
また、タックルの最中は前述と同じ所謂ハイパーアーマー状態となり、
この状態では敵の攻撃によるダメージリアクションが無効化され、
さらに受けたダメージを50%軽減する効果も持つ。
消費スタミナは通常回避と同程度ながら、コストに対して圧倒的なリターンを誇り、
これを用いることで、過去作では隙をみて打ち込む必要があった溜め斬りを、
半ばカウンターの如く隙を選ばず打ち込む事ができる。
その為、今作の大剣は過去作の抜刀会心型の大剣に勝るとも劣らぬDPSを誇る。
- MHWの大剣にも似たような要素としてタックルが存在する。