- 種族
- 飛竜種
- 別名
- 針纏竜(しんてんりゅう)
- 登場作品
- MHF
目次
生態
- 近年新たに発見された、四足歩行型の飛竜種に属するモンスター。
高地や砂漠などで目撃されているが、その目撃例自体は少ない。
非常に攻撃的且つ狡猾な性格と高い戦闘力を持ち、発見当初は調査隊の全滅が多発していた。
現在はG級認定を受けた一部のハンターを中心として調査が進められている。
- とりわけ堅い外殻は持たないが、代わりに全身が黄色の細かな体毛で覆われている。
この体毛は体内から分泌される油脂によって"針"のように硬く鋭く固められており、
その容姿からハンターズギルドでは「針纏竜」とも呼ぶ。
この針のような体毛を射出する事で獲物や外敵を攻撃し、
同時に撒き菱のように周辺に散布して退路を狭め、確実に仕留める。
また、背中や尻尾などには刃のような形状となった大きな黒い針を多数備えている。
この針も油脂によって多量の体毛を束ねたまま固めたものだが、
一本一本が大型モンスターの角に匹敵するほどの大きさがあり、
特に尻尾の先端部のそれは槍のように大きく発達している。
これ等の針を利用した肉弾戦法も高い攻撃力を誇る。
また、攻撃だけではなく、身体を丸めて全身の針や、
針の中でも特に巨大で硬質化した棘を突き立てることで外敵から身を守ることもある。
つまりヒュジキキの体毛は、生息域の過酷な環境の中で獲物を確実に確保するための攻撃性と、
単独で広範囲を移動する故に外敵との遭遇率が高く、
それらから身を守るための防御性を兼ね備えた進化の結果であると考えられている。
興奮すると全身の針が膨張し、先端部が紅くなる。この状態の針が紅針と呼ばれるものである。
因みにこの針や棘を形成するために不可欠な油脂は発火性が強く、
それ故にヒュジキキは火に弱いと言われている。
- 口からは高圧縮された空気の塊をブレスとして発射する。
このブレスは着弾すると巨大な竜巻となって立ち昇り、
時にはそのまま地を走らせて射線上にあるものを悉く吹き飛ばしてしまう。
また、このブレスで自身の発射した針を巻き上げ、
全方位に向けて無作為に拡散させるという驚くべき技を持つ。
- 命の危険を感じると、覚醒したかのようにさらに狂暴化する。
この状態となったヒュジキキの針には、疫毒袋から有毒物質、
虚麻痺袋から神経毒、爆睡袋から催眠物質がそれぞれ供給され、
接触するだけで様々な症状をハンターに引き起こさせる危険な特性を持つようになる。
- 辿異種
- 最近になって発見された、異常なまでに巨大化した針を備える個体。
さまざまなモンスターが生息し、縄張り争いが絶えない狩猟地「高地」において、
その環境に適応し、独自の進化を遂げたヒュジキキだと考えられる。
一般的なヒュジキキとは異なる生態を有していることから「辿異種」に認定されている。
- 長期間高地に留まり続けたためか、辿異種個体は数々の変容を遂げている。
食べ物の変化、および代謝機能の向上によって、体から生える針は成長を続け巨大化、
骨というよりも金属質に近い状態となり、先端が銀色に変色している。
「刺戟の針」とも称される針は突き刺すだけでなく、切り裂けるようにも進化を遂げており、
この針を無数に飛ばして触れた者に深い切り傷を負わせて弱らせる。
また、元々持っていた「袋小路に追い詰める」という用途も達成することが可能である。
高地の環境に適応した結果、針は避雷針の特性をも獲得しており、
獲物に突き刺す事で、雷雨時に落雷を誘引、自らの手にかけること無く獲物を攻撃する。
さらに、辿異種ヒュジキキは「避雷針を全身に纏う」自らの特性を活用しているらしく、
上空に飛翔して落雷を受け、その力を利用して針を超高速で射出する技を有する。
撃ち抜かれた獲物は地面に縫い止められ、落雷による追撃を受けることとなる。
- この事から、辿異種は「鋭い針で獲物を出血させつつ大量にばら撒いて袋小路に追い詰めて仕留め、
悪天候時には、針を避雷針としても利用して獲物を追い詰める」進化を遂げたものと考えられる。
しかし、その進化と引き換えに通常種個体が持っていた3種の状態異常袋は退化しており、
狂暴化してもこれら状態異常を扱う事ができなくなってしまっている。
更に、上述した特性を獲得した代わりに針の重さが増してしまったためか、
ブレスで発生させた竜巻に乗せて広範囲に拡散させることができなくなっている。
- 針が巨大化したことで増した重量に耐えるため、胴体の筋肉も発達。
体躯も通常個体より大柄であり、かつての姿から大きく変貌している。
さらに、発達した針同士の接触により、わずかながら静電気が発生。
針の表面が削れることによって、金色のオーラを纏っているようにも見える。
その威容は通常個体とは異なる脅威を誇示している。
概要
- MHF-G1から登場した新モンスター。
シャンティエン、ポカラドンと並び、最初に公開されたG級モンスターである。
難易度は★3。
MHF-G1開始直後においては、最後に対峙する事になるG級モンスターであった。
- 黄土色の毛に包まれた身体を持つモンスター。
哺乳類の真無盲腸類*1ハリネズミがモデルであり、眼つきが鋭く歯をむき出しにしている。
生物として大柄な体格のわりに、鳴き声はかなり高いほうである。
- 特徴的なのは頭部から背中を経て、尻尾までエスピナスの如く無数に生え揃った針。
別名はそのまま、「針 を 纏う 竜」、"針纏竜"である。
特に頭部の二本の針は上へ向けて角のようにピンと立っており、一見すると狐の耳を思わせる形状である。
後頭部から背中にかけては大きな針が密集しており、尻尾の針の生え方はナルガクルガに近い。
尻尾の先端からは一際巨大な針が伸びている。
また、ベリオロスに似た翼や棘、体毛の生え方なども見られることから
迅竜・氷牙竜との関連性を指摘する人も居る。- 一方で棘という表記は、針の中でも特に巨大かつ強固なものと認められた時のみ扱われる。
よって、ヒュジキキにとって「針」というワードは非常に重要な意味を持っていると言える。
- 一方で棘という表記は、針の中でも特に巨大かつ強固なものと認められた時のみ扱われる。
- MHF感謝祭2012で披露された動画にて、一瞬だが咆哮を行うシーンがある。
更に、大規模な竜巻の中から無数の針が飛んでくるシーンもあり、
針の色、形状的からヒュジキキによるものと推測されていた。
複数発どころのレベルではなく、弾幕と言っていいほどの物量である
PV第3弾ではベリオロスのような竜巻とナルガクルガのような針飛ばしをプレイヤーに見せ付けている。
- MHF-GのPV第1弾では高地に出現し、ブルックの群れを襲撃するシーンもある。
- 切断の弱点は尾先、次いで頭。打撃や弾では頭が弱点となる。
尾先はグレンゼブルなどと同じく、切断すると事実上消滅してしまう。
弱点属性は火、二番目に雷である。火属性が弱点なのは上記の生態にもある通り、
全身の針は脂で固めて作っているため、非常に発火しやすいかららしい。
丸まった時には全身の肉質が一律10になり、また火属性も一律50になる。
攻撃動作
- 基本的なモーションはMH3におけるベリオロスに準じており、
突進動作や左右から体を巻き込むような動きで噛み付き、
咆哮動作や飛びかかりなどもベリオロスのそれに近い。
竜巻を生み出すブレスを吐く点も同じだが、
ヒュジキキは地上で3連射したり、宙に舞う勢いで発生させることもある。
ただし飛行は苦手なのか、ホバリングしての滑空攻撃などは行わない。
ナルガクルガを連想させるような針飛ばし(実際はヒュジキキ独自のモーション)や、
ナルガクルガ希少種のように、尻尾ぶん回しと同時に尻尾の棘を射出したりもする。
部位破壊可能箇所はベリオロス、ナルガクルガと共通しており(頭部と翼)、尻尾の切断も可能。- なお、怒り状態へ移行すると背中の針が赤く染まり、膨張するようにして巨大化する。
- ただし、最大の相違点である針の存在から、既存の竜とは異なる立ち回りを求められる。
様々な動作で体中に纏う針を振り下ろし、エリアに設置する。
この針は撒菱のような障害物であり、うかつに通ろうとするハンターは怯んでしまう。
さらに、その上を竜巻が通過すると巻き上げられ、周囲へとばら撒かれる攻撃手段になる。
ヒュジキキ自身もそのことを理解している様子で、発生している竜巻に向けて針を放つこともある。
前述の「大規模な竜巻の中から無数の針が飛んでくる」というシーンの正体がこれである。
また、体を丸めた後に自ら針弾幕を放つ行動もある。
このように遠距離攻撃を得意とする上、近付いたハンターには横跳びを見舞うなど、
なかなか隙のない攻撃範囲を誇っている。
この関係からか、ヒュジキキ自体はそこまでフィールドを駆け回らない。
針による攻撃で攻撃範囲の乏しさを補っていると考えてもよいかもしれない。
- また、同系統の飛竜と比べて、軸合わせの頻度が少ないことも特徴的。
むしろ、軸合わせなしで突然放つ攻撃の割合のほうが多いほど。
MHFの遷悠種ベリオロスやナルガクルガと比較して攻撃頻度そのものは決して高くはないが、
この関係で不意打ちを喰らいやすい。
また、近距離の相手にはボディプレスを多用して攻撃してくる上、
腕を軸にした噛みつきで強引に攻撃を当ててくることもある。
このため、頭を狙う場合は自ら当てに行く立ち回りが必要になる。
なお上で例示したベリオロスと異なり、軸合わせ動作にステップや回りこみを挟むことはない。
- 通常時でもなかなかの脅威だが、真の実力を発揮するのは後半以降であるファイナルモード。
捕獲可能になるまでHPが減ると突如咆哮し、帯電したようなエフェクトを纏い始める。
怒り状態とは別個の形態であり、便宜上"覚醒状態"と呼ばれることが多い。
以降は新たな行動が追加されることでより活発に動き回るほか、
針が蒼い電撃を纏うことにより毒や睡眠、麻痺といった状態異常属性を帯びる。
弾幕のごとく飛び交う針に当たって睡眠、撒菱に当たって怯んだところをブレス……と、
悪夢のようなコンボを見せることすらある。- MHFでは状態異常無効スキルやそれに準じた効果があるため、それで対策するのが比較的楽。
ただし実装当初はハンターの防御力があまり充実していなかったこともあり、
状態異常を無効化すると、状態異常モーションがキャンセルされて多段ヒットで一気に力尽きる、
という事故が多く見られた。
最大の大技である竜巻解放では特に顕著*2で、状態異常無効を発動させるかは賛否が割れていた。
現在ではサポート狩人の支援スキル、纏雷など状態異常無効が機能しやすい環境があり、
基本的に状態異常無効ありきで対策が講じられている、と言える。
- 高地での狩猟時には、この形態移行に合わせて天候がガラリと変わる。
同じく高地と砂漠などに登場する晶竜クアルセプスとは異なり、
別エリアへの出張時にもこの能力は失われることはない。
- 地味に厄介なのが「一瞬で方向転換する」動作。
ヒプノック繁殖期特異個体を髣髴とさせるが、こちらの場合はハンターが足止めを食らうことも多く、
そこにすかさず追撃がくるため、見事にハメられてしまうこともある。
- MHFでは状態異常無効スキルやそれに準じた効果があるため、それで対策するのが比較的楽。
- 毒属性、麻痺属性、睡眠属性という三大状態異常を同時に操るモンスターには、
フォワード.5にて一足早く登場した覇種パリアプリアという先駆者がいるが、
ヒュジキキの場合は体内器官である「袋」も3種類分きっちりと備えている。
このような特徴を持つモンスターは、シリーズでも今のところヒュジキキしかいない。
針に関連した攻撃技
- 背面ボディプレス
- 一歩下がってからその場で勢いよく跳躍、
空中で身体を反転させ、背中から突っ込むようにして強烈なボディプレスを繰り出す。
プレスと同時に振動が発生するほか、地面へ針を押し付けて設置する。
針の設置範囲はヒュジキキの全長と同程度で、縦に広範囲。
自身の足元へ設置するため、攻撃後に反撃を行う場合、
ランスなどの非SA武器は針によって連続で怯むことで逆に拘束されかねない。
少し回り込んでから接近するのがおすすめ。
動作としては覇種パリアプリアに酷似しているが、こちらはホーミングは行わない。
- 尻尾針射出
- ハンターのうち一人に狙いを定め、尻尾を振るようにして大量の針を射出する。
ナルガクルガの棘飛ばしに近いが、予備動作開始から射出までは高速で、
油断しているといつの間にか食らっていたという事態も起こる。
針は正面一直線上に広く設置される。
- 側面尻尾振り
- 4種類もの側面尻尾振り攻撃を操る。
一つ目はベリオロスのモーションと同じで、
尻尾の攻撃範囲内にいた場合はすり抜けるようにして回避することが望ましい。
二つ目はナルガクルガと同様、尻尾を持ち上げて素早く打ち付ける。
尻尾振りと同時に正面へ針を射出するため、遠距離にいても油断してはならない。
三つ目はヒュジキキのオリジナルモーション。
一旦左方向へ小さくステップしたのち、今度は身体ごと時計回りに振り回す。
この攻撃の際も針が射出されるが、広角の扇状に放たれるため攻撃範囲が非常に広い。
四つ目もヒュジキキのオリジナルモーションで、
身体はその場から動かさず、尻尾のみを巧みに操って前方へ針を放つ。
こちらは竜巻ブレスからのコンボとしてのみ繰り出す。
- 防御
- ライオンなどが行うように体を丸め、
頭や腹部など、弱点となる部位を針で覆われた背中や尻尾で庇う。
同時に、一瞬力むようにして周囲へ針を射出し、反撃を行う。
このときは防御形態であるため、ダイミョウザザミの爪ガードのように肉質が硬化しているほか、
この状態のヒュジキキへ強引に攻撃を行うと追加で針飛ばしの反撃を受ける。
針自体の威力は高くないが、防御開始から針射出まではやや速い。
また、辿異種の実装に併せて一定以上針飛ばしの反撃を受けると強制怯みになる仕様が追加されている。
防御中は物理肉質は非常に固いものの火属性肉質が50になるのだが、
この関係で火属性特化の手数型武器種などで無理に反撃しても怯まされてしまう。
逆に言えばこちらから手出ししなければ何もしてこないので、竜撃砲や火炎弾圧縮溜め撃ちなど、
一撃を叩き込むチャンスにはなる。
ちなみに覚醒後はこの針飛ばしでも状態異常になってしまう。- 余談になるが、反射による反撃を与えてもそれには反応しないため、
残念ながら(?)反射合戦とはならない。
- 余談になるが、反射による反撃を与えてもそれには反応しないため、
- 竜巻ブレス
- 深く息を吸い込んでから、風を纏った弾丸状のブレスを吐く。
ブレスは長距離まで飛んでいき、着弾すると巨大な竜巻を発生させる。
ここまではベリオロス亜種と似たようなものに思えるが、
真髄は前述の通り、地面に設置した針の巻き込みで、
ブレスないし竜巻が針の上を通過するとそのまま針を巻き上げ、高速周回させてから全方向へばら撒く。
竜巻が飛ばすことで死角がないため、非常に危険。
直後に側面尻尾振りを行って、竜巻経由で意図的に針をばら撒く行動も見せる。
また、ベリオロス亜種とは異なり、正面⇒右⇒左と三連射することもある。
射出角度は意外と広角にわたるため、中途半端に頭の横から近づくと直撃を受ける場合も。
- 反転カウンター
- 前方へ飛びかかった、と見せかけて、着地と同時に180度反転し、
直前まで背後に陣取っていたハンター目がけて高速の跳躍タックルをお見舞いする。
完全なカウンター攻撃であるため、ヒュジキキが離れたからといって納刀したりしていると直撃を貰う。
タックル後は背中から転がるようにしてブレーキをかけるため、地面の一か所に針が設置される。
回避して反撃に向かう場合は踏まないよう注意。
- 円陣針射出
- 上空へ跳び上がり、高速で身体を回転させて中距離へ針をばら撒く。
針はヒュジキキを中心に正円を描くようにして突き刺さるため、
内部にいたハンターは脱出が困難となり、外部にいたハンターは接近が困難となる
(できなくなるわけではないが、気をつかわないと簡単に針に引っかかる)。
接近した状態であれば針自体は当たらないが、行動範囲が大幅に縮小されてしまうことに注意。
覚醒状態/竜巻纏状態
- 覚醒時特有の行動として、尻尾に竜巻を纏うという特徴的なものがある。
天に跳躍した後、降下しながら巨大な竜巻を発生させ、それを尾に纏わせている模様。
竜巻纏い時は尻尾による攻撃の威力が増すだけでなく、
側面尻尾振りなどの些細な技でさえ、ハンターを上空へ弾き飛ばしてしまうようになる。
- 竜巻纏い
- 上述した、竜巻を纏う行動。
天高く跳躍を行い、高速旋回によって生み出した竜巻とともに地上へ降り立つ。
攻撃後に竜巻が尻尾に転移し、竜巻纏形態へと移行する。
- 上空針飛ばし
- 全身を力ませ、垂直に針を打ち上げる。2連発することもある。
針は約5秒後に雨の如く振ってくるが、この時間差が厄介で、
次に繰り出すヒュジキキの攻撃で尻餅をしたところにすかさず落ちてくるといったコンボもある。
また、周囲の地面へバラバラに突き刺さることにより、その後も非常に行動を起こしにくくなる。
覚醒中は針を踏むだけで麻痺・睡眠からBC送りにされることが少なくなく、耐性スキル無しでは運が絡む。
先行テスト時より針の持続時間が短くなったのが救いか。
- 竜巻解放
- ヒュジキキ最大の必殺技。
前方へ飛びかかった、とやっぱり見せかけ、後方へ無数の針を放出、
着地しながら180度反転し、蓄えておいた竜巻を尻尾を振り回すようにして解放、
直前にレール状に突き刺しておいた針全てを巻き込んで周囲超広範囲を弾幕攻撃する。
竜巻によってばら撒かれる針弾幕はもちろん、特に凶悪なのが初撃の空中針飛ばしで、
視認不可能なほどの超連続で麻痺や睡眠効果の針を受け止めることにより、
先行テストでは防御力1400超&体力MAXの剣士が一撃死といった事態も発生、
さらに判定が連続ということもあって根性スキルや根性札も軽々とぶち破り、
何が起こったかわからない間に即死する者が相次ぎ、阿鼻叫喚の嵐となった。
ちなみに現在でもこの性質は一切変わっておらず、適正防御力を満たしていても
針を直撃してしまえば死もしくは致命傷は免れない。
上述したように当初は状態異常無効があると危険な一撃とされていたが、
現在では対策スキルの有無に関係なく危険なものとなっている。
また、二撃目の竜巻針攻撃もそれに匹敵する威力であり、その場にいる全てのハンターが危険に晒される。
この攻撃、予兆が「ターゲットのハンターと逆方向を向く(背中を向ける)」という、
完全な引っかけであるため、それぞれがバラバラに動くPTプレイでは
自分が狙われていることに気付かずそのまま即死しやすい。
不自然な軸合わせを行ってきた場合は、この危険技を最優先で警戒すべし。- ただし、軸合わせの種類が追加されることで普通(に見える)軸合わせはさらに珍しくなるため、
この軸合わせを行った際には高確率でこの技を繰り出すことを覚えておこう。 - 尻尾に竜巻を纏っている時にしか行わず、攻撃後は竜巻を消費する。
この行動と竜巻纏を交互に繰り返すのが後半戦の主な流れとなる。
- ただし、軸合わせの種類が追加されることで普通(に見える)軸合わせはさらに珍しくなるため、
辿異種
- MHF-Z下の2017年4月26日、辿異種のヒュジキキが狩猟解禁された。
- 実装発表前に実施された「ゲームの電撃 感謝祭2017」にて、
シルエットのみが公開されており、ここからヒュジキキと読み解いた人も少なくないようだ。
4月アップデートの顔として、同じく辿異種個体が登場するギアオルグ、
遷悠種シャガルマガラと共にメインビジュアルを飾っている。
- 実装発表前に実施された「ゲームの電撃 感謝祭2017」にて、
- 以下の辿異クエストで登場。いずれも狩猟フィールドは高地である。
- ヒュジキキの辿異クエスト
受注可能GR クエスト名 GR200 極針を備えし針纏竜 GR400 命突き刺す雷針 GR600 雷針豪雨 GR800 刺戟の針
- 発達部位は背中部分の「針」。
雷に打たれて鍛えられたのか金属質のような質感となり異常発達した針は、
ビジュアル面でも通常個体との違いを実感させるのに一役買っている。
一本一本が巨大化して鋭利なものになっており、
まるで大量の刀を背中から生やしたような外見である。
また、背針ほどではないものの角や尾針も肥大化し、鋭利さを増している。
- 部位破壊は発達部位である背中(の針)の他、従来個体同様に角、両前脚、尻尾切断がある。
辿異種ヒュジキキは先発の辿異種4頭と同等の戦闘能力を持つよう調整している、
という事がインタビューで語られているが、発達部位以外の部位破壊に関しては後発組に近い設定のようで、
これだけの破壊可能箇所がありながらも全破壊すること自体は難しくはない。
発達部位については、通常個体同様首、胴体、尻尾の付け根付近まで一律で判定を共有しているため、
どの武器種でも破壊を狙いやすくなっている。
ただし耐久力はかなり高く、特に★2以降はしっかり狙っていかないと全破壊が間に合わない事も。
- 辿異武器は大剣、双剣、スラッシュアックスF、ハンマー、ヘビィボウガン、弓と、
MHF-ZZアップデートによって追加されたマグネットスパイクの計7種。
従来の辿異武器と比べ、会心率が高い上に生産時点で既に斬れ味ゲージが完成しているが、
生産時はともかくGR600までの攻撃力の伸びが小さく、
GR600時点では攻撃力が同ランク武器に比べ二回りほど小さいという特徴を持つ。
辿異防具は、通常個体のヘッジGシリーズから名を変えて「ヒュジZシリーズ」となっており、
さながら毛皮のコートのような外見である。
剣士防具にはヘッジシリーズ同様全部位に反射スキルが備わり、
更に「反射強化」という新たな辿異スキルを有する部位がある。
戦闘能力、主な追加技など
- 戦闘面では、異常発達した背中の針を積極的に用いた針攻撃を多用する傾向にある。
地面に設置される針も相変わらずなのだが、
針攻撃、及び設置された針に触れることで、「出血やられ」と
「避雷針やられ」の2つの状態異常が同時発症する。
出血やられについては辿異種ティガレックスも用いてくるのだが、
あちらと違い出血したハンターに対する特殊行動は行わないものの、
設置した針に触れるだけで発症するため、出血のスリップダメージを強く警戒する必要が出てくる。
- そして避雷針やられについては、晴天時は特に何の悪影響もないが、
雨天時は落雷がそれこそ避雷針の如くハンターに突き刺さった針目がけて落ちてくるようになる。
このため、行動が阻害されやすい。
落雷は専用(黄色)のピンポイント落雷となっており、ダメージは大したことはないのだが、
当たれば当然麻痺してしまう。
このピンポイント落雷に被弾するか、回転回避4回を行うことで針を壊すことができる。
高地特有のランダム落雷はこれとは関係なく落ちてくるが、それに被弾しても針は壊れないため、
最悪フィールドの落雷で麻痺して復帰直後にピンポイント落雷が……というケースもありうる。
また出血やられと併発するという特性から、回転回避で針を消そうとするとダメージが大きくなり、
スリップダメージを食らっている間に麻痺してしまうと、最悪無抵抗のまま力尽きかねない。
そしてこのピンポイント落雷は味方PTも容赦なく巻き添えにするため、
放置したら放置したで味方を巻き込みかねないという厄介な特性があるといえよう。- 一見厄介な妨害要素に見えるが、弱点が存在する。
それは「雷が落ちる場所が非常に緩い」という点である。
あろうことか、落雷場所は予兆が発生して少し経った後にハンターがいた場所に設定されるため、
ある程度の移動力があるならば、移動するだけで簡単に回避できてしまうのである。
よって、ある程度の移動力を用いてじっくり対処するのも、安全な回復手段の1つと言える。
- ちなみに避雷針やられになると、見た目としては針がハンターに突き刺さり貫通した状態になる。
こんな状態で普通に動けるとは、ハンターは一体どうなっているのか……
- 避雷針やられによる落雷は、高地のベースキャンプと洞窟内エリアでは発生しない。
しかし、常時晴天下であるはずの狩煉道(砦跡)では発生する。
狩煉道には落雷を操るモンスターもいるにはいるが、
彼らとは異なりヒュジキキは天候に完全依存しているはずだが……
まあ、溶岩や氷が湧き出てくる地面の延長線上にある現象ということだろう。
- 一見厄介な妨害要素に見えるが、弱点が存在する。
- 背中の針が上へ大きく伸びている分、反転カウンターの範囲がかなり広がっている。
また、体を丸めての防御は若干発生が早くなっており、
更に射出される針に被弾すると尻もちではなく吹っ飛ばされるようになっている他、
一回の攻撃に対して2回の針が時間差で飛んでくるため、
防御中に一撃浴びせることのリスクが高まっている(防御解除の瞬間なら問題ない)。
- 辿異種ヒュジキキは、咆哮が超咆哮に強化されている。
しかし通常個体と同じく覚醒してからは咆哮を放つことはなく、
なおかつ覚醒状態へ移行するタイミングも非常に早いので、
他の辿異種が用いるこの手の妨害要素と比較すると危険度は低い。
ただし覚醒状態への移行時に放つ超咆哮を受けると、
後述するピンポイント極針射出の回避がかなりギリギリになるため、その点は注意しておこう。
- なお、従来のヒュジキキの個性であった3つの状態異常は完全に失われている。
針で雷を誘導して麻痺状態に陥らせてくることはあれど、
針そのものから麻痺毒、そして毒、睡眠毒を放出させることはない。
毒に関しては「収縮した毒袋」という素材からも分かる通り退化してしまっているためであろうが、
麻痺袋、睡眠袋に関しても同じような状態になっているものと思われる。
この事から、元々持っていた「針を張り巡らせ、獲物を追い詰めて仕留める」という要素の強化のために、
針が異常発達したということが考えられる。
出血やられによるスリップと避雷針やられによる麻痺があるため、
実質的には睡眠状態のみ完全にオミットされたと考えてよいが。- 元々、高地は荒天時、落雷が頻繁に発生する環境であり、
異常発達の原因にこれが関わっているのなら、
「環境をも利用した異常発達」ということで、面白い進化を遂げたと言える。
通常個体はかつては砂漠でも出現例があったが、
辿異種については高地の環境にあわせ進化してきた個体であると言えるだろう。
- 元々、高地は荒天時、落雷が頻繁に発生する環境であり、
- また、竜巻ブレスこそ普通に使ってくるものの、
針が巨大化しすぎて風に乗せられなくなったのか、竜巻に向かって針を飛ばしたり、
通常個体の必殺技である竜巻解放は使用してこない。また、尻尾に竜巻を纏わせることもない。
更に、無軌道に針をばら撒く行動が減っており、全体的に予備動作も増加傾向にあるため、
通常個体とは一線を画した立ち回りを行っていく必要があろう。
だからと言って針、ブレスに偏った戦法を用いると言う訳ではなく、
それらが届かない距離にいるハンターに対しては突進や翼撃等、確実に狙える手段を用いる等機転も効かせてくる。
速度そのものは遅いので、抜刀ダッシュなどで追いかけると良い。- 追加技はいずれも軸合わせ又は予備動作を含むものであるため、
通常個体と比較し、軸合わせ無しで攻撃してくる頻度は大幅に減っている(無いわけではない)。
- 特性上、麻痺無効スキルは通常個体より低リスクで運用できる。
高地の雷か避雷針やられの雷以外で麻痺する事はない(どちらも麻痺無効スキルがある場合吹っ飛びになる)ため、
麻痺無効で麻痺モーションがキャンセルされ、そのまま追撃で力尽きるという問題は起きない。
- 射出する針をガードすると設置されないため、立ち回りのスペースに余裕ができる。
後述の点も踏まえると、ガード可能武器種はかなり立ち回りやすいといえよう。
ただし設置されないのは射出する針のみであり全ての攻撃をガードだけでやり過せるほど甘くはない。
- 追加技はいずれも軸合わせ又は予備動作を含むものであるため、
- 同期である辿異種ギアオルグにも共通していることだが、
戦法こそ異なるものの、基本ベースが大きく変わっていないため、
従来のヒュジキキの延長線上で戦うことが出来る。
それ故か、技威力こそ普通だが発達部位そのものによる攻撃技の威力が高い傾向に見られる。
ただし小ダメージ+出血やられによる出血ダメージと回避行動抑止+避雷針やられによる落雷と、
一気に3つの要素に対処する必要がある針攻撃と違い、
こちらは耐えられればリカバリーするだけで良いのでどっちもどっちである。
同じく出血やられを用いる先輩である辿異種ティガレックスも、出血しない攻撃に高威力技を持つので、
攻めのスタイルこそ違えど、出血を交えてなぶり殺しにする点は両者で共通している。
- 体力を減らすと雨天状態になる事は通常個体と同じなのだが、
覚醒時の確定行動が大きく変化している。
以下は主な追加技。
- 前後針射出
- その場で跳躍して身を翻し、前方のみ、もしくは前後双方へ針をばら撒く。
使用頻度こそ高いものの、ヒュジキキの前後にいなければ対処は容易。
ダメージ量そのものも★4ですら大したことはなく、
出血スリップや避雷針やられでトドメを刺すという形なのだろう。
前方のみか前後双方かで予備動作(構え)や唸り声が異なるが、
それを見聞きしてからの判断は少々難しいので、
軸合わせを完了したヒュジキキの前後にはなるべく立たないようにするのがいいかもしれない。
なお、前後双方の場合は空中で身を翻して針を飛ばすが、
前方のみの場合はサマーソルトの動作で行うため、密着していると吹っ飛ばされる他、
発達部位に直接叩かれることになるため、針にこそ当たらないものの大ダメージを受けることになる。
- 扇状針射出
- 前方へ跳びかかってから、眼前に概ね扇状となるよう針を設置する。
これに当たることはあまりないだろうが、
針がヒュジキキを守るように展開されるため追撃をしづらい。
ただしヒュジキキの真正面だけは隙間が空いた状態になるため、
そこから攻め込むこともできる。
- ピンポイント極針射出
- 覚醒後に行ってくるものでヒュジキキの目が赤く光ると同時に跳躍し、
全てのハンターを正確に狙って雷と共に異常発達した、超巨大な針を叩き込む。
これを受けると、ハンターの身体に避雷針やられよりも更に大きい1本の針が突き刺さり、
地面に縫い付けられ身動きが取れなくなったところにトドメとばかりに落雷が落ちる。
針のダメージは絶大であり、落雷によって根性も貫通される。
そのため、生き残ること自体は不可能ではないが純粋に防御力だけで耐えるのは無理がある。
クエスト名から拝借するなら「命突き刺す雷針」と言ったところか。
この技の恐るべき点は全てのハンターを正確に狙い澄ます事であり、
対策を把握していないと、全員串刺しにされて即クエスト失敗になってしまう。
初期の辿異種4頭に勝るとも劣らない脅威性があると言えるだろう。
ハンターが狙われる際には円のエフェクトが表示され、ロックオンされるが如く収束していく。
収束した時点で針が射出されるため、それを頼りに回避すれば串刺しにされない。
また、針を射出する瞬間にはヒュジキキ自身が電撃を放つので、それを目安にするのもよい。
使用後は大きな隙が出来るのできっちり回避して反撃していきたいところ。
回避された針には落雷が発生せず、少しすると消滅する。
GR200では覚醒後1回しか使用しないが、それ以降の難易度では普通に使ってくるので注意。
ただ、発達部位の極針に依存しているからなのか、背中を破壊すると以後は使用しなくなる。- なお、この針は基本的にはガードを(ガード性能強化を含めて)貫通してしまうが、
被弾ギリギリでのガード、謂わばブロッキングで防いだ場合のみガードが成立、
どころか飛ばされた針が粉砕されてヒュジキキに反射して被弾してしまい、
墜落しスタンするという事象が発生する。
つまり、ガードでのカウンターが可能ということである。
ガードはタイミングさえ合わせれば、普通のガードでも問題なく、
片手剣や穿龍棍のようなガード性能の低いものでもノックバックなしで防ぐことができる。
ただし、ガードが出来るのはタイミングが合った場合のみで、
それ以外ではガード不能となり、ガード性能+2を発動させていても貫通されてしまうので、
失敗した場合のリスクも大きい。
なおランスの範囲ガードが持つガード強化効果はこの針も対象となっており、
これだけは例外的に普通にガードして針を防ぐことができる。
- なお、この針は基本的にはガードを(ガード性能強化を含めて)貫通してしまうが、
- ローリングアタック
- ★2から解禁される技。
後方へ飛び退いた直後、背中の巨大な針を活かして回転突撃を繰り出す。
ウラガンキンやギアオルグと違い、移動距離は短い上に使用後は仰向けに倒れこんでしまうが、
軌道上に針が設置されるため、追撃時には移動を工夫しないと針が刺さってしまう。
またこの攻撃は針を射出する攻撃ではないためガードで防いだとしても針はしっかり設置される。
発達部位そのものを用いた攻撃の1つであり、非常に威力が高いのでしっかり対処できるようにしたい。
★2以降は距離を離したハンターに対して用いる傾向が強い。
- 回転針射出
- ★4から解禁される技。最後に解禁される技にしては威力は控えめの攻撃である。
その場で前脚を上げて態勢を作った後、2連続で回転攻撃を行い、その度に針を射出する。
この攻撃の本質はハンターを袋小路に追い詰める点にあり、
それぞれの回転時に射出される針の数は多いうえに、
2回転目の射出針は1回目に射出した箇所の穴を埋めるように放たれるため、
結果としてこの行動1回でこちらの動きが大きく制限されやすい。
武具
- サービス開始当初から挑戦が可能なモンスターとあってか、
早い時期から装備はMHF-G 公式サイトで多数公開されていた。
なお、武具はいずれもG級武具に分類される。
- ヒュジキキの防具「ヘッジGシリーズ」の女性剣士用は、若干キリン装備に似ている印象を受ける。
一方、女性ガンナー用は少し異なった趣で、どちらかというとベリオシリーズに似たデザインである。
キリンシリーズやベリオシリーズの特長を受け継いだのか、
女性用装備は二の腕やふとももの露出が多く、へそも出ているなどかなり際どいデザインである。
男性用は、剣士・ガンナー共に、ボーンシリーズに近い印象。
ただ、やはりヒュジキキの面のような頭装備がキリン防具に似ているとの評もある。
剣士は「反射」、ガンナー用は「速射」という新スキルがそれぞれ発動する。- 名前の由来は英語でハリネズミを意味する「ヘッジホッグ」か。
大量の針をその身に纏うヒュジキキの姿はハリネズミの様だといっても相違は無いだろう。
- 名前の由来は英語でハリネズミを意味する「ヘッジホッグ」か。
- 武器に関しては、感謝祭のMHF-G告知時にハンマーとガンランス、ライトボウガンが公開されていた。
ハンマーの形状は怒髪大鎚【巨浪】に近く、10本の棘があしらってある。
この他、大剣、穿龍棍が存在している。- これだけの強さのモンスターだけあってか、作成可能な武器はかなり強く、
斬れ味レベル+1で紫ゲージを超えた空色ゲージが発生する。
流石にハンマーとガンランスは強力な武器の追加で一線を退き、穿龍棍はゲージ特性から使いにくいが、
大剣は鍛えこめば現在でも最前線でも十二分に活躍してくれる。
- また、ライトボウガン「ヒュージ・スティング」は相当尖った性能をしており、
火力が高いものの、リロード遅い・主力となるLv1貫通弾等の装填数が2と、
素の性能があまりに酷く、従来の運用方法では産廃同然となってしまうが、
先述の「速射」スキルで装填数の問題を解消してやると、超速射に比肩する驚異のDPSを得る。
- これだけの強さのモンスターだけあってか、作成可能な武器はかなり強く、
- MHF-G6.1アップデートでは双剣が新たに追加された。
またMHF-G8以降、大剣、ハンマー、ライトボウガンがLv50からの派生強化に対応するようになった。
スラッシュアックスFのG級武器は実装されていないが、上述の通り辿異武器でめでたく実装となった。
余談
- 本実装前のデバッグなどを目的とした「MHF-G先行テスト」において、
他のG級モンスターに先駆けて披露された*3。
上記のように、序盤はベリオロスやナルガクルガ等の既存モンスターと酷似したモーションが主だが、
雨天時は大幅に凶暴化するため、コンパチだと思って挑むと間違いなく失敗する。
更に、先行テスト時は本実装時よりも輪を掛けて強力なモンスターであった。- 攻撃力や帯電時のパワーアップに目が行きがちだが、この時は非常にタフであった。
聞いて驚け、見て笑え。先行テスト時のヒュジキキのHPはなんと83600。
念のために言っておくが、ヒュジキキは超大型モンスターでもない普通のモンスターである。
まるでド○ゴンボールにおける戦闘力超インフレ現象のようであった。- ただし、全体防御率の関係から覇種モンスターたちと数値ほど差があったわけではない。
ただし全体防御率は0.9から0.45まで下がってはいるが、
実質総合的な体力はテストのときの半分ほどまで落ちていると考えれば良いだろう。 - また、先行テスト時には「設置された針の持続時間が本実装時より長い」仕様があり、
状態異常を引き起こす針が絨毯のように大量に設置される事態になっていた。
上記のタフさや予測が困難な根性貫通技も合わさり、
「覇種以上の実力を持つモンスター」として大変恐れられていた。
先行テスト時のアンケート結果が「強い」「やや強い」を合わせ80%と非常に高かったため、
本実装時前に仕様変更が入ったとみられる。 - 正式に登場した際は、テスト時よりは弱くなっているが、
それでも秘伝、覇種防具では被ダメとヒュジキキの攻撃特性から厳しいと言わざるを得なくなっており、
秘伝、覇種防具の限界が近づいている、というのを感じさせてくれる。
特に、無数に飛んでくるヒュジキキの特徴といえる針の存在によって、
(人によっては)一つ上である難易度★4のミドガロンどころか、
(難易度の減算補正を除いて)他通常G級新モンスターより強いという人もいるほど。
エントラGXシリーズで挑む場合は、状態異常に対する対策を何かしら用意しておくとよい。
- 攻撃力や帯電時のパワーアップに目が行きがちだが、この時は非常にタフであった。
- 名前の由来については、ハリネズミを意味する英語の「ヘッジホッグ」と、
中国の怪物である「窮奇(きゅうき)」からではないかと思われる。
窮奇は伝承によって姿形が異なるものが複数存在するのだが、
『山海経』という書物だと「ハリネズミの毛皮を持つ牛のような姿をした人食いの怪物」となっており、
ハリネズミの要素が含まれている。
ちなみに窮奇は「四凶という邪神の一柱で、翼を持つ人食いのトラ」と描かれることが多いのだが、
このバリエーションの窮奇は古代日本だと妖怪かまいたちと同一視されており、
風の妖怪であるかまいたちと風のブレスを吐くヒュジキキとで共通もする。
- ネ実2などでは“ヒジキ”というあだ名で呼ばれている。
公式では“ヒュジ”と略されているが、馴染み深い語感からか前者が広く使用されている。
そもそも、ネ実でのあだ名が流行ったのも、ヒュジキキという名前が発音しにくい、というのもある。
あるいはG1当初の環境を揶揄した「クッキー・蟹・ポカラ丼オンライン」に対応させて食物系の名前にしたか
- 物理肉質の硬さに加え火属性がかなり通る性質から、「G級では属性も非常に重要な要素」であることを
ハンターに強く認識させることになったモンスターである。- 余談だが、先行テスト時はリオレイアG級武器が支給されていたのだが、
この時のリオレイアのG級武器は「龍属性」だった。
正式実装されたG級レイア武器はいずれも高い火属性値を持つことからヒュジキキに対して
かなり有効なのだが、龍属性であるが故に苦戦は避けられなかった。
- 余談だが、先行テスト時はリオレイアG級武器が支給されていたのだが、
- 先にも述べた通り砂漠にも出現していたのだが、
それはG1直後のイベントクエストと同年のハロウィンイベントにおいてのみであり、
以降では(迎撃拠点等を除けば)高地のみに絞られている。
しかし、メゼポルタフェスタでの「どっかん!タルにゃげ」では、
砂漠ステージにヒュジキキのパネルが出現することがあり、G1当時からのハンターを懐かしませた。
- 軸あわせ無しの攻撃技を多数備え、設置針による行動妨害を持ち、
更に遷悠種の居なかった当時では珍しい怯みカウンター行動を持つ事から、
常に張り付いての戦闘はかなり難しいモンスターである。
この関係上、GG以降特に人気になった
「常に張り付いて攻め、モンスターの攻撃は全てフレーム回避で避け反撃」という戦法と噛み合わないため、
戦闘面でのハンターからの評価はあまりよろしくないと言える。
なお大技の予備動作や、攻撃後の隙については割と明瞭な方であり、
上記戦法が必ずしも最善と見られなくなった2016年以降は評そのものは改善されてきていると言える。
辿異種は上述したように通常個体と比較して軸合わせ頻度が上がり、その点は戦いやすくなっている。
- モーションの輸入元であるベリオロスとナルガクルガは、後に遷悠種として実装された。
- ベリオロスはMHP3でオミットされていたモーションも使ってくるため
(もっともそのモーションはナルガクルガから継承したものであるが)、個別の技ではヒュジキキと似ている。
また、ヒュジキキに対抗したのか"空中で"三連竜巻ブレスを吐くこともある。
ただし、実際に戦ってみると印象は全く異なることに気付くだろう。- 一番の違いは、やはりヒュジキキの得意とする「地面に残留する針のトラップ」だろう。
これによって周囲に防御陣を張ったり、ハンターの移動範囲を狭めたりと、
自らが積極的に動き回るようなタイプの行動パターンではないこともこれに関連している。
逃げるのは簡単だが反対に接近するのは容易ではないのがヒュジキキである。
- 一方でベリオロスはとにかく跳び、そして飛んでこまめに位置を変えながら戦う。
また、ステップや回りこみを駆使した軸合わせも頻繁におこなってくる。
こちらがピンチになったとき追撃の激しさを思い知ることになる。
- 一番の違いは、やはりヒュジキキの得意とする「地面に残留する針のトラップ」だろう。
- ナルガクルガも跳びかかりこそ使用するものの、
ヒュジキキのそれはベリオロスと同じスピード、性質であり、
一気に振りぬくナルガのそれとは全く違うものとなっている。
ナルガクルガは新規に追加された技の存在も相まって非常によく動くため、
どちらかといえば基本的に守勢のヒュジキキよりは好戦的なベリオロスに近い。
- 辿異種のヒュジキキは上述したように運動能力そのものは向上しており逃げるのが難しくなったが、
位置をこまめに変えたりハンターの死角から襲いかかるようなことはほぼしない。
その為両者とは異なる印象を抱くことだろう。
- ベリオロスはMHP3でオミットされていたモーションも使ってくるため
素材
- 針纏竜の毛皮
- ヒュジキキの全身に生える毛。
自身の油脂によって棘のように鋭く固められており、ヒュジキキの武器となるだけでなく、
それを無数に設置し、相手の退路を塞ぐ。
また、それは同時に柔軟性を維持しつつ自身を守る鎧にもなっている。
辿異種の発達した毛皮は「柔毛皮」と呼ばれ、全身を覆っている皮自体は柔らかいが、それを覆う毛は硬く鋭い。
- 針纏竜の牙
- ヒュジキキの牙。小さく鋭い牙は、獲物を容易く食いちぎる。
小さいためか、時に強引に食いちぎる行動を行ってくることが確認されている。
- 針纏竜の尻尾
- ヒュジキキの尻尾。尾先は毛が集中して硬化しているため巨大な針となっている。
ここから自身の放ったブレスが引き起こした竜巻に無数の針を射出し、
竜巻に乗せて広範囲に拡散、飛散させる攻撃を行う他、直接飛ばしてくる行動も確認されている。
ちなみに怒り時に切断した場合と非怒り時に切断した場合とで切断された尻尾のグラフィックが異なる。
辿異種の発達した尻尾は「靭尾」と呼ばれ、とてもしなやかに動き、尾先の毛はさらに集中し、硬くなった。
靭尾よりも発達した物は「強靭尾」と呼ばれ、さらにしなやかさを増したそれは、鞭のように振り、無数の棘を飛ばす。
- 針纏竜の角
- 珍しい形をした針纏竜の角。生半可な攻撃ではびくともしない。
2014年までのG級モンスターの定番だった、部位破壊限定の低確率素材がこれである。
辿異種の発達した角は「大角」と呼ばれ、さらに珍しい形状に変化しており、攻撃には使用しないが、とても硬い。
大角よりも硬度が増した物は「大堅角」と呼ばれ、背中の毛針同様に、強さを示していると言われる。
- 針纏竜の棘
- ヒュジキキの身体から抜け落ちた針の中でも、特に硬質で大きいものを棘と呼ぶ。
ヒュジキキの体にある大きな針も棘として扱われておらず、
ヒュジキキ本体から剥ぎ取り、射出等で離れた針の状態で判断される模様。
辿異種の発達した背中の棘は「針纏竜の大棘」と呼ばれ、表面は金属の様な組織に覆われている。
- 針纏竜の紅針
- 怒り、興奮して先端が紅く染まった針纏竜の毛針。毛先が赤いことから「紅針」と呼ばれている。
絶命すると元の色に戻るため、素材として使える価値がある針の中でも
興奮時の紅色を保っている針は稀であり、入手は困難を極める。
また、剥ぎ取りでないと入手できないことから、紅く染まるのには他にも何か理由があるようである。
- 針纏竜の極針
- 辿異種個体の背中に生えている巨大な毛針。表面は金属の様に滑らかであり、怒ると全体が黄金色に変化する。
食性の変化が毛針の生成に影響を与えており、強さと威厳を感じさせる。
それぞれ、質に応じて「極針」「極上針」「極剛針」「極絶針」と区別される。
- 針纏竜の鉄爪
- 辿異種の爪のみが素材として使われる。
鉄のように硬くなっており、表面は金属の様な組織に覆われている。
より鋭くなった物は「鋭鉄爪」と呼ばれ、一振りすれば、獲物を一瞬で引き裂いてしまう。
- 針纏竜の重椎骨
- 辿異種が持つ立派な背骨。
類まれな強度によって激しい動きにも耐えられる。
- 針纏竜の伸腱
- 辿異種が持つ腱。
素晴らしい強度と柔軟性を持ち、より素早い動きを可能にした。
- 収縮した毒袋
- 黒く収縮し、退化したと見られる毒袋。原因は分かっていない。
辿異種のみから入手可能。
- 黄金針
- 辿異種が持つ毛針。
黄金色の金属膜に包まれており、毛皮の中に稀に見つけることができる。
★1の本体の剥ぎ取りで1%という非常に低い確立でしか入手できず、
★4でも本体の剥ぎ取りで7%の確立でしか入手できない為、非常に入手困難な素材。
関連項目
武器/ヒュジキキ武器
モンスター/ナルガクルガ - 針を飛ばす戦闘スタイルが共通。
モンスター/ナルガクルガ/派生作品 - のちにヒュジキキと共演を果たしたナルガクルガ。
モンスター/ベリオロス - モーションが共通。こちらもヒュジキキと共演した。
モンスター/ベリオロス亜種 - 竜巻を起こすブレスを吐く点が共通。