武器/仁剣【侠客立ち】

Last-modified: 2024-02-16 (金) 14:11:18

命が枯れ果ててもなお、
仁義を貫いた侠客の生き様が刻み込まれた大剣。
その疵が誇りの証。
(仁剣【侠客立ち】)

刮目せよ、
日本一の喧嘩師と謳われた漢の生き様に。
仁剣【侠客立ち】最終強化型。
(仁剣【疵面】)

MH3G、MH4(G)、MHXシリーズに登場する大剣。
「侠客」は本来「侠客(きょうかく)」と読むが、この武器の読みは原作にならい「【侠客(おとこ)立ち】」となっている。

目次

概要

  • 『グラップラー刃牙』の主要人物であり、その外伝である『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』の
    主人公でもある「花山薫」をモチーフにした大剣であり、外伝の作中に出た侠客と釣鐘を模している。
    また納刀状態だと褌を付けた花山の後姿の様になる。
    話題になる事は少ないが実はギミック武器であり、抜刀すると傷口が赤く光り、
    溜め斬りを使った際、最大まで溜めると傷口の光が一段と強くなる。

性能

MH3G

  • 配信前は、以前の刃牙コラボでベールを脱いだ鬼ノ貌
    斬れ味がでもまでな上、-70%というありえない会心率という残念性能だった事もあり、
    2chのスレでは「恐らくこれも似た様な性能なのでは」という冷めた意見が大半を占める一方、
    今回のクエストの尋常ではない難易度と、前回の反省を期待し、
    「もしかすると高性能、もしくは一芸に秀でた性能なのでは」と淡い期待を抱く意見もあった。
  • このように、前評判で散々物議を醸した仁剣【侠客立ち】であったが、
    蓋を開けてみれば攻撃力こそ1440と大剣中同率2位ではあるものの、
    会心率-50%斬れ味はなんと青がたったの10匠でも白がたったの10しか付かない
    スロット0無属性なのにスキル「覚醒」の対象外、トドメは強化不可という、
    悪い意味で期待を裏切らない、どうしようもない性能であった。
    冷静に考えて、これはもはや作成のみならず、
    この武器を使用する事自体が縛りプレイと言っていいレベルである。
    • 見切り+3挑戦者+2を併用してマイナス会心を限界までフォローしたとしても、
      一撃の重さではアーティラートに勝てず、総合力ではネロタルタロスに遠く及ばない。
      …というより、今作で弱体化されたアーティラートに何一つ勝っている部分がない
      というか上で挙げた3つには及ばないまでも、G級で最終強化できる大剣には、
      これより使い勝手のいい物がいくらでもある。
      こんな性能の武器を75000z払って作成するくらいなら、
      それらを作った方が間違いなく得であろう。
      ましてや裸でG級ジョーを討伐できる猛者ならなおさらである。
      こんな性能でも「わたしは一向にかまわんッッ!!」と思える程の熱狂的な原作ファンか、
      相当の物好きでもない限り、作成はお勧めしない。
    • せめて強化ができればまだマトモな性能になったのではないかと思わなくもないが、
      花山は「鍛えることは女々しい(ただし体育の日は除く)という思想を持っているため*1
      きちんとそれに則った仕様と言える。性能の悪さに関しては擁護のしようもないが……
  • このあんまりすぎる性能の為、大剣スレとイベクエスレでは性能が判明すると同時に、
    気の毒過ぎてとてもツッコめねェよ
    3Gのイベント武器は高性能? そんなふうに考えていた時期が俺にもありました
    「(評判最悪のこのクエストを)まだやるかい
    といった、原作になぞらえたコメントが次々と書き込まれ、
    見るスレを間違えたかと思うほどバキネタ一色に染まり、別の意味で大変賑わった。
    だが、どれだけ盛り上がろうとも御通夜の様な重々しい空気は決して消える事は無かった。
    • また、優遇されたイベクエ武器が登場した双剣ガンランススレでは、
      そのあまりの酷さに同情する意見が相次いだ。
      ……が、大剣使いにはそれを素直に受け取る心の余裕はすでになく、
      イヤミか貴様ッッ!!」と激昂するのみだった。
  • このクエストが配信された翌週、「JUMP・連撃の炎戈竜!!」が配信された。
    今回も大剣「キャプテンJブレイド」が生産可能なのだが、
    仁剣【侠客立ち】よりは遥かに優秀であるものの、
    それでも既存の一線級の武器と比較すればいまひとつの性能であり、
    大剣使いは2週連続で肩を落とす事になった。
  • 轟断剣のようにネタ扱いでなくとも、いまいち実用性に欠けるコラボ武器というのも特別珍しい訳ではないため、
    武器の存在自体を一種のファンサービスだと捉えれば使えなくもないのだが……
  • このように、残念武器のレッテルを張られてしまった花山大剣であるが、
    いちおうフォローしておくと、マイナス会心と斬れ味白の点を加味しても
    攻撃力1155の紫ゲ―ジ武器と同等の攻撃力を持っている計算となる。
    G級最終強化の武器には攻撃力1152クラスの武器も少なくないので、
    G級でも通用する程度の性能は持っているといえる。
    • 余談だが、これを担いでジョジョブラキに挑んで見事クリアしたという猛者が出現し、
      多くのプレイヤーを驚かせる結果となった。

MH4

  • 週刊少年チャンピオンの紹介記事にてMH4発売前から続投する事が予告されていた。
    その記事における紹介文は、
    前作で猛威を振るった大剣が本作でも登場。DLクエストの配信を待て!


    イヤミか貴様ッッ!!
  • 前回の悲劇を回想し、「流石に少しはマトモな性能になっているのでは…」と、
    淡い期待を抱きつつ加工屋に向かったハンターが見たものは…
    • 生産大剣トップタイの攻撃力1104
    • 斬れ味が素で緑60、匠を付けても青10
    • 会心は何故かさらに下げられMH4の全武器中ワーストタイの-70% *2
    • 相変わらず覚醒の対象外、スロット0、当然のように強化不可
    と、実用性が上がるどころか輪をかけて残念な性能と化した花山大剣の姿であった
    前作ではG級武器だったので性能の下方修正はやむなしとしても、
    ここまで酷いと使わせる気があるのかさえ疑わしく感じるレベルである。
    • 無理矢理フォローするなら、同じくトップのエムカムトルムより斬れ味は良い。
      向こうは素で黄色、匠で緑だが、こちらは素で緑、匠で青。
      エムカムトルム以外は全て攻撃力がこれより低いので、
      前作とは違って全ての性能で勝てない大剣は存在しない
      まあ、だからどうしたと言われればそれまでではあるが
      新作4で汚名返上……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
  • ひとしきり嘆いたところで改めて詳細な性能と立場を考察してみると、
    「一撃の威力が持ち味の大剣にもかかわらず会心率-70%」という恐るべき特性が(別の意味で)脅威
    10回攻撃した場合、7発は攻撃力が約828に低下することになる。
    これは攻撃力が実質0.825倍(910)*3まで低下するのと同じである。
    • これがどのぐらい酷いかというと、攻撃力が同じであるエムカムトルムと比較した場合、
      青ゲージの状態で黄ゲージのエムカムトルムにダメージの期待値で負けてしまう
      それどころか、緑ゲージでは大剣の最終強化形の中でも物理性能が特に低い
      スキュラルシャーバーにすら僅差で敗北している
      しかもこちらは覚醒で睡眠属性を帯びるので、実質的な火力差はより大きい。
    • 会心率をスキルでどうにかしようにも、抜刀術【技】で抜刀のみ会心率30%、
      マイナス会心を完全に打ち消すつもりなら挑戦者+2、見切り+3、無我の境地を発動させて、
      モンスターの怒り中に狂竜ウイルスを克服してようやく…というレベルであり、
      そこまでするぐらいなら他の武器を担いだ方がいいのは言うまでもない。
    • 一応、斬れ味+1、抜刀術【技】、挑戦者+2を発動させてモンスターの怒り中に抜刀攻撃を行った場合、
      • 侠客立ちが255x(1+0.25x50/100)x1.2=344.25
      • エムカムが255x1.25x1.05=334.6875
      • ダイトが235x1.25x1.2=352.5
      • 衝大剣が225x1.25x1.2=337.5
      と、他の物理重視大剣と並ぶレベルの火力を得る事ができる。
      これなら常時怒りの覇カム等で活躍できそう…と言いたいところだが、
      生産武器で物理最強と言われるクラッグクリフや、紫ゲージ持ちのミラブレイドが立ちはだかる。
      • クラッグは235x1.25x1.32=387.75
      • ミラブレイドは205x1.25x1.45=371.5625
      と、他の武器より頭一つ抜けた攻撃力を得てしまうので、
      これらを押しのけて出番を得るのは難しいだろう。
      特にミラブレイドはアカムトルムの弱点である龍属性まで持っているので、なおさらである。
      ましてや、大剣の三種スキルと挑戦者+2を同時発動させるのは、
      よほどの神おまでも無いと不可能なので、実現する事すら正直厳しい。
      だからと言って匠なしで存在する十分な長さの緑ゲージを活用しようとすると、
      侠客立ちは255x(1+0.25x50/100)x1.05=301.21875だが、
      爆砕の大剣は205x1.25x1.2=307.5であり、
      ついでに向こうは覚醒抜きで爆破280、スロット1つまでついてくる。
    結論としては、物理超特化に見せかけておいて素の状態における事実上の攻撃力は上位最低クラス、
    その上可能な限りスキルと運用でフォローしても主力で使うには極めて厳しい
    せめて抜刀会心の仕様がMH3以前の「抜刀攻撃の会心率100%」であったなら、
    MH3のボルボプレッシャーのように抜刀攻撃に全てを賭けた運用という道もあったかもしれないが、
    仮にマイナス会心を完全に克服したとしても、斬れ味が青の関係で
    ダメージの期待値はクラッグクリフと大差ないのである。なんともまぁ…


    気の毒すぎてとてもツッコめねェよ。
  • MH4Gでも続投こそしているが、多くのイベント武器と同じく強化形は追加されなかった。
    もっとも、最強クラスの生産武器ですら発掘武器に押されて立場が無かった4Gの環境において、
    仮に強化形が追加されていても見向きもされなかったであろう事は想像に難くないのだが…。

MHX

  • MHXでも続投。
    獰猛化ガムートを裸で狩猟する「範馬刃牙・最大VS最強」をクリアすれば作成可能になる。
    今回は仁剣【侠客立ち】を最終強化することで銘が仁剣【疵面】に変化する。
    そう、今作では強化が可能となっているのである。多分体育の日だったのだろう。
  • 過去散々だった花山大剣だが、今回の性能は…
    • やはり非常に高い攻撃力260
    • 会心率は3Gのころに戻り-50%
    • 素の斬れ味はやや長めの
    • 属性・スロットはなし
    なんだ、やっぱりいつもの花山大剣か…と思った人も多いだろう。
  • 素の斬れ味が長めの緑、という性質そのものは、
    MHXの緑ゲージを特に活かすスキルと非常に相性が良い。
    よりなまくらだが会心率と鈍器発動時の攻撃力補正で上回る覇竜の大剣もあったりするが、
    斬り方補正の存在を頭に入れれば別に劣るとまではいえない。
    ただ、そこそこ長い緑で物理が高いという大剣は本作では結構多い。
    攻撃力250で会心率マイナスの無いジャッジメントや、
    マイナス会心はあるが氷属性が付き防御+もある崩竜の大剣
    あまり鈍器運用向けではないものの、疵面と同じ攻撃力260かつ疵面よりマシな会心率-25%で、
    無いよりはあった方がいい龍属性20とついでのスロット1まで備えた白骸の巨剣など目白押しである。
    というか緑ゲージの長さ以外は白骸の巨剣に完敗している。
    スロット等も考慮すると、手軽に作れるドスランポスやドスイーオスの大剣まで視野に入ってくる始末。
    唯一、風化した大剣ならば会心率、斬れ味共にこちらが優位に立てるが…
    鈍器運用で総じていえば、使えるが特筆できる部分に乏しいといったところ。
  • ならば方向性を変えて斬れ味+2を発動させてみた瞬間、全ハンターが自分の目を疑った。
    なんと短いながら白ゲージが出るのである。
    当然ながら、これだけ攻撃力が高くて白ゲージの出る大剣は他になく
    マイナス会心が酷くても瞬間火力は非常に高い。
    • 問題は大剣必須スキルの集中や抜刀術に加えて斬れ味+2まで発動させるのは非常に難しいこと。
      翌日に配信された獰猛化イビルジョーの素材を使ったグリードRシリーズにより実現はかなり楽になったが、
      それでもこれら3種に加えて他のスキルを追加するのはほぼ不可能である。
      抜刀攻撃であればテツカブラ製の大剣である蝦蟇の大包丁【荒砥】の同条件での期待値を僅かに上回り、
      抜刀攻撃以外でも僅かに劣る程度*4なのだが、あちらは斬れ味+1で白ゲージが出るので匠のSPが軽く済み、
      結果的にこちらよりは他にスキルを盛る余裕がある。
      MHX無属性大剣最強候補と言われる大包丁にあと一歩まで迫ったというのは
      これまでの悲惨な性能を考慮すれば快挙と言ってもいいだろう。
  • 斬れ味レベル+2と集中、抜刀会心の同時発動が難しいならいっそエリアルスタイルで運用するのも手。
    エリアルなら集中も抜刀会心も重要性はそれほど高くないので、
    斬れ味レベル+2に飛燕を加えてもスキル枠にはまだ余裕がある。
    地下トーナメントにおける克己戦の如く軽快な胴回し回転蹴り斬りを決めるというのも
    それはそれで花山らしいと…言えるかもしれない?
    • なお、原作再現を考えるなら本作には震怒竜怨斬という文字通りの超大技が存在する。
      ぶっちゃけ花山大剣との相性は微妙なので趣味の範囲だが、花山薫ごっこを極めたい方は是非。
  • 総じて言えば、相変わらずのネタ武器であることには変わりないのだが、
    スキル的にもシステム的にもスペック的にも追い風は吹いており、
    今回は「あらゆる手を駆使して頑張ればなんとかなる」程度のスペックは持っているので、
    「擁護しようのない」というレベルからは漸く脱却しつつある。
    どう足掻いても上位互換品の壁は越えられないが、実用性は以前よりも高まったので
    ロマンを求めるなら十分一線を張れる程度のポテンシャルはあると言えるだろう。

MHXX

  • 4GではG級の強化先がなかったが、今回はしっかりとG級仕様の仁剣【創面】に強化できる。
    • 攻撃力は大剣だけでなく、近接最強390
    • やはり足を引っ張る-50%の会心率
    • 素の斬れ味はここまで強化してものまま、だが…
    • 属性・スロットなしは相変わらず
    このように会心率と斬れ味以外は順当な強化と言ったところ。
    一応、斬れ味も緑が少し伸びている他、最大で白ゲージ40出現するようになった。
    ただし紫ゲージなどという甘えは一切存在しない。
  • バカ高い攻撃力・目を覆いたくなる会心率・斬れ味諸々の取り回しの悪さ…と、
    やはり安定のネタ性能になっているが、
    鈍器スキルの攻撃力上昇値が乗算になったり、
    マイナス会心が裏返ったァッッ会心率が低いほど期待値が上がる痛恨会心が登場したり、
    更に紫ゲージの斬れ味補正が低下するなどシステム面での追い風は結構吹いている。
    それどころか、場合によっては最強格の一振りに化けるほどである。
  • 今作では斬れ味レベル+1の時点で白15が出る上に、グリードXRの存在で斬れ味レベル+1を入れたスキル構成がしやすく、
    さらに絶対回避【臨戦】を使えば斬れ味の維持も容易なので、鈍器軸よりもこちらを軸に考えた方が良いだろう
  • 抜刀型の場合、溜め短縮+6s3等の護石があれば
    集中・斬れ味レベル+1・弱点特効・抜刀術【技】・超会心の構成で
    抜刀型大剣で最高の火力を手に入れられる
    具体的には攻撃力370.3の紫ゲージに相当し、同様のスキル構成を組むことを前提にすれば
    これはあの断骨大剣期待値でなんと10.3も抜いてしまっているにとどまらず、
    紫ゲージでは最高の攻撃力370を持つヴラディスと比べると同条件下において0.3ながら上回っているが、
    力の護符や爪を加えて計算するとヴラディスの385に対し仁剣は384.6となり逆転される。
    ただしあちらは斬れ味レベル+1で出る紫ゲージはたったの5。斬れ味レベル+2運用には高い護石難易度を要求される。
    あちらの斬れ味レベル+2を前提にしてよいならこちらももう1つくらいはスキルを加えられるor強化できる可能性もあるため、
    所持しているお守りや相手の肉質によっては、ネタでもなんでもなく冗談抜きで最適解になるケースもそれなりに存在している。
    • 高い攻撃力にマイナス会心を持つライバルはいくつかあるが、その中でも頭一つ抜けた攻撃力に加え
      風化武器を除けば最低クラスのマイナス会心を逆手に取ることによって、
      抜刀会心型で弱点特効を無駄なく活用できるという唯一の大剣である。
    • 上記のお守りで組む場合、頭装備がガンナー用になるため防御力が剣士装備としては若干低くなる*5
      どうしても気になるのであればネブタジェセルを始めとした、他の防御力の高い別の構成を選ぼう。
  • 但し以上の高評価は「弱点をきちんと狙えていて、なおかつ抜刀攻撃時」という限られた状況におけるもの。
    大剣の戦闘スタイル的にこれだけであっても最適解になれることはある*6のだが、
    ダウン時に強溜めを全て入れることまで考慮することが出来る相手であれば
    もっと相応しい大剣もあるだろう。
  • 抜刀型ではない裏会心運用でもなかなかの力を発揮する。
    エリアルの場合、「斬れ味レベル+1・痛恨会心・飛燕」を揃えれば、
    メジャーなエムカムトルムの「鈍器使い・超会心・飛燕」の期待値を上回る。
    また鏖魔2ptスロット3以上のお守りがあれば
    「斬れ味レベル+1・痛恨会心・飛燕・攻撃力アップ【大】・回避性能+2(真ならば更に明鏡止水)」
    という構成が可能で、
    こちらはエムカムトルムの「鈍器使い・超会心・飛燕・見切り+3」以上の期待値となる、豪胆な性能を誇る。
    見切り+3が弱点特効の場合は流石に負けるものの、
    逆に言えばどこの部位を叩いても弱点特効レベルにまで肉薄できる。
    • 一方、鏖魔シリーズにグリードXRを組み込むという構成だと、
      上述のように5スロスキルである飛燕で手軽に火力を伸ばせるエリアルはまだ楽だが、
      ブレイヴなど他のスタイルの場合、有用なスキル(集中など)を追加するのは難しい。
    • 鏖魔3pt集中6ptなどの護石があれば、
      「斬れ味レベル+1・痛恨会心・集中・攻撃力アップ【大】・回避性能+2(真なら更に明鏡止水)」
      というのも不可能ではないものの、逆恨みは諦めなければならない。
    • 同じような裏会心運用の場合、ライバルはボルボプレッシャーだろう。
      攻撃力とマイナス会心が多少マイルドになっているが、
      あちらは斬れ味絡みのスキルを切るのも視野に入る素白20に加え、地味ながら嬉しいスロ1も空いている。
      具体的な例を挙げると、グリードXR無しの普通の鏖魔一式(=逆恨み有り)に、
      武器スロと護石(集中5スロ3で可能)を使い集中を追加した構成なら、
      赤ゲージが発生したときだけだが攻撃力で拮抗することになる。
      とくにブレイヴスタイルなら赤ゲージの維持も難しくないため、あとは手持ちのお守り次第といったところか。
  • 当然だが、耐震や高級耳栓などの立ち回りを強化するスキルを付ける場合に関しては
    この武器より火力が出る大剣は他にもある以上使い分けが重要となる。
    より具体的には、同様に無属性で圧倒的スキル自由度を与える真名ネブタジェセルとの使い分けが主になる。
    他にも龍属性の通りによってはコルレオニスなど、単純な火力でもコレ1本で全て解決とまではいかない。
    ……が、それはかつての各作品で最強格だった武器全てにも言えたことであり、
    これまではそのような使い分けすら困難であったことを考えると大躍進といえるだろう。
    登場から5年と少々、漸く「(評価が)裏返ったァッッ」と胸を張って言える汚名返上ぶりである。
  • むしろ一番の問題は、ただでさえネタや微妙性能が少なくないコラボ武器であることに加え、
    なによりこの武器の場合、今までが今までだったため
    野良部屋に担いでいってもキックされてしまうこともありうる、ということだろう。
  • 上述した390という攻撃力だが、これは従来風に表記すれば1872というぶっ飛びすぎた数値。
    MH4Gでの大剣において最高数値の攻撃力だった崩天剣エンテオンカムですら攻撃力1728だったことを考えると、
    実にとんでもないカタログスペックである。
    • 見ての通り凄まじい攻撃力だが、本作ではなんと二つ名ディアブロスの弓「鏖弓シャンギー」が
      これを越える410という途方もない数字をマークしてしまったため、全武器中トップの数字とはならなかった。
  • また、本武器はイベクエや村最終*7
    一部のクエストで乱入する怒り喰らうイビルジョーを制する腕があれば、何とHR解放前に完成可能なのである。
    かなりの鬼門だが、腕に自信のあるハンターは挑戦してみてはいかがだろうか。

原作での扱い

  • この武器のモデルとなった「侠客立ち」とは花山組組長が代々入れる刺青の事。
    江戸時代、花山家の先祖が野盗の襲撃を受け一家皆殺しにされそうになった際、
    その日花山邸に泊まっていた侠客が一宿一飯の恩からその家の一人息子を釣鐘に入れて背負い、
    野盗の太刀を全て我が身で受け止め、絶命するも子供は守り抜いた。
    そうして難を逃れた花山家の一人息子は成長すると自身も侠客となり、
    花山組の初代組長としてその逸話を刺青にして語り継いだという「漢の鑑」の象徴である。
    • 本来は刺青を彫って終了なのだが、花山の侠客立ちには無数の刀傷がついている。
      これは花山が「傷の無い侠客立ちは侠客立ちでは無い」と考え
      父の仇である組を壊滅させる際、故意につけさせたからである。
    なお、MHXで追加された仁剣【疵面】の元ネタは、
    花山を主役とした外伝『バキ外伝 疵面~スカーフェイス~ 』だろう。
    そのため、読みも【疵面(スカーフェイス)】であると推測できる。
    MHXXで追加された仁剣【創面】の元ネタは、
    花山を主役としたもう一つの外伝『バキ外伝 創面~きずつら~』から。
    元ネタに倣うなら、読みは【創面(きずつら)】で間違いないだろう。

    仁剣【疵面】は【疵面(きずつら)】と誤読される事があったが、
    上記の外伝を見比べてもらうと分かる通り文字が違うので、これは誤りである。

  • また、この企画を受け、作者の板垣恵介氏が週刊少年チャンピオン2012年4・5号にコラボ漫画
    『バキ外伝 疵面~スカーフェイス~ UltimateBlow4 仁剣 侠客立ち』を掲載している。
    内容はこの武器とそのモチーフとなった花山薫が対峙するというもの。
  • 気になるその内容だが…
    • 劇中、花山はこれが何なのか分からず、酒を飲むのも忘れて小一時間程思い悩む。
      (この時花山は熊手団扇と推測したが、熊手も団扇も褌は着けないという理由で
      自分の考えを否定している。この大剣を見て熊手か団扇かと思う所が花山らしい)
    • しばらくして、一息つこうとワイルドターキーの瓶に手を伸ばした時、
      飲み口に陣取る刃牙が師匠と仰いだ黒き甲虫種と目が合ってしまう。
      花山は愛酒を陵辱された怒りから「許さぬ!!」と鉄拳を振るうべく打撃の体勢に入るのだが、
      素手で潰すのは不衛生だなと考え直し、とっさに仁剣【侠客立ち】を掴んで振り下ろし、
      黒き甲虫種のみならず、その太刀筋にあった全てを木っ端微塵に粉砕した
    • ちなみに花山はヤクザだが、本来武器や策略を一切使わず、素手のみの勝負を信条とする人物である。
      そんな漢が不衛生だからという理由で武器を使うとは…黒き甲虫種恐るべし。
      まぁ花山にとっては一般人がスリッパや丸めた新聞紙を使って退治するのと同じ感覚なのだろうが。
    • そして、その一撃でヤツと共に粉砕された床を見て花山はようやく気付く。「武器かァ……」
      ……いやいや、そういう問題じゃないし、あんまりだろうコレは
      というか、武器も褌は着けないんじゃないだろうか?
  • 武器の方も当初はあんまりな性能だったが、漫画の方もツッコミ所が多過ぎてかなりシュール。
    武器も漫画も意図的にネタとしてやっているのだろうか。
    その真相は板垣氏にしか分からない。
  • ちなみに、原作では「俺にとって凶器の使用はむしろ相手に気遣ってるということさ
    武器なんて使っている腐った性根が技を曇らせているんだ*8」といった
    武器の使用を全否定する趣旨のセリフが多くみられ、武器が肉弾戦に勝る場面などほとんど無いので
    ある意味原作に忠実な性能…かもしれない。
    それなら最初からコラボ武器を出さない方が良かったのでは…という話であるが。
    なおMHXの時代の原作(刃牙道)では武器使うキャラクターが作中で圧倒的な実力を披露している。
    MHXでこの武器が強化されたのはそういう背景もある…のだろうか?
    また、『刃牙道』では武蔵と花山が対峙する際に侠客立ちのエピソードが挿入されるなど、
    モンハンでの株が上がったのに連動するかのように原作でもピックアップされている。

余談

  • 複数作品にコラボ武器として出ており、方向性も同一ながら評価は大きく変動している。
    当初はまともに使い物にならない性能、しかも次作で更に性能が悪化してフォローすらままならないと評された。
    そしてMHXでは幾分か強化が施され、続くMHXXではたった一つのスキルの追加と、スキル環境の緩和の後押しもあり、
    今までの評価を覆すような高性能を発揮できる大剣となった。世の中分からないものである。
    後にも先にもこれより激しい遍歴を辿ったコラボ武器は登場しないのではないだろうか。
  • どういう訳かMH4でこの武器の生産に使う「任侠立ちの画」は、
    よく見ると他のチケット類のアイコンではなく、地図と同一のアイコンが使用されている。
    こんな微妙なところで優遇されなくても…。
  • 海外版MH3UではEisenfaust (アイゼンファウスト)という武器に差し替えられている。
    ドイツ語で「鉄の拳」を意味するその名の通り、巨大なロボットの腕のようなデザインで、
    性能はほぼ同じだが、スロットが2つ付いている。
    あれ? 高攻撃力低斬れ味の拳型武器ってどこかで…。
    • なお、全体的にイベント武器の入手難易度が低くなっているMH3Uとしては珍しく、
      イベントクエストの内容が3Gと同一である。
      事前情報を持たずにプレイした海外プレイヤー達は、この武器に対し何を思ったのだろうか…。
  • MHXXの海外版のMHGUはコラボ要素については日本と同じものを英訳して収録している。
    ギルドカード背景の「バキ」「うしおととら」「コロコロ」なども含めてである。
    よってこの大剣もグラフィックや性能まで日本版と同一なのだが
    武器名はChivalry→Indignant Scar(憤怒の傷)→Noble Scar(崇高な傷)である。
    クエスト名にBakiと入っているので日本の漫画に詳しい外国人プレイヤーなら検索して知っていてもおかしくないが
    バキを知らない人間があの侠客の描かれた剣を見て何を思ったのだろうか…。
    武器名や解説文も以下のようになっている。
    Chivalry
    A Great Sword imbued with the spirit of a chivalrous gambler.
    It’s scars are a source of pride.
    義侠の博徒の魂が込められた大剣。その傷跡は誇りの源。
    Chivalryは騎士道と訳されることが多いが「忠心、義侠、任侠」の意味もあるので翻訳としては何も間違っていない。
    しかし花山の大剣の訳にChivalryやNobleなどの、騎士や貴族をイメージしやすい単語を見ると
    ミスマッチにも思えるし花山の精神性を考えると逆に似合っているような気もする。

関連項目

クエスト/範馬刃牙シリーズ
武器/鬼ノ貌
武器/範馬刃牙流格闘術
武器/ボルボプレッシャー - 仁剣同様、高攻撃力・低会心・悪斬れ味を持つ。
ゲーム用語/コラボレーション


*1 なお、これは本人が発言した訳ではない。
*2 なお、同率最下位は同じくバキとのコラボ武器である鬼ノ貌、及びその強化形の鬼ノ現身である。
*3 白ゲージ827相当。
*4 あちらの抜刀攻撃の期待値は288、それ以外は228。こちらの抜刀攻撃は292.5、それ以外は227.5。
*5 とはいっても、剣士テンプレの一つであるグギグギグより30ほど低い程度(爪護石補正なし)。
*6 咆哮への対処法次第だが、例えばミラボレアス系が相手の場合抜刀溜めでの頭狙いを主体に出来ると立ち回りやすく、この大剣が力を最大限発揮できる舞台のひとつといえるかもしれない
*7 希望の証XX
*8 なお、この台詞を言ったキャラはその時太刀を使っていた。