アーカイブ/キャラクター/ジェパード

Last-modified: 2023-06-03 (土) 22:48:50

高潔で実直なシルバーメインの戍衛官、高貴なる血脈のランドゥー家の者。
常に吹雪で覆われたベロブルグで、人々が衣食住に困らないのは——
ジェパードと彼の率いるシルバーメインが、その日常を守っているからである。

  • ストーリー詳細1
    若き戍衛官は北の稜堡の上に立っている。

彼は真っ白で果てしない大地を見下ろした。
彼は裂界の異形が広がる雪線の中で逆巻く暗雲になるのを見た。
そしてシルバーメインが恐れずに、まるで強固な胸壁のように並んでいるのを見た。

そこは彼がいるはずだった場所だ。
まだ彼がしがない兵卒だった頃、ベロブルグで最も堅固な盾になり、戦友と生死を共にすることを誓った
——戍衛官になった今でも、それは変わらない
——これはシルバーメインが焚火を囲んだ夜に語った戯言ではない。あのクリフォトが見届けた真の誓いなのだ。

しかし、この時の彼は本来いるべき場所にいなかった

——なぜなら、そう大守護者に要求されたからである。

大守護者様は一体何を考えているんだ?若い戍衛官には理解できなかったが、彼は目下の戦いに集中するよう自分の気持ちを切り替えた。

「忘れるな、ジェパード・ランドゥー——」
「疑いは傲慢と邪念を生む。ベロブルグの模範として、余計なことを考えてはいけない」

若き戍衛官は北の稜堡の上に立っている。


  • ストーリー詳細2
    壮絶な戦いの後、僅かに残ったシルバーメインはベロブルグに帰還した
    。大守護者はこの容易ではない勝利を祝して、直ちに祝典を開くよう命じた。
    都市は3日間にわたって歓喜の声に包まれ、祝典の雰囲気はシルバーメインの勲章授与式で最高潮に達した。

群衆が見守る中、大守護者は今回の兵役で最も優れた軍功をあげた者に奨励を与えた。
ベロブルグの名家に生まれた若き戍衛官は、ただ静かに地髄を鍛えて作られた腕甲を身につけようとする
——軽く、動きやすく、強靭で、オーロラのような輝きを放っている——これが彼がこの宝に対して抱いた印象だった。

この名誉ある勲章のために、どれだけの戦友の命が引き換えになったのだろう?
そのことについては考えないよう、彼は自分に言い聞かせた。
今は大守護者とベロブルグの期待に笑顔で応えるしかない。なぜなら、それが忠実な兵士がやるべきことだからだ。

戍衛官が腕甲を完全に装着した瞬間、激しい光が甲冑の連結部分から飛び出した。

そして次の瞬間、式典の観客席から鳴りやまぬ拍手の音が聞こえた。

人々はシルバーメインの兜の下にある疲れた相貌を知らない——彼らはこれを凱旋だと思っている。


  • ストーリー詳細3
    大守護者の決定は正しかった。

戦いが終わった後、ベロブルグの多くの人々はようやく一息つき、また新たに不完全で簡素な日常を始めた。
しかし、戍衛官を含めた人々は知らなかった

——偽りの平和の後に彼らが直面するのは、さらに悲惨で長い戦いであることを。
外界からの干渉がなければ、この長い戦いはベロブルグの陥落で終わっていただろう。

この時、彼は寝室で自分の盾である「砦」のメンテナンスをしていた。
この重い力場防御装置は、彼の姉がギターケースを改造したものである

——もし本当に「砦」に問題があれば、哀れな戍衛官は一貫して自分を解き放っているロックスターに助けを求めなければならない。

「ジェパード。もしも、もしもだよ…」彼は彼女の言葉を思い出した。
「もしある日、大守護者が自分の目的を果たすために、ベロブルグの市民を見捨てるよう命じたら…あんたはどうする?」
「彼女はそんなことは言わない。彼女は大守護者だから」。

彼はきっぱりと答えた。

「もしもって言ったじゃん」。
彼女は彼を見つめた。

「なぜそんなことを聞くのか理解できないが、僕はクリフォトに存護の誓いを立てた。
ベロブルグと彼女の人民を守るためなら、どんな代価でも支払うつもりだ
——もちろん、それには僕の命も含まれている」

「もしある日、人々を守ることが大守護者様の命令に背くことになり、
どのような選択をしても危機的状況になる時がきたら、僕は前者を選ぶ。
なぜなら、それが僕のやるべきことだからだ」

2人は沈黙したが、やがて彼女は声を上げて笑い出した。

「ジェパード、あんたって奴は……」
「さすがランドゥー家の人だよ」


  • ストーリー詳細4
    若き戍衛官は北の稜堡の上に立っている。

彼は大守護者を横目で見た。
まるで城下のすべてなど無関係だとでも言うように、彼女は顔を上げて吹雪の奥を見つめている。
彼女の民は彼女を喜ばせることも、怒らせることも、悲しませることも、驚かせることもない。
彼女の瞳の中には果てしない虚無しかなかった。

大守護者様は一体何を考えているんだ?若い戍衛官は考えたが、答えは得られなかった。

進攻を知らせるバグパイプの音が響き渡り、一瞬にして雪のカーテンを切り裂いた
——青い衣を身に纏った勇敢な戦士たちは、音楽の呼びかけに応じて次々と長戟を掲げ、
嵐のように集まってくる異界のモンスターに銃の照準を合わせる。
砲火の援護を受けながら、彼らは命を懸けた突撃を始めた。

ジェパード・ランドゥー、お前は今何を考えている?若い戍衛官は思案に耽った。

「忘れるな、ジェパード・ランドゥー——」
「ベロブルグと彼女の人民を守るんだ。如何なる代価を払っても——守っている人々を裏切るな…ランドゥー家に恥をかかせるな!」

今回、若き戍衛官は内心で答えを求めた。

——そして、彼は戦場に向かった。