アーカイブ/星神

アーカイブ：（固有名詞 | 遺物 | キャラクター | 星神 | 敵対種 | 派閥 | 光円錐 ）

本棚：（宇宙ステーション「ヘルタ」 | ヤリーロ-Ⅵ(1) | (2) | (3) | 仙舟「羅浮」(1) | (2) |ピノコニー| 収録なし）

星神一覧

星の深海を彷徨う神秘的な存在について、人々はほとんど知らない。
無限の知識を制限された知的生命体は、星神たちが人間には見えない運命を歩んでいることを漠然と認識し、
ある理念の下、その計り知れない力を行使することしかできない。やがて語り継がれる神話の中で、星神たちは哲学的な概念となった。

星神が敷いた運命に足を踏み入れると、銀河の彼方を垣間見えるような、遠い感覚に包まれる。
多くの人が、それが星神と人間の間の唯一の交わり方だと考えていた。

開拓『アキヴィリ』

「無数の流星が今宵の空を通る…その中から正しい1つを選べたら、あなたの願いを千の世界に運んでくれるでしょう」

——エイドリアン・スペンサー-スミス 『星空に関する寓話集』

運命の羅針盤には3つの方向が記されている。未知、既知、不可知だ。「未知」は耐えれるが、「不可知」に屈してはならない。
アキヴィリは孤独の世界ペガーナを離れ、絶えず未知の宇宙を探索し、存在の木の源を見つけようとしたが、その運命は予想外の事で途絶えた。

壊滅『ナヌーク』

「エントロピーの増大が宇宙の不可逆的な法則であり、熱の沈黙が物質世界の逃れられない運命であるならば、
なぜ私たちは闘うのか？燃えて、融合して、消滅する。新な始まりの前には、終焉がある」

——核爆発のボタンを押す前の科学者から押収したメモ、琥珀2152紀

宇宙の誕生は誤謬である。文明が星を蝕む癌であるならば、紛争は知的生命体の共通言語である。
このような間違いを修正し、宇宙の汚点を消すために、ナヌークはエントロピーの化身となった。

巡狩『嵐』

「敵との戦いは果てしなく、征服に限度はない、狩君の悲しみの深さたるや。辰矢は弦に番え、黄金の瞳は輝き、帝弓は進むのみ」

——仙舟 『宇内通鑑』

帝弓の司命と呼ばれている遊弋の星神、休むことなく様々な世界を巡り、彼らの故郷を汚染した不死の忌み物を根絶やしにしようとしている。
嵐の游狩は対価を考慮せず、救済と破壊に違いはない。

知恵『ヌース』

「宇宙の真理が残酷で退屈だとしても、それでも答えを求めるか？
——知を求める者は返答しない。何故なら、その核は生まれた時から淡泊で冷たい……其が追い求める運命の終点のように」

——エイドリアン・スペンサー-スミス 『星空に関する寓話集』

すべてが謎であり、すべてに答えがある。
元々は万物を解決するための天体計算機であったが、機械から星神に昇格した。
ヌースは宇宙を理解し、万物の謎を解き明かそうとしている。

調和『シペ』

「普遍的な調和、星々は共に輝き、誉れ高い功労者は主を讃える！世界は1つ、万物は同じ根を持ち、祝福の風は大地を撫でる！」

——『賛美曲』第一楽章

調和のとれた複数の天空世界の集群星神。千面一体のシぺ、調和のある喜びを歌う。
知的生命体が、容赦ない宇宙の法則に立ち向かうためには、弱い利己心や個人の違いを消して、同じ調和の中に自らを統合する必要がある――強きが弱きを助け、死を以て生を守る。

虚無『IX』

「星を見上げても、無の深淵を見つめてはいけない……あの黒い霧の中には何もなく、それを垣間見ただけで人間は知性を失う」

ーー混沌医師慕榕

「虚無」は謎に包まれた存在で、その姿は幾重もの霧に包まれている。
IXは他の星神と一切交流せず、数多の宇宙の本質は虚無であり、存在の意味がないと信じている。

存護『クリフォト』

「哲学者は星に目を向け、文明の究極の目的を発見する――『壁を築け』荘厳な声が脳裏に響く『壁を築け』」

——エイドリアン・スペンサー-スミス 『星空に関する寓話集』

天彗星ウォール、亜空の晶壁、グレートアトラクターの基盤を築き上げた者、その崇拝者より「琥珀の王」と呼ばれる。古の「黄昏戦争」の生存者。
この星神は強大な敵が迫っていることを知っている。そのため、長い時をかけて防壁を鍛えて封印し、生ける世界を隔離して守ろうとしている。

豊穣『薬師』

「花は咲き乱れ避けられない衰退へ向かう。鳥は翼を広げてさえずり、避けられない墜落に向かって飛ぶ。川は音を立てながら、逃れられない乾きに向かって流れる――なぜすべては滅ぶ？『短命』の治療薬が宇宙にはあるはずだ」

——作者不詳 『短しこの人生』

誰もが望むものを手に入れることができるよう。
薬師はすべての生物の育成者であり、生命を絶滅させることなく繁栄させることを目的とした楽土の神である。
祈りを拒まず、朽ちることも病むことも許さない星神である。

貪慾『ウロボロス』

「鳥にとっての虫、狼にとっての野ウサギ、ブラックホールにとっての星屑、大食漢にとってのご馳走」

——仙舟 『宇内通鑑』

領域の渇いた飲み手、終わりのない食い手、思考するブラックホール。星神であり、古の獣でもある。
ウロボロスにとって、生命とは空虚な海に浮かぶ藻のようなもので、やがてそれらを生んだ星とともに闇に還る――闇はその口の中にある。

愉悦『アッハ』

「知恵はガラクタ、存護はアホ、巡狩は退屈、壊滅は狂人。星神はみな頑固で、アッハは面目ない！」

——天文学に精通する（自称）仮面の愚者

喜びを知ることは、知的生命体の独占的権利である。石も星も、生命体のユーモアを理解できない。
敵を、暇つぶしの遊戯を、勝敗のない結末を求める。
愉快な笑いを、とんでもない誤解を、美しい曲を求める。

記憶『浮黎』

「時間――それは最も勤勉な泥棒である。それは私たちの今を盗み、絶えず「記憶」という名の倉庫に放り込む。ある人は盗まれたものを取り返そうと躍起になり…ある人は失くしても気にしない」

——作者不詳『短しこの人生』

この世には純粋な記憶より包容力のある存在はない。それは、全てを記し、嫌悪することも偏愛することもない。それは、無私に基本的な事実、各種の美しい姿を保留する。それは、連綿と続く生命が集まった河で、いにしえの知恵が積み重なってできた倉庫の中の宝である。
――そして、浮黎は河を遡流する魚群で宝庫の鍵である。其は浄土の中央に禅座し、世の万物が疲れることを知らず同じ轍を踏むことを眺めている。

純美『イドリラ』

「長い布や絹は美しく、数行の詩は美しく、続くメロディーは美しい――『美しさ』が意味をなさない時代へようこそ！低俗、絶望、悲哀！」

——『銀河トレンドガイド』編集長ミックリーナ・フォン・タランティーノ

奇妙に移り変わる宇宙の姿に、イドリラは世界が存在する究極の意味を垣間見た。
それは人々が「美」と称するものだ。
星神「純美」はある日、彼女の誕生と同じように忽然と消えた。

繁殖『タイズルス』

「真昼の空に暗い影が出てきたら、ドアをしっかり閉めるんだ――それは早い夜ではなく、飢えたスウォームである」

——エイドリアン・スペンサー・スミス 『星空に関する寓話集』

タイズルス、またの名を『蟲の王』、『砂の王』、宇宙の蝗害の創造者。
地上を支配していた鞘翅の最後の一匹として、孤独な憧れが彼の運命に火をつけた。タイズルスは、自己増殖する恐怖、無限に増殖する荒廃へと変化した。彼――もしくは――彼らは世界を放浪していた、運命がある手段で彼らの前進を止めるまで。

神秘『ミュトゥス』

「問うことを諦めると言うのは、豪雨が星の敬虔さを諦めたように、メタファーの洪水がその体を通り抜けることを放置したのと同じだ。人は星空の果てにある真実を見ることになる、漂うバラ色の霧を」

——星の桂冠詩人（自称）シャロン・レイトン

すべてを体得して理解する認識は妄言である。生命は法則に対する限られた確信だけで、未解決のことを推測するが、宇宙は不可解であり、真理は幻にすぎない。

知恵の確実性が可能な変数を破壊することを防ぐために、ミュトゥスは思考の霧と感覚の雨を降らせ、色相、連山、謎、幻影を通じて概説不可能な理を世界に示した。

均衡『互』

「私はこっそりと金色のおもりを持ち去り、それによって起きたさざ波を得意げに思った。互は常に私の悪だくみを見抜き、星々は目盛りを再び0に戻す」

——エイドリアン・スペンサー・スミス『星空に関する寓話集』

凡人がよく口にしている因果の連鎖は事態の背後にある凡雑なトポロジーの大まかな概略に過ぎない――「互」は自身の意思を宇宙移動理論の中に溶け込ませ、永劫に世の万物の均衡、安定を維持している。
物好きな者は、飽くことなくシステムの抜け穴を探し、知恵が星神よりあると思っている。自分がとっくに監視された数列に成り下がり、互の安打精密なネットワークから逃げられないことに気づいていない。

不朽『龍』

「不朽」の運命を司る星神。逝去。
かつては巨大な龍の姿で現れ、多くの子孫、すなわち「龍の血族」を残した。

終焉『テルミヌス』

時間を逆行する生き物、「終焉」の運命を司る星神。
宇宙を漂う亡霊は、必ず実現する預言を囁いている。

秩序『エナ』

「秩序」の運命を司る星神。
「調和」の星神シペに呑み込まれ、シペと同化した。

コメント

投稿ボタンを押す前に、一呼吸置きましょう。

いつもコメントありがとうございます。
これからも楽しく快適な掲示板にしていきましょう！

次の投稿は永久BANされてしまいます。確認してみてください…

• アカウント売買・チート・リーク・バグに関するもの
  将来のバージョン情報が書かれているものもリークと見なされます
• 暴言・誹謗中傷・侮辱・挑発に該当するもの
• 性的なワード・それらを連想させるもの
• 許可のない宣伝行為
• 晒し行為
• 個人攻撃に該当するもの
  
  

違反コメントを見かけた場合、コメントせず通報してください。

該当コメントに枝コメントがある場合は違反コメントごと削除します。繰り返す場合はそのまま同罪として処置します。
これは仕様上コメントが多くなるほど目につきやすくなるためです。ご了承ください。


通報について
zawazawaにログインして通報(推奨)、または管理掲示板まで。

zawazawa掲示板では不快なコメントに対しては、日付横の通行止めマーク🚫をクリックすることで、その投稿者のコメント全てを非表示にできます。

コメント管理基準の議論について: 管理基準判例集
ガイドラインに関してはガイドライン策定・改定掲示板
コメント管理、グループ管理に興味のある方は
管理掲示板または当wikiDiscordまで